JPS6324044B2 - - Google Patents

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JPS6324044B2
JPS6324044B2 JP59122214A JP12221484A JPS6324044B2 JP S6324044 B2 JPS6324044 B2 JP S6324044B2 JP 59122214 A JP59122214 A JP 59122214A JP 12221484 A JP12221484 A JP 12221484A JP S6324044 B2 JPS6324044 B2 JP S6324044B2
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JP
Japan
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blast furnace
furnace
operating
operating conditions
unsteady
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JP59122214A
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JPS61508A (ja
Inventor
Emi Murakawa
Seiji Taguchi
Kanji Takeda
Takeshi Fukutake
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Publication of JPS61508A publication Critical patent/JPS61508A/ja
Publication of JPS6324044B2 publication Critical patent/JPS6324044B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21BMANUFACTURE OF IRON OR STEEL
    • C21B5/00Making pig-iron in the blast furnace
    • C21B5/006Automatically controlling the process

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Manufacture Of Iron (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、高炉操業方法に関し、さらに詳しく
は、操業条件を短時間に大きく変動させる場合に
おいて、非定常高炉モデルを用いて非定常状態に
おいて、非定常高炉モデルを用いて非定常状態に
おいて、高炉を適正に操業する方法に関する。 〔従来の技術〕 近年、高炉内で生じている様々な現象が解明さ
れ、それに伴なつて高炉操業技術が向上し、過去
にはブラツツクボツクスと言われてきた高炉を巧
みにコントロールして安定した操業を行うことが
できるようになつてきた。 しかし、さらに省エネルギ、省生産コストを図
ること、および多様化している製鋼以下の製造プ
ロセスからの強い要請に応じて高炉操業可能範囲
をより一層拡大すること等が必要となつてきてい
る。その1つとして、従来のような安定した高炉
状態を維持する静的な安定操業とは別に、特性の
目標を達成するために1または複数の操業条件を
短時間のうちに故意に時々刻々と変化させた操業
を行う必要が生じてきている。 このような複数の操業条件を短時間のうちに故
意に時々刻々と変化させる高炉操業は、従来行わ
れている通常の高炉操業と全く異なつた様相を呈
するものである。 すなわち従来行われている通常の高炉操業にお
いては、その炉内の状況は、ミクロ的に見るなら
ば鉱石やコークスの装入、出滓、出銑作業等の作
業や、炉況を安定に保つための送風条件やコーク
ス/鉱石比の微小な、かつ緩慢な変更によつて非
定常に変化してはいるものの、マクロ的には準定
常とも言うべき状況が成立しているものである。
そしてかかる状況のもとで、炉況を安定に維持す
るには、熱、物質の入出量のバランスを経験的な
いし定常モデルを用いた計算により決定される範
囲に維持する操業を行うことで足り、経時的な変
化まで予測して操業を行うことは必要とされなか
つた。 しかるに、先に述べたような、短時間に操業条
件を大きく、かつ時々刻々と変更する操業におい
ては高炉状態もそれらの総合結果として非定常に
複雑に変動する。 しかもその最も特徴的な事として、これらの高
炉状態は非定常的に変動する過度的過程にあり、
定常的な状態にない。 これは各操作量変更の炉況に及ぼす効果がすぐ
現れるのではなく、効果の現れ始めるまでに数時
間程度以上を必要とし、また効果が現れ始めてか
らの操業状態の変化、いわゆる効き方についても
各操作量が多様な状況において、以前の操作量変
更の効果が完全に生じないうちに他の操作量を
次々に変更することによるものである。 すなわち、非定常操業では、例えば現時点で溶
銑温度が上昇していてもそれが一時間後には低下
するかも知れず、さらにその一時間後には再び急
上昇するかもしれない。このように変動が非常に
激しい過度段階の操業を短時間に操作し、操作結
果の変動の生じる数時間以上も前からこの変動を
予測し、かつそれが目標とする方向に推移するよ
うに適切なアクシヨンを取りながら操業するもの
であり、一歩誤ると、例えば急に温度が低下して
操業が取り返しのつかない状態に陥る可能性が多
分にあるのである。 このような非定常操業の例としては、例えば、
電力源として所外発電所からの買電と所内で発生
したガスによる自家発電の両方を用いている製鉄
所において、買電の電力単位は通常、夜間の方が
昼間に比べて安価であることを利用して、電力単
価の高い昼間に単位時間当り高炉で発生するガス
カロリー(ガスカロリー発生速度、kcl/min)
を多くして製鉄所全体としての自家発電率を高
め、逆に電力単位の低い夜間はガスカロリー発生
速度を低くする高炉操業を行うと、その結果とし
て、製鉄所全体として一日を通じて同じ電力量を
より低いコストで使用することができる。従つ
て、昼間と夜間の操業条件を変化させる操業(以
後昼夜間吹き分け操業と名付ける)が要請されて
いる。 昼夜間吹き分け操業を行うには、昼夜間におけ
るそれぞれの高炉の送風量を大きく変化させなけ
ればならない。ところがこの変化に伴つて高炉状
態は大きく変動し、造銑速度や溶銑成分組成およ
びその温度が変動したり、時によつては、炉内圧
力損失の上昇および高炉内の物質や熱のアンバラ
ンスによつて棚吊りやスリツプ等の炉況悪化現象
も生じる恐れがある。 このように昼夜間吹き分け操業を安全に行うこ
とは非常に難しく、昼と夜とで送風量を3%程度
以内で変動させる操業は従来も行われてはいる
が、実炉においてそれ以上の大幅な操業条件変動
がなされたという報告もない。 送風量を3%程度変動させる小さな変更は高炉
状態にほとんど影響を与えず、高炉状態を安定に
推移させるための特別なアクシヨンをとる必要も
ない。またこのような場合、送風量を変動して高
炉発生ガス量を増加させてもガス中のCOおよび
H2分率が低下して単位体積当りのガスカロリー
が減少し、この結果としてガスカロリー発生速度
が期待した通りに変化しないのが通常であり、上
記昼夜間吹き分け操業の目的を達成できない。 以上述べた昼夜間吹き分け操業や、製鋼工程以
降の製造プロセスからの要請および/または溶銑
の製造計画に応じて出銑量および/または溶銑成
分組成を臨機応変に制御する操業においては操業
条件を非定常的に大きく変動させると同時に高炉
状態の安定を保持しなければならない。 このためには非定常操業を行つた場合の高炉状
態の変動を前以つて予測し、さらにその変動が適
切なものとなるには操業条件をどのように調節す
ればよいか設計しなければならない。 ところが、従来の高炉操業法では、上述のよう
な変動の激しい操業を安定に行うことは困難であ
つた。なぜなら従来の操業法では、高炉操業はフ
イードバツク式に制御されているためである。 それら操業法のほとんどは、現時点もしくは、
それ以前の操業条件および高炉における様々な計
測値より、統計解析や高炉内での定常的な熱およ
び物質収支モデルを用いて求められた適切な操業
指数を、設定した目標値に近づくように、操業条
件を変更する方法を採る。例えば特公昭49―
6008、特開昭53―46419、特開昭51―151209およ
び特開昭52―117219等がこの操業法に当る。 これらの方法は、高炉を一定条件下で安定な操
業を行つたり、もしくは準定常状態を保ちつつ、
徐々に操業条件を変化させていくような操業には
適しているが、前述のような操業条件を大幅に変
更する操業や休風前後の操業等、操業条件の変化
が非常に激しい操業、従つて高炉状況もそれに伴
つて大きく変動するような操業に対しては適用で
きない。 他方、操業アクシヨンに対して炉況を予測でき
る操業法としては、特公昭44―17012、特公昭50
―29411、特開昭54―39312および特公昭50―
30568がある。これらは現時点までの銑中Si濃度
等の変化を傾向的に捕え、かつ操業アクシヨンに
よりSi濃度等の変動を静的数学モデルもしくは回
帰式を用いて計算して将来のSi濃度を予測してい
る。 しかし、これらの方法もフイードバツク方式の
操業法であつて、将来の炉況が現在の炉況と大き
く変化しないことを仮定している。 従つて、大きな炉況変動がある場合や、長時間
後の炉況を予測する場合は予測誤差が大きくなつ
てしまう。 前述のように、非定常高炉操業を安全に行うに
は操業の予測設計が可能なフイードフオワード式
の操業法を行う必要があるが、このためには炉内
現象を精度よく定式化した普遍的な非定常高炉モ
デルの開発が必要である。従来、変動の激しい高
炉操業ができなかつたのは、このような精度よい
モデルに裏づけされた操業指針がなかつたためで
ある。 操業の精度よい予測と設計のできるモデルに基
づいた高炉操業法としては特開昭55―110709、特
開昭55―110710および特開昭58―34108がある。
これらの操業法は休風前後や高炉の火入れおよび
吹き卸し時の非定常操業に関するものである。こ
れらの方法は溶銑滓温度、炉頂ガス温度および組
成もしくは炉内圧力損失が設定した範囲に納まる
ように、操業条件の変化量とそのタイミングを設
計してその設計に基づいて実操業を行つている。 しかし、これらの方法の適用は、休風前後や高
炉火入れまたは吹き卸し時の操業に限られてい
る。これらの操業では確かに変動は激しいが、そ
の期間は通常半日程度で終り、その後は定常操業
を行う。このような一時的な火定常高炉操業にお
いては予測値と実測値が多少ずれてもその後の定
常操業を適切にフイードバツク制御してやれば大
きな問題にはならない。ところが昼夜間吹き分け
操業では、高炉状態が長期に亘り時系列的に大き
く変動するので、この変動状態を適正に推移させ
るためにダイナミツク制御が必要となる。 また、溶銑中Si濃度は高炉操業にとつて重要な
操業因子の1つであり、かつ溶銑温度にも強く影
響するが、上記方法のもととなる高炉モデルでは
高炉内での溶銑へのSi移行反応は扱つていない。
従つて溶銑中Si濃度の予測ができず、かつ溶銑温
度の予測誤差も大きくなる。 さらに昼夜間吹き分け操業では、特定の操業指
数を大きく変動させ、かつ他の操業指数の変動を
抑えるという互いに反した高炉状態を維持しつつ
安全に操業を遂行する必要がある。ところが上記
操業法では溶銑温度等を適切な値に維持すること
を目的としており、同時に他の操業指数を任意に
変動させる場合についての操業設計はできない。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は非定常高炉モデルによる迅速な高炉操
業の予測および設計が可能なフイードフオワード
式の高炉制御方法を採ることにより、従来のフイ
ードバツク式の操業方法の欠点であつた高炉の動
的コントロールの欠除を解消し、高炉操業の変動
可能範囲を拡大することを目的とするものであ
る。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は昼夜間吹き分け操業のごとく短期間に
操業条件を大きく変化させる高炉の操業を繰り返
す場合に適用するものであつて、次の技術手段か
らなるものである。 非定常高炉モデルを用いて、予め、操業条件
を変更したときの炉況応答データを作成し、こ
のデータを実路の操業データと比較して修正し
ておく。 非定常高炉モデルの過度期間中の当該時間帯
の操業状態を操業目標として主操業条件の変更
を決定する。 この決定により主操業条件を変更して操業し
たときの高炉変動を予測する。 この予測値が適切な範囲内に収まるように経
時的に変更すべき副操業条件の変更を前記非定
常高炉モデルを利用して決定する。 上記主操業条件および副操業条件の変更の決
定に従つて、フイードフオワード制御により実
炉を操業する。 この操業によつて得た実炉操業の実績値と前
記目標値との偏差を零にするフイードバツク制
御を補助的に併用する。 このようにして非定常過度条件下での短時間吹
分け操業を繰り返し行うことを特徴とする。 また、あらかじめ非定常高炉モデルを用いて求
めた高炉の動的応答特性を近似関数で表し、これ
を炉況応答データとして用いることができる。 本発明方法は、特定の操業条件を変更した時の
炉況変動を予測し、この予測された変動を適切な
範囲に収まるように他の操業条件を変更して総合
的に高炉のダイナミツク制御を行なうことを特徴
とする。このため、昼夜間吹き分け操業に見られ
るような、1つ操業指数を時系列的に変動させ、
かつ他の操業指数の変動を抑える操業に対しても
予測、設計ができる。 本発明に使用する非定常高炉モデルとしては、
周知の数学モデルを使用することができる。一例
を挙げると、鉄と鋼、68(1982)15、2303〜2310
頁に記載された一次元数学モデルがある。 このモデルでは、先ず高炉を微少高さdzのメ
ツシユに分割し、時刻θにおける各微少区間での
固相・液相の温度・成分組成を仮定する。次にこ
の分布に基づき、羽口から炉頂までガス流れの方
向に沿つて気相の温度・組成を物質収支式・熱収
支式より計算する。 以上によつて求めた時刻θにおける気相・固液
相分布に基づいて、時刻θ+dθにおける固液相
の分布を固相の流れに従い、炉頂から炉床湯溜り
に向けて特性曲線法を用いて計算し、この分布に
応じて気相分布を計算する。以上の計算を繰返し
て高炉内での気相・固液相分布を時々刻々と求め
ていく。 ここに各相における非定常の物質収支式および
熱収支式としては下記の基礎式を用いる。 一次元的な物質の流れを仮定して、炉内単位断
面積について微少高さdz内での単位時間当りの
物質収支は次のように与えられる。 (体積内の蓄積量の時間変化) =(着目相の流入、流出量の差) +(他相から着目相への移動) +(反応による発生量) 異相間の拡散による物質移動を無視すれば、次
の微分方程式を得る。 ∂xkρ* l/∂θ=∂xkρ* lVl/∂z+〓 j〓 iβ(j) k,iRi ……(A1) 同様にして、微分熱収支式が次式で与えられ
る。 ∂Clρ* lTl/∂θ=−∂Clρ* lVlTl/∂z+〓 jhj.lAj.1(Tj−Tl) +δl(2hw/r)(Tw−Tl)+〓 jCjTj〓 k〓 iβ(j) k,iRi+〓 iαl(−ΔHi)Ri ……(A2) 上式は時間θと高さzに関する偏微分方程式と
なつているが、これを特性曲線法を用いて数値積
分するために以下のように変形する。 (1) 気相の微分物質収支式 気相については蓄積量は対流項に比べて無視で
きるので次式を得る。ただし、G=ρ* gVgである。 dG/dz=dρ* gVg/dz= k〓 j〓 i〓β(j) k,iRi ……(A3) dxk/dz=(〓 j〓 iβ(j) k,iRi−xk〓 k〓 j〓 iβ(j) k,i)/G ……(A4) (2) 気相の微分熱収支式 気―液間の伝熱は気―固間のそれに比べて無視
しうるとし、dCg/dz0、αg=0,δg=1を考
慮して次式を得る。 dTg/dz={〓 j(CjTj−CgTg)〓 k〓 iβ(j) k,iRi +hg.gAg.g(Ts−Tg)+(2hw/r)(Tw−Tg
)}/CgG……(A5) (3) 固相の微分物質収支式 気―固間および固―液間の反応によつて固相中
の物質が消失しても、鉱石およびコークスのかさ
密度、ρpおよびρcは一定とすれば次式が成り立
つ。 ∂Vs/∂z=〓 j〓 iβ(j) o,1Ri/ρp+〓 j〓 iβ(j) o,1Ri/ρc ……(A6) 逆に反応消失しても体積不変ならば、 ∂Vs/∂z=0、 すなわち固相の降下速度は一定となる。(A1)
式に(A6)式を代入して次式を得る。 ∂*〓/∂θ+Vs∂ρ* s/∂z=(1−ρ* s/ρs
)〓 j〓 iβ(j) o,1Ri +(1−ρ* s/ρs)〓 j〓 iβ(j) c,1Ri ……(A7) ∂xk/∂θ+Vs∂xk/∂z={〓 j〓 iβ(j) k,1Ri−xk〓 k〓 j〓 iβ(j) k,1Ri}ρ* s ……(A8) (4) 固相の微分熱収支式 微分収支に関する固相の反応は消失のみであ
り、(A2)式の右辺第4項はCsTsρ* s∂Vs/∂zと等
しく、また∂Cs/∂z0およびδs=0として次式
を得る。 ∂Ts/∂θ+Vs∂Ts/∂z={hg.sAg.s(Tg−Ts)+hs.
n
As.n (Tn−Ts)+hs.slAs.sl(Tsl−Ts)+ i〓αs(−ΔHi)Ri}/Csρ* s ……(A9) (5) メタル相、スラグ相の微分物質収支式 微少高さdz内で生成した融体は全量の溶融が
完了するまでは(すなわち溶融率1)充填層の空
隙中に保持されるとすれば、充填層中に占めるメ
タル、スラグの容積率H* nH* slは(A1)式から次
式で与えられる。 ∂ρnH* n/∂θ+Vs∂ρnH* n/∂z=β(s) Fe.3R3/PFe−ρnH* n∂Vs/∂z ……(A10) ∂ρslH* sl/∂θ+Vs∂ρslH* sl/∂z=〓 Slagβ(s) k,4R4−ρslH* sl∂Vs/∂z ……(A11) 上式に(A6)式を代入し、溶融帯で積分すれ
ば、溶融帯下端ではメタル、スラグの流下容積流
量Un、Uslを与えることになり、Vの符号を含め
た次式が成り立つ。 Un=−HnVn=−H* nVs ……(A12) Usl=−HslVsl=−H* slVsl ……(A13) ここで流下開始後のSi移行反応によるUn、Usl
の変化が小さければ、Un、Usl、したがつて、
Hn、Hslも同一流線上では一定と見なされ次式が
得られる。 ∂ρlHl/∂θ+Vl∂ρlHl/∂z =−ρlHl∂Vl/∂z=0 ……(A14) 上式と(A1)式とから、メタル中Si濃度は次
式で与えられる。 ∂Psi/∂θ+Vn∂PSi/∂z =β(g) Si.6R6/ρnHn ……(A15) (6) メタル、スラグの微分熱収支式 滴下帯内のように高温度の領域では、気相―液
相間の伝熱は固相―液相間のそれに比べて無視し
得るとすれば、(A2)式と(A14)式とからδn
δSi=0として次式を得る。 ∂Tn/∂θ+Vn∂Tn/∂z=αn(−ΔH6)R6/CnρnH
n +hs.nAs.n(Ts−Tn)/CnρnHn……(A16) ∂Tsl/∂θ+Vsl∂Tsl/∂z=αsl(−ΔH5)R5/Cs
l
ρslHsl +hs.slAs.sl(Ts−Tsl)/CslρslHsl……(A17) メタル、スラグが湯溜りに落下後、出銑時に測
定される温度としては湯溜り側面および底面から
の熱損失を考慮する。この温度と成分の時間毎の
変化はそれぞれの浴内での完全混合を仮定して求
めた。 以上の諸式のうち、(A7)〜(A11)式および
(A15)〜(A17)式の左辺はいずれも∂/∂θ+
Vl∂/∂zの偏微分形式を有するが、Vl=dz(1)/
dθの関係から、1相の流線に沿つての積分は次
式のように常微分形式になる。 ∂Yl/∂θ+Vl∂Yl/∂z=(dYl/dθ)(1)
……(A18) したがつて、各相の流線、すなわち特性曲線が
与えられれば上述の諸式は常微分方程式群とな
る。 上述の諸式から、被積分関数としての炉内変数
は第1表に示す19個となる。常微分方程式群は、
向流する気相と凝縮相とに分け、それぞれRunge
―Kutta―Gill法を用いて特性曲線上での数値積
分を以下のように実施する。固相、メタル相およ
びスラグ相の各変数の初期値が、第16図に示す
ように時刻θ軸上の各炉内位置、z,z+Δz,
…、z+nΔzで与えられていれば、(A6)式およ
び後記する(16)式によつてVs,Vn,Vslが求ま
る。 ここに固相の降下速度は前述の(A6)式で与
えた。メタル、スラグの流下実速度は容積流量、
Ulと(A12)、(A13)式の関係にある。それぞれ
のホールドアツプ量、Hlを与えれば次式から求
まる。 |Vl|=Ul/Hl ……(16) ホールドアツプは福武らによる(17)式および(1
8)式で与えられる。ここでHl.sおよびHl.dはそれぞ
れ静的および動的ホールドアツプである。 Hl=Hl.s+Hl.dHl.s=1/[20.5+{0.263ρl2D2
p/σ1(1+cosΘl)(1−ε)2]……(17) Hl.d=6.05{ρlUlDpφ/(1−ε)μl0.648 ×{ρ2 lgD3 pφ3/(1―ε)3μ2 l}−0.485×{ρlgD
2 p2/σl(1−ε)20.097 ×(1+cosΘl0.648 ……(18)
〔実施例〕
実施例 1 大型高炉を例にとり、送風温度(BT)、送風
湿分(BM)、送風量(BV)および装入物Ore/
Coke(O/C)等の操業条件を変更して、この時
の炉況の動的応答性を非定常高炉モデルを用いて
求めた。この結果を第2表に示す。 第2表では、炉況応答性を第2図のような1次
おくれ系であると仮定し、溶銑中Si濃度〔Si〕と
溶銑温度(以下HMTと記す)についてのおくれ
時間(τdanny)、時定数(τ*)および95%応答時
間(τ)を求めた。また各操業条件の変更に対し
て100%応答した時の炉況の変動を、〔Si〕と
HMT〕について求めたところ次の式を得た。 ΔHMT(℃)=0.2924・ΔBT(℃) −2.54・ΔBM(g/Nm3) −0.0481・ΔBV(Nm3/min) −2.85・ΔO/C(−) Δ〔Si〕=2.44×10-3・ΔBT(℃) −0.0212・ΔBM(g/Nm3) −4.2×10-4・ΔBV(Nm3/min) −2.65・ΔO/C(−) 他方、上記高炉で送風温度を50℃上昇した時の
遅れ時間、時定数および応答時間を求めたところ
第2表のかつこ内の結果が得られた。これによる
と本モデルによつて求めた応答性は実炉をかなり
正しく表しているといえよう。 次に、以上求めた高炉の動的応答性を用いた場
合の昼夜間の吹き分け操業における本操業法によ
る炉況制御の実施例を示す。先ず、実高炉で基準
となる操業条件を第3表のように決めた。この時
の基準炉況は第4表に示した通りである。
【表】
【表】
【表】
〔発明の効果〕
本発明方法により、高炉の昼夜間吹き分け操業
のような操業条件を大幅に時系列的に変動させる
操業を安定的に実施することができるようになつ
た。溶銑温度、溶銑成分組成および/または出銑
速度を非定常に変化させる操業に対しても本操業
法を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す高炉フイードフ
オワード制御のフローチヤート、第2図は一次お
くれ応答系のステツプ応答特性図、第3図は操業
条件の変更と操業指数の変化の関係を示すブロツ
ク図、第4図は昼夜間吹き分け操業を説明するグ
ラフ、第5図は昼夜吹き分け操業における最適な
操業条件の変更を示すチヤート、第6図,第7
図,第8図,第9図は昼夜間吹き分け操業におけ
る炉況変動を示すグラフ、第10図は休風入り操
業における設定操業条件を示すグラフ、第11図
は休風入り操業における炉況変動、すなわち溶銑
温度、Si%、出銑量の設計値と実測値の変動を示
すグラフ、第12図および第13図は溶銑を製鋼
用銑から鋳物銑に変更した場合の適用例を示すグ
ラフ、第14図は高炉内の各領域における反応を
示す説明図、第15図は非定常モデルの計算手順
を示すフローチヤート、第16図は炉内高さ方向
各位置における各変数の初期値の特性曲線であ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 昼夜間吹分け操業のごとく短期間に操業条件
    を大きく変化させる高炉の操業を繰り返すに当
    り、 非定常高炉モデルを用いて、予め、操業条件を
    変更したときの炉況応答データを作成し該データ
    を実炉の操業データと比較して修正しておき、 前記非定常高炉モデルに基づき過渡期間中の当
    該時間帯の操業状態が目標とする操業変化を満足
    するように主操業条件の変更を決定し、 該決定により主操業条件を変更して操業したと
    きの高炉変動を予測し、 該予測値が適切な範囲内に収まるように経時的
    に変更すべき副操業条件の変更を、前記非定常高
    炉モデルを利用して決定し、 上記主操業条件および副操業条件の変更の決定
    に従つて、フイードフオワード制御により実炉を
    操業し、 該操業によつて得た実炉操業の実績値と前記目
    標値との偏差を零にするフイードバツク制御を補
    助的に併用し、 非定常過度条件下での短時間吹分け操業を繰返
    し行う ことを特徴とする高炉操業法。 2 あらかじめ非定常高炉モデルを用いて求めた
    高炉の動的応答特性を近似関数で表わし、これを
    炉況応答データとして用いる特許請求の範囲第1
    項に記載の高炉操業法。
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