JPS63239045A - 人造大理石

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(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

【発明の詳細な説明】本発明は深透明性のある着色が表面に現れる人造大理石
に関するものである。

昨今、住宅の浴槽、洗面カウンター、壁材、床材等はユ
ニットの一構成要素として２色彩のトータルコープイネ
イトが重要視され１種々の着色が施されている。とりわ
け１時勢の要求で深透明性の着色が喜ばれる。

ところが従来１人造天理石の表面に着色を現出させる場
合レジンコンクリート層に着色樹脂を採用している為、
深透明性感が物足りない欠点があった。

又、レジンコンクリート層の下層となるガラスマット層
に着色した場合も、単に着色したのでは深透明性感が出
ない悩みがあった。

本発喘はかかる問題点に鑑みその改善を目的としたもの
で２人造天理石各層の厚み及び組成に工夫を施し、ガラ
スマット層の着色がレジンコンクリート層、クリヤー層
を透過し深透明な色調となるようにしたものである。

以下図面について本発明の一実施例を説明する。

１は最下層即ち裏面となるガラスマット層で、該ガラス
マット層１は着色剤と希釈樹脂とを１対５の割合で配合
した着色樹脂がガラスマットに含浸塗着され、厚さ１〜
２ｍ／ｍに構成されている。

着色剤としては不飽和ポリエステル樹脂をベースとした
ペースト状着色剤、希釈樹脂としてはイソ系の不飽和ポ
リエステル樹脂を使用する。

２は中間層となるレジンコンクリート層で、該レジンコ
ンクリート層２は屈折率１．５３〜１．５４の不飽和ポ
リエステル樹脂と屈折率１．５５のガラス質フィラーと
を１対２の割合で配合し、常温〜中高温用硬化剤を使用
して硬化させる。又、この層の厚みは８〜１３％で半透
明に構成する。

３は最上層即ち表面となるクリヤー層で、０．３〜０．
５％の厚みに構成する。クリヤー樹脂としてはイソ系を
使用する。

本発明人造大理石の各層の構成は以上の如く成っている
が１例えば第１図に示す如く浴槽製造に当っては、雌型
にガラスマット層を形成し、雄型にクリヤー層を形成し
た後、この両型を合わせる。

そして、ガラスマット層とクリヤー層の間にレジンコン
クリート層を注入硬化させて形成する。

叙上の如く本発明は構成されているので次の様な効果が
ある。

（イ）　ガラスマット層の着色が深透明性のあるきれい
な色調で現れるので、浴槽、洗面カウンター。

壁材、床材等に適用した場合ユーザーニーズを満足させ
ることができる。

（ロ）　レジンコンクリート層の厚みを８〜１３％にし
ても、その樹脂とフィラーの配合割合を１対２にしてい
るので、ガラスマット層の着色の深透明性感は減衰しな
い。

（ハ）又、レジンコンクリート層の樹脂とフィラーは屈
折率が殆んど同じものを使用しているので。

深透明性感に秀れる。

（ニ）更に１人造天理石の浴槽、洗面カウンター。

壁材、床材等は色のバリエーションが多い為混合機の中
を洗浄する必要があるが、レジンコンクリート層を無着
色としているので毎回の洗浄が不要となり、生産性が良
い。

（ホ）更に又、レジンコンクリート層へ着色する場合、
深透明性感が半減するし、もしこれを改善しようとする
と着色剤の添加量のバラツキで色調が安定しないが、ガ
ラスマット層着色のときはこの恐れがない。

（へ）　ガラスマット層の着色樹脂はレジンコンクリー
ト層におかされないイソ系着色樹脂を使用しているので
２色ムラ等の不具合が発生しない。

（ト）又、第３図の如くガラスマット層１を凹凸に構成
すれば、深透明な色調に微妙な変化を付加する効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る人造大理石の一実施例を示し、第１
図は人造大理石浴槽の全体斜視図、第２図は要部拡大断
面図、第３図は別態様の要部拡大断面図である。１−ガラスマット悄２−レジンコンクリート層３−クリヤー層

【特許請求の範囲】

（１）裏面側から表面側に向って、１〜２ｍ／ｍ厚の着
色ガラスマット層、８〜１３ｍ／ｍ厚の常温〜中高温硬
化系半透明レジンコンクリート層、０．３〜０．５ｍ／
ｍ厚のクリヤー層の積層構造からなることを特徴とする
人造大理石。
（２）ガラスマット層を、着色剤と希釈樹脂との割合が
１対５で着色して構成し、且つレジンコンクリート層を
、屈折率１．５３〜１．５４の不飽和ポリエステル樹脂
と屈折率１．５５のガラス質フィラーとの割合が１対２
で半透明に硬化させて構成してなる特許請求の範囲第１
項記載の人造大理石。
（３）ガラスマット層を凹凸に構成してなる特許請求の
範囲第１項記載の人造大理石。