JPS6323832B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は籾摺り精選機のサンプル粒取出装置に
関する。

昨今のライスセンターでは、一時的に集中する
籾米の搬入事務を能率的にするため、荷受ホツパ
ーから粗選機、自動水分計測器、計量器、仕分け
コンベア、荷受タンクに至る作業機部の各作業を
自動化し、その途中で得られる各種データ、品種
及び農家カードデータの記憶・処理伝票へのプリ
ントなどをコンピユータで集中的に行うようにな
つている。この場合、搬入された籾米を荷受タン
クの投入するまでの間に、検査部にてその籾米に
ついて試料を抽出し、水分率・歩留算定に編入す
べき荷受籾米に対する整粒玄米重量を得て、それ
を基に適正な支払代金を算出すると共に、前記整
粒玄米の一部をサンプル粒として採取する必要が
ある。

本発明を実施例図について説明する。第１図は
籾摺り精選機を機体１に設けた断面図である。原
料籾投入ホツパー１４を原料籾計量器１５に連絡
し、原料籾計量器１５は、スロワー１６を介して
機体１の上部に設けた振動装置を有する供給ホツ
パー２に連絡してある。上部に供給ホツパー２を
連設したテスト籾摺機５には硬質ゴムから成る２
個の脱ロール３，４を軸架し、脱ロール３，
４はわずかの間隙を介して対架すると共に、両ロ
ール３，４の速度を互いに相違するよう形成して
ある。テスト籾摺機５の下部に連設した風選部７
に送風機８を連通し、多孔壁選別筒から成る精選
機９，１０の上方に風選部７を、また精選機９，
１０の下方には計量器１１をそれぞれ連設し、計
量器１１底部の排出弁（図示してない）を排出用
スロワー１２に連絡してあり、前記原料籾計量器
１５・テスト用籾摺機５・精選機９，１０・計量
器１１等を直列行程に配置して籾摺り精選機に構
成し、機体１にサンプル粒取出装置１３を装着
し、サンプル取出装置１３に設けた上部給穀口１
８と未熟米または整粒玄米の排出行程となす排出
用スロワー１２とを連絡してある。

次に、第２図および第３図に基づきサンプル粒
取出装置１３の構成につき説明する。サンプル粒
取出装置１３の下部に下部排穀口１９とサンプル
粒取出口２６を設け、上部給穀口１８に連通する
分岐用開閉弁２１を開閉自在に設けたその一方側
を未熟米排出路２０に形成して下部排穀口１９に
連絡し、開閉弁２１の他方側を排出弁２４のある
サンプル粒受樋２５を介してサンプル取出口２６
に連通すると共に、開閉弁２１の他方側とサンプ
ル取出口２６との整粒玄米流動行程間に設けた排
出弁２４の上方に迂回状の折曲流路部２２を設
け、折曲流路部２２を下部排穀口１９に連通した
整粒玄米流動行程を玄米排出路２３に形成してあ
る。２７は、排出弁２４に設けた操作杆であり、
２８は、サンプル粒受樋２５の側部機枠１７面に
設けた点検窓である。

以下に上記実施例における作用につき説明す
る。原料籾を原料籾投入ホツパー１４から原料籾
計量器１５に投入し、重量測定された原料籾は原
料籾計量器１５から流出してスロワー１６により
供給ホツパー２に連絡される。振動装置６の振動
作用を受けた、籾米はテスト籾摺機５に流下し、
脱ロール３，４の間を通過する際に脱され
る。テスト籾摺機５から排出された脱粒は籾殻
と共に落下し、その途中の風選部７で比較的軽い
籾殻を送風機８により吸引して機体１外に排除
し、脱粒は下方の精選機９または精選機１０に
供給される。精選機９，１０の選別筒の回転によ
り未熟米および砕米はその多孔壁面から落下して
計量器１１に供給される。計量器１１において計
測された未熟米は、計量器１１の底部の排出弁
（図示してない）から排出行程となす排出用スロ
ワー１２に流下し、スロワー１２により次行程の
サンプル粒取出装置１３に輸送され、また、未熟
米の計測が終ると精選機９，１０の多孔壁選別筒
内の残留した整粒玄米を計量器１１に流下し、計
量器１１において計測された整粒玄米はスロワー
１２を介してサンプル粒取出装置１３に輸送され
る。

精選機９，１０から未熟米を排出するときに
は、分岐用切換弁２１の操作により他方側を閉塞
して未熟米排出路２０側を開放しているので、計
量器１１から排出用スロワー１２を介してサンプ
ル粒取出装置１３の上部給穀口１８に輸送された
未熟米は、下部排穀口１９より機外に排出され
る。また、精選機９，１０から整粒玄米を計量器
１１に排出するときには、分岐用開閉弁２１を操
作して未熟米排出路２０を閉塞し、また、操作杆
２７の操作によりサンプル粒受樋２５を排出弁２
４により閉塞しているので、計量器１１から排出
用スロワー１２を介してサンプル粒取出装置１３
の上部給穀口１８から分岐用開閉弁２１の他方側
を介して流動方向前方位置Ａのサンプル粒受樋２
５に流入して貯留され、該受樋２５に過剰となる
整粒玄米は、折曲流路部２２から玄米排出路２３
を介して下部排出口１９に排出される。そして、
サンプル粒受樋２５に貯留された整粒玄米は、操
作杆２７の開口操作により排出弁２４を開成して
サンプル粒取出口２６に取出されてサンプル用容
器（図示してない）に収集され、検査部に保管さ
れることになる。

また、サンプル粒受樋２５の側部機枠１７面に
設けた点検窓２８により貯留された整粒玄米の確
認は容易であり、サンプル粒の取出作業を確実に
すると共に、作業能率を促進できる等の効果があ
る。

上述のように本発明の籾摺り精選機のサンプル
粒取出装置は、ライスセンターの荷受籾米の籾摺
り精選行程において、計量器により計測した未熟
米たは整粒玄米の排出行程にサンプル粒取出装置
を設け、サンプル粒取出装置に設けた上部給穀口
に連通した分岐用開閉弁の両側のそれぞれを下部
排穀口とサンプル粒取出口とに連通してあるの
で、計測した計量器より流出する未熟米をサンプ
ル取出装置から排出する際には、分岐用開閉弁の
操作により下部排穀口から取出し、また計量器か
ら整粒玄米を排出する際には分岐用開閉弁を操作
してサンプル粒取出口から取出すものであり、整
粒玄米のサンプル粒採取を確実にかつ円滑迅速に
できると共に、生産者個人ごとの荷受籾米の自主
検定作業を能率化できる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例図である。第１図は籾摺
り精選機の側断面図、第２図はサンプル粒取出装
置の側断面図、第３図はその正面図である。 １……機体、２……供給ホツパー、３……脱
ロール、４……脱ロール、５……テスト籾摺
機、６……振動装置、７……風選部、８……送風
機、９……精選機、１０……精選機、１１……計
量器、１２……排出用スロワー、１３……サンプ
ル粒取出装置、１４……原料籾投入ホツパー、１
５……原料籾計量器、１６……スロワー、１７…
…箱形機枠、１８……上部給穀口、１９……下部
排穀口、２０……未熟米排出路、２１……分岐用
切換弁、２２……折曲流路部、２３……玄米排出
路、２４……排出弁、２５……サンプル粒受樋、
２６……サンプル粒取出口、２７……操作杆、２
８……点検窓、Ａ……前方位置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 原料籾計量器・テスト籾摺機・精選機・計量
   器を直列行程に配置した籾摺り精選機において、
   前記計量器により計測した未熟米または整粒玄米
   の排出行程にサンプル粒取出装置を設け、上部給
   穀口と下部排穀口とサンプル粒取出口とを前記サ
   ンプル粒取出装置に設けると共に、前記上部給穀
   口に連通する分岐用開閉弁を開閉自在に設けたそ
   の一方側を未熟米排出路に形成して前記下部排穀
   口に連絡し、前記開閉弁の他方側を前記サンプル
   取出口に連通したことを特徴とする籾摺り精選機
   のサンプル粒取出装置。 ２ 前記開閉弁の他方側と前記サンプル粒取出口
   との任意行程間に排出弁のあるサンプル粒受樋を
   設けると共に、前記排出弁の上方に迂回状の折曲
   流路部を設けた玄米排出路を前記下部排出口に連
   通した特許請求の範囲第１項記載の籾摺り精選機
   のサンプル粒取出装置。 ３ 前記サンプル粒受樋の側部機枠面に点検窓を
   設けた特許請求の範囲第２項記載の籾摺り精選機
   のサンプル粒取出装置。