JPS63238182A - 接着シ−トの貼着方法および装置 - Google Patents

接着シ−トの貼着方法および装置

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JPS63238182A
JPS63238182A JP7358387A JP7358387A JPS63238182A JP S63238182 A JPS63238182 A JP S63238182A JP 7358387 A JP7358387 A JP 7358387A JP 7358387 A JP7358387 A JP 7358387A JP S63238182 A JPS63238182 A JP S63238182A
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JP
Japan
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adhesive sheet
sheet
adhesive
elastic sheet
elastic
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Pending
Application number
JP7358387A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Yui
油井 寛
Junichi Nakano
潤一 中野
Toshio Onodera
俊雄 小野寺
Shigeru Shimazu
嶋津 茂
Yoshihiro Kotake
小竹 良浩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CHIYOUWA KOGYO KK
Chowa Kogyo Co Ltd
Original Assignee
CHIYOUWA KOGYO KK
Chowa Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本願発明は物体に接着シートを貼り付ける方法および装
置に関する。以下、「接着シート」とは接着力を有する
あらゆる平面形状(輪郭)のシートとする。接着力はシ
ートを物体に貼り付ける力であって、いわゆる「粘着力
」をも含む。貼着力の強弱は問わず、貼着力のあるシー
トは接着シートに含まれる。また、シートは可撓性に富
む薄い樹脂等であり、シートにはテープや所要の形に切
り抜いたもの等各種の形のものがある。
(従来の技術およびその問題点) 産業界とくに製造業界では、製品や部品の表面を保護し
、美麗にして商品価値を高めるために塗装が行われる。
衆知のとおり、塗装を行うには塗料や下地処理の処理液
などの他に、下地処理、下塗り、上塗りなどの設備とこ
れらの設備を稼働する電力が必要である。また、塗装は
このように多くの工程を経て行われるから、長時間を要
し、コストの低減が難しい。塗装皮膜に高い品質が要求
される場合は、高価な塗料が用いられる上に、各工程は
含入りに行われ、下塗りの回数も増さねばならない。コ
ストの低減は産業界にとって宿命的な課題である。しか
し、上記のような理由から塗装コストの大幅な低減は不
可能である。そこで、産業界、なかでも広い範囲で塗装
が適用trt、ており、コスト低減に対する要求が厳し
い自動車工業界では、塗装を可能な限り接着シート貼り
に置き換える対策が試みられ、その試みは一部ですでに
実装段階に入っている。接着シート例えば、塩化ビニル
を基材とする接着シートは柔軟で強い。ま゛た、そのコ
ストは一般に同一面積の塗装コストの数分の−である。
従って、この対策により大幅なコスト低減が実現する筈
であった。しかし、接着シート貼りにはその作業上大き
な問題がある。それは貼着作業中に接着シートとそれを
貼り付ける品物との間に空気が残留しそうして生じるフ
クレ(膨れ)や接着シートの接着面どうしが貼り付いて
起るシワ(皺)などの不良が発生し易いことである。剥
離紙を剥がした後の接着シートは取扱いが難しく、不用
意に扱えばこのような不良が発生し易いことは、ふすま
貼りの作業を想起すれば容易に理解されよう。接着シー
トの面積が広く、形が複雑で、基材が薄く、接着力が強
力であれば取扱いの難しきは相乗的に増大するから、塗
装皮膜との代替えがこのような接着シートにまで及べば
不良率は更に増加する。高品質の塗装に代えて行われる
場合あるいはユーザの目に触れる個所などではフクレや
シワはほとんど許容されない。一旦貼り付けた接着シー
トを剥がそうとすると接着シートの基材に部分的な伸び
が生じて接着シートそのものの品質が損われるから接着
シート貼りにおける作業の大部分は手直しがきかない。
接着シート貼着作業は、従来は手作業による方法または
真空プレス機を用いる方法のいずれかの方法で行われて
いる。手作業による貼り付は方法では、接着シートの剥
離紙を一端から少しづつ剥がし、シワが生じないように
注意して空気を追い出しながら他の端に向って徐々に接
着シートを品物に貼ってゆく。従って、一枚の接着シー
トを貼り付けるのに、その接着シートが20CITl’
程度の小形で単純な形であっても60秒以上、大きくて
複雑な形であれば優に5分以上の時間がかかる。その上
、このように注意深く作業を進めてもなお不良率は高い
。従って、作業費や歩溜りを考えると手作業では接着シ
ート貼りを用いた意味が失われる。また、取扱いの難し
い大形や複雑な形の接着シートでは作業が一段と困難に
なり不良率もきらに増大するから、このような接着シー
トを塗装の代りとして適用することは難しい、一方、真
空プレス機を用いる方法では、装置が数千万円で大変高
価なばかりでなく、接着シートの貼り付けを行う部品毎
に別の治具を用意しなければならない。
従って、同一治具での接着シート貼りを多量に行わない
限り経済的な効果があがらない。また、この方法によっ
ても、不良率は意外に高い。その上、この方法はプレス
機や治具に制約されて大型で形が複雑な接着シートへの
適用が難しい。
このように、接着シート貼りは従来の方法で行うかぎり
期待された程のコスト低減効果はあがらない。その上、
大型の、複雑な形の接着シートにまで適用範囲を広げる
ことは困難である。
本願発明の目的は、作業性に優れ、フクレやシワを生ず
ることなく、従って極めて低コストで接着シートの貼り
付けを行うことのできる方法と、その方法を実施するた
めの安価な装置を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本願発明の接着シート貼着方法は、接着シートを物体に
貼着する方法であって、縁部を固定した伸縮シートと前
記物体との間に前記接着シートを、その接着面を前記物
体に向けて配置し、前記伸縮シートの両面の気体に圧力
差を形成して前記伸縮シートを前記物体に届くまで膨伸
させることにより前記接着シートを前記物体に押圧して
貼着することを特徴とする。
また、この方法を実施するために本願発明が提供する接
着シート貼着装置は、物体を所定の位置に保持する物体
保持手段と、表面および裏面を有し前記表面側に接着シ
ートを保持する伸縮シートと、前記伸縮シートの縁を固
定しその伸縮シートを膜状に保持する容器とを備え、こ
の容器は前記伸縮シートの前記表面を壁面の一部とする
空間を有し、この空間は前記物体の収容に足る広さを有
し、前記物体保持手段は前記被貼着面を前記伸縮シート
の前記表面に対面させて前記物体を保持し、前記伸縮シ
ートは前記空間の気圧が前記裏面側の気圧以下の所定値
に低げられたとき前記被貼着面側に向けて膨伸し前記接
着シートを前記被貼着面に接触させるだけの弾性を備え
ることを特徴とする。
(作用) 第1図に基づいて本発明の説明を行う。この図は接着シ
ート20の貼着を行う部品10を上方に、伸縮シート1
をその下方にほぼ水平に配置し、接着シート20を伸縮
シート1上に直接載せて貼着を行う態様を示す、伸縮シ
ート1は例えばゴムのような伸縮性に富んだ強靭な材質
の薄膜である。伸縮シート1の上方から減圧手段で減圧
するか、または下方から加圧手段で加圧するか、または
その減圧と加圧とを同時に行って、伸縮シート1の両側
に、上方の気体の圧力が低く下方の気体の圧力が高くな
るように圧力差を形成すると、第1図(a)に示すよう
に、伸縮シート1はその接着面を上向きにした接着シー
ト20を載せて、上方の部品10に向って膨伸し、同図
(b)に示すように、接着シート20の接着面を部品1
0に押圧しこれを貼り着ける。
接着シートの貼り着けに当って、接着シートと品物の接
触の始点が2個所以上であると、それらの接触点の間で
は空気の逃げ道が失われるとともに接着シートの長さが
余るから、残留空気によるフクレや、接着シートの余分
な長さだけのシワができる。
しかし、本発明において、伸縮シート1はその縁部を固
定されているから部品10に向って凸な形に変形する。
また、接着シート20は伸縮シートに倣って変形する。
従って、接着シート20と部品10との接触は、同図(
a)および(C)において太い矢印で示した部分から始
まる。この接触点は同じく同図(a)、(b)に示すよ
うに、接着シート20の部品10と対向する部分の最上
点であり、従って接着シート20と部品10との接触は
この一点だけから始まり、伸縮シート1の膨伸が進むに
従って接触は隣接の部分へ移動して行く。このように貼
着は1点から始まり、その外方に向って次々としかも、
連続的に行われる。従って、空気は接触が移行して行く
方向に常に用意された開口側から自由に逃げることがで
きるからフクレが生じることはないし、品物10の表面
に沿って接着シート20が貼着されて行くからシワも生
じない。
接着シート20が部品10に貼着されるには、最、も膨
伸したときの伸縮シート1が部品10の被貼着面の全面
に接触し、これを充分に押圧することが必要である。一
方、この条件を満たす限り、例えば第1図(a)、(b
)に示したように、部品1oはどの位置に保持してあっ
てもよい。しかし、どの場合でも接着シート20は膨伸
した伸縮シート1によって物体10の貼着面へ正しく導
かれるような位置にセットしなければならないことはも
ちろんである。
(実施態様) 上記のように、伸縮シートの両面に圧力差を形成し、こ
れを物体側へ膨伸させるには物体側から減圧してもよい
し、その反対側から加圧してもよい。接着シートの押圧
を高速でまた強力に行いたければ、その減圧と加圧とを
同時に行えばよい。
減圧手段としては例えば真空ポンプを、加圧手段として
は例えば空気圧縮機などを用いることができる。
伸縮シートは、物体に届くまで膨伸し、しかも物体の表
面にわずかな凹凸があってもこれによくなじむことが必
要であるから充分な柔軟性をもっていなければならない
。また、第1図(b)に示すように、抑圧の際品物のエ
ツジ部に当る部分に大きな力が掛かるから強靭さも要求
される。さらに、繰り返し伸縮しなければならないから
充分な耐久性も必要である。伸縮シートは薄すぎると伸
び率および物体とのなじみは良いが弱くなり、厚すぎる
と丈夫ではあるが物体とのなじみが悪く膨伸させるのに
それだけ大きな力が必要になる。このようなことを勘案
して、その材質と厚さとを適正に選択することが望まし
い。
物体保持手段は、伸縮シートに押圧されたとき物体の位
置がずれない程度に物体を保持できればよい。実際には
、物体の多くは磁性金属製であるから、磁石で物体を吸
着し保持するように物体保持手段を構成すれば構造が簡
単で安価である。吸盤を用いれば、物体が非磁性金属製
でもプラスチック類でもこれを取り付けることができる
。吸盤の吸看力を強くしたければ、吸盤の内部を減圧し
ておけばよい。物体保持手段は、基本的には、物体の被
貼着面をその接着シートの貼着面(即ち膨伸前の伸縮シ
ート)にほぼ平行にしてその物体を保持するが、下記の
実施例のように位置決め手段に物体を取り付けたとき被
貼着面が伸縮シートに対して傾斜するようにしてもよい
。このように傾斜を与えれば、例えば物体の被貼着面の
凹凸。
接着シートの形などに応じて物体の被貼着面と接着シー
トとの接触の始点を適当な個所に定めることができる。
伸縮シートを膨伸させるとそれに伴って空気が移動し接
着シートや物体のあたりに空気の流れが発生するが、そ
の除温れの速さや物体の形状などによってはその流れが
乱流になる場合がある。乱流が発生すると、とくに接着
シートを伸縮シート上に載せて行う態様では、その接着
シートの位置がずれたり、乱流に伴う空気の振動によっ
て接着シートが振動し接着シートと物体との接触の始点
が1個所でなく2個所以上となる恐れがある。そのまま
貼着が行われれば上記のような理由でフクレやシワが生
じることになる。そこで、このように物体を適当な角度
に傾斜させておけば、空気の流れに一定の方向性が与え
られて、層流になるかまたは乱流が発生してもそれを穏
やかなものにすることができる。乱流は伸縮シートの膨
伸が急激に行われるとき程発生し易く、発生した乱流は
激しいものになり易い、従って、強力な減圧手段や加圧
手段を用いて貼着を瞬間的に行う場合にこの配慮は特に
有効である。
伸縮シートをその膨伸方向が上向きになるように配置し
その上に接着シートを載せて貼着を行う態様において、
伸縮シート上の接着シートを載せる個所に、接着シート
とほぼ同じ形に切り抜いたスポンジ状の弾性体板を貼り
付けておけば、作業中接着シートを伸縮シート上の位置
にセットする際のガイドとなりそれだけ作業時間を短縮
できる。この板には指に適度の引掛かりを与えるために
ある程度の厚さが必要である。しかし厚すぎると柔軟性
が失われて、物体を押圧する際物体の表面になじまない
、下記の実施例において、弾性体板に厚さ4mmの板を
選んだのは、3mlでは引掛かりの高きがやや不充分で
あり、5n11ではこの実施例で用いた発泡ポリウレタ
ンの場合柔軟性が不足するからである。
伸縮シートの膨伸は、特に膨伸の初期においては、その
全面に亘って一様に行われるわけではない。すなわち、
第3図(a)において破線で示したようには平均的に膨
伸せずに、実線で描いたように、空気流出口321や空
気流入口341に対向した部分だけが局所的に他の部分
に先立って大きく膨伸する。同図(a)は空気流出口3
21と空気流入口341とを互いに対向した位置に配置
した例であり、同図(b)は空気流出口321を空気流
入口341の対向位置からずらして配置した例である。
このように、2つの口を対向位置からずらすと、局所的
な膨伸部の最上点は同図(b)において破線で示されて
いる同図(a)の位置から実線で描いた位置へ移動する
。さらに、同図(c)に示すように空気流入口341を
接着シート20とほぼ同形、同寸法にしておけば伸縮シ
ート1の接着シート20を載せた部分だけを局所的に膨
伸させることができる。このように、空気流入口と空気
流出口の位置、それらの相対位置、大きさ、形1個数な
どを適当に選択すれば貼着作業に当って伸縮シートの振
る舞いをかなりの程度までコントロールすることができ
る。伸縮シートを平均的に膨伸きせたければ、例えば空
気流入口を多数個としそれらを必要な個所に平均して分
散させておけばよい。
第1図〜第3図に示すような、上方に膨伸する伸縮シー
ト上に接着シートを載せて行う態様において、伸縮シー
トが柔軟であるために手元が不安定であって接着シート
を伸縮シート上または弾性体板上に載せる作業がしにく
いことがある。そのようなときは伸縮シートの下に伸縮
シートと接触するかやや離して支え板を設ければよい。
第2図に示した実施例において、底板33と伸縮シート
1とが充分に近接していれば底板33を支え板とするこ
とができるから、支え板34は不要である。
接着シートは物体に押圧されるまで伸縮シートと物体と
の間の所定の位置に保持しておくことが必要である。第
1図〜第3図に示すような態様では、伸縮シートの上に
またはその上に設けた弾性体板上に載せておくだけでよ
い。伸縮シートに帯電させておけば、このように接着シ
ートを伸縮シートの上に載せることができない場合、つ
まり伸縮シートの膨伸方向を下方または横方向に設定し
た場合でも、接着シートを伸縮シート上の所定の位置に
保持することができる。
本発明に用いる接着シートは片面接着シートに限らない
。両面接着シートでも、それを用いる必要がある場合は
、例えば片面に剥離紙を貼った状態にして用いることが
できる。
(実施例) 第2図(a)は本願の第2の発明の一実施例の平面図、
第2図(b)は同図(a)のA−A矢視断面図である。
以下に、第2図を参照して本願の第1の発明および第2
の発明を一層詳しく説明する。
第2図に示すような本発明の装置を作り、この装置を用
いて接着シート20を物体(部品10)に貼着した。本
実施例は、基本的には、部品10の下方に、伸縮シート
1をほぼ水平に配置し、この伸縮レート1の上面に発泡
ポリウレタン板(前述の弾性体板)その上に接着シート
20を載せてなり、伸縮シート1を上方から吸引して膨
伸させることにより、接着シート20を部品10に貼着
する。容器3は厚さ7mmのアクリル板を接着剤を用い
て組み立てた。その接着は空気もれのないように入念に
行った。容器3の天板32の中央には円形の貫通孔を設
は空気流出口321とした。その空気流出口321に塩
化ビニル製の吸引バイブ31を取り付けた。天板32の
容器内側には円柱状の永久磁石2a(高さ16■×直径
10m)および2b(高さ10s×直径25m1ll 
)を設けた。これら永久磁石2a、2bが前述の物体保
持手段である。このように永久磁石2a、2bの高芒を
変えたのは、前に述べたように、伸縮シートの膨伸に当
って乱流の発生を防止するためと接着シート20と部品
10との接触の始点を変えてその効果を確認するためで
ある。容器3の側壁板は上部側壁板34aと下部側壁板
34bとからなる。上部側壁板34aは天板32と固着
してあり、これら両者で上部容器3aをなしている。ま
た下部側壁板34bは底板33に固着してあり、これら
両者で下部容器3bをなしている。伸縮シート1は下部
側壁板34bの上側の縁に接着剤で固着しである。伸縮
シート1には厚さ0.31mのゴムシートを用いた。容
器3の底板33には空気流入口331を設けた。空気流
出口331は空気流出口321に対向した位置に設け、
大きさ。
形ともに空気流出口321と同じにした。また、発泡ポ
リウレタン板4は接着シート20とほぼ同形。
同寸法とし、これを伸縮シート1の上側の部品10と対
向する個所に貼り付けた。この発泡ポリウレタン板4は
作業中接着シート20を伸縮シート1上にセットすると
きの位置決めのガイドとなる。接着シート20の載置お
よび位置決めが容易になるように、発泡ポリウレタン板
4の浮きは4mmとした。伸縮シート1の上面と下面と
の間に圧力差を与える手段としては、減圧手段だけを用
い、減圧手段には容量1kWの真空掃除機(図示してい
ない、)を用い、その吸引口を容器3の吸引バイブ31
に接続した。接着シート20を貼り付ける部品10は乗
用車の窓のコーナに使用されるもので、ユーザの目に触
れる化粧部品であるから高い皮膜品質を要求される。接
着シート20は黒色塩化ビニルを基材とする片面接着シ
ートであり、その接着面には剥離紙が貼っである。その
輪郭は部品10の貼着面よりひとまわり大きくしである
。この接着シートの接着力は強力で一旦貼り付けたもの
を剥がすと基材の塩化ビニルシートに回復できない伸び
が生じるから、貼着作業において手直しはきかない。
このような装置で次のように貼着を行った。まず、上部
容器3Bを下部容器3bからはずし、永久磁石2a 、
 2bに部品10を取り付ける。一方、接着シート20
の剥離紙を剥がし、その接着面を上に向けて下部容器3
bの発泡ポリウレタン板4の上においた。ここまでの作
業に約6秒かかった。ついで、上部容器3aを下部容器
3bにかぶせて、真空掃除機のスイッチを入れる。吸引
バイブ31がら空気が吸引されると上部容器3aの圧力
は下部容器3bより低くなるから、下部容器3bの空気
流入口331がら空気が流入し、伸縮シート1を膨伸許
せる。膨伸した伸縮シート1は、接着シート20を部品
10の被貼右面に届くまで押し上げその被照右面に押圧
する。伸縮シート1上で部品10と対向する位置にセッ
トされた接着シートは、こうして部品100表面に押圧
され貼着される。上述したように、貼着は膨伸して凸状
になった伸縮シート1の高い方の一点から始まり、つい
で低い部分に移行する。その過程で空気を逃がしながら
、部品の表面に沿って貼着が行われるから、フクレやシ
ワが生じない。この貼着に約3秒かかった。この要領で
200個の部品10に接着シート20をそれぞれ貼り付
けた。部品10は永久磁石2a 、 2bに吸着させる
から、取り付けの位置決めが容易であるし、接着シート
20も発泡ポリウレタン板4上に載置するだけであるか
ら、やはり位置決めが容易である。位置決めが終われば
部品10と接着シート20の貼着は一瞬に完了する。こ
のように、本実施例を用いれば作業性は非常に良好であ
った。一方、100個の部品10に手作業で接着シート
20を貼着した。比較のために、その不良率、所要時間
などを、本発明の装置を用いて得た上記の結果と合わせ
て下に記す。
手作業  実施例 不良率(フクレ、シワ)%   110不良率 (異物
付着)%    41 所要時間 (1個当り)秒   609註:(1)フク
レ、シワには貼着に失敗して手直しが不可能になったも
のが含まれる。
(2)異物付着とは接着面にゴミなどが付着することを
いう。
この表から明らかなように、比較例では約1割と高い不
良率であり、従来の接着シート貼り作業のネックであっ
たフクレ、シワが、実施例では皆無であった。また、手
作業によれば、剥離紙を剥がした後、貼着が終了するま
で接着シートは手で取り扱われ、従ってその間にゴミや
手の詣が付着し易いが、本発明の装置によれば接着シー
トは剥離紙を剥がした後すぐに所定位置にセットされそ
の後は貼着が終了するまで手に触れることはない。この
ような理由で異物付着の不良も手作業の場合より本発明
の方が格段に少ない。部品1個を処理するに要する時間
も実施例では非常に短縮されて、比較例の176以下で
ある。コストのうちの大きな部分をしめる部品当りの所
要時間を短縮するには、手作業では作業員の習熟に依存
する他はなく、無理に短縮しようとすれば不良率があが
る。しかし、本発明によれば、装置の使い勝手を改善し
、減圧手段や加圧手段を強力にするかまたはそれらを併
用すれば、所要時間はさらに短縮できる。接着シートが
大型に、またその形が複雑になると、手作業では面積の
増加分以上に所要時間が増加し、不良率も上昇して、採
算がとりにくくなる。従って、実際問題として手作業で
はこのような接着シートを扱うことはできない。しかし
、本発明では接着シートは所定の場所にセットするだけ
であって、その作業性は接着シートの大きさや形にほと
んど影響されない、従って、大型であれ形が複雑であれ
どのような接着シートでも扱うことが可能であり、その
ような接着シートを扱う場合でも所要時間が大幅に増加
したり、不良率があがることはない。
本実施例の装置の製作費は、真空掃除機を除けば材料費
と組立て作業費を合計してわずかに4700円であった
。次に、部品10に接着シート20を貼着したときの設
備消却費に作業費と接着シート化とを加えたものを貼着
コストとし、本実施例の装置で行った場合のコスト、真
空プレス機で行った場合のコスト、手作業によった場合
のコストを比較した。真空プレス機を用いたときのコス
トは部品の処理数が数十個程度では比較の対象にならな
い程高価であった。手作業によるコストは本実施例の場
合の約5倍であった。これらの結果から、本実施例のコ
スト低減効果は極めて顕著であることが明らかになった
(発明の効果) 本願発明を採用すれば、接着シート貼り付は作業におい
て従来大きなネックとなっていたフクレ、シワが発生し
ないばかりでなく、異物付着不良も激減する。また、所
要時間は手作業による場合に較べて数分の−に短縮され
る。装置の製作費およびランニングコストも塗装設備と
その稼働エネルギーあるいは真空プレス機などより桁違
いに安価である。このような理由から本願発明によるコ
スト低減効果は大きく、塗装を接着シート貼りに置き換
えた効果が本願発明によって初めて顕著に得られる。ま
た、例えば、大型で形が複雑であるために、従来の方法
では困難であった接着シート貼りが本願発明によっては
じめて採算ベースで行えることになり、接着シート貼り
の効果が広い範囲で享受できる。産業界におけるコスト
低減要求の切実さ、本願発明のコスト低減効果の大きさ
及びその適用範囲の広さを考えると、本願発明が産業界
に寄与するところは計り知れない程大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願発明の方法および装置の原理を示す模式的
な断面図、第2図は本願発明の装置の一実施例を示す図
面であり、同図(a)は平面図、同図(b)は同図(a
)のA−A矢視断面図である。第3図は、本願発明の装
置および方法における伸縮シートの膨伸の態様を示す模
式的な断面図である。 1・・・伸縮シート、2a、2b・・・永久磁石、3・
・・容器、3a・・・上部容器、3b・・・下部容器、
31・・・吸引バイブ、32・・・天板、33・・・底
板、321・・・空気流出口、331 、341・・・
空気流入口、10・・・部品、20・・・接着シート。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)接着シートを物体に貼着する方法であって、縁部
    を固定した伸縮シートと前記物体との間に前記接着シー
    トを、その接着面を前記物体に向けて配置し、前記伸縮
    シートの両面の気体に圧力差を形成して前記伸縮シート
    を前記物体に届くまで膨伸させることにより前記接着シ
    ートを前記物体に押圧して貼着することを特徴とする接
    着シート貼着方法。
  2. (2)前記物体側から前記気体を吸引して前記圧力差を
    形成する特許請求の範囲第1項に記載の接着シート貼着
    方法。
  3. (3)前記伸縮シートによって区切られた片側の空間で
    あって前記物体がない側から前記気体を加圧して前記圧
    力差を形成する特許請求の範囲第1項に記載の接着シー
    ト貼着方法。
  4. (4)前記気体が空気である特許請求の範囲第2項また
    は第3項に記載の接着シート貼着方法。
  5. (5)接着シートを物体の被貼着面に貼着する装置であ
    って、前記物体を所定の位置に保持する物体保持手段と
    、表面および裏面を有し前記表面側に前記接着シートを
    保持する伸縮シートと、前記伸縮シートの縁を固定しそ
    の伸縮シートを膜状に保持する容器とを備え、この容器
    は前記伸縮シートの前記表面を壁面の一部とする空間を
    有し、この空間は前記物体の収容に足る広さを有し、前
    記物体保持手段は前記被貼着面を前記伸縮シートの前記
    表面に対面させて前記物体を保持し、前記伸縮シートは
    前記空間の気圧が前記裏面側の気圧以下の所定値に低げ
    られたとき前記被貼着面側に向けて膨伸し前記接着シー
    トを前記被貼着面に接触させるだけの弾性を備えること
    を特徴とする接着シート貼着装置。
  6. (6)前記容器が前記空間の気体を吸い出すのに用いら
    れる1又は2以上の気体流出口を有する特許請求の範囲
    第5項に記載の接着シート貼着装置。
  7. (7)前記容器が第1および第2の部分からなり、これ
    ら両部分が合体されて前記空間を形成し、前記伸縮シー
    トが前記第1の部分に保持され、前記物体保持手段およ
    び前記気体流出口が前記第2の部分に設けてある特許請
    求の範囲第6項に記載の接着シート貼着装置。
  8. (8)前記気体流出口が1つであり、この1つの気体流
    出口を前記伸縮シートの前記表面に垂直に投影した位置
    がその表面の中央付近にある特許請求の範囲第7項に記
    載の接着シート貼着装置。
  9. (9)前記気体流出口に減圧装置の気体吸入口が接続し
    てあることを特徴とする特許請求の範囲第6項から第8
    項のうちのいずれか1項に記載の接着シート貼着装置。
  10. (10)前記伸縮シートの前記裏面を壁面の1つとする
    気体流入用空間が前記容器に設けてあり、その気体吸入
    用空間の壁面であって前記裏面以外の部分に1又は2以
    上の気体流入口が設けてある特許請求の範囲第6項から
    第9項のうちのいずれか1項に記載の接着シート貼着装
    置。
  11. (11)前記気体流入口が1つであって、この1つの気
    体流入口を前記伸縮シートの前記裏面に垂直に投影した
    位置がその裏面の中央付近にある特許請求の範囲第10
    項に記載の接着シート貼着装置。
  12. (12)前記接着シートが載置されるスポンジ状の弾性
    体板が前記伸縮シートの前記表面に固着してあり、前記
    弾性体板は前記物体保持手段に保持された前記物体の前
    記被貼着面を前記表面に垂直に投影した領域よりやや広
    い領域を占めている特許請求の範囲第5項から第11項
    のうちのいずれか1項に記載の接着シート貼着装置。
  13. (13)前記弾性体板の厚さが2〜6mmである特許請
    求の範囲第12項に記載の接着シート貼着装置。
  14. (14)前記物体保持手段が、前記被貼着面を前記伸縮
    シートの前記表面に対して傾斜させて、前記物体を保持
    する特許請求の範囲第5項から第13項のうちのいずれ
    か1項に記載の接着シート貼着装置。
  15. (15)前記物体保持手段が磁気吸引力で前記物体を保
    持する特許請求の範囲第5項から第14項のうちのいず
    れか1項に記載の接着シート貼着装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2659344A1 (fr) * 1990-03-09 1991-09-13 Thomson Csf Procede de collage instantane, sans bulles, notamment de surfaces d'elements rigides et non poreux, et dispositif de mise en óoeuvre.
JP2009152424A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Lintec Corp シート貼付装置
JP2013001888A (ja) * 2011-06-21 2013-01-07 Three M Innovative Properties Co 部材接合方法及び部材接合装置
JP2015160880A (ja) * 2014-02-26 2015-09-07 リンテック株式会社 シート貼付装置および貼付方法

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