JPS63236644A - 皮革様表面層を有する成形品 - Google Patents

皮革様表面層を有する成形品

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JPS63236644A
JPS63236644A JP7107287A JP7107287A JPS63236644A JP S63236644 A JPS63236644 A JP S63236644A JP 7107287 A JP7107287 A JP 7107287A JP 7107287 A JP7107287 A JP 7107287A JP S63236644 A JPS63236644 A JP S63236644A
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powder
film
leather powder
weight
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貞夫 西堀
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    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06NWALL, FLOOR, OR LIKE COVERING MATERIALS, e.g. LINOLEUM, OILCLOTH, ARTIFICIAL LEATHER, ROOFING FELT, CONSISTING OF A FIBROUS WEB COATED WITH A LAYER OF MACROMOLECULAR MATERIAL; FLEXIBLE SHEET MATERIAL NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06N3/00Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof
    • D06N3/0056Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof characterised by the compounding ingredients of the macro-molecular coating
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は主として天然繊維、再生繊維素系繊維、合成
m維からなる織布、編布、不織布及びこれらの起毛布1
合成皮革ないしは天然皮革等のシート状の基材の表面に
皮革粉を含有する皮革層を主としてドクタナイフ法、ロ
ールコータ法、スリットニット法、スプレー法ないしは
エアナイフコータ法等の塗布方法により塗布、形成する
に際し、この形成皮膜に均−且つ満遍なく皮革粉が散在
され、しかも混入皮革粉が解綿状とならず、良好な天然
皮革近似の特性を有する表面スキン層を有する成形品の
提供に関する。
(従来技術) 近時天然の皮革を粉状とし、この皮革粉をポリウレタン
樹脂その他の合成樹脂中に混入して樹脂成形をなすこと
が試みられている。
か−る皮革粉の利用は1合成皮革あるいは人工皮革の改
良を目的としている。即ち現在の合成皮革は織布ないし
は編布をベースとして、塩化ビニル、ポリアミド、ポリ
ウレタン等の発泡体で作られたスポンジレザーの表面を
変性ポリアミド、ポリウレタン、ポリアクリル酸誘導体
で処理したものである。又、れん根型中空繊維、微細繊
維集束型繊維等の特殊繊維の三次元繊m絡合体とエラス
トで−(ポリウレタン)を主体とするバインダーの多孔
構造体からなる人工皮革も開発されている。
これらの合成皮革あるいは人工皮革は、天然の皮革に近
似した特性を有しており、優れた通気性、通湿性、撥水
性と共に優れた保温機能を有している。
しかしながら、これらの合成皮革あるいは人工皮革は、
あくまでも毛細管現象による吸水機能を有するにとCま
り、組織の膨潤に伴う吸水機能を有していない。
又、この組織の膨潤に伴って組織間の間隙量が調節され
、通気性をコントロールする天然皮革特有の機能を有し
ていない。
そこで、本出願人は、天然の皮革を粉状として、この粉
状の天然皮革自体を合成樹脂と共に成形したり、合成樹
脂をバインダーとしてシート状とすること等を試みてき
た。
この天然の皮革自体を粉状にし、合成樹脂素材と共に成
形する利点は数多く上げることができる。
その一つは、成形された製品が天然の皮革自体を有して
いることから、混入された皮革粉の膨潤に伴う吸水、吸
湿機能を有している点であり、べたつき感のない良好な
肌触り感のある成形製品の提供をなすことができた。
その二つは、天然の皮革粉が成形製品中に含まれている
ことにより、樹脂成形品と異なるシラとりとした接触抵
抗を有する成形製品の提供をなすことができた。
その三つは、天然の皮革粉が成形製品中に含まれている
ことにより通例、合成樹脂成形品において生ずる静電気
の帯電が無くなり、この静電気の帯電に伴う塵芥の付着
及びこの静電気の放電に伴う不快感の発生の無い成形製
品の提供をなすことができた。
更に天然の皮革粉を成形製品中に含ませることにより樹
脂成形品の耐寒特性が高められることが実験上用らかに
された。
しかしながら、これらの皮革様の成形品は、成形品中に
多量の皮革粉を含むことよりいずれも相当の成形設備を
必要とし、成形される対象物に当然限界を有していた。
又、成形品は当然のことながら、成形物の表面のみなら
ず全体に皮革粉を有すること−なり、使用皮革粉の量が
多くなる割に、実際に表面部に露われる皮革粉量が微少
である欠点を有していた。又、このように成形品表面に
極力皮革粉が現われるようになした場合、混入される皮
革粉の量を多くする必要があり、この混入皮革粉が成形
樹脂の特性を著しく損ねる傾向を有しており、又か覧る
不都合は樹脂の成形の際に特に生ずるものであった。
そこで1本出願人は、成形品の表面のみに皮革粉を有す
るスキン層を形成することによって、か−る従前におけ
る不都合の解消をはかった。
(未発明の目的及び解決すべき技術上の問題点)本発明
は、か\る天然の皮革を粉砕してスキン層となる皮膜の
骨材とするために種々の方法を検討した。
その一つは皮革材を機械的に破断しながら、目的とする
粒度の皮革粉を得る方法である。
この方法ではクロム社し処理の施された革を30mm前
後の長さに切断して昆布状の繊維屑に切断して粉砕機に
投入し粉砕をするものである。
多くの実験の結果、表面が滑らかで、混入された皮革粉
による表面凹凸の荒れ出しが無く、しかもピンホール、
裂は等の無い塗布用の皮膜を得るためには皮膜成形樹脂
中に混合される皮革粉が微細であればある程、仕上りが
良くなることが判明した。即ち、皮膜成形樹脂中に取入
れられる皮革粉が微細であることにより成形皮膜の全体
に皮革特有の性状が生ずる共に皮膜構成樹脂自体の特性
も損われないことが明らかとなった。
そこで本出願人は、数多くの実験を通じて皮革を微粉状
とすべく以下の機械的方法による粉砕をなした。
それは、前記の昆布状に切断した30mm前後の革の含
有水分が3重量%(ウェットベース)以内となるように
乾燥(実際の実験プラントでは1.9〜2.4重j%)
し、これをハンマータイプの粉砕機に次の条件で投入し
て衝撃剪断により粉砕するものである。
ハンマータイプ粉砕機回転数3800 (r、p、m)
篩のスクリーン     32メツシュ投人材料   
     0.2 Kg処理時+?JI       
  Q’27” (27秒)製品量         
0.025 Kg上記の粉砕により 32メツシュ以上     0.8% 32〜4日  メツシュ    2.4%48〜80メ
ツシユ    8.2% 80〜100メツシユ    15.5%100〜15
0メツシユ    18.4%150メツシユ以下  
  54.7%の粒度(繊維状の場合短径側を採用)分
布からなる清粉を得ることができた6 しかしながら、上記の方法による清粉の見掛は比重は0
.1〜0.2 g/ccと極めて低く、これを電子+A
微鏡(100倍の倍率)で撮影したところ添付の写真(
写真Not)の形状であることが判明した9 (焼イ4
け時に1,6倍に引き延ばしである。) 即ち、叙」二の方法では150メツシユ (略1.00
ミクロン)よりも細かい清粉が多い割に長繊維(800
ミクロン前後)の清粉が混入されており、見掛は比重の
低い清粉であった。
又、ty上の強制乾燥と衝焔剪断とにより作り出される
皮革粉では作り出された皮革粉が保管状態で相互に絡み
合って屑綿状(綿を解いたような状態)となり、しかも
皮膜成形樹脂との混合に際して皮革粉相互が凝集して分
離できない状、態となることが1′!Il明した。
この結果、斜上の強制乾燥と衝撃剪断により作り出され
た皮革粉を皮膜成形樹脂中に混入して塗布用皮膜を形成
したところ皮膜表面に皮革粉が綿状に凝集して浮き出し
てくる不都合が生じた。
特に、塗布、形成yれる皮膜を0.01− LO5ml
II前後の極薄状に形成した場合、屑綿状とされた皮革
粉が皮膜の両面間に亘って一連に存在することがあり、
この両面間に亘った皮革粉により皮膜が縁切れ状となり
、この屑綿状の皮革粉が抜は出て穴を作ったり、この縁
切れ部分より皮膜が裂は出したりする不都合を有してい
た。
又、塗布、形成に供される皮膜を前記のように薄く構成
した場合、混入される皮革粉の綿状部分が皮膜表面から
突き出る不都合があり、皮膜面が滑らかとならず、ザラ
つき感を生ずる不都合があった。
更に、布、不織布、皮革、合成皮革等のシート状の製品
あるいはパネル等の板状の製品の表面に皮膜を塗布、形
成する際に、皮膜面に特有の波打ち現象を生じたり、引
きつれ現象をもたらす不都合があった。
(本発明の目的及び構成) 各種の織布、編布、不織布及びこれらの起毛布、合成皮
革ないしは天然皮革等の製品の表面に皮革粉を有するポ
リウレタン樹脂溶液等の皮llジ成形樹脂を直接I!布
し、これら製品の表面に0.01〜O,ImmのHさか
らなる表面スキン層を形成することを目的とするもので
あり、か\る目的を達成すべく、皮膜成形樹脂に混入さ
れる皮革粉を特に次のものとした。
見掛は比重: 0.38〜0.50(g/cc)含有水
分二3重量%以下 粒 径;40メツシユ篩で選別され、しかも40ミクロ
ンより細かい範 囲にある皮革粉が70重社%以 北である皮革粉 (作用、効果) 本発明に係る皮革様表面層を有する成形品では、斜上の
特長ある構成よりして以下の作用、効果を生ずることが
判明した。
(1)  塗布形成される皮膜樹脂中に混入5れる皮革
粉が屑綿状となることなく ”粒状”を呈していること
より、皮19樹脂に対し溝層なく、均一に分散混入され
ることが判明した。 (皮植粉自体の滑性が良好) (2)  この結果、塗布成形皮膜の自白に混入皮革粉
が完全に取り込まれ、皮膜面より突き出したり、皮膜面
に浮き出したりすることがなく、平滑な皮膜面の形成が
可能とされた。
(3)  成形皮膜中の皮革粉が皮膜の両面間に一連の
ものとして介在されることが無く、混入皮革粉の欠落に
伴う穴開き、ないしは混入皮革粉周縁よりの縁切れ及び
裂は出しが無く、又このような縁切れあるいは伸縮の差
(皮膜生地と皮革粉との)に伴うシワヨレの発生が防止
できることが判明した。
(4)  成形品の表面のみに均一の厚味の、しかも皮
革粉を多量に有するスキン層を形成することが容易に可
能とされた。(従来例では射出あるいは押出し抵抗等の
関係で皮革粉の混入量に自ずと限界があった。)この結
果、わざわざ皮革粉を多量に有する成形品を作る必要が
無く、皮革粉を含む成形品の成形に必要とされる射出そ
の他の装置が不要とされる特長を有した。
(5)  又、形成される表面スキン層が0.01〜0
.1a+aと薄いことよりベースとされる成形品の内部
と外気との間が混入されている皮革粉により連絡される
ことが多く、成形品に一定の通湿性がもたらされる特長
を有している。
(6)  又、混入される皮革粉が屑綿状とならないこ
とから布、不織布等に塗布する際に、形成皮膜が波打っ
たり、引きつれたりすることなく、均一の厚味で塗布で
きる特長を有している。
(実施例) 以下本発明に係る皮革様表面層を有する成形品の典型的
な実施例について説明する。この実施例では、より理解
され易いように成形品の表面スキン層を形成する皮膜中
に取入れられる皮革粉と、皮膜を構成する合成樹脂と、
両者の混合並びに皮膜の塗付とについて夫々説明する。
皮革粉及びその成形方法 皮革粉の成形に際して通例多量に排出される皮革屑であ
るクロム揉処理のされたシェービング屑を用いた。この
シェービング屑は細長い昆布状に捻れており、これをカ
ッターミルで5mm以内の長さに切断して第1図で示さ
れる処理室1に投入した。
この処理室1に50〜60重量%(ウェットベース)の
含有水分を有する皮革を600Kg投入し。
室圧がIKg/aj?どなるように弁2を調節しながら
この処理室1に蒸気Aを供給し、処理室内温度を100
℃〜119℃前後となし、この状態で30分間皮革を攪
拌手段3で攪拌しつぐけた。
このようにして蒸気加熱処理を受けて取出された皮革は
、皮革の種別、性状等により5〜10重量%の範囲で含
有水分が高められていることが認められた。
尚、この蒸気加熱は投入される処理皮革の猷、処理室内
の温度、処理室内の圧力等により処理時間が決定される
ものであり、室圧及び処理温度が高い程、短時間で所期
の膨潤処理が終了されること−なる。
従って低温、低圧内での蒸気加熱では、より多くの処理
時間を必要とし製造プラントとしては不適当であり、前
記実施例が実験上最適の処理条件の一つであることが判
明した。
ところで、クロム揉処理のされた革の処理では100℃
〜120℃の温域内で蒸気加熱することにより革は供給
蒸気による加熱膨潤と、この膨潤革よりの蒸発と、凝縮
に伴う液化湿潤を経時的に受けることより皮を構成して
いるコラーゲンm維の縮み出しを生じ、又絡みが緩かと
された。
又、クロム揉処理のされた革を前記の条件以下で処理し
たところ、成形した皮革粉が屑綿状となり、見掛は比重
が0.2g/cc〜0.3g/ccであることが判明し
た。
更に、投入される処理皮革の含有水分が極端に低い条件
(20重量%〜30重量%)で上記と同様の処理をした
ところ同様に成形皮革粉が屑綿状となり、見掛は比重が
0.2g/cc〜0.3g/ccであることが判明した
以上の点から、皮革の処理に当っては、皮革の種別、性
状と前処理の内容とにより処理条件を決定すべきことが
明らかとされたが、処理される皮革が蒸気により充分に
膨潤状態を維持しながら加熱されない限り、成形される
皮革粉が屑綿状となり、見掛は比重が0.3g/Ccよ
り低く、使用に適さないことが判明した。又、処理され
る皮革を煮る状態にまで処理した場合、その後の処理に
よっても皮革は硬化して使用に適さないことが判明した
尚、上記の蒸気加熱に際し、処理室外周をジャケット4
で覆い、このシャケ−、ト4に別途処理加熱用の蒸気を
供給して、処理室外からの加熱を同時になすこともある
以上の蒸気加熱処理のされた皮革を、この皮革の投入さ
れている処理室1に対する蒸気供給を停止して、前記の
ジャケット4に蒸気B(IKg/ am’となるように
弁5を操作して)を供給し、処理室内の皮革を30分間
加熱乾燥(−次乾燥)シて皮革の含有水分を15重量%
以内とした。
更に、この皮革を二次乾燥により3重量%以内の含有水
分となるまで強制乾燥した後、ファインビクトリーミル
を使用して粉砕した。
このファインビクトリーミルの稼動は、回転数7000
(r、p、l11)で、空/実運転が17.2/20 
 (アンペア)でスリットを半開して行った。又他の実
施例では回転数7800(r、p、+s) テ、空/実
運転が15.8/20  (アンペア)でスリットを全
開して行った。
上記の粉砕処理により粉砕された皮革を40メツシユの
篩を使用して選別し、そのtit度分布を調べたところ
、 40〜60メツシユ   2.8% 60〜80メツシユ   9.7% 80〜100メツシユ   9.7% 100〜150メツシユ  25.7%150〜200
メツシユ  13.9%200〜300メツシユ  3
3.7%300メツシユ〜     4.5% であった。又、同様の粉砕皮革粉であっても前記の蒸気
加熱工程で着色処理の施された皮革粉の粒度分布は、 40〜60メツシユ   5.7% 60〜80 メツシュ   7.0% 80〜100メツシユ   5.7% 100−150メツシユ  39.4%150〜200
メツシユ  30,0%200〜300メツシユ  1
2.2%300メツシユ〜     0 % であり、この皮革粉の見掛は比重を測定したところ0.
38g/cc 〜0.50g/ccの間にあることが判
明した。
この見掛は比重が従前の皮革粉に対し大幅に高くされた
要因は写真No2で明らかなように皮革粉に繊維状の部
分がなくなり、個々の皮革粉が相互に絡み合うことなく
独立に存在する”粒”状とされた点にある。
(写真は100倍で撮影した電子顕微鏡写真であり、粒
径の測定は皮革粉の短径を基準としている。) 尚、本明細書における見掛比重はゆるみ見掛比重(Ae
rated Bulk Density)ffiあッテ
、篩を振動させて皮革粉をシュートを通じて100cc
の容器に投入した後、すり切って上皿天秤で羊重量し、
皮革粉の重量÷100で表示している。
次いで斜上における皮革粉をエアー分級機により真比重
による分級をなした。
この分級を第2図及び第3図について説明する。11は
フィーダーであり、前記の皮革粉を投入し、これを順次
エアー分級機(ミクロセパノーター)12に送り込む。
このエアー分級y112は、ローター12aを有してお
り、投入口+2bより供給された皮革粉を、その真比重
で分別吸引し、ターボファン13でバックフィルタータ
ンク14内に送り込み分級する。そして分級された粗粉
はローターリ−パルプ!2cより、微粉はローターリ−
パルプ+4aより取り出される。
尚12.dは二次エアーの取入口を、12eは分級微粉
の出口を示している。
この装置において、ローター12の回転数を800 (
r、P、m)二次風量を4.9m”7分、集塵風量12
m″/分とし、5に、の皮革を投入したところ2.05
Kgの微粉が得られた。
この分級皮革粉の粒度分布は添付のグラフで示されるよ
うに平均粒度が24.4ミクロンであり、その殆どが5
0ミクロン以内であることが判明した。又、この分級皮
革粉の見掛は比重が0.38〜0.50g/ccである
ことが判明した。
このようにして作られた微粉状の皮革粉では、前記従前
例のような相互の絡み合いが無く、個々の皮革粉が独立
して存在しており、屑綿状となったり、団子状に凝集す
ることがなく、これを100倍の電子顕微鏡で撮影した
ところ添付写]No3の状態であることが判明した。
この写真No3で明らかなように皮革粉は極微粉状を呈
し、謙雌状の部分が一切無く、相互に絡み合っているも
のが無い状態にあることが判明した。
これらのことから、粉砕した皮革粉の見掛は比重が少な
くとも0.38g/ccよりも大きい数値を示す場合に
、その皮革粉が繊維状の絡み合いの部分あるいは繊毛部
分を有していないことが認められた。
尚、添付のグラフは、分級機により分級された微粉をメ
チルアルコール中に懸濁状に混入してコールタ−カウン
ターで計測した後各粒径の範囲内を重量%で表示したも
のである。
これによれば40ミクロンより微細な皮革粉が78.7
重量%あることが明らかであるが、斜上の皮膜成形樹脂
との混合においては、これよりも稍々大き目の粒径の皮
革粉の混入も可能であり、出願人の実施によれば40ミ
クロンよりも細かい皮革粉が全量の70重量%以上あり
、しかも150 ミクロンを越える皮革粉が効果的にカ
ットされていれば良好な使用結果が得られることが判明
した。
斜上で成形された皮革粉に対し染色処理を必要に応じて
施す、この染色処理は対象とされる皮革粉の性状により
適宜の染料及び染色方法によること〜した。例えばクロ
ム革をベースとした皮革粉では均染性、浸透性の良好な
モノアゾ、アントラキノン、カルボニウム等の酸性染料
が、タンニン革をベースとする皮革粉にはアゾ、アジン
、チアジン等の塩基性染料が、又その他の目的、性状等
により酸性媒染々料、直接染料及び反応染料等を混合し
、加湿下で撹拌して皮革粉を染め上げ、再度乾燥して染
色皮革粉となした。
これらの染色は皮革を蒸気加熱する工程においてなされ
る場合と、皮革粉に粉砕する工程及び皮革粉とした後に
再度加湿条件下でなされる場合とがあり、夫々のプラン
トの態様に合せて、その最適の方法が採られる。
皮膜成形樹脂及び成形方法 前記皮革粉を混入して製品表面に塗布皮膜を作り出す成
形樹脂は、通例コーテング等に使用される溶液状ないし
はエマルション状あるいは融解状(液状ポリマーを含む
)の全ての合成樹脂が使用対象とされる0本発明の実施
例では、固型分を20〜50%含む二液型反応性ウレタ
ンエラストマ溶液100重量部に対し、架橋剤5〜10
重量部、皮革粉10〜70重量部を混合して使用したと
ころ、皮革粉が10〜20重量部の間では手触り感が良
く、皮膜が滑らかである反面若干のべとつき感を生ずる
ことが判明した。
又、25〜55重量部の間で段階的に皮膜を塗布形成し
たところ手触り感が良く (適度の摩擦抵抗がある。)
べとつき感がなく、肌触りが全体に暖かく天然の皮革に
近い特性を示すと共に表面の耐摩耗性が良好であること
が判明した。
更に60〜80重量部の間で段階的に皮膜を塗布形成し
、その状況を順次確認したところ皮革粉の量が増すにつ
れて皮膜の表面が荒れ出し70重量部の皮革粉の混入に
より表面にザラつき感を生ずることが判明した。
又80重量部の皮革粉を混入した塗布皮膜では皮膜面に
波打ち現象を生ずると共にピンホールを生ずることが認
められた。
以上の点より10〜70重量部の範囲内での混入使用が
最適であることが判明した。
尚、前記実施例に使用された二液型反応性ウレタンエラ
ストマ溶液のポリオールは、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ヘキシレン
グリコール、トリメチロールプロパンなどの多価アルコ
ールと、アジピン酸、コハク酸、フタル酸、イソフタル
酸などの多価カルボン酸とを反応させて得た末端OH基
を有するポリエステルと、トリレンジイソシアネート、
4,4−ジフェニルメタンジイソシアネートなどのイン
シアネートとを反応させて得た鎖状重合体であり、この
ポリオールを溶解手段としてジメチルホルムアミド、ト
ルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチル等の溶剤で溶
解した溶液として使用している。
又、架橋剤として配合されるポリイソシアネートは、4
.4−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,5−ナ
フチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート
などの2官能インシアネート、あるいはトリメチロール
プロパン1モルにプロピレンオキシド6モルを付加した
付加物にトリレンジイソシアネート3モルを反応させて
得た化合物、トリメチロールプロパン1モルにトリレン
ジイソシアネート3モルを反応させて得た化合物などの
3官能インシアネートが例示され、これらポリイソシア
ネートは酢酸エチル、トルエン、メチルエチルケトンな
どの適当な溶剤に溶解して使用される。
このようにして塗布形成された皮膜は、If114斤耗
性に優れていると共に混入皮革粉により吸水性を有し、
べとつき感が無い上に静電気を帯びない特長を有してい
ることが判明した。
尚、−液型ウレタンエラストマであるグリコールとジカ
ルボン酸との縮重合で得られたポリエステルグリコール
、開環重合で得られたポリカプロラクトグリコール、ポ
リエーテルグリコールのグリコール類の少なくとも1種
と。
有機ジイソシアネートと、低分子量のジオールまたはジ
アミンとから製造される平均分子量50.000〜10
0,000のものの、単独または混合物を、ジエチルホ
ルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムア
ミド、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、ジ
オキサンなどの溶剤で溶解した溶液として使用すること
−し、これに対する皮革粉の配合比は前記二液型反応性
ウレタンエラストマ溶液に対すると同様とした。
次いで前記の塗付皮膜は、通例ドクタナイフ法、ロール
コータ法、スリットコツト法、スプレー法、エアナイフ
コータ法等の任意の方法で塗布形成されるものであり、
塗布対象物を織布、編布、不織布及びこれらの起毛布、
天然皮偵、合成皮革ないしは塩化ビニル、ポリウレタン
、ポリプロピレン等の各種の樹脂シートと、更には前記
の皮革粉を混入されている各種の樹脂シートないしは樹
脂成形品及び金属パネル等の種々の製品としている。
本出願人の一つの実施例は第4図に示されるようにシー
ト20に対しコーテングヘッド21を用いて塗布皮膜2
2を形成し、これを充分にドライヤー23で乾燥して捲
取ることによりシート2oの表面に天然の皮革に近似し
た特性の皮膜22を形成した。
このような皮膜22の塗布状況を更に良好とする必要の
ある場合には前記シート20の表面にサンデングあるい
はサンドブラスト処理を施し、あるいは接着液と事前に
塗布する。
この接着剤を別設に使用する塗布皮膜の形成では、シー
ト表面にポリウレタン樹脂に対し不溶解性の溶剤を含浸
させて、溶剤の膜を形成した後、前記の二液型反応性ウ
レタンエラストマ溶液からなる接着剤溶液を塗布し、更
に前記皮革粉を夫々の配合分量に合せて混入したポリエ
ステル型ウレタンエラストマのジメチルポルムアルデヒ
ド溶液を塗布することによりシート20の表面に耐摩耗
性に優れた塗布皮膜22を形成することができた。
文、シート20の表面に、前記の各配合量の皮清粉を混
入された発泡性二液型ウレタンエラストマ溶液を塗布、
発泡させて発泡態様の皮膜22を形成することができた
このようにして形成される皮膜22は基本的に0、O1
〜0.1mmの厚味からなるものであり、その表面に対
し、更に皮革粉を有するポリウレタン系の塗料を吹きつ
けたり、サンデングあるいはサンドブラスト処理を施し
たり、折揉処理、型苗なしは革シボ処理エンポッシング
処理その他の天然皮革に対すると同様の仕上げ処理が施
される。
本発明に係る皮革様表面を有する成形品は、各種の製品
の表面に単に塗布皮膜をロールコータ法等により形成す
ることのみで、製品を即座に天然の皮革に近似する特性
を有するものとな得た。
尚、斜上において構成される皮膜22は必ずしも一層で
ある必要がなく、多層の塗布皮IIU22として構成さ
れる場合もある。この場合、個々の皮膜の厚幅を0.0
1m+w〜0.02mmとし、皮膜22゛ の皮革粉の
混入量(塗膜形成樹脂コンパウンドに対し)を10〜1
5重量%、皮膜22”の皮革粉の混入量を20〜30重
量%、皮膜22”’の皮革粉の混入量を40重量%とし
、全体として、より天然の皮革に近い特性を出すように
した。
斜上の実施例に係る塗布皮膜では、皮革粉を混入してな
す各種の樹脂成形品に比し、皮膜中に含まれる皮革粉が
圧倒的に多く、しかも皮膜表面が平滑で、荒れ出し、シ
ワヨレの無い塗布皮膜とされる特長を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る皮革粉成形用の蒸気加熱装置を示
す概略図、第2図は皮革粉の分級装置の概略図、第3図
は同分級機の概略図、第4図シートに塗膜を形成する装
置の概略図、第5図は雛型紙上に塗膜を形成した状態の
断面図、第6図はシート上に多層に皮膜を形成した状態
を示す断面図、第7図は皮革粉の分布量を示すグラフで
縦軸に各分布皮革の重量%を横軸に粒径をミクロンとし
て表示している。 図中1・・・処理°室、2・・・弁、3・・・撹拌手段
、4・・・ジャケット、5・・・弁、11・・・フィー
ダー、12・・・エアー分級機、13・・・ターボファ
ン、14・・・バックフィルタータンク、20・・・シ
ート、21・・・コーテングヘッド、22・・・皮膜、
23・・・ドライヤー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 0.01〜0.1mm厚の合成樹脂皮膜を塗布形成され
    てなる成形品であって、該成形品の前記皮膜が皮革粉を
    有すると共に該皮膜に含まれる皮革粉が、見掛け比重を
    0.38〜0.50g/cc、含有水分を3重量%以下
    とし、且つ40ミクロン以下の皮革粉を70重量%以上
    含む40メッシュ篩選別の皮革粉であることを特徴とす
    る皮革様表面層を有する成形品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0477250A (ja) * 1990-07-19 1992-03-11 Idemitsu Petrochem Co Ltd 皮革様グリップカバー

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0477250A (ja) * 1990-07-19 1992-03-11 Idemitsu Petrochem Co Ltd 皮革様グリップカバー

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