JPS63235389A

JPS63235389A - 防曇剤

Info

Publication number: JPS63235389A
Application number: JP6909087A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Kato; 弘加藤
Original assignee: T Hasegawa Co Ltd
Current assignee: T Hasegawa Co Ltd
Priority date: 1987-03-25
Filing date: 1987-03-25
Publication date: 1988-09-30

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、たとえば、自動車の風防ガラス、眼鏡のレン
ズなどの如きガラス類の表面上に施して、曇り発生を防
止するのに極めて適した防曇剤に間する。

（従来の技術）ガラス表面を比較的低い温度にし、次にそれより暖かい
湿度の高い雰囲気に曝すと、そのガラスの冷却された表
面は曇るか或いは霜で覆われる状態になる傾向を示す、
又、高温（約４０°Ｃ）の水蒸気がガラス表面上に当た
っても、ガラス表面は曇るか或いは霜で覆われる状態に
なる傾向を示す、このように表面に曇り或いは氷状物の
結晶が蓄積されることは、例えば、自動車の風防ガラス
或いは眼鏡レンズのごときガラス類においてよく知られ
てをり、その曇りは極めて危険なものとなる。

従来、上記のようなガラス表面上の曇り或いは霜の蓄積
を防止するための防曇剤について、いくつかの提案が知
られている。このような防曇剤としては、例えば、けい
素樹脂類、ワックス類、パインタール、アスファルトな
どを基質とする撥水性のものと、石鹸類、アルキルサル
フェート、アルブミン分解物、ロート油などを基質とす
る湿潤性（親水性）のものとが知られている。

これらの提案の一つとして、１個または２個の９０Ｍ基
（Ｍは水溶性を与え得る金属）を有するコハク酸のカル
ボキシル基をアルキルエステル、またはモノ−もしくは
ジ−アルキル置換カルボン酸アミドとなしたスルホコハ
ク酸誘導体を主成分としたガラス器上め剤に関する特公
昭３９−２７３２９号の提案が知られている。

又、他の提案として、水溶性有機液体溶媒或いはその水
溶液にオルガノシロキサン−オキシアルキレン共重合体
を溶解してなる曇り防止剤が知られている（特公昭４０
−２８２４９号）。

更に別の提案として、アルキルサルフェートのアミン塩
又はポリオキシエチレンアルキルサルフェートのアミン
塩と水溶性のケイ酸塩を有効成分として、上記有効成分
を５〜３０％となるように水に溶解して水溶液としてな
るエアゾール型ガラス表面処理剤が知られている（特公
昭６６−１２９９９号）。

（発明が解決しようとする問題点）上記従来提案中、特公昭３９−２７３２９号のスルホコ
ハク酸を主成分とするガラス器上め剤においては、瞬時
の防曇性は認め′られるが防曇持続性が悪く、更に塗布
後、白色の微小な結晶状物質が生じ（８残現象といわれ
ている）、ガラスの透視性を悪くして視野を阻害する問
題点がある・又、上記提案中、特公昭４０−２８２４９
号のオルガノシロキサン−オキシアルキレン共重合体か
らなる曇り防止剤においては、防曇性が悪く、実用には
供しがたい問題点がある。

更に、上記特公昭５６−１２９９９号従来提案のアルキ
ルサルフェートの塩又はポリオキシエチレンアルキルサ
ルフェートのアミン塩とケイ酸塩を有効成分とするエア
ゾール型ガラス表面処理剤では、防曇性は認められるが
処理剤のＰＨがアルカリ性となり、身体に対する安全性
及びガラス類の安定性の面で必ずしも満足できない。

（問題点を解決するための手段）本発明者は、上述のごとき不利益乃至欠点を回避すべく
鋭意研究を行なってきた。

その結果、市場で容易に入手できるサポニン類を有効成
分として含有す゛る防曇剤が、ガラス表面上に樹脂状の
被膜を形成せしめ、ガラス表面上を親水性にして水分が
水滴状に付着するのを防ぐとともに乾燥したときの８残
現象の発生を防止し、且つそれらの作用効果を長時間持
続できること及び安全性の面においても全く問題なく使
用できることを発見した。

従って、本発明の目的は、長期にわたり優れた防曇作用
を有し、８残現象を起こすことなく安定性に優れ且つ安
全性についても全く心配のない従来使用されたことのな
いサポニン類を有効成分として含有する防曇剤を提供す
るにある。

本発明の防曇剤に使用するサポニン類は、植物界に広く
存在するステロイドまたはテルペンの配糖体の１種であ
って、糖成分はグルコース、ガラクトース、アラビノー
ス及びウロン酸である０本発明の防曇剤として使用する
サポニン類は、サポニンを含有する植物組織、例えばキ
ラヤ（Ｑｕｉａｊａ　　５ａｐｏｎａｌｉａ）の樹皮、
ムクロジ（Ｓａｐｉｎｅｌｕｓ　　ｍｕｋｕｒｏｓｓｉ
）の果皮、サボンソウ（Ｓａｐｏｎａｒｉａ　　ｏｆｆ
ｉｃｉｎａｌｊｓ）の根、茶（Ｔｈｅａ　　５ｊｎｅｎ
ｓｉｓ　　Ｌ）の実などから得られたサポニン類含有エ
キスなどをそのまま使用することも可能であるが、該エ
キスを活性炭、吸着樹脂等で処理することにより得られ
た精製サポニンを用いる方が、着色も少なく有利である
。又、該エキスを濃縮した状態のサポニン類でも差し支
えない。更に適当な賦形剤で粉末状にしたサポニン類も
使用することができる。

上述のサポニン類含有エキス、濃縮サポニン類及び粉末
状のサポニン類は、例えば、約０．００５〜約４０％程
度の水溶液、より好ましくは約０．０１〜約１０％程度
の水溶液として使用することができる。これらのサポニ
ン水溶液だけでも本発明の目的を十分達成することがで
きるが、サポニン類の界面活性作用を妨げない範囲で、
サポニン類以外の界面活性剤、溶媒、香料その他の所望
の成分等を加えたｆＪ篤で利用することもできる。

上述のサポニン類に併用できる界面活性剤の例としては
、例えば、アルキル硫酸ナトリウム、アルキル硫酸アン
モニウム、アルキル硫酸トリエタノールアミン、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンス
ルホン酸トリエタノ−ルアミン、ドデシルベンゼンスル
ホン酸アンモニウム、アルキルナフタレンスルホン酸ナ
トリウム、アルキルナフタレンスルホン酸トリエタノー
ルアミン、アルキルナフタレンスルホン酸アンモニウム
、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、ジアルキルス
ルホコハク酸トリエタノールアミン、ジアルキルスルホ
コハク酸アンモニウム、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸トリエタノー
ルアミン、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ルＭｌアンモニウム、パーフルオロアルキルカルボン酸
塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル、Ｎ−アシル
アミノ酸ナトリウム、Ｎ−アシルアミノ酸トリエタノー
ルアミン、Ｎ−アシルメチルタウリンナトリウム、Ｎ−
アシルメチルタウリントリエタノールアミンα−オレフ
ィンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオオキシエ
チレンアルキルエーテルリン酸塩などのごときアニオン
系活性剤；例えば、アルキルトリメチルアンモニウムク
ロライド、ジアルキルジメチルアンモニウムグロライド
、アルキルベンジルジメチルアンモニウムクロライド、
パーフルオロアルキルトリメチルアンモニウム塩のごと
きカチオン系活性剤；例えば、アルキルベタイン、アル
キルジメチルアミンオキシド、アルキルカルボキシメチ
ルヒドロキシエチル、イミダゾリウムベタイン、パーフ
ルオロアルキルベタインのごとき両性活性剤；例えば、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル、デカグリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレン縮合物、エチレンジアミンのポ
リオキシプロピレン、ポリオキシエチレン縮金物、ポリ
オキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマ
シ油、脂肪酸アルキロールアミド・ポリオキシエチレン
アセチレングリコール、ポリエーテル変性シリコーン油
、ポリオキシエチレンパラフルオロアルキルエーテルの
ごとき非イオン系活性剤；等を好ましく例示することが
できる。

又、併用できる上述の溶媒の例としては、例えば、プロ
ピレングリコール、エチレングリコール、グリセリン、
トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノメチ
ルエーテル、ツルフィツト、ソルビトールなどのごとき
溶媒を好ましく例示することができる。

本発明の防曇剤を製造する一態様として、サポニン類の
例えば約０．００５〜約４０％程度の範囲の水溶液、よ
り好ましくは約０．０１〜約１０％程度の水溶液を用意
し、撹拌しながら、サポニン類水溶液１部に対して、例
えば約０．００５〜約４０部程度の範囲、好ましくは約
０．Ｏ１〜１〜約１０度の範囲の上述の如きサポニン類
以外の界面活性剤及び例えば約０．１〜約４０部程度の
範囲、好ましくは約１〜約１０部程度の範囲の上述のご
とき溶剤を加える態様を例示することがでる。更に必要
に応じて、香料その他の添加剤を加えておくこもできる
。又、粉末状のサポニンを使用する場合も、上述の条件
範囲で行うことができる。

本発明による防曇剤は、極めて優れた防曇効果及び８残
現象の発生防止効果とそれら効果の持続性を有し、更に
加えて洗浄性と帯電防止効果を兼備したもので、例えば
、眼鏡、カメラ、その他の光学レンズのくもり防止剤、
更には、乗り物（自動車、電車その他の車両類や船舶類
など）或いは住宅建造物の窓ガラス類の曇り防止剤のご
ときガラス頻用防曇剤として有効に利用できる。

本発明の防曇剤を、例えば、上述のととき忘ガラス、眼
鏡のレンズ等の対象物表面に塗布するには任意の塗布手
段を利用できる。たとえば、ローラ一式等の塗布具を用
いたり、エアゾール式或いはハンドポンプ式等の噴霧器
で噴霧したり、又は直接防曇剤を流延したり、その液中
に浸漬するなどじて表面に付着させ、次に布等の払拭具
を用いてその表面に均一に展延するようにすればよい。

以下本発明の実施態様を実施例及び比較例をあげて、更
に詳細に説明する。

試験方法は、以下の実施例及び比較例に記載される防曇
ｉ０．５ｃｃを１５０Ｘ２００ｍ／ｍのガラス板に滴下
し、布でガラス面を均一に拭き、防曇性、防曇持続性、
塗布後の表面の白化の有無について次の要領で試験を行
った。

防曇テスト・・・・・呼気により曇りの有無を調べた。

防曇持続性テスト・・４０”　Ｃ温水浴の水面５Ｃ（高
温部）　　　ｍ上方に、試料を４５°傾斜をつけて１分
間放置した後取り出し２、その後５分間風乾（２２゜Ｃ，湿度４０％）する。この工程を１サイクルとして繰り返しテストを行い防曇液塗布面の２０％が曇るまでの回数を測定した。

防曇持続性テスト・・低温恒温槽（−２°〜−５（低温
部）　　　°Ｃ）に試料を１０分間保存した後、室温（
２２°Ｃ湿度５０％）にもどした時の曇りの状態を観察する。この工程を１サイクルとして、繰り返しテストを行い防曇液塗布面の２０％が曇るまでの回数を測定した。

塗布後の白化・・塗布面の白化を太陽光線下で観察した
。

尚、実施例、比較例の試験結果は表−１に記載した。

実施例キラヤサポニン　　　　　　　　　　　　　１部非イオ
ン水　　　　　　　　　　　　　９９部キラヤサポニン
　　　　　　　　　　　　１０部非イオン水　　　　　
　　　　　　　　　９０部キラヤサポニンパウダー（２
％）　　　　　５部非イオン水　　　　　　　　　　　
　　９５部ムクロジエキスパウダー（２％）　　　　　
　１部非イオン水　　　　　　　　　　　　　９９部キ
ラヤサポニン　　　　　　　　　　　　　１部ポリオキ
シエチレンアルキルフェニル　　　１部エーテル硫酸ナ
トリウム非イオン水　　　　　　　　　　　　　９８部キラヤサ
ポニン　　　　　　　　　　　　　１部デカグリセリル
モノアルキルエステル　　　１部非イオン水　　　　　
　　　　　　　　９８部比較例ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム　　　１部非イオ
ン水　　　　　　　　　　　　　　９９部ポリエーテル
変性シリコーンオイル　　　　１ａ３非イオン水　　　
　　　　　　　　　　　９９部ポリオキシエチレンノニ
ルフェニル　　　　１ａ３エーテル非イオン水　　　　　　　　　　　　　　９９ｇ３表−
１（１）　　　　　’０　　　２８　　　２７　　　　　
　　０（２）　　　　○　　　３５　　　　ａ４　　　
　　　０表中、Ｏは良結果、×は不良結果を表す。

表−２（１）　　　　０　　１０　　　９　　　　　　Ｘ（２
）　　　　Ｘ　　　　−−Ｘ（３）　　　　Ｘ　　　　−−Ｘ表中、０及び×は、上記したと同義。

表−１及び表−２から明らかなように本発明の防曇剤は
、防曇性、防曇持続性（高温、低温）及び塗布後日化の
いずれにおいても優れた効果を有していることが分かる
。

（発明の効果）本発明のサポニン類を有効成分として含有する防曇剤は
、ガラス類表面上に対して長期にわたり防曇効果を有し
、乾燥後の８残現象も起こすことなく安定性に優れ且つ
身体に対しても全く心配のない安全性の高いものである
。

！　　゛輸＋鵬特許出願人　　　長谷川香料株式会社　。

代　理　人　　　弁理士　小田島平吉　〜−一。

ほか１名

Claims

【特許請求の範囲】

（１）サポニン類を有効成分として含有することを特徴
とする防曇剤。
（２）サポニン類がキラヤサポニンもしくはムクロジサ
ポニンである特許請求の範囲第１項記載の防曇剤。