JPS63234051A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPS63234051A
JPS63234051A JP6764187A JP6764187A JPS63234051A JP S63234051 A JPS63234051 A JP S63234051A JP 6764187 A JP6764187 A JP 6764187A JP 6764187 A JP6764187 A JP 6764187A JP S63234051 A JPS63234051 A JP S63234051A
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JP
Japan
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copolymer
monomer
parts
weight
component
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JP6764187A
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English (en)
Inventor
Masanori Kondo
近藤 正経
Kiyoshi Ogura
小倉 清
Koichi Kuramoto
興一 倉本
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Sumika Polycarbonate Ltd
Original Assignee
Sumika Polycarbonate Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、耐熱性、耐薬品性、機械的特性および成形加
工性に優れ、かつ各種非極性ならびに有極性材料との相
溶性ないしは親和性の良好な樹脂組成物に関するもので
ある。
〈従来の技術〉 スチレン系樹脂あるいはメタクリル酸メチル系樹脂は優
れた成形加工性および外観を有しており、車輌部品、電
気部品、事務機器部品等として広く使用されている。し
かしながら、これらの樹脂は耐熱性に劣るという欠点が
あり、近年その耐熱性を改良する目的で、耐熱性付与成
分としてマレイミド系単量体、無水マレイン酸あるいは
メタクリル酸等を導入した樹脂の開発が活発に進められ
ている。
さらに、これらの耐熱性付与成分を導入した樹脂の衝撃
強度を改良する目的で、例えばスチレン−マレイミド系
共重合体とポリカーボネートとの組成物(特開昭58−
129245)、スチレンおよび/またはメタクリル酸
メチル−アクリロニトリル−マレイミド系共重合体、A
BS樹脂およびポリカーボネートからなる組成物(特公
昭6l−50976)、スチレン−マレイミド系共重合
体やスチレン−アクリロニトリル−マレイミド系共重合
体とポリフェニレンエーテルとの組成物(特開昭6l−
174249)またはこれらと耐衝撃性ポ、リスチレン
やスチレン−ブタジェンブロック共重合体との組成物(
特公昭6O−58257)等が提案されている。
〈発明が解決しようとしている問題点〉しかしながら、
上記のようなマレイミド系単量体等を導入してなる樹脂
は、耐薬品性、機械的特性および成形加工性に劣るとい
った問題点を有している。また、かかる樹脂は極性が非
常に大きいため、上記のポリフェニレンエーテル、tl
ll性ポリスチレン、スチレン−ブタジェンブロック共
重合体をはじめ、非極性ないしは極性の小さい材料との
相溶性が悪い。この傾向は樹脂中のマレイミド系単量体
等の耐熱性付与成分の含有量が多くなるほど著しい。
このため、耐熱性のみならず耐薬品性、機械的特性、成
形加工性に優れると共に非極性ないしは極性の小さい材
料との相溶性あるいは親和性に優れる材料の開発が望ま
れていた。
本発明者らは上述の問題点を解決し、耐熱性をはじめ、
耐薬品性、機械的特性および成形加′工性に優れ、かつ
各種非極性ならびに有極性材料との相溶性ないしは親和
性の非常に良好な樹脂組成物を得るべ(鋭意検討した結
果、特定の耐熱性付与成分および組成分布を有する共重
合体組成物〔υと、特定の組成分布を有する共重合体(
6)とからなる樹脂組成物を見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、熱可塑性樹脂および/またはゴム
質重合体の存在下または非存在下、マレイミド系単量体
(A−1)および不飽和カルボン酸系単量体(A−2)
のいずれか1種または2種の単量体(A)と、芳香族ビ
ニル系単量体(B−1)、不飽和ニトリル系単量体(B
−2)および不飽和カルボン酸エステル系単量体(B−
3)の中から選ばれた1種または2種以上の単量体(l
ならびにこれらと共重合可能な単量体(Qを重合して得
られる共重合体からなる共重合体組成物であって、該組
成物の平均組成(熱可塑性樹脂およびゴム質重合体を除
(。)が、式(1)および(2)で表わされる範囲内で
あり、かつ単量体(A)、(B−2)および(B−3)
の合計含有量が10重量%以上のものを20〜100重
量%含有する共重合体組成物〔110〜95重量%およ
び 熱可塑性樹脂および/またはゴム質重合体の存在下また
は非存在下、芳香族ビニル系単量体(B−1)および不
飽和ニトリル系単量体(B−2)ならびにこれらと共重
合可能な単量体(C)を重合してなる共重合体であって
、その平均組成(熱可塑性樹脂およびゴム質重合体を除
く。)が、式(3)および(4)で表わされる範囲内で
あり、かつ単量体(B−2)の含有量の上限が10重量
%未満である共重合体C@90〜5重量%からなること
を特徴とする耐熱性、耐薬品性、機械的特性および成形
加工性に優れると共に各種非極性ならびに有極性材料と
の相溶性ないしは親和性の良好な樹脂組成物を提供する
ものである。
以下に本発明について詳細に説明する。
0共重合体組成物〔υ 本発明の樹脂組成物における共重合体組成物CI]を構
成することのできる熱可塑性樹脂および/またはゴム質
重合体としては、例えば下記のものが挙げられる。
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−11エチ
レン−ブテン−1共重合体、プロピレン−ブテン−1共
重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体、エチ
レン−プロピレン系ゴム、無水マレイン酸グラフトポリ
オレフィン、N−フェニルマレイミドグラフトポリオレ
フィン、塩素化ポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、エチ
レン−(メタ)アクリル酸およびその金属塩共重合体、
エチレン−(メタ)アクリル酸メチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、グリシジル、ジメチルアミノエチルなどの
(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン−(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル−(メタ)アクリル酸
共重合体、エチレン−(メタ)アクリ゛ル酸アルキルエ
ステルー無水マレイン酸共重合体、ポリテトラフルオロ
エチレン、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体
、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニ
ルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−へキサ
フルオロプロピレン共重合体、ポリクロロトリフルオロ
エチレン、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポ
リメタクリル酸メチル、メタクリル酸メチル−スチレン
共重合体、ポリz′。
スチレン、ゴム変性ポリスチレン、ABS樹脂、AES
樹脂、MBS樹脂、AC3樹脂、AAS樹脂、AS樹脂
、ブタジェンゴム、スチレン−ブタジェンランダムまた
はブロック共重合体、水素化スチレン−ブタジェンラン
ダムまたはブロック共重合体、 ≠≠ii−アクリロニトリルーブタジェンゴム、インブ
チレンゴム、アクリルゴム、シリコーン樹脂、ポリカー
ボネート、ポリエステル、ポリアミド、ポリアミドイミ
ド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエステル、ポリ
エーテルエスチルアミド、ポリエーテルアミド、ポリエ
ーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド、
ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリフェニレン
エーテル、スチレン−ゴム変性ポリフェニレンエーテル
、ポリオキシメチレン等の1種または2種以上である。
特にガラス転移温度が0℃以下のものが好ましい。
マレイミド系単量体(A−1)としては、マレイミド、
N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−イ
ソプロピルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N−へ
キシルマレイミド、N−オクチルマレイミド、N−ラウ
リルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−
フェニルマレイミド、N−2,8または4−メチルフェ
ニルマレイミド、N−2,8または4−エチルフェニル
マレイミド、N−2,8または4−ブチルフェニルマレ
イミド、N−2,6−シメチルフエニルマレイミド、N
−2,8または4−クロロフェニルマレイミド、N−2
、8または4−プロモフヱニルマレイミド、N−2゜5
−ジクロロフェニルマレイミド、N−8、4−ジクロロ
フェニルマレイミド、N−2,5−ジブロモフェニルマ
レイミド、N−3,4−ジブロモフェニルマレイミド、
N−2,4,6−ドリクロロフエニルマレイミF、N−
2,4゜6−ドリブロモフエニルマレイミド、N−2゜
8または4−ヒドロキシフェニルマレイミド、N−2,
8tt:は4−メトキシフェニルマレイミド、N−2,
8または4−カルボキシフェニルマレイミド、N−4−
ニトロフェニルマレイミド、N−4−ジフェニルマレイ
ミF、N−1−ナフチルフェニルマレイミド、N−4−
シアノフェニルマレイミド、N−4−フェノキシフルマ
レイミド、N−2−メトキシ−5−クロロ特にN−アリ
ール置換マレイミドが好ましい。
不飽和カルボン酸系単量体(A−2)とじては、アクリ
ル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸
、無水シトラコン酸°、無水ハイミック酸などが挙げら
れる。これらのうち、特にメタクリル酸および無水マレ
イン酸が好ましい。
上述のマレイミド系単量体(A−1)および不飽和カル
ボン酸系単量体(A−2)のいずれか1種または2種が
単量体(3)として共重合体組成物CI]を構成する。
芳香族ビニル系単量体(B−1)としては、スチレン、
α−メチルスチレン、α−クロロスチレン、p−t−ブ
チルスチレン、p−メチルスチレン、0−クロロスチレ
ン、p−クロロスチレン、2,5−ジクロロスチレン、
3.4−ジクロロスチレン、p−ブロモスチレン、O−
ブロモスチレン、2,5−ジプロモスチレン、1種また
は2種以上用いることができる。これらのうち、通常は
スチレンまたはα−メチルスチレンが好ましい。
不飽和ニトリル系単量体(B−2)としては、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、マレオニトリル、フマ
ロニトリルなどが挙げられ、1種または2種以上用いる
ことができる。これらのうち、通常はアクリロニトリル
が好ましい。
不飽和カルボン酸エステル系単量体(B−8)としては
、(メタ)アクリル酸のメチル、エチル、プロピル、ブ
チル、ラウリル、シクロヘキシル、2−ヒドロキシエチ
ル、グリシジルおよびジメチルアミノエチルなどの(メ
タ)アクリル酸エステル系単量体、ならびにマレイン酸
、イタコン酸、シトラコン酸、ハイミック酸などの不飽
和ジカルボン酸のモノおよびジアルキルエステルなどが
挙げられる。これらは1種または2種以上用いることが
できる。これらのうち、通常はメタクリル酸メチルが好
ましい。
上述の芳香族ビニル系単量体(B−1)、不飽和ニトリ
ル系単量体(B−2)および不飽和カルボン酸エステル
系単量体(B−3)の中から選ばれた1種または2種以
上が単量体間として共重合体組成物用を構成する。
また、式(1)からも明らかなとおり、上述の単量体(
2)およびβと共重合可能な単量体を単量体(qとして
用いることができる。
単量体(qとしては、エチレン、プロピレン、ア 麿テン−1、ペンテン−114−メチルペンテン−1、
塩化ビニル、塩化ビニリデン、テトラフルオロエチレン
、モノクロロトリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプ
ロピレン、ブタジェン、アクリルアミド、メタクリルア
ミド、酢酸ビニル、ビニルピロリドン、ビニルピリジン
、ビニルカルバゾール、ビニルエーテル、ビニルケトン
、クマロン、インデンおよびアセナフチレンなどが挙げ
られる。
共重合体組成物〔工〕は前記の熱可塑性樹脂および/ま
たはゴム質重合体の存在下または非存在下、マレイミド
系単量体(A−1)および不飽和カルボン酸系単量体(
A−2)のいずれか1種または2種の単量体(2)と、
芳香族ビニル系単量体(B−1)、不飽和ニトリル系単
量体(B−2)および不飽和カルボン酸エステル系単量
体(B−:It)の中から選ばれた1種または2種以上
の単量体何ならびにこれらと共重合可能な単量体(qを
重合して得られる共重合体からなる組成物であって、そ
の平均組成(熱可塑性樹脂およびゴム質重合体を除く。
)が式(1)および(2)で表わされる範囲内である。
ここで、式(1)において単量体(A)の量が1重量%
未満では耐熱性の高い樹脂組成物が得がたく、一方、そ
の量が60重量%を超えると共重合体組成物損ならびに
非極性ないしは極性の小さい材料との親和性が低下する
ばかりでなく、樹脂組成物の機械的強度および加工性が
低下する傾向があるので好ましくない。式(1)におけ
る単量体(3)のより好ましい量は8〜50重量%であ
る。
が失なわれるので好ましくない。特に0〜20重量%が
好ましい。
さらに、共重合体組成物〔υは、単量体5B−2)およ
び(B−3)の合計含有量が10重量%以上の共重合体
を20〜100重景%、特に好ましくは30〜98重量
%含有したものである。これによって耐薬品性に優れた
樹脂組成物が得られる。
式(1)および(2)に示される組成(熱可塑性樹脂お
よびゴム質重合体を除く。)は、平均組成を意味するも
のであり、単量体(3)の含有量の多いい ものと少ないものとの混合物を用いてもよ■が、特に共
重合体組成物CI]の製造過程において単量体への添加
比率を段階的または連続的に変えてり その組成■布を広げたものが共重合体lとの相溶性を向
上させる点で好ましい。これらの共重合体組成物CI)
および共重合体(9)の好ましい組成範囲と配合比率に
ついては後述する。
また、共重合体組成物〔Ilは熱可塑性樹脂および/ま
たはゴム質重合体の存在下または非存在下に前記の単量
体を重合して得られる共重合体であるが、この場合、共
重合体組成物〔η中に占める熱可塑性樹脂および/また
はゴム質重合体の上限量は80重量%以下が好ましい。
ここで、特にゴム質重合体の存在下に前記の単量体を重
合すると衝撃強度の高いグラフト共重合体が得られる。
このグラフト共重合体の構造には特に制限はないが、グ
ラフト共重合体の重量平均粒径が0.05〜10μm、
グラフト率が10〜150重量%のものが好ましい。ま
た、共重合体組成物〔υの一有粘度は通常は0.2〜1
.5dν2のものが好ましい。ここで、熱可塑性樹脂お
よび/またはゴム質重合体の存在下、前記の単量体をグ
ラフト重合した場合、一般には全単量体が熱可塑性樹脂
またはゴム質重合体にグラフト重合せず、単量体の一部
が遊離の共重合体を形成する。
したがって9、この場合の共重合体の固有粘度は遊離の
共重合体の固有粘度を意味する。なお、固有粘度とはジ
メチルホルムアミド溶液、30℃での測定値である。
なお、本発明で用いられる共重合体組成物[I)は熱可
塑性樹脂および/またはゴム質重合体の非存在下に前記
の単量体を重合して得られる共重合体と、熱可塑性樹脂
および/またはゴム質重合体の存在下に前記の単量体を
重合して得られる共重合体の混合物であってもよい。
共重合体組成物〔υは各種の方法で製造することができ
る。すなわち、塊状重合、懸濁重合、塊状−懸濁重合、
乳化重合、溶液重合およびこであるマレイミド系単量体
成分を含有する共重合体は、マレイミド系単量体と共重
合性単量体とを直接に共重合して製造したものは勿論の
こと、無水マレイン酸を含有する共重合体を、アンモニ
ア、jI1級アシアミンソシアン酸エステル等と反応さ
せてイミド化したものでもよく、さらに、メタクリル酸
やメタクリル酸メチルを含有する共重合体を、アンモニ
ア、第1級アミン等の存在下または非存在下に熱処理し
、無水グルタル酸基またはグルタルイミド基を含有する
共重合体に変換したものであってもよい。
0共重合体1 本発明の共重合体叩を構成する熱可塑性樹脂および/ま
たはゴム質重合体、芳香族ビニル系単量体(B−1)お
よび不飽和ニトリル系単量体(T3−2)としては、前
記の共重合体組成物CI+の項で述べたものと同一のも
のが挙げられる。
熱可塑性樹脂および/またはゴム質重合体としては、特
に、ガラス転移温度が0℃以下のものが好ましい。また
、共重合可能な単量体qは、前記の共重合体組成物〔η
の項で例示した単量体Ω以外に、不飽和カルボン酸エス
テル系単量体(B−8)も含まれる。
ここで、共重合体(6)は熱可塑性樹脂および/または
ゴム質重合体の存在下または非存在下、芳香族ビニル系
単量体(B−1)および不飽和ニトリル系単量体(B−
2)ならびにこれらと共重合可能な単量体(C)を重合
してなる共重合体であって、その平均組成(熱可塑性樹
脂およびゴム質重合体を除く。)が式(3)および(4
)で表わされる範囲内であり、かつ単量体(B−2)の
含有量の上限が10重量%未満である共重合体である。
式(3)および(4)に示される単量体(B−2)およ
びηの含有量は、共重合体組成物における平均含有量で
ある。
式(3)における不飽和ニトリル系単量体(B−2)の
平均含有量が1〜7重量%であり、かつ単量体(B−2
)の含有量の上限が10重量%未満のものを用いると、
共重合体組成物CI+やポリスチレン、ブタジェン系ゴ
ム、オレフィン系重合体、ポリフェニレンエーテル等の
非極性ないしは極性の小さい重合体との相容性を改良す
るのに効果が大である。また、耐薬品性および加工性の
バランスに優れた樹脂組成物が得られる。
このような観点から、前述の共重合体組成物〔工〕とし
ては、特にその単量体成分(A)、(B−2)および(
B−3)の合計含有量が10重量%以上のものを30〜
98重量%、すなわち、10重量%未満のものを70〜
2重量%含有するものを用いることが望ましい。
また、式(4)における共重合可能な単量体0の量がa
oxi%を超えると、共重合体−1■lの特性が失なわ
れてくるので好ましくない。特に0〜20重量%が好ま
しい。
また、共重合体(9)は熱可塑性樹脂および/またはゴ
ム質重合体の存在下または非存在下に前記の単量体を重
合して得られる共重合体であるが、この場合、共重合体
世中に占める熱可塑性樹脂および/またはゴム質重合体
の上限量は80重量%以下が好ましい。ここで、特にゴ
ム質重合体の存在下に前記の単量体を重合すると衝撃強
度の高いグラフト共重合体が得られる゛。このグラフト
共重合体の構造には特に制限はないが、グラフト共重合
体の重量平均粒径(成形品中のグラフト共重合体の粒子
径)が0.05〜l Q pm。
グラフト率が10〜150重量%のものが好ましい。ま
た、共重合体(9)の固有粘度は通常0.2〜1.5 
di/9のものが好ましい。ここで、熱可塑性樹脂およ
び/またはゴム質重合体の存在下、前記の単量体をグラ
フト重合した場合、一般には全単量体が熱可塑性樹脂ま
たはゴム質重合体にグラフト重合せず、単量体の一部が
遊離の共重合体を形成する。したがって、この場合の共
重合体の固有粘度は遊離の共重合体の固有粘度を意味す
る。なお、固有粘度とは、ジメチルホルムアミド溶液、
80℃での測定値である。
なお、本発明で用いられる共重合体(4)は熱可塑性樹
脂および/またはゴム質重合体の非存在下に前記の単量
体を重合して得られる共重合体と、熱可塑性樹脂および
/またはゴム質重合体の存在下に前記の単量体を重合し
て得られる共重合体の混合物であってもよい。
共重合体間は各種の方法で製造することができる。すな
わち、塊状重合、懸濁重合、塊状−懸濁重合、乳化重合
、溶液重合およびこれらの組み合わせによって製造する
ことができる。
ここで、共重合体lは前記の構成要件を満足すべ(、前
記の−いずれかの製造法により、単量体(B−2)成分
の組成の異なる共重合体をそれぞれ個々に製造したもの
を混合してもよいが、特にその共重合体の製造過程にお
いて、それぞれ前記の共重合体(4)の構成要件を満足
するように単量体(B−2)の添加比率を段階的または
連続的に変えて重合して得られる共重合体が好ましい。
この場合、特に単量体(B−2)の添、ぬ 旙噺を連続的に変えて得られる共重合体が好適である。
0樹脂組成物 本発明の樹脂組成物は、前記の共重合体組成物(z) 
10〜95重J1511および共重合体[l090〜5
重量%とからなる組成物である。
かかる範囲内でCI]と(4)を配合することにより耐
熱性、成形加工性等のバランスに優れるほか、他の非極
性材料および有極性材料との親和性ないしは相溶性の良
好な樹脂組成物が得られる。
共重合体組成物〔ηのさらに好ましい量は20〜90重
量g6である。
本発明の樹脂組成物は、前記の共重合体組成物〔■〕と
共重合体間とからなり、それぞれ別個に製造したものを
混合することにより得られる。
また、〔ηまたは叩の存在下に(6)または〔υの単量
体を導入し製造す1ことによっても得ることができる。
O配合例 本発明において、それぞれ必要に応じ、樹脂組成物の構
成成分として下記の着色剤、有機系安定剤、滑剤、充填
剤または補強剤、可塑剤、難燃剤、発泡剤、帯電防止剤
の中から選ばれた1種または2種以上の配合剤を添加す
ることができる。また、これらの各種配合剤はその使用
目的に応じ、樹脂組成物の製造工程中あるいはその後の
加工工程において添加することができる。
本発明の樹脂組成物に用いることのできる着色剤として
は、熱安定性の面から下記のものの中から選ばれた1種
または2種以上のものであることが好ましい、すなわち
、着色剤カラーインデックス(The 5ociety
 of Dyers and Co1−勇1sts(英
国)およびThe jl@erican−Associ
ation l〜 へ of Textile Chimists ana C
o1orist (米国) の表示による〕に記載され
た名称または番号で表された着色剤であり、その名称が
ビグメントレンド101、ピグメントレッド102、ピ
グメントレッド108、ビグメントレンド122、ピグ
メントレッド149、ツルベントレンド111 、ソル
ベントレッド151、ソルベントレッド179、ピグメ
ントオレンジ20、ソルベントオレンジ60.ピグメン
トイエロー37、ピグメントイエロー53、ピグメント
イエロー183、ソルベントイエロー33、ピグメント
ブラウン6、ピグメントブラウン7、ピグメントブラウ
ン11、ピグメントブラウン24、ピグメントグリーン
14、ピグメントグリーン19、ピグメントグリーン3
6、ピグメントブルー15、ピグメントホワイト4、ピ
グメントホワイト6、ピグメントホワイト7、ピグメン
トホワイト21、ピグメントブラック10、ディスバー
ルバイオレフト26および番号が77500などが好ま
しく使用される。
これらの着色針のうち、特にピグメントホワイト4およ
び/またはピグメントホワイト7と、これら以外の着色
剤の1種または2種以上を組み合わせて用いると熱に対
してよりいっそう変色し難いものが得られる。
なお、着色剤の粒子径としては0.5μm以下の微粒子
が好ましい。
また、着色剤の添加量には制限はないが、通常樹脂組成
物100重量部に対しo、ooot〜20重量部の範囲
が好ましい、これらによって種々の色調に着色すること
ができる。また、着色剤は粉末状ペースト状、マスター
バンチ、ドライカラー、潤性着色剤等種々の形態のもの
が使用できる。
本発明の樹脂組成物に配合することのできる有機系安定
剤の種類には特に制限はな゛いが、フェノール系、イオ
ウ系、リン系、アミン系、ベンゾフェノン系、サルチレ
ート系、ベンゾトリアゾール系、ヒドラジン系およびエ
ポキシ系から選ばれた1種または2種以上のものが使用
される。特にフェノール系、イオウ系およびリン系の1
種または2種以上と、アミン系、ベンゾフェノン系、サ
ルチレート系、ヒドラジン系およびベンゾトリアゾール
系の1種または2種以上を組み合わせて用いると熱およ
び光に対する効果が大である。なお、これらの添加量の
合計量は樹脂組成物の組成と成分によ、て異なるが、一
般に樹脂組成物100N量部あたり0.01〜3重量部
である。
滑剤としては次のものが好ましく使用される。
炭素数12〜70のパラフィンおよび分子IIk1,0
00〜3.000の低分子量ポリエチレン、炭素数8〜
30の脂肪酸、炭素数8〜30の脂肪酸アミド、炭素数
8〜30の脂肪酸とメチレンジアミンやエチレンジアミ
ンなどのアノレキレンジアミンから合成されるアルキレ
ンビス脂肪酸アミド、炭素数8〜30の脂肪酸と1〜2
0のアルコールエステル、炭素数8〜30の脂肪酸の2
〜4価の金属塩、炭素数8〜30の脂肪アルコール、炭
素数8〜30のナフテン酸およびその2〜4価の金属塩
、ポリエチレングリコール系、ポリグリセロール系、シ
リコーン系滑剤が挙げられる。
最終樹脂組成物の物性バランスの面より、アルキレンビ
ス脂肪酸アミドおよび炭素数12〜30の脂肪酸の2価
の金属塩、およびシリコーン系滑剤が特に好ましい。こ
れらの滑剤は1種または2種以上用いることができる。
また、添加量は樹脂組成物100重景部に対し、通常は
0.01〜3重量部である。
充填剤または補強剤としては、アスベスト、アルミナ、
アタパルジャイト、カオリンクレー、けい酸、けい酸カ
ルシウム、けい藻土、スレート粉、セリサイト、石英粉
、ジルコニア、窒化ホウ素、窒化けい素、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、クルジ、炭化ホウ素、炭化けい
素、チタン酸カリウム、長石粉、二硫化モリブテン、パ
ライト、蛭石、石膏、ロウ石クレー、ガラス粉、ガラス
球、ガラス繊維、ニッケルクロム、クロム合金、ステン
レbイール、タングステン合金、ベリリウム、モリブデ
ン、アルミニウム、鉛、錫、銅、金、銀、白金およびこ
れらの金属の合金(低融点合金を含む)などの塊状物粉
末ならびに繊維、アルミナ繊維、炭素繊維などが例示さ
れる。これらのうち、粉末状のものは一般に粒子径0.
01〜100μmのものが、または繊維状のものは繊維
径0.5〜30μmのものが使用される。さらにこれら
は有機チタネートやアミノシラン化合物、エポキシシラ
ン化合物あるいは前記の各種単量・体のグラフトで表面
処理したものが好ましく使用される。これらの添加量の
上限量は樹脂組成物100重量部に対し、それらの比重
の差にもよるが、一般には200重量部である。
可塑剤としては、りん酸エステル、アジピン酸エステル
、セパチン酸エステル、アゼライン酸エステル、グリコ
ール酸エステル、トリメリット酸エステルなどが例示さ
れる。
難燃剤としては、りん酸エステル、含ハロゲンりん酸エ
ステル、各種ハロゲン置換有機化合物、二酸化アンチモ
ン、メタホウ酸バリウム、ホウ酸亜鉛、リン酸チタン、
酸化スズ、亜りん酸カルシウム、次亜リン酸カルシウム
、赤りんルなどが例示される。
発泡剤としては、有機溶剤の蒸発型発泡剤、重炭酸アン
モニウム、重炭酸ナトリウム、ホウ化水素ナトリウムお
よび水などの無機発泡剤、アブ系、ニトロン系、ヒドラ
ジド系等の有機系発泡剤が挙げられる。
帯電防止剤としては、第1級アルキルアミン塩、第3級
アルキルアミン塩、第4級アルキルアンモニウム塩など
の陽イオン活性剤;脂肪酸の1価の金属塩、脂肪アルコ
ールの硫酸エステル塩、脂肪酸エチルスルホン酸塩、ア
ルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、
アルキルナフタレンスルホン酸塩、コハク酸エステルス
ルホン酸塩、りん酸エステル塩などのアニオン活性剤;
ポリオキシプロピレングリセリンエステルなどの多価ア
ルコールの部分脂肪酸エステル、脂肪アルコールのエチ
レンオキサイド付加物、脂肪酸のエチレンオキサイド付
加物、脂肪アミノまたはアミドのエチレンオキサイド付
加物、アルキルフェノールのエチレンオキサイド付加物
、多価アルコールの部分脂肪酸エステルのエチレンオキ
サイド付加物などの非イオン活性剤;ヒドロキシエチル
イミダシリン硫酸エステル、メチルステアリルジチオカ
ルバミン酸亜鉛、ポリオキシエチレンビスフェノールA
などが例示される。
本発明の樹脂組成物はその共重合体の製造方式に対応し
て、任意の方法で製造できる0例えば、ラテックス、サ
スペンシヨン、溶液、粉末、ビーズ、ペレット等の状態
でブレンドすることができる。これらの組成物は粉末塗
料や発泡材lζ 料、その他の成形品として直接■成形加工することがで
きるが、一般にはバンバリーミキサ−、ニーグーあるい
はl軸や2軸押出機等の溶融混練機にて混練し、均一な
樹脂組成物とすることができる。
以下に、本発明を実施例でもって説明するが、本発明は
これによって限定されるものではない。
なお、実施例で示した部数および%はすべて重量に基ず
くものである。
参考例 重合例1−(1) 攪拌機および板バッフルを備えた201の反応器に純水
70部、過硫酸カリウム0.1部およびラウリル硫酸ナ
トリウム0.2部を仕込み、反応器内を窒素ガスで置換
したのち攪拌下に70℃に昇温した。
この反応器に下記の単量体溶液(t−ドデシルメルカプ
タン含有)の(1)〜(3)液を順次5時間かけて連続
添加した。この単量体溶液の添加開始と同時に下記の乳
化剤および重合開始剤水溶液を5時間かけて連続添加し
た。
その後80℃に昇温しで2時間保持し、重合率99.1
%のラテックスを得た。得られた重合体ラテックスに塩
化カルシウム水溶液を加えて凝固処理し、生成物を回収
した。重合結果を第1表に示す。
014M体溶液 N−フェニルマレイミド((転)   40205アク
リロニトリル(■  15  20  10ス  チ 
 し  ン  (舛    45   60   85
合計添加量 (部’)  80 80 400乳化剤−
重合開始剤溶液 純     水       50部 ラウリル硫酸ナトリウム      1部過硫酸カリウ
ム    0.2部 生成物は、N−フェニルマレイミドと7クリロニトリル
の含有量が1096以上の共重合体のみからなっていた
重合例1−(2) 重合例1−(1)で用いた反応器に、純水70部、過硫
酸カリウム0.1部、共重合体1−(5)の製造で用い
たアルケニルコハク酸カリウム0.2部、ラウリル硫酸
ナトリウム0.05部を仕込み、リン酸二水素カリウム
−リン酸水素二ナトリウム水溶液にて水相のpHを6.
7に調整した。
次に反応器内を窒素ガスで置換したのち、攪拌下に70
0”に昇温した。これにN−フェニルマレイミド12部
およびアクリロニトリル8部からなる混合溶液およびス
チレン80部を用い、添加開始時および添加終了時の、
N−フェニルマレイミド−アクリロニトリル混合溶液/
スチレンめ添加比率がそれぞれ40%/60%および0
%7100%となるように5時間かけて連続添加した。
また、この単量体の添加開始と同時に過硫酸カリウム0
.2部、アルケニルコハク酸カリウム0.8部、ラウリ
ル硫酸ナトリウム0.4部および純水50部からなる水
溶液を5時間かけて連続添加した。
その後、75℃に加熱して8時間保持し、重合率98.
5%のラテックスを得た。なお、重合中、水相のpHが
6.5〜6.9となるようにリン酸二水素カリウム−リ
ン酸水素二ナトリウム水溶液を添加してpHを調整した
。得られたラテックスを塩化カルシウム水溶液で凝固処
理し、生成物を回収した。重合過程における分析結果を
第2表に示す。
生成物は、N−フェニルマレイミドとアクリロニトリル
の含有量が10%以上の共重合体と10%未満の共重合
体とからなっていた。
重合例1−(8) 重合例1.−(1)で用いた反応器に純水70部、過硫
酸カリウム0.05部およびアルケニルコバ基7,2に
調整した。
次に反応器内を窒素ガスで置換したのち、攪拌下に70
℃に昇温した。この反応器にそれぞれ、N−フェニルマ
レイミド80部、アクリロニトリル20部、スチレン5
0部、および1−ドデシルメルカプタン063部からな
る混合溶液、ならびに過硫酸カリウム0.2部、アルケ
ニルコハク酸カリウム1.5部および純水50部からな
る水溶液を5時間かけて連続添加した。
その後、75℃に昇温して2時間保持し、重合率9・8
.74のラテックスを得た。°なお、重合中、水相のp
Hが7.1〜7.8となるようにリン酸二水素カリウム
−炭酸水素ナトリウム水溶液を添加し、pHを調節した
。得られたラテックスを塩化カルシウム水溶液で凝固処
理し、生成物を回収した。
生成物は、N−フェニルマレイミドとアクリロニトリル
の含有量が1096以上の共重合体のみからなっていた
重合例1−(4) 重合例1−(1)で用いた反応器に純水80部、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム1部およびアルケニル
コハク酸カリウム0.5部を仕込んだのち、重合例1−
(2)と同様にして水相のpHを7.2に調整した。
次に反応器内を窒素ガスで置換したのち、アクリロニト
リル2部およびα−メチルスチレン26部を仕込み75
℃に昇温した。これにN−7工ニルマレイミド16部、
アクリロニトリル8部、α−メチルスチレン26部およ
びt−ドデシルメルカプタン0.8部からなる溶液なら
びにドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5部、
過硫酸カリウム0.8部および純水50部からなる水溶
液を5時間かけて連続添加した。ついで、アクリロニト
リル2部を30分かけて添加した。
その後、75℃で2時間保持した。ついでN−フェニル
マレイミド60%およびアクリロニトリル4096から
なる溶液5部ならびにスチレン15部およびt−ドデシ
ルメルカプタン0.2部からなる溶液を用い、添加開始
時および添加終了時のN−フェニルマレイミド−アクリ
ロニトリル溶液/スチレンの添加比率がそれぞれ50%
150%および0%/100%となるように比率を変え
て1時間かけて連続添加した。その後、75℃で2時間
保持した。得られたラテックスを塩化カルシウム水溶液
で凝固処理し、生成物を回収した。重合結果を第8表に
示す。
生成物は、N−フェニルマレイミドとアクリロニトリル
含有量が10%以上の共重合体と10%未満の共重合体
からなっていた。
重合例1−(5) 重合例1−(1)で用いた反応器に純水80部、過硫酸
カリウム0.1部、アルケニルコハク酸カリウム0.8
部およびドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.8
部を仕込み、リン酸二水素カリウム−水酸化ナトリウム
水溶液を加えて水相のpHを7.2に調整した。
次に反応器内を窒素ガスで置換したのち、攪拌下に70
℃に昇温した。これにN−フェニルマレイミド9部、ア
クリロニトリル14部、α−メチルスチレン70部およ
びt−ドテシルメルカプタン0.4部からなる溶液のう
ち15部を添加したのち、80分かけて75℃に昇温し
た。
ついで残部の単量体溶液(98部)ならびに過硫酸カリ
ウム0.2部、アルケニルコハク酸カリウム0.5部、
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5部および
純水60部からなる水溶液を6時間かけて連続添加した
その後、さらにN−7工ニルマレイミド1部とアクリロ
ニトリル6部の溶液を1時間かけて連続添加した。
その後、75℃に昇温して3時間保持し、重合率98.
7*のラテックスを得た。なお、重合中、水相のpHが
7.2〜7.5となるようにリン酸二水素カリウム−水
酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを調節した。得られ
たラテックスに硫酸マグネシウム水溶液を添加して凝固
処理し、生成物を回収した。
生成物は、N−フェニルマレイミドとアクリロニトリル
の含有量が10g6以上の共重合体のみからなっていた
重合例1−(6) 重合例1−(8)に準拠してN−フェニルマレイミド2
0部、メタクリロニトリル1eaタクリル酸メチル52
部およびスチレン12部を共ロニトリルおよびメタクリ
ル酸メチルの含有量が10%以上の共重合体のみからな
っていた。
重合例1−(7) 重合例1−(1)で用いた反応器に純水60部、過硫酸
カリウム0.1部およびドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム0.2部を仕込み、反応器内を窒素ガスで置換
したのち攪拌下に70℃に昇温した。
これにメタクリル酸20部およびスチレン80部を用い
、添加開始時および添加終了時のメタクリル酸/スチレ
ンの添加比率がそれぞれ40%/60%および0%71
00%となるように6時間かけて連続添加した。なお、
連鎖移動剤としてt−ドデシルメルカプタンを用いた。
また、単量体の添加開始と同時に過硫酸カリウム0.3
部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1.2部お
よび純水60部からなる水溶液を6時間かけて連続添加
した。
その後、75℃に昇温しで3時間保持し、重合率99.
2%のラテックスを得た。得られたラテックスを塩化カ
ルシウム水溶液で凝固処理し、生成物を回収した。重合
過程における分析結果を第4表に示す。
生成物中は、メタクリル酸含有量が1096以上である
共重合体と10%未満の共重合体とからなっていた。
重合例1−(8) 公知の溶液重合法(特公昭60−45642に準拠)に
より、溶剤としてメチルエチルケトン、マタ重合開始剤
としてベンゾイルパーオキサイドを用い、組成の均一な
無水マレイン酸−スチレン共重合体を得た。
重合例1−(9) ffi合例1−(s)に準拠して、N−フェニルマレイ
ミド1部、アクリロニトリル2部およびスチレン97部
を共重合し、生成物を得た。
生成物は、N−フェニルマレイミドとアクリロニトリル
の含有量が10%以上の共重合体を含有していなかった
重合例t −(io) 重合例1−(3)に準拠して、N−フェニルマレイミド
20部、メタクリル酸メチル48部およびスチレン32
部を共重合し、生成物を得た。
生成物は、N−7エニルマレイミドとメタクリル酸メチ
ルの含有量が10%以上の共重合体のみからなっていた
重合例1−(11) 公知の方法(特公昭61−26924に準拠)により、
前請も金側1−(8)で得られた共重合体を小ン 型べ履ト付2軸押出機を用い、トリエチルアミンの存在
下アニリンと反応させ、N−フェニルマレイミド含有共
重合体を得た。
重合例1−(1)〜(11)で得られた生成物の分析結
果を第1表に示す。
共重合体2−(1) 重合例1−(1)で用いた反応器に純水70部、過硫酸
カリウム0.5部、ラウリル硫酸ナトリウム0.3部お
よびデヒドロアビエチン酸ナトリウム0.7部を仕込み
、反応器内を窒素ガスで置換したのち、攪拌シケクリロ
ニトリル0.5部およびスチレン9.5部を仕込み、2
時間かけて75℃に昇温した。
ついで、アクリロニトリル2.7 敵’およびスチレン
87.3部を用い、添加開始時および添加終了時のアク
リロニトリル/スチレンの添加比率が6%/94%およ
び0%/10(lとなるように比率を変え、6時間かけ
て連続的に添加した。また、これらの単量体の添加開始
と同時に、純水50部、過硫酸カリウム0.2部および
デヒドロアビエチン酸ナトリウム1部からなる水溶液を
5時間かけて連続添加した。
その後75℃で3時間保持した。なお、連鎖移動剤とし
てt−ドデシルメルカプタンを用いた。得られたラテッ
クスを硫酸マグネシウム水溶液で凝固処理し、固有粘度
0.64 dl/lの共重合体を回収した。
共重合結果を第1表に示す。アクリロニトリ・ル含有量
の上限は10g6未満であった。
共重合体2−(21 重合例1−(1)で用いた反応器に純水80部、過硫酸
カリウム0.5部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム0.5部およびアルケニル・コハク酸カリウム0.
5部を仕込み、反応器内を窒素ガスで置換したのち攪拌
下に70℃に昇温した。
これにアクリロニトリル0.4部およびパラメチルスチ
レン18.8部を仕込んだのち、引続いてアクリロニト
リル0.8部を1時間かけて連続添加した。また、アク
リロニトリルの添加開始と同時に過硫酸カリウム0.2
部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5部お
よび純水40部からなる水溶液を5時間かけて連続添加
した。
上記のアクリロニトリル添加後、さらにアクリロニトリ
ル8.2 部およびパラメチルスチレン76.8部を用
い、添加開始時および添加終了時のアクリロニトリル/
パラメ、チルスチレンの添加比率が5%/95%および
0%/10096となるように比率を変え、5時間かけ
て連続的に添加した。
その後、75℃に昇温して3時間保持した。
なお、連鎖移動剤としてt−ドデシルメルカプタンを用
いた。得られたラテックスを塩化カルシウム水溶液で凝
固処理し、固有粘度0.59d7!7yの共重合体を回
収した。
共重合結果を第■表に示す。アクリロニトリル含有量の
上限は10%未満であった。
共重合体2−(9) 重合例1−(1)で用いた反応器に純水80部、硫酸第
1鉄7水塩0.002部、ピロリン酸ナトリウム0.1
部およびラクトース0.2部を仕込み、ついでスチ・レ
ンーブタジエンゴムラテックス(ゴムの重量平均粒径0
.47μm、スチレン含有fi15%、ゲル分78%、
固形−磨分4196)60部((固形分換算)を仕込ん
だのち、反応器内を窒素ガスで置換し、攪拌下にアクリ
ロニトリル1部およびスチレン19部ついで、キュメン
ハイドロパーオキサイド0.1部および純水10部の水
溶液を2時間かけて添加しながら75℃に昇温した。
ついで、アクリロニトリル0.6部およびスチレン19
.4部を用い、添加開始時および添加終了時のアクリロ
ニトリル/ステにンの添加比率がそれぞれ6%794%
および0%7100%となるように比率を変え、4時間
かけて連続的に添加した。また、これらの単量体の添加
開始と同時に純水30部、キュメンハイドロパーオキサ
イド0.2部、過硫酸カリウム0.2部およびテヒドロ
アビエチン酸ナトリウム0.8部からなる水溶液を4時
間かけて連続添加した。
その後、80℃に昇温して2時間保持し、グラフト率3
8%、未グラフト共重合体の固有粘度0.47 dl/
Wのラテックスを得た。なお、連鎖移動剤としてt−ド
デシルメルカプタンを用いた。このラテックスを硫酸マ
グネシウム水溶液で凝固処理し、共重合体を回収した。
共重合結果を第麿表に示す。アクリロニトリル含有量の
上限は10%未満であった。
以上の参考例で得られた共重合体(組成物)の組成はC
,H,N、0元素分析および重合過程における物質収支
より求めた。また、共重合体の固有粘度(V)はジメチ
ルホルムアミド溶液、30℃の測定値である。
なお、各表中の略号はそれぞれ下記のものを表わす。
NPMI:N−7エニルマVイミド AN  :アクリロニトリル MAN  :メタクリロニトリル MAA  :メタクリル酸 MAH:無水マレイン酸 MMA  :メタクリル酸メチル S   :スチレン AMS  :α−メチルスチレン PMS  :バラメチルスチレン 実施例1〜12および比較例1〜2 参考例で得られた共重合体(組成物)を第10表に示し
た割合でブレンドし、これらのブレンド物100部あた
り安定剤としてトリエチレングリコール−ビス[8−(
8−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル
)プロピオネ−830,1部、ジラウリル−8,3′−
チオジプロピオネート0.1部および(2,4−ジ−t
−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイ
ト0.2部ならびに滑剤としてエチレンビスステアロア
ミドo、2部、シリコーンオイル0.1部およびステア
リン酸カルシウム0.2部を加え、ベント付2軸押出機
にて脱揮しながら250〜300℃で混練し、ペレット
化した。
これらのペレット中の残留上ツマ−の合計量はいずれも
0.296以下であった。
このペレットを射出成形機にて250〜320℃で成形
し、試験片を作成し、物性を測定した。
この結果を第に)表に示す。
なお、物性は下記の方法によって測定した。
θノツチ付アイゾツト衝撃強度(NIと略記)=にイン
チ厚み試験片、23℃での測定値。
0熱変形温度(HDTと略記): 純インチ厚み試験片、264psi荷重、アニールなし
の条件で測定した値。
0耐溶剤性: 試験片を30℃のガソリン中に24時間浸漬したのち、
表面の肌荒れ状態等を肉眼で観察した。
実施例12〜18および比較例3 参考例で得た共重合体にガラス繊維“GF”(アミノシ
ラン系化合物で表面処理した直径約7gn、長さ約6■
)を配合し、前記実施例の方法に準〈発明の効果〉 特定の組成分布を有する共重合体組成物CI]と共重合
体間からなる本発明の樹脂組成物は、耐熱性、耐薬品性
(耐溶剤性)ならびに機械的強度に優れており、車輌部
品、船舶部品、航空機部品、電気・電子部品、建築材料
、事務機器、電動工具、農業用機械部品、包装材料、家
庭用品、スポーツ・レジャー用品等、多くの分野に広く
使用することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 熱可塑性樹脂および/またはゴム質重合体の存在下また
    は非存在下、マレイミド系単量体(A−1)および不飽
    和カルボン酸系単量体(A−2)のいずれか1種または
    2種の単量体(A)と、芳香族ビニル系単量体(B−1
    )、不飽和ニトリル系単量体(B−2)および不飽和カ
    ルボン酸エステル系単量体(B−3)の中から選ばれた
    1種または2種以上の単量体(B)ならびにこれらと共
    重合可能な単量体(C)を重合して得られる共重合体か
    らなる共重合体組成物であって、該組成物の平均組成(
    熱可塑性樹脂およびゴム質重合体を除く。)が、式(1
    )および(2)で表わされる範囲内であり、かつ単量体
    (A)、(B−2)および(B−3)の合計含有量が1
    0重量%以上のものを20〜100重量%含有する共重
    合体組成物〔 I 〕10〜95重量%および 熱可塑性樹脂および/またはゴム質重合体の存在下また
    は非存在下、芳香族ビニル系単量体(B−1)および不
    飽和ニトリル系単量体(B−2)ならびにこれらと共重
    合可能な単量体(D)を重合してなる共重合体であって
    、その平均組成(熱可塑性樹脂およびゴム質重合体を除
    く。)が、式(3)および(4)で表わされる範囲内で
    あり、かつ単量体(B−2)の含有量の上限が10重量
    %未満である共重合体〔II〕90〜5重量%からなるこ
    とを特徴とする樹脂組成物。 [(A)/(A)+(B)+(C)]×100=1〜6
    0重量%(1) [(C)/(A)+(B)+(C)]×100=0〜3
    0重量%(2) [(B−2)/(B−1)+(B−2)+(D)]×1
    00=1〜7重量%(3) [(D)/(B−1)+(B−2)+(D)]×100
    =0〜30重量%(4)
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JPS58217535A (ja) * 1982-06-11 1983-12-17 Mitsubishi Monsanto Chem Co 耐熱性熱可塑性樹脂組成物
JPS61235450A (ja) * 1985-04-11 1986-10-20 Dainippon Ink & Chem Inc 樹脂組成物
JPS61250048A (ja) * 1985-04-30 1986-11-07 Dainippon Ink & Chem Inc 樹脂組成物

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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