JPS6323307Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は展示兼用函に係り、更に詳しくは、収
納すべき物品の頭部、底部とそれぞれ同寸の穴
１，２を有する薄板Ａ，Ｂを収納し、それぞれの
下面板３と上面板４とに穴１，２と同寸の穴５，
６を有する上部薄函Ｍと下部薄函Ｎとを、両側に
側板７，７を有する背面板８により連結し、側板
７，７のそれぞれの上下端に連設した差込片９を
上部薄函Ｍの側面板１０の上端及び下部薄函Ｎの
側面板１１の下端に設けた差込溝１２，２４に差
込係合してなる展示兼用函に関する。

従来、展示兼用函としては各種のものが提案さ
れているが、本考案は、特に紙製、プラスチツク
ス製等の筒状容器、金属罐などを複数個並列収納
するのに適し、展示効果にも極めて秀れており、
積み重ねも可能であるという、従来、類似のもの
を全く見ない極めて斬新な展示兼用函に関する。

図により本考案の一実施例を説明すると、第１
図、第２図、第３図はそれぞれ本考案に係る展示
兼用函の構成部材たる薄板Ａ，Ｂ、主体部Ｃ、補
強板Ｄを表す。薄板Ａ，Ｂは発泡スチロール、発
泡ポリエチレン等を素材とした薄板からなり、薄
板Ａには収納すべき物品の頭部と同寸の穴１が、
薄板Ｂには収納すべき物品の底部と同寸の穴２が
それぞれ同数宛穿設されている。本実施例におい
ては収納すべき物品Ｒとして第４図及び第５図に
示すようにプラスチツクス製の筒状容器を三個と
しているため薄板Ａ，Ｂには略同寸の円形の穴
１，２が各三個宛穿設されている。主体部Ｃは上
部薄函Ｍと下部薄函Ｎとを背面板８により連結
し、該背面板８の左右両側に縦折線ａを介して側
板７を連設し、各側板７の上下両端に横折線ｂを
介して差込片９を連設してものからなる。上部薄
函Ｍは横折線を介して上方より貼着片１３、上下
幅の狭い後面板１４、下面板３、後面板１４と同
幅の上下幅を有する前面板１５、上面板１６を順
に連設し、上面板１６の左右両側に縦折線ｃ，ｄ
を介して側面板１０、差込片１７を順に連設し、
各縦折線ｃ上に差込片９差込用の差込溝１２を穿
設し、後面板１４と前面板１５との各左右両端に
縦折線を介して舌片１８を連設したものからな
り、上面板１６の下端において横折線ｅを介して
背面板８に連設されている。下部薄函Ｎは背面板
８の下端に横折線ｆを介して連設されており、背
面板８の中心横仮想線に対して上部薄函Ｍと上下
対称に設けられている。すなわち、横折線を介し
て上方より下面板１９、前面板２０、上面板４、
後面板２１、貼着片２２を順に連設し、下面板１
９の左右両側に縦折線ｇ，ｈを介して側面板１
１、差込片２３を順に連設し、各縦折線ｇ上に差
込片９差込用の差込溝２４を穿設し、前面板２０
と後面板２１との各左右両端に縦折線を介して舌
片２５を連設したものからなる。而して、上部薄
函Ｍの下面板３には薄板Ａの穴１に対応する穴５
が、下部薄函Ｎの上面板４には薄板Ｂの穴２に対
応する穴６が設けられている。又、補強板Ｄは背
面板８と同寸に形成してある。

組立・使用に当つては、補強板Ｄを背面板８の
内表面に貼着した後、横折線に沿つて前面板１
５、下面板３、後面板１４、貼着片１３を順に直
角に折り曲げて貼着片１３を上面板１６に貼着す
る。同様に、前面板２０、上面板４、後面板２
１、貼着片２２を順に直角に折り曲げて貼着片２
２を下面板１９に貼着する。次いで、舌片１８，
１８、側面板１０、差込片１７の順に直角に折り
曲げて上部薄函Ｍの一方の側面を閉鎖した後、地
方の未だ開口している側面より薄板Ａを上部薄函
Ｍ内に挿入し、続いて、舌片１８，１８、側面板
１０、差込片１７の順に直角に折り曲げて上部薄
函Ｍの他方の側面を閉鎖する。同様にして、下部
薄函Ｎ内に薄板Ｂを挿入し且つ左右の両側面を閉
鎖する。次に、第４図に示すように、上面板４の
穴６及び薄板Ｂの穴２中に物品Ｒの底部を嵌入さ
せ、続いて、横折線ｆ，ｅに沿つて背面板８、上
面板１６を順に直角に折り曲げつつ下面板３の穴
５及び薄板Ａの穴１中に物品Ｒの頭部を嵌入させ
る。次いで、横折線ｂに沿つて差込片９を略直角
に折り曲げた後、縦折線ａに沿つて側板７を直角
に折り曲げつつ差込片９を差込溝１２及び２４中
に差込係合して第５図に示すように物品Ｒを収納
した状態で組立を完了する。収納された物品Ｒの
取り出しに当つては、上述の収納の手順を逆に行
ない、差込片９を差込溝１２，２４から抜き出し
た後、上部薄函Ｍを後方に牽引して物品Ｒの頭部
を露出せしめ、物品Ｒを穴６，２より抜き出せば
よい。尚、不使用時には、薄板Ａ，Ｂをそれぞれ
上部薄函Ｍ及び下部薄函Ｎから抜き出せば扁平に
折り畳むことができる。

上述の実施例においては物品Ｒとして筒状の容
器の場合を示したが、収納すべき物品の形状は穴
１，５及び穴２，６の寸法を当該収納すべき物品
の頭部及び底部の寸法と合致せしめれば如何なる
ものであつてもよい。又、補強板Ｄは設けなくて
もよい。

本考案は上述の構成を有するため筒状体などを
複数個並列収納し、展示効果において極めて秀れ
ており、積み重ねも可能であり、不使用時には扁
平に折り畳み得る等の顕著な諸効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を表し、第１図、第２
図、第３図はそれぞれ本考案に係る展示兼用函の
構成部材たる薄板の斜視図、主体部の展開図、補
強板の平面図であり、第４図は組立、使用途中の
状態を示す斜視図、第５図は使用状態を示す斜視
図である。 図の主要な部分を表わす符号の説明、Ａ，Ｂ…
…薄板、Ｃ……主体部、Ｍ……上部薄函、Ｎ……
下部薄函、１，２，５，６……穴、３，１９……
下面板、４，１６……上面板、７……側板、８…
…背面板、９……差込片、１０，１１……側面
板、１２，２４……差込溝、１３，２２……貼着
片、１４，２１……後面板、１５，２０……前面
板、１７，２３……差込片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 収納すべき物品の頭部、底部とそれぞれ同寸の
   穴１，２を有する薄板Ａ，Ｂを収納し、それぞれ
   の下面板３と上面板４とに穴１，２と同寸の穴
   ５，６を有する上部薄函Ｍと下部薄函Ｎとを、両
   側に側板７，７を有する背面板８により連結し、
   側板７，７のそれぞれの上下端に連設した差込片
   ９を上部薄函Ｍの側面板１０の上端及び下部薄函
   Ｎの側面板１１の下端に設けた差込溝１２，２４
   に差込係合してなる展示兼用函。