JPS6323040Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は室内において洗濯物を干すための吊
り下げ式物干し具のために適用される吊り下げ具
にかかわり、衣料乾燥の分野に利用される。

（従来の技術） 洗濯物を室内で干す場合、スタンド式物干し具
によつて室内をせばめるよりも吊り下げ式物干し
具が室内の広さの活用上から有用である。その吊
り下げ式物干し具も種々あるが、壁面から突き出
し状の腕木に吊り下げ式物干し具を吊り下げる方
式のものは室内に竿を掛け渡してそれに同じく吊
り下げる方式のものよりも室内をせばめる感じが
少ないし、室内の有効利用分野が実際上多い。更
に、吊り下げ式物干し具を吊り下げる吊り下げ具
（以下、吊り下げ具という。）は固定式でなくて折
畳み組立て自在にすることにより室内をせばめる
感じが少ない。かかる吊り下げ具の出現が求めら
れている。

（考案が解決しようとする問題点） 吊り下げ具が壁や柱等から所要の距離をとつて
吊り下げ式物干し具を吊り下げると共に、吊り下
げ具自体が組立て解体が可能で室内をせばめる感
のないようにしたものである。

（問題点を解決するための手段） 天井の台輪や柱の上端等の天井に近い位置でネ
ジ止め等によつて固定されるフツクと、かも居等
の上方の壁に当接し且つかも居に着座する基板を
一端に固着した棒杆とを、フツクに一端を結着し
たロープの他端を棒杆の他端部の孔に挿通しロー
プのその挿通端に前記の孔より径の大きいリング
等の吊具を付して連結することにより達成され
る。

（作用） 棒杆が水平に位置したときに当り止めよするよ
うにロープにおけるリングの位置が予め選択され
ていると、リングにかかる吊り下げ荷重によつて
ロープは緊張し、基板はかも居よりずり落ちるこ
となく壁面に定着する。棒杆の長さ、即ち壁や柱
等からの所要の距離は吊り下げられる吊り下げ式
物干し具が壁等に接しない長さに選択されるので
洗濯物を汚すことがない。洗濯物を吊り下げない
場合は、基板をもち揚げ同板上の凹部をフツクに
掛けつけることにより棒杆が壁に接して垂設され
る。

（実施例） この考案を実施例で説明すると、フツク１は天
井の台輪２や柱の上端等に荷重に耐えて固着する
ものでネジ止めのものに限定されない。ロープ３
は体裁のよいチエーンでもよい。棒杆４は一端に
適宜の高さと幅の基板５を直角状に固定し基板５
にはフツク１に係合する凹部６が凹設される。棒
杆４の他端部の孔７にはロープ３の他端部が挿通
され孔７の下にてロープ３に孔７より径の大きい
リング８が付される。図中、９はかも居、１０は
かも居の前面より後退した位置の壁とするが、そ
の後退によつてかも居９上に基板５が着座でき
る。これに代えて基板ようの板を柱に固定し同板
上縁に基板５を着座させることもできる。リング
８には市販の洗濯物ハンガーが着脱される。

（考案の効果） この考案の吊り下げ具によれば洗濯物ハンガー
を室内をせばめることなく体裁よく使用できると
共に、不使用時はその形態を縮めるのほか、取り
付けはフツクの係合のみでよく極めて簡単である
等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案吊り下げ具の実施例を示し組
立て時の斜視図。 図中、１はフツク、３はロープ、４は棒杆、５
は基板、６は凹部、７は孔、８はリング。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 柱等へ固定するフツク１と、一端には基板５
   を固着し他端部には孔７を設けた棒杆４とを、
   フツク１に一端を結着したロープ３の他端部を
   孔７に挿通し挿通端に孔７より口径の大きい吊
   具８を付して連結して成る吊り下げ具。 (2) 基板５にフツク１への係合用の凹部６を設け
   た実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の吊り下
   げ具。