JPS63228033A - 電子はかり - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は電子はかりに関する。なお、本発明はロードセ
ル等を荷重センサとして備えたいわゆる電子はかりのほ
かにも、電磁力平衡機構等を備えたいわゆる電子天びん
にも適用することができる。

〈従来の技術〉 電子天びんにおいては、一般に、互いに独立的に選択し
得る複数種の測定条件があり、荷重検出部からの荷重デ
ータは、それぞれに選択された条件の組み合わせに基づ
いて演算処理され、計重値としてデジタル表示器に表示
される。

測定条件としては、データ平均化時間、データ安定判別
用の安定幅、およびゼロドリフト補正の有無等がある。

データ平均化時間は、荷重検出部から刻々とサンプリン
グされるデータから計量値を求めるに当って、データの
平均化の個数を規定するためのもので、例えば１秒、２
秒、３秒のうち任意のものを選択することができる。デ
ータ安定判別用の安定幅は、荷重検出部からのデータが
安定しているときには計量表示値の安定性を高め、また
、データが変動しているときには計量表示値の応答性を
高めるべく、上述のデータの平均化を実行するか否かを
決定するための基準値であって、例えば読み取り限度の
１カウント、２カウント、３カウントのうち任意のもの
を選択することができる。更に、ゼロドリフト補正とは
、皿上荷重がゼロ近傍となったときに、自動的に計量表
示値をゼロに補正することを言い、これを実行するか否
かを選択することができる。

以上の例によれば、各測定条件の選択の組み合わせは、
３Ｘ３Ｘ２＝１８通りだけ存在することになる。

このような多数の選択枝のなかから、所望のものを設定
する方法として、従来、計量値を表示するためのデジタ
ル表示器と、風袋消去キー等の１個のキーとを用いる方
法がある。この方法では、例えば風袋消去キーを所定時
間以上押し続けることによって条件設定モードが選択さ
れ、この設定モードでは、デジタル表示器に一定時間間
隔で各測定条件を順次表示する。そして、その状態で、
風袋消去キーが押された時点において表示している条件
を選択条件としてメモリ内に格納する。すなわち、測定
者としては、希望する条件が表示されたところで風袋消
去キーを押し、各条件を設定してゆくわけである。

〈発明が解決しようとする問題点〉 上述した従来の設定方法によれば、特に専用のハードウ
ェアを設けることなく、既設の風袋消去キーやデジタル
表示器を利用して条件設定を行なうことができ、コスト
的に有利である。しかし、前述したように例えば１８通
りにも及ぶ条件の組み合わせの選択の余地があるはかり
において、このような選択作業を行うのは面倒である。

本発明の目的は、既設の風袋消去キーやデジタル表示器
等を利用して条件設定を行うことができ、なおかつ、そ
の条件設定を簡単に行うことのできる、電子はかりを提
供することにある。

〈問題点を解決するための手段〉 上記の目的を達成するための構成を、第１図に示す基本
概念図を参照しつつ説明すると、本発明は、互いに独立
的に選択し得る複数種の測定条件のうち、任意に選択さ
れた条件の組み合わせに基づいて、荷重検出部ａからの
゛データを演算部すで処理することによって計量値を決
定して表示器Ｃにデジタル表示するはかりにおいて、少
くとも１個のキーｄと、当該天びんの電源を切ってもそ
の内容を保持し得るメモリｅと、キーｄの操作により、
複数種の測定条件のうち任意の条件の組み合わせを複数
通りに亘ってそれぞれ符号を付してメモリｅに書き込む
条件登録手段ｆと、キーｄの操作による上述の符号の指
定により、メモリｅに書き込まれた条件の組み合わせの
うち、当該符号に対応する条件の組み合わせを選択条件
として設定する登録条件選択手段ｇを備えたことによっ
て、特徴づけられる。

〈作用〉 電子はかりの測定条件は、使用目的、使用環境等で変え
なければならないが、頻繁に選択される測定条件の組み
合わせは、前述した多数の組み合わせのうち、せいぜい
２〜４通り程度である。本発明はこの点に着目している
。

すなわち、使用者は、頻繁に選択する可能性のある条件
の組み合わせをキーｄの操作により符号を付してメキリ
ｅに書き込んでおくことにより、条件変更時にその符号
をキーｄの操作によって指定するだけで、メモリｅから
該当する条件の組み合わせが呼び出されて選択条件とし
て設定され、その作業が簡略化される。

〈実施例〉 本発明の実施例を、以下、図面に基づいて説明する。

第２図は本発明実施例の構成を示すブロック図である。

荷重センサおよびこれと皿１ａとを連結する機構等を備
えてなる荷重検出部１は、皿１ａ上の荷重に対応する電
気信号を発生する。その信号はＡ−Ｄ変換部２で増幅お
よびデジタル化された後、所定の微小時間ごとに制御部
３に採り込まれる。

制御部３はマイクロコンピュータを主体として構成され
、プログラムの実行や各周辺機器の制御を行なうＣＰＵ
３１、後述するプログラムが書き込まれたＲＯＭ３２、
Ａ−Ｄ変換部２からの荷重データを格納するエリア等が
設定されたＲＡＭ３３のほかに、後述する登録条件を符
号とともに記憶するエリアと、現在設定されている条件
、つまり計量値算出に用いる条件を記憶するための設定
条件記録エリアを備えた不揮発性ＲＡＭ３４を有してい
る。

制御部３には、Ａ−Ｄ変換部２のほかに、計量値をデジ
タル表示するためのドツトマトリックス方式等の表示器
４、および風袋消去指令を与えるための風袋消去キー５
が接続されている。このうち表示器４は、後述する登録
条件に対応する符号を表示するための表示器を兼ね、ま
た、風袋消去キー５は、条件登録用および登録条件選択
用のキーを兼ねている。

第３図はＲＯＭ３２に書き込まれたプログラムを示すフ
ローチャートで、この図を参照しつつ以下に作用を述べ
る。

プログラムは、荷重検出部１からのデジタル変換データ
を用いて、設定された条件に基づいた演算を施すことに
より、計量値を決定して表示器４に表示する、通常の測
定ルーチンと、測定条件設定ルーチンおよび条件登録ル
ーチンとから成っている。

この実施例では、登録可能な測定条件の組み合わせを最
大４通りとし、かつ、それぞれに１〜４の登録番号を対
応させて不揮発性ＲＡＭ３４に記憶させることができる
ものとする。

測定条件設定ルーチンは風袋消去キー５を所定時間以上
、例えば３秒間以上連続して押し続けることによって実
行される。

この測定条件設定ルーチンにおいては、まず、後述する
条件登録ルーチンにより既に登録されている測定条件を
、第４図（ａ）に示すように、対応する登録番号を表示
器４に表示す１ことによって報知するとともに、その登
録番号と別途同様に表示器４に表示されている符号“Ｎ
”とを順次一定時間づつ点滅させてゆく。

測定者は、既登録の測定条件を選定する場合には、希望
する番号が点滅しているときに風袋消去キー５を押す。

これにより、その番号に対応する登録条件が測定条件と
して同じ不揮発性ＲＡＭ３４内の設定条件記憶エリア内
に格納され、測定ルーチンに戻る。そして、以降の測定
ルーチンにおいては、ここで選定された登録条件を用い
て計量値を算出することになる。

既登録の測定条件以外の条件を設定する場合には、測定
者は符号“Ｎ”の点滅時に風袋消去キー５を押す。これ
により、前述した従来の設定方法と同様の、各条件につ
いて個別の選定動作に移る。

すなわち、表示器４に、まず、例えば平均化時間につい
て選択できる条件が順次一定時間づつ表示される。測定
者は、希望する条件が表示されているときに風袋消去キ
ー５を押すことによって、その条件を選定することがで
きる。次いで、安定幅、最後にゼロドリフト補正の有無
に関する条件が同様に表示され、選定することができる
。このように新たに個別に選定された各条件は、一旦、
ＲＡＭ３３内に格納される。

以上のように、測定条件設定ルーチンにおいて“Ｎ”を
選択し、新たに条件の組み合わせを選定した後に、条件
登録ルーチンへと移行する。この条件登録ルニチンにお
いては、まず、第４図中）に示すように、登録番号１〜
４の全てと符号“Ｎ。

を表示器４に表示して、これらを順次一定時間づ。

つ点滅させてゆく。

測定者は、上述した手順で個別に選定した新たな条件の
組み合わせを登録したい場合には、希望する番号が点滅
しているときに風袋消去キー５を押す。これにより、Ｒ
ＡＭ３３内に一旦格納されている新たな条件の組み合わ
せが、選択された登録番号とともに不揮発性ＲＡＭ３４
に書き込まれ、登録条件として記憶される。同時に、そ
の条件の組み合わせは、同じ不運発性ＲＡＭ３４内の設
定条件記憶エリアにも格納されて測定ルーチンへと戻り
、以降、その条件の組み合わせを用いた計量値演算が実
行される。

また、上述の新たに選定された条件の組み合わせを登録
しない場合には、測定者は表示器４上で“Ｎ”が点滅し
ているときに風袋消去キー５を押す。これにより、その
条件の組み合わせは登録されずに、不揮発性ＲＡＭ３４
内の設定条件記憶エリアにのみ格納されて測定ルーチン
へと戻り、同様にその条件の組み合わせを用いた計量値
演算が行われる。

なお、登録条件および設定条件を記憶するメモリとして
は、不揮発性ＲＡＭに限らず、例えば電源がバックアッ
プされたＲＡＭや、ＥＥＰＲＯＭ等を用い得ることは勿
論である。

また、条件登録や条件選定に用いるキーは、風袋消去キ
ーに限られることはないが、通常の電子はかりに備えて
いるキーを利用することがコスト的に有利となって望ま
しい。

〈発明の詳細な説明〉 以上説明したように、本発明によれば、選択可能な多数
通りの条件の組み合わせのうち、任意の複数通りの組み
合わせを登録番号等の符号を付してメモリ内に登録する
ことができ、また、その登録された測定条件の組み合わ
せを、登録番号等の符号を指定することによって呼び出
して設定することができるので、頻繁に使用する可能性
のある条件の組み合わせ等について、一旦登録しておけ
ば、極めて容易に測定条件の変更が可能となる。

その結果、はかり取り作業とばらつき測定等の複数種の
測定を交互に行うこともできるようになった。

また、条件登録や条件設定のためのキーを、既設の風袋
消去キー等を利用し、かつ、登録番号等の表示器として
計量値表示器を利用することにより、特に専用のハード
ウェアを設けることなく上述の効果を得ることができ、
コスト的にも有利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の構成を示す基本概念図、第２図は本発
明実施例の構成を示すブロック図、第３図はそのＲＯＭ
３２に書き込まれたプログラムを示すフローチャート、 第４図はその作用説明図である。 １・・・荷重検出部 ３・・・制御部 ３１・・・ＣＰＵ ３２・・・ＲＯＭ ３３・・・ＲＡＭ ３４・・・不揮発性ＲＡＭ ４・・・表示器 ５・・・風袋消去キー 特許出願人　　　　株式会社島津製作所代　理　人　　
　　弁理士　西１）新 第２図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 互いに独立的に選択し得る複数種の測定条件のうち、任
   意に選択された条件の組み合わせに基づいて、荷重検出
   部からのデータを演算部で処理することによって計量値
   を決定して表示器にデジタル表示するはかりにおいて、
   少くとも１個のキーと、当該天びんの電源を切ってもそ
   の内容を保持し得るメモリと、上記キーの操作により、
   上記複数種の測定条件のうち任意の条件の組み合わせを
   複数通りに亘ってそれぞれ符号を付して上記メモリに書
   き込む条件登録手段と、上記キーの操作による上記符号
   の指定により、上記メモリ内に書き込まれた条件の組み
   合わせのうち、当該符号に対応する条件の組み合わせを
   選択条件として設定する登録条件選択手段を備えたこと
   を特徴とする電子はかり。