JPS63227756A - 連続式溶融メツキ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、メインポット内の溶融金属、特に溶融亜鉛に
鋼板を連続的に浸漬させてメッキをする連続式溶融メッ
キ装置に関する。

〔従来の技術〕

溶融メッキは、メッキの種類により、亜鉛メッキ、アル
ミニウムメッキ、錫メッキ、鉛メッキに区分されている
。しかし、これらのメッキ法は一般にメッキ材をメイン
ポット内で溶解し、その浴中に鋼板を浸漬させてメッキ
する方法であるから、いずれにおいても基本原理は変わ
らず、したがって使用される装置も位通っている。

そこで、最も需要の多い溶融亜鉛について説明すると、
この方法では、圧延ラインより継続して又はアンコイラ
より巻き戻して鋼板をメインポットに導き、ポット内に
配設したジンクロールで浴中に浸漬させ、スナップロー
ルにより案内して引き上げるときに気体綿り等で付着し
た亜鉛を減じ、メッキ厚を調整して亜鉛メッキ鋼板を製
造している。メッキが進むに連れてメインポット内の溶
融亜鉛が減るが、この浴面変動幅があまり大きくならな
いように常時浴面ラインを計測し亜鉛インゴットを投入
するタイミングを図っている。また、亜鉛インゴットを
投入すると、浴温か低下し、品質の低下をまねくことが
あるが、これを防ぐため、メインポットに隣接してサブ
ポットを設け、このサブポット内で亜鉛インゴットを溶
解させ、溶融亜鉛をメインポットに供給するようにした
ものも見掛けられる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

亜鉛メッキをすると、鋼素地と亜鉛層との間に一般に鉄
−亜鉛から成る合金層が形成される。この合金層が薄い
程メッキ層との密着性が良好となり、また加工性が良く
なることが一般に知られている。そこで、合金層の発達
を抑制するため、０．１〜０．２％のアルミニウムが溶
融亜鉛に添加されている。また、合金層の発達は浴温度
、浸漬時間、浴組成にも関係していると言われ、通常、
浴面レベルの急激な変動および浴温の急激な低下がない
ように投入時期を見計らって、所望の亜鉛インゴットを
投入し、浴成分も管理しているが、従来の装置では投入
前と投入後において数１０鶴の浴面レベル変動がみられ
、品質面において悪影響を及ぼしている。

そこで、本発明いの主たる目的は、亜鉛インゴットの投
入にかかわらず、浴面レベルを一定に保つことができる
連続式溶融メッキ装置を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕 上記目的を達成するたため、本発明は、この種の連続式
溶融メッキ装置において、鋼板を連続的に溶融メッキす
るメインボットの側近に、メッキ用インゴットを溶解さ
せるサブポットを設け、かつサブポットとメインボット
に跨って連通ずる連結管を設けるとともにサブポットを
上下動可能にしたことを特徴とする。

〔作　用〕

本発明においては、連結管がサイホン効果をなすから、
メッキによりメインボットの浴面が低下すると、サブポ
ットより溶融金属が補充される。

この溶融金属の消費速度に合わせて、サブポットを上昇
させればメインボットの浴面レベルを常に一定に保つこ
とができる。

いずれ、サブポットには補充が必要となるが、メッキ用
インゴットの投入と同時にサブポットを下降させれば、
メインボットの浴面変動を来たさずにメッキ用インゴッ
トを投入することができる。

Ｃ実施例〕 以下、図面を参照して実施例を説明する。

図にもみられるように、本発明は、基本的には鋼板Ｓに
溶融メッキを施すメインポット１と亜鉛インゴットを溶
解させるサブポット２からなる２槽式メンキポットから
構成され、そのメインボット１とサブボンド２はサイホ
ン効果を有する連結管３により連通されている。したが
ってメインボット１の溶融亜鉛ＭＺｎの消費に伴いサブ
ポット２より補給が停止されることなく、連続的に行な
われる。

また、サブポット２の下には、ジヤツキ４が組み込まれ
、上下動可能にされている。そして浴面レベルの調整は
このジヤツキ４を介して行なわれるが、これを自動的に
行なうには、図示のように浴面レベル計５と連動させる
ことが望ましい。

メインボット１の浴面レベルは溶融亜鉛ＭＺｎの消費に
伴い低下するが、常に補われるためサブポット２の浴面
レベルが低下し、その低下分が浴面レベル計５により感
知され、それを補うようにジヤツキ４が上昇させられる
。したがってメインボット１の浴面レベルは常に一定に
保たれる。また、サブポット２内の容量が少なくなった
ときは、亜鉛インゴット６をサブポット２に投入して補
充する。このとき、サブポット２の浴面レベルの上昇が
浴面レベル計５により感知され、連動するジヤツキ４に
よりサブポット２が下降する。この場合、浴面レベル計
−ジヤツキ系の時定数を越えないようにゆっくり投入す
れば、メインボット１の浴面を変動させることなく亜鉛
インゴット６を投入することができる。

上記したように本発明は、サブポット２を上下動させて
メインボット１の浴面レベルを一定に保っているが、そ
の上下運動に対し、連結管３が移動しないため、連結管
構造（シール方法やフレキシビリティ−において）が簡
易となり、浴面下の不純物（浴面上に浮いたトップドル
ス等）をメインボット１に導入しないメリットもある。

更に図示のように加熱手段７を連結管３に設け、補給時
の温度低下を連結管３により補うようにしてもよい、加
熱手段は、ロンジチェージナルフラックスタイプコイル
（ＬＮＧ）を用い、低周波誘扉加熱で溶融亜鉛ＭＺｎを
加熱することができる。

浴面レベルの検出は、渦流式距離計やレーザ式距離計の
ような非接触式距離計を用いて浴面とセンサー間の距離
を測定してもよく、浮子を浴面に浮かべて浴面レベルを
検出するようにしてもよい。

いずれにしてもレベル位置が電気信号に変換され、ジヤ
ツキ４を駆動するモータ等に伝達され、サブポット２の
高さが自動的に調整される。

以下、具体的に説明すると、通常の亜鉛メッキのみ（合
金化処理を施さないもの）の製造においては平均Ｉ　Ｔ
ｏｎ／ｈｒの溶融亜鉛ＭＺｎが消費されるから、メイン
ポット１の容量に１２０７ｏｎ、サブポット２の容量に
１０Ｔｏｎ必要となる。そこでサブポット２の容量にあ
る程度余裕をもって１ｍ×１ｍＸ２ｍ（高さ）のものを
用い、投入する亜鉛インゴット６の大きさにＩ　Ｔｏｎ
のものを用いると、サブポット２を１４．６　ｃｍｉ／
ｈｒで上昇させれば、メインポットｌの浴面レベルをそ
のまま維持することができる。逆に亜鉛インゴット６を
投入するときは、サブポット２を１４．６ｃｍ下降させ
ればよい。

したがってジヤツキ４のストロークとしては２０口もあ
れば十分である。

なお図中８はジンクロール、９はスナップロール、１０
は浴温針である。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、メインポットの
浴面レベルを無段階で調整することができ、かつ溶融状
態の亜鉛がメインポットに補給されるから、浴温低下を
防止し、メッキ鋼板の品質安定化および高品質化を図る
ことができる。またサブポットの高さ調整を自動制御で
行なうときは、亜鉛インゴットの溶解タイミングを細か
に計測する必要がなく、サブポットやジヤツキに余裕が
あるときは２〜３個の亜鉛インゴットを一度に投入する
こともできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示した概要図である。 １・・・メインポット、２・・・サブポット、３・・・
連結管、４・・・ジヤツキ、５・・・浴面レベル計、６
・・・亜鉛インゴット、７・・・加熱手段、Ｓ・・・鋼
板、ＭＺｎ・・・溶融亜鉛。 第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）鋼板を連続的に溶融メッキするメインポットの側
   近に、メッキ用インゴットを溶解させるサブポットを設
   け、かつサブポットとメインポットに跨って連通する連
   結管を設けるとともにサブポットを上下動可能にしたこ
   とを特徴する連続式溶融メッキ装置。