JPS63227740A - 永久磁石用合金の製造方法 - Google Patents

永久磁石用合金の製造方法

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JPS63227740A
JPS63227740A JP62181326A JP18132687A JPS63227740A JP S63227740 A JPS63227740 A JP S63227740A JP 62181326 A JP62181326 A JP 62181326A JP 18132687 A JP18132687 A JP 18132687A JP S63227740 A JPS63227740 A JP S63227740A
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alloy
rare earth
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permanent magnets
boron
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JP62181326A
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English (en)
Inventor
Kimio Uchida
内田 公穂
Masaaki Tokunaga
徳永 雅亮
Akitoshi Hiraki
平木 明敏
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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  • Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は不純物の少ない希土類−砿素一遷移金属系永久
磁石用合金を量産的に製造する方法に関するものである
[従来の技術] 従来の希土類−コバルト系永久磁石と異なりコバルトを
使用せず、希土類元素も資源的に乏しいSmでなくNd
を主として用いる新しい高性能永久磁石として、希土類
−硼素−遷移金属系永久磁石が注目されている。その代
表的組成は8〜30at%(18,6〜62.0誓t%
換算)の希土類元素、2〜28at%(0゜3〜6.0
wt%換算)の硼素、及び残部Fe(33,7〜81.
1wt%換算)である(特開昭59−46008号公報
参照)。
そして、製造方法としては希土類−コバルト系永久磁石
と同様、溶解法と還元拡散法が知られている。
前者は希土類金属を硼素、鉄等とともに溶解することに
より合金を作るもので、高価な希土類金属を使用するた
め原料コストが高くなる。
後者は、希土類酸化物粉、鉄粉、硼素−鉄合金粉。
及びコバルト粉からなる混合粉に、還元剤を混合して加
熱して拡散還元反応を起こさせて、得られた反応生成物
を水中に投入して反応副生成物を除去する方法である(
特開昭59−219404号参照)。
この方法では、希土類酸化物粉を原料とするため、反応
副生成物として酸化カルシウムが生成され、これを除去
するために長時間の水洗が必要とされている。この方法
は従来の希土類−コバルト磁石の製造においては有効な
方法である。しかし、従来の2−17系サマリウム−コ
バルト磁石においては鉄の含有量がZOwt%程度であ
るのに対して1通常33.7〜81.1tit%と鉄の
含有量が多い希土類−硼素−鉄系永久磁石合金ではこの
水洗工程での酸化が激しく、得られる原料粉の含有酸素
量が高くなって良好な磁気特性を安定して得ることが困
難である。また、水洗によって酸化カルシウムを完全に
除去することは極めて回連であり、残存した酸化カルシ
ウムが永久磁石製造の焼結工程での焼結性を阻害し磁気
特性を低下させるという欠点がある。
そこで、酸化ネオジウムではなく弗化ネオジウムを原料
としFeと共晶組成(75wt%N d −25wt%
Fe)付近に選ぶことにより反応温度を下げ、更にCa
C1□等をフラックスとして加え反応温度を下げて、7
50〜1000℃で溶解してネオジウム合金を得る方法
が提案されている。この方法によると80wt%Nd−
20wt%Fe合金でCa残存量が0.132wt%程
度まで低減されている(特開昭61−84348号)。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、この方法においては共晶組成付近である必要が
あるため、NdFeB系永久磁石にするためにはFe量
が極めて少なく再溶解して成分調整する必要があった6
また。残存カルシウム量も磁気特性の劣化を許容しうる
程度(約0.1wt%以下)までは低減できなかった。
c問題点を解決するための手段] 本発明は、共晶組成に比べて希土類含有量が少ない希土
類弗化物、遷移金属、及び硼素からなる混合物に、還元
剤及びフラックスを加え、非反応性の雰囲気下で100
0〜1350℃に加熱溶融し、希土類−硼素−遷移金属
系永久磁石用合金を直接得ることを特徴する永久磁石用
合金の製造方法である。
本発明で得られる希土類−硼素−遷移金属系永久磁石用
合金の好ましい組成は、25〜50wt%N d (0
゜5〜15wt%のoyで置換してもよい。)、0.3
〜5tzt%B。
残部実質的に鉄(O,OS〜5%+1%のNbで置換し
てもよい、)である。
その理由は、本発明者らが再溶解せずに直接に希土類−
硼素−遷移金属系永久磁石を得んとして研究した結果、
CaがNd等と化合物を作りやすい性質に着目しNd量
を従来法よりも少なくすることによって、残存カルシウ
ム量を低減できることを見出したことによるものである
ここで、Ndは25wt%未満では十分な保磁力が得ら
れず、50wt%を越えると残留磁束密度が低下する(
第1図)。
また、Ndの一部をDyで置換する場合にはDyは0.
5wt%未満では十分な保磁力が得られず、15wt%
を越えると残留磁束密度が低下する。
硼素Bは0.3wt%未満では十分な残留磁束密度と保
磁力が得られずキューリ一点も低く、5.0wt%を越
えると残留磁束密度が低下する(第2図)。
Nbは0.05%/む1未満では保磁力の増加が見られ
ず、5.0wt%を越えると残留磁束密度の低下および
異相の発生が見られ好ましくない。
本発明において希土類弗化物は、弗化ネオジウムを主体
とし、弗化ディスプロシウム、弗化プラセオジウム、弗
化セリウム等で一部置換してもよく、市販の粒度−10
0Iasshのものを使用する。純度は951.It%
(総希土類元素中のNd、Day等の量)以上のものが
望ましい。
遷移金属は、Feを主体としNbで一部置換することも
でき、塊状のものも使用可能であるが、還元されたNd
、Dy等との合金化を円滑に行わせるためには粉末状で
あることが有利であり、−32mesh程度のものの使
用が望ましい。Feについては市販の純鉄程度のもので
よ<、Nbは市販のニオブ−鉄合金が好ましい、なお1
本発明においてFeの一部をGa 、 Ta 、 W 
、 Mo 、 V他の遷移金属で置換してもよい。
硼素は純硼素、硼酸、硼素−鉄合金等が用いられる。形
状は塊状のものでも基本的には使用可能であるが、合金
化を円滑に行わせるためには −32meshの粉末状
のものの使用が望ましい。経済性の点からは市販の硼素
−鉄合金の使用が最も有利である。硼酸を使用する場合
は、加えた硼酸を還元するのに必要な量の還元剤を新た
に余分に添加しなければならない。この際還元反応によ
って若干の酸化カルシウムが生成してスラグの融点を上
げるが1本発明の製造方法における硼素含有量は0゜3
〜5%it%と微量であるため、生成する酸化カルシウ
ムのスラグ成分に占める割合は極めて小であり、合金と
スラグの分離に悪影響を及ぼさない。
還元剤としては、市販の金属カルシウム、水素化カルシ
ウムを使用する。希土類弗化物は加熱の昇温過程の80
0℃前後から還元剤によって還元され始め、1000〜
1300℃で完全に還元される。
還元剤の量は還元をより確実に行うために還元に必要な
化学量論的必要量の1倍(重量比)以上が好ましい、但
し多量の還元剤の使用は合金の製造コストを高め、同時
に生成合金中の残存カルシウム量を高め好ましくないの
で、実用的な還元剤の愈の上限は4倍(重量比)とし、
より好ましい範囲は1.25〜2倍(!IX量比)であ
る。
還元剤の形状は特に限定されず、粉末状あるいは一20
mesh程度の粒状のものでよい。純度はいずれも99
−t%以上のものが望ましい。
本発明においては、還元されたネオジム等の希土類元素
が硼素、遷移金属と合金化する過程で副生成物として弗
化カルシウムが生成しスラグを形成するが、弗化カルシ
ウムは融点が約1360℃と高いため1000℃〜13
00℃の温度では合金からのスラブの分離は困難となる
。このため、スラグの融点を下げて合金からのスラグの
分離を容易にするために本発明ではフラックスを添加す
る。
フラックスとしては、市販の塩化カルシウム(融点約7
70℃)、塩化ナトリウム(融点約800℃)。
塩化カリウム(融点約780℃)を使用する。フラック
スの添加量は、反応生成物である弗化カルシウムを生成
するに必要な化学量論的必要量の0.3倍(モル比)未
満ではスラグの融点が下がらず合金とスラグの分離が不
十分となり、多すぎる場合は原料に占めるフラックスの
割合(特に体積比率)が多くなり合金製造効率が悪くな
り合金の製造コストを高め好ましくないため、4倍(モ
ル比)程度迄を上限とする。
非反応性の雰囲気としては不活性ガス雰囲気。
還元性ガス雰囲気、実質的な真空雰囲気のうちのいずれ
かを採用すればよい。
加熱溶融温度が、 1000℃未満では融体とならず合
金とスラブは分離せず、1000℃以上で融体となり合
金とスラグは分離する。分離をより確実に行うには10
50℃以上の加熱温度が好ましい。他方。
加熱温度が高すぎると反応容器からの不純物混入が多く
なるし、多大のエネルギーを消費して経済性の面からも
好ましくないため、上限は1300℃とする。加熱時間
は10分以上で十分であり、30分以上であれば分離は
より確実になる。
なお、本発明において使用する容器は鉄製、ステンレス
製のものが使用可能であり、溶融した合金との反応を極
力少なくするためには内壁に窒化硼素などを塗布するこ
とが有効である。また、W製、Ta製、セラミックス(
窒化硼泰、窒化アルミニウム等)yA容器はNd 、 
oy等を含む溶融合金との反応が少なく適しており、合
金とスラグが分離後そのまま容器ごと常温まで冷却し容
器中の合金を回収できる。鉄製容器を用いた場合は容器
と合金の反応が生じることがあるが、水、アルコール、
またはアルコール水溶液等の溶媒に予め数時間浸漬して
洗浄すればよい。
以下に、この発明による実施例を示し、その効果を更に
明らかにする。
口実施例コ (実施例1) 純度98νt%で一32meshの弗化ネオジウム粉末
、純度99wt%で一10meshの粒状のカルシウム
、 −32meshの粒度の鉄粉、−32meshの粒
度の硼素−鉄合金粉(20,4wt%硼素、残部鉄)、
使用に際して予め強熱して無水化した塩化カルシウム粉
末を秤量し、これらをV型混合器で混合して母原料を作
製した。
この母原料をステンレス製の容器に入れ、アルゴンガス
雰囲気中で1200XIHの加熱を行った。
合金とスラグが分離した後容器を傾動し合金をインゴッ
トケース内に注湯して合金を得た。合金の組成を分析し
た結果を表1に示す。
次にこの合金を粗粉砕し、更に粗粉をジェットミルで微
粉砕して平均粒径3.0μの微粉とした。
次にこの粉砕粉を配向磁界10kOe、成形圧2ton
/cm”の条件下で成形し、得られた成形体をアルゴン
ガス雰囲気中で1080℃XIHの条件で焼結した。最
後に焼結体に600℃XH(の条件の熱処理を施した。
試料の磁気特性、酸素量、カルシウム量を表1に示す。
なお、下記の2つの参考例も併せて示す。
く)−ズ壬偉f3) (参考例1) 酸化ネオジウム粉末125g、 −10meshの粒状
の金属カルシウム56.2g(化学量論的必要量の1.
25倍[重量比])、 −100meshの粒度鉄粉1
72.3g、 −100meshの硼素−鉄合金粉(2
0,4wt%硼素、残銑)19.8gを秤量し、これら
をV型混合器で混合して母原料を作製し、この母原料を
ステンレス製の容器に入れ、アルゴンガス雰囲気中で1
200℃×4Hの条件で還元・拡散処理を行った0次に
この反応生成物を水中に投入し、洗浄を繰り返して行っ
て生成Ca○を除去して得られた粗粉を乾燥した。得ら
れた粗粉の組成分析値は35.4wt%Nd、 1.3
0wt%B、0.25wt%Ca 、酸素6000pp
m、残部Feであった。
この粗粉を用いて実施例1と同一の条件で永久磁石化し
た。磁気特性は4πIr =11.8kG 、1Hc=
8゜5 KOe 、 (all)max=32.0MG
Oeであった。
このことから、酸化ネオジウムを用いた従来の還元拡散
法では不純物として残存するカルシウム、酸素量が非常
に多く磁気特性も本発明の方法によるものに較べて劣る
ことがわかる。
(参考例2) 弗化ネオジウム粉末209.2g、 −10醜eshの
粒状の金属カルシウム78 、2g (化学量論的必要
量の1.25倍口重量比コ) 、−32m5shの粒度
の鉄粉50.0g、塩化カルシウム粉末172.8g(
弗化カルシウムの化学量論的生成量の1.0倍[モル比
コ)を秤量し、これらをV型混合器で混合して母原料を
作製した。この母原料をステンレス製の容器に入れ、ア
ルゴンガス雰囲気中で900”Cx 1. Hの加熱を
行った。合金とスラグが分離した後、容器を傾動し、合
金をインゴットケース内に注湯して合金を得た。合金組
成の分析結果は74.8 wt%Nd、0.35 wt
%Ca、酸素75ppm、残部鉄であった。
この合金57.8gに純鉄と硼素−鉄合金(20,4t
zt%。
残銑)7.8gを加え、アルゴンガス雰囲気中でアーク
溶解した。溶解の過程で多量のカルシウムガスが発生し
た。得られた合金の組成分析値は35.7wt%Nd、
 1.29wt%B、 0.08wt%Ca、酸素55
ppm、残部鉄であった。このことから、従来の溶解法
では再溶解しても本発明の方法によるものよりも残存C
a量が未だ多いことがわかる。
次に、得られた合金を実施例1と同一条件にて永久磁石
化した。磁気特性は4 tc Ir=11.9KG 、
1llc=10.4KOe 、(BH)max=33.
5 MGOaと本発明の方法によるものよりも特に4π
Ir、 (BH)lIlaxが少し劣ることがわかる。
表1から参考例の方法に比べ、本発明の製造方法によれ
ば不純物として残留するカルシウム量。
酸素量が少ない永久磁石用合金が得られることがわかる
なお、参考例2は残存酸素量が本発明の方法によるもの
と同等であるが、これは前述のように再溶解後のもので
あって、それでも残存Ca量が本発明の方法によるもの
よりも多い。
また、合金組成中のNd含有量が25wt%未滴の場合
(試料No、1)には保磁力XHCが十分でなく、50
wt%を越えると(試料No、11)残留磁束密度4π
Irが低下することがわかる。更に共晶組成(75wt
%Nd−25wt%Fe)に近くなると(試料No、1
2)Ca及び02の残存量が多く、磁気特性も著しく低
下するのがわかる。
参考例1の場合には反応生成物の水洗工程で酸素の残存
量が著しく多く、残存Ca量も多い。
(実施例2) 弗化ネオジウム粉末、弗化ディスプロシウム粉末、 −
10醜eshの粒状の金属カルシウム、−32醜esh
の粒度のニオブ−鉄合金粉(61wt%ニオブ、残部鉄
)、塩化カルシウム粉末を秤量し、これらをV型混合器
で混合し母原料を作製した。この母原料を内壁に窒化硼
素を塗布した鉄製容器に入れ、アルゴンガス雰囲気中で
1180℃X4hrsの加熱を行った。
冷却後、アルコール水溶液にてスラグを洗浄した。
ここで、排水中の弗素含有量を分析したところ法規制値
15ppm未満に対して0.5ppmと全く問題なかっ
た・ 次にアルコールでリンスのあと真空乾燥器にて乾燥した
。常温で水素ガスを導入し、得られた合金に水素を吸蔵
させた。水素吸蔵による粗粉砕が完了後、Ar置換し、
さらに400℃X lhr脱水素処理を施した。得られ
た粗粉の組成分析値はを表2に示す0次に、得られた粗
粉をジェット・ミルで微粉砕し、平均粒径3μ重の微粉
とした。次にこの粉砕粉を配向磁界10KOe、成形圧
2 ton/cffl”の条件下で成形し、得られた成
形体を真空中で1090’CX1hrの条件で焼結した
。焼結後、900℃X 2hrs加熱保持し、1℃/w
inで常温まで冷却した。さらに600℃X 1hrs
の条件で加熱保持し、水中に急冷した。
得られた磁気特性を表2に示す。なお、表2には下記の
方法で製造した場合も参考例としてを併せて示す。即ち
、酸化ネオジウム粉末、酸化ディプロジウム、 −10
醜eshの粒状カルシウム、 −32n+eshの純硼
素粉末t’ −32醜eshのニオブ−鉄合金(60w
t%ニオブ残部鉄L −100+1eshの粒度の鉄粉
を秤量し。
1228gの母原料を作製した。この母原料を(比較例
2)と同様にして永久磁石化した結果を表2に併せて示
す。
この参考例の場合には残存するCa、酸素量が著しく多
く実用にならないことがわかる。
表2から0.5〜15wt%のDyで置換したもので残
留カルシウム、残留酸素量が少なく、良好な磁気特性を
持つものが得られることがわかる。
(実施例3) 還元剤の添加量と残存カルシウム量、酸素含有量の関係
をしらべるため、希土類を弗化ネオジウム、フラックス
を1.0[モル比]の、塩化カルシウム、加熱溶融温度
を1200℃してとして、還元剤を金属カルシウムと水
素化カルシウムの各々について0.8〜4.8倍(還元
に必要な化学量論的必要量の倍数[重量比])添加して
いった。ここで合金の配合組成はNd36.0wt%、
Fe62.7wt%+81−30wt%に選んだ。
結果を表3に示す。表3かられかるように、還元剤は還
元に必要な化学量論的必要量の1倍(重量比)以上のと
きに良好な磁気特性が得られるが、一方4倍を越えると
残存カルシウム量が多くなるので還元剤の量は1〜4倍
の範囲とすることが好ましい。また、得られる合金の磁
気特性、特にIHeの観点から、よ、り好ましい範囲は
1.25〜2倍であることがわかる。
(実施例4) フラックスの添加量(倍[モル比])と合金からのスラ
グの分離性について調べるため、試料は実施例1と同様
に作成し、弗化ネオジウム、弗化ディスプロシウムの還
元によって生成する弗化カルシウムの生成に必要なフラ
ックス量を0.02〜4倍まで変えた。フラックスは塩
化カルシウムと塩化ナトリウムについて、加熱温度は1
,000と1 、200℃2合金組成はNd 41.0
wt%、 B 1.2wt%、 Fe 57.8wt%
とNd 3g、0wt%、 Dy 3.7wt%+ 8
1−3wt%、Nb 1.8wt%、 Fe 55.2
wt%について行った。結果はともにフラックス添加量
が0.03倍以上で分離性が良好であった。
(実施例5) 加熱温度及びスラグの種類とスラグからの合金の分離性
の関係について調べるため、試料を実施例1と同様の方
法によって作成した。合金組成はNd 41.Owt%
、 B 1.2wt%、 Fe 57.8wt%とNd
 35.5wt%、Dy 4.6wt%+81−Out
%、 Nb 1.1wt%、Fe 57.8wt%、フ
ラックスは塩化Ca、塩化Na、塩化にとし、添加量は
0.5倍と2.0倍とした。結果はいずれも1000℃
以上の加熱温度がスラグからの分離性に好ましい。
(実施例6) 加熱温度とルツボからの不純物混入の関係を調べるため
、試料を実施例1と同様に作成した。ルツボにはステン
レス鋼を用いた。
表6a、6bに結果を示すように、加熱温度が1300
℃を越えると不純物の混入量が多くなり磁気特性にも悪
影響が認められる。
(以下余白) [発明の効果] 以上記述のように、本発明によって実用材料として残留
カルシウム量と含有酸素量が低く優れた磁気特性を有す
る希土類−硼素−遷移金属永久磁石用合金等を公害の発
生なく安価に大量製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はネオジウム−硼素−鉄永久磁石のネオジム量と
磁気特性の関係を示す図である。 第2図はネオジウム−硼素−鉄永久磁石の硼素量と磁気
特性の関係を示す図である。 ネオジウム、冬 フイ壬ン(丁(二;7ζ5 、ゴー−いLンり手続補正
書(自制 昭和62年10月21日 事件の表示 昭和62年特許願 第181326号 発明の名称 希土類磁石用合金の製造方法 補正をする者 事件との関係 特許出願人 住 所 東京都千代田区丸の内二丁目1番2号補正の対
象 明細書の「特許請求の範囲」の欄 及び「発明の詳細な説明」の欄 補正の内容 (1)明細書の「特許請求の範囲」の欄を別紙の通り訂
正する。 (2)明細書の第2頁17〜18行に記載の「弗化カル
シウムを生成するに必要な化学量論的必要量」を、「弗
化カルシウムの化学量論的生成量」に訂正する。 (3)明細書の第5頁20行に記載のr75wt%Nd
−25wt%」をr 75at%Nd −25at%」
に訂正する。 (4)明細書の第6頁第18行に記載のr1000〜1
350℃」を、r1000〜1300℃」に訂正する。 (5)明細書の第10頁17〜18行に記載の「弗化カ
ルシウムを生成するに必要な化学量論的必要量」を、「
弗化カルシウムの化学量論的生成量」に訂正する。 (6)明細書の第16頁18〜19行に記載のr 75
wt%Nd−25wt%」をr 75at%N d −
25,at%」に訂正する。 以上 別紙 特許請求の範囲 (1)共晶組成に比べて希土類含有量が少ない希土類弗
化物、遷移金属、及び硼素からなる混合物に、還元剤及
びフラックスを加え、非反応性の雰囲気下で1000〜
1300℃に加熱溶融することを特徴とする不純物残存
量が少ない希土類−遷移金属−@素系の永久磁石用合金
の製造方法。 (2)上記希土類−遷移金属−硼素系合金が25〜50
wt%N d 、 0.3〜5wt%B、残部鉄を主成
分とすることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
永久磁石用合金の製造方法。 (3)上記Ndを0.5〜15wt%のDyで一部置換
したことを特徴とする特許請求範囲第2項記載の永久磁
石用合金の製造方法。 (4)上記鉄を0.05〜5wt%のNbで一部置換し
たことを特徴とする特許請求の範囲第2項又は第3項記
載の永久磁石用合金の製造方法。 (5)上記希土類弗化物が弗化ネオジウム、上記遷移金
属が鉄であることを特徴とする特許請求の゛範囲第1項
乃至第4項のいずれかに記載の永久磁石用合金の製造方
法。 (6)上記弗化ネオジウムの一部を弗化ディスプロシウ
ムで置換したことを特徴とする特許請求の範囲第5項記
載の永久磁石用合金の製造方法。 (7)上記鉄をNbで一部置換したことを特徴とする特
許請求の範囲第1項乃至第6項のいずれかに記載の永久
磁石用合金の製造方法。 (8)上記還元剤として金属カルシウム、水素化カルシ
ウムのうちの一種以上を、還元に必要な化学量論的必要
量の1〜4倍(重量比)加える特許請求の範囲第1項記
載の永久磁石用合金の製造方法。 (9)上記フラックスとして、塩化カルシウム。 塩化ナトリウム、塩化カリウムのうちの一種以上を弗化
ネオジウムの反応生成物である弗化カルシウムの化小量
倫・生J゛量の0.03〜4倍(モル比)加える特許請
求の範囲第1項記載の永久磁石用合金の製造方法。 (10)上記非反応性雰囲気が不活性ガス雰囲気。 還元性ガス雰囲気、または実質的な真空のうちのいずれ
かの雰囲気である特許請求の範囲第1項記載の永久磁石
用合金の製造方法。 (11)不純物として残存するカルシウム量が0.1w
t%以下であることを特徴とする特許請求の範囲第1項
記載の永久磁石合金の製造方法。 (12)上記カルシウム量が0.08wt%以下である
ことを特徴とする特許請求の範囲第11項記載の永久磁
石合金の製造方法。 (13)共晶組成に比べて希土類含有量が少ない希土類
弗化物、遷移金属、及び硼素からなる混合物に、還元剤
及びフラックスを加え、非反応性の雰囲気下で1000
〜1300℃に加熱溶融して得た希土類−遷移金属−硼
素系の合金塊を、水素吸蔵による粗粉砕により粗粉とし
て得ることを特徴とする永久磁石用合金の製造方法。 以上

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)共晶組成に比べて希土類含有量が少ない希土類弗
    化物、遷移金属、及び硼素からなる混合物に、還元剤及
    びフラックスを加え、非反応性の雰囲気下で1000〜
    1300℃に加熱溶融することを特徴とする不純物残存
    量が少ない希土類−遷移金属−硼素系の永久磁石用合金
    の製造方法。
  2. (2)上記希土類−遷移金属−硼素系合金が25〜50
    wt%Nd、0.3〜5wt%B、残部鉄を主成分とす
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の永久磁
    石用合金の製造方法。
  3. (3)上記Ndを0.5〜15wt%のDyで一部置換
    したことを特徴とする特許請求範囲第2項記載の永久磁
    石用合金の製造方法。
  4. (4)上記鉄を0.05〜5wt%のNbで一部置換し
    たことを特徴とする特許請求の範囲第2項又は第3項記
    載の永久磁石用合金の製造方法。
  5. (5)上記希土類弗化物が弗化ネオジウム、上記遷移金
    属が鉄であることを特徴とする特許請求の範囲第1項乃
    至第4項のいずれかに記載の永久磁石用合金の製造方法
  6. (6)上記弗化ネオジウムの一部を弗化デイスプロシウ
    ムで置換したことを特徴とする特許請求の範囲第5項記
    載の永久磁石用合金の製造方法。
  7. (7)上記鉄をNbで一部置換したことを特徴とする特
    許請求の範囲第1項乃至第6項のいずれかに記載の永久
    磁石用合金の製造方法。
  8. (8)上記還元剤として金属カルシウム、水素化カルシ
    ウムのうちの一種以上を、還元に必要な化学量論的必要
    量の1〜4倍(重量比)加える特許請求の範囲第1項記
    載の永久磁石用合金の製造方法。
  9. (9)上記フラックスとして、塩化カルシウム、塩化ナ
    トリウム、塩化カリウムのうちの一種以上を弗化ネオジ
    ウムの反応生成物である弗化カルシウムを生成するに必
    要な化学量論的必要量の0.03〜4倍(モル比)加え
    る特許請求の範囲第1項記載の永久磁石用合金の製造方
    法。
  10. (10)上記非反応性雰囲気が不活性ガス雰囲気、還元
    性ガス雰囲気、または実質的な真空のうちのいずれかの
    雰囲気である特許請求の範囲第1項記載の永久磁石用合
    金の製造方法。
  11. (11)不純物として残存するカルシウム量が0.1w
    t%以下であることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の永久磁石合金の製造方法。
  12. (12)上記カルシウム量が0.08wt%以下である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第11項記載の永久磁
    石合金の製造方法。
  13. (13)共晶組成に比べて希土類含有量が少ない希土類
    弗化物、遷移金属、及び硼素からなる混合物に、還元剤
    及びフラックスを加え、非反応性の雰囲気下で1000
    〜1300℃に加熱溶融して得た希土類−遷移金属−硼
    素系の合金塊を、水素吸蔵による粗粉砕により粗粉とし
    て得ることを特徴とする永久磁石用合金の製造方法。
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