JPH0435548B2 - - Google Patents

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JPH0435548B2
JPH0435548B2 JP58185740A JP18574083A JPH0435548B2 JP H0435548 B2 JPH0435548 B2 JP H0435548B2 JP 58185740 A JP58185740 A JP 58185740A JP 18574083 A JP18574083 A JP 18574083A JP H0435548 B2 JPH0435548 B2 JP H0435548B2
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rare earth
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Setsuo Fujimura
Hitoshi Yamamoto
Masato Sagawa
Masao Togawa
Yutaka Matsura
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Sumitomo Special Metals Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、Fe−B−R系(RはYを含む希
土類元素)永久磁石、特に磁気特性のすぐれた
Fe−B−Nd系永久磁石の磁気特性を劣化させる
不純物が少ない希土類磁石用原料合金の製造方法
に関する。 永久磁石材料は、一般家庭の各種電気製品か
ら、大型コンピユータの周辺端末機器まで、幅広
い分野で使用される極めて重要な電気・電子材料
の一つである。近年の電気・電子機器の小形化、
高効率化の要求にともない、永久磁石材料は益々
高性能化が求められるようになつた。 現在の代表的な永久磁石材料は、アルニコ、ハ
ードフエライトおよび希土類コバルト磁石であ
る。近年のコバルトの原料事情の不安定化に伴な
い、コバルトを20〜30wt%含むアルニコ磁石の
需要は減り、鉄の酸化物を主成分とする安価なハ
ードフエライトが磁石材料の主流を占めるように
なつた。一方、希土類コバルト磁石はコバルトを
50〜60wt%も含むうえ、希土類鉱石中にあまり
含まれていないSmを使用するために大変高価で
あるが、他の磁石に比べて、磁気特性が格段に高
いため、主として小型で付加価値の高い磁気回路
に多用されるようになつた。 そこで、本発明者は先に、高価なSmやCoを必
ずしも含有しない新しい高性能永久磁石として
Fe−B−R系(RはYを含む希土類元素)永久
磁石を提案した(特願昭57−145072号)。このFe
−B−R系磁石材料は、組成(原子%)が8%〜
30%R、2%〜28%B、残部Feからなり、保磁
力Hc≧1KOe、残留磁束密度Br>4KG、の磁気
特性を示し、最大エネルギー積(BH)maxはハ
ードフエライトと同等以上となり、好ましい組成
範囲では、(BH)max≧10MGOeを示し、最大
値25MGOe以上に達する。またRとしてNd、Pr
等の軽希土類金属を中心とした好ましい組成範囲
では、(BH)maxは36MGOe以上となる。 上記の新規な永久磁石は、例えば磁気異方性焼
結磁石の場合は、次の工程により製造される。 (1) 出発原料として、純度99.9%の電解鉄、
B19.4%を含有し残部はFe及びAl、Si、C等の
不純物からなるフエロボロン合金、純度99.7%
以上の希土類金属、あるいはさらに、純度99.9
%の電解Coを高周波溶解し、その後水冷銅鋳
型に鋳造し、 (2) スタンプミルにより35メツシユスルーまでに
粗粉砕し、次にボールミルにより3時間微粉砕
(3〜10μm)し、 (3) 磁界(10KOe)中配向して加圧成形(1.5t/
cm2にて加圧し)、 (4) 焼結、1000℃〜1200℃、1時間、Ar中、焼
結後放冷、 (5) 時効処理、500℃〜700℃、1時間、Ar中、
処理後放冷。 上述したFe−B−R系(RはYを含む希土類
元素のうち少なくとも1種)永久磁石を製造する
ための出発原料の希土類金属は、Nd、Pr等の軽
希土類金属の場合にすぐれた特性が得られ、特に
Ndの場合に最もすぐれた磁気特性を示す。しか
しながら、Ndは従来、酸化物としてブラウン管
ガラスやセラミツクコンデンサーの一部に用いら
れたにすぎず、Nd金属ではほとんど用途がなく、
その精練法についても一般にCa還元法、電解法
が知られているのみで、十分に確立されていな
い。 一般に、Ca還元法により製造される希土類金
属は、例えば、Ndの場合、下記(1)式の反応によ
り、Ndの分離精製が行なわれている。 2NdF3+3CaCaCl2 −−−→ 2Nd+3CaF2 ……(1) ところが、Ndの浴湯の粘度が高いため、Ndと
CaF2及びCaCl2との分離が悪く、Nd中にCaF2
びCaCl2が混入したり、あるいは炉材、NdF3
CaCl2中不純物のO2が、Ndと固溶してNd2O3
成物となつてNd中に存在したり、さらには、Nd
の融点が1050℃と高いため、1200℃〜1300℃に加
熱還元する際に反応炉の炉材と反応して純度が低
下し、製造した磁性合金の磁気特性に悪影響を及
ぼす等の問題があつた。 この発明は、Fe−B−R系(RはYを含む希
土類元素のうち少なくとも1種)永久磁石におけ
る出発原料の希土類金属の純度が、磁石合金の磁
気特性に及ぼす影響が重大であることに鑑み、純
度の高い希土類磁石用中間原料合金を得て、不純
物の少ないFe−B−R系永久磁石を提供するこ
とを目的としている。 すなわち、この発明は、希土類金属の酸化物、
並びに弗化物、塩化物などのハロゲン化物をCa
還元法によつて還元反応を行なわせる際に、Fe
及びBを添加溶融させることによつて、低融点か
つ酸素等の不純物の少ない3wt%〜20wt%Fe、
0.5wt%〜10wt%B、残部実質的に希土類金属よ
りなるFe−B−R中間原料合金を得ることを特
徴とする希土類磁石用原料合金の製造方法であ
る。 この発明は、希土類を得るCa還元の際に、磁
石の基本成分のFe、Bを添加溶融させることに
より、Ndの融点、浴湯の粘度及び浴湯温度を低
下させることができ、不純物の少ないNdFeB合
金として、すなわち磁石素材の溶製時の配合合金
として、極めてすぐれた合金が得られるという知
見に基づくものである。 詳述すれば、Fe添加の場合、Fe添加とともに
Ndの融点1050℃は低下し、10%添加のとき、共
晶組織となつて融点が710℃と最低となり、添加
量の増加とともに再び融点が上昇し、20%含有す
ると、融点は1000℃付近となる。 しかし、このNd−Fe合金は、Nd単独よりも
若干の改善効果はあるが、まだ溶融状態で粘度が
高く、不純物の分離が困難で酸素含有量も多い。 上記の問題を解決するためには、NdまたはNd
合金の融点を下げ、かつ還元浴の温度を下げるこ
と及びNdまたはNd合金に耐酸化性を保有させる
必要がある。 本発明者等は、Fe−B−R系磁石がBを必須
元素とすること、Bのハロゲン化物や酸化物が弗
化希土等との混合塩浴の温度を下げる可能性のあ
ることに着目して、種々の検討を行ない、上記の
Fe−B−R中間原料合金を用いて磁石材料化を
行なつた場合、従来方法によりNd、Nd−Fe合
金を用いた場合よりも低い不純物濃度と良好な磁
石特性を示すFe−B−R系磁石が得られること
を知見した。 この発明のCa還元法により、Fe−B−R合金を
得る具体的方法は、次のとおりである。 希土類金属のハロゲン化物あるいは酸化物を
Ca還元する場合、これらの粉末及び高純度のCa
粉末、Fe粉末、フエロボロン粉末、ボロンの酸
化物やハロゲン化物、フラツクスとしてCaCl2
あらかじめ混合器で十分に撹拌し、ルツボ内で不
活性ガス雰囲気で、90〜1200℃で加熱する。 ここで、還元剤としてのCa量は、化学量論的
必要量の2.0〜4.0倍(重量比)が好ましい。 また、ルツボの材料は、一般にはアルミナ、マ
グネシア、チタン製等が用いられているが、Rが
Ndの場合は、これらルツボ材質と反応して不純
物を混入し、Fe−B−R系磁石の磁気特性を低
下させるため好ましくない。Ndと反応しないも
のとしては、TaやBN焼結体があれが、これら
はいずれも高価であり、還元後、付着物の除去が
困難で反復使用に耐えない。 そこでルツボとしてFe製のものを用いれば、
Fe−B−R合金のFe原料供給源にもなり、かつ
不純物の混入が防止され、効率、経済性の面から
も良好な結果が得られることが分つた。 Fe製のルツボを用いた場合の還元装置の一例
を第1図の縦断説明図に基づいて説明すると、ス
テンレス製蓋2を着脱自在に載置するステンレス
製容器1の外周部には、発熱体3を内蔵する耐火
物4が配置してあり、上記容器1内壁には、Ta、
B、N、Al2O3系等からなる保護材5を介して還
元浴7を収容するFe製ルツボ6が収納されてお
り、上記の蓋2に配設したAr供給孔8よりルツ
ボ6内にArガスを供給しながら、還元浴7をCa
還元する。 この鉄製ルツボは、市販の鉄製容器の流用や市
販パイプを切断し溶接で一方端を閉塞する等の手
段により容易にかつ安価に得られる。また、鋳物
を用いてもよく、従来のアルミナ等のルツボ内壁
に鉄板を貼着した構成でもよい。 また、ルツボに用いる鉄はそのまま溶融して
Fe−B−R合金となるので、不純物の少ないほ
うが望ましいが、Fe−B−R系磁石材料中に添
加してキユリー点上昇、耐蝕性向上の効果を有す
るCoやSiを含有するもの、あるいは、保磁力
(iHc)向上効果を有するTi、Ni、Bi、V、Nb、
Ta、Cu、Mo、W、Mn、Al、Sb、Ge、Sn、
Zr、Hf等を含有するものを用いることができる。 この発明において、Feの原料供給源は、ルツ
ボ以外にFe粉やFe酸化物等を還元浴中に添加し
ておけば、ルツボの浸蝕が抑制でき、ルツボの反
復使が用可能となる。 また、Bとしては、酸化物、弗化物、フエロボ
ロン等の粉末を添加しておけばよい。 以上の如く、還元浴中にFe、Bが存在すれば、
RがNdの場合は、下記(2)式に示す反応により、
Ndの融点、浴湯の粘度、還元温度が低下し、不
純物の少ないFe−B−R合金が得られる。 NdF3+Ca+Fe+ Fe5B6 フエロボロンCaCl2 −−−→ FeBNd+CaF2 ……(2) すなわち、Caによつて還元されたNdは、フエ
ロボロンと反応して、ルツボ底部に沈澱し、そこ
でルツボのFeと反応してFe−B−R合金を作る。
一方、生成されたCaF2はフラツクスのCaCl2と低
融点の化合物になり、溶融状態に保持されたまま
Fe−B−R合金と分離する。 以上には、RとしてNdを中心に説明したが、
Nd以外の希土類元素の場合も同様に、この発明
方法は有効であり、また、Fe−B−R系磁石の
Ndの一部を重希土類元素のうち、Dy、Tb、
Ho、Er、Gd、Yb等に置換することにより、エ
ネルギー積、保磁力を向上させることができる。 しかし、これら重希土類元素は、Ybを除いて、
いずれも1300℃以上の高い融点を有するため、金
属原料中に酸素や不純物が残留しやすい。そこ
で、かかる場合は、上記重希土類元素の弗化物、
塩化物、酸化物を還元浴中に添加しておけば、純
度か高く低融点の耐酸化性の高い、例えば
NdDyFeB合金などを得ることができる。 次に、この発明による希土類磁石用原料合金の
組成を限定した理由を説明する。 Feは、3wt%未満、20wt%を越える含有では、
合金の融点が1000℃以上となり、得られる合金中
に、CaF2及びCaCl2が混入したり、あるいは炉
材、NdF3、CaCl2中不純物のO2が、Ndと固溶し
てNd2O3生成物となつてNd中に存在したり、Nd
の純度が低下し、これを素材とする磁石合金の磁
気特性を劣化させるため、3wt%〜20wt%の範囲
が好ましい。 Bは、Nd−Fe合金の融点を下げ、耐酸化性を
増大し、またBのハロゲン化物、酸化物は
CaCl2、CaF2等の塩浴の融点を下げる効果を有す
るために多いほうが望ましいが、10wt%を越え
ると、前記磁石組成に調整する際に、従来法によ
るようにNdやNd−Fe合金を併用しなければな
らず、また、0.5wt%未満では上記の効果が期待
できないため、0.5wt%〜10wt%の含有とする。 希土類元素Rは、Yを包含し、軽希土類及び重
希土類を包含するもので、Nd、Pr、La、Ce、
Tb、Dy、Ho、Er、Eu、Sm、Gd、Pm、Tm、
Yb、Luを包含する。 また、この発明によるFe−B−R系磁石合金
において、Coは50at%までFeと置換することに
より、磁石特性を損ねることなく、キユリー点を
上げ、Brの温度係数を小さくすることができる
ので、Coを含有する中間原料合金を得るために
は、前記Fe−B−R中間原料合金のFeの一部ま
たは全部をCoに置換えることによつて、
RFeCoB合金またはRCoB合金を得ることができ
る。 さらに、Fe−B−R系磁石合金に下記添加元
素Mを少なくとも1種を含有させることによつて
保磁力(iHc)を増大させることがができる。な
お、2種以上添加する場合は当該添加元素Mの最
大値以下の含有とする。 Ti4.5%以下、Ni4.5%以下、 Bi5%以下、V9.5%以下、 Nb12.5%以下、Ta10.5%以下、 Cr8.5%以下、Mo9.5%以下、 W9.5%以下、Mn3.5%以下、 Al9.5%以下、Sb2.5%以下、 Ge7%以下、Sn3.5%以下、 Zr5.5%以下、Hf5.5%以下、 なお、これらの添加元素は、単独金属または合
金を成分調整の溶製時に添加してもよく、また、
酸化物の化合物を還元浴中に混入しておき、R−
FeBM中間原料合金として得ることができる。 この発明による希土類磁石用中間原料合金を使
用して、組成(原子%)が8%〜30%R、2%〜
28%B、残部Feの組成に、アルゴンまたは真空
中で溶製された鋳塊を、粉砕、磁界中成形、、焼
結、時効処理を施した磁気異方性磁石は、保磁力
Hc≧1KOe、残留磁束密度Br>4KG、の磁気特
性を示し、最大エネルギー積(BH)maxはハー
ドフエライトと同等以上となる。 また、Rの主成分、すなわち50原子%以上を
Nd、Prなどの軽希土類金属とした磁気異方性磁
石合金は、組成(原子%)が12%〜20%R、4%
〜24%B、残部Feの場合、(BH)max≧
10MGOe以上のすぐれた磁気特性を示し、特に
軽希土類金属がNdのときは、(BH)maxはその
最大値が36MGOe以上に達する。 以下に、この発明による実施例を示しその効果
を明らかにする。 実施例 1 750gのNdF3粉末、100gのFe粉末、50gのFe
−B粉末(21.5%B−2.8Al−0.9Si−Fe)300g
のCa粉末を鉄製ルツボ内で、フラツクスとして
CaCl2を用い、アルゴンガス雰囲気中で950℃〜
1050℃で加熱溶融して、15.8wt%Fe−1.2wt%B
−Nd合金550gを得た。 得られたFeBNd合金中に含まれる不純物量を、
市販のNd金属中に含まれる不純物量とともに第
1表に示す。結果から明らかな如く、不純物量が
著しく低減されていることがわかる。 次に、出発原料として、上記の15.8wt%Fe−
1.2wt%B−Nd合金、純度99.9%の電解鉄、
B19.4%を含有するフエロボロン合金を用い、予
め鉄及びフエロボロン合金をアルミナルツボ内で
高周波溶解し、溶解後に上記のFeBNd合金の投
入して溶解し、その後水冷銅鋳型に鋳造し、1Kg
の鋳塊を作製した。 この鋳塊を粉砕スタンプミルにより35メツシユ
スルーまでに粗粉砕し、序でボールミルにより3
時間粉砕して粒径3〜10μmの微粉となした。つ
いで、磁界(10KOe)中配向したのち、1.5t/cm2
にて加圧成形し、15mm×15mm×10mmの成形体を得
た。 得られた成形体を、1100℃、1時間、Ar中の
焼結条件で焼結し、焼結後放冷したのち、さら
に、650℃、1時間、Ar中で時効処理を行ない磁
石合金を得た。 このときの磁石合金の組成は、原子%で15%
Nd、8%B、77%Feであり、保磁力
Hc12.5KOe、残留磁束密度Br12.5KG、の磁気特
性を示し、最大エネルギー積(BH)maxは
36.5MGOeであつた。 比較のため、出発原料のNdとして、第1表に
示す不純物を含有する市販のNdを使用した以外
は全く同じ製造条件で作製した同一組成の原子%
で15%Nd−8%B−77%Feの比較磁石合金は、
保磁力Hc10KOe、残留磁束密度Br12.1KG、の磁
気特性を示し、最大エネルギー積(BH)maxは
31MGOeであり、この発明による磁石素材用中
間原料合金を使用することにより、希土類金属に
含まれる不純物の影響が少なく、磁気特性が大き
く向上することがわかる。 実施例 2 750gのNdF3粉末、50gのDy2O3粉末、40gの
フエロボロン粉末、20gの酸化ボロン粉末、100
gのFe粉末、400gのCa粉末を鉄製ルツボ内で、
フラツクスとしてCaCl2を用い、アルゴンガス雰
囲気中で980℃〜1020℃で加熱溶融して、18wt%
Fe−1.2wt%B、4.5wt%Dy−Nd合金、580gを
得た。 得られた18wt%Fe、1.2wt%B4.5wt%Dy−Nd
合金中に含まれる不純物量を、市販のNd金属中
に含まれる不純物量とともに第1表に示す。結果
から明らかな如く、不純物量が著しく低減されて
いることがわかる。 次に、出発原料として、上記の17wt%Fe、
2wt%BNd合金、純度99.9%の電解鉄、B19.4%
を含有するフエロボロン合金を高周波溶解し、そ
の後水冷銅型に鋳造し、1Kgの鋳塊を作製した。 この鋳塊を粉砕スタンプミルにより35メツシユ
スルーまでに粗粉砕し、序でボールミルにより3
時間粉砕して粒径3〜10μmの微粉となした。つ
いで、磁界(10KOe)中配向したのち、1.5t/cm2
にて加圧成形した。15mm×15mm×10mmの成形体を
得た。 得られた成形体を、1100℃、1時間、Ar中の
焼結条件で焼結し、焼結後放冷したのち、さら
に、600℃、1時間、Ar中で時効処理を行なつて
磁石合金を得た。 このときの磁石合金の組成は、原子%で14.5%
Nd−0.5Dy−8%B−77%Feであり、保磁力
Hc13.5KOe、残留磁束密度Br12.4KG、の磁気特
性を示し、最大エネルギー積(BH)maxは
37.2MGOeであつた。 比較のため、Bの添加を行なわない以外は実施
例1と全く同じ製造条件で作製し、組成が原子%
で16wt%Fe−4.0wt%Dy−Nd合金510g及び前
記市販Ndを用いて作製した同一組成の比較磁石
合金は、保磁力Hc12.2KOe、残留磁束密度
Br12.1KG、の磁気特性を示し、最大エネルギー
積(BH)maxは35.4MGOeであり、この発明に
よる磁石素材用中間原料合金を使用することによ
り、希土類金属に含まれる不純物の影響が少な
く、磁気特性が向上することがわかる。 【表】
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に使用する還元装置の縦断説
明図である。 1……容器、2……蓋、3……発熱体、4……
耐火物、5……保護材、6……ルツボ、7……還
元浴、8……Ar供給孔。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 希土類金属の酸化物またはハロゲン化物を
    Fe及びBの存在下でCa還元して、3wt%〜20wt
    %Fe、0.5wt%〜10wt%B、残部実質的に希土類
    金属よりなるFe−B−R中間原料合金を得るこ
    とを特徴とする希土類磁石用原料合金の製造方
    法。 2 Ca還元工程でFeルツボを使用することを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の希土類磁石
    用原料合金の製造方法。
JP58185740A 1983-10-03 1983-10-03 希土類磁石用原料合金の製造方法 Granted JPS6077943A (ja)

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