JPS63227539A - 新規な臭素含有ナフタレン誘導体 - Google Patents

新規な臭素含有ナフタレン誘導体

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JPS63227539A
JPS63227539A JP6178887A JP6178887A JPS63227539A JP S63227539 A JPS63227539 A JP S63227539A JP 6178887 A JP6178887 A JP 6178887A JP 6178887 A JP6178887 A JP 6178887A JP S63227539 A JPS63227539 A JP S63227539A
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JP
Japan
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propanone
naphthyl
dibromo
bromine
mixture
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Pending
Application number
JP6178887A
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English (en)
Inventor
Nobuo Yokoyama
横山 信雄
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Oil Corp
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Publication date
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野  ゛ 本発明は新規な臭素含有ナフタレン誘導体に関し、詳し
くは次式 %式% で表わされる2、2−ジブロモ−1−(1−ナフチル)
−1−プロパノンに関する。
従来の技術 現在コンデンサーに含浸させる絶縁油は芳香族系炭化水
素が主体であるが、これを誘電率の高い合成油に換える
ことによって、コンデンサーの小型化を図る試みが数多
く行なわれている。しかしながら、誘電率の高い液体、
すなわち極性の高い物質は絶縁性が低く、誘電正接(t
anδ)が高く、その他の物理、化学的性状も絶縁油と
して不適切なことが多く、この試みは殆ど失敗に終って
いる。
発明が解決しようとする問題点 そこで本発明者らは従来よりエステルやケトンなどが高
誘電絶縁油として検討されていることに着目し、特定の
構造を有するケトンの特定箇所にフッ素を導入した化合
物(2,2−ジフロロー1−(1−ナフチル)−1−プ
ロパノン)を見い出すとともに、この新規なフッ素含有
ナフタレン化合物を絶縁油の配合材料として、公知の絶
縁油に配合すると誘電率等が著しく向上した絶縁油が得
られることを見い出し、別途特許出願した。
本発明は、絶縁油の配合材料等として優れた用途を有す
る2、2−ジフロロー1−(1−ナフチル)−1−プロ
パノンを製造する過程における中量体として特に有用な
、新規な臭素含有ナフタレン誘導体を提供することを目
的とする。
問題点を解決するための手段 本発明は、新規な臭素含有ナフタレン誘導体、すなわち
2.2−ジブロモ−1−(1−ナフチル)−1−プロパ
ノンを提供するものである。
本発明の臭素含有ナフタレン誘導体は下記の構造式で示
される2、2−ジブロモ−1−(1−ナフチル)−1−
プロパノンである。
0−C−CB r2−CHt この化合物の合成法は任意であるが、例えばフリーデル
クラフッ反応で合成した1−(1−ナフチル)−1−プ
ロパノンと1−(2−ナフチル)−1−プロパノンの混
合物を原料とし、そのプロパノンの2位置の水素原子を
臭素化剤で臭素原子に置換したうえで溶剤に溶解させ、
この溶液を冷却して再結晶分離精製することにより高純
度の2゜2−ジブロモ−1−(1−ナフチル)−1−プ
ロパノンを得ることができる。
上記の合成法をより詳細に説明すると、原料として用い
る1−(1−ナフチル)−1−プロパノンと1−(2−
ナフチル)−1−プロパノンの混合物は、公知のフリー
デルクラフッ反応で、例えばナフタレンと塩化プロピオ
ニルを塩化アルミニウム、塩化鉄などのフリーデルクラ
フッ型触媒の存在下で20〜250℃で反応させること
により、容易に合成できる。
こうして得られた1−(1−ナフチル)−1−プロパノ
ンと1−(2−ナフチル)−1−プロパノンの混合物は
、次に溶媒の存在下または不存在下で臭素化剤と反応さ
せることにより、そのプロパノンの2位置の水素原子が
臭素原子で置換された化合物、すなわち2,2−ジブロ
モ−1−(1−ナフチル)−1−プロパノンと2,2−
ジブロモ−1−(2−ナフチル)−1−プロパノンの混
合物を高選択率で得ることができる。その除用いる臭素
化剤としては公知の各種の化合物を用いることができる
が、特に臭素ガスおよびN−ブロモコハク酸イミドが好
ましい。反応温度は0〜80℃であり、溶媒を使用する
際は四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロエタン、テト
ラヒドロフラン、二硫化炭素などを用いるのが好ましい
次にこの臭素化混合物を室温以上の温度で溶剤に溶解さ
せ、次いでその溶液を0℃程度またはそれ以下に冷却す
る。すると、上記の臭素化反応で得られる2、2−ジブ
ロモ−1−(2−ナフチル)−1−プロパノンや臭素化
反応で副生ずる少量のモノブロモ置換体はまだ溶解状態
であるのに対し、2.2−ジブロモ−1−(1−ナフチ
ル)−1−プロパノンのみが再結晶して析出する。こう
してこの液を濾過することにより、目的とする2、2−
ジブロモ−1−(1−ナフチル)−1−プロパノンのみ
を高純度で得ることができる。この再結晶によるる分離
精製の際に用いる溶剤としては、例えば炭素数5〜8の
脂肪族炭化水素(ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オク
タンなど)、炭素数1〜4の脂肪族1価アルコール(メ
タノール、エタノール、プロパツール、ブタノールなど
)またはこれらの混合物などが好ましく用いられる。ま
たこの再結晶による分離精製操作を数回繰り返すことに
より、得られる2、2−ジブロモ−1−(1−ナフチル
)−1−プロパノンの純度をより高めることもできる。
本発明の2.2−ジブロモ−1−(1−ナフチル)−1
−プロパノンは、特に絶縁油の配合材として有用な2.
2−ジフロロー1−(1−ナフチル)−1−プロパノン
を製造する際の中間体として有用である。2,2−ジブ
ロモ−1−(1−ナフチル)−1−プロパノンを四塩化
炭素や有機フッ素系溶剤(パーフルオロヘキサン、パー
フルオロオクタンなど)の溶媒の存在下、または不存在
下でフッ素ガス、フッ化水素、フッ化硫黄、金属フッ化
物(フッ化カリウム、フッ化キセノン、フッ化銀、フッ
化水銀、フッ化アンチモンなど)または有機フッ素化剤
(CHF、 、CF、OF。
(C2Hs ) 2  NS Fs 、φ4  P” 
 HF20  、φi  (i  C3H7)POHF
2° など)などのフッ素化剤と反応させ、さらに蒸留
などによって副生成物を除去することにより、2,2−
ジフロロ−1−(1−ナフチル)−1−プロパノンを高
純度で得ることができる。
本発明の2,2−ジブロモ−1−(1−ナフチル)−1
−プロパノンは上記の2,2−ジフロロー1− (1−
ナフチル)−1−プロパノンを製造するための中間体と
して有用なだけでなく、他に医薬、農薬、感光材料また
はそれらの中間体や原料としても有効に利用し得るもの
である。
以下、本発明の内容を実施例によりさらに具体的に説明
する。
実施例 実施例1 1、ナフチルプロパノン混合物(1−(1−ナフチル)
−1−プロパノンと1−(2−ナフチル)−1−プロパ
ノンの混合物)の合成溶液A:塩化プロピオニル(C2
H,C0C,e)51g、塩化アルミニウム 77gをジクロロエタン160mj: に溶解したもの 溶液B:ナフタレン79gをジクロロエタン160m℃
に溶解したもの を用意し、フラスコに溶液Bを入れ、系を35℃に保っ
て撹拌しながら溶液Bを3時間にわたって加え、フリー
デルクラフッ反応を行なった。反応終了後に希塩酸35
mfを加え、次に液を冷却した後、析出した白色固体を
濾別し、濾液を水洗および無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た後蒸留し、143〜b GC−MSによる分析の結果、この留分は純度98.3
重量%のナフチルプロパノン混合物であり、1−(1−
ナフチル)−1−プロパノン/1−(2−ナフチル)−
1−プロパノンの比は2/1であった。
2、ナフチルプロパノン混合物の臭素化溶液C:臭素7
5gをクロロホルム300mJに溶解したもの 溶液D:臭素75gをクロロホルム100m、gに溶解
したもの を用意し、1.で得られたナフチルプロパノン混合物8
5gを容量1℃のフラスコに入れ、水冷して系を18℃
に保ちながら溶液Cを滴下し、撹拌した。次いで系の温
度を25℃に上げて溶液りを加え、全量加えた後に、系
の温度を60℃に上げて2時間撹拌を続けた。その後、
クロロホルムを蒸留除去し、褐色固体148gを得た。
GC−MSによる分析の結果、この固体は2゜2−ジブ
ロモ−1−(1−ナラチル)−1−プロパノン58,4
重量%、2,2−ジブロモ−1=(2−ナフチル)−1
−プロパノン28.0重量%、2−ブロモ−1−(1−
ナフチル)−1−プロパノン6.8重量%、2−ブロモ
−1−(2−ナフチル)−1−プロパノン3.3重量%
からなる、4成分合計96.5重量%の臭素化ナフチル
プロパノンであった。
3.2.2−ジブロモ−1−(1−ナフチル)−1−プ
ロパノンの単離 26で得られた固体148gをヘキサン35mt。
エタノール35m、(の混合溶剤に溶かし、温度0℃で
一夜静置し、結晶を析出させた。この処理を3回繰り返
した後、溶剤を蒸留除去して結晶92gを得た。
この結晶の融点は76℃であり、FDMS質量分析は3
42(分子量)を中心とした5〜6の同位体ピークを示
した。さらにその赤外吸収スペクトルを第1図に、また
その13 C−NMRスペクトルを第2図に示した。
これらの分析結果はいずれも2.2−ジブロモ−1−(
1−ナフチル)−1−プロパノンの構造を示すものであ
る。
実施例2 本発明の2.2−ジブロモ−1−(1−ナフチル)−1
−プロパノンを用いて、特に絶縁油の配合剤として有用
な2.2−ジフロロー1− (1−ナフチル)−1−プ
ロパノンの合成を行なった。
実施例1で得られた2、2−ジブロモ−1−(1−ナフ
チル)−1−プロパノン35gを容量100m、l:の
フラスコに入れ、フッ化水銀(HgF2)粉末25gを
加え、窒素雰囲気化で撹拌しながら系を昇温させた。系
の温度が75℃に達した時から溶融が始まり、それと同
時に穏和な発熱が起こり、上部器壁に液滴がついて反応
開始を示した。温度が95℃に達した時に加熱を中止し
、次いで四塩化炭素100m、gを注入した。濾紙で濾
別して固体を除き、四塩化炭素を蒸留除去した後に得ら
れた液を分別蒸留し、110℃/ 3 mm Hgの淡
黄色留分7gを得た。
この留分はGC分析の結果、96重量%の純度を示し、
元素分析結果およびその計算値(2,2−ジフロロー1
−(1−ナフチル)−1−プロパノン)は下記のとおり
であった。ただしフッ素(F)の定量は燃焼ガス吸収水
溶液の電位滴定によった。またフッ素の共存下での酸素
(0)の定量はできなかった。
CHF 分析値 71.3 4.71 16.9(重量%)計算
値 70.9 4.55 17.3またこの留分のEI
MS質量分析は最大ピーク155 (C+ o H7C
o−に相当)のほか、127 (C1a H7−に相当
)および220(分子量)を示した。さらにその赤外吸
収スペクトルおよび13 C−NMRスペクトルの解析
の結果、この留分は2,2−ジフロロー1−(1−ナフ
チル)−1−プロパノンであることがわかった。
実施例2から明らかなとおり、本発明の2,2−ジブロ
モ−1−(1−ナフチル)−1−プロパノンを用いれば
、特に絶縁油の配合材料として有用な2.2−ジフロロ
ー1−(1−ナフチル)−1−プロパノンを高純度で得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に基づく2.2−ジブロモ−1−(1
−ナフチル)−1−プロパノンのIRスペクトルを示す
図、 第2図は、同化合物の’ 3 C−NMRスペクトルを
示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 〔1〕2、2−ジブロモ−1−(1−ナフチル)−1−
    プロパノン。
JP6178887A 1987-03-17 1987-03-17 新規な臭素含有ナフタレン誘導体 Pending JPS63227539A (ja)

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JP6178887A JPS63227539A (ja) 1987-03-17 1987-03-17 新規な臭素含有ナフタレン誘導体
US07/169,221 US4803013A (en) 1987-03-17 1988-03-16 Halogenated naphthalene derivatives
EP88302362A EP0284297B1 (en) 1987-03-17 1988-03-17 Halogenated naphthalene derivatives
DE8888302362T DE3861401D1 (de) 1987-03-17 1988-03-17 Halogenierte naphthalinderivate.

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