JPS6322630A - 繊維補強不飽和ポリエステル樹脂発泡体の連続的製造方法とその装置 - Google Patents

繊維補強不飽和ポリエステル樹脂発泡体の連続的製造方法とその装置

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JPS6322630A
JPS6322630A JP61086256A JP8625686A JPS6322630A JP S6322630 A JPS6322630 A JP S6322630A JP 61086256 A JP61086256 A JP 61086256A JP 8625686 A JP8625686 A JP 8625686A JP S6322630 A JPS6322630 A JP S6322630A
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fiber
foam
curing
polyester resin
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Riyouichi Shimoda
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NOZAWA KOMUTEN KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は多数の繊維を連続的に繰り出し、これに不飽和
ポリエステルに発泡剤として炭酸水素アンモニウム粉末
と硬化剤として有機パーオキサイド、硬化促進剤及び無
水の有機酸を加え、混合した水下存在の混合液状物を常
温下で均一に含ませ、得られた液状物含浸繊維体を成形
用トンネル金型に導き、加熱して発泡と共に硬化させる
繊維補強不飽和ポリエステル樹脂発泡体の連続的製造方
法とその装置に関するものである。
〔従来技術〕
マレイン酸または7マル酸のような不飽和酸と、グリコ
ール類とを反応させると、いわゆるポリエステルを生す
るが、このポリエステルはスチレンのような単量体に溶
解する。この溶液は、これに適当な硬化剤及び硬化促進
剤を加えると、ポリエステルと単量体との間で重縮合反
応を起こし、熱硬化性の樹脂を生成する。これが、いわ
ゆる不飽和ポリエステル樹脂と言われている樹脂である
不飽和ポリエステル樹脂にあっては、上記の溶液から樹
脂への変化が極めて短い時間のうちに行なわれている。
この特性を利用して、不飽和ポリエステル樹脂発泡体を
作ろうとする試みがなされてさた。しかし、不飽和ポリ
エステル樹脂を使用した発泡体としては、未だ満足すべ
きものが得られていない、その理由はこの樹脂を材料と
する場合は、次のような事実があるからである。
不飽和ポリエステル樹脂は、樹脂だけでは充分な82械
的強度が得られない、このIf脂は、その中に例えば、
プラス繊維のような繊維類を入れ、いわゆるamで強化
することによって、初めて充分な機械的強度が得られる
。従って、不飽和ポリエステル樹脂を材料として発泡体
を作ろうとする場合には、この中にamを入れて成形す
ることを考えなけ八ぼならない。ところが、不飽和ポリ
エステルの場合には、これに硬化剤や硬化促進剤を入れ
ると、極めて短い時間の間に硬化が起こるから、繊維を
所望の状態に分散させ、且つ均一微細な気泡を有する発
泡体となすことが容易でない、さらに、この樹肥を発泡
させるためには、不飽和ポリエステル樹脂が成る程度反
応して、適度な粘度を示すに至ったとき、丁度発泡剤が
作用して発泡を開始するように、不飽和ポリエステル樹
脂の硬化と発泡剤の作用時期とを合致させなければなら
ない。ところが、不飽和ポリエステル樹脂は発泡するに
適した粘度を示す時期が極めて短く、また発泡剤の作用
時期に丁度適当な粘度を示すように合致させることが困
難である。
不飽和ポリエステル樹脂を材料として、その発泡体を作
る方法には、種々の方法が知られている。
これらは何れも不飽和ポリエステル樹脂が液状を呈して
いるとき、この中に発泡剤を含ませ、発泡した状態で重
合を行なわせて硬化させることを原理としている。
その方法の1つは、発泡剤として空気その他のガスを用
い、これを常圧または加圧の下に液状物に含ませておき
、そのガスによって気泡を生じさせる方法である。
しかし、この方法によっては気泡を安定化することが困
難であり、また生成する気泡は一般に粗大で微細な気泡
を生成させることが困難である。
また、この方法によっては樹脂中で繊維を均一に配向さ
せることができない。
第2の方法として、2種の化合物の反応によってガスを
発生する化合物を発泡剤として用い、樹脂の硬化の過程
において適当な粘度を示すに至ったとき、それら発泡剤
からのガスによって発泡させようとするものである。こ
の反応タイプの発泡剤として、例えばインシアネートと
水を反応せしめる方法がある。また、不飽和ポリエステ
ル樹脂中に発泡剤として炭酸塩と酸と水との三者混合物
を同時に加え、これによって発泡させる方法も公知であ
る。更に、炭酸水素ナトリウムと酢酸とを実質的に無水
の状態で混合しておいて、あとでこれに少量の水を加え
、発泡させて樹脂の硬化と発泡剤の作用時期を調節する
方法も提案されている。
しかし、上記炭酸塩は、酸と水を混合した時点からガス
が発生し、また炭酸水素ナトリウムと酸に、あとで水を
加える方法も同様で、低温時に発泡が行なわれる。従っ
て、発泡した状態で硬化させるには硬化を低温時に合致
させ調節しなければならない、このため樹脂の硬化時間
が長くかかり、且つ気泡も粗大となり工業的に実施する
場合、作業能率が悪(、コスト高になるという欠点があ
った。
第3の方法には、加熱により分解してガスを発生する化
合物や、加熱により気化し易い液体を発泡剤に用いる方
法がある。この加熱タイプの発泡剤には、例えばトルエ
ンスルホニルヒドラシトなどを用いる方法、また炭酸エ
ステル無水物の分解時に発生する炭酸ガスを利用する方
法も提案されている。更に、膨張可能なマイクロカプセ
ルを添加し、加熱することによってマイクロバルーンに
膨張させると同時に樹脂を硬化させる方法も知られてい
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし乍ら、従来の第3の方法は第2の方法に比べ樹脂
の硬化時間が短く、作業能率についてはよいが、特殊な
発泡剤を使用し、工業的にはコスト高になるという欠点
があり、M&維補強不飽和ポリエステルU(見見泡体の
製造方法にはなお多くの問題、αがあり、工業的には困
難な状況にある。
本発明者は、かかる事情に鑑み、安価に入手でき経済的
に有利な化合物で、発生ガス量が多く、一般に、前記第
2の方法に酸と水と共に反応させガス発生に使用してい
る炭酸水素アンモニウムに着目した。そして、これが不
飽和ポリエステルと共に繊維に含浸させ発泡するに・際
し、適応する硬化剤及び硬化促進剤の諸条件について鋭
意研究の結果、不飽和ポリエステル中に炭酸水素アンモ
ニウム粉末と硬化剤として有機パーオキサイドと硬化促
進剤及び無水の有機酸を混合した水下存在の混合液状物
を繊維に含浸せしめた液状物含浸繊維体を成形用トンネ
ル金型に導き加熱して、発泡と共に硬化させることによ
って、従来の方法から全く予期し得ない、工業的に経済
性があり、繊維が均一に配向された、均一微細な気泡を
有する発泡体が得られる製造方法とその装置を完成し、
本発明に至ったものである。
不飽和ポリエステルを発泡させるには、ポリエステルが
がスを逃がすことなくガスを包蔵しておき、且つガス圧
によって膨れる程度の柔らかさを持つことが必要である
。言い替えると、amに含V、させたポリエステルの粘
度が発泡に適した範囲内になければならない。そしてこ
の範囲内にあるとき早急に硬化させることが必要で、工
業的に能率よ〈実施できる。
従って、低温時にガスが発生する、前記第2の方法は、
この低温時に硬化を合致させるため、硬化剤に硬化促進
剤を併用させ硬化を促進している。
また、加熱によってがスを発生する第3の方法は加熱に
よる硬化作用があることがら硬化剤のみ添加している。
即ち、加熱硬化させる場合は硬化剤のみを使用し、硬化
促進剤を併用するのは常温硬化に限られている。しかし
、工業的に有利な硬化剤のみを使用する従来の加熱硬化
法においては、前記した如(、繊維に含浸したポリエス
テルの粘度が発泡剤の分解発泡に適して合致せしめるこ
とが難しく、微細で均一な良好な発泡体が得られなかっ
たが、硬化促進剤を併用し、且つ無水の有機酸を存在せ
しめて、水下存在下で加熱することによって、ポリエス
テルの粘度を発泡に自由に合致せしめることが可能とな
ったものである。
即ち、本発明は繊維補強不飽和ポリエステル樹脂発泡体
の製造にあたり、加熱下において、不飽和ポリエステル
に炭酸水素アンモニウム粉末とこの炭酸水素アンモニウ
ムの性質に適応する硬化剤と硬化促進剤及V無水の有機
酸を含有せしめ、しかもこれを水下存在下で発泡させる
と共に硬化させることによって、工業的に実施して、極
めて作業能率がよく、安価に生産ができ、且つ均一微細
な気泡を有する発泡体が得られる繊m補強不飽和ポリエ
ステル樹脂発泡体の製造方法とその装置を提供すること
を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するための本発明の構成は、多数のin
を連続的に繰り出し、これに、不飽和ポリエステルに発
泡剤として炭酸水素アンモニウム粉末と硬化剤として有
機パーオキサイドと硬化促進剤及び無水の有機酸を、要
すれば整泡剤も加え、混合した水下存在の混合液状物を
、常温下で均一に含ませ、かくして得られた液状物含浸
繊維体を成形用トンネル金型に導き、加熱して発泡と共
に硬化させることを特徴とする繊維補強不飽和ポリエス
テル樹脂発泡体の連続的製造方法、連続的に多数のaM
lを繰り畠す繰り出し装置を設け、この繊維に不飽和ポ
リエステルに発泡剤として炭酸水素アンモニウム粉末と
硬化剤として有機パーオキサイドと硬化促進剤及び無水
の有機酸を、要すれば整泡剤をも加え、混合する混合器
を備え、混合された水下存在の混合液状物を常温下で均
一に含浸せしめる含浸装置を配設し、次いで得られた液
状物含浸繊維体を加熱し、発泡と共に硬化させて発泡体
とする成形用加熱トンネル金型を設けると共に、上記発
泡体を連続的に引き抜く引き抜き装置を設けたことをそ
の要旨とするものである。
本発明に使用する不飽和ポリエステルとは、すでに述べ
たように、不飽和基を持ったポリエステルと不飽和基を
持った単量体の混合物よりなる液状物であって、これに
硬化剤を加えると、上記単量体が架橋して三次元結合を
生じ、その結果固化し、熱硬化性樹脂を生成する。この
生成した樹脂も、一般に不飽和ポリエステル樹脂と呼ん
でいる。
この反応は極めて短時間のうちに行なわれる。その反応
は発熱反応であって、樹脂中の1部で反応が起こると、
反応熱のために重縮合反応が促進せしめられ、反応は一
層速やかになる。
一般にυf脂を生成すべき液状物に発泡剤を加えて、発
泡と同時に重縮合反応を行なわせるときは、樹脂が液状
物から固状に変化するまでの時間が、次の4つに分類で
きるとされている。その第1の時間は原料の混合時間で
あり、第2はクリームタイムと呼ばれる時間であり、第
3はライズタイムと呼ばれる時間であり、第4はセット
タイムと呼ばれる時間である。クリームタイムとは、液
状物が発泡を開始し、白泡状のクリーム状液体となり、
この液体が目に見える程度に膨張を開始する直前までの
時間とさhる。また、ライズタイムとは、クリーム状液
体が膨張し始めてから、膨張を完了するまでの時間であ
る。セットタイムとは、ライズタイムが終わり、多孔性
成形体として表面が硬化を完了するまでの時間である。
不飽和ポリエステル樹脂にあっては、上記せる第3の方
法の加熱発泡法においてはクリームタイムを出現させる
ことが極めて困難で、かりにクリームタイムを出現させ
たとしても極めて短時間であり、そのため均一微細な気
泡を有する発泡体が得られず発泡成形が困雌とされてい
たのである。
本発明で発泡剤として使用する炭酸水素アンモニウム粉
末は、分子式がNH,HCO,=79.06で示され、
別名が重炭酸アンモニウムといわれるもので、これは例
えば、アンモニア水に二酸化炭素を冷却しながら充分に
作用させ、二酸化炭素の加圧下に放置すると結晶が析出
する。これを水に溶がしてエタノールで再結晶し、精製
することによって得られたものである。
本発明では微粉化された粉末が使用され、好ましくは粒
径が30μ以下である。30μを越えて粗大となると、
均一微細な気泡が得がたく、好ましい発泡体が得られな
いからである。
この炭酸水素アンモニウム粉末の使用量は、所望する発
泡体の発泡倍率によって任意に選択できるが、不飽和ポ
リエステル樹上100重量部に対し、0.1〜20重量
部、好ましくは0.2〜10重量部が使用される。これ
が0.1重量部未満と少ないと発泡性が好ましくなく、
20 gl 置部をこえて多くなると、発生ガスが多く
過ぎ樹脂粘度とのバランスがとり難く、発泡体に割れが
生ずる恐れがあり、また経済性の点でも好ましくない。
不飽和ポリエステル樹脂の重縮合反応による硬化に使用
される硬化剤は有機パーオキサイドが使用される。これ
にはケトンパーオキサイドM(例えば、メチルエチルケ
トンパーオキサイドイドロバーオキサイド系(例えば、
クメンノ)イドロバ−オキサイド)、シアルシンパーオ
キサイド系(例えば、ベンゾイルパーオキサイド)、パ
ーオキシジカーボネート系(例えば、ジイソプロピルパ
ーオキサイド)、パーオキシエステル系(例えば、t−
ブチルパーオキシアセテート)等の有機過酸化物を挙げ
ることができ、これらの2種以上を組み合わせて使用す
ることもできる。
そして上記硬化剤に併用する硬化促進剤は、例えばナフ
テン酸コバルト、オクトエ酸コバルト、ナフテン酸マン
ガン、ナフテン酸銅、ナフテン酸亜鉛、ラウリルメルカ
プタン、ジメチルアニリン、トリエタノールアミン、ノ
エチレントリアミン、ピリジン、ピペリジン等を挙げる
ことができ、これらの2種以上を組み合わせて使用して
もよい。
この硬化剤と硬化促進剤を併用することは、炭酸水素ア
ンモニウム粉末を加熱分解させ、ガスが十分に発生し、
発泡したとき、これに合致させ早急に重合を開始させ、
硬化を進行せしめるにある。
この好適な含有量の条件は、不飽和ポリエステル樹脂1
00fli部に対し、前記硬化剤は0.5〜2.0重量
部、前記硬化促進剤は0.01〜0.5重量部が使用さ
れる。
この硬化剤が0.5重量部未満と少ないと、炭酸水素ア
ンモニウム粉末からのガスによる好適な発泡時に硬化が
開始されず、一方、2.0重量部を越えて多くなると、
十分にγλ化し発泡しない時に硬化が開始されるので、
発泡と硬化とを合致させることができないので好ましく
ない。
これに併用する硬化促進剤は0.01重量部未満と少な
いと、硬化が開始してから完結するまで長い時間を要し
、一方、0.5重1部を越えて多くなると、硬化速度が
速く過ぎ、均一微細な気泡の発泡体が得難いので好まし
くない。
本発明では好ましくは硬化剤としてメチルエチルケトン
パーオキサイドが使mでさ、これに併用する硬化促進剤
としてはナフテン酸コバルトが好適で炭酸水素アンモニ
ウムと組み合わせて使用した場合、成形作業性がよし且
つ均一微細な気泡の発泡体が得られるのでよい。
次に本発明で前記硬化剤及び硬化促進剤と共に使用する
無水の有機酸は樹脂に相溶性のあるものであれば何れで
あってもよいが、好ましくは無水の酢酸またはアクリル
酸が使用できる。この好適な含有量は不飽和ポリエステ
ル用層100重量部に対し、0.1〜3.0重量部が使
用される。
また、要すれば整泡剤、離型珊、着色剤等を必要に応じ
使用することも可能である。
本発明で使用する多数のWLmは例えば、ガラスa維、
天然繊維、金属Jla維あるいはカーボン繊維等の多数
の単繊維であって、また、これらでmつた織布、あるい
はこれらの’ipamをマット状にした不織布等ら使用
することができる。
本発明の発泡体を製造方法は、この多数の繊維に前記の
不飽和ポリエステルに炭酸水素アンモニウム粉末と有機
パーオキサイド、硬化促進剤及び無水の有8!酸を、要
すれば整泡剤をも加え、混合した水下存在の混合液状物
を、常温下で均一に含ませ、得られた液状物含浸繊維体
を成形用トンネル金型で40〜150℃、好ましくは7
0〜90℃の加熱下で発泡と共に硬化させて製造するこ
とができる。
第1図はその発泡体を連続的に製造する製造装置の第一
の実施例を示す図である。
図中、1は〃ラスam.Fは〃ラスam1を連続的に繰
り出す繰り出し装置、2は不飽和ポリエステルに炭酸水
素アンモニウム粉末と有機パーオキサイド、硬化促進剤
及び無水の有機酸を加え混合する混合磯、3はその混合
液状物、Dは含浸装置、4は液状物含浸繊維体、Hは成
形用加熱トンネル金型、5は加熱器、6は発泡体、Kは
発泡体6を引き抜く引き抜き装置を示し、本発明のMI
Lm補強ポリエステル樹脂発泡体の連続的製造装置が構
成されている。
繰り出し装置Fは、ガラス繊維(ロービング)1を連続
的に繰り出す装置で、〃ラスロービン1巻のものが多数
巻収納できる棚で構成されており、ここから繰り出され
た多数本の〃ラスロービン1は〃イドローラー10を経
て、含浸装置りに送られる。
含浸装置りは、不飽和ポリエステルに炭酸水素アンモニ
ウム粉末と有機パーオキサイド(例えば、ノチルエチル
ケトンパーオキサイド)と硬化促進剤(例えば、ナフテ
ン酸コバルト)及び無水の有機酸(例えば、酢酸)を、
要すれば整泡剤(例えば、シリコンオイル)を加え、こ
れを混合する混合機2を備え、混合された水不存在の混
合液状物3を常温下で均一に多数本の〃ラスロービン1
に含浸せしめる。この混合液状物3の含浸1は絞りロー
ラー11によって所望に7I4ffliされる。
かくして得られた液状物含浸#&繊維体は成形用加熱ト
ンネル金型Hに導かれる。
成形用加熱トンネル金型Hは、入口に水で冷却する冷却
部12を設け、加熱部は複数区画されそれぞれ独立して
温度調節が可能な加熱器5が設けられた内面がクロムメ
ッキされたトンネル状の金型である。
液状物含浸繊維体4は入口で常温程度に冷却し、加熱部
に入って加熱器5によって加熱され、発泡し、最後の加
熱器5に至って硬化が完了する。得られた発泡体6は引
き抜き装置Kによって引き抜かれる。
引き抜き装置には、表面が粗となった例えば、ゴム製の
エンドレスベル) 20a、20bからなり、発泡体6
を上下から挾んで連続的に引き抜かれる。
この引き抜き速度は液状物含浸kn、維体維体最後の加
熱器5で丁度硬化が完了するよう調節されている。引き
抜かれた発泡体6は所望の寸法の長さにカッター13に
よって切断される。
第2図は第一の実施例において、ガラスローとングの替
わりにガラス1&継マツトを使用した第2の実施例の連
続的製造装置を示す図である。
繰り出し装置Fはガラス繊維マット1が巻かれたロール
が設けられており、連続的に繰り出されるようになって
いる。
含浸装置りは、不飽和ポリエステルに炭酸水素アンモニ
ウム粉末と硬化促進剤、要すれば整泡剤、分解促進剤等
を加えた液タンク14と有機パーオキサイドと無水の有
機酸の液タンク15が設けられており、このタンク14
,15のそ八ぞれの液は定量ポンプ16.17によって
所定量が混合器2に送られ混合される。混合された水不
存在の混合液状物3は散布器18によって常温下で均一
にガラスに&維マット1に含浸させる。得られた液状物
含浸a継体4は第一の実施例と同様に成形用加熱トンネ
ル金型Hで発泡と共に硬化させ引き抜き装r!iKによ
って引き抜かれる。
成形用加熱トンネル金型Hには好ましくは発泡体6が金
型H内面に付着しないよう発泡体6の上下面と金型内面
の間に例えば、ポリエステル製のエンドレスベルト19
a、19bを設けることができる。
〔発明の作用〕
本発明の発泡体の製造方法は、水の不存在下で炭酸水素
アンモニウム粉末を加熱分解させガス化して、加熱によ
って不飽和ポリエステルの粘度が発泡に適した時期にガ
スを包yiaさせ、発泡と共に硬化させるもので、従来
、一般に酸及び水の存在で反応させ低温時で発生したガ
スを発泡させる、前記第2の方法とは異なり、不飽和ポ
リエステルの硬化作用の高い時期に発泡条件を合致させ
ることができる。そして、不飽和ポリエステルに加見ら
れている無水の有機酸は加熱時に炭酸水素アンモニウム
の分解によって生ずる水分と共にこの炭酸水素アンモニ
ウムの分解を一層促進するど考察され、前記せる短いク
リームタイムに発泡を好ましく出現させるものと推定す
る。
そして、硬化剤である有機パーオキサイド及び硬化促進
層が不飽和ポリエステルの硬化開始と硬化完了のセット
タイムを巧みに調節するので繊維に不飽和ポリエステル
の混合液状物を含浸して、均一@縄な気泡を有する発泡
体が得られるものと推定する。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の繊維補強不飽和ポリエス
テルU(見見泡体は安価な発泡剤である炭酸水素アンモ
ニウム粉末を使用し、加熱して短時間で硬化せしめる方
法であるので極めて作業能率、生産性がよく安価に発泡
体が提供できる。また、不飽和ポリエステルの硬化作用
の高い時期に発泡条件を合致させるので、均一微細な気
泡を有する発泡体となすことができる。
本発明の発泡体の連続的!!造装置は工業的に実施する
場合、装置が極めて簡単であり、設備面積も少しですみ
安価な設備費で提供できる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明する。
実施例−1 第1図に示す製造装置を使用し発泡体を製造した。繊維
の繰り出し装fIIFはガラスロービング1゜100巻
(1巻16kg)を収納した棚を使用し、これから引き
出された100本のがラスロービング1を水平に、且つ
平行にし、混合機2を備えた約20Qの含浸槽りに通し
、絞りローラー11を経て、成形用加熱トンネル金型H
中に導いた。
上記含V:槽りには不飽和ポリエステルム(脂(日本ユ
とカ株式会社製、ユピヵ7595)100重量部に対し
、粒径10μ以下の炭酸水素アンモニウム粉末3重量部
、メチルエチルケトンパーオキサイド(日本油詣株式会
社!、パーメックN)1重量部、6%ナフテン酸コバル
ト0.3重量部、無水の酢酸1.5.1量部、及びシリ
コンオイル(トーレシリコン(株)製、トーレシリコン
5H−190)0.5重量部内部離型剤ゼレックNε(
デュポン7T−イースト社製)0.5重量部、ステアリ
ン酸1重量部を加え、混合8!2によって混合し、混合
液状物3を得た。この混合液状物3を100本のガラス
ロービング1に2−浸させ、絞りローラー11で含浸量
を約60%に調節し、引っ張って成形用加熱トンネル金
型H(全長1,150mn+X中150mmX高さ12
+m)に導いた。そして、それぞれの加熱35(4,5
kw)ノ温度ハフ0−90’Cegffl’i L、加
熱して、発泡させ、最終の加熱器5で硬化が完了する速
度で引っ張り、得られた発泡体6は引き抜き装ftK(
引き抜き強さ1.2T)の引き抜きベル) 20aと2
06に挾み、i後の加熱器5で硬化が完了する速度で連
続的に引き抜いた。そして1.8−の長さにカッター1
3で切断し、断面が150mmX12−一、長さ1.8
I11の本発明の繊維補強不飽和ポリエステル樹脂発泡
体が得られた。この発泡体の比重は0.55で均一微細
な気泡を有するものであった。
実施例−2 第2図に示す製造装置を使用し発泡体を製造した。繊維
の繰り出し装raFはガラス#l&維マット1(旭ガラ
スファイバー株式会社、コンテニ7スストランドマット
)のロールを使用し、これから引き出されたマット1に
、不飽和ポリエステル100重fi部に対し、粒径10
μ以下の炭酸水T1.アンモニウム粉末3重量部と6%
ナフテン酸コパル)0.2重量部及びシリコンオイル0
.5重量部内部離型剤ゼレγりNE(デュポン7アーイ
ースト社製)0.5重量部、ステアリン!!21重量部
を加えた液タンク14とメチルエチルケトンパーオキサ
イド1mfknにアクリルl’12重量部を加えた液タ
ンク15がら定量ポンプ16.17によって送られ、混
合器2によって混合された混合液状物3を散布518に
よって均一に含浸量が約60%になるように含浸せしめ
た。この混合物含浸#ll棒体を実施例−1と同方法で
加熱し、断面が150vmX12mm+r、さ1.8m
の繊維補強不飽和ポリエステル樹脂発泡体が得られた。
この発泡体の比重は0.40で均一微細な気泡を有する
ものであった。
【図面の簡単な説明】
Pt41図は本発明の発泡体を連続的に51!遣する装
置の第一の実施例を示す図で、第2図は第二の実施例を
示す図である。 F・・・繊維の繰り出し装置 D・・・含浸装置H・・
・成形用加熱トンネル金型 K・・・引き抜き装置 1・・・繊維 2・・・混合器
3・・・混合液状物 4・・・液状物含浸NJ、椎体5
・・・加熱器 6・・・発泡体 手続補正書(方式) 特許庁長官 小 川 邦 夫 殿 1、事件の表示 昭和61年特 許 願第86256号 2、発明の名称  繊維補強不飽和ポリエステル樹脂発
泡体の連続的製造方法とその装置 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住 所  富山県下新用郡入善町青木601名称 有限
会社野澤工務店 代表者 野 澤 嘉 道 4、代理人 〒930 ff10764−33−047
3昭和62年8月5日(発送日昭和62年8月25日)
6、補正により増加する発明の数   なし7、補正の
対象

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)多数の繊維を連続的に繰り出し、これに、不飽和ポ
    リエステルに発泡剤として炭酸水素アンモニウム粉末と
    硬化剤として有機パーオキサイドと硬化促進剤及び無水
    の有機酸を、要すれば整泡剤も加え、混合した水不存在
    の混合液状物を、常温下で均一に含ませ、かくして得ら
    れた液状物含浸繊維体を成形用トンネル金型に導き、加
    熱して発泡と共に硬化させることを特徴とする繊維補強
    不飽和ポリエステル樹脂発泡体の連続的製造方法。 2)有機パーオキサイドがメチルエチルケトンパーオキ
    サイドである特許請求の範囲第1項記載の繊維補強不飽
    和ポリエステル樹脂発泡体の連続的製造方法。 3)硬化促進剤がナフテン酸コバルトである特許請求の
    範囲第1項、第2項記載の繊維補強不飽和ポリエステル
    樹脂発泡体の連続的製造方法。 4)無水の有機酸が酢酸またはアクリル酸である特許請
    求の範囲第1項ないし第3項記載の繊維補強不飽和ポリ
    エステル樹脂発泡体の連続的製造方法。 5)連続的に多数の繊維を繰り出す繰り出し装置を設け
    、この繊維に不飽和ポリエステルに発泡剤として炭酸水
    素アンモニウム粉末と硬化剤として有機パーオキサイド
    と硬化促進剤及び無水の有機酸を、要すれば整泡剤をも
    加え、混合する混合器を備え、混合された水不存在の混
    合液状物を常温下で均一に含浸せしめる含浸装置を配設
    し、次いで得られた液状物含浸繊維体を加熱し、発泡と
    共に硬化させて発泡体とする成形用加熱トンネル金型を
    設けると共に、上記発泡体を連続的に引き抜く引き抜き
    装置を設けたことを特徴とする繊維補強不飽和ポリエス
    テル樹脂発泡体の連続的製造装置。 6)有機パーオキサイドがメチルエチルケトンパーオキ
    サイドである特許請求の範囲第5項記載の繊維補強不飽
    和ポリエステル樹脂発泡体の連続的製造装置。 7)硬化促進剤がナフテン酸コバルトである特許請求の
    範囲第5項、第6項記載の繊維補強不飽和ポリエステル
    樹脂発泡体の連続的製造装置。 8)無水の有機酸が酢酸またはアクリル酸である特許請
    求の範囲第5項ないし第7項記載の繊維補強不飽和ポリ
    エステル樹脂発泡体の連続的製造装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014509340A (ja) * 2010-02-19 2014-04-17 ロクセル フランス 新規な複合材料およびその製造方法
JP2019519641A (ja) * 2016-05-25 2019-07-11 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se 繊維強化発泡体の変換

Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4844383A (ja) * 1971-10-08 1973-06-26

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