JPS63224023A - 磁気記録媒体およびその製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体およびその製造方法

Info

Publication number
JPS63224023A
JPS63224023A JP5863787A JP5863787A JPS63224023A JP S63224023 A JPS63224023 A JP S63224023A JP 5863787 A JP5863787 A JP 5863787A JP 5863787 A JP5863787 A JP 5863787A JP S63224023 A JPS63224023 A JP S63224023A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic layer
magnetic
ferromagnetic material
photopolymerization initiator
org
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5863787A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Maro
毅 麿
Hideo Fujiwara
英夫 藤原
Osamu Kitagami
修 北上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Maxell Ltd filed Critical Hitachi Maxell Ltd
Priority to JP5863787A priority Critical patent/JPS63224023A/ja
Publication of JPS63224023A publication Critical patent/JPS63224023A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は磁気記録媒体およびその製造方法に関し、さ
らに詳しくは、耐久性に優れた磁気記録媒体およびその
製造方法に関する。
〔従来の技術〕
一般に、強磁性金属またはそれらの合金、さらには酸化
鉄などを真空蒸着等によって基体フィルム上に被着して
つくられる強磁性薄膜型磁気記録媒体は、高密度記録特
性に優れる反面、磁気ヘッドとの摩擦係数が大きくて摩
耗や損傷を受は易く、フロッピーディスクや蒸着テープ
などにおいては磁気ヘッドの摺動時に、またリジンドデ
ィスクにおいては、磁気ヘッドの姿勢変動、コンタクト
・スタート・ストップ時に傷が発生したり、強磁性薄膜
層が剥離したりし、傷の発生によってできた縁が鋭利な
刃物のようになって、磁気ヘッドがクラッシュを起こす
などの欠点があった。
このため、近年、ベーパーデポジション法により非磁性
基体上に強磁性材を柱状に成長させ、そのすき間を有機
高分子化合物で埋めて、強磁性材を有機高分子化合物中
に分散させた磁性層を形成することが行われているが、
この場合、強磁性材粒子と有機高分子化合物をただ単に
非磁性基体上に析出させただけでは、磁気ヘッドの摺動
に対する耐久性が充分に改善されない。
そこで、有機高分子化合物の重合度および架橋度を大き
くして、有機高分子化合物自体の機械的耐久性を向上さ
せることが試みられ、ペーパーデポジション法による磁
性層形成中、もしくは形成後、電離線あるいは電磁線を
照射したり、ペーパーデポジションの最中に有機化合物
の蒸気をプラズマ中を通してラジカル化したり、イオン
化したりすることが行われている。(特公昭57−31
37号) 〔発明が解決しようとする問題点〕 ところが、強磁性材を有機高分子化合物中に分散させて
磁性層を形成する場合、電離線あるいは電磁線を照射す
る方法では、電離線、電磁線の照射時間により、架橋度
、重合度を制御することができる反面、生産性よく架橋
、重合を行おうとすると、X線もしくはγ線などの短波
長の光を用いるか、もしくは高エネルギーの電子線、陽
子線、中性子線等を用いねばならず、これらは、みな人
体に有害なため、その防御対策が困難で、効率よく安全
に生産することが難しい。また、ペーパーデポジション
の最中に有機化合物の蒸気をプラズマ中を通してラジカ
ル化したり、イオン化したりする方法では、架橋度、重
合度を制御することが難しく、架橋度、重合度が高すぎ
ると有機高分子化合物が固くなりすぎ、磁性層の可撓性
が失われる。
〔問題を解決するための手段〕
この発明はかかる現状に鑑み鋭意研究を重ねた結果なさ
れたもので、非磁性基体上に、強磁性材と有機高分子化
合物とを同時に物理蒸着するか、または強磁性材を物理
蒸着すると同時に有機化合物のモノマーガスもしくはオ
リゴマーガスを吹きつけて磁性層を形成するに際し、同
時に光重合開始剤もしくは光重合開始剤と光増感剤を物
理蒸着するか、もしくはガスとして吹きつけ、この磁性
層形成中もしくは磁性層を形成した後、紫外線を照射し
て、架橋された有機高分子化合物中に強磁性材針状粒子
を分散した磁性層を形成することによって、有機高分子
化合物の架橋度、重合度を良好に制御しながら充分に大
きくして、有機高分子化合物の機械的強度を強化し、磁
性層の耐久性を充分に向上させたものである。
この発明において、磁性層を形成するに際して使用され
る有機化合物としては、たとえば、ポリエチレン、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、飽和ポリエステル、不飽和ポリエステル、ポリブタ
ジェン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、
ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、シリコーン系樹脂、ポ
リテトラフルオロエチレンを代表とするフッ素系ポリマ
ーなどの有機高分子化合物、およびこれらを構成するモ
ノマー、さらにモノマーから誘導される低分子量のオリ
ゴマーなどが好ましく使用される。
また、強磁性材としては、Fe、Co、NiもしくはF
es Co、Niを主成分として含む合金、もしくはB
aフェライト、r  F e203 、Fe3O4等の
フェライト、およびF e s Co、Niの酸化物や
窒化物、もしくはp’ e s Co s N 1を主
成分として含む合金の酸化物や窒化物などが好ましく使
用される。
この発明における磁性層は、このような有機化合物およ
び強磁性材を、真空蒸着法、イオンブレーティング法、
高周波イオンブレーティング法、クラスタイオンビーム
法、スパッタ法などのいわゆるペーパーデポジション法
により同時に物理蒸着して、基体上に同時に析出させ、
この析出中に、光重合開始剤、もしくは光重合開始剤と
光増感剤を、同じくペーパーデポジション法により物理
蒸着し、同時に紫外線を照射して形成され、この他、強
磁性材を前記のペーパーデポジション法により物理蒸着
すると同時に、有機化合物のモノマーガスもしくはオリ
ゴマーガスを吹きつけて磁性層を形成し、この磁性層形
成中、同時に光重合開始剤、もしくは光重合開始剤と光
増感剤を、同じくベーパーデボジシラン法により物理蒸
着し、さらに同時に紫外線を照射する方法でも形成され
る、また、光重合開始剤、もしくは光重合開始剤と光増
感剤を、ガスとして吹きつけ、同時に紫外線を照射して
もよく、さらに、紫外線の照射は、前記の種々の方法で
磁性層を形成した後行ってもよい。
このように、光重合開始剤、もしくは光重合開始剤と光
増感剤を使用すると、光重合開始剤が紫外線の照射によ
ってラジカル化もしくはイオン化し、このラジカルまた
はイオンが架橋、重合反応の開始点となって、有機化合
物の架橋、重合が迅速かつ安全確実に行われ、架橋度、
重合度が充分に高くなるため、充分に架橋された有機高
分子化合物中に強磁性材針状粒子を分散した強靭な磁性
層が形成され、耐久性が充分に向上される。また、光重
合開始剤や光増感剤の使用量、および紫外線の照射量な
どを調整することにより、有機高分子化合物の架橋、重
合を容易に調整することができ、さらにこの架橋、重合
は、危険性のない紫外線の照射によって行われるため、
安全かつ効率よく強靭で耐久性に優れた磁性層を形成す
ることができる。
ここで使用される光重合開始剤は、紫外線を吸収して重
合反応を開始させるもので、通常、波長200〜450
n*の紫外領域に吸収領域を持つものが好適なものとし
て使用される。具体例としては、たとえば、アセトフェ
ノン類、ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベンジル、
ベンゾイン、ベンゾインエーテル、ベンジルジメチルケ
タール、ベンゾイルベンゾエート、α−アジロキシムエ
ステルなどのカルボニル化合物、テトラメチルチウラム
モノサルファイド、チオキサンソン類などのイオウ化合
物、アリルジアゾニウム塩などのアゾ化合物などが好適
なものとして挙げられる。使用量は、有機高分子化合物
に対して1〜30il量%の範囲内にするのが好ましく
、少なすぎては所期の効果が得られず、多すぎると余分
な光重合開始剤が、重合、架橋反応にあずかることなく
無駄となる。
また、必要に応じて光重合開始剤と併用される光増感剤
は、単独では紫外線により活性化しないが、光重合開始
剤と一緒に使用することによって、光重合開始剤の能力
を高めるもので、たとえば、脂肪族アミン、芳香族基を
含むアミンなどのアミン類、アリル系尿素類、ナトリウ
ムジエチルジチオホスフェート、芳香族スルフィン酸の
可溶性塩などを含むイオウ化合物類、N、 N−ジ置換
−p−アミノベンゾニトリル系化合物などを含むニトリ
ル類、トリーn−ブチルホスフィン、ナトリウムジエチ
ルジチオホスフェートなどを含むリン化合物類、N−ニ
トロソヒドロキシルアミン誘導体、オキサゾリジン化合
物、テトラヒドラロー1.3−オキサジン化合物、ホル
ムアルデヒドかアセトアルデヒドとジアミンの縮合物、
ミヒラーケトンなどのその他の窒素化合物類、四塩化炭
素、ヘキサクロロエタンなどの塩素化合物類、その他、
硬化有機物の一部となるエポキシ樹脂とアミンの反応生
成物の高分子化アミン、トリエタノールアミントリアク
リレートなどが好適なものとして使用される。使用量は
、光重合開始剤に対して10〜200重量%の範囲内に
するのが好ましく、少なすぎては所期の効果が得られず
、多すぎると有効に反応使用されなくなり無駄となる。
このようにして形成される磁性層において、有機高分子
化合物中に導入される強磁性材粒子の磁性層中における
充虜率は、磁性層の全成分に対して45〜95容量%の
範囲内となるようにするのが好ましく、充填率が45容
量%より少なくては、強磁性材粒子の充填率が低くなり
、充分な磁気特性が得られず、95容量%より多くては
、磁気記録媒体の可撓性が乏しくなり、磁気ヘッドの摺
動に対する耐久性を充分に向上することができない。
このようにして得られる磁気記録媒体としては、ポリエ
ステルフィルム、ポリイミドフィルムなどの合成樹脂フ
ィルムを基体とする磁気テープや磁気ディスク、合成樹
脂フィルム、アルミニウム板およびガラス板等からなる
円盤やドラムを基体とする磁気ディスクや磁気ドラムな
ど、磁気ヘンドと摺接する構造の種々の形態を包含する
〔実施例〕
次に、この発明の実施例について説明する。
実施例1 第1図に示す真空蒸着装置を使用し、厚さが50μmの
ポリイミドフィルム1を、真空槽2内の上部に配設した
基板ホルダ3の下面にセットし、真空槽2内下部に配設
した強磁性材蒸発源4内にCo−Cr合金(重量比80
:20)5をセットするとともに、有機高分子化合物蒸
発源6内にポリエチレン7をセットした。次いで、基板
ホルダ3を室温に保持して、排気系9で真空槽2内を5
XIO’トールまで真空排気し、真空槽2に取りつけた
ガス導入管10から光重合開始剤であるベンゾフェノン
をl m l /akinの割合で導入するとともに、
光増感剤である4−ジメチルアミノアセトフェノンをl
 m l /n+inの割合で導入して5×1’O−”
トールとした。そして電子線加熱により強磁性材蒸発源
4内のCo−Cr合金を加熱蒸発させ、また抵抗加熱に
より有機高分子化合物蒸発源6内のポリエチレン7を加
熱蒸発させて、Co −Cr合金を30人/sec、、
またポリエチレンをlO人/secの蒸着速度で真空蒸
着し、同時に真空槽2内に配設した100Wの水銀ラン
プ11および12で、ポリイミドフィルム1の下面に紫
外線を充分に照射して、Co−Cr合金がポリエチレン
中に分散された厚さ0.5μmの磁性層を形成した。し
かる後、円盤状に打ち抜いて磁気ディスクをつくった。
なお、第1図中13および14は反射鏡である。
実施例2 実施例1における真空蒸着において、4−ジメチルアミ
ノアセトンフェノンの導入を省き、ベンゾフェノンのみ
を1ml/minの割合で導入して5×10−6トール
とした以外は、実施例1と同様にして、Co−Cr合金
がポリエチレン中に分散された厚さ0.5μmの磁性層
を形成し、磁気ディスクをつくった。
実施例3〜7 第2図に示す真空蒸着装置を使用し、厚さが75μmの
ポリエステルフィルム15を、真空槽16内の原反ロー
ルエフからガイドロールエ8を介して円筒状キャン19
の周側面に沿って移動させ、さらにガイドロール20を
介して巻き取りロール21に巻き取るようにセットした
。次いで、排気系22で真空槽16内を1.OX 10
−61−−ルに真空排気し、電子線加熱により真空槽1
6内下部に配設された強磁性材蒸発源23内のCo24
を加熱蒸発させ、Coを500人/secの蒸着速度で
真空蒸着すると同時に、真空槽16の側壁に取りつけら
れたガス導入管25および26から、それぞれ不飽和ポ
リエステルのオリゴマーガスを250人/secで、ま
た光重合開始剤であるベンジルと光増感剤であるトリエ
チルアミンを、それぞれ不飽和ポリエステルのオリゴマ
ーガス50に対し1および0.2の割合で取り込まれる
ように導入してl×10J5トールとした。そして真空
槽16内に配設されたiooowの紫外線ランプ27で
、円筒状キャン19の周側面に沿って移動するポリエス
テルフィルム15に紫外線を照射し、C。
が不飽和ポリエステル中に分散された厚さ0.5μmの
磁性層を形成した。しかる後、所定の巾に裁断して磁気
テープを5本つくった。なお、第2図中28は防着板で
ある。
実施例8〜12 実施例3〜7における真空蒸着において、トリエチルア
ミンの導入を省き、ベンジルのみを不飽和ポリエステル
のオリゴマーガス50に対し1の割合で導入して8.0
X 10” トールとした以外は、実施例3〜7と同様
にして、Coが不飽和ポリエステル中に分散された厚さ
0.5μmの磁性層を形成し、磁気テープを5本つくっ
た。
比較例1 実施例2における真空蒸着において、ベンゾフェノンの
導入を省いた以外は、実施例2と同様にして、Co−C
r合金がポリエチレン中に分散された厚さ0.5μmの
磁性層を形成し、磁気ディスクをつくった。
比較例2〜6 実施例8〜12における真空蒸着において、べンジルの
導入を省いた以外は、実施例8〜12と同様にして、C
oが不飽和ポリエステル中に分散された厚さ0.5μm
の磁性層を形成し、磁気テープを5本つくった。
各実施例および比較例で得られた磁気ディスクおよび磁
気テープについて、架橋度の度合を試験した。この試験
は、各実施例および比較例で得られた磁気ディスクおよ
び磁気テープを、沸騰したキシレン中に10分浸した後
、赤外分光法の一種であるATR法により磁性層中にポ
リエチレンセしくは不飽和ポリエステル・オリゴマが残
っているかどうか調べて行った。
その結果、各実施例で得られた磁気ディスクおよび磁気
テープは、ポリエチレンもしくは不飽和ポリエステル・
オリゴマによるピークが現れたが、各比較例で得られた
磁気ディスクおよび磁気テープは、ポリエチレンもしく
は不飽和ポリエステル・オリゴマによるピークは現れな
かった。これは、光重合開始剤を用いないものは、架橋
度が低いためポリエチレンもしくは不飽和ポリエステル
・オリゴマが溶けてしまったが、光重合開始剤もしくは
光重合開始剤と光増感剤を用いたものは、架橋度が上が
り沸騰キシレンには不溶になったためであり、このこと
から光重合開始剤もしくは光重合開始剤と光増感剤を導
入し紫外線を照射して得られるこの発明の磁気記録媒体
は、磁性層の架橋度が充分に向上されていることがわか
る。
また、実施例1.2および比較例1で得られた磁気ディ
スクについて、耐久性を調べた。耐久性は、各磁気ディ
スクを3.5インチフロッピーディスクシステムに装着
し、記録密度20KBPIで記録を行って、その再生出
力の変化を磁気ヘッドの通過回数でもって調べた。第3
図はその結果をグラフで表したもので、このグラフから
明らかなように、実施例1および2で得られた磁気ディ
スクは、1ooooo回パスでも出力がおちていないが
、比較例1で得られた磁気ディスクは、60000回パ
スから出力がおちはじめ、aooo。
回パスで出力がほぼ0になった。また、70000回バ
ス後の、磁気ディスクおよび磁気ヘッドの表面を観察し
たところ、実施例1および2で得られた磁気ディスクの
表面は非常にきれいで、磁気ヘッドにも何等異常はみら
れなかったが、比較例1で得られた磁気ディスクは表面
にところどころ傷が発生しており、また、磁気ヘッド表
面は異物でよごれていた。この異物をXMAで分析した
ところ、多量の炭素が検出された。
以上の結果から、光重合開始剤もしくは光重合開始剤と
光増感剤を用いて得られるこの発明の磁気記録媒体は、
有機高分子化合物の架橋度が向上された結果、光重合開
始剤を用いない磁気記録媒体に比べ、耐久性に優れてい
ることがわかる。また、実施例1および2の間で差があ
られれていないのは、実施例1および2はバッチ式で作
製したため充分に紫外線を照射できたためである。
さらに、実施例3〜12および比較例2〜6で得られた
磁気テープについて、スチル再生寿命を調べた。スチル
再生寿命は、市販のVTRを用いて行い、磁性層が剥離
したり、その摩耗粉によって磁気ヘッドが目づまりを生
じて出力が停止するまでの時間を測定して行った。
下記第1表はその結果である。
第1表 上記第1表から明らかなように、各実施例で得られた磁
気テープは、各比較例で得られた磁気テープに比し、い
ずれもスチル再生寿命が長く、このことから、光重合開
始剤もしくは光重合開始剤と光増感剤を用いて得られる
この発明の磁気記録媒体は、肴機高分子化合物の架橋度
が向上された結果、光重合開始剤を用いない磁気記録媒
体に比べ、耐久性に優れていることがわかる。
また、実施例3〜7で得られた磁気テープが、実施例8
〜12で得られた磁気テープに比ベスチル再生寿命が長
いのは、光増感剤の効果により、架橋がより速やかに行
われたためであり、連続蒸着の場合のように生産性の面
から紫外線照射時間が短くなる場合などでは、光増感剤
は効力を充分に発揮する。
さらに、実施例3〜6および比較例2〜6で得られた磁
気テープについて、スチル再生を15分行い、磁気テー
プおよび磁気ヘッドの表面を調べたところ、各実施例で
得られた磁気テープの表面は非常にきれいで、磁気ヘッ
ドにも何等異常はみられなかったが、各比較例で得られ
た磁気テープは表面にところどころ傷が発生しており、
また、磁気ヘッド表面は異物でよごれていた。この異物
をXMAで分析したところ、多量の炭素が検出された。
このような結果、光重合開始剤もしくは光重合開始剤と
光増感剤を用いて得られるこの発明の磁気記録媒体は、
有機高分子化合物の架橋度が向上された結果、光重合開
始剤を用いない磁気記録媒体に比べ、耐久性に優れてい
ることがわかる。
〔発明の効果〕
上記各試験結果から明らかなように、この発明で得られ
る磁気記録媒体は、従来の磁気記録媒体に比し、耐久性
が一段と向上されている。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの発明の磁性層を形成する際に
使用する真空蒸着装置の1例を示す概略断面図、第3図
はこの発明によって得られた磁気ディスクの磁気ヘッド
の通過回数と出力との関係図である。 ■・・・ポリイミドフィルム(基体)、2.16・・・
真空槽、3・・・基板ホルダ、4,23・・・強磁性材
蒸発源、5・・・Go−Cr合金(強磁性材)、6・・
・有機高分子化合物蒸発源、7・・・ポリエチレン(有
機高分子化合物)、9.22・・・排気系、10,25
.26・・・ガス導入管、11.12川水銀ランプ1.
15・・・ポリエステルフィルム(基体)19・・・円
筒状キャン、24・・・Go(強磁性材)、27・・・
紫外線ランプ。 特許出願人  日立マクセル株式会社 第1図 第2図 第3図 磁気ヘッド通過回数(千回)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、非磁性基体上に、強磁性材の針状粒子と、強磁性材
    針状粒子を取り囲む有機高分子化合物と、光重合開始剤
    もしくは光重合開始剤と光増感剤とを含み、紫外線の照
    射により架橋硬化された磁性層を設けたことを特徴とす
    る磁気記録媒体。 2、非磁性基体上に、強磁性材と有機高分子化合物とを
    同時に物理蒸着するか、または強磁性材を物理蒸着する
    と同時に有機化合物のモノマーガスもしくはオリゴマー
    ガスを吹きつけて磁性層を形成するに際し、同時に光重
    合開始剤もしくは光重合開始剤と光増感剤を物理蒸着す
    るか、もしくはガスとして吹きつけ、この磁性層形成中
    もしくは磁性層を形成した後、紫外線を照射して、架橋
    硬化された有機高分子化合物中に強磁性材針状粒子を分
    散した磁性層を形成することを特徴とする磁気記録媒体
    の製造方法。
JP5863787A 1987-03-12 1987-03-12 磁気記録媒体およびその製造方法 Pending JPS63224023A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5863787A JPS63224023A (ja) 1987-03-12 1987-03-12 磁気記録媒体およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5863787A JPS63224023A (ja) 1987-03-12 1987-03-12 磁気記録媒体およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63224023A true JPS63224023A (ja) 1988-09-19

Family

ID=13090097

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5863787A Pending JPS63224023A (ja) 1987-03-12 1987-03-12 磁気記録媒体およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63224023A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6418441A (en) * 1987-07-13 1989-01-23 Nippon Telegraph & Telephone Preparation of organic amorphous film

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6418441A (en) * 1987-07-13 1989-01-23 Nippon Telegraph & Telephone Preparation of organic amorphous film

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4943479A (en) Magnetic recording medium
JPH0435809B2 (ja)
JPH0557647B2 (ja)
JPS63224023A (ja) 磁気記録媒体およびその製造方法
JPH0682460B2 (ja) 磁気記録媒体用支持体の製造方法
US4863811A (en) Magnetic recording medium and method of making
JPS62154343A (ja) 光学的記録媒体
JPS63224022A (ja) 磁気記録媒体およびその製造方法
JPH0636263A (ja) 磁気ディスク用基板
JPS6173236A (ja) 磁気記録媒体
US5068144A (en) Perpendicular magnetic recording medium and method for producing the same
JPS61104429A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPH01104632A (ja) 磁気記録媒体用支持体の製造方法
JPS6116026A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPS6122429A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPS60101722A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPS6242349A (ja) 光磁気記録媒体の製造方法
JPS6297132A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPS60163234A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPS62277618A (ja) 磁気記録媒体およびその製造法
JPS60121521A (ja) 磁気記録媒体
JPS6122435A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPS6161233A (ja) 耐摩耗性磁気記録体の製造法
JPH038117A (ja) 磁気記録テープの製造方法
JPS61214118A (ja) 磁気記録媒体及びその製造方法