JPS63219940A - サイレントチエ−ン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、スプロケットに噛合させるだめの歯を形成
したリンクプレートを横方向および縦方向に配列すると
ともにピンによって屈曲し得るよう連結したサイレント
チェーンに関するものである。

従来の技術 周知のようにサイレントチェーンは歯を形成した多数の
リンクプレートを縦方向および横方向に配列するととも
に、これらのリンクプレートをピンによって連結し、ま
た横方向への移動を規制層るためのガイドプレートをリ
ンプレートと併せて綴じ込んだ構成であり、各リンクプ
レートの歯がスプロケットの歯に密着して伝動すること
により騒音の発生を防止するものである。しかしながら
実際の伝動時には騒音が発生しており、これはチェーン
がスプロケットに噛み合う時の衝撃に起因する弾性振動
音（噛み合い音）と、チェーンがスプロケットとの接触
点間（スパン）で振動する弦振動とが主な原因となって
いる。

この弦振動は、サイレントチェーンに掛かる張力やスパ
ンなどで決まる固有撮動数と、起振力の周波数とが一致
することによる共振現象として生じるのであり、そこで
従来、騒音の低減のためにその弦振動を抑制する各種の
方法が提案されている。例えば特公昭５６−２２１８号
では、リンクプレートとガイドプレートとの間にピンに
嵌合させた■バネを配置し、その皿バネによってリンク
プレートを横方向（ピンの軸線方向）に押圧することに
よりリンクプレート同士の接触抵抗を増大させ、それに
伴う屈曲抵抗の増大によって弦振動を抑制する技術が提
案されている。

発明が解決しようとする問題点 しかるにピンを中心としたリンクプレート同士での屈曲
抵抗を増大させれば、その屈曲抵抗力が撮動の減衰力と
して機能するから、スプロケット間での弦振動を抑制す
ることができるが、サイレントチェーンの弦振動は前）
ホしたように共振現象として生じるものであるために、
これを外力によって直接抑えるとすれば、相当大きな力
を必要とすることになる。したがって弦振動の抑制のた
めに充分な屈曲抵抗を生じさせるには、前記皿バネによ
る押圧力を大きくし、リンクプレート同士の接触抵抗を
大きくしなければならないが、そのようにすると、スプ
ロケットに沿った屈曲の際にもリンクプレートの間で大
きな摩擦が生じて発熱し、高速運転の場合には発熱が顕
著になる問題かあった。また皿バネは前述したようにバ
ネ定数が大きいものでなければならないが、設置スペー
スが限られているから、必要十分なバネ力を生じるバネ
を設計・製造することが困難′Ｃおるなどの製造技術上
の問題もあった。

この発明は上記の事情に泥み、弦（駆動を効果的に抑制
することができるうえに、リンクプレート間の摩擦を少
なくして発熱を低減できるサイレントチェーンを提供す
ることを目的とするものである。

問題点を解決するための手段 弦振動は前述したように、起振力の周波数とサイレント
チェーンの固有振動数とがほぼ一致することにより生じ
るから、この発明では、サイレントチェーンを駆動した
場合に、スプロケットの間に位置する部分の固有振動数
が逐時変化するよう構成して弦振動の発生を抑えるよう
にしたのでおる。すなわちこの発明は、多数枚のリンク
プレートを縦方向および横方向に配列するとともに横方
向に貫通するピンによってリンクル−トを相豆に屈曲す
るよう連結し、かつ両側にガイドｌレートを配置したサ
イレントチェーンにおいて、リンクプレートを横方向に
押圧７る弾性体を縦方向に一定間隔ごとに配置し、かつ
それらの弾性体による押圧力を少なくとも−・箇所で異
ならせたことを特徴とするものである。

作　　　　用 この発明のサイレントチェーンもスプロケットに巻き掛
けられて駆動され、そのスプロケットに巻き掛かる際の
接触点の変動によって起振力が作用する。この起振力が
チェーンのうちスプロケットの間に位置する部分を撮動
させようとするが、スプロケットの間に位置する部分の
リンクプレート同士の接触抵抗は、弾性体による押圧力
が部分的に異なっているために一定とならず、したがっ
てチェーンの固有振動数が刻々変化するために共振現象
が生じず、その結果、弦振動が抑制される。

実施例 つぎにこの発明の実施例を添付の図面を参照して説明す
る。

第１図および第２図はこの発明の一実施例を示すもので
、ここに示すサイレントチェーン１は全てのガイド列に
板バネを配置したもので市る。すなわちここに示すサイ
レントチェーン１の基本構成は従来のものとほぼ同様で
市って、歯２を石する多数のリンクプレート３を縦方向
および横方向に配列するとともに、全体として湾曲する
ようエンドレスに連結し、ざらにスプロケット（図示せ
ず）に対する横方向のずれを防ぐためのガイドプレート
４を両側に設けた構成である。その各リンクプレート３
は、一部切り欠いた円形のビン孔５を長手方向の両端側
に設け、そのビン孔５に１対のピン６．７を挿入するこ
とにより連結されている。これらのピン６．７は円弧状
断面をなすものであって、その凸曲面を互いに接触させ
た状態でピン孔５内に挿入されており、したがって各々
の凸曲面でピン６．７が互いに転勤することにより、縦
方向で互いに隣接するリンクプレート３同士が屈曲し得
るようになっている。一方のピン６は横方向に配列した
リンクプレート３の幅以」−の長さを有しており、これ
に対してガイドプレート４は横方向に並んて・いるリン
クプレート３の列に対して１列置ぎに配置され、かつピ
ン６の断面形状とほぼ同じ開口形状の孔８が形成されて
おり、したがってかイドプレート４はピン６をその孔８
に挿入しかつピン６の端部をかしめることによりリンク
プレート３の列に一体となるよう綴じ込められている。

また他方のピン（以下、仮にロッカーピンと記す）７は
横方向に並ぶリンクプレート３の幅とほぼ等しい長さに
設定され、ガイドプレート４には係合していない。なお
、ガイドプレート４を配置しである列を仮にガイド列と
称し、またガイドプレート４のない列を仮に非ガイド列
と称する。

リンクプレート３を上記のように配列しかつ連結したサ
イレントチェーン１のうち各ガイド列の中央部に板バネ
９が配置されている。この板バネ９の形状は第３図およ
び第４図に示すように、リンクプレート３からその歯２
を取除いた形状に類似Ｊるｉ［面形状をなし、かつその
厚さ方向に湾曲した形状であり、その長手す向の両端側
にリンクプレー１〜３のビン孔５と同一の形状の孔１０
が形成されている。そしてこれらの板バネ９はその孔１
０にピン６．７を貫通させた状態でリンクプレート３の
間に配置され、その中間部かガイド列のリンクプレート
３に接触し、両端部が非カイト列のリンクプレート３に
接触している。またこの板バネ９のバネ定数は全て同一
ではなく、第１図および第２図に示す例では、強弱２種
類の板バネ９が使用され、そしてその配列は不規則な配
列となるよう設定されている。したがってリンクプレー
ト３の横方向への押圧力は不規則に異なっている。

なお、第２図にはバネ定数の大きい板バネを符号９ａで
示し、またバネ定数の小さい板バネを符号９ｂで示して
おる。

上記のサイレントチェーン１をスプロケットに巻き掛け
て駆動した場合、スプロケットの歯に対する接触点の変
動などに起因してスプロケット間での弦振動を生じさせ
る起娠力が作用し、その周波数はスプロケットの回転数
に応じた特定の値になる。他方、サイレントチェーン１
のうらスプロケットの間に位置する部分の固有振動数は
張力や重量の他にリンクプレート３同士の間の屈曲抵抗
によっても異なることになるので、上記のサイレン１〜
チエーン１では、板バネ９が等間隔に配置されていても
そのバネ定数すなわち板バネ９による押圧力が不規則に
異なっているから、サイレントｆ−１−ン１のうちスプ
ロケットの間に位置する部分の固有（駆動数が逐時変化
する。そのためサイレントチェーン１が巡回運動をして
いる間では、固有振動数が逐時変化することによって一
時的な共振現象があってもその現象が継続することはな
いので、弦振動が抑制される。

上記の実施例から判るようにこの発明は、リンクプレー
ト３に対する横方向の押圧力を不規則に異ならせること
により弦振動の原因となる共振現象を防止するものであ
るから、リンクプレート３に対する横方向の押圧力を部
分的に異ならせる手段は適宜に選択でき、例えば第５図
に示すようにしてもよい。すなわち第５図に示す例は、
バネ定数の等しい板バネ９を用いる替わりに、ガイド列
における中央部にあって板バネ９に接触プるリンクプレ
ート３の厚さを異ならせたものである。したがって第５
図に示す構成では、板バネ９のＤｔみ量が各ガイド列ご
とに異なることになるので、板バネ９で生じる押圧力が
不規則に異なり、そのために前述した実施例と同様に共
振現象を防１して弦振動を抑制することができる。

なお、上記の各実施例では、各ガイド列に板バネを配置
したが、この発明は要は一定間隔ごとに板バネ等の弾性
体を配置しておればよいのであって、例えば１列置きも
くしは２列置きに弾性体を配置してもよい。また弾性体
の配置位置は、リンクプレートの間でなくてもよく、リ
ンクプレートとガイドプレートとの間に弾性体を配置し
てリンクプレートに対して横方向の押圧力を加えてもよ
く、ざらに非ガイド列のリンクプレートの間もしくはリ
ンクプレートとガイドプレートとの間に弾性体を配置し
てもよい。そしてまたこの発明における弾性体としては
、前述した板バネ以外に１ｍハネなどの適宜の弾性体を
使用覆ることができる。

発明の効果 以上の説明から明らかな・ようにこの発明のサイレント
チェーンによれば、一定間隔ごとに配置した弾性体によ
る横方向の押圧力を不規則に異ならせて共振現象を起こ
させないよう構成したから、横方向の押圧力は振動によ
るチェーンの湾曲を抑えるほど大きい力でおる必要はな
く、スプロケット間の部分の固有撮動数が逐時変化する
程度の小さい力でよく、したがって押圧力の総計として
も小さい力となるので、リンクプレートの間での摩擦お
よびそれに伴う発熱を従来になく低減することができ、
また弦振動およびそれに伴う騒音の発生を効果的に抑制
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を一部断面して示す部分正
面図、第２図はその部分平面図、第３図は板バネの正面
図、第４図はその平面図、第５図はこの発明の他の実施
例を一部断面して示す部分正面図Ｃある。 １・・・サイレントチェーン、　３・・・リンクプレー
（へ、４・・・カイトプレー１−１６，７・・・ピン、
　９，９ａ、９ｂ・・・板バネ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 多数枚のリンクプレートを縦方向および横方向に配列す
   るとともに横方向に貫通するピンによってリンクプレー
   トを相互に屈曲するよう連結し、かつ両側にガイドプレ
   ートを配置したサイレントチェーンにおいて、 リンクプレートを横方向に押圧する弾性体を縦方向に一
   定間隔ごとに配置し、かつそれらの弾性体による押圧力
   を少なくとも一箇所で異ならせたことを特徴とするサイ
   レントチェーン。