JP2000205346A - サイレントチェ―ン - Google Patents
サイレントチェ―ンInfo
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- JP2000205346A JP2000205346A JP11005284A JP528499A JP2000205346A JP 2000205346 A JP2000205346 A JP 2000205346A JP 11005284 A JP11005284 A JP 11005284A JP 528499 A JP528499 A JP 528499A JP 2000205346 A JP2000205346 A JP 2000205346A
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- plates
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 ガイドリンク列及び関節リンク列の各プレー
トについて、引張荷重に対する破断強度を均一化しなが
らスプロケットとの接触面圧を均一化することにより、
サイレントチェーンの耐久性を向上させる。 【解決手段】 サイレントチェーンCは、2枚のガイド
プレートGPおよび3枚の第1リンクプレートLP
o1 ,LPi1 を有するガイドリンク列GLと、4枚の
第2リンクプレートLP2 を有する関節リンク列JLと
をピンPで無端状に連結してなる。ピンPはガイドプレ
ートGPを隙間を有して緩く貫通してストッパプレート
SPに固定されており、かつガイドリンク列GLの3枚
の第1リンクプレートLPo1 ,LPi1 の板厚の総和
2T+tは、関節リンク列JLの4枚の第2リンクプレ
ートLP2 の板厚の総和4tに一致している。また、最
外側の2枚の第1リンクプレートLPo1の板厚Tを、
内外に隣接する関節リンク列JLの第2リンクプレート
LP2 の板厚tよりも大にした。
トについて、引張荷重に対する破断強度を均一化しなが
らスプロケットとの接触面圧を均一化することにより、
サイレントチェーンの耐久性を向上させる。 【解決手段】 サイレントチェーンCは、2枚のガイド
プレートGPおよび3枚の第1リンクプレートLP
o1 ,LPi1 を有するガイドリンク列GLと、4枚の
第2リンクプレートLP2 を有する関節リンク列JLと
をピンPで無端状に連結してなる。ピンPはガイドプレ
ートGPを隙間を有して緩く貫通してストッパプレート
SPに固定されており、かつガイドリンク列GLの3枚
の第1リンクプレートLPo1 ,LPi1 の板厚の総和
2T+tは、関節リンク列JLの4枚の第2リンクプレ
ートLP2 の板厚の総和4tに一致している。また、最
外側の2枚の第1リンクプレートLPo1の板厚Tを、
内外に隣接する関節リンク列JLの第2リンクプレート
LP2 の板厚tよりも大にした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のスプロケッ
トに巻き掛けられて駆動力の伝達を行うサイレントチェ
ーンに関する。
トに巻き掛けられて駆動力の伝達を行うサイレントチェ
ーンに関する。
【0002】
【従来の技術】スプロケット間で駆動力の伝達を行う無
端チェーンとして一般的に用いられているローラチェー
ンは、多数のローラと多数のリンクプレートとを連結ピ
ンで無端状に連結したもので、前記ローラがスプロケッ
トの歯溝に嵌合するようになっている。また前記ローラ
チェーンよりも運転時の騒音が小さい無端チェーンとし
て知られるサイレントチェーンは、スプロケットの歯溝
に嵌合するローラを持たず、リンクプレート自体がスプ
ロケットの歯溝に嵌合して駆動力の伝達を行うようにな
っている(例えば、特開平9−196126号公報参
照)。
端チェーンとして一般的に用いられているローラチェー
ンは、多数のローラと多数のリンクプレートとを連結ピ
ンで無端状に連結したもので、前記ローラがスプロケッ
トの歯溝に嵌合するようになっている。また前記ローラ
チェーンよりも運転時の騒音が小さい無端チェーンとし
て知られるサイレントチェーンは、スプロケットの歯溝
に嵌合するローラを持たず、リンクプレート自体がスプ
ロケットの歯溝に嵌合して駆動力の伝達を行うようにな
っている(例えば、特開平9−196126号公報参
照)。
【0003】ここで、図8に基づいて上記特開平9−1
96126号公報に記載された従来のサイレントチェー
ンの構造を説明する。
96126号公報に記載された従来のサイレントチェー
ンの構造を説明する。
【0004】サイレントチェーンCは、多数の連結ピン
P…で無端状に連結されたガイドリンク列GL…および
関節リンク列JL…を備える。ガイドリンク列GLは、
外側に位置する2枚のガイドプレートGP,GPと、そ
の内側に位置する3枚の第1リンクプレートLP1 ,L
P1 ,LP1 とから構成され、関節リンク列JLは、前
記2枚のガイドプレートGP,GPおよび前記3枚の第
1リンクプレートLP 1 ,LP1 ,LP1 間に交互に配
置される4枚の第2リンクプレートLPo2 ,LP
i2 ,LPi2 ,LPo2 から構成される。4枚の第2
リンクプレートLPo2 ,LPi2 ,LPi2 ,LPo
2 のうち、外側の2枚は外側第2リンクプレートLPo
2 ,LPo2 とされ、内側の2枚は内側第2リンクプレ
ートLPi2,LPi2 とされる。
P…で無端状に連結されたガイドリンク列GL…および
関節リンク列JL…を備える。ガイドリンク列GLは、
外側に位置する2枚のガイドプレートGP,GPと、そ
の内側に位置する3枚の第1リンクプレートLP1 ,L
P1 ,LP1 とから構成され、関節リンク列JLは、前
記2枚のガイドプレートGP,GPおよび前記3枚の第
1リンクプレートLP 1 ,LP1 ,LP1 間に交互に配
置される4枚の第2リンクプレートLPo2 ,LP
i2 ,LPi2 ,LPo2 から構成される。4枚の第2
リンクプレートLPo2 ,LPi2 ,LPi2 ,LPo
2 のうち、外側の2枚は外側第2リンクプレートLPo
2 ,LPo2 とされ、内側の2枚は内側第2リンクプレ
ートLPi2,LPi2 とされる。
【0005】各連結ピンPは、合計9枚のプレート、即
ちガイドプレートGPと、外側第2リンクプレートPL
o2 と、第1リンクプレートLP1 と、内側第2リンク
プレートLPi2 と、第1リンクプレートLP1 と、内
側第2リンクプレートLPi 2 と、第1リンクプレート
LP1 と、外側第2リンクプレートLPo2 と、ガイド
プレートGPとを貫通し、その両端部が両側のガイドプ
レートGP,GPにそれぞれ圧入により固定される。
ちガイドプレートGPと、外側第2リンクプレートPL
o2 と、第1リンクプレートLP1 と、内側第2リンク
プレートLPi2 と、第1リンクプレートLP1 と、内
側第2リンクプレートLPi 2 と、第1リンクプレート
LP1 と、外側第2リンクプレートLPo2 と、ガイド
プレートGPとを貫通し、その両端部が両側のガイドプ
レートGP,GPにそれぞれ圧入により固定される。
【0006】3枚の第1リンクプレートLP1 ,L
P1 ,LP1 および4枚の第2リンクプレートLP
o2 ,LPi2 ,LPi2 ,LPo2 はそれぞれ対応す
るスプロケットに歯合し、2枚のガイドプレートGP,
GPはスプロケットの側面に当接してサイレントチェー
ンCが該スプロケットから外れないようにガイドする。
P1 ,LP1 および4枚の第2リンクプレートLP
o2 ,LPi2 ,LPi2 ,LPo2 はそれぞれ対応す
るスプロケットに歯合し、2枚のガイドプレートGP,
GPはスプロケットの側面に当接してサイレントチェー
ンCが該スプロケットから外れないようにガイドする。
【0007】3枚の第1リンクプレートLP1 ,L
P1 ,LP1 および4枚の第2リンクプレートLP
o2 ,LPi2 ,LPi2 ,LPo2 の側面形状は同一
であり、その板厚だけが異なっている。具体的には、2
枚の外側第2リンクプレートLPo2,LPo2 の板厚
がTに設定され、3枚の第1リンクプレートLP1 ,L
P1 ,LP1 および2枚の内側第2リンクプレートLP
i2 ,LPi2 の板厚が前記Tよりも小さいt(T>
t)に設定される。また2枚のガイドプレートGP,G
Pの板厚t′は、2枚の外側第2リンクプレートLPo
2 ,LPo2 の板厚Tよりも小さく設定される(T>
t′)。
P1 ,LP1 および4枚の第2リンクプレートLP
o2 ,LPi2 ,LPi2 ,LPo2 の側面形状は同一
であり、その板厚だけが異なっている。具体的には、2
枚の外側第2リンクプレートLPo2,LPo2 の板厚
がTに設定され、3枚の第1リンクプレートLP1 ,L
P1 ,LP1 および2枚の内側第2リンクプレートLP
i2 ,LPi2 の板厚が前記Tよりも小さいt(T>
t)に設定される。また2枚のガイドプレートGP,G
Pの板厚t′は、2枚の外側第2リンクプレートLPo
2 ,LPo2 の板厚Tよりも小さく設定される(T>
t′)。
【0008】上記構成の従来のサイレントチェーンC
は、関節リンク列JLの2枚の外側第2リンクプレート
LPo2 ,LPo2 の板厚Tを大きくしたことにより、
ガイドリンク列GLの2枚のガイドプレートGP,GP
および3枚の第1リンクプレートLP1 ,LP1 ,LP
1 よりなる合計5枚のプレートの板厚の総和2t′+3
tと、関節リンク列JLの合計4枚の第2リンクプレー
トLPo2 ,LPi2 ,LPi2 ,LPo2 の板厚の総
和2T+2tとの差を減少させることができる。その結
果、サイレントチェーンCに引張荷重が作用したとき、
ガイドリンク列GLの破断強度および関節リンク列JL
の破断強度の差を減少させ、プレート数が少ない関節リ
ンク列JLの破断を防止することができる。
は、関節リンク列JLの2枚の外側第2リンクプレート
LPo2 ,LPo2 の板厚Tを大きくしたことにより、
ガイドリンク列GLの2枚のガイドプレートGP,GP
および3枚の第1リンクプレートLP1 ,LP1 ,LP
1 よりなる合計5枚のプレートの板厚の総和2t′+3
tと、関節リンク列JLの合計4枚の第2リンクプレー
トLPo2 ,LPi2 ,LPi2 ,LPo2 の板厚の総
和2T+2tとの差を減少させることができる。その結
果、サイレントチェーンCに引張荷重が作用したとき、
ガイドリンク列GLの破断強度および関節リンク列JL
の破断強度の差を減少させ、プレート数が少ない関節リ
ンク列JLの破断を防止することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のサイレントチェーンCは、スプロケットに歯合する
プレートの板厚、つまり2枚のガイドプレートGP,G
Pを除くプレートの板厚によって次のような問題が発生
する。即ち、ガイドリンク列GLのスプロケットに歯合
する3枚の第1リンクプレートLP1 ,LP1 ,LP1
の板厚の総和は3tであるのに対し、関節リンク列JL
の4枚のスプロケットに歯合する第2リンクプレートL
Po2 ,LPi2 ,LPi2 ,LPo2 の板厚の総和は
2T+2tになり、両リンク列GL,JLの板厚の総和
間に大きな偏差(2T+2t≫3t)が生じてしまうた
め、板厚の総和が小さいガイドリンク列GLの3枚の第
1リンクプレートLP1 ,LP1 ,LP1 がスプロケッ
トに接触する接触面圧が高くなり、そのためにサイレン
トチェーンCおよびスプロケットの耐久性が低下してし
まう。
来のサイレントチェーンCは、スプロケットに歯合する
プレートの板厚、つまり2枚のガイドプレートGP,G
Pを除くプレートの板厚によって次のような問題が発生
する。即ち、ガイドリンク列GLのスプロケットに歯合
する3枚の第1リンクプレートLP1 ,LP1 ,LP1
の板厚の総和は3tであるのに対し、関節リンク列JL
の4枚のスプロケットに歯合する第2リンクプレートL
Po2 ,LPi2 ,LPi2 ,LPo2 の板厚の総和は
2T+2tになり、両リンク列GL,JLの板厚の総和
間に大きな偏差(2T+2t≫3t)が生じてしまうた
め、板厚の総和が小さいガイドリンク列GLの3枚の第
1リンクプレートLP1 ,LP1 ,LP1 がスプロケッ
トに接触する接触面圧が高くなり、そのためにサイレン
トチェーンCおよびスプロケットの耐久性が低下してし
まう。
【0010】上記問題が発生する理由は、関節リンク列
JLは、その全ての第2リンクプレートLPo2 ,LP
i2 ,LPi2 ,LPo2 がスプロケットに噛合するの
に対し、ガイドリンク列GLは、その第1リンクプレー
トLP1 ,LP1 ,LP1 だけがスプロケットに噛合し
てガイドプレートGP,GPはスプロケットに噛合しな
いためである。
JLは、その全ての第2リンクプレートLPo2 ,LP
i2 ,LPi2 ,LPo2 がスプロケットに噛合するの
に対し、ガイドリンク列GLは、その第1リンクプレー
トLP1 ,LP1 ,LP1 だけがスプロケットに噛合し
てガイドプレートGP,GPはスプロケットに噛合しな
いためである。
【0011】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、ガイドリンク列および関節リンク列の各プレートに
ついて、引張荷重に対する破断強度を均一化しながらス
プロケットとの接触面圧を均一化することにより、サイ
レントチェーンの耐久性を向上させることを目的とす
る。
で、ガイドリンク列および関節リンク列の各プレートに
ついて、引張荷重に対する破断強度を均一化しながらス
プロケットとの接触面圧を均一化することにより、サイ
レントチェーンの耐久性を向上させることを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、2枚のガイド
プレートおよび該ガイドプレート間に配置されたn−1
枚(n;3以上の自然数)の第1リンクプレートよりな
る合計n+1枚のガイドリンク列と、前記2枚のガイド
プレートおよび前記n−1枚の第1リンクプレート間に
交互に配置されたn枚の第2リンクプレートよりなる関
節リンク列とを、連結ピンで無端状に連結したサイレン
トチェーンにおいて、ガイドプレートを隙間を介して張
力の作用方向に移動可能に貫通する連結ピンの両端を該
ガイドプレートの外側に重ね合わせたストッパプレート
に固定し、ガイドリンク列のn−1枚の第1リンクプレ
ートの板厚の総和を関節リンク列のn枚の第2リンクプ
レートの板厚の総和に一致させたことを特徴とするサイ
レントチェーンが提案される。
に、請求項1に記載された発明によれば、2枚のガイド
プレートおよび該ガイドプレート間に配置されたn−1
枚(n;3以上の自然数)の第1リンクプレートよりな
る合計n+1枚のガイドリンク列と、前記2枚のガイド
プレートおよび前記n−1枚の第1リンクプレート間に
交互に配置されたn枚の第2リンクプレートよりなる関
節リンク列とを、連結ピンで無端状に連結したサイレン
トチェーンにおいて、ガイドプレートを隙間を介して張
力の作用方向に移動可能に貫通する連結ピンの両端を該
ガイドプレートの外側に重ね合わせたストッパプレート
に固定し、ガイドリンク列のn−1枚の第1リンクプレ
ートの板厚の総和を関節リンク列のn枚の第2リンクプ
レートの板厚の総和に一致させたことを特徴とするサイ
レントチェーンが提案される。
【0013】上記構成によれば、ガイドプレートを連結
ピンが緩く貫通するのでサイレントチェーンの張力がガ
イドプレートに伝達されることがなくなり、前記張力は
ガイドリンク列の第1リンクプレートおよび関節リンク
列の第2リンクプレートだけに支持される。そしてスプ
ロケットに噛合するガイドリンク列のn−1枚の第1リ
ンクプレートの板厚の総和が、スプロケットに噛合する
関節リンク列のn枚の第2リンクプレートの板厚の総和
に一致しているので、サイレントチェーンの張力に対す
るガイドリンク列の破断強度を関節リンク列の破断強度
に一致させながら、スプロケットとの噛合部に発生する
接触面圧をガイドリンク列と関節リンク列とで一致させ
ることが可能となり、サイレントチェーンの局部的な偏
荷重や偏摩耗を防止して耐久性を向上させることができ
る。
ピンが緩く貫通するのでサイレントチェーンの張力がガ
イドプレートに伝達されることがなくなり、前記張力は
ガイドリンク列の第1リンクプレートおよび関節リンク
列の第2リンクプレートだけに支持される。そしてスプ
ロケットに噛合するガイドリンク列のn−1枚の第1リ
ンクプレートの板厚の総和が、スプロケットに噛合する
関節リンク列のn枚の第2リンクプレートの板厚の総和
に一致しているので、サイレントチェーンの張力に対す
るガイドリンク列の破断強度を関節リンク列の破断強度
に一致させながら、スプロケットとの噛合部に発生する
接触面圧をガイドリンク列と関節リンク列とで一致させ
ることが可能となり、サイレントチェーンの局部的な偏
荷重や偏摩耗を防止して耐久性を向上させることができ
る。
【0014】また請求項2に記載された発明によれば、
2枚のガイドプレートおよび該ガイドプレート間に配置
されたn−1枚(n;3以上の自然数)の第1リンクプ
レートよりなる合計n+1枚のガイドリンク列と、前記
2枚のガイドプレートおよび前記n−1枚の第1リンク
プレート間に交互に配置されたn枚の第2リンクプレー
トよりなる関節リンク列とを、連結ピンで無端状に連結
したサイレントチェーンにおいて、ガイドプレートを隙
間を介して張力の作用方向に移動可能に貫通する連結ピ
ンの両端を該ガイドプレートの外側に重ね合わせたスト
ッパプレートに固定し、ガイドリンク列の最も外側に位
置する2枚の第1リンクプレートの板厚を、前記2枚の
第1リンクプレートの内外に隣接して位置する関節リン
ク列の第2リンクプレートの板厚よりも大にしたことを
特徴とするサイレントチェーンが提案される。
2枚のガイドプレートおよび該ガイドプレート間に配置
されたn−1枚(n;3以上の自然数)の第1リンクプ
レートよりなる合計n+1枚のガイドリンク列と、前記
2枚のガイドプレートおよび前記n−1枚の第1リンク
プレート間に交互に配置されたn枚の第2リンクプレー
トよりなる関節リンク列とを、連結ピンで無端状に連結
したサイレントチェーンにおいて、ガイドプレートを隙
間を介して張力の作用方向に移動可能に貫通する連結ピ
ンの両端を該ガイドプレートの外側に重ね合わせたスト
ッパプレートに固定し、ガイドリンク列の最も外側に位
置する2枚の第1リンクプレートの板厚を、前記2枚の
第1リンクプレートの内外に隣接して位置する関節リン
ク列の第2リンクプレートの板厚よりも大にしたことを
特徴とするサイレントチェーンが提案される。
【0015】上記構成によれば、ガイドプレートを連結
ピンが緩く貫通するのでサイレントチェーンの張力がガ
イドプレートに伝達されることがなくなり、前記張力は
ガイドリンク列の第1リンクプレートおよび関節リンク
列の第2リンクプレートだけに支持される。そしてガイ
ドリンク列の最も外側に位置する2枚の第1リンクプレ
ートの板厚をその内外に隣接して位置する関節リンク列
の第2リンクプレートの板厚よりも大にしたので、ガイ
ドリンク列の第1リンクプレートの枚数が関節リンク列
の第2リンクプレートの枚数よりも1枚少ないにも拘わ
らず、第1リンクプレートの板厚の総和を第2リンクプ
レートの板厚の総和に接近させることができる。その結
果、サイレントチェーンの張力に対するガイドリンク列
の破断強度を関節リンク列の破断強度に近づけながら、
スプロケットとの噛合部に発生するガイドリンク列の接
触面圧をスプロケットとの噛合部に発生する関節リンク
列の噛合面圧に近づけることが可能となり、サイレント
チェーンの局部的な偏荷重や偏摩耗を防止して耐久性を
向上させることができる。
ピンが緩く貫通するのでサイレントチェーンの張力がガ
イドプレートに伝達されることがなくなり、前記張力は
ガイドリンク列の第1リンクプレートおよび関節リンク
列の第2リンクプレートだけに支持される。そしてガイ
ドリンク列の最も外側に位置する2枚の第1リンクプレ
ートの板厚をその内外に隣接して位置する関節リンク列
の第2リンクプレートの板厚よりも大にしたので、ガイ
ドリンク列の第1リンクプレートの枚数が関節リンク列
の第2リンクプレートの枚数よりも1枚少ないにも拘わ
らず、第1リンクプレートの板厚の総和を第2リンクプ
レートの板厚の総和に接近させることができる。その結
果、サイレントチェーンの張力に対するガイドリンク列
の破断強度を関節リンク列の破断強度に近づけながら、
スプロケットとの噛合部に発生するガイドリンク列の接
触面圧をスプロケットとの噛合部に発生する関節リンク
列の噛合面圧に近づけることが可能となり、サイレント
チェーンの局部的な偏荷重や偏摩耗を防止して耐久性を
向上させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0017】図1〜図7は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は自動車用エンジンのカムシャフト駆動系を示
す図、図2は図1の2部拡大図、図3は図2の3方向矢
視図、図4は図3の4−4矢視図、図5は図3の5−5
線矢視図、図6は図3の6−6線矢視図、図7は図3の
7−7線断面図である。
で、図1は自動車用エンジンのカムシャフト駆動系を示
す図、図2は図1の2部拡大図、図3は図2の3方向矢
視図、図4は図3の4−4矢視図、図5は図3の5−5
線矢視図、図6は図3の6−6線矢視図、図7は図3の
7−7線断面図である。
【0018】図1に示すように、自動車用エンジンのケ
ーシングにはクランクシャフト11、カムシャフト1
2、バランサーシャフト13、オイルポンプシャフト1
4およびアイドラシャフト15が回転自在に支持されて
おり、クランクシャフト11に支持した駆動スプロケッ
ト16と、カムシャフト12、バランサーシャフト1
3、オイルポンプシャフト14およびアイドラシャフト
15にそれぞれ支持した従動スプロケット17〜20と
にサイレントチェーンCが巻き掛けられる。サイレント
チェーンCは内周側および外周側が対称な構造を有する
もので、外周側が前記駆動スプロケット16に噛合する
とともに、内周側が前記4個の従動スプロケット17〜
20に噛合する。
ーシングにはクランクシャフト11、カムシャフト1
2、バランサーシャフト13、オイルポンプシャフト1
4およびアイドラシャフト15が回転自在に支持されて
おり、クランクシャフト11に支持した駆動スプロケッ
ト16と、カムシャフト12、バランサーシャフト1
3、オイルポンプシャフト14およびアイドラシャフト
15にそれぞれ支持した従動スプロケット17〜20と
にサイレントチェーンCが巻き掛けられる。サイレント
チェーンCは内周側および外周側が対称な構造を有する
もので、外周側が前記駆動スプロケット16に噛合する
とともに、内周側が前記4個の従動スプロケット17〜
20に噛合する。
【0019】クランクシャフト11の駆動スプロケット
16、カムシャフト12の従動スプロケット17、バラ
ンサーシャフト13の従動スプロケット18およびオイ
ルポンプシャフト14の従動スプロケット19間に合成
樹脂製のチェーンガイド21が固定されており、このチ
ェーンガイド21によってサイレントチェーンCの内周
面がガイドされる。また一端をピン22で枢支された合
成樹脂製のチェーンテンショナー23が、カムシャフト
12の従動スプロケット17およびアイドラシャフト1
5の従動スプロケット20間でサイレントチェーンCの
外周面に当接しており、このチェーンテンショナー23
はアクチュエータ24で付勢されてサイレントチェーン
Cに所定の張力を与えるようになっている。
16、カムシャフト12の従動スプロケット17、バラ
ンサーシャフト13の従動スプロケット18およびオイ
ルポンプシャフト14の従動スプロケット19間に合成
樹脂製のチェーンガイド21が固定されており、このチ
ェーンガイド21によってサイレントチェーンCの内周
面がガイドされる。また一端をピン22で枢支された合
成樹脂製のチェーンテンショナー23が、カムシャフト
12の従動スプロケット17およびアイドラシャフト1
5の従動スプロケット20間でサイレントチェーンCの
外周面に当接しており、このチェーンテンショナー23
はアクチュエータ24で付勢されてサイレントチェーン
Cに所定の張力を与えるようになっている。
【0020】次に、図2〜図7に基づいてサイレントチ
ェーンCの構造を説明する。
ェーンCの構造を説明する。
【0021】図2および図3から明らかなように、サイ
レントチェーンCは、多数の連結ピンP…で無端状に連
結されたガイドリンク列GL…および関節リンク列JL
…を備えるもので、ガイドリンク列GLは、外側に位置
する2枚のガイドプレートGP,GPと、その内側に位
置する3枚の第1リンクプレートLPo1 ,LPi1,
LPo1 とから構成され、関節リンク列JLは、前記2
枚のガイドプレートGP,GPおよび前記3枚の第1リ
ンクプレートLPo1 ,LPi1 ,LPo1 間に交互に
配置される4枚の第2リンクプレートLP2 …から構成
される。3枚の第1リンクプレートLPo1 ,LP
i1 ,LPo1 のうち、外側の2枚は外側第1リンクプ
レートLPo1 ,LPo1 とされ、内側の1枚は内側第
1リンクプレートLPi1 とされる。
レントチェーンCは、多数の連結ピンP…で無端状に連
結されたガイドリンク列GL…および関節リンク列JL
…を備えるもので、ガイドリンク列GLは、外側に位置
する2枚のガイドプレートGP,GPと、その内側に位
置する3枚の第1リンクプレートLPo1 ,LPi1,
LPo1 とから構成され、関節リンク列JLは、前記2
枚のガイドプレートGP,GPおよび前記3枚の第1リ
ンクプレートLPo1 ,LPi1 ,LPo1 間に交互に
配置される4枚の第2リンクプレートLP2 …から構成
される。3枚の第1リンクプレートLPo1 ,LP
i1 ,LPo1 のうち、外側の2枚は外側第1リンクプ
レートLPo1 ,LPo1 とされ、内側の1枚は内側第
1リンクプレートLPi1 とされる。
【0022】各連結ピンPは、合計11枚のプレート、
即ちストッパプレートSPと、ガイドプレートGPと、
第2リンクプレートLP2 と、外側第1リンクプレート
LPo1 と、第2リンクプレートLP2 と、内側第1リ
ンクプレートLPi1 と、第2リンクプレートLP
2 と、外側第1リンクプレートLPo1 と、第2リンク
プレートLP2 と、ガイドプレートGPと、ストッパプ
レートSPとを貫通し、その両端部が両側のストッパプ
レートSP,SPにそれぞれ圧入により固定される。
即ちストッパプレートSPと、ガイドプレートGPと、
第2リンクプレートLP2 と、外側第1リンクプレート
LPo1 と、第2リンクプレートLP2 と、内側第1リ
ンクプレートLPi1 と、第2リンクプレートLP
2 と、外側第1リンクプレートLPo1 と、第2リンク
プレートLP2 と、ガイドプレートGPと、ストッパプ
レートSPとを貫通し、その両端部が両側のストッパプ
レートSP,SPにそれぞれ圧入により固定される。
【0023】尚、図2から明らかなように、ガイドリン
ク列GL…に噛合するスプロケット歯と、関節リンク列
JL…に噛合するスプロケット歯とは、相互に半ピッチ
ずつずれた位相を有している。
ク列GL…に噛合するスプロケット歯と、関節リンク列
JL…に噛合するスプロケット歯とは、相互に半ピッチ
ずつずれた位相を有している。
【0024】図4から明らかなように、3枚の第1リン
クプレートLPo1 ,LPi1 ,LPo1 および4枚の
第2リンクプレートLP2 の平面形状は同一であって、
相互に直交する中心線CL1 ,CL2 に対して対称な形
状を有している。そして中心線CL1 上に位置して2本
の連結ピンP,Pが相対回転自在に貫通する2個のピン
孔31,31と、中心線CL2 上に位置してスプロケッ
ト歯に噛合する2個の歯溝32,32とを備える。
クプレートLPo1 ,LPi1 ,LPo1 および4枚の
第2リンクプレートLP2 の平面形状は同一であって、
相互に直交する中心線CL1 ,CL2 に対して対称な形
状を有している。そして中心線CL1 上に位置して2本
の連結ピンP,Pが相対回転自在に貫通する2個のピン
孔31,31と、中心線CL2 上に位置してスプロケッ
ト歯に噛合する2個の歯溝32,32とを備える。
【0025】図5から明らかなように、ガイドプレート
GPは相互に直交する中心線CL1,CL2 に対して対
称な概略6角形の平面形状を有している。そして中心線
CL 1 上に位置して2本の連結ピンP,Pが緩く貫通す
る長孔33と、中心線CL1と平行に配置されてチェー
ンガイド21およびチェーンテンショナー23上を摺動
する2個の摺動面34,34とを備える。ガイドプレー
トGPはそれと同軸上に配置される第1リンクプレート
LPo1 ,LPi1 ,LPo1 の歯溝32,32を覆う
形状を有しており、スプロケットの側面を摺動して該ス
プロケットに対してサイレントチェーンCをガイドす
る。
GPは相互に直交する中心線CL1,CL2 に対して対
称な概略6角形の平面形状を有している。そして中心線
CL 1 上に位置して2本の連結ピンP,Pが緩く貫通す
る長孔33と、中心線CL1と平行に配置されてチェー
ンガイド21およびチェーンテンショナー23上を摺動
する2個の摺動面34,34とを備える。ガイドプレー
トGPはそれと同軸上に配置される第1リンクプレート
LPo1 ,LPi1 ,LPo1 の歯溝32,32を覆う
形状を有しており、スプロケットの側面を摺動して該ス
プロケットに対してサイレントチェーンCをガイドす
る。
【0026】図6から明らかなように、円形に形成され
たストッパプレートSPは中央にピン孔35を備えてお
り、このピン孔35に連結ピンPの端部が圧入により固
定される。
たストッパプレートSPは中央にピン孔35を備えてお
り、このピン孔35に連結ピンPの端部が圧入により固
定される。
【0027】図7から明らかなように、各ガイドプレー
トGPの長孔33の内部を貫通する2本の連結ピンP,
Pは、該長孔33の長手方向両端部(つまりサイレント
チェーンCに加わる張力の作用方向両端部)との間に隙
間αを有している。従ってサイレントチェーンCに作用
する張力は連結ピンP…からガイドプレートGP…に伝
達されることはなく、前記張力は第1リンクプレートL
Po1 ,LPi1 ,LPo1 および第2リンクプレート
LP2 …だけで支持される。
トGPの長孔33の内部を貫通する2本の連結ピンP,
Pは、該長孔33の長手方向両端部(つまりサイレント
チェーンCに加わる張力の作用方向両端部)との間に隙
間αを有している。従ってサイレントチェーンCに作用
する張力は連結ピンP…からガイドプレートGP…に伝
達されることはなく、前記張力は第1リンクプレートL
Po1 ,LPi1 ,LPo1 および第2リンクプレート
LP2 …だけで支持される。
【0028】図3から明らかなように、内側第1リンク
プレートLPi1 の板厚tおよび第2リンクプレートL
P2 の板厚tは何れも1.0mmに設定され、外側第1
リンクプレートLPo1 の板厚Tは1.5mmに設定さ
れ、ガイドプレートGPの板厚t′は1.2mmに設定
される。即ち、外側第1リンクプレートLPo1 の板厚
T=1.5mmは、その内方および外方に隣接して位置
する第2リンクプレートLP2 の板厚t=1.0mmよ
りも大きくされ、かつ内側第1リンクプレートLPi1
の板厚t=1.0mmよりも大きくされる。更にガイド
リンク列GLの3枚の第1リンクプレートLPo1 ,L
Pi1 ,LPo1 の板厚の総和は2T+t=4.0mm
となり、関節リンク列JLの4枚の第2リンクプレート
LP2 …の板厚の総和である4t=4.0mmに一致す
る。
プレートLPi1 の板厚tおよび第2リンクプレートL
P2 の板厚tは何れも1.0mmに設定され、外側第1
リンクプレートLPo1 の板厚Tは1.5mmに設定さ
れ、ガイドプレートGPの板厚t′は1.2mmに設定
される。即ち、外側第1リンクプレートLPo1 の板厚
T=1.5mmは、その内方および外方に隣接して位置
する第2リンクプレートLP2 の板厚t=1.0mmよ
りも大きくされ、かつ内側第1リンクプレートLPi1
の板厚t=1.0mmよりも大きくされる。更にガイド
リンク列GLの3枚の第1リンクプレートLPo1 ,L
Pi1 ,LPo1 の板厚の総和は2T+t=4.0mm
となり、関節リンク列JLの4枚の第2リンクプレート
LP2 …の板厚の総和である4t=4.0mmに一致す
る。
【0029】而して、ガイドリンク列GLは3枚の第1
リンクプレートLPo1 ,LPi1,LPo1 がスプロ
ケットに噛合するのに対し、関節リンク列JLは4枚の
第2リンクプレートLP2 …がスプロケットに噛合する
が、2枚の外側第1リンクプレートLPo1 ,LPo1
の板厚Tを他のものの板厚tよりも大きくすることによ
り、3枚の第1リンクプレートLPo1 ,LPi1 ,L
Po1 の板厚の総和2T+tと4枚の第2リンクプレー
トLP2 …の板厚の総和4tとを等しくすることができ
る。これにより、サイレントチェーンCに張力が作用し
たときに、ガイドリンク列GLの第1リンクプレートL
Po1 ,LPi1 ,LPo1 の破断強度および関節リン
ク列JLの第2リンクプレートLP2 …の破断強度を均
一化することができるだけでなく、ガイドリンク列GL
の第1リンクプレートLPo1 ,LPi1 ,LPo1 に
作用するスプロケット接触面圧および関節リンク列JL
の第2リンクプレートLP2 …に作用するスプロケット
接触面圧を均一化することができ、サイレントチェーン
Cの耐久性およびスプロケットの耐久性を高めることが
できる。
リンクプレートLPo1 ,LPi1,LPo1 がスプロ
ケットに噛合するのに対し、関節リンク列JLは4枚の
第2リンクプレートLP2 …がスプロケットに噛合する
が、2枚の外側第1リンクプレートLPo1 ,LPo1
の板厚Tを他のものの板厚tよりも大きくすることによ
り、3枚の第1リンクプレートLPo1 ,LPi1 ,L
Po1 の板厚の総和2T+tと4枚の第2リンクプレー
トLP2 …の板厚の総和4tとを等しくすることができ
る。これにより、サイレントチェーンCに張力が作用し
たときに、ガイドリンク列GLの第1リンクプレートL
Po1 ,LPi1 ,LPo1 の破断強度および関節リン
ク列JLの第2リンクプレートLP2 …の破断強度を均
一化することができるだけでなく、ガイドリンク列GL
の第1リンクプレートLPo1 ,LPi1 ,LPo1 に
作用するスプロケット接触面圧および関節リンク列JL
の第2リンクプレートLP2 …に作用するスプロケット
接触面圧を均一化することができ、サイレントチェーン
Cの耐久性およびスプロケットの耐久性を高めることが
できる。
【0030】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0031】例えば、第1リンクプレートおよび第2リ
ンクプレートの枚数は実施例に限定されず、「n;3以
上の自然数」を満たす範囲内で変更可能である。実施例
はn=4に設定した場合に相当し、第1リンクプレート
LPo1 ,LPi1 ,LPo 1 の数はn−1=3枚であ
り、第2リンクプレートLP2 …の数はn=4である。
尚、n=3の場合には第1リンクプレートの数は2枚に
なり、第2リンクプレート数は3枚になる。この場合、
第1リンクプレートは外側第1リンクプレートLP
o1 ,LPo1 だけになり、内側第1リンクプレートL
Pi1 は存在しなくなる。
ンクプレートの枚数は実施例に限定されず、「n;3以
上の自然数」を満たす範囲内で変更可能である。実施例
はn=4に設定した場合に相当し、第1リンクプレート
LPo1 ,LPi1 ,LPo 1 の数はn−1=3枚であ
り、第2リンクプレートLP2 …の数はn=4である。
尚、n=3の場合には第1リンクプレートの数は2枚に
なり、第2リンクプレート数は3枚になる。この場合、
第1リンクプレートは外側第1リンクプレートLP
o1 ,LPo1 だけになり、内側第1リンクプレートL
Pi1 は存在しなくなる。
【0032】また各プレートの板厚は本発明において規
定された範囲内で変更可能である。例えば、実施例では
内側第1リンクプレートLPi1 の板厚tおよび第2リ
ンクプレートLP2 …の板厚tを1.0mmに設定し、
外側第1リンクプレートLPo1 の板厚Tを1.5mm
に設定しているが、4枚の第2リンクプレートLP2…
のうちの外側の2枚の板厚を1.0mmから0.9mm
に変更し、それに対応して外側第1リンクプレートLP
o1 の板厚Tを1.5mmから1.4mmに変更して
も、ガイドリンク列GLの3枚の第1リンクプレートL
Po1 ,LPi1,LPo1 の板厚の総和と、関節リン
ク列JLの4枚の第2リンクプレートLP 2 …の板厚の
総和とを、何れも3.8mmにして相互に一致させるこ
とができる。この場合、プレートの最大板厚が実施例の
1.5mmから1.4mmに減少するため、そのプレー
トのプレス加工が容易になってコストの削減に寄与する
ことができる。
定された範囲内で変更可能である。例えば、実施例では
内側第1リンクプレートLPi1 の板厚tおよび第2リ
ンクプレートLP2 …の板厚tを1.0mmに設定し、
外側第1リンクプレートLPo1 の板厚Tを1.5mm
に設定しているが、4枚の第2リンクプレートLP2…
のうちの外側の2枚の板厚を1.0mmから0.9mm
に変更し、それに対応して外側第1リンクプレートLP
o1 の板厚Tを1.5mmから1.4mmに変更して
も、ガイドリンク列GLの3枚の第1リンクプレートL
Po1 ,LPi1,LPo1 の板厚の総和と、関節リン
ク列JLの4枚の第2リンクプレートLP 2 …の板厚の
総和とを、何れも3.8mmにして相互に一致させるこ
とができる。この場合、プレートの最大板厚が実施例の
1.5mmから1.4mmに減少するため、そのプレー
トのプレス加工が容易になってコストの削減に寄与する
ことができる。
【0033】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、ガイドプレートを連結ピンが緩く貫通するの
でサイレントチェーンの張力がガイドプレートに伝達さ
れることがなくなり、前記張力はガイドリンク列の第1
リンクプレートおよび関節リンク列の第2リンクプレー
トだけに支持される。そしてスプロケットに噛合するガ
イドリンク列のn−1枚の第1リンクプレートの板厚の
総和が、スプロケットに噛合する関節リンク列のn枚の
第2リンクプレートの板厚の総和に一致しているので、
サイレントチェーンの張力に対するガイドリンク列の破
断強度を関節リンク列の破断強度に一致させながら、ス
プロケットとの噛合部に発生する接触面圧をガイドリン
ク列と関節リンク列とで一致させることが可能となり、
サイレントチェーンの局部的な偏荷重や偏摩耗を防止し
て耐久性を向上させることができる。
によれば、ガイドプレートを連結ピンが緩く貫通するの
でサイレントチェーンの張力がガイドプレートに伝達さ
れることがなくなり、前記張力はガイドリンク列の第1
リンクプレートおよび関節リンク列の第2リンクプレー
トだけに支持される。そしてスプロケットに噛合するガ
イドリンク列のn−1枚の第1リンクプレートの板厚の
総和が、スプロケットに噛合する関節リンク列のn枚の
第2リンクプレートの板厚の総和に一致しているので、
サイレントチェーンの張力に対するガイドリンク列の破
断強度を関節リンク列の破断強度に一致させながら、ス
プロケットとの噛合部に発生する接触面圧をガイドリン
ク列と関節リンク列とで一致させることが可能となり、
サイレントチェーンの局部的な偏荷重や偏摩耗を防止し
て耐久性を向上させることができる。
【0034】また請求項2に記載された発明によれば、
ガイドプレートを連結ピンが緩く貫通するのでサイレン
トチェーンの張力がガイドプレートに伝達されることが
なくなり、前記張力はガイドリンク列の第1リンクプレ
ートおよび関節リンク列の第2リンクプレートだけに支
持される。そしてガイドリンク列の最も外側に位置する
2枚の第1リンクプレートの板厚をその内外に隣接して
位置する関節リンク列の第2リンクプレートの板厚より
も大にしたので、ガイドリンク列の第1リンクプレート
の枚数が関節リンク列の第2リンクプレートの枚数より
も1枚少ないにも拘わらず、第1リンクプレートの板厚
の総和を第2リンクプレートの板厚の総和に接近させる
ことができる。その結果、サイレントチェーンの張力に
対するガイドリンク列の破断強度を関節リンク列の破断
強度に近づけながら、スプロケットとの噛合部に発生す
るガイドリンク列の接触面圧をスプロケットとの噛合部
に発生する関節リンク列の噛合面圧に近づけることが可
能となり、サイレントチェーンの局部的な偏荷重や偏摩
耗を防止して耐久性を向上させることができる。
ガイドプレートを連結ピンが緩く貫通するのでサイレン
トチェーンの張力がガイドプレートに伝達されることが
なくなり、前記張力はガイドリンク列の第1リンクプレ
ートおよび関節リンク列の第2リンクプレートだけに支
持される。そしてガイドリンク列の最も外側に位置する
2枚の第1リンクプレートの板厚をその内外に隣接して
位置する関節リンク列の第2リンクプレートの板厚より
も大にしたので、ガイドリンク列の第1リンクプレート
の枚数が関節リンク列の第2リンクプレートの枚数より
も1枚少ないにも拘わらず、第1リンクプレートの板厚
の総和を第2リンクプレートの板厚の総和に接近させる
ことができる。その結果、サイレントチェーンの張力に
対するガイドリンク列の破断強度を関節リンク列の破断
強度に近づけながら、スプロケットとの噛合部に発生す
るガイドリンク列の接触面圧をスプロケットとの噛合部
に発生する関節リンク列の噛合面圧に近づけることが可
能となり、サイレントチェーンの局部的な偏荷重や偏摩
耗を防止して耐久性を向上させることができる。
【図1】自動車用エンジンのカムシャフト駆動系を示す
図
図
【図2】図1の2部拡大図
【図3】図2の3方向矢視図
【図4】図3の4−4線矢視図
【図5】図3の5−5線矢視図
【図6】図3の6−6線矢視図
【図7】図3の7−7線断面図
【図8】従来のサイレントチェーンを示す、前記図3に
対応する図
対応する図
GL ガイドリンク列 GP ガイドプレート JL 関節リンク列 LP2 第2リンクプレート LPi1 第1リンクプレート LPo1 第1リンクプレート P 連結ピン SP ストッパプレート T 板厚 t 板厚 α 隙間
Claims (2)
- 【請求項1】 2枚のガイドプレート(GP)および該
ガイドプレート(GP)間に配置されたn−1枚(n;
3以上の自然数)の第1リンクプレート(LPo1 ,L
Pi1 )よりなる合計n+1枚のガイドリンク列(G
L)と、前記2枚のガイドプレート(GP)および前記
n−1枚の第1リンクプレート(LPo 1 ,LPi1 )
間に交互に配置されたn枚の第2リンクプレート(LP
2 )よりなる関節リンク列(JL)とを、連結ピン
(P)で無端状に連結したサイレントチェーンにおい
て、 ガイドプレート(GP)を隙間(α)を介して張力の作
用方向に移動可能に貫通する連結ピン(P)の両端を該
ガイドプレート(GP)の外側に重ね合わせたストッパ
プレート(SP)に固定し、 ガイドリンク列(GL)のn−1枚の第1リンクプレー
ト(LPo1 ,LPi 1 )の板厚(T,t)の総和を関
節リンク列(JL)のn枚の第2リンクプレート(LP
2 )の板厚(t)の総和に一致させたことを特徴とする
サイレントチェーン。 - 【請求項2】 2枚のガイドプレート(GP)および該
ガイドプレート(GP)間に配置されたn−1枚(n;
3以上の自然数)の第1リンクプレート(LPo1 ,L
Pi1 )よりなる合計n+1枚のガイドリンク列(G
L)と、前記2枚のガイドプレート(GP)および前記
n−1枚の第1リンクプレート(LPo 1 ,LPi1 )
間に交互に配置されたn枚の第2リンクプレート(LP
2 )よりなる関節リンク列(JL)とを、連結ピン
(P)で連結したサイレントチェーンにおいて、 ガイドプレート(GP)を隙間(α)を介して張力の作
用方向に移動可能に貫通する連結ピン(P)の両端を該
ガイドプレート(GP)の外側に重ね合わせたストッパ
プレート(SP)に固定し、 ガイドリンク列(GL)の最も外側に位置する2枚の第
1リンクプレート(LPo1 )の板厚(T)を、前記2
枚の第1リンクプレート(LPo1 )の内外に隣接して
位置する関節リンク列(JL)の第2リンクプレート
(LP2 )の板厚(t)よりも大にしたことを特徴とす
るサイレントチェーン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11005284A JP2000205346A (ja) | 1999-01-12 | 1999-01-12 | サイレントチェ―ン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11005284A JP2000205346A (ja) | 1999-01-12 | 1999-01-12 | サイレントチェ―ン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000205346A true JP2000205346A (ja) | 2000-07-25 |
Family
ID=11606955
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11005284A Pending JP2000205346A (ja) | 1999-01-12 | 1999-01-12 | サイレントチェ―ン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000205346A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3235790B1 (ja) | 2001-02-13 | 2001-12-04 | 株式会社椿本チエイン | リンク列の強度及び伸びを均一化したサイレントチェーン |
| EP1201962A1 (en) * | 2000-10-26 | 2002-05-02 | Tsubakimoto Chain Co. | Wear-elongation resistant silent chain |
| JP2009079724A (ja) * | 2007-09-27 | 2009-04-16 | Jtekt Corp | 動力伝達チェーンおよび動力伝達装置 |
| JP2010071330A (ja) * | 2008-09-16 | 2010-04-02 | Tsubakimoto Chain Co | サイレントチェーン |
| JP2010203501A (ja) * | 2009-03-02 | 2010-09-16 | Daido Kogyo Co Ltd | 両面駆動用サイレントチェーン並びにそれを用いた両面駆動用サイレントチェーン伝動装置 |
| JP2010276043A (ja) * | 2009-05-26 | 2010-12-09 | Tsubakimoto Chain Co | 防振型サイレントチェーン |
| JP2011196546A (ja) * | 2010-03-18 | 2011-10-06 | Schaeffler Technologies Gmbh & Co Kg | 両側式逆歯チェーン |
-
1999
- 1999-01-12 JP JP11005284A patent/JP2000205346A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1201962A1 (en) * | 2000-10-26 | 2002-05-02 | Tsubakimoto Chain Co. | Wear-elongation resistant silent chain |
| US6733410B2 (en) | 2000-10-26 | 2004-05-11 | Tsubakimoto Chain Co. | Wear-elongation resistant silent chain |
| JP3235790B1 (ja) | 2001-02-13 | 2001-12-04 | 株式会社椿本チエイン | リンク列の強度及び伸びを均一化したサイレントチェーン |
| JP2009079724A (ja) * | 2007-09-27 | 2009-04-16 | Jtekt Corp | 動力伝達チェーンおよび動力伝達装置 |
| JP2010071330A (ja) * | 2008-09-16 | 2010-04-02 | Tsubakimoto Chain Co | サイレントチェーン |
| JP2010203501A (ja) * | 2009-03-02 | 2010-09-16 | Daido Kogyo Co Ltd | 両面駆動用サイレントチェーン並びにそれを用いた両面駆動用サイレントチェーン伝動装置 |
| JP2010276043A (ja) * | 2009-05-26 | 2010-12-09 | Tsubakimoto Chain Co | 防振型サイレントチェーン |
| JP2011196546A (ja) * | 2010-03-18 | 2011-10-06 | Schaeffler Technologies Gmbh & Co Kg | 両側式逆歯チェーン |
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