JPS63218764A - シリコ−ンゴム組成物 - Google Patents

シリコ−ンゴム組成物

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JPS63218764A
JPS63218764A JP5160187A JP5160187A JPS63218764A JP S63218764 A JPS63218764 A JP S63218764A JP 5160187 A JP5160187 A JP 5160187A JP 5160187 A JP5160187 A JP 5160187A JP S63218764 A JPS63218764 A JP S63218764A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、シリコーンゴム組成物に関する。更に詳しく
は、耐熱性、耐油性にすぐれ、シール材料成形用などに
有効に用いられるシリコーンゴム組成物に関する。
〔従来の技術〕
シリコーンゴムは、そのすぐれた耐熱性、耐油性を有す
ることから、高温熱油に接触する部分に用いられるゴム
材料として広く用いられてきた。
しかるに、これまで適用されていた潤滑油、燃料油等各
種オイルが、低粘度化、高性能化、耐久性向上化が図ら
れる中で、ゴム材質の影響度合が異なってきて、実用上
顕著な影響を受ける場合が生じてきた。シリコーンゴム
においてもその例外でなく、その対応が求められている
ゴム材料の耐油性とは、ゴムと種々の油が接触した場合
の油によるゴムの特性の変化に対する抵抗性をいう、即
ち、ゴムが油によって膨潤したり。
ゴム中から可溶分が抽出されたりという物理的変化と、
油中の溶存酸素や添加剤によって化学反応を起こし劣化
するという化学的変化とがある。シリコーンゴムは、す
ぐれた耐熱性、耐油性を有することから、高温熱油に接
触する部分に用いられるゴム材料として広く用いられて
きた。しかし、各種潤滑油、燃料油が用いられる機器に
あっては、省燃費、メンテナンス延長という要求により
、オイル粘度の低粘度化あるいは極圧添加剤、酸化防止
剤、防錆剤等の添加または増量によって改善が図られて
いるのが現状である。
一般に、シリコーンゴムは、耐酸、耐塩基に対する高温
耐久性や高温密封中における加水分解性に対して難点を
有しており、往々にしてポリマーの熱分解、ゴムの軟化
劣化を呈することがある。
各油の上記のような性能向上の環境下において、シリコ
ーンゴムが高温熱油中で軟化劣化し物性を著しく低下さ
せる場合が生じてきた。その対応としてシリコーンゴム
においては、ポリマーの架橋密度を大きくしたり、充填
剤(シリコーンゴムにおいては主としてシリカ充填剤)
の増量などの手段によって、軟化劣化を抑制、遅延させ
る改善が図られてきた。しかしながら、これらの対応は
機械的強度を著しく低下させたり、また要求される耐熱
油耐久性を発揮するまでには至っていなかった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者は、その対応が求められている上記の如き要求
に応えて、耐高温熱油性にすぐれかつ長期使用にも十分
耐え得る成形品、特に各種潤滑油や燃料油が用いられる
機器、装置などのシール材料を与え得るシリコーンゴム
組成物を求めて種々検討の結果、シリコーンゴムとして
ジオルガノポリシロキサン構造中に特定量の側鎖3,3
.3− トリフルオロプロピル基を有するフルオロ共重
合シリコーンポリマーを使用し、それに特定成分の配合
剤を配合することにより、かかる課題が効果的に解決さ
れることを見出した。
〔問題点を解決するための手段〕
従って1本発明はシリコーンゴム組成物に係り、このシ
リコーンゴム組成物は、次の各成分よりなる。
はメチル基、エチル基、ビニル基またはフェニル基であ
り、aは0.10−0.82であり、bは1.19−1
.95でa、bは上記定義と同じである)の共重合体よ
りなり、上記(i)成分が約5〜40モル%の割合で共
重合されたジオルガノポリシロキサン共重合体100重
量部。
(b)けいそう土約5〜100重量部、(c)微粉状シ
リカ約5〜150重量部、(do)酸化チタン約0.5
〜10重量部、(d2)マンガン、亜鉛、マグネシウム
、カルシウムまたは鉄の炭酸塩または酸化物約40〜0
重量部、(8)グラファイト約0.5〜20重量部。
(f)フッ素樹脂約0.5〜20重量部、(g)カーボ
ンブラック約20〜0重量部および(h)有機過酸化特
約0.1〜10重量部(a)成分は、上記(i)成分お
よび(if)成分の共重合体よりなり、共重合体中(i
)成分は約5〜40モル%、好ましくは約10〜35モ
ル%の割合で共重合されているものが用いられる。これ
以下の共重合割合では、潤滑油、燃料油に対する膨潤度
の改善が十分ではなく、またこれ以上の割合で共重合さ
せると、平衡膨潤度は小さくなるものの、機械的強度が
高温熱油により低下するようになる。また、硬化後の強
度の面から、粘度が約1000cst以上、好ましくは
約3000cst以上(25℃)のものが用いられる。
かかるジオルガノポリシロキサン共重合体は、例えば持
分11i61−13095号公報、特開昭54−143
499号公報などに記載された方法に準じて、好ましく
は水酸化カリウムの如き平衡化触媒を用いて製造される
(i)成分および(n)成分のR基は、上記定義された
基からそれぞれ選ばれるが、好ましくは次のような共単
量体単位の共重合体よりなるジオルガノポリシロキサン
共重合体が用いられる。
(CF、 CH,CH,) (CH,)SiO単位と(
cua )z SiO単位(CF2O)l、 CH2)
 (C,H,)SiO単位と(CH,)2SiO単位用
いられるフルオロ共重合シリコーンポリマーは、直鎖状
の分子構造を有していることが好ましいが、一部分枝鎖
状のものを含有していてもよい。
また、共重合体分子鎖末端がトリメチルシリル基、ジメ
チルビニルシリル基、メチルビニルフェニル基などのト
リオルガノシリル基あるいは水酸基などによって封鎖さ
れたものであってもよい。
(b)成分のけいそう土は、シリコーンゴムに耐油性を
付与する目的で、(a)成分160重量部当り約5〜1
00重量部、好ましくは約5〜80重量部の割合で用い
られる。
(c)成分の微粉末シリカは、シリコーンゴムの補強、
増粘、加工性向上、増量などの目的で添加される充填剤
であり、具体的にはフェームドシリ力、湿式シリカおよ
びこれらの表面を疎水化処理したもの、石英粉末などで
あって、好ましくは比表面積が1 rd/g以上のもの
が、(a)成分100重量部当り約5〜150重量部、
好ましくは約5〜50重量部の割合で用いられる。これ
以下の使用割合では、目的とする補強効果が得られず、
一方これ以上の割合で使用されると、加工性が極端に低
下し、機械的性質も損われるようになる。
(dユ)成分の酸化チタンおよび(dl)成分のマンガ
ン、亜鉛、マグネシウム、カルシウムまたは鉄の炭酸塩
または酸化物は、高温熱油耐久性を一層向上させる成分
として、(a)成分100重量部当り(d工)成分が約
0.5〜10重量部、 (dl)成分が約40〜0重量
部の割合でそれぞれ用いられる。なお、(dl)成分の
酸化チタンは、それはアナターゼ型、ルチル型のいずれ
でもよく、一般には平均粒径が約50μ以下の微粉末状
のものが用いられる。
(e)成分のグラファイトは、O/Sの回転シールとし
て耐摩耗性、自己潤滑性を向上させる成分として、(a
)成分100重量部当り約0.5〜20重量部、好まし
くは約3〜15重量部の割合で用いられる。
(f)成分のフッ素樹脂も、上記グラファイトと同様の
添加目的で、(a)成分100重量部当り約0.5〜2
0重量部、好ましくは約3〜15重量部の割合で用いら
れる。このフッ素樹脂としては、市販品、例えばヘキス
ト製品HOSTAFLON TF9202、デュポン社
製品テフロン6CJなどを用いることができる。
(g)成分のカーボンブラックは、静電気により摩耗粉
の付着が起り、摩耗が促進されるような場合、ゴムに導
電性を付与して摩耗粉の付着を防止させる成分として、
(a)成分100重量部当り約20〜0重量部、好まし
くは約10重量部以下の割合で用いられる。
(h)成分の有機過酸化物としては、例えばジクミルパ
ーオキサイド、ジ第3ブチルパーオキサイド、2,5−
ビス(第3ブチルパーオキシ)−2,5−ジメチルヘキ
サンなどが、(a)成分100重量部当り約0.1〜1
0重量部の割合で用いられる。
本発明に係るシリコーンゴム組成物は、以上の各成分を
単に配合するだけでも調製されるが、必要に応じて末端
水酸基封鎖低重合度ポリジメチルシロキサン、ジフェニ
ルメチルシラノールなどの低分子量有機けい素化合物、
ビニル基含量の大きい低重合オルガノポリシロキサン、
顔料、加工助剤、その他の添加剤を配合することもでき
る。
組成物の調製に際しては、一般にはまず(a)成分およ
び(0)成分をニーダ−、ミキサーなどを用いて混合し
、十分に練り合せた後、それ以外の各成分中加硫剤であ
る有機過酸化物以外の各成分を混合することによって行
われ、加硫成形は有機過酸化物を添加した後、約100
〜180℃で数分間程度加熱することによって行われる
〔発明の効果〕
本発明に係るシリコーンゴム組成物は、トリフルオロプ
ロピル基を有するシロキサン単位を共重合させたジオル
ガノポリシロキサン共重合体を主成分として用い、これ
に必要な種々の配合剤を配合して構成されているため、
次のような点での特徴を有しいる。
(1)通常のポリジメチルシロキサン重合体と比較して
、耐低粘度油性にすぐれ、耐加水分解性も改善されてい
る。
(2)金属の炭酸塩または酸化物を配合することにより
、劣化油中に含まれる酸成分を中和し、耐加水分解性を
向上させている。特に、酸化鉄(Fezoa)は、耐Z
nDTP性(モータオイルに含まれる極性添加剤の一種
であるZnDTPは、高温度で分解し、H2Sなどの酸
性成分を生成させ、これはポリシロキサン重合体の加水
分解劣化促進効果を有し、この重合体の寿命に大きく関
係している。耐ZnDTP性は、この分解生成物を金属
酸化物により中和し、加水分解劣化を抑制する効果であ
る)にすぐれている。
(3)グラファイトおよびフッ素樹脂を配合することに
より、自己潤滑性、耐摩耗性が改良され、シール性も向
上する。
(4)このような結果、本発明のシリコーンゴム組成物
から得られる加硫成形品は1例えばAPI分類でのSF
級エンジン油中に140〜180℃の温度で浸漬した場
合、従来の耐油性シリコーンゴムから得られたものが約
200〜600時間で著しく機械的特性を低下させるの
と比較して、それの約2〜3倍のオイル抵抗性を有して
いる。
(5)このシリコーンゴム組成物からの加硫成形品は、
低粘度油や長期に熱安定性を持たせた油に対し、特に動
的条件下、密封条件下に適用された場合、長期にわたり
実用上十分な機械的特性を維持しているので、耐油性を
大幅に改善させたゴム材料として、機械、輸送機器関連
分野での各種パツキン、シール材などに有効に使用する
ことができる。
〔実施例〕
次に、実施例について本発明を説明する。
実施例1 (CH2CH2GHz ) (CH−)SiO単位を3
0モル%、(CH3)zSiO単位を70モル%それぞ
れ含有するジオルガノポリシロキサン共重合体(粘度1
00万cst、25℃)100部(重量、以下同じ)、
けいそう土20部、微粉末シリカ30部、酸化チタン1
部、炭酸マグネシウム3部、酸化鉄4部、グラファイト
10部、フッ素樹脂(ヘキスト製品HO5TAFLON
 TF9202)10部およびアセチレンブラック3部
を用い、まず共重合体および微粉末シリカをニーダ−で
混練した後、他の各成分をそこに加えて2本ロールで混
練した。
この混練物に、2,5−ジメチル−2,5(ジ第3ブチ
ルパーオキシ)ヘキサン2.5部を加え、170℃、1
0分間の熱プレスおよび200℃、4時間のオーブン中
での二次加硫による加硫成形を行ない、厚さ2mmのシ
ートを成形した。
比較例1 実施例1において、グラファイトおよびフッ素樹脂を用
いずに、けいそう土の使用量を23部に変更した。
比較例2 実施例1において、炭酸マグネシウムおよび酸化鉄が用
いられなかった。
実施例2 実施例1において、ジオルガノポリシロキサン共重合体
として(CF、 CH2CH2) (CH3)SiO単
位を15モルで、 (CI、)、SiO単位を85モル
%含有するものが用いられた。
比較例3 実施例1において、ジオルガノポリシロキサン共重合体
の代りに、ポリジメチルシロキサン重合体が用いられた
比較例4 実施例1において、酸化チタンが用いられなかった・ [常態値および耐熱油性試験] 以上の各実施例および比較例で得られた加硫シートにつ
いて、JIS K−6301に準じて常態値および耐熱
油性(150℃、70時間浸漬)をそれぞれ測定した。
得られた結果は、次の表1に示される。
(以下余白) 表1 [(JISA)  80 78 79 78 80引張
強度   (kg/aJ)  60   58   5
9   63   68伸び       (%)13
0  150  130  130  120硬度変化
 (ポイント)  −7−8−8−10−20(擾ごE
^39εイEJ(%)  +13    +13   
 +13    +14    +31±:タオイ四用
V観浸漬 硬度変化 (ポイント)−4−4−4−5−9(卆ごE
に3eε(tJ      (%)   +4    
+4    +4    +4.5  +15[回転試
験] 次の条件下で、回転試験を行なった。
温   度=150℃ オイル:モータオイル10M/30 1サイクル毎に終了後のオイル洩れの有無を確認すると
共に、硬度の変化を測定した。得られた結果は、次の表
2に示される。
表2 一例一゛れ  サイクル    ヒポイン実施例1  
  35        −11比較例1    23
        −11実施例2    30    
    −12比較例3    20        
−16[長期間低粘度油性試験] モータオイル5M/30を用い、175℃での長期間低
粘度油性を調べた。得られた結果は1次の表3に示され
る。
(以下余白) 表3 硬度変化(ポイント)  −11−11−13−20−
11(檜にft【歪eΣ(tJ!    (%)   
+15    +15    +16    +35 
   +15空照別麗漬 硬度変化(ポイント)  −12−13−14−31−
13(4に1r駈歪3ε()J    (%)   +
15    +15.5  +16    +37  
  +16段味市堰遺 硬度変化(ポイント)  −14−15−15−35−
17mΣイヒ2啼K   (%)   +15.5  
 +16.5   ÷16.5   +29    +
14埠胛荊晒憶 硬度変化(ポイント)  −16−18−18−13−
20a賢歪3εイヒ2ヰl    (%)   +16
    +IL5  +17.5   +1.0   
+7[共重合組成と体積変化率、寿命との関係]モータ
オイル51/30を用い、175℃のオイル中に浸漬し
たとき、70時間浸漬後の体積変化率(0)および引張
強度が丁度半分の値となる点である寿命(Δ)を、(C
F3C1,CHffi)(CH3)SiO単位(FVM
Q) ト(CH,)2SiO単位(VMQ)の共重合組
成との関係で測定すると、第1図のグラフに示されるよ
うな結果が得られた。
なお、このグラフには、モータオイルとして10w/3
0を用いたときのポリジメチルシロキサンについての、
同条件下における体積変化率(・)および寿命(ム)の
値が併記されている。この結果は。
モータオイルのグレードが101+l/30から51/
30に移行することにより1体積変化率が増大し、寿命
が低下してくることを示している。
本発明に係るシリコーンゴム組成物の加硫物は。
モータオイルswノ3oの使用時に、従来のポリジメチ
ルシロキサン加硫物−モータオイル101/30の組合
せと比較して、(a)成分が約5〜40モル%共重合さ
れているとき、それと同等かあるいはそれ以上の物性を
示すことが分る。このように、本発明は、モータオイル
の低粘度化に対して十分対応し得る効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ジオルガノポリシロキサン共重合体の共重合
組成と体積変化率、寿命との関係を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(a)単位式 (i)(CF_3CH_2CH_2)a(R)bSiO
    [4−(a+b)]/2(ここで、Rはメチル基、エチ
    ル基、ビニル基またはフェニル基であり、aは0.10
    〜0.82であり、bは1.19〜1.95であり、か
    つa+bは1.98〜2.05である)および(ii)
    R(a+b)SiO[4−(a+b)]/2(ここで、
    Rおよびa、bは上記定義と同じである)の共重合体よ
    りなり、上記(i)成分が約5〜40モル%の割合で共
    重合されたジオルガノポリシロキサン共重合体100重
    量部、 (b)けいそう土約5〜100重量部、 (c)微粉状シリカ約5〜150重量部、 (d_1)酸化チタン約0.5〜10重量部、(d_2
    )マンガン、亜鉛、マグネシウム、カルシウムまたは鉄
    の炭酸塩または酸化物約40〜0重量部、(e)グラフ
    ァイト約0.5〜20重量部、(f)フッ素樹脂約0.
    5〜20重量部、 (g)カーボンブラック約20〜0重量部および(h)
    有機過酸化物約0.1〜10重量部 よりなるシリコーンゴム組成物。 2、シール材料成形用に用いられる特許請求の範囲第1
    項記載のシリコーンゴム組成物。
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