JPS63218302A - 原木処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は原木処理装置に関し、特に原木に燃焼ガスを当
てて樹脂を変成させるための原木処理装置に関する。

従来の技術 ？脂を多く含んだ木材を建材や家具として利用する場合
には、この木材中に含まれる樹脂が表面に出てこないよ
うにする必要がある。このため従来は、木質系燃料を不
完全燃焼させることにより発生した燃焼ガスを原木に当
て、この燃焼ガスにより原木中に含まれる樹脂を変成さ
せることにより、この樹脂が木材の表面に出てこないよ
うにしている。このように原木を処理するため、従来は
、この原木を収容可能であるとともにこの「に木へ燃焼
ガスを供給可能な炉体が用いられている。

発明が解決しようとする問題点 しかし、一般の炉体は所定位置に固設するのが通例とな
っているため、山中から切り出した原木を処理するため
には、炉体が設ｒＩｌされている処理工場まで原木を運
搬しなければならないという問題点がある。また、処理
すべき原木を炉体内へ搬入したり、処理侵の原木を炉体
から搬出したりする場合には、フォークリフトトラック
などの運搬手段が必要となり、このＮ＃１手段により処
１！！前の原木を炉内の所定位置に降ろし、かつ処理棲
の原木を炉内で運搬手段′に積み換えた後にこれを搬出
しなｔプればならないため、作業性が悪いという問題点
もある。

そこで本発明はこのような問題点を解決し、山中の適所
に１１可能であるとともに、山中における別の位置への
移設が容易で、しかも炉内への原木の搬入および処理後
の原木の炉外への搬出を容易に行うことができる涼木処
ｆ［ｆを青ることを目的とする。

問題点を解決するための手段 上記問題株を解決するため本発明は、横方向に配置され
た管状の炉体と、原木を支持して炉体の内外へ出入り可
能な台車と、炉体内においてこの炉体の長さ方向に設け
られた穴あきの燃焼ガス供給管と、炉体に連通０れた排
気管とを有する構成としたものである。

作用 このようなものであると、炉体を管状に構成したため、
そのＪ！ｕｌ性が良好になり、山中の適所への運搬や山
中での設＠場所の変更が容易に行われる。また燃焼ガス
供給管は炉体の内部に設けられているため、炉体ととも
に３！！搬されることになり、この点においても良好な
運搬性が確保される。原木は、台車に積載されてこの台
車とともに炉内へ搬入され、台車で支持された状態で処
理が行われる。処理後の原木は台車の走行によりか外へ
搬出され、出荷される。

実施例 第１図および第２図は、本発明にもとづく原木処理装置
の一実施例を示すものである。ここで１は水平方向の炉
体であり、一対の鋳鉄製の管体２゜３が継手部４を介し
て接合された構成となっている。継手部４は、一方の管
体３に形成された受口５の内部に、他方の管体２に形成
された挿口６が挿入され、受口挿口間がパツキンにてシ
ールされた構成となっている。継手部４は、受口５と挿
口６とをはめ合わせたいわゆるブツシュオンジヨイント
構造とするのが好適であるが、この他の結合＃１１ｍを
採用することもできる。また、受口５と挿口６を有しな
い７ランジ継手を採用してもよい。

なお、両管体２，３は、ともに一端に受口５を有しかつ
他端に挿口６を有した同一形状となるように構成され、
木材の統一が図られている。

炉体１の一端は蓋板７にて閉塞され、炉体１の他端には
開ｒＪｆｆ…８が設けられている。開閉扉８はこの開［
ｊ８を昇降させる駆動装置９に連動されており、この昇
降により炉体１の他端を１Ｆｌｆｆ閏可能となっている
。炉体１の外側は、蓋板７および開＃１扉８を含めて、
断熱材１０にて覆われている。

炉体１には複数の脚１１が取付けられており、このｌｌ
！１１１１が取付けられており、この１ｌＩ１１１がコ
ンクリートブロック製の基礎１２に取外し可能に固定さ
れた４１１造となっている。

炉体１の内側の底部には、一対のローラ列１３゜１４が
、互いに間隔をおいて、この炉体１の長さ方向にわたり
設けられている。各ローラ列１３．１４はそれぞれ多数
のガイドローラ１５を有し、枠状の台車１６を炉体１の
長さ方向に走行可能なように案内している。第１図に示
すように、炉体１の内部には、各管体２，３ごとに対応
した長さの２台の台車１６を収容可能となっている。台
車１６の下面には、ガイドローラ１５に当たるライナ１
７が設けられている。台車１６は、その上面に複数の原
木１８を束状に載置可能とされており、かつこの束状に
載置された原木１８の側部を支持可能な支持棒１９を有
している。支持棒１９は、管状の炉体１の内面に沿うよ
うに湾曲して形成されている。

開閉扉８の外側には搬送ローラ２０を有した装入台２１
が設置されており、この装入台２１によって台車１６を
炉体１へ出し入れできるようにされている。

炉体１の内部における両ローラ列１３．１４の間には、
炉体１の長さ方向にわたって燃焼ガス供給管２２が敷設
されている。この燃焼ガス供給管２２には、炉体１の内
部へ燃焼ガス２３を放出させるための多数の欣出口２４
が形成されている。

蓋板７の側方には燃焼炉２５が設置されており、この燃
焼炉２５で発生した燃焼ガスを供給管２２へ導くための
ガス管２６が接続されている。ガス管２６は、弁２１お
よびプロワ２８を介した後に蓋板７を異通して、燃焼ガ
ス供給管２２に接続されている。ガス管２６には、弁２
７とプロ”９２８との間に冷風供給管２９が接続されて
いる。この冷風供給管２９は、管路の途中に調節弁３０
を有し、かつその端部３１は大気に開成されている。３
２は燃焼炉２５の煙突である。　蓋板７には、炉体１か
らのガスを排出するための排気管３３が取付けられてお
り、この排気管３３も、周囲が断熱４４１０にて宿われ
でいる。

炉体１の内部における長さ方向適当間隔おきの位置には
、散水管３４がそれぞれ設けられている。

この散水管３４は、第２図に示１Ｊように炉体１の上部
内面に沿って湾曲されており、炉体１の周方向適当間隔
おきにスプレーノズル３５を有している。

このスプレーノズル３５は、台車１６に載せられた束状
の原木１８の表面に散水３６を噴霧可能とされている。

第１図において、３７は各散水？！３４への散水供給管
で、排気管３３の途中に設けられた熱交換部３８に接続
されることにより、廃熱により加熱された温水を各散水
管３４へ供給可能となっている。

炉体１の内部における長さ方向適当間隔おきの位置には
天井ファン３９が設けられ、炉体１の内部のガス２３を
撹拌できるようにされている。天井ファン３９の周囲に
はガイド板４０が設けられており、このガイド板４０に
よって、炉体１の内部のガス２３をこの炉体１の内面に
沿って上昇させた後に、天井ファン３９から原木１８に
向けて下方へ吹き出させるように構成されている。

各管体２，３には、炉体１の中の燃焼ガス２３が万−原
発したときの安全のため、燦発口４１が設けられている
。

次に、第１図〜第２図にもとづいて、原木１８の処理作
業につき説明する。まず装入台２１の上に、原木１８を
積んだ台車１６を、フォークリフトトラックなどにより
搬入する。次に炉体１の開閉＃Ｐ８を開き、この原木１
８を支持した台４１１６を装入台２１から炉体１の内部
のローラ列１３．１４の１へ渡して、炉体１の尭側へ向
は移動させる。同様にして、もう一つの台車１６を炉体
１の内部へ収容したなら、開開ｍ８を閉じる。

その後、燃焼炉２５の中で木質系燃料を不完全燃焼させ
、弁２７を開くことにより燃焼ガス２３をガスｖ１２６
を通して燃焼ガス供給管２２へ送り、その放出口２４か
ら炉体１の内部へ放出させる。このとき、冷風供給菅２
９の調節弁３０の開度を調節することにより、燃焼ガス
２３へ適当に大気を混合させて、ガス濃度およびガス温
度を適宜のものとする。

燃焼ガス供給管２２から炉体１の内部に放出された燃焼
ガス２３は、炉体１の内部を流動して原木１８に当たり
、この原木１８に含まれるＩＭｌｆｆを変成させる。こ
のとき、炉体１は管体２，３にて構成されているため、
ガス流が円周方向に均等なものとなり、炉体１の断面に
おけるガス２３の組成や温度の差異が少なくなって、原
木１８を均一に処理することが可能となる。また天井フ
ァン３９により炉体１の内部のガス２３が撹拌されるた
め、この撹拌によってもガス２３の組成、温度が一様化
される。この−線化されたガス２３が、天井ファン３９
およびガイド板４０の作用により、原木１８に向けて吹
き当てられる。

台車１６は円弧状に張り出した支持棒１９により原木１
８を支持するため、原木１８は断面円形の束状に支持さ
れることになってその束状体の表面積が増大し、この結
果、燃焼ガス２３が束状体の芯部に向けても容易に浸透
する。したがって、この芯部に存在する原木１８につい
ても、良好な処理が行われる。

また、台車１６は通気性を有した枠状に形成されている
ため、供給管２２からの燃焼ガス２３は、この台車１６
を通過して原木１８に当てられる。

原木１８の処理に供された侵の燃焼ガス２３は、排気管
３３により炉体１の外部へ放出される。

排気管３３に設けられた熱交換部３８により、炉体１か
らの廃熱を利用して温水を作り、この温水を各散水管３
４に供給して、スプレーノズル３５から原木１８の表面
に向は間欠的に散水３６を噴霧する。これは、原木１８
の表面はその芯部よりも乾燥が早く、過乾燥状態になり
やすいことから、これを防止して適正含水率（４％程度
）を維持するためである。

このように、炉体１の内部の雰囲気を２００℃程度とし
て、５０時間程度燃焼ガス２３を供給することにより、
原木１８の処理が完了する。そこで、開閉ｒｎ８を開き
、台車１６を装入台２１まで引き出して、これをフォー
クリフトトラックなどにより搬出する。

本装置を山中の適所に設置する場合には、その場所に基
礎１２を設置し、この基礎１２が設置された場所まで、
炉体１や燃焼炉２５などを運搬する。このとき、炉体１
は管体２，３にてａ成されているため、運搬性が良好で
ある。また、炉体１を各管体２，３ごとに分解すること
により、小形化を行なえ、いっそう容易に運搬できる。

さらに、燃焼ガス供給管２２、ローラ列１３．１４、天
井ファン３９、ガイド板４０および散水管３４などは、
管体２，３の内部に取り付けたまま運搬できるため、こ
の点からも運搬性を良好なものとすることができる。

設置位置においては、両管体２，３を互いに接合して炉
体１を組立て、この炉体１を脚１１を介して基礎１２に
固定する。なお、管体２，３は鋳鉄製で剛性が高いため
、地盤が良く、かつ短期間のみ設置する場合は、基礎１
２に代えて、鉄板やチャンネル材にて構成されたベース
プレートを設けるだけでもよい。また、装入台２１は、
１台の台車１６のみを支持できる長さがあれば、各台車
１６を順次搬入用することにより、複数の台車１６を取
扱える。

別の位置に設置替えする場合には、上記と逆の手順で炉
体１を分解して運搬すればよく、運搬性が良好であるた
め、容易に作業できる。

第３図は本発明の他の実施例を示すものである。

本例では、第１図における両管体２．３の間にさらに他
の管体４２．４２を介装して、炉体１の延長を図ったも
のである。これら管体２．３．４２．４２どうしは、第
１図で説明したものと同様の継手部４により、互いに接
合される。管体４２の数を増減することにより、適宜の
長さの炉体１を青ることができる。

第４図は本発明のさらに他の実施例を示すものである。

本例は、第３図と同様の手法により炉体１をきわめて長
く構成したものを例示している。

これに伴って燃焼ガス供給管２２を炉体１の長さ方向の
中央部分で二分割し、各分割管４３．４３ごとに別の燃
焼炉２５．２５を設けている。また、これに応じて、排
気管３３も炉体１の長さ方向に複数設けられている。こ
のような構成とすることにより、炉体１の長さ方向にわ
たる雰囲気条件の確保と、燃焼ガス２３の希釈過多にも
とづく爆発の防止とを図ることができる。

Ｒ明の効果 以上述べたように本発明によると、炉体を管状体で構成
したため、その運搬性が良好になり、山中などにおいて
設置位置を変更するような場合に容易に作業できる。ま
た、燃焼ガス供給管を炉体の内部に設けたため、この供
給管を炉体とともにＭ＃！でき、この点からも運搬性を
良好なものと１にとができる。さらに、原木を支持して
炉体の内外へ出入り可能な台車を設けたため、炉体内へ
の処理前の原木の搬入、炉体内の所定位置での処理中の
原木の保持、および炉体外への処理後の原木の搬出とを
、この台車により容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にもとづく原木処理装置の一実施例の正
面視の断面図、第２図はその側面視の断面図、第３図は
本発明にもとづく原木処理＠置の他の実施例の概略構成
を示す断面図、第４図は同装置のさらに他の実施例の概
略構成を示す断面図である。 １・・・炉体、２，３・・・管体、１６・・・台車、１
８・・・原木、２２・・・燃焼ガス供給管、２３・・・
燃焼ガス、３３・・・排気管。 代理人　　　森　　本　　義　　弘 第２図 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、原木に燃焼ガスを当てて処理を行うための装置であ
   って、横方向に配置された管状の炉体と、原木を支持し
   て炉体の内外へ出入り可能な台車と、炉体内においてこ
   の炉体の長さ方向に設けられた穴あきの燃焼ガス供給管
   と、炉体に連通された排気管とを有することを特徴とす
   る原木処理装置。 ２、炉体は、離脱可能に接続された複数の管体にて構成
   されていることを特徴とする特許請求の範囲第１項に記
   載の原木処理装置。