JPS632176Y2 - - Google Patents
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- JPS632176Y2 JPS632176Y2 JP1983113586U JP11358683U JPS632176Y2 JP S632176 Y2 JPS632176 Y2 JP S632176Y2 JP 1983113586 U JP1983113586 U JP 1983113586U JP 11358683 U JP11358683 U JP 11358683U JP S632176 Y2 JPS632176 Y2 JP S632176Y2
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- JP
- Japan
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- oil tank
- punching tool
- punch
- hole
- cylinder
- Prior art date
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- Expired
Links
- 238000004080 punching Methods 0.000 claims description 13
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 claims description 7
- 210000003811 finger Anatomy 0.000 claims description 4
- 210000003813 thumb Anatomy 0.000 claims description 4
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Landscapes
- Punching Or Piercing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この考案は、鋼板などに予めあけられた穴を部
分的に拡大する切欠きパンチに関するものであ
る。
分的に拡大する切欠きパンチに関するものであ
る。
たとえば鋼板を、形鋼からなる枠体に締結ねじ
にて取り付ける板金組立作業において、鋼板には
バカ穴が、枠体にはタツプ穴が所定のピツチでそ
れぞれ予め加工されているが、たまたま片方もし
くは双方のピツチに誤差があり、そのために締結
ねじを締め付けることができない箇所がでてくる
場合がある。この対策処置として、従来は、鋼板
側のバカ穴を丸ヤスリで楕円状に拡げたり、ドリ
ルでさらえて一回り大き目にあけ直したりする修
正がなされるのが通常である。
にて取り付ける板金組立作業において、鋼板には
バカ穴が、枠体にはタツプ穴が所定のピツチでそ
れぞれ予め加工されているが、たまたま片方もし
くは双方のピツチに誤差があり、そのために締結
ねじを締め付けることができない箇所がでてくる
場合がある。この対策処置として、従来は、鋼板
側のバカ穴を丸ヤスリで楕円状に拡げたり、ドリ
ルでさらえて一回り大き目にあけ直したりする修
正がなされるのが通常である。
このようなピツチの狂いは、溶接時の熱的なひ
ずみ、あるいはケガキ時の寸法誤差など種々の原
因から生ずるのであるが、この種の修正は、手間
がかかり面倒であるのみならず、仕上げが見苦し
い。また、その修正作業に伴つて切屑が被加工物
である電気ボツクス等の内部に落下して溜まり、
それをそのままにしておくと後日その切屑が電気
機器に悪影響を及ぼしたりするため、作業後にボ
ツクス内の清掃を行なうことが必要となり繁雑で
ある。
ずみ、あるいはケガキ時の寸法誤差など種々の原
因から生ずるのであるが、この種の修正は、手間
がかかり面倒であるのみならず、仕上げが見苦し
い。また、その修正作業に伴つて切屑が被加工物
である電気ボツクス等の内部に落下して溜まり、
それをそのままにしておくと後日その切屑が電気
機器に悪影響を及ぼしたりするため、作業後にボ
ツクス内の清掃を行なうことが必要となり繁雑で
ある。
この考案は、前記した修正作業を、容易かつ短
時間に行ないうるとともに、スツキリした仕上状
態に修正することができ、さらに修正作業に伴う
切屑の処理も簡単である好適なハンドツールとし
て用いられる切欠きパンチを提供することを技術
的課題とする。
時間に行ないうるとともに、スツキリした仕上状
態に修正することができ、さらに修正作業に伴う
切屑の処理も簡単である好適なハンドツールとし
て用いられる切欠きパンチを提供することを技術
的課題とする。
この考案は、上記課題を達成するために、切欠
きパンチを以下のように構成した。すなわち、こ
の考案に係る切欠きパンチは、外形が筒状をなす
油タンクと、この油タンクに一体的に連設したポ
ンプ本体ブロツクに形設され、油タンクの筒外面
に親指を除く4指を添えて片手で操作可能なハン
ドレバーを油タンクに対して揺動させることによ
り作動する手動油圧ポンプと、前記ポンプ本体ブ
ロツクに一体的に連設したシリンダブロツクに前
記油タンクと軸心線を一致させて形設され、油タ
ンクから前記手動油圧ポンプにより加圧されて供
給される加圧油によつて作動し、ピストンの先端
部に一体的に形成された作動ロツドを軸線方向に
往復動させる油圧シリンダと、前記シリンダブロ
ツクの前端部に着脱自在に取り付けられる円筒状
のパンチ用雌形工具と、前記作動ロツドに軸心線
を一致させて後端部が着脱自在に連結され、横断
面形状が円形をなし、先端近くに外周部より軸心
方向に向かつて軸心近傍まで刃先角に合わせて溝
状に切り込み形成した刃部を有し、前記パンチ用
雌形工具と対をなしてそのパンチ用雌形工具に挿
通されその内面に摺接しながら軸線方向に進退す
るパンチ用雄形工具とからなり、被加工板材に予
めあけられた穴部に前記パンチ用雄形工具の先端
部を挿入し、その刃部を穴縁部に片寄せて、前記
パンチ用雌形工具の先端面を被加工板材に当接さ
せた状態で前記作動ロツドを引つ込ませてパンチ
用雄形工具を後退させることにより前記穴縁部を
三日月形状に切り欠くようにしたことを要旨とし
て構成されている。
きパンチを以下のように構成した。すなわち、こ
の考案に係る切欠きパンチは、外形が筒状をなす
油タンクと、この油タンクに一体的に連設したポ
ンプ本体ブロツクに形設され、油タンクの筒外面
に親指を除く4指を添えて片手で操作可能なハン
ドレバーを油タンクに対して揺動させることによ
り作動する手動油圧ポンプと、前記ポンプ本体ブ
ロツクに一体的に連設したシリンダブロツクに前
記油タンクと軸心線を一致させて形設され、油タ
ンクから前記手動油圧ポンプにより加圧されて供
給される加圧油によつて作動し、ピストンの先端
部に一体的に形成された作動ロツドを軸線方向に
往復動させる油圧シリンダと、前記シリンダブロ
ツクの前端部に着脱自在に取り付けられる円筒状
のパンチ用雌形工具と、前記作動ロツドに軸心線
を一致させて後端部が着脱自在に連結され、横断
面形状が円形をなし、先端近くに外周部より軸心
方向に向かつて軸心近傍まで刃先角に合わせて溝
状に切り込み形成した刃部を有し、前記パンチ用
雌形工具と対をなしてそのパンチ用雌形工具に挿
通されその内面に摺接しながら軸線方向に進退す
るパンチ用雄形工具とからなり、被加工板材に予
めあけられた穴部に前記パンチ用雄形工具の先端
部を挿入し、その刃部を穴縁部に片寄せて、前記
パンチ用雌形工具の先端面を被加工板材に当接さ
せた状態で前記作動ロツドを引つ込ませてパンチ
用雄形工具を後退させることにより前記穴縁部を
三日月形状に切り欠くようにしたことを要旨とし
て構成されている。
この考案は上記のように構成されており、この
考案の切欠きパンチにおいては、油タンクの筒外
面に親指を除く4指を添えて片手でハンドレバー
を油タンクに対し揺動操作すると、手動油圧ポン
プが作動し、油タンクから油が加圧されて油圧シ
リンダに供給され、油圧シリンダのピストンの先
端部に一体的に形成された作動ロツドが軸線方向
に往復動する。この作動ロツドが往復動すると、
その作動ロツドに軸心線を一致させて後端部が連
結されたパンチ用雄形工具の、刃部が形成されて
いる先端部が、シリンダブロツクの前端部に取り
付けられたパンチ用雌形工具に対して進退する。
この時、被加工板材に予めあけられた穴部にパン
チ用雄形工具の先端部を挿入し、刃部を穴縁部に
片寄せて、パンチ用雌形工具の先端部を被加工板
材に当接させた状態でパンチ用雄形工具を後退さ
せると、穴縁部が三日月形状に切り欠かれる。以
上のように、この考案の切欠きパンチを使用すれ
ば、片手だけで、容易かつ短時間で、スツキリし
た仕上状態に穴部の修正を行なうことができ、ま
た修正作業に伴う切屑は、パンチ用雄形工具の外
周部より軸心方向に向かつて軸心近傍まで溝状に
切り込み形成された刃部に収容されるため、その
処理が簡単に済む。
考案の切欠きパンチにおいては、油タンクの筒外
面に親指を除く4指を添えて片手でハンドレバー
を油タンクに対し揺動操作すると、手動油圧ポン
プが作動し、油タンクから油が加圧されて油圧シ
リンダに供給され、油圧シリンダのピストンの先
端部に一体的に形成された作動ロツドが軸線方向
に往復動する。この作動ロツドが往復動すると、
その作動ロツドに軸心線を一致させて後端部が連
結されたパンチ用雄形工具の、刃部が形成されて
いる先端部が、シリンダブロツクの前端部に取り
付けられたパンチ用雌形工具に対して進退する。
この時、被加工板材に予めあけられた穴部にパン
チ用雄形工具の先端部を挿入し、刃部を穴縁部に
片寄せて、パンチ用雌形工具の先端部を被加工板
材に当接させた状態でパンチ用雄形工具を後退さ
せると、穴縁部が三日月形状に切り欠かれる。以
上のように、この考案の切欠きパンチを使用すれ
ば、片手だけで、容易かつ短時間で、スツキリし
た仕上状態に穴部の修正を行なうことができ、ま
た修正作業に伴う切屑は、パンチ用雄形工具の外
周部より軸心方向に向かつて軸心近傍まで溝状に
切り込み形成された刃部に収容されるため、その
処理が簡単に済む。
以下、この考案の好適な実施例について図面を
参照しながら詳細に説明する。
参照しながら詳細に説明する。
第1図はこの考案の1実施例を示す切欠きパン
チの外形平面図であり、第2図はその側断面図で
ある。この切欠きパンチは、油タンク1および手
動油圧ポンプ2からなる小形油圧源3と、この小
形油圧源3から供給される加圧油によつて作動す
る油圧シリンダ4と、その作動ロツド5に着脱自
在に連結されるパンチ用雄形工具(ポンチ)6、
および油圧シリンダ4の前端部に着脱自在に取り
付けられるパンチ用雌形工具(ダイス)7からな
るパンチング部8とによつて構成されている。
チの外形平面図であり、第2図はその側断面図で
ある。この切欠きパンチは、油タンク1および手
動油圧ポンプ2からなる小形油圧源3と、この小
形油圧源3から供給される加圧油によつて作動す
る油圧シリンダ4と、その作動ロツド5に着脱自
在に連結されるパンチ用雄形工具(ポンチ)6、
および油圧シリンダ4の前端部に着脱自在に取り
付けられるパンチ用雌形工具(ダイス)7からな
るパンチング部8とによつて構成されている。
油タンク1は、このハンドツールの把手部とも
なるパイプ9を、その前端部に溶接などにより固
定した大形袋ナツト10を介して油圧ポンプ本体
ブロツク11に締結し、締結されたパイプ9の後
端部に油もれ止めシールを有する栓部12を螺合
することによつて形成されている。
なるパイプ9を、その前端部に溶接などにより固
定した大形袋ナツト10を介して油圧ポンプ本体
ブロツク11に締結し、締結されたパイプ9の後
端部に油もれ止めシールを有する栓部12を螺合
することによつて形成されている。
手動油圧ポンプ2は、ポンプ本体ブロツク11
に設けられたシリンダ部13に、摺動自在にプラ
ンジヤ14が係合され、プランジヤ14の上端部
は、それに施されたU字形切込みに係合するピン
15を介してハンドレバー16に連接され、この
ハンドレバー16が、同じくポンプ本体ブロツク
11に植えこまれた支持ブラケツト17にピン1
8を介して揺動自在に取り付けられている。ま
た、シリンダ部13には、弾発力によりプランジ
ヤ14を押し出すように作用するコイルばねが収
めてある。そして、手動油圧ポンプ2は、油タン
ク1とは、それに内蔵され、端部開口部にフイル
タ19を有する吸込み部20と、ポンプ本体ブロ
ツク11の油タンク側に設けられた吸込み用ボー
ルチエツクバルブ21とを連結する吸込みパイプ
22を介して接続され、油圧シリンダ4とは、ポ
ンプ本体ブロツク11の油圧シリンダ側に設けら
れた吐出し用ボールチエツクバルブ23を介して
接続されている。したがつて、油タンク1のパイ
プ9外面に親指を除く4指を添えてハンドレバー
16を片手で(場合によつては両手で)、把手部
すなわち油タンク1側へ握りしめるようにする
と、プランジヤ14は、シリンダ部13に押し込
められ、ついで手の力を抜くと、前記コイルばね
の弾発的復元力によつてプランジヤ14はシリン
ダ部13から押し出されることとなるので、ハン
ドレバー16をピン18まわりに反復揺動させる
ことによつて、プランジヤ14はシリンダ部13
内にて往復動させられる。そして、プランジヤ1
4がシリンダ部13から押し出される戻り行程に
おいては、シリンダ部13は負圧になるので、吸
込み用ボールチエツクバルブ21はスプリングの
弱い押圧力に抗して開口され、油タンク1内の作
動油がフイルタ19を通して吸込み部20から吸
込みパイプ22を経てシリンダ部13に吸い込ま
れる。また、プランジヤ14がシリンダ部13に
押し込められる往き行程においては、シリンダ部
13に吸い込まれた作動油が加圧されることか
ら、吸込み用ボールチエツクバルブ21は自動的
にブロツクされ、吐出し用ボールチエツクバルブ
23がスプリングの押圧力に抗して開口され、加
圧された作動油が油圧シリンダ4内に送り込まれ
るようになつている。
に設けられたシリンダ部13に、摺動自在にプラ
ンジヤ14が係合され、プランジヤ14の上端部
は、それに施されたU字形切込みに係合するピン
15を介してハンドレバー16に連接され、この
ハンドレバー16が、同じくポンプ本体ブロツク
11に植えこまれた支持ブラケツト17にピン1
8を介して揺動自在に取り付けられている。ま
た、シリンダ部13には、弾発力によりプランジ
ヤ14を押し出すように作用するコイルばねが収
めてある。そして、手動油圧ポンプ2は、油タン
ク1とは、それに内蔵され、端部開口部にフイル
タ19を有する吸込み部20と、ポンプ本体ブロ
ツク11の油タンク側に設けられた吸込み用ボー
ルチエツクバルブ21とを連結する吸込みパイプ
22を介して接続され、油圧シリンダ4とは、ポ
ンプ本体ブロツク11の油圧シリンダ側に設けら
れた吐出し用ボールチエツクバルブ23を介して
接続されている。したがつて、油タンク1のパイ
プ9外面に親指を除く4指を添えてハンドレバー
16を片手で(場合によつては両手で)、把手部
すなわち油タンク1側へ握りしめるようにする
と、プランジヤ14は、シリンダ部13に押し込
められ、ついで手の力を抜くと、前記コイルばね
の弾発的復元力によつてプランジヤ14はシリン
ダ部13から押し出されることとなるので、ハン
ドレバー16をピン18まわりに反復揺動させる
ことによつて、プランジヤ14はシリンダ部13
内にて往復動させられる。そして、プランジヤ1
4がシリンダ部13から押し出される戻り行程に
おいては、シリンダ部13は負圧になるので、吸
込み用ボールチエツクバルブ21はスプリングの
弱い押圧力に抗して開口され、油タンク1内の作
動油がフイルタ19を通して吸込み部20から吸
込みパイプ22を経てシリンダ部13に吸い込ま
れる。また、プランジヤ14がシリンダ部13に
押し込められる往き行程においては、シリンダ部
13に吸い込まれた作動油が加圧されることか
ら、吸込み用ボールチエツクバルブ21は自動的
にブロツクされ、吐出し用ボールチエツクバルブ
23がスプリングの押圧力に抗して開口され、加
圧された作動油が油圧シリンダ4内に送り込まれ
るようになつている。
油圧シリンダ4は、シリンダブロツク24に設
けたシリンダ部25に、作動ロツド5と一体をな
す段付きピストン26が摺動自在にはめあわされ
ており、その後方に延設された中空円筒状部2
6′がポンプ本体ブロツク11の突出部に、シリ
ンダ部25の軸線に沿つて設けた油路27に摺動
自在にはめあわされ、さらに作動ロツド5が、シ
リンダブロツク24に、シリンダ部25と軸心線
を一致させて接続し、かつ前端部が開口するよう
に設けたガイド孔部28に油密を保持して摺動自
在にはめあわされている。そして、段付きピスト
ン26の中空円筒状部26′の孔部は、加圧油の
油路をなし、ピストン26の前端面外縁部に施さ
れた環状切欠き部に、一対の放射状油路を介して
接続されている。ポンプ本体ブロツク11の前端
面には、ばね受け座が設けられ、このばね受け座
とピストン26との間に圧縮コイルばね29が収
められている。
けたシリンダ部25に、作動ロツド5と一体をな
す段付きピストン26が摺動自在にはめあわされ
ており、その後方に延設された中空円筒状部2
6′がポンプ本体ブロツク11の突出部に、シリ
ンダ部25の軸線に沿つて設けた油路27に摺動
自在にはめあわされ、さらに作動ロツド5が、シ
リンダブロツク24に、シリンダ部25と軸心線
を一致させて接続し、かつ前端部が開口するよう
に設けたガイド孔部28に油密を保持して摺動自
在にはめあわされている。そして、段付きピスト
ン26の中空円筒状部26′の孔部は、加圧油の
油路をなし、ピストン26の前端面外縁部に施さ
れた環状切欠き部に、一対の放射状油路を介して
接続されている。ポンプ本体ブロツク11の前端
面には、ばね受け座が設けられ、このばね受け座
とピストン26との間に圧縮コイルばね29が収
められている。
作動ロツド5には、ポンチ6をそのねじ部にて
連結するためのねじ孔が設けられている。
連結するためのねじ孔が設けられている。
ポンチ6は、その外径寸法がこのハンドツール
にて切欠き修正がなされる、たとえば鋼板の穴の
内径に合わされており、その外周部より軸心方向
に向かつて軸心近傍まで刃先角θ(たとえば70゜)
に合わせ、かつ前記鋼板の板厚より若干広幅の溝
状に切り込み、刃部Cが形成されている。そし
て、このポンチ6と対をなすダイス7は、ガイド
孔部28に挿入され、押しねじ30により抜け出
さぬように固定されている。
にて切欠き修正がなされる、たとえば鋼板の穴の
内径に合わされており、その外周部より軸心方向
に向かつて軸心近傍まで刃先角θ(たとえば70゜)
に合わせ、かつ前記鋼板の板厚より若干広幅の溝
状に切り込み、刃部Cが形成されている。そし
て、このポンチ6と対をなすダイス7は、ガイド
孔部28に挿入され、押しねじ30により抜け出
さぬように固定されている。
つぎに、この切欠きパンチにおける動作につい
て説明する。
て説明する。
被加工板材、たとえば鋼板にあけられたピツチ
が若干狂つているバカ穴を、その手直しを要する
側に三日月形状の切欠きを施し修正するには、ま
ずこの穴径にあつたポンチ6を作動ロツド5に連
結するとともに、このポンチ6と対をなすダイス
7を、油圧シリンダ4の前端部のガイド孔部28
に挿入して取り付ける。ポンチ6を作動ロツド5
に連結するに当たつては、ポンチ6のねじ部を作
動ロツド5のめねじ部に螺合させ、ポンチ6の先
端の二方取り部にスパナをかけて締め付ければよ
いのであるが、この際に、作動ロツド5が段付き
ピストン26とともにシリンダブロツク24に対
してつれ回りをおこし、十分に締め付けられない
ことがある。このような場合には、ハンドレバー
16を前記したとおり適当回数揺動させ、手動油
圧ポンプ部から加圧油を油圧シリンダ4に送り出
し、加圧油を油路27から段付きピストン26の
中空円筒状部26′の油路、ついで放射状の一対
の油路を経てピストン26の環状切欠き部に送り
込む。段付きピストン26は、環状切欠き部に送
り込まれた加圧油により発生する右方向の押圧力
が、中空円筒状部26′の端面全体に作用する加
圧油により生ずる左方向の押圧力より大きくなる
ようにされているので、両押圧力の差によつて圧
縮コイルばね29を圧縮しながら右方向に移動し
始める。この右方向の移動が始まると直ちに、段
付きピストン26の前端面全体に加圧油が作用す
ることとなり、ピストン26は、さらにコイルば
ね29を圧縮しながら、シリンダ部25内を右方
向に移動し、ピストン26の後端面がポンプ本体
ブロツク11の突出部に強く押し付けられるよう
になり、その間に生ずる摩擦力によつてポンプ本
体ブロツク11に固定しておくことができる。
が若干狂つているバカ穴を、その手直しを要する
側に三日月形状の切欠きを施し修正するには、ま
ずこの穴径にあつたポンチ6を作動ロツド5に連
結するとともに、このポンチ6と対をなすダイス
7を、油圧シリンダ4の前端部のガイド孔部28
に挿入して取り付ける。ポンチ6を作動ロツド5
に連結するに当たつては、ポンチ6のねじ部を作
動ロツド5のめねじ部に螺合させ、ポンチ6の先
端の二方取り部にスパナをかけて締め付ければよ
いのであるが、この際に、作動ロツド5が段付き
ピストン26とともにシリンダブロツク24に対
してつれ回りをおこし、十分に締め付けられない
ことがある。このような場合には、ハンドレバー
16を前記したとおり適当回数揺動させ、手動油
圧ポンプ部から加圧油を油圧シリンダ4に送り出
し、加圧油を油路27から段付きピストン26の
中空円筒状部26′の油路、ついで放射状の一対
の油路を経てピストン26の環状切欠き部に送り
込む。段付きピストン26は、環状切欠き部に送
り込まれた加圧油により発生する右方向の押圧力
が、中空円筒状部26′の端面全体に作用する加
圧油により生ずる左方向の押圧力より大きくなる
ようにされているので、両押圧力の差によつて圧
縮コイルばね29を圧縮しながら右方向に移動し
始める。この右方向の移動が始まると直ちに、段
付きピストン26の前端面全体に加圧油が作用す
ることとなり、ピストン26は、さらにコイルば
ね29を圧縮しながら、シリンダ部25内を右方
向に移動し、ピストン26の後端面がポンプ本体
ブロツク11の突出部に強く押し付けられるよう
になり、その間に生ずる摩擦力によつてポンプ本
体ブロツク11に固定しておくことができる。
このように上記した操作によつて作動ロツド5
を固定しておいてから、ポンチ6を締め付ければ
よい。ポンチ6を作動ロツド5に連結した後、第
1図に示したレリーズ用のつまみ31を、それに
向かつて反時計方向に回し、加圧油を排出油路3
2から油タンク部1へ戻すようにすれば、段付き
ピストン26は、圧縮コイルばね29の弾発復元
力によつて前進させられ、第2図に示した位置に
復帰する。なお、レリーズ用のつまみ31にはピ
ン33が固定してあり、ポンプ本体ブロツク11
に植えこまれたストツパー用ピン34にピン33
が接触するまでつまみ31をそれに向かつて時計
方向に回せば、つまみ31と一体の抑えねじ部
が、ボール弁体を押え込み、排出油路32と接続
する油路の出口を閉塞するようにされている。
を固定しておいてから、ポンチ6を締め付ければ
よい。ポンチ6を作動ロツド5に連結した後、第
1図に示したレリーズ用のつまみ31を、それに
向かつて反時計方向に回し、加圧油を排出油路3
2から油タンク部1へ戻すようにすれば、段付き
ピストン26は、圧縮コイルばね29の弾発復元
力によつて前進させられ、第2図に示した位置に
復帰する。なお、レリーズ用のつまみ31にはピ
ン33が固定してあり、ポンプ本体ブロツク11
に植えこまれたストツパー用ピン34にピン33
が接触するまでつまみ31をそれに向かつて時計
方向に回せば、つまみ31と一体の抑えねじ部
が、ボール弁体を押え込み、排出油路32と接続
する油路の出口を閉塞するようにされている。
さて、段付きピストン26を図示の位置に復帰
させ、ポンチ6を作動ロツド5に連結し、ダイス
7をガイド孔部28に挿入し、押しねじ30によ
つて固定したこのハンドツールを、ポンチ6を修
正しようとする鋼板の穴部に挿入して当てがう。
ついで、バカ穴に挿入したポンチ6を、バカ穴の
手直しを要する側で、図示のとおり刃部Cに接す
る溝部に鋼板を喰いこませることによつて穴縁部
に所要の寸法だけ片寄らせてから、ハンドレバー
16の前記した揺動動作を繰り返す。
させ、ポンチ6を作動ロツド5に連結し、ダイス
7をガイド孔部28に挿入し、押しねじ30によ
つて固定したこのハンドツールを、ポンチ6を修
正しようとする鋼板の穴部に挿入して当てがう。
ついで、バカ穴に挿入したポンチ6を、バカ穴の
手直しを要する側で、図示のとおり刃部Cに接す
る溝部に鋼板を喰いこませることによつて穴縁部
に所要の寸法だけ片寄らせてから、ハンドレバー
16の前記した揺動動作を繰り返す。
ハンドレバー16の前記操作によつて油圧シリ
ンダ4に加圧油が供給され、前記したとおり、段
付きピストン26がシリンダ部25内を右方向へ
移動し、それに伴つて、作動ロツド5に連結され
ているポンチ6が引き込まれる。そして、第3図
に示すように鋼板はダイス7に押し付けられ、ポ
ンチ6、ダイス7のそれぞれ切刃によつてバカ穴
の縁部がせん断され、三日月形状に切り欠かれ、
所望どおりの修正がなされる。修正作業終了後、
レリーズ用のつまみ31を前記のとおり操作して
段付きピストン26を図示の位置に復帰させる
と、ポンチ6は、刃部Cに接する前記溝部に三日
月形状のせん断切屑が収められて押し戻され、作
業が完了する。同じ穴径のいくつかのバカ穴を修
正するには、前記操作を反復して行なえばよく、
従来のこの種の手直し作業に比べ、より一層容易
かつ短時間に行なえ、しかもスツキリした仕上状
態に修正作業を行なうことができる。
ンダ4に加圧油が供給され、前記したとおり、段
付きピストン26がシリンダ部25内を右方向へ
移動し、それに伴つて、作動ロツド5に連結され
ているポンチ6が引き込まれる。そして、第3図
に示すように鋼板はダイス7に押し付けられ、ポ
ンチ6、ダイス7のそれぞれ切刃によつてバカ穴
の縁部がせん断され、三日月形状に切り欠かれ、
所望どおりの修正がなされる。修正作業終了後、
レリーズ用のつまみ31を前記のとおり操作して
段付きピストン26を図示の位置に復帰させる
と、ポンチ6は、刃部Cに接する前記溝部に三日
月形状のせん断切屑が収められて押し戻され、作
業が完了する。同じ穴径のいくつかのバカ穴を修
正するには、前記操作を反復して行なえばよく、
従来のこの種の手直し作業に比べ、より一層容易
かつ短時間に行なえ、しかもスツキリした仕上状
態に修正作業を行なうことができる。
穴径の異なる場合には、それに合わせたポンチ
6、ダイス7をそれぞれ用意しておき、必要に応
じて取り替え、装着するようにすればよい。
6、ダイス7をそれぞれ用意しておき、必要に応
じて取り替え、装着するようにすればよい。
この考案は以上説明したように構成されかつ作
用するので、この考案に係る切欠きパンチは、設
置された電源、油圧源の有無に関係なく必要な場
所へ自由に持つてゆくことが可能なハンドツール
として使用することができ、被加工板材、たとえ
ば鋼板に予めあけられた多数のバカ穴に順次雄形
工具を挿入し、その刃部をバカ穴の縁部に片寄
せ、ついで作動ロツドを引き込ませることにより
前記穴縁部を三日月形状に切り欠いて穴を拡大修
正することができる。従つて、従来ヤスリもしく
はドリルで行なつていた手直し作業を、片手だけ
で、より一層容易かつ迅速に行ない得るのみなら
ず、スツキリした仕上状態に修正することができ
る。しかも、修正作業に伴つて生じる切屑が刃部
の溝部に収められた状態でポンチが押し戻される
ので、切屑の処理も非常に簡単である。
用するので、この考案に係る切欠きパンチは、設
置された電源、油圧源の有無に関係なく必要な場
所へ自由に持つてゆくことが可能なハンドツール
として使用することができ、被加工板材、たとえ
ば鋼板に予めあけられた多数のバカ穴に順次雄形
工具を挿入し、その刃部をバカ穴の縁部に片寄
せ、ついで作動ロツドを引き込ませることにより
前記穴縁部を三日月形状に切り欠いて穴を拡大修
正することができる。従つて、従来ヤスリもしく
はドリルで行なつていた手直し作業を、片手だけ
で、より一層容易かつ迅速に行ない得るのみなら
ず、スツキリした仕上状態に修正することができ
る。しかも、修正作業に伴つて生じる切屑が刃部
の溝部に収められた状態でポンチが押し戻される
ので、切屑の処理も非常に簡単である。
第1図は、この考案の1実施例を示す切欠きパ
ンチの外形平面図、第2図はその側断面図、第3
図はこの切欠きパンチの作動状態を示す部分側断
面図である。 1……油タンク、2……手動油圧ポンプ、4…
…油圧シリンダ、5……作動ロツド、6……パン
チ用雄形工具(ポンチ)、7……パンチ用雌形工
具(ダイス)、8……パンチング部、C……刃部。
ンチの外形平面図、第2図はその側断面図、第3
図はこの切欠きパンチの作動状態を示す部分側断
面図である。 1……油タンク、2……手動油圧ポンプ、4…
…油圧シリンダ、5……作動ロツド、6……パン
チ用雄形工具(ポンチ)、7……パンチ用雌形工
具(ダイス)、8……パンチング部、C……刃部。
Claims (1)
- 外形が筒状をなす油タンク1と、この油タンク
1に一体的に連設したポンプ本体ブロツク11に
形設され、油タンク1の筒外面に親指を除く4指
を添えて片手で操作可能なハンドレバー16を油
タンク1に対して揺動させることにより作動する
手動油圧ポンプ2と、前記ポンプ本体ブロツク1
1に一体的に連設したシリンダブロツク24に前
記油タンク1と軸心線を一致させて形設され、油
タンク1から前記手動油圧ポンプ2により加圧さ
れて供給される加圧油によつて作動し、ピストン
26の先端部に一体的に形成された作動ロツド5
を軸線方向に往復動させる油圧シリンダ4と、前
記シリンダブロツク24の前端部に着脱自在に取
り付けられる円筒状のパンチ用雌形工具7と、前
記作動ロツド5に軸心線を一致させて後端部が着
脱自在に連結され、横断面形状が円形をなし、先
端近くに外周部より軸心方向に向かつて軸心近傍
まで刃先角θに合わせて溝状に切り込み形成した
刃部Cを有し、前記パンチ用雌形工具7と対をな
してそのパンチ用雌形工具7に挿通されその内面
に摺接しながら軸線方向に進退するパンチ用雄形
工具6とからなり、被加工板材に予めあけられた
穴部に前記パンチ用雄形工具6の先端部を挿入
し、その刃部Cを穴縁部に片寄せて、前記パンチ
用雌形工具7の先端面を被加工板材に当接させた
状態で前記作動ロツド5を引つ込ませてパンチ用
雄形工具6を後退させることにより前記穴縁部を
三日月形状に切り欠くようにした切欠きパンチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11358683U JPS6020321U (ja) | 1983-07-20 | 1983-07-20 | 切欠きパンチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11358683U JPS6020321U (ja) | 1983-07-20 | 1983-07-20 | 切欠きパンチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6020321U JPS6020321U (ja) | 1985-02-12 |
JPS632176Y2 true JPS632176Y2 (ja) | 1988-01-20 |
Family
ID=30262878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11358683U Granted JPS6020321U (ja) | 1983-07-20 | 1983-07-20 | 切欠きパンチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6020321U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS472462U (ja) * | 1971-01-28 | 1972-08-28 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57131220U (ja) * | 1981-02-10 | 1982-08-16 |
-
1983
- 1983-07-20 JP JP11358683U patent/JPS6020321U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS472462U (ja) * | 1971-01-28 | 1972-08-28 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6020321U (ja) | 1985-02-12 |
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