JPS63216610A

JPS63216610A - ドリル

Info

Publication number: JPS63216610A
Application number: JP62049559A
Authority: JP
Inventors: Kojiro Imanaga; 今永　浩二郎; Hideji Hosono; 細野　秀司
Original assignee: Mitsubishi Metal Corp
Current assignee: Mitsubishi Metal Corp
Priority date: 1987-03-04
Filing date: 1987-03-04
Publication date: 1988-09-08

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】「産業上の利用分野」この発明は、むくチップ先端から台金後部に向って２つ
の切屑排出′溝が設けられたトリ・ルに関するものであ
る。

「従来の技術」従来、上記のようなドリルとしては、第４図および第５
図に示すようなドリルＩｔが知られている。このドリル
１１は、台金１２の先端に超硬合金からなるむくチップ
１３がろう付けされている。

前記台金１２および前記むくチップ１３は、断面略円形
状の台金本体１４およびむくチップ本体１５を有してい
る。この台金本体１４およびむくチップ本体１５の外周
には、周方向に等間隔に２つの切屑排出溝１６．１６が
前記むくチップ本体１５の先端から台金本体１４の後部
に向って形成されている。この切屑排出溝Ｉ６は、回転
方向を向く第１の平面１７と回転方向と反対の方向を向
く第２の平面１８とによって画成されている。そして、
前記むくチップ１３の前記第１の平面１７の先端部には
、切刃１９が設けられている。また、前記台金本体１４
の軸心部には、断面円形状の給油孔２０が形成されてお
り、前記むくチップ１３の先端面には、前記給油孔２０
に連通した油穴２１が形成されている。そして、前記切
刃１９に対して、前記給油孔２０を通して前記油入２１
から切削油を供給するようになっている。

「発明が解決しようとする問題点」ところで、上記ドリル１１にあっては、切屑排出性を向
上させようとして、切屑排出溝の断面積を増加させると
、軸心部の肉厚が薄くなり剛性が低下するという問題点
があった。また、剛性を向上させようとして、軸心部の
肉厚を厚くすると、切屑排出溝の断面積が減少してしま
い切屑排出性が低下するという問題点があった。

「問題点を解決するための手段」この発明は、上記の問題点を解決するためになされたも
ので、第１の平面と第２の平面との間に、半径方向外方
を向く第３の平面を設けた構成とされている。

「作用」この発明は、第１の平面と第２の平面との間に、半径方
向外方を向く第３の平面を設けているから、切屑排出溝
の断面積を確保して切屑排出性能を維持しつつ、ドリル
の剛性を向上させることができ、したがってびびりを防
止し、高送り加工を行うことができる。

「実施例」以下、この発明の一実施例について第１図ないし第３図
を参照して説明する。

これらの図は、この発明に係るドリル３１を示す図であ
る。このドリル３１は、台金３２の先端に超硬合金から
なるむくチップ３３がろう付けされている。前記台金３
２および前記むくチップ３３は、断面略円形状の台金本
体３４およびむくデツプ本体３５を有している。この台
金本体３４およびむくデツプ本体３５の外周には、周方
向に等間隔に２つの切屑排出溝３６．３６が前記むくチ
ップ本体３５の先端から台金本体３４の後部に向って形
成されている。この切屑排出溝３６は、回転方向を向く
第１の平面３７と回転方向と反対の方向を向く第２の平
面３８と前記第１の平面３７と前記第２の平面３８との
間に形成され半径方向外方を向く第３の平面３９とによ
って画成されている。また、前記第３の平面３９と前記
第１の平面３７との交差部および前記第３の平面３９と
前記第２の平面３８との交差部には両平面を滑らかに接
続するＲｏ、５ｍｍのアール面４０，４０が形成されて
いる。前記第２の平面３８とドリル外周面との交差部に
はＣ０，５ｍｍの面取り面４Ｉが形成されている。

前記むくチップ本体３５の前記第１の平面３７の先端部
には、切刃４２が設けられている。また、前記台金本体
３４の軸心部には、断面円形状の給油孔４３が形成され
ており、前記むくチップ本体３５の先端面には、前記給
油孔４３に連通した油入４４が形成されている。そして
、前記切刃４２に対して、前記給油孔４３を通して前記
油入４４から切削油を供給するようになっている。

ここで、前記２つの第３の平面３９．３９間の距離Ａは
、ドリルの外形をＤとすると０．３Ｄ〜０．６Ｄが望ま
しい。これはＡ＜０．３Ｄとすると、前記給油孔４３と
の間の肉厚が薄くなり剛性が維持できなくなるからであ
り、０．６Ｄ＜Ａとなると、切屑排出溝３６の断面積が
小さくなり、良好な切屑排出性を維持できなくなるから
である。また、前記第３の平面３９の幅Ｂは、０．１Ｄ
〜０゜４Ｄが望ましく、これはＢ＜０．１Ｄとすると、
前記Ａが小さくなり剛性を維持できなくなるからであり
、０．４Ｄ＜Ｂとすると切屑排出溝３６の断面積が小さ
くなり、良好な切屑排出性を維持できなくなるからであ
る。さらに、前記第３の平面３９と前記第１の平面３７
に立てた垂線とのなす角度Ｃは、３０＠〜６０°が望ま
しく、これは、Ｃ〈３０°とすると、第１の平面３７と
第３の平面３９との交差部と前記給油孔４３との間の肉
厚が薄くなり剛性が低下するからであり、６０°〈Ｃと
すると、第２の平面３８と第３の平面３９との交差部と
前記給油孔４３との間の肉厚が薄くなり剛性が低下する
からである。

このように、このドリル３１にあっては、第１の平面３
７と第２の平面３８との間に、半径方向外方を向く第３
の平面３９を設けているから、切屑排出溝３６の断面積
を確保し切屑排出性能を維持しつつ、ドリルの剛性を向
上させることができ、したがってびびりを防止し、高送
り加工を行うことができる。また、ねじりによって応力
集中の起こりやすい前記第２の平面３８とドリル外周面
との交差部に、面取り面４１が形成されているから、応
力を分散させることができ、この部分にクラックが発生
するのを防止することができる。さらに、前記第３の平
面３９と前記第１の平面３７との交差部および前記第３
の平面３９と前記第２の平面３８との交差部には両年面
を滑らかに接続するアール面４０，４０が形成されてい
るから、この部分への応力集中をも防止することができ
る。

ちなみに、ドリル径１４ｍｍ長さ３００ｍｍの従来のド
リルを用いて被削材・・・・・・ＦＣ２５相当回転数Ｎ＝１８０Ｏｒｐｍ加工長・・・・・・１４０ｍｍで切削を行ったところ、送り速度ｔＪ＝４００ｍｍ／ｍ
ｉｎでびびりが発生し、ガイドブツシュが必要になった
。これに対して、ドリル径１４ｍｍ長さ３゜である。

０ｍｍの本発明のドリル３１を用いて、従来の場合と同
一条件で切削を行ったところ、送り速度Ｕ−８００ｍｍ
／ｍｉｎでもガイドブツシュを必要とせず、良好な切削
を行うことができた。以上の実験結果から、本発明のド
リル３１は剛性が高く高送り加工が可能であることがわ
かった。

「発明の効果」以上に説明したように、この発明によれば、第１の平面
と第２の平面との間に、半径方向外方を向く第３の平面
を設けているから、切屑排出溝の断面積を確保しつつド
リルの剛性を向上させることができ、したがって高送り
加工が可能となるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明の一実施例を示す図であっ
て、第１図は第３図中Ｉ−１線に沿う矢視断面図、第２
図はその軸線方向先端親図、第３図はその側面図、第４
図および第５図は従来のドリルの一例を示す図であって
、第４図はその側面図、第５図は第４図中■−■線に沿
う矢視断面図３１・・・・・ドリル、３２・・・・・・
台金、３３・・・・・むくチップ、３６・・・・・切屑
排出溝、３７・・・・・・第１の平面、３８・・・・・
・第２の平面、３９・・・・・・第３の平面。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）台金の先端にむくチップがろう付けされ、むくチ
ップ先端から台金後部に向って２つの切屑排出溝が設け
られ、この切屑排出溝を画成する壁面が、ドリルの回転
方向を向く第１の平面と、ドリルの回転と反対の方向を
向く第２の平面とを有したドリルにおいて、前記第１の
平面と前記第２の平面との間に、半径方向外方を向く第
３の平面を設けたことを特徴とするドリル。
（２）前記第２の平面とドリルの外周面との交差部に面
取り面が形成されたことを特徴とする特許請求の範囲第
１項記載のドリル。