JPS63215628A - グリオキサラ−ゼi阻害剤 - Google Patents

グリオキサラ−ゼi阻害剤

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JPS63215628A
JPS63215628A JP4677187A JP4677187A JPS63215628A JP S63215628 A JPS63215628 A JP S63215628A JP 4677187 A JP4677187 A JP 4677187A JP 4677187 A JP4677187 A JP 4677187A JP S63215628 A JPS63215628 A JP S63215628A
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JP
Japan
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pqq
glyoxalase
product
quinone
derivative
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JP4677187A
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English (en)
Inventor
Manabu Katsumata
学 勝俣
Yasuko Osawa
大沢 靖子
Tomoe Nakagiri
中桐 知恵
Saburo Uchikuga
三郎 内空閑
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Sogo Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Sogo Pharmaceutical Co Ltd
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ピロロキノリンキノン(PQQ)又はその誘
導体を含有するグリオキサラーゼl阻害剤に関するもの
である6 (従来の技術) グリオキサラーゼIは、グリオキサラーゼ系に含まれる
酵素であり、α−ケトアルデヒド類をα−ヒドロキシ酸
に変換する反応の第1段階に関与するものである。グリ
オキサラーゼ系はグリオキサラーゼ1,11の2種類の
酵素と補酵素グルタチオン(GSH)より成り立ってい
ることが1913年に発見された。グリオキサラーゼ■
(ラクトイルグルタチオンリアーゼ、 EC,4,4,
1,5)はG511とメチルグリオキサールから生成す
るヘミチオアセタールをS−ラクトイルグルタチオンに
変換し、このチオエステルはグリオキサラーゼ■ GSII + CH3−C−COO11乳酸 (ヒドロキシ−アシルグルタチオンヒドラーゼ、EC。
3.1.2.6)の作用で乳酸とG511に加水分解さ
れる。
この反応系に於いてメチルグリオキサールはすべての細
胞中で解糖系で生成するジヒドロキシアセトンリン酸か
ら生合成される他、グリセロールやし一スレオニンから
も合成される。メチルグリオキサールは細胞内で生成さ
れるにもかかわらず細胞毒である。そしてこのメチルグ
リオキサールには強力な制がん作用のあることが知られ
ていた。しかし直接側がん剤としての使用は実現されな
かった。それはメチルグリオキサールがグリオキサラー
ゼ系によりすばやく不活性なS−ラクトイルグルタチオ
ンに変換されるためである。この反応はがん細胞では特
に強いと言われている。そこでグリオキサラーゼlを阻
害することによりメチルグリオキサールを蓄積させる試
みがなされ、その研究過程でグリオキサラーゼIの阻害
剤が制がん活性を持つ機序について次のような2つの考
え方が定着した。まず第1は、グリオキサラーゼIは細
胞分裂に必要だとされているGSHの存在下細胞毒性の
メチルグリオキサールを無毒の乳酸にすばやく変換する
のでグリオキサラーゼIの阻害剤は腫瘍細胞中にメチル
グリオキサールの蓄積をひき起し。
その結果、腫瘍細胞の成長が禁止されるという考え方で
ある。第2は、正常細胞の成長は成長抑止力(メチルグ
リオキサール)と成長促進力(グリオキサラーゼI)の
微妙なバランスの上に成り立っているのでグリオキサラ
ーゼIの阻害剤はこのバランスをくずし、その結果側が
ん活性を示すという考え方である。
現在までに知られているグリオキサラーゼ■阻害剤には
GSHのS置換体(R,Vince at al。
Bioche+++、  Biophys、Res、 
 Commun、  35. 593. 1969)、
アスコルビン酸(M、 Lio et al、 J、 
Nutr、 Sci。
Vitaminol、、 22.53.1976)、ラ
バコール(K、T。
Douglas、 IRC3Med、 Sci、、 1
0.683.1982)、マルトール(K、T、 Do
uglas、 FEBS Letters、 106゜
393、1979)などがある。しかしこれらの阻害剤
はin vitroでは有効であるが、in vivo
では分解を受けて無効であったりCVince、 R,
、at al、 J。
Med、 Chew、、 16.951−953.19
73)、その作用が弱かったり (に、T、 Doug
las、 FEBS Letters、 106゜39
3.1973)毒性上の問題などがしばしば指摘されて
いる。
(発明が解決しようとする問題点) 上述のように、現在グリオキサラーゼ■阻害剤として知
られている物質は毒性が高く、長期間の投与に適さない
という問題点、更にはin vivoでγ−グルタミル
トランスペプチダーゼの作用を受けて不活性な化合物に
分解してしまうという問題点をかかえている。従ってグ
リオキサラーゼ■の阻害によるがんの予防、治療を目的
として長期間投与することのできる安全でin viv
oに於いても有効な薬剤は実質上存在しないといっても
過言でなく、このようなことが特に制がん剤の実用化を
妨げている一因ともなっている。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上記欠点を解決するためになされたものであ
って、特に、長期間投与が可能であり毒性発現がきわめ
て低い物質を開発する必要があり、該目的に適合した物
質を得るには、人工的に合成された物質よりも自然界に
広く存在する天然物をスクリーニングするのが最適であ
るとの観点にたった。そしてその起源を広く自然界に求
め、自然界に広く分布する数多くの物質の中からグリオ
キサラーゼ■阻害作用を有する物質について、鋭意研究
を行った。その結果、式〔1〕で示されるピロロキノリ
ンキノン(PQQ)及びその誘導体が、後記する試験例
からも明らかなように、強力なグリオキサラーゼI阻害
作用を有するのみでなく、各種酵素による分解作用、特
に従来のようにγ−グルタミルトランスペプチダーゼに
よる分解作用を受けることがなく生体内において充分に
所期の効果を発揮し、しかも、安全な天然物であり且つ
後記する急性毒性試験からも明らかなように毒性的に゛
も何ら問題がないこと、つまり医薬として充分に使用で
きることを確認し、更に研究の結果、本発明を完成する
に至った。
(式中R,、R2,R,は同一でも異ってもよく、水素
、アルキル基、アルカリ金居又は1/2アルカリ土類金
属を表わす。) 一般にPQQは、従来の酸化−還元の補酵素NAD (
P)やフラビン類とは異なって全く新しいタイプの補酵
素であり、最初Ac1netobacter属のグルコ
ース脱水素酵素の補酵素として発見されたものである。
PQQは、生体内でのアルコール、アルデヒド、グルコ
ースおよびアミン類の酸化反応に関与している。又ある
種の微生物、動物細胞、植物細胞に対する生〆f促進作
用も報告されている。更にPQQは、咄乳動物の血液中
にも含まれておりビタミン様の生理活性が期待されてい
るが、生体系における役割の詳細はまだ不明である。し
かし、PQQは生体成分であり安定且つ毒性のない物質
ということができ、それは以下のマウス及びラットに対
する急性毒性試験の結果からも明らかである。
表   1 PQQには、キノン体である酸化型の言わゆるPQQと
キノール体である還元型PQQが存在する。 PQQの
還元型は、更にPQQセミキノン(PQQ・)、 PQ
Qキノール(PQQH□)及びPQQジハイドロキノー
ル(PQQH,)に分けられる。キノン体は酸化剤とし
て働いて、自身はキノール体へと還元される。又、キノ
ール体は適当な酸化剤があれば再びキノン体となる。
本発明においては、これらいずれのPQQも自由に使用
でき、すべて有効である。原料としてのPQQは、大腸
菌等の微生物による発酵生産及び有機化学的な合成のい
ずれの方法によっても得られ、且つまた市販もされてい
るので供給の面で問題はない。
PQQは水に極めて易溶であり、pH4〜8の間では特
に保存、安定性にすぐれている。したがって、後述する
ように、固体の形態にもまた液剤の形態にも自由に製剤
することができる。
本発明に係るグリオキサラーゼI阻害剤は、経口及び非
経口投与のいずれの投与形態も可能である。経口投与の
場合には、軟・硬カプセル剤、又は錠剤、顆粒剤、細粒
剤、散剤、粉剤等として投与することができ、又非経口
投与の場合には、注射剤、点滴剤、座薬、液剤等として
投与できる。
又徐放剤も効果的である。
・本発明に係る阻害剤の投与量は、その種類、投与方法
、患者の症状5年令等によって異なるが、約0.1〜3
00mg/kg/日、好ましくは0.2〜200+++
g/kg/  、日であり、1日1〜4回、好ましくは
1〜2回に分けて、通常、投与する。
本発明の有効成分を製剤化するには常法に従い、界面活
性剤、賦形剤、滑沢剤、矯味剤、矯臭剤。
着色料、着香料、保存料、懸濁剤、湿潤剤、皮膜形成物
質、コーティング助剤、その他佐薬を適宜使用する。ま
た、他の阻害剤、抗がん剤その他の薬剤との併用も、自
由に行うことができる。
以下に本発明に係る化合物のグリオキサラーゼIに対す
る阻害効果を示した試験例及び実施例を示す。
試験例 PQQ及びPQQ誘導体のグリオキサラーゼI
阻害作用 市販品のグリオキサラーゼI (Siga+a社製、イ
ースト菌由来)を酵素源とし、Rackerの方法(J
[1io1. chell、、奥、 685.1951
)により酵素活性を測定した。すなわち、イオン交換水
、リン酸バッファー(pH6,6)、G5l1.メチル
グリオキサールを加えた反応液にグリオキサラーゼ■溶
液を加えることにより反応を開始し、S−ラクトイルグ
ルタチオンの生成を24On+sにおける吸光度(OD
)の上昇により、酵素活性を測定した。ブランクのOD
は酵素液の代りに酵素溶解用バッファー添加時のものと
した。グリオキサラーゼ■反応の阻害剤による阻害率を
次式より求めた。
結果を表2に示す。
1.0−’         1.1    01.6
7X IF’        4.3    5.03
.33X10−″       8,7   11.7
10−’         19,0   15.81
.67X10−527.7   22.53.33 X
 IF’        36,4   37.410
−’    18,4   63,6   59.91
.67X10−’   38.7   68,5   
69.42.18X10””   100 3.33X10″″4100   100   100
PQQ・2K : PQQニカリウム塩PQQ・2Me
−Et ; PQQジメチルモノエチルエステルPQQ
・3Me ; PQQ トリメチルエステル表2に示し
たようにPQQ・2には10−’Mでグリオキサラーゼ
Iに対して阻害効果を表わし、 2.18X10−’M
では100%阻害を示した。その結果、IC,。はり、
72 X 10−’Mとなった。 PQQ・2Me−E
t及びPQQ・3MeはPQQ・2によりも更に強力な
グリオキサラーゼ!阻害作用を有し、丁C5Oはそれぞ
れ5.6X10−’M、6.2×10−’Mであった。
以上のようにPQQ及びPQQ誘導体には強力なグリオ
キサラーゼI阻害作用のあることが判明した。
実施例1 錠剤 1、 PQQ              sog2、
乳!                 90g3、ト
ウモロコシ澱粉          29g4、ステア
リン酸マグネシウム       1g1.2および1
7gのトウモロコシ澱粉を混和し、7gのトウモロコシ
澱粉から作ったペーストとともに顆粒化する。この顆粒
に5gのトウモロコシ澱粉と4を加え混合物を圧縮錠剤
機で圧縮して、1錠あたり50mgの1を含有する錠剤
1 、000個を製造する。
実施例2 注射剤 1、  PQQ・2K 、             
5g2、塩化ナトリウム           9g3
、クロロブタノール          5g4、炭酸
水素ナトリウム         1g全成分を蒸留水
1 、 OOOmQに溶解し、アンプルに1mQずつ分
注し注射剤1 、000本をIl造する。
実施例3 カプセル剤 1、 PQQ・2Me−Et           2
00g2、乳糖                15
0g3、トウモロコシ澱粉           10
0g4、結晶セルロース           40g
5、軽質無水ケイ酸            5g6、
ステアリン酸マグネシウム       5g常法に従
って上記各成分を混和し、顆粒状としたものをカプセル
1000個に充てんし、1個あたり200II1gの1
を含有するカプセル剤1,000個を調製する。
実施例4 錠剤 1、 PQQ−3Me             20
0g2・ 乳M100g 3、トウモロコシ澱粉           80g4
、結晶セルロース           100g5、
ポリビニルピロリドン         15g6、ス
テアリン酸マグネシウム       5g常法に従っ
て上記各成分を混和し、顆粒状とし圧縮成形して、1錠
あたり200mgの1を含有する錠剤1 、000錠を
調製する。
(発明の効果) 本発明に係るPQQは、前記したようにきわめてすぐれ
たグリオキサラーゼ■阻害作用を示すのみでなく、天然
に存在するものであり、しかもきわめて安全性が高いた
めに長期間に亘ってしかも大量に投与することができ、
グリオキサラーゼIが関与するがん疾患の予防及び/又
は治療に有効に且つ広範に使用することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 式〔1〕で示されるピロロキノリンキノン(PQQ)又
    はその誘導体を有効成分とするグリオキサラーゼ I 阻
    害剤。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 (式中R_1、R_2、R_3は同一でも異なってもよ
    く、水素、アルキル基、アルカリ金属又は1/2アルカ
    リ土類金属を表わす。)
JP4677187A 1986-08-07 1987-03-03 グリオキサラ−ゼi阻害剤 Pending JPS63215628A (ja)

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EP19870111397 EP0262345A3 (en) 1986-08-07 1987-08-06 Pyrroloquinoline quinones as enzyme inhibitors
US07/299,024 US4898870A (en) 1986-08-07 1989-01-19 Pyrroloquinoline quinone compounds useful as an enzyme inhibitor

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0429333A1 (en) 1989-11-13 1991-05-29 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Process for producing oxazopyrroloquinolines, novel oxazopyrroloquinolines, and use of oxazopyrroloquinolines

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0429333A1 (en) 1989-11-13 1991-05-29 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Process for producing oxazopyrroloquinolines, novel oxazopyrroloquinolines, and use of oxazopyrroloquinolines

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