JPS63212363A - 脱臭剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はパパイン酵素の脱臭作用により種々の用途に使
用される脱臭剤に関する。

（従来の技術とその問題点） 従来脱臭剤として次のようなものがよく知られている。

（イ）活性炭やゼオライト等の吸着力による脱臭方法。

（ロ）香料により臭気をマスキングする方法。主として
室内に利用されている（商品名「ピコレット」藤沢薬品
工業社製等多数）。

（ハ）天然オイル等による臭気成分の包括法。主として
業務用に利用されている（商品名「ヴエポラック」日本
デオドール社製）。

（ニ）硫酸第一鉄とビタミンＣとを原料とするアンモニ
ア脱臭法。主として冷蔵庫、車内等に利用されている（
商品名「デオドライザー」森下仁丹社製、「アニコ」大
セル化学工業社製）。

（ホ）安定化二酸化塩素１次亜塩素酸ソーダ、晒粉、オ
ゾンによる酸化分解法。主として冷蔵庫等に利用されて
いる（商品名「ノンスメル」山元社製等）。

このように脱臭剤の作用は多種多用であり、用途に適し
た剤を使用しなければ役立たぬという問題点があった。

（問題点を解決するための手段及び作用）本発明者らは
以上の問題点を解決するために鋭意研究の結果、特定の
担体物質にパパイン酵素を添加することにより吸着した
臭気物質を分解して強力な脱臭効果を有し、酵素が失活
しない限りは半永久的な効果が得られしかも多方面の用
途に使用可能な脱臭剤が得られることを見出し本発明を
完成した。

すなわち本発明はセピオライトにパパイン酵素を添加し
てなる粉末又は粒状の脱臭剤である。

本発明に使用されるセピオライトはマグネシウムの含水
けい酸塩鉱物であって化学構造式は（０８２）　４　（
ＯＨ）　４　ＨｇＢ　Ｓ！１２０３ｇ　・６〜８Ｈ２０
で表わされ、その結晶構造は繊維状で表面には多数の溝
を有するとともに筒型のトンネル構造を有し非常に表面
積の大きい物質である。通常精製加工して粉状体あるい
は粒状体として市販されている。

本発明にいうパパイン酵素とはパパイヤの未熟果の乳汁
を乾燥して得られる無毒な結晶状天然植物酵素でパパイ
ン、キモパパインの２種類を総称し蛋白質および類似の
化学物質をアミノ酸に分解する作用を有する。

本発明脱臭剤を製造するには、パパイン酵素を粉末のま
まセピオライト担体に添加混合するか、又はパパイン酵
素を水溶液にしてセピオライト担体に散布吸着せしめた
後低温で真空乾燥を行えばよい。パパイン酵素の添加量
はセピオライト担体に対して０．００００１〜Ｏ，０１
ｆｆｉ量％程度である。このようにして得られた粉末状
又は粒状の脱臭剤は気体又は液体に対し顕著な吸着能を
有するセピオライトと、蛋白質分解能を有するパパイン
系酵素との相互作用により、アンモニアあるいは蛋白系
の悪臭物質を吸着して速やかに分解し強力な脱臭効果が
得られる。

以下実施例、比較例により本発明の詳細な説明する。

実施例１ 粉末状のセピオライト担体（２００メツシユパス。

商品名ミラクレーＰ−２００Ｖ、近江鉱業社製）４Ｋｇ
に、パパイン酵素（食品用精製パパイン、ナガセ生化学
工業社製）８ｇを添加し、これをハイスピードミキサー
（ＦＤＧ−Ｃ−５Ｊ、深江工業社′ＩＡ＞に充填し、撹
拌混合する。最初の２分間は２００ｐｐｍ。

次に３分間８５０１…の速度で混合し粉体状の脱臭剤を
得た。これを豚舎に２００ｇ／尻の割合で散布して脱臭
試験を行った結果を第１表に示す。表中の数字はパネル
１０名により官能的表価を行った人数である。

第　　１　　表 実施例２ 実施例１と同様にして！！！造した脱臭剤Ｂを、化学工
場より排出される活性汚泥（有機肥料用）Ａに重量比Ａ
：Ｂ＝１０：　２〜３の比率で混合し、苗木園に３００
（１／　ｒｄの割合にて散布し脱臭試験を行った結果を
第２表に示す（表中の数字は第１表と同じ）。

第　　２　　表 実施例３ 実施例１と同様にして製造した脱臭剤を不織布（２Ｍ−
Ｚ、三晶社製）にて作成した布袋（１２０ｘ１００ｍｍ
　＞　　３個に５０ｇづつ充填し、ヒートシールを行い
、寝た切り老人の就寝しているシーツの下に入れ脱臭試
験を行った結果を第３表に示す。

第　　３　　表 実施例４ 粒状のセピオライト担体（商品名ミラクレーＧ８／２近
江鉱業社製）４にｇをハイスピードミキサー（ＦＤＧ−
Ｃ−５Ｊ、深江工業社製）に充填し、別に実施例１と同
様のパパイン酵素４ｇを水５００ｍＵに溶解させた水溶
液を用意する。次に上記ミキサーを３００ｒｐｍの速度
でセピオライト担体を攪拌しパパイン水溶液を散布器で
散布して含浸させる。充分混合後、真空乾燥器にて４０
’Ｃで２０時間乾燥し粒状の脱臭剤を得た。この脱臭剤
３０ｇを実施例３と同じ不織布製袋に充填しヒートシー
ルしホームコタラの蒲団中に入れ温度５５℃にて脱臭試
験を行った結果を第４表に示す。

第　　４　　表 ３ケ月間毎日使用したが同じく良好な結果が得られた。

次に同じ袋に入れた脱臭剤をロッカーあるいはタンスに
入れて試験を行ったがその脱臭効果は略同様で良好な結
果が得られた。

比較例 担体としてセピオライトの代りに珪藻土（２００メツシ
ユパス）　　４Ｋｇを使用した以外は全〈実施例１と同
様にしてパパイン酵素添加脱臭剤を製造し、実施例１と
同じ脱臭試験を行った結果を第５表に示す。

第　　５　　表 （発明の効果） 本発明に係る消臭剤は非常に脱臭力が強く特定の用途に
限定されず広い用途に適用される。すなわち下水、土壌
（実施例に示されるように有機肥料散布後の臭気）、汲
み取り式トイレット、畜舎（豚、牛、鶏）、シ尿処理場
、ロッカー内、冷蔵庫内、一般家庭生ゴミ等に散布した
り、織布又は不織布の袋に入れ戴置又は釣り下げて使用
することにより有効な脱臭効果が得られる。また壁材に
使用することもできる。

以上のように本発明によれば、強力な脱臭作用を有し、
毒性が無くて、使用し易く、特に広範囲の対象の脱臭に
適用できるという点に特色を有するものである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. セピオライトにパパイン酵素を添加してなる粉末又は粒
   状の脱臭剤。