JPS63212340A - ハンドピ−ス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、超音波振動により生物組織を破砕もしくは切
断分離するための、外科手術用超音波メスのハンドピー
スに関するものである。

〔従来技術〕

超音波による生体組織の切断、切削もしくは破砕能を応
用した手術具としては、整形外科、一般外科分野では骨
や関節を切削するもの、癌細胞を切除するもの、眼科領
域では白内障の手術具、また、歯科用では歯石除去用の
超音波手術具等が実用化されている。

これらの超音波応用手術具は、基本的には、高周波電流
を超音波振動に変換する超音波振動源、該振動源に接続
され超音波振動を増幅し伝達するホーン、および生体組
織と接触し破砕もしくは切断するホーン先端の作業部（
メス部）より構成され、使用目的によってはこの他に、
手術部位周辺に生理食塩水等のイリゲーション液（洗浄
液）を供給し洗浄するイリゲーション機構や、破砕し乳
化された細胞片を吸引、除去する吸引機構を備えている
。

このようなイリゲーション機構および吸引機構を備えた
外科手術用超音波メスのハンドピースの構造の一例を第
２図に基づいて若干詳しく説明する。

このハンドピースは、おおよそ超音波発振器と接続され
るケーブル（３１）、コネクター（３２）、握り部（３
３）、保護管（３４）、ホーン（３５）、手術部位に生
理食塩水等を供給するイリゲーションパイプ（３６）、
このイリゲーションパイプをホーン（３５）に近接固定
させる保持具（３７）、手術部位の液状物質等を吸引、
除去するための吸引パイプ（３８）とから構成されてい
る。接続管（３９）は握り部（３３）と保護管（３４）
とをネジ等により機械的に接続するパイプである。

握り部（３３）、接続管（３９）および保護管（３４）
は、術者の取り扱いを容易且つ楽に行なうために、アル
ミニウムやジュラルミン等の軽くて腐蝕に対して強い金
属、或いは合成樹脂等で構成される。超音波メス部とな
るホーン（３５）は、超々ジュラルミン、チタン合金等
高周波の、機械的振動の伝達性が良く且つ破壊に対して
強い材質よりなるが、このホーン（３５）内には、手術
部位にて発生する血液、洗浄用の生理食塩水、ホーン（
３５）により破砕された細胞片等を吸引、除去するため
の吸引孔（４０）が設けてあり、この吸引孔（４０）は
、保護管（３４）の外側に適宜の方法で接続したパイプ
ジヨイント（４１）を介して吸引パイプ（３８）に接続
される。吸引パイプ（３８）の他の先端に吸引ニップル
（４２）を溶接等適切なる方法で接続する。この吸引ニ
ップル（４２）には、ガラスビン等のトラップを介して
真空ポンプ等の吸引装置を接続する。イリゲーションパ
イプ（３６）は、生理食塩水等のイリゲーション液を手
術部位に供給するためのもので、ホーン（３５）の先端
部近辺に開口端を設けると共に、パイプジヨイント（４
１）に適宜の方法で固定または接続する。イリゲーショ
ンパイプ（３６）の他の先端には、イリゲーションニッ
プル（４３）を溶接等適切なる方法で接続し、ざらに、
ペリスタ−ポンプ等のローラー型ポンプからなるイリゲ
ーション装置に接続する。パイプ止め具（４４）は、前
記吸引パイプ（３８）、及び前記イリゲーションパイプ
（３６）を前記握り部（３３）に固定する止め興である
。

尚、第２図（ｂ）はハンドピースの内部構造を示す図で
、電歪型振動子または磁歪型振動子からなる振動子（４
５）の前後（図では左右）に、ジュラルミン或いは高張
力アルミ合金等の高張力金属材料からなる裏打板（４６
）及び前面板（４７）を設け、裏打板（４６）、振動子
（４５）及び前面板（４旬は互に、高張力金属材料から
なるボルトによりきつく接続固定されている。前面板（
４７）とホーン（３５）とは高張力金属材料からなるイ
モネジ（４８）等のネジにより接続固定されている。

しかしながら、このハンドピースではイリゲーションパ
イプ（３６）がホーン（３５）の外側に沿っており、保
持具（３７）をホーン（３５）の先端近傍に設けている
ために、イリゲーションパイプ（３６）や保持具（３７
）によって手術対象部位の視野が妨げられるという欠点
があり、かなり困難な手術を余儀なくされ、術時間が長
時間に亘ると共に適切正確なる手術を行うには支障があ
った。

従来のハンドピースのこのような欠点を解消するため、
本発明者らは、振動子（４５）に接続した前面板（４７
）とホーン（３５）の間に１７２波長の整数倍の長さに
相当するジヨイントを設けたハンドピース　”（特開昭
６０−２３６６３８号公報）、ジヨイントの端部から１
７４波長の長さに相当する位置に段差または絞りを設け
ることによりホーン（３５）をより細くしたハンドピー
ス（特願昭６１−１８０５５号）、ざらに、ホーン（３
５）の前方部を術部の状況に応じて屈曲させたハンドピ
ース（特願昭６１−１０９６７１号）等の、ハンドピー
スの全体もしくはホーンの先端部をより細くし、あるい
は屈曲させることによって手術対象部位を見易くするた
めの一連の発明をなし、先に開示した。

一方、吸引孔とイリゲーション液の通路の形成方法を工
夫した例も多く、例えば、本発明者らの発明、考案にな
るものでは、第３図に示したようにホーンカバー（５０
）の内面に溝（５１）を設け、ホーン（５３）とホーン
カバー（５０）の溝（５１）との間の空間にイリゲーシ
ョンポート（５２）よりイリゲーション液を流し、手術
部位に供給するハンドピース（特開昭６１−２０５４３
号公報）、第４図に示したようにホーンカバー（５５）
に、イリゲーション液を注入するための注入孔（５６）
を複数個設けたメス用保護カージョンパイプを設置した
超音波メス用保護カバー（実開昭６１−５１８０３号公
報）等がある。

この伯にもよく知られているものとして、例えば、第５
図に示したように、特公昭４７−３９１９７号公報およ
び米国特許第３５８９３６３号では、工具チップ（７０
）内に吸引孔（７１）を設けると共に、工具チップ（７
０）の外側にプラスチック製の外被（７２）を設けて、
工具チップ（７０）と外被（７２）の間の環状空間を洗
浄液通路（７３）としている。また第６図に示した米国
特許第３５２６２１９号では、中空のホーン（７４）内
の空間を洗浄液通路（７３）とし、ホーン（７４）と外
被（７２）の間の空間を吸引通路（７５）としている。

ざらに、第７図に示した特公昭６０−６６５４号公報で
は、ホーン（７４）内を吸引孔（７１）とし、ホーン（
７４）と外被（７２）の間の空間を洗浄液通路（７３）
としている。

しかし、これらの例ではいずれも、ホーン（７４）ない
し工具チップ（７０）の外側に同心内□状に外被（７２
）を設けているため、ハンドピースの先端部が必要以上
に大きくなり扱い難いという欠点がある。

この他、イリゲーション液は、環状空間よりなる洗浄液
通路（７３）内ではホーン（７４）に接して流れるため
、キャビテーションにより水蒸気化して先端より霧状に
噴出し、その結果、イリゲーション液が術部に適切に注
がれず、また、顕微鏡下での手術では霧によって視野が
妨げられると言う問題が生ずると共に、本発明者らの発
明によるホーンの先端が屈曲したハンドピースには、適
用することが出来なかった。

〔発明の目的〕

本発明は、超音波振動を利用した外科手術用具、即ち超
音波メス用ハンドピースのこのような現状の問題点を解
決することを目的としたもので、従来ホーンの外側に設
けられていたイリゲーションチューブをなくすことによ
って、手術対象部位を見易くすると共に、イリゲーショ
ン液がキャビテーションによって霧状に噴出すると言う
現象を回避し、且つ、ホーンの先端が屈曲した新しいタ
イプのハンドピースに対しても適用できるイリゲーショ
ン機構を設えた超音波メス用ハンドピースを提供しよう
とするものである。

〔発明の構成〕

即ち本発明は、超音波振動により生物組織を破砕もしく
は切断分離するための外科手術用ハンドピースにおいて
、超音波振動源に接続され超音波周波数の機械的振動を
行うホーンとホーンカバーの間の空間に、イリゲーショ
ン液の通路となる細径のチューブを配設したことを特徴
とするハンドピースである。

以下、図面に基いて本発明の詳細な説明する。

第１図（ａ）は、本発明の一実施例となる超音波メス用
ハンドピースの概要図で、第１図（ｂ）は、ハンドピー
ス先端部の拡大断面図である。

振動子（１）とホーン（２）はネジ等で機械的に接続さ
れると共に、カバー（４）で被われている。

振動子（１）は、その振幅モードのノードとなるフラン
ジ部（３）でカバー（４）にビス等の適宜の方法で固定
されており、ホーン（３）の先端はカバー（４）の先端
から７〜１３順出ていることが望ましい。また、カバー
（４）の後端部からは、電歪型撮動子ヤ磁歪型振動子等
を駆動する超音波発振器と接続されるケーブル（５）お
よびコネクター（６）が外に出ている。ホーン（２）は
血液や乳化された細胞片等を吸引除去するための中空の
吸引孔（７）を有し、この吸引孔（７）はカバー（４）
の外側に適宜の方法で固定されたパイプジヨイント（８
）を介して、吸引パイプ（９）に接続される。吸引パイ
プ（９）は保持具（１０）によりカバー（３）に取付け
られており、その後端には可撓性のチューブで真空ポン
プ等の吸引装置に接続するためのニップル（１１）が取
り付けられている。

一方、生理食塩水等のイリゲーション液（洗浄液）を手
術部位に供給するためのイリゲーションチューブ（１２
）は、パイプジヨイント（８）と保持具（１０）により
取り付けられている。その後端には、ペリスタ−ポンプ
等のローラー型ポンプにより、イリゲーション液を供給
する塩化ビニル樹脂、シリコン樹脂等の可撓性チューブ
を接続するためのニップル（１３）を取り付けると共に
、先端側は、振動子（１）とホーン（２）の継目からホ
ーン（２）側３〜５０ａ＋＋の位置に設けられたカバー
（４）の小孔よ好ましくは１〜３＃１程度とするのが良
い。イリゲーションチューブ（１２）としては可撓性を
有する細径のチューブを用いることが必要で、そのよう
な材質としては、可撓性で滑り易く耐摩耗性と耐熱性に
優れたものであれば特に限定されるものではないが、例
えば、フッ素系樹脂、ポリイミド系樹脂等を挙げること
ができる。

また、カバー（４）とホーン（２）の間の空間内に設置
するイリゲーションチューブ（１２）の数は、１本でも
目的を達することが出来るが、カバー（４）内に入る前
の適宜の位置で分岐させて２〜６本程度の複数にすれば
、術部により均一にイリゲーシ　　′ヨン液を注ぐこと
ができるので好ましい。イリゲーションチューブ（１２
）はカバー（４）とホーン（２）の間の空間内では固定
されていなくても特に差しつかえはないが、複数本のイ
リゲーションチューブを等間隔に配置する場合等、必要
により、ホーン（２）に接触しないようにカバー（４）
の内壁に、接着剤等を用いて固定してもよい。ざらには
、カバー（４）のホーン（２）を取り囲む部位の内面に
、イリゲーションチューブの外径にほぼ等しい大きざの
長手方向の溝を設けてイリゲーションチューブを溝部に
嵌着させれば、イリゲーションチューブの設置を安定化
させることが出来るばかりでなく、カバー（４）とホー
ン（２）の間の空間、従ってカバー（４）の外径をもよ
り小ざくすることができて好適である。

〔発明の効果〕

本発明の超音波メス用ハンドピースによると、手術対象
部位がイリゲーションチューブもしくは吸引バイブ、こ
れらを先端で保持する保持具等によって遮られることが
なく、また、ホーン先端部が屈曲したハンドピースとの
組合せによって、手術対象部位が生体内深部であり術部
が著しく狭い場合でも、術部を妨げることなく手術を進
行出来る故、適切適格なる手術を支障なく短時間に行う
ことが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）は本発明の一実施例となる超音波メス用ハ
ンドピースの全体を示す概要図で、”第・１図（ｂ）は
ハンドピース先端部の拡大断面図である。 第２図は従来の超音波メス用ハンドピースの一例を示す
図で（ａ）は外観図、（ｂ）は内部構造を示す図である
。また、第３図および第４図は従来のホーンカバーの一
例を示す図で、第３図はホーンカバーの内面に溝を設け
た例、第４図はホーンカバーにイリゲーション液の注入
孔を設けた例である。 第５図乃至第７図は、従来の超音波メス用ハンドピース
の前方部の構造を示す図である。また、各図中の矢印は
、イリゲーション液もしくは排出液の流れ方向を示す。 特許出願人　　　住友ベークライト株式会社図面の浄書
（内容に！Ｉｌ更なし） 第１図 （Ｇ） （ｂ） 第２図 第３図 第４図 第５図 第６図 第７図 手続補正書（方式） ％式％ １、事件の表示 昭和６１年特許願第２５５７９２号 ２、発明の名称 ハンドピース ３、補正をする者 事件との関係　　特許出願人 住所　　東京都港区三田三丁目１１番３６号４、補正命
令の日付 昭和６３年３月２９日（発送日） （１）図面の第１図を、別紙の通りに補正する。 〔分図番号（ａ）を付した以外は変更なし。 第１図（ａ）は本発明の一実施例となる超音波メス用ハ
ンドピースの全体を示す概要図で、第１図（ｂ）はハン
ドピース先端部の拡大断面図である。〕 以上

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）超音波振動により生物組織を破砕もしくは切断分
   離するための外科手術用ハンドピースにおいて、超音波
   振動源に接続され超音波周波数の機械的振動を行うホー
   ンとホーンカバーの間の空間に、イリゲーション液の通
   路となる細径のチューブを配設したことを特徴とするハ
   ンドピース。
2. （２）ホーンカバーが、その内面にイリゲーション液の
   通路となる細径のチューブを配設するための、長手方向
   の溝を有することを特徴とする、特許請求の範囲第（１
   ）項記載のハンドピース。
3. （３）イリゲーション液の通路となる細径のチューブが
   滑り易く、耐摩耗性を有することを特徴とする、特許請
   求の範囲第（１）項または第（２）項記載のハンドピー
   ス。