JPS6320957B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6320957B2 JPS6320957B2 JP56123755A JP12375581A JPS6320957B2 JP S6320957 B2 JPS6320957 B2 JP S6320957B2 JP 56123755 A JP56123755 A JP 56123755A JP 12375581 A JP12375581 A JP 12375581A JP S6320957 B2 JPS6320957 B2 JP S6320957B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slit
- plate
- view
- rectifying plate
- slicing chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 claims description 9
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 5
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 3
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 239000011148 porous material Substances 0.000 description 1
- 239000011550 stock solution Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Paper (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
第1図に示す従来のヘツドボツクスでは、上流
側の流れの乱れを抑えて、巾方向に一様で安定し
た紙原料液の供給をスライス室3に行なうため、
前置スライス室2とスライス室3の間に多数の丸
穴を有する多孔板4を置いていた構造となつてい
る。第2図イ,ロは従来の多孔板の断面図及び正
面図である。
側の流れの乱れを抑えて、巾方向に一様で安定し
た紙原料液の供給をスライス室3に行なうため、
前置スライス室2とスライス室3の間に多数の丸
穴を有する多孔板4を置いていた構造となつてい
る。第2図イ,ロは従来の多孔板の断面図及び正
面図である。
スライス室3は、多孔板4に一端が保持された
複数の抑流素子5によつて区切られ、複数のコン
バージングチヤンネル6が形成されている。そし
て抑流素子5によつて、多孔板4の後方に発生す
る大きな乱れ(渦)が抑制され、流れのレイノル
ズ数も大巾に小さくなつて、安定したスライスジ
エツト1を得ることができるようになつている。
複数の抑流素子5によつて区切られ、複数のコン
バージングチヤンネル6が形成されている。そし
て抑流素子5によつて、多孔板4の後方に発生す
る大きな乱れ(渦)が抑制され、流れのレイノル
ズ数も大巾に小さくなつて、安定したスライスジ
エツト1を得ることができるようになつている。
しかしながら第1図に示す従来のヘツドボツク
スにおいては、次の様な欠点があつた。即ち、コ
ンバージングチヤンネル6の出口部分6aにおい
て、多孔板の噴流の影響により巾方向に局所的な
速度むらが残つており、これがスライスジエツト
の乱れの原因になつていることが本発明者の研究
で判明した。
スにおいては、次の様な欠点があつた。即ち、コ
ンバージングチヤンネル6の出口部分6aにおい
て、多孔板の噴流の影響により巾方向に局所的な
速度むらが残つており、これがスライスジエツト
の乱れの原因になつていることが本発明者の研究
で判明した。
また多孔板4の噴流の影響を完全に消すために
は、スライス室3の長さをもう少し長くする必要
がある。しかし従来のものではスライス室3の固
有振動数が低く、頂板7と底板8の振動によつ
て、スライスリツプ9と底板との隙間が変つた
り、スライス室3の内容積が時間的に変化するた
め、スライスジエツトの速度が変動していた。そ
のため本発明者は先に出願した実願昭55−146948
号(実公昭60−23359号公報)において固有振動
数を上げて、実用上問題のないレベルまでもつて
行くことに成功したが、これ以上スライス室を長
くすることは不利であつた。
は、スライス室3の長さをもう少し長くする必要
がある。しかし従来のものではスライス室3の固
有振動数が低く、頂板7と底板8の振動によつ
て、スライスリツプ9と底板との隙間が変つた
り、スライス室3の内容積が時間的に変化するた
め、スライスジエツトの速度が変動していた。そ
のため本発明者は先に出願した実願昭55−146948
号(実公昭60−23359号公報)において固有振動
数を上げて、実用上問題のないレベルまでもつて
行くことに成功したが、これ以上スライス室を長
くすることは不利であつた。
また従来の多孔板では、開孔率を小さくして巾
方向の流量を均一にすることが望ましかつたが、
多孔板の穴径は紙原料液が閉塞しないため、ある
程度の寸法が必要である。また穴数を減らすと、
多孔板の噴流の影響が大きく出るため開孔率を小
さくすることができず、従つて従来の多孔板で得
られる圧損は、巾方向の流量を均一にするには不
充分であつた。そこで多孔板の上流側に、第1図
では図示しないチユーブバンクを置いて巾方向の
流量を均一にする必要があつた。
方向の流量を均一にすることが望ましかつたが、
多孔板の穴径は紙原料液が閉塞しないため、ある
程度の寸法が必要である。また穴数を減らすと、
多孔板の噴流の影響が大きく出るため開孔率を小
さくすることができず、従つて従来の多孔板で得
られる圧損は、巾方向の流量を均一にするには不
充分であつた。そこで多孔板の上流側に、第1図
では図示しないチユーブバンクを置いて巾方向の
流量を均一にする必要があつた。
本発明は前記従来の欠点を解消するために提案
されたもので、ほぼ直角状に交叉するスリツト状
の溝を板の両面から接近させ、その交点部分が貫
通した通路となつており、かつ同通路が複数個並
べられていると共に、同通路を形成する上流側の
スリツト状の溝及び下流側のスリツト状の溝は、
夫々ヘツドボツクスの幅方向に個々の独立した溝
となつていることにより、多孔板の噴流の影響を
なくして局所的な速度むらをなくし、かつスライ
ス室の長さを短くしてコストダウンを計ると共
に、耐振性を向上させることができ、更にチユー
ブバンク及び前置スライス室を無くしてコンパク
トにすることができる抄紙機ヘツドボツクスの整
流板を提供せんとするものである。
されたもので、ほぼ直角状に交叉するスリツト状
の溝を板の両面から接近させ、その交点部分が貫
通した通路となつており、かつ同通路が複数個並
べられていると共に、同通路を形成する上流側の
スリツト状の溝及び下流側のスリツト状の溝は、
夫々ヘツドボツクスの幅方向に個々の独立した溝
となつていることにより、多孔板の噴流の影響を
なくして局所的な速度むらをなくし、かつスライ
ス室の長さを短くしてコストダウンを計ると共
に、耐振性を向上させることができ、更にチユー
ブバンク及び前置スライス室を無くしてコンパク
トにすることができる抄紙機ヘツドボツクスの整
流板を提供せんとするものである。
以下本発明の実施例を図面について説明する
と、第3図は本発明の実施例を示すスリツト整流
板10を利用した抄紙機ヘツドボツクスを示す。
図において11は前置スライス室で、紙原料液は
前置スライス室11よりスリツト整流板10を通
過することによつて、スリツト整流板出口におい
ては、巾方向に拡がつた噴流となり、スライス室
12に入る。
と、第3図は本発明の実施例を示すスリツト整流
板10を利用した抄紙機ヘツドボツクスを示す。
図において11は前置スライス室で、紙原料液は
前置スライス室11よりスリツト整流板10を通
過することによつて、スリツト整流板出口におい
ては、巾方向に拡がつた噴流となり、スライス室
12に入る。
スライス室12に入つた紙原料液は、特願昭55
−107378号(特公昭62−1039号公報)に示すもの
と同じ抑流素子13で構成された流路で加速及び
減速され、紙原液中の繊維の分散が行なわれる。
次に特願昭55−28722号(特公昭61−6195号公報)
に示されるものと同じスライスリツプ14の開口
部からスライスジエツト15として噴出される。
−107378号(特公昭62−1039号公報)に示すもの
と同じ抑流素子13で構成された流路で加速及び
減速され、紙原液中の繊維の分散が行なわれる。
次に特願昭55−28722号(特公昭61−6195号公報)
に示されるものと同じスライスリツプ14の開口
部からスライスジエツト15として噴出される。
第5図に示すスリツト整流板10において、上
流側のスリツト17によつて、紙原料液には矢印
18や19に示す向きの流れができる。この2つ
の流れは、スリツト20の部分でぶつかり合うた
め、矢印21及び22の方向に拡がる。
流側のスリツト17によつて、紙原料液には矢印
18や19に示す向きの流れができる。この2つ
の流れは、スリツト20の部分でぶつかり合うた
め、矢印21及び22の方向に拡がる。
第6図においてホース23及びホース24をZ
軸上に配置し、前記のホースから噴流25及び2
6を流してぶつけ合うと、x、y平面に拡がる。
第5図に示すスリツト整流板10は、この原理を
応用したものである。
軸上に配置し、前記のホースから噴流25及び2
6を流してぶつけ合うと、x、y平面に拡がる。
第5図に示すスリツト整流板10は、この原理を
応用したものである。
第7図は他の実施例を示し、スリツト整流板2
7と特願昭55−163936号(特開昭57−89694号公
報)で構成されたものと同じスライス室28、及
び特願昭55−28722号(特公昭61−6195号公報)
で示したものと同じスライスリツプ29を組合せ
てなるものである。
7と特願昭55−163936号(特開昭57−89694号公
報)で構成されたものと同じスライス室28、及
び特願昭55−28722号(特公昭61−6195号公報)
で示したものと同じスライスリツプ29を組合せ
てなるものである。
また第8図に示す如く、上流側及び下流側のス
リツト31,32が互に交叉していればよく、必
ずしも第5図の如く水平と垂直の交叉したスリツ
トとする必要はない。また第9図に示すようにス
リツト33,34を有するスリツト整流板30
を、スリツト整流板27に代えて組合せるように
してもよい。
リツト31,32が互に交叉していればよく、必
ずしも第5図の如く水平と垂直の交叉したスリツ
トとする必要はない。また第9図に示すようにス
リツト33,34を有するスリツト整流板30
を、スリツト整流板27に代えて組合せるように
してもよい。
以上詳細に説明した如く本発明は構成されてい
るので、多孔板の噴流の影響による局所的な速度
むらが少なくなり、またそれによるスライスジエ
ツトの乱れが少なくなる。またスライス室の長さ
が短かくなり、耐振性が向上する。従つて振動に
よるスライス室の容積変化やスライスリツプの開
度の変化による紙の流れ方向の坪量むらが少なく
なる。
るので、多孔板の噴流の影響による局所的な速度
むらが少なくなり、またそれによるスライスジエ
ツトの乱れが少なくなる。またスライス室の長さ
が短かくなり、耐振性が向上する。従つて振動に
よるスライス室の容積変化やスライスリツプの開
度の変化による紙の流れ方向の坪量むらが少なく
なる。
スリツト整流板の噴流は、スライス室で急激に
スリツト方向に拡がつて減速されるため、開口率
を小さくして噴流速度を上げることが可能とな
り、従来の多孔板に比べて格段の圧損を取ること
ができると共に、従来チユーブバンクと丸穴によ
る多孔板で得られていた圧損が、1枚のスリツト
整流板で行なうことができ、ヘツドボツクスが小
形化できる。またスリツト整流板では、下流側の
スリツト部で強い減速が加えられ、y方向の膨張
流れにより、繊維の塊も膨張して分割されるた
め、繊維の分散も良い。
スリツト方向に拡がつて減速されるため、開口率
を小さくして噴流速度を上げることが可能とな
り、従来の多孔板に比べて格段の圧損を取ること
ができると共に、従来チユーブバンクと丸穴によ
る多孔板で得られていた圧損が、1枚のスリツト
整流板で行なうことができ、ヘツドボツクスが小
形化できる。またスリツト整流板では、下流側の
スリツト部で強い減速が加えられ、y方向の膨張
流れにより、繊維の塊も膨張して分割されるた
め、繊維の分散も良い。
本発明より先に出願された特願昭56−120344号
(特開昭58−23983号公報)の整流板における出口
側、即ち下流側のスリツトは、ヘツドボツクスの
幅方向に連続した1本のスリツトである。従つて
このヘツドボツクスにおいては頂板と底板に作用
する荷重に対抗して力を受け持つ部材は、入口
側、即ち上流側のスリツトプレートである。本発
明の整流板では、複数個並べられている通路を形
成する上流側のスリツト状の溝及び下流側のスリ
ツト状の溝は、夫々ヘツドボツクスの幅方向に
個々の独立した溝となつているので、下流側のス
リツト状の溝同志の間の部分が強度メンバーにな
り、これが頂板及び底板に作用する荷重に対抗し
て力を受け持つ部材となるため、前記先の出願の
部材に比べて遥かに強固になると共に、コンパク
トとなり、低コストとなる等の効果を奏するもの
である。
(特開昭58−23983号公報)の整流板における出口
側、即ち下流側のスリツトは、ヘツドボツクスの
幅方向に連続した1本のスリツトである。従つて
このヘツドボツクスにおいては頂板と底板に作用
する荷重に対抗して力を受け持つ部材は、入口
側、即ち上流側のスリツトプレートである。本発
明の整流板では、複数個並べられている通路を形
成する上流側のスリツト状の溝及び下流側のスリ
ツト状の溝は、夫々ヘツドボツクスの幅方向に
個々の独立した溝となつているので、下流側のス
リツト状の溝同志の間の部分が強度メンバーにな
り、これが頂板及び底板に作用する荷重に対抗し
て力を受け持つ部材となるため、前記先の出願の
部材に比べて遥かに強固になると共に、コンパク
トとなり、低コストとなる等の効果を奏するもの
である。
第1図は従来の抄紙機ヘツドボツクスの1例を
示す側断面図、第2図イは第1図の整流板の側断
面図、第2図ロは同正面図、第3図は本発明の実
施例を示す抄紙機ヘツドボツクスの側断面図、第
4図イは第3図における整流板の側断面図、第4
図ロは第4図イの左側の正面図、第4図ハは同右
側の正面図、第5図は第4図イの要部の拡大図、
第5図ロは同正面図、第6図はホースからの噴流
がぶつかつて拡がる状態を示す説明図、第7図は
第3図と異なる実施例を示す抄紙機ヘツドボツク
スの側断面図、第8図イは第7図における整流板
の側面図、第8図ロ,ハは夫々第8図イの両面か
らみた正面図、第8図ニは第8図ロのZ〜Z断面
図、第9図イは第8図と異なる実施例の整流板の
正面図、第9図ロは同側面図、第9図ハは第9図
イのY〜Y断面図である。 図の主要部分の説明、10……スリツド整流
板、11……前置スライス室、12……スライス
室、17……上流側のスリツト、20……スリツ
ト。
示す側断面図、第2図イは第1図の整流板の側断
面図、第2図ロは同正面図、第3図は本発明の実
施例を示す抄紙機ヘツドボツクスの側断面図、第
4図イは第3図における整流板の側断面図、第4
図ロは第4図イの左側の正面図、第4図ハは同右
側の正面図、第5図は第4図イの要部の拡大図、
第5図ロは同正面図、第6図はホースからの噴流
がぶつかつて拡がる状態を示す説明図、第7図は
第3図と異なる実施例を示す抄紙機ヘツドボツク
スの側断面図、第8図イは第7図における整流板
の側面図、第8図ロ,ハは夫々第8図イの両面か
らみた正面図、第8図ニは第8図ロのZ〜Z断面
図、第9図イは第8図と異なる実施例の整流板の
正面図、第9図ロは同側面図、第9図ハは第9図
イのY〜Y断面図である。 図の主要部分の説明、10……スリツド整流
板、11……前置スライス室、12……スライス
室、17……上流側のスリツト、20……スリツ
ト。
Claims (1)
- 1 抄紙機ヘツドボツクスの整流板において、ほ
ぼ直角に交叉するスリツト状の溝を同整流板の板
の両面から接近させ、その交点部分が貫通した通
路となつており、かつ同通路が複数個並べられて
いると共に、同通路を形成する上流側のスリツト
状の溝及び下流側スリツト状の溝は、夫々ヘツド
ボツクスの幅方向に個々の独立した溝となつてい
ることを特徴とする抄紙機ヘツドボツクスの整流
板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12375581A JPS5831191A (ja) | 1981-08-07 | 1981-08-07 | 抄紙機ヘツドボツクスの整流板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12375581A JPS5831191A (ja) | 1981-08-07 | 1981-08-07 | 抄紙機ヘツドボツクスの整流板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5831191A JPS5831191A (ja) | 1983-02-23 |
JPS6320957B2 true JPS6320957B2 (ja) | 1988-05-02 |
Family
ID=14868496
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12375581A Granted JPS5831191A (ja) | 1981-08-07 | 1981-08-07 | 抄紙機ヘツドボツクスの整流板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5831191A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS602792A (ja) * | 1983-06-20 | 1985-01-09 | 三菱重工業株式会社 | 抄紙機のヘツドボツクス |
JPS6242798U (ja) * | 1985-09-03 | 1987-03-14 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5823983A (ja) * | 1981-07-31 | 1983-02-12 | 三菱重工業株式会社 | 抄紙機ヘッドボックスの整流装置 |
-
1981
- 1981-08-07 JP JP12375581A patent/JPS5831191A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5823983A (ja) * | 1981-07-31 | 1983-02-12 | 三菱重工業株式会社 | 抄紙機ヘッドボックスの整流装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5831191A (ja) | 1983-02-23 |
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