JPS6320468B2 - - Google Patents
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- JPS6320468B2 JPS6320468B2 JP12887382A JP12887382A JPS6320468B2 JP S6320468 B2 JPS6320468 B2 JP S6320468B2 JP 12887382 A JP12887382 A JP 12887382A JP 12887382 A JP12887382 A JP 12887382A JP S6320468 B2 JPS6320468 B2 JP S6320468B2
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Landscapes
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- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
Description
本発明は高温高圧蒸気養生気泡コンクリートに
用いる鉄筋の防錆剤に係わるものである。高温高
圧蒸気養生気泡コンクリート製品においても補強
として入れた鉄筋と母材とが密着していなければ
補強材の役割がなくなる。普通コンクリートに於
いて鉄筋とコンクリートのすべり止めをするため
に異形の、あるいは曲げた鉄筋で押さえる対策を
とつている。このような鉄筋を使用しても高温高
圧蒸気養生気泡コンクリートの緻密性が劣るた
め、母材と鉄筋との付着力が低下する。それらを
カバーするには、鉄筋と防錆剤および防錆剤と母
材とを強く接着することが必要である。特に高温
高圧蒸気養生気泡コンクリートにおいては内部に
多数の気泡を有するので普通のコンクリートにく
らべ、緻密でなくなるため、鉄筋またはラス網等
の補強材に強固な被膜を形成する必要がある。そ
こで従来、一般に蒸気養生気泡コンクリート用の
鉄筋に対する防錆は、アスフアルト系、有機溶剤
系、水硬性セメント系防錆剤に依つていたが、こ
れら各種防錆剤の使用に当たつては種々の問題が
生じている。即ち従来使用されている、アスフア
ルト系や有機溶剤系の防錆剤は用いる溶媒が人体
に対して衛生上好ましくないこと、被覆材の火災
発生や爆発の危険があること、更に大気を汚染す
る危険性が大きく環境上好ましくないことから、
このような危険性が極めて少ない水性被膜防錆剤
が望まれる。また、水硬性セメント系防錆剤にお
いては、セメントを使用するため、混合物、即ち
防錆剤は徐々に凝固現象を起こし、鉄筋に対する
被覆性が不良となり、遂には使用不可能となる。
又、セメントが主体となるので鉄筋に対する良い
付着状態を保つための粘度調整の可能範囲が狭
く、そのため、鉄筋に対する付着厚みのコントロ
ールが難しく、一定厚み以下で使用するのは不可
能である。 水性被膜系にゴムラテツクスを使用した防錆剤
があるが、前述の問題点は解消出来るが塗膜の強
度及び乾燥性能が不足し、また母材との付着性が
劣り防錆力が劣るなどの欠点があつた。又、単に
スチレンの多い反応基をもたせたスチレン共重合
体ラテツクスを使用しても乾燥時に亀裂が生じ、
防錆効果が劣る。これらの諸問題を解決した高温
高圧蒸気養生気泡コンクリート製品用の鉄筋防錆
剤を提供するため鋭意研究した結果、本発明を完
成した。 本発明は、珪石粉末15〜25重量部、消石灰25〜
35重量部、有機固形分40〜45重量%含むアスフア
ルトエマルジヨン8〜14重量部、スチレン基が全
体の65%以上でカルボキシル基を含有し、しかも
有機固形分を40〜60重量%含むスチレン共重合体
ラテツクスを有機固形分で10〜25重量部配合され
ており、残部は水及び界面活性剤であることを特
徴とする高温高圧蒸気養生気泡コンクリート製品
用の鉄筋防錆剤である。 本発明の防錆剤は、珪石粉末と消石灰が反応
し、その反応温度により反応基としてのカルボキ
シル基を有するスチレン共重合体ラテツクスが、
より強いフイルム形成を行い珪石と消石灰で出来
た生成物の隙間を覆う形となり、強力な防錆被覆
を形づくる点にも、本発明の特徴がある。 又、本発明の防錆剤はカルシウムイオンとスチ
レン共重合体ラテツクスとの間でも架橋反応が行
われ、鉄筋と防錆剤の境界面は強固な膜を形成す
る点にも特徴がある。このような架橋反応が著し
く速くなると亀裂が生じやすくなるが、その防止
剤としてアスフアルトエマルジヨンが加えられて
いる。このようにスチレン共重合体の亀裂発生を
防止するためにアスフアルトエマルジヨンをスチ
レン共重合体と併用する点にも本発明の特徴があ
る。なお、本発明の防錆剤を用いた時気泡コンク
リートのオートクレーブ養生中においては更にラ
テツクス中の―COONaが
用いる鉄筋の防錆剤に係わるものである。高温高
圧蒸気養生気泡コンクリート製品においても補強
として入れた鉄筋と母材とが密着していなければ
補強材の役割がなくなる。普通コンクリートに於
いて鉄筋とコンクリートのすべり止めをするため
に異形の、あるいは曲げた鉄筋で押さえる対策を
とつている。このような鉄筋を使用しても高温高
圧蒸気養生気泡コンクリートの緻密性が劣るた
め、母材と鉄筋との付着力が低下する。それらを
カバーするには、鉄筋と防錆剤および防錆剤と母
材とを強く接着することが必要である。特に高温
高圧蒸気養生気泡コンクリートにおいては内部に
多数の気泡を有するので普通のコンクリートにく
らべ、緻密でなくなるため、鉄筋またはラス網等
の補強材に強固な被膜を形成する必要がある。そ
こで従来、一般に蒸気養生気泡コンクリート用の
鉄筋に対する防錆は、アスフアルト系、有機溶剤
系、水硬性セメント系防錆剤に依つていたが、こ
れら各種防錆剤の使用に当たつては種々の問題が
生じている。即ち従来使用されている、アスフア
ルト系や有機溶剤系の防錆剤は用いる溶媒が人体
に対して衛生上好ましくないこと、被覆材の火災
発生や爆発の危険があること、更に大気を汚染す
る危険性が大きく環境上好ましくないことから、
このような危険性が極めて少ない水性被膜防錆剤
が望まれる。また、水硬性セメント系防錆剤にお
いては、セメントを使用するため、混合物、即ち
防錆剤は徐々に凝固現象を起こし、鉄筋に対する
被覆性が不良となり、遂には使用不可能となる。
又、セメントが主体となるので鉄筋に対する良い
付着状態を保つための粘度調整の可能範囲が狭
く、そのため、鉄筋に対する付着厚みのコントロ
ールが難しく、一定厚み以下で使用するのは不可
能である。 水性被膜系にゴムラテツクスを使用した防錆剤
があるが、前述の問題点は解消出来るが塗膜の強
度及び乾燥性能が不足し、また母材との付着性が
劣り防錆力が劣るなどの欠点があつた。又、単に
スチレンの多い反応基をもたせたスチレン共重合
体ラテツクスを使用しても乾燥時に亀裂が生じ、
防錆効果が劣る。これらの諸問題を解決した高温
高圧蒸気養生気泡コンクリート製品用の鉄筋防錆
剤を提供するため鋭意研究した結果、本発明を完
成した。 本発明は、珪石粉末15〜25重量部、消石灰25〜
35重量部、有機固形分40〜45重量%含むアスフア
ルトエマルジヨン8〜14重量部、スチレン基が全
体の65%以上でカルボキシル基を含有し、しかも
有機固形分を40〜60重量%含むスチレン共重合体
ラテツクスを有機固形分で10〜25重量部配合され
ており、残部は水及び界面活性剤であることを特
徴とする高温高圧蒸気養生気泡コンクリート製品
用の鉄筋防錆剤である。 本発明の防錆剤は、珪石粉末と消石灰が反応
し、その反応温度により反応基としてのカルボキ
シル基を有するスチレン共重合体ラテツクスが、
より強いフイルム形成を行い珪石と消石灰で出来
た生成物の隙間を覆う形となり、強力な防錆被覆
を形づくる点にも、本発明の特徴がある。 又、本発明の防錆剤はカルシウムイオンとスチ
レン共重合体ラテツクスとの間でも架橋反応が行
われ、鉄筋と防錆剤の境界面は強固な膜を形成す
る点にも特徴がある。このような架橋反応が著し
く速くなると亀裂が生じやすくなるが、その防止
剤としてアスフアルトエマルジヨンが加えられて
いる。このようにスチレン共重合体の亀裂発生を
防止するためにアスフアルトエマルジヨンをスチ
レン共重合体と併用する点にも本発明の特徴があ
る。なお、本発明の防錆剤を用いた時気泡コンク
リートのオートクレーブ養生中においては更にラ
テツクス中の―COONaが
【式】に置換
される。
このように塗膜が形成されるが、前述のように
珪石粉末と消石灰は水熱反応をし、その隙間を緻
密にスチレン共重合体ラテツクスとアスフアルト
エマルジヨンが覆うため本発明の防錆剤は充分な
る防錆性を呈する。 このような防錆性を呈するためにはスチレンが
65%以上であり塗膜が硬いことが必要であり、か
つカルボキシル基を含有する必要がある。またス
チレン共重合体ラテツクス中有機固形分は40〜60
重量%含むものでなければ、やはり塗膜が弱くな
る。又、共重合体としてはスチレンやカルボキシ
ル基以外にブタジエンを含むスチレンブタジエン
の共重合体であることが塗膜特性上の点でさらに
好ましく、カルボキシル基は2〜7%含むものが
更に好ましい。 本発明の防錆剤は、鉄筋に塗布した後、低温
(5℃〜70℃)で架橋反応をし、強固な塗装膜が
すみやかに形成されると云う特徴がある。この場
合、アスフアルトエマルジヨンが併用されていな
いと急激な収縮が起こるため表面に亀裂が生じ
る。この亀裂防止剤としてアスフアルトエマルジ
ヨンを加える必要がある。アスフアルトエマルジ
ヨンを添加すると、たとえ高温(100℃〜160℃)
で反応させた場合でも亀裂の発生はない。このよ
うにアスフアルトエマルジヨンの添加によりスチ
レン共重合体ラテツクスの特性を充分活かすこと
が出来、鉄筋との接着力は大きく鉄筋に対し充分
なる防錆力があると同時に、防錆剤の表面は高温
高圧養生中に架橋反応はより促進され、母材との
付着力も向上し、補強材の大幅な向上を有する。 このように秀れた防錆性のある塗膜とするため
にスチレン共重合体ラテツクスの使用量は有機固
形分で10〜25重量部必要である。その使用量が多
すぎても少なすぎても目的とする防錆性のある塗
膜とならない。また本発明で併用するアスフアル
トエマルジヨンは有機固形分40〜45重量%含むも
のが適用される。有機固形分が多すぎても少なす
ぎても亀裂が発生したり、塗膜が弱くなつたりす
る。又、そのアスフアルトエマルジヨンの使用量
はエマルジヨンとして8〜14重量部である。 多すぎると塗膜が弱くなり、少なすぎると塗膜
に亀裂が発生し、所望の防錆性を発揮できない。 本発明で用いる珪石粉末と消石灰とは前記の発
熱反応をおこし、更には珪石紛末と消石灰との反
応物を適度に塗膜中に存在させ所期の防錆性とす
るためのものである。その為に珪石粉末と消石灰
とは併用される必要があり、かつその防錆剤中の
量は珪石粉末15〜25重量部、消石灰は25〜35重量
部が必要である。これらの量が多すぎても少なす
ぎても所望の防錆剤は得られない。この反応物は
最終的にはほとんどがトバモライト結晶もしくは
トバモライトゲルになり、これが気泡コンクリー
ト中の生成物と同一のものであるため、防錆剤の
結合力が極めて強くなる。又、本発明は防錆剤に
加える界面活性剤の量は特に限定しないが、通常
は1%以下が好ましい。 本発明の防錆剤は、珪石粉末15〜25重量部、消
石灰は25〜35重量部、有機固形分40〜45重量%含
むアスフアルトエマルジヨン8〜14重量部、スチ
レン基が65%以上でカルボキシル基を含有し、し
かも固形分40〜60重量%を含むスチレン共重合体
ラテツクスを有機固形分として10〜25重量部混合
し、これに界面活性剤を混合したのち、水を加え
て4000〜5000cpに調整することにより製造され
る。製造された防錆剤は10〜15日後においても硬
化することなく、鉄筋への塗布作業は製造直後と
変わらない。 本発明の防錆剤は、補強材の鉄筋またはラス網
にローラまたは防錆剤液に浸漬することにより塗
布される。ついで、50〜160℃で乾燥処理を行う。
例えば、50℃で30〜45秒、130℃においては5〜
10秒で亀裂の発生はなく、強固で均一な膜が形成
される。被膜が乾燥された鉄筋またはラス網は、
補強要素として気泡コンクリート中に埋没させ、
つぎにその製品をオートクレーブに入れ、8〜12
Kg/cm2、6〜20Hrの水蒸気養生を行う。 実施例及び比較例 (イ) 配合組織 (a) 実施例 ●珪石粉末(6000〜9000cm2/gブレーン値)
……18重量部 ●消石灰(10000〜13000cm2/gブレーン値)
……18重量部 ●アスフアルトエマルジヨン ……12重量部 ●スチレン共重合体ラテツクス固形分〔旭ダウ
社製、商品名;L―2031、スチレン70%カル
ボキシル基2%残りはブタジエン、エマルジ
ヨン中の有機固形分50重量%〕 ……18重量部 ●界面活性剤(ポイズ、花王石けん社製)
……1重量部 ●無機充填剤(弁柄) ……2重量部 (b) ●比較例 ●珪石粉末(6000〜9000cm2/gブレーン値)
……18重量部 ●消石灰(10000〜13000cm2/gブレーン値)
……30重量部 ●スチレン共重合体ラテツクス固形分〔旭ダウ
社製、商品名;L―2031、スチレン70%カル
ボキシル基2%残りはブタジエン、エマルジ
ヨン中の有機固形分50重量%〕 ……18重量部 ●界面活性剤(ポイズ、花王石けん社製)
……1重量部 上記組織(a)、(b)を鉄筋に塗布し、乾燥条件を60
℃、130℃について行い、諸物性を測定した。な
お防錆効果については塩水噴霧による方法で30日
の連続噴霧後の発錆を確認した。なお鉄筋母材付
着は防錆塗装した鉄筋を気泡コンクリートに埋込
み成形し、高温高圧蒸気養生した後の鉄筋と気泡
コンクリートとの付着力である。 (ロ) 測定結果
珪石粉末と消石灰は水熱反応をし、その隙間を緻
密にスチレン共重合体ラテツクスとアスフアルト
エマルジヨンが覆うため本発明の防錆剤は充分な
る防錆性を呈する。 このような防錆性を呈するためにはスチレンが
65%以上であり塗膜が硬いことが必要であり、か
つカルボキシル基を含有する必要がある。またス
チレン共重合体ラテツクス中有機固形分は40〜60
重量%含むものでなければ、やはり塗膜が弱くな
る。又、共重合体としてはスチレンやカルボキシ
ル基以外にブタジエンを含むスチレンブタジエン
の共重合体であることが塗膜特性上の点でさらに
好ましく、カルボキシル基は2〜7%含むものが
更に好ましい。 本発明の防錆剤は、鉄筋に塗布した後、低温
(5℃〜70℃)で架橋反応をし、強固な塗装膜が
すみやかに形成されると云う特徴がある。この場
合、アスフアルトエマルジヨンが併用されていな
いと急激な収縮が起こるため表面に亀裂が生じ
る。この亀裂防止剤としてアスフアルトエマルジ
ヨンを加える必要がある。アスフアルトエマルジ
ヨンを添加すると、たとえ高温(100℃〜160℃)
で反応させた場合でも亀裂の発生はない。このよ
うにアスフアルトエマルジヨンの添加によりスチ
レン共重合体ラテツクスの特性を充分活かすこと
が出来、鉄筋との接着力は大きく鉄筋に対し充分
なる防錆力があると同時に、防錆剤の表面は高温
高圧養生中に架橋反応はより促進され、母材との
付着力も向上し、補強材の大幅な向上を有する。 このように秀れた防錆性のある塗膜とするため
にスチレン共重合体ラテツクスの使用量は有機固
形分で10〜25重量部必要である。その使用量が多
すぎても少なすぎても目的とする防錆性のある塗
膜とならない。また本発明で併用するアスフアル
トエマルジヨンは有機固形分40〜45重量%含むも
のが適用される。有機固形分が多すぎても少なす
ぎても亀裂が発生したり、塗膜が弱くなつたりす
る。又、そのアスフアルトエマルジヨンの使用量
はエマルジヨンとして8〜14重量部である。 多すぎると塗膜が弱くなり、少なすぎると塗膜
に亀裂が発生し、所望の防錆性を発揮できない。 本発明で用いる珪石粉末と消石灰とは前記の発
熱反応をおこし、更には珪石紛末と消石灰との反
応物を適度に塗膜中に存在させ所期の防錆性とす
るためのものである。その為に珪石粉末と消石灰
とは併用される必要があり、かつその防錆剤中の
量は珪石粉末15〜25重量部、消石灰は25〜35重量
部が必要である。これらの量が多すぎても少なす
ぎても所望の防錆剤は得られない。この反応物は
最終的にはほとんどがトバモライト結晶もしくは
トバモライトゲルになり、これが気泡コンクリー
ト中の生成物と同一のものであるため、防錆剤の
結合力が極めて強くなる。又、本発明は防錆剤に
加える界面活性剤の量は特に限定しないが、通常
は1%以下が好ましい。 本発明の防錆剤は、珪石粉末15〜25重量部、消
石灰は25〜35重量部、有機固形分40〜45重量%含
むアスフアルトエマルジヨン8〜14重量部、スチ
レン基が65%以上でカルボキシル基を含有し、し
かも固形分40〜60重量%を含むスチレン共重合体
ラテツクスを有機固形分として10〜25重量部混合
し、これに界面活性剤を混合したのち、水を加え
て4000〜5000cpに調整することにより製造され
る。製造された防錆剤は10〜15日後においても硬
化することなく、鉄筋への塗布作業は製造直後と
変わらない。 本発明の防錆剤は、補強材の鉄筋またはラス網
にローラまたは防錆剤液に浸漬することにより塗
布される。ついで、50〜160℃で乾燥処理を行う。
例えば、50℃で30〜45秒、130℃においては5〜
10秒で亀裂の発生はなく、強固で均一な膜が形成
される。被膜が乾燥された鉄筋またはラス網は、
補強要素として気泡コンクリート中に埋没させ、
つぎにその製品をオートクレーブに入れ、8〜12
Kg/cm2、6〜20Hrの水蒸気養生を行う。 実施例及び比較例 (イ) 配合組織 (a) 実施例 ●珪石粉末(6000〜9000cm2/gブレーン値)
……18重量部 ●消石灰(10000〜13000cm2/gブレーン値)
……18重量部 ●アスフアルトエマルジヨン ……12重量部 ●スチレン共重合体ラテツクス固形分〔旭ダウ
社製、商品名;L―2031、スチレン70%カル
ボキシル基2%残りはブタジエン、エマルジ
ヨン中の有機固形分50重量%〕 ……18重量部 ●界面活性剤(ポイズ、花王石けん社製)
……1重量部 ●無機充填剤(弁柄) ……2重量部 (b) ●比較例 ●珪石粉末(6000〜9000cm2/gブレーン値)
……18重量部 ●消石灰(10000〜13000cm2/gブレーン値)
……30重量部 ●スチレン共重合体ラテツクス固形分〔旭ダウ
社製、商品名;L―2031、スチレン70%カル
ボキシル基2%残りはブタジエン、エマルジ
ヨン中の有機固形分50重量%〕 ……18重量部 ●界面活性剤(ポイズ、花王石けん社製)
……1重量部 上記組織(a)、(b)を鉄筋に塗布し、乾燥条件を60
℃、130℃について行い、諸物性を測定した。な
お防錆効果については塩水噴霧による方法で30日
の連続噴霧後の発錆を確認した。なお鉄筋母材付
着は防錆塗装した鉄筋を気泡コンクリートに埋込
み成形し、高温高圧蒸気養生した後の鉄筋と気泡
コンクリートとの付着力である。 (ロ) 測定結果
【表】
【表】
なお、aの組成においてスチレン共重合体ラテ
ツクス中に反応基を有しないものの物性は下表の
ようである。
ツクス中に反応基を有しないものの物性は下表の
ようである。
【表】
これらの物性表中の耐熱水性として示されたよ
うに本発明の防錆剤は鉄筋と強く付着し、かつ、
鉄筋と母材付着として示されているように本発明
の防錆剤は母材と付着し、本発明防錆剤は、防錆
性、付着性共に充分なる特性を呈する。 本発明の鉄筋防錆剤を用いると次のような効果
が期待出来る。 アスフアルトエマルジヨンの併用効果とし
て、本発明で使用する特殊なスチレン共重合体
ラテツクス特有の塗膜の表面亀裂の防止ができ
秀れた防錆性の塗膜が得られる。即ち本発明で
用いるスチレン共重合体ラテツクスはラテツク
ス中にカルボキシル基を有しているので、低温
(50℃以上)ですみやかに架橋反応が起こり、
短時間で強固な膜が形成される。その為、アス
フアルトエマルジヨンを併用しなければ急激な
収縮のため表面亀裂が生じるが、アスフアルト
エマルジヨンを使用しているため、急激な乾燥
においても亀裂の発生はない。そのため防錆性
は一般のラテツクス単味防錆剤にくらべて大幅
な向上が得られる。又、ラテツクス中のスチレ
ンが多いことから塗膜は強固でなおかつ、カル
ボキシル基を有しているので、オートクレーブ
中で反応し母材である気泡コンクリートと結合
的働きをし、付着力が大幅に向上する。 本発明の防錆剤は水溶媒系防錆剤であるので
作業の安全性、良い作業環境が確保される。そ
のため、作業能率はきわめて良く、なお、乾燥
中においても水溶性であるので無臭であり、作
業環境面においても良い環境が確保される。 本発明の防錆材は、水硬性セメントを含まな
いので防錆剤作成後、長時間の保存に耐え得
る。本発明の防錆剤の作成使用に当たつては、
粘度調整の可能範囲が広く、又粘度調整も簡単
であり、鉄筋に対する付着厚みを防錆を害さな
い限度まで薄く、且つ均一にすることが可能で
ある。
うに本発明の防錆剤は鉄筋と強く付着し、かつ、
鉄筋と母材付着として示されているように本発明
の防錆剤は母材と付着し、本発明防錆剤は、防錆
性、付着性共に充分なる特性を呈する。 本発明の鉄筋防錆剤を用いると次のような効果
が期待出来る。 アスフアルトエマルジヨンの併用効果とし
て、本発明で使用する特殊なスチレン共重合体
ラテツクス特有の塗膜の表面亀裂の防止ができ
秀れた防錆性の塗膜が得られる。即ち本発明で
用いるスチレン共重合体ラテツクスはラテツク
ス中にカルボキシル基を有しているので、低温
(50℃以上)ですみやかに架橋反応が起こり、
短時間で強固な膜が形成される。その為、アス
フアルトエマルジヨンを併用しなければ急激な
収縮のため表面亀裂が生じるが、アスフアルト
エマルジヨンを使用しているため、急激な乾燥
においても亀裂の発生はない。そのため防錆性
は一般のラテツクス単味防錆剤にくらべて大幅
な向上が得られる。又、ラテツクス中のスチレ
ンが多いことから塗膜は強固でなおかつ、カル
ボキシル基を有しているので、オートクレーブ
中で反応し母材である気泡コンクリートと結合
的働きをし、付着力が大幅に向上する。 本発明の防錆剤は水溶媒系防錆剤であるので
作業の安全性、良い作業環境が確保される。そ
のため、作業能率はきわめて良く、なお、乾燥
中においても水溶性であるので無臭であり、作
業環境面においても良い環境が確保される。 本発明の防錆材は、水硬性セメントを含まな
いので防錆剤作成後、長時間の保存に耐え得
る。本発明の防錆剤の作成使用に当たつては、
粘度調整の可能範囲が広く、又粘度調整も簡単
であり、鉄筋に対する付着厚みを防錆を害さな
い限度まで薄く、且つ均一にすることが可能で
ある。
Claims (1)
- 1 珪石粉末15〜25重量部、消石灰25〜35重量
部、有機固形分40〜45重量%含むアスフアルトエ
マルジヨン8〜14重量部、スチレン基が全体の65
%以上でカルボキシル基を含有し、しかも有機固
形分を40〜60重量%含むスチレン共重合体ラテツ
クスを有機固形分で10〜25重量部配合されてお
り、残部は水及び界面活性剤であることを特徴と
する高温高圧蒸気養生気泡コンクリート製品用鉄
筋防錆剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12887382A JPS5920364A (ja) | 1982-07-26 | 1982-07-26 | 高温高圧蒸気養生気泡コンクリート製品用鉄筋防錆剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12887382A JPS5920364A (ja) | 1982-07-26 | 1982-07-26 | 高温高圧蒸気養生気泡コンクリート製品用鉄筋防錆剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5920364A JPS5920364A (ja) | 1984-02-02 |
JPS6320468B2 true JPS6320468B2 (ja) | 1988-04-27 |
Family
ID=14995467
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12887382A Granted JPS5920364A (ja) | 1982-07-26 | 1982-07-26 | 高温高圧蒸気養生気泡コンクリート製品用鉄筋防錆剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5920364A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0263614A (ja) * | 1988-08-31 | 1990-03-02 | Fujikura Ltd | ホウロウ基板とその製造方法 |
JPH0266182A (ja) * | 1988-08-31 | 1990-03-06 | Fujikura Ltd | ホウロウ基板 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62161869A (ja) * | 1985-12-10 | 1987-07-17 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 水蒸気養生軽量気泡コンクリ−ト用の補強鉄筋防錆剤 |
-
1982
- 1982-07-26 JP JP12887382A patent/JPS5920364A/ja active Granted
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0263614A (ja) * | 1988-08-31 | 1990-03-02 | Fujikura Ltd | ホウロウ基板とその製造方法 |
JPH0266182A (ja) * | 1988-08-31 | 1990-03-06 | Fujikura Ltd | ホウロウ基板 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5920364A (ja) | 1984-02-02 |
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