JPS593428B2 - 水蒸気養生軽量気泡コンクリ−ト補強筋用防錆剤 - Google Patents

水蒸気養生軽量気泡コンクリ−ト補強筋用防錆剤

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JPS593428B2
JPS593428B2 JP20850881A JP20850881A JPS593428B2 JP S593428 B2 JPS593428 B2 JP S593428B2 JP 20850881 A JP20850881 A JP 20850881A JP 20850881 A JP20850881 A JP 20850881A JP S593428 B2 JPS593428 B2 JP S593428B2
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rust
styrene
cement
reinforcing bars
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JP20850881A
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俊弘 渡辺
猛 渡部
真帆 中津海
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 水蒸気養生軽量気泡コンクリート(以下A、L。
Cと略称する)ぱ珪酸質原料と石灰質原料と水を混合し
たものに、アルミニウム等の添加剤を加え3てスラリー
状としたものを、補強鉄筋を組みこんだ型枠に流しこみ
発泡、半硬化させたのち、ピアノ線等で所望の形状はな
るように切断し、これをオートクレーブ中で水蒸気養生
して製造されている。A、L、Cは軽量で断熱性や耐久
性に秀れた建5 築材料であることから、高層建築をは
じめ種々の建築に使用されている。
しかしながらA、L、Cは約80%の空隙を持つている
ことから湿気や腐蝕性物質が内部まで浸透して補強鉄筋
を腐蝕させる欠点がある。
10そのために従来補強鉄筋にぱ適当な防錆処理を施し
ている。
これまでA、L、C用補強鉄筋の防錆剤としては、セメ
ントを主成分として合成樹脂エマルジョンやカゼイン等
を添加した水系スラリー(特公昭36−23879|4
1−2843|1551−37202|51−5854
号公報)や有機溶剤に天然樹脂又は合成樹脂を溶解した
ものに、防錆顔料等を添加したもの(特公昭50−15
81号公報及び商品名イナトール・ LEXI’HLE
R、CHEMIL、GMBH社製)等が使用されていた
。’0 しかしながらセメントを主体とした防錆被膜は
硬く、充分なボンドカがある反面、被膜に通気性がある
為に充分な防錆性を持たせる為にぱ被膜の厚さを極力厚
くする必要がある。被膜の厚さを厚くすると、セメント
自体が脆い性質の為に鉄筋の5 撓みに対して追随せず
クラックが生じやすい。又被膜を含めた鉄筋の径が太く
なるために発泡過程で鉄筋の上方に空胴が出来やすく、
更にはセメントの水和によりポットライフが比較的短か
い等の欠点があつた。また有機溶剤を使用する防錆剤で
0 ぱ、上記の問題点はないが、有機溶剤が人体に有害
であり、火災モ爆発の危険がある他軟化点の低い熱可塑
性樹脂を使用したものでは高温時に接着力が低下する欠
点がある。これらの防錆剤以外にも、合成ゴムや熱可塑
性5 樹脂や熱硬化性樹脂と無機質粉末を組み合せて使
用する例(特公昭51−110169|54−4772
3|55−60057|55−60058号公報)もみ
られるが、このものをA.L.CVC使用しても接着力
が不足したv、作業工程でクラツクが生じた勺、更に防
錆性が不足した力して何れも充分ではなかつた。
本発明は上記現状に鑑み、比較的薄い被膜で充分な防錆
性を有し、しかも鉄筋の撓みに対してクラツクを生ぜず
、可撓性があり,且つ鉄筋とA.L.Cへの付着力が強
く充分な接着力があり、オートクレープ養生後の高温時
でも接着力の低下が少なく、且つ経済的に安価なA.L
.C補強筋用の防錆剤を提供するものである。
即ち、本発明はハイスチレンSBRのラテツクスとアス
フアルトエマルジヨンと必要に応じて加えるポリスチレ
ンエマルジヨンからなる高分子エマルジヨンにポルトラ
ンドセメントと100メツシユ(タイラ一篩》以下のケ
イ石の粉末からなる無機質粉末を加え、更に必要に応じ
て分散剤、減水剤、凝結遅緩剤、消泡剤、沈降防止剤等
の添加物と水とを加えてなるA.L.C補強筋用防錆剤
である。
本発明による防錆剤を更に請しく説明すると、1スチレ
ン結合量65〜75重量%のハイスチレンSBRのラテ
ツクスと、アスフアルトエマルジヨンを夫々固形分で1
対0.9〜3.8の重量比率で混合した高分子エマルジ
ヨンA、スチレン結合量50〜65重量%のSBRのラ
テツクスに少量の(SBRのラテツクスの半量以下)ポ
リスチレンエマルジヨンを加えてスチレン結合量を65
〜75重量%としたものにアスフアルトエマルジヨンを
Aと同様の比率で混合した高分子エマルジヨンB。
2ポルトランドセメント対タイラ一篩で】00メツシユ
以下のケイ石の粉末を重量比で1.5対1〜4.5の割
合で賦合した無機質粉末COA又はBの固形分1重量部
に対してCを3〜6重量部の比率で1と2とを混合した
ものを主成分とするA.L.C用防錆剤であり、これに
更に作業性及び性能向上を図るために、分散剤として商
品名マイテイ一(花王石鹸製)、パリツク(藤沢薬品製
)等、凝結遅緩剤としてソジウムヘプトネート、砂糖等
、消泡剤として商品名アンチッロス(第一工業製薬製)
、シリコーン(信越化学製)等、沈降防止剤として、ベ
ントナイト・アスベスト等の添加物と適当量の水とを加
えても良い。
本発明法に使用するSBRのラテツクスとアスフアルト
エマルジヨンと、必要に応じて加えるポリスチレンエマ
ルジヨンは、適度の硬度と可撓性、不透水性で鉄筋への
付着力と強い被膜を作るために加えるものであ勺、セメ
ント混和用に市販されているものを使用する事ができる
が、SBRのラテツクスについては、クラツクの発生が
なく、接着力が強くなる点からスチレンの結合量が65
〜75重量%のハイスチレンSBRのラテツクスが好適
であ勺、スチレンの結合量が50〜65重量%のSBR
のラテツクスに少量のポリスチレンエマルジヨンを加え
て、スチレンの結合量を65〜75重量%としても使用
する事ができるが、スチレンの結合量が50重量%以下
のSBRのラテツクス、例えば上記結合量が30重量%
のSBRのラテツクスに多量のポリスチレンエマルジヨ
ンを加えて、スチレン結合量を65〜75重量%とした
ものでは、防錆剤のポツトライフが短かくなv、鉄筋被
膜にクラツクが入るため好ましくない。又、スチレン結
合量が65重量%以下のSBRの ラテツクスを使用す
るとゴム憚性が強くなつて、被膜が柔軟とな勺接着力が
低下する。これを防ぐため上記のものに無機粉末を多量
1fC加えると、硬度や接着力は向上するが、可撓性が
低下した力、吸水性が上るため耐錆性も低下する。又、
上記のラテツクスに熱硬化性樹脂、例えばフエノール樹
脂やエポキシ樹脂を加えて、その硬度や接着力をあげる
ことも可能であるが、ポツトライフが短かくなつたD、
刺激臭があつたvするので好ましくない。
逆にスチレン結合量が75重量%以上のSBRのラテツ
クスでは被膜にクラツクが生じ易くなる。
SBRのラテツクスの他にも、セメント混和用に市販さ
れている例えばアクリルエマルジヨン、ポリウレタンエ
マルジヨン、ポリエステルエマルジヨン、アクリル酸工
スチルエマルション等の使用も一応可能であるがが、価
格的に見て本発明法の組合せが最適である。次に本発明
法のハイスチレンSBRのラテツクスの固形分1重量部
に対しアスフアルトエマルジヨンの固形分0.9〜3,
8重量部とする理由は、アスフアルトエマルジヨン0.
9重量部以下でぱ被膜の鉄筋への付着性が悪くなつて接
着力が低下するのと、防錆性が悪くなるためであり、3
.8重量部以上では生成した被膜が軟かく、且つ脆くな
つて接着力が低下するのと、鉄筋マツトのクロス部分に
クラツクが入勺やすくなるからである。
セメントと100メツシユ以下のケイ石の粉末からなる
無機質粉末の添加は、該樹脂被膜のみでは充分でない接
着力を補なうのに効果があるからである。セメント、粉
末状ケイ石の他にもタルク、カオリン、炭酸カルシウム
、石灰、アルミナ、酸化鉄、酸化亜鉛等の粉末を使用す
ることが可能ではあるが、特にオートクレーブ養生でケ
イ酸カルシウムを生成するものが有効で、価格的に安い
セメントと粉末状ケイ石が好適である。
該セメントは、普通ポルトランドセメントか中庸熱セメ
ントが良く、粉末状ケイ石はケイ石やケイ砂を粉砕した
ものでスラリー中で早い沈降が起らないものであれば良
く、粒度が100メツシユ以下であれば問題はない。
セメン・トと粉末状ケイ石の混合割合は重量比で1.5
対1〜4.5が好適で上.5対1よりセメントが多くな
るとポツトライフが短かくな力、逆にセメント1.51
fC対し粉末状のケイ石を4.5以上とするとケイ酸カ
ルシウムの生成が少なくなつて接着力が低下するのとス
ラリーのフリージンク(沈降しやすくなる)が起D易く
なる。本発明で1の高分子エマルジヨンを固形分として
1,重量部に対し2の無機質粉末を3〜6重量部とする
のは、無機質粉末が3重量部以下では被膜が軟かくなつ
て接着力が低下するだけでなく価格が高くなるためであ
り、また逆に6重量部以上では被膜の可撓性が低下して
鉄筋の撓みに対してクラツクが生じ易くなることと、被
膜の通気性が増して鉄筋の防錆性を悪くするためである
本発明のA.L.C補強筋用防錆剤には、作業性の向上
や被膜の性状向上のために前述のように分散剤、凝結遅
緩剤等の添加物を必要に応じて添加する。
又、水はスラリーの粘度や濃度をコントロールして必要
な被膜厚さになるように適宜増減して添加する。
以上説明したようにして調整した防錆剤組成物はスラリ
ーを調製後密封状態で水分の蒸発がなければ1ケ月以上
放置しても安定で性能の低下は起らない。
又叉連続して補強筋の浸漬作業を行なう場合に、消費し
て不足する分を新たに調製して補充しても防錆剤組成物
の性状が変化したり性能が悪化した勺する事はない。こ
の防錆剤を使用して防錆処理を施した補強鉄筋を用いて
製造したA.L.Cの補強鉄筋は、実施例に見られるよ
うに充分な接着力と防錆性を有する。
この理由については明確でないがA.L.C製造工程の
オートクレーブ養生によつてアスフアルトの防錆刀と密
着力、SBRやポリスチレンの適度な硬度と可撓性と造
膜性、セメントと粉末状ケイ石からなるケイ酸カルシウ
ム化合物による接着力の向上等が相乗的に作用して優れ
た防錆被覆を形成するものと考えられる。
以下実施例πついて説明する。
実施例 1 スチレン結合量70重量%、固形分45重量%のハイス
チレンSBRのラテツクス(商品名、クロスレンSPX
−1、武田薬品)60重量部と、固形分55重量%のア
スフアルトエマルジヨン(商品名、フリットコート滝5
、シエル石油化学)60重量部と、普通ポルトランドセ
メント50重量部と、粉末状のケイ石(東海工業、特粉
)150重量部と、分散剤として商品名マイテイ一15
0R(花王石鹸)1重量部、セメントの凝結遅緩剤とし
てソジウムヘプトネート(三京化成)0.5重量部、消
泡剤として商品名アンチッロス(第一工業製薬)0.2
重量部と、水40重量部とを加えてよく混合し、粘度3
.0P.Sのスラリーからなる防錆剤を作つた。
上記の防錆剤に直径5.5T!WBの補強鉄筋を浸漬し
80℃の熱風乾燥、浸漬、乾燥の操作を行なつて、補強
鉄筋に平均厚さ0.35聰の防錆被膜を形成した。
この鉄筋を型枠に固定して以下通常の方法に従つて、比
重0.5のA.L.Cを製造した。
このA.L.Cから4×4×16?の角柱の縦方向の中
心に鉄筋が位置するように切断して、これを押し抜き法
による接着力試瞼とDIN4223及びスエーデン規格
(SISl8llll)VCよる防錆試験を行なつた。
ポツトライフの試瞼は蓋付の容器に、本実施例の防錆剤
を入れ、密封状態で放置する場合と、毎日この防錆剤の
1割を捨て、ぞの1割は新しい防錆剤で補充する場合の
両者につ夏て、該防錆剤の粘度の変化や、ゲル化、沈降
を観察すると共に、1ケ月を経過した該防錆剤を使用し
てA.L.Cを作力、その鉄筋の接着力試瞼と、防錆試
験とを行なつた。又、防錆処理を施した鉄筋をそのまま
オートクレープ養生した後、該鉄筋を5その角度に折り
曲げてクラツクの発生状態をみた。以上の試験の結果ポ
ツトライフ(1ケ月以上変化なし》、可撓性(クラツク
発生なし)、接着力(20K9/J以上・・・・・・押
し抜きによる最大荷重を鉄筋の表面積で除去した値)、
防錆性(発錆なし)、鉄筋を折勺曲げてクラツクの発生
なしとすべてに満足できるものであつた。
実施例 2 原料の配合割合を第1表の通りとした以外は実施例1と
同様に製造し、その性状を同様にして調べた。
結果を比較例(特許請求の範囲外の配合割合で造つた防
錆剤組成物を使用したもの)との対比で第1表に示す。
表より明らかなように本発明の範囲の防錆剤は何れの試
験でも充分な成積を示した。
比較例のものは黒2,4以外はすべてのテストに不合格
であつた。実施例 3 スチレン含有率60重量%、固形分50重量%のSBR
のラテツクス(商品名クロスレンCMXO2、武田薬品
)に固形分50重量%のポリスチレンエマルジヨン(商
品名クロスレンSA一29、武田薬品)を外割力で50
重量%添加したものを使用し、原料の各配合比を第2表
の通りとした以外は実施例1と同様にして試瞼した。
結果を第2表に比較例との対比で示す。第2表より明ら
かなように、本発明の組成物以外のものはポツトライフ
が短かくなつたD1クラツクが生じたり、接着力が低下
し、防錆性が低下する等好ましくない結果が得られたが
、本発明の範囲にある組成物は何れも満足すべき結果が
得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 スチレン結合量65〜75重量%のハイスチレンS
    BRのラテックス(a)、スチレン結合量50〜65重
    量%のSBRのラテックスにポリスチレンエマルジョン
    を加えて、スチレン結合量を65〜75重量%としたも
    の(b)、(a)又は(b)にアスファルトエマルジョ
    ンを夫々固形分として1対0.9〜3.8の重量比率で
    混合した高分子エマルジョン(A)、セメントと100
    メッシュ以下のケイ石の粉末を1.5対1〜4.5重量
    比率で混合した無機質粉末(B)、前記(A)と(B)
    とを主成分とし(A)の固形分1に対し(B)をを3〜
    6の重量比率で(A)と(B)とを混合したものに水を
    加えてなる水蒸気養生軽量気泡コンクリート補強筋用防
    錆材。
JP20850881A 1981-12-23 1981-12-23 水蒸気養生軽量気泡コンクリ−ト補強筋用防錆剤 Expired JPS593428B2 (ja)

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