JPS63204148A - 多層分析素子 - Google Patents

多層分析素子

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JPS63204148A
JPS63204148A JP3548087A JP3548087A JPS63204148A JP S63204148 A JPS63204148 A JP S63204148A JP 3548087 A JP3548087 A JP 3548087A JP 3548087 A JP3548087 A JP 3548087A JP S63204148 A JPS63204148 A JP S63204148A
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JP
Japan
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layer
ionophore
reagent layer
analytical element
ions
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Application number
JP3548087A
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English (en)
Inventor
Mikio Kamiyama
幹夫 神山
Toshio Tsuji
稔夫 辻
Shunichi Iwamaru
俊一 岩丸
Tomoji Akashi
明石 知二
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はイオン、特に水溶液中のイオンを測定するため
の多層分析素子に関し、更に生物学的流体試料中のイオ
ンを測定するための多層分析素子に関する。
〔従来の技術〕
水性イオンの測定は、水の精製技術などで重要である。
更に、医療の面においても体液中のイオン濃度測定は、
特に重要であり、ナ)IJウムは腎機能の診断等に、カ
リウムは同様に腎機能、心筋機能の診断にしばしば用い
られている。
また、リチウムはある種の精神病の治療において用いら
れ、その毒性発現量が治療有効量との差がほんのわずか
なため、その測定は重要である。
従来は、イオンの測定法として、イオン選択電極、炎光
光度計、原子吸光分光光度計のような煩雑で、しかも高
価な電子機器を必要としていた。近年医療の分野でドラ
イケミストリイの技術が発達し、体液中のイオンの測定
も、乾式のイオン選択電極を用いることで容易に測定す
ることが可能となった。これらは特開昭52−1425
84号公報に詳細に開示されているが、それによれば乾
燥された内部参照電極と、この参照電極に接触している
疎水性イオン選択性膜とを備えた乾式操作可能なイオン
選択性電極フィルムが提案されている。
このフィルムは、絶縁性のフィルムの上に金属層、金属
層の金属と同種の金属の水不溶性塩層、水不溶性塩と共
通の陰イオンを持つ水溶性塩を溶解含有する親水性バイ
ンダーマ)IJソックスら成る乾燥させた電解質層とイ
オン選択膜層をこの順に積層させたドライタイプのもの
で、この電極フィルムを一対にして、ブリッジで接続し
電位差計をつないだ後、試料液と標準液とをこの一対の
電極フィルム上にそれぞれ点滴し、電位差を測定するこ
とによって試料中の濃度を知ることができる。この電極
フィルムは、測定の迅速性及び簡易性において改良され
ているが、測定中の電位の変動、電極フィルムの設計及
び製造が複雑で、厳密な製造管理を要し、したがって製
造が難しくコストが高くなる。
また特開昭59−21.1864号、同59−2124
56号、同59−231452号によれば、流体試料中
の特定イオンの存在の検出及び濃度測定のだめの分析シ
ートで、イオンと複合体を形成することの可能なイオノ
フオア、及びイオノフオアとイオンの複合体と相互反応
して、色又は蛍光の変化発現のような、検出可能な応答
をなすことの可能なリポータ−物質を含有する実質的に
非極性、非多孔性担体マ)IJソックスは、疎水性ベヒ
クルの微細球体を含有した親水性マトリックスからなっ
ている。この方式による分析シートは、プラスチックフ
ィルムのような細長い支持部材よりなり、この支持部材
の一方の平面部に固着させ、使用する場合は、流体試料
と分析シートを接触させ、イオンの存在及び/又はイオ
ンの濃度を、発生した検出可能な応答を観察することに
よシ測定する。
また、特開昭60−115862号によれば、流体試料
中の特定イオンの存在の検出及び濃度測定のための分析
シートで、複数の固体反応性粒子、被分析物に対する抽
出溶媒と被分析物に対して検出可能な応答をなす、少な
くとも1つの成分とを含有して成る少なくとも1つの物
質を分散したバインダーからなっている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
これらの分析シートによる測定方法は、短時間で結果が
得られること、また複雑で高価な試験装置を必要としな
いことなどの改良がみられるが、分析シートに流体試料
を接触させた時に、流体試料が分析シート内に速かに吸
収されないこと、ピペッティングによる滴下量の誤差を
生じること、及び均一な試料の拡散が難しいととなどの
ために、正確性及び再現性に問題がある。
本発明の目的は、前記欠点が解決された、液体試料中の
特定イオンを測定するための多層分析素子を提供するこ
とにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明を概説すれば、本発明は多層分析素子に関する発
明であって、支持体上に試薬層、及びその上方に多孔性
展開層を有する、液体試料中のイオンを測定するための
多層分析素子において、液体試料中のイオンと複合体を
形成することができるイオノフオア、及び該形成された
複合体と相互反応して検知可能な応答を示すリポータ−
物質を含有する疎水性ベヒクルが微小粒子の状態で前記
試薬層に含有されており、またpHを約5〜10の範囲
で緩衝する緩衝剤が前記試薬層及び/又は別異の層に含
有されていることを特徴とする。
本発明の多層分析素子は、支持体、好ましくは光透過性
で、かつ水不浸透性の支持体上に、各層を順次積層して
成る。この支持体の例としては、ガラス、酢酸セルロー
ス、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリメチルメタ
クリレート、ポリエチレンテンフタレート等が挙ケラレ
る。
この場合、上記支持体の厚さは任意であるが、好ましく
は約50μmから約300μmである。
本発明に係る支持体は、前記試薬層で直接被覆すること
もできるが、場合によっては物理的処理(例えばコロナ
放電処理)又は光透過性の下塗り層を使用して、試薬層
と支持体との間の接着性を高めることは有用である。更
に支持体の観察面の一側面は、その目的に応じて加工す
ることは可能である。
本発明に係る試薬層は、バインダーとして、親水性コロ
イド物質が用いられる。親水性コロイド物質の例として
はゼラチンが挙げられる。
上記ゼラチンは架橋することが好ましい。架橋剤として
は、通常写真工業において用いられるもの、例えばビニ
ルスμホニル基、アルデヒド基等を有する化合物が用い
られる。更に、液体試料の試薬層内への吸収を促進する
ために、水溶性ポリマーを、バインダーに対して20チ
以下添加することが好ましい。これは、親水性ホリマー
のバインダーを架橋することで、分析素子のインキュベ
ーション中の溶解を抑制し生成した色素の多孔性展開層
への移行による感度低下を防止しつつ、架橋にかかわら
ない親水性ポリマーを添加することで検体の試薬層への
吸収が速かに起こり、反応速度を飛躍的に高めることが
可能である。
本発明のイオノフオアは、他のイオンを実質的に排除し
て、特定のイオンと選択的に複合体を形成することが可
能な分子を含む。例えば、環状ポリペプチドであるパリ
ノマイシンは溶液中のカリウムイオンと選択的に結合し
て陽イオン性の複合体を形成する。また、これらにはク
ラウンエーテル類、クリプタンド類及びボタンド類も含
まれる。
コロナンド類は単環式化合物であわ、電子が豊富な又は
電子が欠乏した状態の供与性原子を含み、それらの特異
的構造の故に、特定の陽イオン及び陰イオンと複合体を
形成することができる。このコロナンド類には、その単
環鋼が供与性原子として酸素を含むクラウンエーテル類
が含まれる。
他のコロナンド類は酸素、硫黄及び窒素のような電子が
豊富な原子を取合せたものを含有する化合物である。特
定のコロナンド類の特異な大きさ及び幾何学性の故に、
種々のイオンとの複合体形成に適用される。このような
複合体形成においては、クラウンエーテル中の酸素のよ
うに電子の豊富な原子は電子の欠乏している陽子に向か
って配向する。原子鎖の炭素原子セグメントは同時にイ
オンから外側方向に突出する。
このようにして得られた複合体はその中央では荷電を有
するが、その周辺では疎水性である。
クリプタンド類は、コロナンドの多環式類縁体である。
したがって、それらは二環式及び三環式多座化合物を含
む。クリプタンド類においては、コロナンドの実質的に
平面的な配置と反対に、供与性原子の環状配置は、空間
内の三次元である。クリプタンドは、三次元様式でイオ
ンは事実上包むことができ、したがって複合体の形成に
おいては、イオンを強力に結合することができる。コロ
ナンド類の場合と同様、供与性原子は 酸素、硫黄及び
窒素のような原子を含むことができる。
ボタンド類は例えば酸素のような原子の規則的な連なり
を含む線状鎖であシ、コロナンド類、クリプタンド類と
全く異なるわけではなく、正に荷電したイオンと結合し
て複合体を形成する能力を有する。ボタンド類と他の2
つのイオノフオアとの主な構造上の差異はその開環性に
ある。したがって、ボタンド類はモノボタンド類、ジボ
タンド類、トリボタンド類等に区分される。モノボタン
ド類は、供与性原子を含む単一の有機鎖であり、ジボタ
ンド類は中心原子又は原子群に結合した2個の原子鎖で
あり、空間配向を変動しうるものであり、トリボタン)
−類は3個の原子鎖である。
本発明に有用なイオノフオアの例を以下に示す。
イオノフオア        カチオンパリノマイシン
          K′ノナクチン        
     “a + 12−クラウン−4L工 18−クラウン−6K’− ジベンゾ−18−クラウン−6K+ ジシクロへキサノー18−クラウン−6K+ナフト−1
5−クラウン−5K+ ムスタット西独国(E、Merck Darmstad
t)の登H商標〕リポーター物゛質は試験溶液中に、目
的とするイオンが存在し、かつイオノフオア/イオン複
合体との相互反応の結果として、検出可能な応答を示す
のがリポータ−物質である。
リポータ−物質は、発色性の反応イオンのような化合物
からその反対鋼が複合体により誘起された際、検出可能
な生成物を生成する反対性種の混合物井でその組成が、
様々の範囲にわたルコとができる。したがって、目的の
イオンが存在しない場合には、リポータ−物質は不変で
あり、検出可能な応答は認められない。
リポータ−物質が単一化合物の場合、リポータ−は塩又
は解離性化合物を含んでもよく、これらは解離した際着
色イオン種を生成する。分析対象イオンの電荷次第で、
イオン性リポータ−は着色イオンが分析対象物に対して
電荷が反対でちるように選択される。分析対象物に対す
る反対イオンが蛍光性である解離性化合物もリポータ−
物質として用いることができる。このような発色団、及
び蛍光団リポータ−物質として、例えばジクロロフェノ
ールインドフェノ−/L’、7)VyFV−ktイオン
びその誘導体、8−アニリノ−1−ナフタレンスルホン
酸、7−アミノ−4−トリフルオロメチルクマリン、エ
リスロシンB1オレンジIIV、フロキシンB及びイオ
ノンYが挙げられる。
更に、ヨウ素化物イオン、デンプン、及び酸化剤であっ
ても良い。好ましいリポータ−物質としては、下記一般
式(1)及び(5)で表される化合物が挙げられる。
式中Xはハロゲン又は擬ハロゲン、Rは同−又は異なり
、アルキル基又はアリーμ基、nは0〜4の数を示す。
式中Xはハロゲン又は擬ハロゲン、R1はH又は低級ア
ルキp基、R2はH又は中級アルキル基を示す。
本発明でいう擬ハロゲンとは、ノ為ロゲン類と類似した
様式で不飽和又は芳香族環系に結合した際、この環系の
求電子性又は求核性に影響を及ぼすか、及び/又は非局
在化若しくは共鳴によって電荷分布に影響を与える原子
群を意味する。
例えば−CN、 −8CN、 −ocN、−N3、−C
OR,−COOR。
−C!0NHR,−CF3、−CC13、−No2、−
8o□CF3、−802CH3及び−5O2C6H4C
H3(式中Rはアルキμ又はアリール基である)のよう
な基を包含する。これらの化合物は特開昭59−212
456号公報に詳細に記述されている。
好ましい構造のリポータ−物質は、一般式(イ)で示さ
れる化合物であシ、これら化合物は試験溶液中のタンパ
ク質例えば血清アルブミンの存在によって起こる妨害に
対する抵抗力がある。
更に好ましいこのタイプのリポ−、ター物質としては、
一般式■中R’がメチル基、R2がn−デシル基であシ
、Xが塩素である、7−(n−デシ)v)−2−メチ)
v−4−(N5′−ジクロロ−4′−フェノン)インド
ナフトールがある。
これらの化合物は、特開昭59−212456号公報に
詳述されている。
上記リポータ−物質と、イオノフオアは、水と実質的に
混和しない有機溶媒に均一に溶解され、疎水性ベヒクル
として試薬層中に存在する。
疎水性ベヒクルは実質的に水に不溶で、かつ実質的に応
答をなすのに十分な濃度のイオノフオア及びリポータ−
物質を溶解することが可能な有機溶媒である。これらの
有機溶媒は比較的高沸点で、比較的非蒸発性、すなわち
、少なくとも約150℃以上の沸点を有するものである
有機溶媒としては、例えばフタμ酸エステル(例えばフ
タμ酸ジメチμ、フタル酸ジエチル、フタル酸ジプチル
、フタル酸ジシクロヘキシル、゛フタル酸ジオクチμ等
)、メリト酸エステル(例えばメリト酸トリメチル、メ
リト酸トリエチル等)、アジピン酸エステル(例えばア
ジピン酸ジイソデシル、アジピン酸ジオクチル等)、ア
ゼライン酸エステ)V (例えば、アゼライン酸ジエチ
ル、アゼライン酸ジペンチ/l/等しセノくシン酸エス
テ)V (例えば、セバシン酸ジプロピノv1セバシン
酸2−エチルヘキンル等)、リン酸エステ/1/(例え
ばリン酸トリエチル、リン酸ト リ ブチ ル、  リ
 ン 酸 ト リ ) エ ニ ル、  リ ン 酸ト
  リクレジル等)、高級アルコ−/I/(例えばオク
タノ−p1デカノール、ドデカノーμ等)、ラウリン酸
シエチμアミド、2−ニトロフェニルオクfil/エー
テル、2−ニトロフェニルブチルエーテル、トルエン、
キシレン、動物油、植物油、鉱物油などを挙げることが
できる。
更にイオノフオア及びリポータ−物質の溶解性を上げる
ために低沸点でかつ水不混和性の有機溶媒と上記有機溶
媒を混合して用いることができる。これらの有機溶媒の
代表的な例として、酢酸エステ/I/(例えば酢酸エチ
ル、酢酸ブチル等)を挙げることができる。
上記、イオノフオア、リポータ−物質及び有機溶媒の均
一溶液は、親水性コロイド物質の水溶液中で、種々の方
法を用いて乳化分散させ、疎水性微小粒子の形で試薬層
に含有される。更に有機溶媒可溶性のポリマーを添加剤
として加えることも可能である。有機溶媒可溶性ポリマ
ートシてはセルロースジアセテート、セルローストリア
セテート、セルロースアセテートプロピオ*−)、エチ
ルセルロース、ポリフッ化ビニル、ポリ塩化ビニル、塩
化ビニ)v/塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル/酢
酸ビニル共重合体、塩化ビニル/酢酸ビニ)V /ビニ
ルアルコール三元共重合体、塩化ビニリデン/アクリロ
ニトリル共重合体、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリ
メチルメタクリレート等が挙げられる。
これらも同様に親水性コロイド物質溶液中に乳化分散す
ることができる。
疎水性微小粒子の大きさは約001μmから約20μm
Vでで、奸才しくけ、約0゜1μmから約10μmであ
る。
この乳化分散を安定に行うために界面活性剤を添加する
ことができる。界面活性剤はアニオン性、カチオン性、
ノニオン性、両性界面活性剤を必要に応じて選択するこ
とができる。この際注意すべき点は、分析対象イオンと
同−又は類縁のイオン種を有する界面活性剤を用いては
ならない。
例えば、カリウムが分析対象の場合、カリウムを含むア
ルカリ金属イオン(例えばNa、Li等)を含む、アニ
オン性界面活性剤を用いることは、正の誤差を生む原因
となる。捷だ、同様にアルキレンオキシド鎖を有するノ
ニオン性界面活性剤も分析対象イオンとキレート化合物
を生成し、負の誤差を生む原因となる。
好ましい界面活性剤としてアニオン性では、対カチオン
が第四級アンモニウムであるものc例tばフルオロテン
サイドFT−248(バイエル社よシ市販)〕、両性界
面活性剤〔例えばゾニールFSX(デュポン社より市販
)〕が挙げられる。
上記試薬層には、液体試料の吸収を速かにするために親
水性ポリマーが全バインダー量の約20チ以下約1%以
上含有されることが好ましい。これらの親水性ポリマー
は写真工業分野で用いられる架橋剤(当該分野において
硬膜剤と称する)によって架橋されないポリマーである
この際の添加する親水性ポリマーとしては、ポリビニル
ピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミ
ド、フタル化ゼラチン、アシル化ゼラチン等が挙げられ
る。
本発明における緩衝剤は、上記試薬層及び/又は他の層
に含有される。試薬層以外の層に含有される場合、新た
に緩衝剤を含む層を設けるか、又Fi展開層に含有する
ことができる。緩衝剤のpHは約5〜約10であり、当
然のことながら分析対象イオンを含まない緩衝剤を用い
るべきである。例えば、トリス(ヒドロキシメチルアミ
ノ)メタン−塩酸、グツド(Good、)の緩衝剤とし
て知られるもの等が挙げられる。しかして、前記のよう
に、イオノフオア/リポータ−物質を含む疎水性ベヒク
ルを含む層と、緩衝剤を分離するのは、特に緩衝剤によ
って、リポータ−物質の脱プロトン化が起りやすい場合
好ましい。これによって製造時の不望の着色を防ぐこと
が可能である。
緩衝剤を展開層に含有する場合には、分散又は含浸等公
知の方法により、また、新たに別の層に含有する場合は
、親水性ポリマー中に溶解、分散等によって含有される
上記試薬層は、約5μmから約100 ft7B好まし
くは約10μmから約60μmの膜厚で製造される。
本発明の多孔性展開層は特公昭53−21677号公報
記載のプラッシュポリマ一層、特開昭55−16435
9号公報記載の親水化処理された織物、編物、特開昭5
7−197466号公報記載のバラバラの繊維及び反応
性ポリマーから成る繊維展開層、及び特開昭55−90
859号、同57−10j760号、同57−1017
61号各公報に記載の粒状構造物が一般的である。
多孔性展開層は、 (1)一定容量の液体試料を単位面積当り一定容量に試
薬層内に均一に配布しくメータリング機能と称する)、 (2)液体試料中の分析反応を阻害する物質又は要因を
除去し、 (3)反射分光光度分析を行う際には、支持体を経て透
過する測定光を反射するバックグラウンドの機能を有す
る、 この3つの機能を適宜分離して、各機能ごとに別の層を
使用することも、また、2つの機能と1つの機能を分離
して、層を組合せることも可能である。この際にも最上
層にメータリング機能を有する層を設けることが好まし
い。
本発明の多孔性展開層は、前記のように支持体上に設け
られた試薬層上に直接又は間接に積層される。本発明に
係る展開層の膜厚は約50μm〜約500μmであり、
好ましくは約150μm〜約400μmである。
本発明の分析素子は、支持体上に試薬層、及び多孔性展
開層が必須の層として積層されているが、必要に応じて
他の機能を有する機能層(例えば光反射層、f渦層、バ
リヤ一層、マスキング層、マイグレーション阻止層)、
若しくは構造補助層(例えば接着補助層)を有していて
も良い。
前記必須の各層及び他の機能層の形成には通常知られて
いる浸漬塗布法、ブV−ド塗布法、ホッパー塗布法等種
々の方法を目的に応じて適宜選択し用いることができる
本発明に使用しうる液体試料は、あらゆる形態の溶液、
コロイド溶液を挙げることができる。
好ましくは、生物学的液体試料、すなわち血液、血漿、
血清、髄液、尿、汗、だ液等が挙げられる。
更に、液体試料の適用量は約5μtから、約50μを好
ましくは約8μtから約2oμt1通常は約10μtで
ある。
反射濃度測定における測定波長はリポータ−物質がイオ
ノフオア/イオン複合体と相互反応を起こし、検知可能
な応答を示す物質のスペクトルによって決定される。例
えば一般式〇の化合物でR1がメチル基、R2がn−デ
シル基、Xが塩素の場合約580 nmから約650 
nm 、好ましくは約600 nm付近で測定されるべ
きである。また、測定方法は、液体試料点着後一定時間
後に測定するき終点測定法(エンドポイント法)、更に
異なった2つの時点の反射濃度差をとる方法(2−ポイ
ント法)、別の方法として、一定時間内の反射濃度(あ
るいは反射濃度を透過濃度に変換した濃度)の変化量を
測定する初速変法(レート法)を必要に応じて選択する
ことができる。反応温度は25℃から40℃の範囲で一
定であれば良いが好ましくは37℃である。
〔実施例〕
以下に実施例をもって本発明を更に具体的に説明するが
、本発明はこれらによって限定されるものではない。
実施例−1 下塗り済み、厚さ約180μmの透明なポリエチレンテ
レフタレート支持体上に、下記組成の層を順次積層して
、分析素子とした。
(試薬層) イオノフオア(表−1に示ス)     8.6 m 
M / m 2フタル酸ジブチiv2.26g/TrL
2脱イオン化セラチン24.1g/1rL2ポリビニル
ピロリドン      1.2797m2ビス(ビニル
スルホニルメチ、ル′)エーテIV      0.3
2 g/ @”(接着層) (多孔性展開層) 表−1 上記組成で作成したカリウム分析用多層分析素子に、K
 濃度で、0.1.5.3.0.4.5、z5.10.
15mMの標準液を10μを点着し、37℃7分間イン
キュベーションを行った後、600 nmで、反射濃度
測定を行った。結果を表−2に示す。
表−2 表−2に示したように、本発明の分析素子は良好な感度
を有していることが明らかとなった。
実施例−2 下塗シ済み、厚さ約180μmの透明なポリエチレンテ
レフタレート支持体上に下記組成の層を順次積層して多
層分析素子とした。
(試薬層) 7−ゾシIV−MEDPIN          0.
905g/m2ナフトー15−クラウン−5Z717j
9/m2a3Mビスートリヌ/リン酸緩衝剤    2
o4.;zg/m2(pI(=6.3) フタル酸ジプチ/l/         2.26.p
/m2フμオロチンサイドFT−248an 45g/
m2ビス(ビニルスルホニルメチ/L/)エーテル  
  Q、32g/m2(展開層) ト リ  ト ン x−1o  o         
           1 o、 2g/rn2表−3 実施例−1と同様にK 濃度で、0、五〇、4.5、z
5.10.15@Mの標準液を10μを点着し、37℃
7分間インキュベーションヲ行った後600 nmで反
射濃度を測定した。結果を表−4に示す。
表−4 以上、表−4に示したように、ポリビニルピロリドンの
量が多いとDmMの反射濃度が上がり、感度は減少する
方向にある。また、ポリビニルピロリドンが全く存在し
ないとOmMの反射濃度は低いが、感度もあまり上がら
ないことが判る。
実施例−3 下塗り済み厚さ約180μmの透明なポリエチレンテレ
フタレート支持体上に下記組成の層を順次積層して、分
析素子とした。
(試薬層) 7−ヂシルーMEDP IN        O,90
5fj/m2−J−7トー15−クラウン−5&6rI
LM/rrL2フタル酸ジブチ/l/        
2.26g/m2脱イオン化ゼラチン     19.
55 g/m2ポリビニルピロリドン        
   j、 02 g/m2フルオロテンサイドF’l
’−2480,04597m”ビス(ビニルスpホニル
メチル→エーテ/l/    o、z5fi/m2(緩
衝剤層) 脱イオン化ゼラチン      4.75 fi /m
2ポリビニルピロリドン      0.25 g/m
2(接着層) (多孔性展開層) 更に本発明の別の態様として、下塗シ済み厚さ180μ
mの透明なポリエチレンテレフタレート支持体上に、以
下の組成の分析素子を作成した。
(試薬層):上記と同一 (接着層) (多孔性展開層) 上記分析素子をそれぞれ本発明の分析素子囚及び(XT
)  とした。この本発明の分析素子を実施例−1と同
様にカリウム標準液0、五〇、4.5.75.1107
Hの濃度のものを10μを点着し、37℃7分間インキ
ュベーションを行った後、600 nmで反射濃度を測
定した。結果を以下の表−5に示す。
表−5 以上表−5の結果から明らかなように緩衝剤を別層にし
ても良好な結果を示すことが明らかである。
実施例−4 実施例−1で作成した本発明の分析素子(I[()を用
いてカリシふ濃度4.57zMの濃度に対して、ナトリ
ウム濃度を、0,50,100,150゜200.25
07FIMと変化させ、その挙動を調べた。測定は実施
例−1と同様である。結果を以下、の表−6に示す。
表−6 以上の表−6の結果から明らかなように、本発明の分析
素子は共存イオンに対しても妨害をうけないものである
ことが明らかである。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の多層分析素子を使用すれ
ば、液体試料中の特定のイオンを、希釈をしないで、簡
便に精度よく分析することができるという顕著な効果が
奏せられる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、支持体上に試薬層、及びその上方に多孔性展開層を
    有する、液体試料中のイオンを測定するための多層分析
    素子において、液体試料中のイオンと複合体を形成する
    ことができるイオノフオア、及び該形成された複合体と
    相互反応して検知可能な応答を示すリポーター物質を含
    有する疎水性ベヒクルが微小粒子の状態で前記試薬層に
    含有されており、またpHを約5〜10の範囲で緩衝す
    る緩衝剤が前記試薬層及び/又は別異の層に含有されて
    いることを特徴とする多層分析素子。 2、該試薬層が、架橋剤によつて架橋されており、かつ
    他の水溶性ポリマーを約1〜20%含有している特許請
    求の範囲第1項記載の多層分析素子。 3、該イオノフオアが、コロナンド類、クリプタンド類
    又はボタンド類である特許請求の範囲第1項又は第2項
    記載の多層分析素子。 4、該リポーター物質が、下記一般式 I 及びII:▲数
    式、化学式、表等があります▼…〔 I 〕 (式中Xはハロゲン又は擬ハロゲン、Rは同一又は異な
    り、アルキル基又はアリール基、nは0〜4の数を示す
    ) ▲数式、化学式、表等があります▼…〔II〕 (式中Xはハロゲン又は擬ハロゲン、R^1はH又は低
    級アルキル基、R^2はH又は中級アルキル基を示す)
    で表される化合物よりなる群から選択した化合物である
    特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれか1項に記載の
    多層分析素子。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04231867A (ja) * 1990-05-15 1992-08-20 Boehringer Mannheim Gmbh 高感度のイオン測定方法、該方法に適する物質の使用および対応する試薬
EP0516227A2 (en) * 1991-05-28 1992-12-02 Johnson & Johnson Clinical Diagnostics, Inc. Dry analytical element for lithium assay

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JP2665412B2 (ja) * 1990-05-15 1997-10-22 ベーリンガー・マンハイム・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 高感度のイオン測定方法、該方法に適する物質の使用および対応する試薬
EP0516227A2 (en) * 1991-05-28 1992-12-02 Johnson & Johnson Clinical Diagnostics, Inc. Dry analytical element for lithium assay

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