JPS63202828A - リム付バンド補強形陰極線管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は陰極線管の防爆構造に関する。

［従来の技術］ 第５図は大形の陰極線管に用いられている従来のリム付
バンド補強形シャドウマスク式カラー陰極線管（以下、
「ＣＲＴ」という）（１）の構成を示す斜視図、第６図
はそのＶｌ−Ｖｌ線における拡大断面図で、パネル（２
）とファンネル（４）とネック（５）とでＣＲＴ（１）
の外囲器（２０）を構成している。（３）はパネル（２
）の内面に形成されている蛍光スクリーン、（８）はシ
ャドウマスク、（７）はパネル（２）とファンネル（４
）とのフリットシール部、（８）は金属板で形成されて
いるリムで、パネルの側面（２ｂ）に沿って延在する側
面部（８ｂ）と、これにつづいてパネルの前面（２ａ）
の周縁部を押える折曲部（８ａ）とを有する断面形状で
あって°、通常、上下２つに分割されており、中央部で
重ねて連結するように構成されているが、一体に形成さ
れている焼きばめ形でもよい、　（１０ａ）　　、　（
１０ｂ）は前後に掛けられている緊締バンド（以下、「
バンド」という）　、　（１２）はパネル（２）の側壁
面（２ａ）と金属板で形成されているリム（８）との隙
間に充填されている接着樹脂、（１３）は第７図に示す
短冊形の金属板で形成され、取付耳（８）が溶接されて
いる補強板でご取付耳（９）がフリットシール部（７）
側となるように後側のバンド（１０ｂ）とリム（８）と
の間に介挿されてリム（８）を補強している。

なお、取付耳（９）がフリットシール部（７）に近い位
置に配設したのは、ＣＲＴ（１）の重心がフリットシー
ル部（７）の少し後方にあるので、できるだけ重心に近
い位置でＣＲＴ　（１）を支持するのが好ましいからで
ある。

また、リム（８）、バンド（ｌｏａ）　　、　（１０ｂ
）および接着剤（１２）は、ＣＲＴ　（１）の防爆性を
高めるためのもので、補強板（１３）は、ＣＲＴ　（１
）の落下試験時等におけるリム（８）の変形を防止する
補強材としての機能と、ＣＲＴ　（１）の取付部材とな
る取付耳（８）を、ＣＲＴ　（１）に装着する部材とし
ての機能とを有しており、例えばリム（８）は厚さ０．
８〜１．０ｍｍの５ＰＣＣ材、補強板（１３）は厚さ１
．８ｍｍの５ＰＣＣ材、バンド（１０ａ）　　、　（１
０ｂ）は幅１９ｍｍ　、厚さ０．６ａ腸の高張力鋼材で
形成されている。これらの部材のＣＲＴ　（１）への装
着工程は、リム（８）の内面にエポキシ樹脂などの接着
剤（１２）を塗布してパネル（２）の周囲に嵌着し、バ
ンド（１０ａ）および補強板（１３）を介してバンド（
１０ｂ）で緊締し、接着剤（１２）を硬化させて終了す
る。

つぎに、このように構成されている従来の防爆構造の作
用を説明する。

第８図はＣＲＴ　（１）の内部を真空に排気したときパ
ネル（２）の前面（２ａ）の変形状態を示す外囲器（２
０）の正面図で、変形量は角形の蛍光スクリーン（３）
とほぼ同形状の破線で示すような等高線で表わされる。

いま説明の便宜上、管軸をＺ、管軸を通るパネル（２）
の長手方向をＸ軸、管軸Ｚを通るＸ軸と垂直方向（パネ
ル（２）の短径方向）をＹ軸、Ｚ軸を通るパネル（２）
の対角線方向をＰ軸とする。

第９図は外囲器（２０）をＺｘ面およびＺＹ面で切った
第１象限に相当する部分を示す斜視図で、真空排気時に
外囲器（２０）に加わる応力の分布を示す図である。

第８図に示したパネル（２）の変形により、第９図中に
斜線を施した破線で囲まれている部分（１４ａ）　　、
　（１４ｂ）に大きな応力が加わる。リム（８）および
バンド（１０ａ）　　、　（ＬＯｂ）は、バンド（１０
ａ）　　、　（１０ｂ）の締付力によってリム（８）を
介して真空排気時のパネルの側面（２ｂ）とこれにつづ
くファンネル（４）の一部が外側にふくらむのを押え込
み、上記（Ｌ４ａ）　　、　（１４ｂ）の部分に加わる
応力を低減させる作用を行う。しかし、バンド（１０ａ
）　　。

（１０ｔ＋）の締付力は、パネル（２）の対角線方向（
ＺＰ力方向には有効に加わるが、ＺｘＹ方向よびＺＹ方
向にはほとんど締付力を加えることができない。このた
め、リム（８）の側面部（８ｂ）とパネルの側面（２ｂ
）とは形状が良く一致しており、かつ、接着樹脂（１２
）で一体に固着されていることが必要となる。

各国における防爆効果についての規格は、パネルの前面
（２ａ）にあらかじめ傷をつけておいて金属ポール等を
前面（２ａ）に衝突させて爆縮させ、そのときＣＲＴの
前方に飛んでくるガラスの破片の量で規定している。

リム付バンド補強形のＣＲＴでは、リム（８）によって
パネルの側面（２ｂ）が補強されるとともに、リムの折
曲部（８ａ）がパネルの前面（２ａ）の周縁を押えてお
り、ガラスの破片がＣＲＴの前方に飛び出すのを押える
ので良い防爆効果が得られる。

［発明が解決しようとする問題点］ 以上述べてきたようなリム付バンド補強形のＣＲＴをわ
ざと爆縮させて詳細に観察してみると、パネルの前面（
２ａ）の中央部分その周囲の部分は、爆縮時にＣＲＴの
中側へ吸い込まれ、パネルの前面（２ａ）のコーナ部分
を含む周縁部分およびこれにつづく側面（２ｂ）の前側
の部分は中へ吸い込まれずに最終的には観察者側（前方
）へ飛び出てくる。

第１０図はＣＲＴを故意に爆縮させた後の破損状況を示
す断面図で、接着樹脂（１２）でリムの側面部（８ｂ）
に接着されているパネルの側面（２ｂ）の一部と、これ
につづくファンネル（４）の一部分が残っている程度で
、リムの折曲部（８ａ）は爆縮時のガラスが前方へ飛び
出す時の力で外側に開くように変形している。

したがって、リムの折曲部（８ａ）の剛性を高めること
が、ＣＲＴの防爆性を高めるうえで効果があると考えら
れる。

つぎに、従来例の構造上の問題点を第１１図。

第１２図を用いて説明する。

第１１図は第５図ＸＩ−ＸＩ線における断面図、第１２
図は同じく■−■線における断面図で、リム（８）と補
強板（１３）およびバンド（１０ａ）　　。

（１０ｂ）の位置関係を示す図である。

図においてＡ、Ｂはリム（８）の後端（実際にはフリッ
トシール部（７）より５ｍｍ位前方の位置、）から２本
のバンド（１０ａ）　　、　（１０ｂ）の各中心線まで
の寸法、Ｃ，Ｄはそれぞれリム（８）の後端からリムの
折曲部（８ａ）までの寸法で、ＣＯＤとなる。このよう
になる理由は、パネルの前面（２ａ）がほぼ球面状の形
状に形成されているためである。このため、前側のバン
ド（１０ａ）の中心線から、リムの折曲部（８ａ）まテ
ノ寸法（Ｃ−Ａ）および（Ｄ　−Ａ）は、（Ｃ−Ａ）＞
　ＣＤ−Ａ）となるので、リムの折曲部（８ａ）の剛性
は、辺の中央部の方がコーナ部よりも低く、外側へ曲り
易いものとなる。

さらに、バンド（１３ａ）　　、　（１３ｂ）の締付力
は、コーナ部には有効に加えられるが、各辺の中央部に
はほとんど加わらないこととも、リムの折曲部（８ａ）
の剛性を低くする一因となっている。

このような難点を解消するため、リム（８）の板厚を厚
くして剛性を高めるか、補強板（１３）を幅広に形成し
てリムの折曲部（８ａ）を補強する構成が考えられる。

しかしながら、リム（８）による防爆効果′を高めるに
は、パネルの側面（２ａ）と、リムの側面部（８ｂ）と
が接着樹脂（１２）でよく接着されていることが必要が
あり、そのためにはパネル（２）とリム（８）の形状が
よく一致して必要がある。現在のリム（８）には０．８
〜１．０層層厚さの５ｐｃｃ材が用いられており、これ
以上の厚板を用いると、リム（８）を所望の精度で成形
することが困難となる。

また、補強板（１３）を幅広に形成すると、ＣＲＴの重
量が重くなり、ＣＲＴの支持機構の強化が必要になると
ともに、補強板（１３）自体が剛強になって、バンド（
１０ａ）　　、　（１ｏｂ）の締付力を有効にリム（８
）に伝達し難くなり、接着樹脂による接着強度が低下す
るという問題が生じる。

この発明は、上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、大きな防爆効果をもつリム付バンド補強形
ＣＲＴを得ることを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ この発明に係るＣＲＴは、後側のバンドとリムとの間に
は取付耳を有する補強板を介挿するとともに、前側バン
ドとリムの間にも別の補強板を介挿し、リムの°側面部
の辺の中央部を当該補強板で押圧して補強するように構
成したものである。

［作用］ 前側のバンドとリムとの間に補強板を配設したので、リ
ムは、折曲部に近い位置で補強板により補強される。こ
のため、各辺の中央部におけるリムの折曲部の外側に広
がる力に対する剛性が高まり、ＣＲＴの・防爆性が向上
する。

［発明の実施例］ 第１図はこの発明の一実施例の斜視図、第２図はＩＩ　
−ＩＩ線における断面図、第３図はｍ−■線における断
面図である０図中、（１３ａ）は長辺側の前側バンド（
１０ａ）と、リムの側面部（８ｂ）との間に介挿した補
強板、（１３ｂ）は同じく短辺側の前側バンド（ＩＱａ
）と、リムの側面部（８ｈ）との間に介挿した補強板で
、ともに補強板（１３）と同様の短冊状の厚さ１．６■
の５ｐｃｃ材で形成されたものである。

このような補強材（１３ａ）　　、　（１３ｂ）を配設
すると、前側のバンド（１０ａ）によって補強板（１３
ａ）　　。

（１３ｂ）はリムの側面部（８ｂ）に圧着され、バンド
（１０ａ）からリムの折曲部（８ａ）側に突出した部分
でリムの側面部（８ｂ）を補強するのでリムの折曲部（
８ａ）の剛性が高くなり、防爆効果が向上する。

なお、補強板（１３ａ）　　、　（１３ｂ）の形状は短
冊形に限られるものではなく、例えば第４図に示すよう
に、前側をリム（８）の形状に合わせた円弧に形成した
ものでもよい。

さらに上記実施例では、補強板（１３ａ）　　。

（１３ｂ）を長辺と短辺とにそれぞれ配設した例を示し
たが、いずれか一方のみに配設しても、それなりに防爆
効果の向上が得られる。

［発明の効果］ この発明は、外囲器を構成するパネルの側面を覆う側面
部と当該パネルの側面につづく前面の周縁部を押える折
曲部とを有するリムを上記パネルに嵌着し、当該リムの
側面部を前後２本のバンドで緊締して上記パネルとリム
とを一体に接着してなるＣＲＴにおいて、上記前側のバ
ンドとリムの側面部との間に、−辺がリムの折曲部側に
突出する状態でもって介挿されている補強板を備えたの
で、リムの折曲部の外側に広がる力に対する剛性が高ま
るので、防爆特性のよいＣＲＴが得られる効果がる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の斜視図、第２図は第１図
のＩＩ　−ＸＩ線における拡大断面図、第３図は同■−
■線における拡大断面図、第４図は補強板の他の例を示
す平面図、第５図は従来の大形リム付バンド補強形ＣＲ
Ｔの斜視図、第６図は第５図のＶＩ−ＶＩ線における拡
大断面図、第７図はこの従来例の補強板の平面図、第８
図は真空排気時の外囲器のパネル面の変形状態を示す正
面図、第９図は同真空排気時に外囲器に加わる応力分布
を示す外囲器の第１象限に当る部分の斜視図、第１Ｏ図
は爆縮後のリムに残る部分の状態を示す一部拡大断面図
、第１１図は第５図のＸＩ−ＸＩ線における拡大断面図
、第１２図は同店−店線における拡大断面図である。 （１）・・・ＣＲＴ、（２）・・・パネル、（２ａ）・
・・パネルの前面、（２ｂ）・・・パネルの側面、（８
）・・・リム、（８ａ）・・・リムの折曲部、（８ｂ）
・・・リムの側面部、（９）・・・取付耳、（１０ａ）
　　、　（１０ｂ）−緊締バンド、（１３）　。 （１３ａ）　　、　（１３ｂ）　・・・補強板、（２０
）−・・外囲器。 なお、各図中、同一符号はそれぞれ同一、または相当部
分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）陰極線管の外囲器を構成するパネルの側面を覆う
   側面部と当該パネルの前面の周縁部を押える折曲部とを
   有するリムを上記パネルに嵌着し、当該リムを前後２本
   の緊締バンドで緊締して上記パネルとリムとを一体に接
   着してなるリム付バンド補強形陰極線管において、上記
   前側の緊締バンドとリムとの間に介挿され、一方の辺が
   上記リムの折曲部側に突出する状態でもつて介挿されて
   いる補強板を備えたことを特徴とするリム付バンド補強
   形陰極線管。