JPS6320211B2 - - Google Patents
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- JPS6320211B2 JPS6320211B2 JP12665479A JP12665479A JPS6320211B2 JP S6320211 B2 JPS6320211 B2 JP S6320211B2 JP 12665479 A JP12665479 A JP 12665479A JP 12665479 A JP12665479 A JP 12665479A JP S6320211 B2 JPS6320211 B2 JP S6320211B2
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- chloride
- cellular
- injection
- vanadium
- nickel
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Landscapes
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は新規な細胞性免疫抑制剤に関する。
リウマチ、膠原病等は細胞性免疫の異常亢進に
よつて惹起される。これらの疾病を治療する方法
としては、一般に副腎皮質ホルモンを投与して細
胞性免疫を低下させる方法が採用されている。し
かし、副腎皮質ホルモンは細胞性免疫を低下させ
る作用を有するが、これと同時に体液性免疫も低
下させるために、病原菌に対する抵抗性が低下す
る欠点がある。 従つて、従来から、体液性免疫を低下させるこ
となく細胞性免疫のみを選択的に抑制する薬剤の
開発が望まれていた。 斯る実状において、本発明者は種々研究を行つ
た結果、極く微量のバナジウム、ニツケル及びイ
ンジウムイオンが上記条件を具備した優れた細胞
性免疫抑制作用を有することを見出し、本発明を
完成した。 従つて、本発明は、バナジウム、ニツケル又は
インジウムの水溶性塩の1種又は2種以上を含有
する細胞性免疫抑制剤を提供するものである。 本発明において、当該金属の水溶性塩としては
塩化物が好ましい。バナジウム、ニツケル、イン
ジウムの水溶性塩は水溶液とするのが好ましく、
これらは単独でも、また2種以上を含んでもよ
い。 これらの金属の水溶性塩の細胞性免疫抑制作用
を試験した結果は次のとおりである。 11〜12週令のCFM系雄マウスに塩化バナジウ
ム、塩化ニツケル及び塩化インジウムの水溶液を
3日間連続、その後1日おき3回、計6回腹腔内
投与した。上記金属塩水溶液を投与後3日目に抗
原を与え、投与終了の翌日免疫反応を調べた。 体液性免疫はMICROTITRE法により、ひつ
じ赤血球凝集反応で調べ、細胞性免疫はピクリル
クロライドによるコンタクト・ハイパーセンシテ
イビテイー(contact hypersensitivity)によつ
た。すなわち、抗原として7%ピクリルクロライ
ドのエタノール溶液を0.2ml腹側皮膚に塗り、7
日目に1%ピクリルクロライド―オリーブ油を両
耳に塗布し、翌日耳朶の肥厚の度合いを測定し
た。尚対照動物には、抗原として7%ピクリルク
ロライドの代りにエタノールの同量を塗布した
〔Asheron,G.L.,&W.Ptak:Immunol1970,
18,99〕。 その結果は第1表及び第2表の如くである。尚
表中、体液性免疫はその凝集価で表示し、細胞性
免疫は、夫々の対照動物との耳朶の肥厚度の差を
1/100mmで表示した。 【表】 【表】 第1表から明らかな如く、塩化バナジウムは2
〜20000ng/マウス/日、塩化ニツケルは0.01n
g/マウス/日、塩化インジウムは1.2〜120n
g/マウス/日で優れた細胞性免疫抑制作用を示
し、体液性免疫抑制作用は全く認められない。ま
た第2表からその複合投与においても優れた細胞
性免疫抑制作用を示すことが認められる。 また、上記金属の水溶性塩の毒性は第3表の如
くである。尚毒性は次のようにして調べた。 試験動物:マウス、CFW系、雄、6週令、一群
10匹 試験期間:6〜8週間 投与方法:腹腔内、水溶液 毒性投与量:死亡せず、対照群と比較して成長の
遅れを示さない最大量 【表】 第3表より明らかな如く、バナジウム、ニツケ
ル及び塩化インジウムの水溶性塩の毒性は前記有
効投与量に比較し極めて低いものである。 本発明の細胞性免疫抑制剤は当該水溶性塩を注
射剤の形態として皮下あるいは筋肉中に投与する
のが好ましい。投与量は疾病の種類及び程度によ
つて異なるが通常1日、バナジウム塩は2〜
300μg、ニツケル塩は0.01〜0.02μg、インジウ
ム塩は1〜150μgを、1〜3回に分けて投与す
るのが好ましい。 以上の如く、本発明の細胞性免疫抑制剤は細胞
性免疫のみを抑制するので、リウマチ、膠原病の
治療並びに臓器移植時の拒絶反応抑制剤として広
く使用することができる。 次に実施例を挙げて説明する。 実施例 1 塩化バナジウム26mgを注射用蒸留水100mlに溶
かして注射剤とする。 実施例 2 塩化ニツケル0.013mgを注射用蒸留水1000mlに
溶かして注射剤とする。 実施例 3 塩化インジウム15mgを注射用蒸留水100mlに溶
かし注射剤とする。 実施例 4 塩化バナジウム260mg及び塩化インジウム1.5mg
を注射用蒸留水1000mlに溶かして注射剤とする。
よつて惹起される。これらの疾病を治療する方法
としては、一般に副腎皮質ホルモンを投与して細
胞性免疫を低下させる方法が採用されている。し
かし、副腎皮質ホルモンは細胞性免疫を低下させ
る作用を有するが、これと同時に体液性免疫も低
下させるために、病原菌に対する抵抗性が低下す
る欠点がある。 従つて、従来から、体液性免疫を低下させるこ
となく細胞性免疫のみを選択的に抑制する薬剤の
開発が望まれていた。 斯る実状において、本発明者は種々研究を行つ
た結果、極く微量のバナジウム、ニツケル及びイ
ンジウムイオンが上記条件を具備した優れた細胞
性免疫抑制作用を有することを見出し、本発明を
完成した。 従つて、本発明は、バナジウム、ニツケル又は
インジウムの水溶性塩の1種又は2種以上を含有
する細胞性免疫抑制剤を提供するものである。 本発明において、当該金属の水溶性塩としては
塩化物が好ましい。バナジウム、ニツケル、イン
ジウムの水溶性塩は水溶液とするのが好ましく、
これらは単独でも、また2種以上を含んでもよ
い。 これらの金属の水溶性塩の細胞性免疫抑制作用
を試験した結果は次のとおりである。 11〜12週令のCFM系雄マウスに塩化バナジウ
ム、塩化ニツケル及び塩化インジウムの水溶液を
3日間連続、その後1日おき3回、計6回腹腔内
投与した。上記金属塩水溶液を投与後3日目に抗
原を与え、投与終了の翌日免疫反応を調べた。 体液性免疫はMICROTITRE法により、ひつ
じ赤血球凝集反応で調べ、細胞性免疫はピクリル
クロライドによるコンタクト・ハイパーセンシテ
イビテイー(contact hypersensitivity)によつ
た。すなわち、抗原として7%ピクリルクロライ
ドのエタノール溶液を0.2ml腹側皮膚に塗り、7
日目に1%ピクリルクロライド―オリーブ油を両
耳に塗布し、翌日耳朶の肥厚の度合いを測定し
た。尚対照動物には、抗原として7%ピクリルク
ロライドの代りにエタノールの同量を塗布した
〔Asheron,G.L.,&W.Ptak:Immunol1970,
18,99〕。 その結果は第1表及び第2表の如くである。尚
表中、体液性免疫はその凝集価で表示し、細胞性
免疫は、夫々の対照動物との耳朶の肥厚度の差を
1/100mmで表示した。 【表】 【表】 第1表から明らかな如く、塩化バナジウムは2
〜20000ng/マウス/日、塩化ニツケルは0.01n
g/マウス/日、塩化インジウムは1.2〜120n
g/マウス/日で優れた細胞性免疫抑制作用を示
し、体液性免疫抑制作用は全く認められない。ま
た第2表からその複合投与においても優れた細胞
性免疫抑制作用を示すことが認められる。 また、上記金属の水溶性塩の毒性は第3表の如
くである。尚毒性は次のようにして調べた。 試験動物:マウス、CFW系、雄、6週令、一群
10匹 試験期間:6〜8週間 投与方法:腹腔内、水溶液 毒性投与量:死亡せず、対照群と比較して成長の
遅れを示さない最大量 【表】 第3表より明らかな如く、バナジウム、ニツケ
ル及び塩化インジウムの水溶性塩の毒性は前記有
効投与量に比較し極めて低いものである。 本発明の細胞性免疫抑制剤は当該水溶性塩を注
射剤の形態として皮下あるいは筋肉中に投与する
のが好ましい。投与量は疾病の種類及び程度によ
つて異なるが通常1日、バナジウム塩は2〜
300μg、ニツケル塩は0.01〜0.02μg、インジウ
ム塩は1〜150μgを、1〜3回に分けて投与す
るのが好ましい。 以上の如く、本発明の細胞性免疫抑制剤は細胞
性免疫のみを抑制するので、リウマチ、膠原病の
治療並びに臓器移植時の拒絶反応抑制剤として広
く使用することができる。 次に実施例を挙げて説明する。 実施例 1 塩化バナジウム26mgを注射用蒸留水100mlに溶
かして注射剤とする。 実施例 2 塩化ニツケル0.013mgを注射用蒸留水1000mlに
溶かして注射剤とする。 実施例 3 塩化インジウム15mgを注射用蒸留水100mlに溶
かし注射剤とする。 実施例 4 塩化バナジウム260mg及び塩化インジウム1.5mg
を注射用蒸留水1000mlに溶かして注射剤とする。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 バナジウム、ニツケル又はインジウムの水溶
性塩の1種又は2種以上を含有する細胞性免疫抑
制剤。 2 水溶性塩が塩化物である特許請求の範囲第1
項記載の細胞性免疫抑制剤。 3 注射剤の形態である特許請求の範囲第1項記
載の細胞性免疫抑制剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12665479A JPS5651416A (en) | 1979-10-01 | 1979-10-01 | Cellular immunity suppressing agent |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12665479A JPS5651416A (en) | 1979-10-01 | 1979-10-01 | Cellular immunity suppressing agent |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5651416A JPS5651416A (en) | 1981-05-09 |
JPS6320211B2 true JPS6320211B2 (ja) | 1988-04-26 |
Family
ID=14940558
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12665479A Granted JPS5651416A (en) | 1979-10-01 | 1979-10-01 | Cellular immunity suppressing agent |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5651416A (ja) |
-
1979
- 1979-10-01 JP JP12665479A patent/JPS5651416A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5651416A (en) | 1981-05-09 |
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