JPS6319894Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は自動販売機の商品送出装置に関する。

(ロ) 従来の技術 従来、たばこ等の箱型商品を販売する自動販売
機の商品送出装置としては、コラム内に積重ね収
納された最下位の商品を往復動作する押出部材、
あるいは回動動作される押出部材によつて押出す
構成が一般的である。そしてこの種の商品送出装
置では、待機時にコラム下端の開口から不正に商
品が出されないよう種々の工夫が施されている。

即ち、自動販売機本体を揺られると、コラム内
の商品が開口からこぼれ出るトラブルが発生し易
い。このため、例えば実開昭57−55080号公報に
開示される如く、商品棚に積上げて収納した商品
をプツシヤの往復運動操作により最下位から１個
宛押出し搬出するよう構成した自動販売機の商品
搬出装置において、プツシヤと並べて商品棚の搬
出装端の開放面域へ向けて突出する揺動式の防盗
フラツパを設置し、かつ該防盗フラツパを常時閉
位置へ向けてばね付勢するとともに、プツシヤの
往復運動と連動させて商品の押出し搬出動作に合
わせてフラツパを開放制御する構成が知られてい
る。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 かかるような従来技術は、コラムからの商品の
不正取出しを防止するための特別な装置が必要で
あるとともに、その機構が複雑であつた。

本考案は上記のことから、特別な装置を必要と
せず、極めて簡単な構成にて商品の不正取出しを
防止できる装置を提供するものである。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は、コラム内に多数の商品を積重ねて収
納し、下端の開口から最下位の商品を押出部材に
よつて押出し送出する自動販売機において、前記
コラムの底部に沿つて張設した無端状の駆動ベル
トと、商品送出指令に基づき駆動ベルトを一方向
に回動する駆動装置と、駆動ベルト上に設けられ
該駆動ベルトの回動にて前記コラムの底部上に進
出して最下位の商品を前記開口へ押出し送出する
前記押出部材と、押出部材が駆動装置によつて前
記開口を閉止する位置に移動到達すると動作して
駆動装置を停止させる検知装置とを備えたもので
ある。

(ホ) 作用 本考案は、駆動装置の駆動に基づく駆動ベルト
の回動にて押出部材をコラムの底部上に進出させ
て最下位の商品を開口へ押出すとともに、開口を
閉止する位置に該押出部材を停止するようにし
て、商品送出待機時における商品のコラムからの
取出しを阻止するようにしている。

(ヘ) 実施例 図面は本考案の一実施例を示すもので、１は箱
型形状の商品Ａを積重ねて収納するコラム、２は
コラム１の底部２Ａを上面に形成する基台であ
る。そしてコラム１の前部には、基台２との間で
商品Ａが通過できる開口３を形成している。４，
５は基台２内に軸支された前後一対のプーリで、
このプーリ４，５間には無端状の駆動ベルト６が
張設され、該駆動ベルト６は底部２Ａに沿つて平
行に延在するようにしている。７はプーリー５に
連結した駆動装置としての減速モータであり、商
品送出指令が与えられると駆動して、駆動ベルト
６を一方向である第１図の矢印方向に回動するも
のである。８は駆動ベルト６上に等間隔を有して
２個設けた押出部材で、駆動ベルト６の進行方向
側である前面８Ａと反対側の後面８Ｂとの間に所
定の厚みＢ寸法を有するとともに、底部２Ａに駆
動ベルト６と対応して開口した長孔状の貫通孔９
を通してコラム１内に交互に進出可能にしてい
る。また、１０は駆動ベルト６上に設けた押出部
材８にて動作される検知装置としての検知スイツ
チであり、押出部材８を所定位置に停止するよう
減速モータ７を制御するものである。即ち、検知
スイツチ１０は一方の押出部材８が前記開口３に
臨んで位置し、コラム１内の商品Ａが開口３から
取出せないように該開口３を閉止する位置にて、
他方の押出部材８により動作されて減速モータ７
を停止するように構成されている。

従つて、商品送出指令が与えられると、減速モ
ータ７が駆動し、駆動ベルト６を第１図の矢印方
向に回動させる。このため検知スイツチ１０を動
作していた押出部材８は最下位の商品Ａ１の後方
に進出して前面８Ａが商品Ａ１に当接し、該商品
Ａ１を前方へ押圧して開口３から押出す。

そして該押出した押出部材８の後面８Ｂが開口
３からコラム１外前方へ進出すると、他方の押出
部材８が検知スイツチ１０に到達して該検知スイ
ツチ１０を動作する。このため減速モータ７は停
止する。したがつてコラム１内の次段商品Ａ２は
自重にて底部２Ａ上に載置支持される。一方、商
品Ａ１を押出した押出部材８は、後面８Ｂが開口
３に臨んで位置して商品Ａ２の取出し飛出しを防
止すべく該開口３を閉止する位置に停止されて底
部２Ａ上に載置された商品Ａ２の開口３から飛出
し及び取出しを阻止し、前面８Ａは商品Ａ１を押
出すに充分な前方位置に位置する。即ち、押出部
材８は最下位の商品Ａ１を押圧すぬ前面８Ａと、
開口３を閉止す後面８Ｂとの間に厚さＢ寸法を有
しているため、後面８Ｂが開口３を閉止する位置
にて前面８Ａを商品Ａ１の押出しに充分な位置ま
で進出させることができる。

(ト) 考案の効果 本考案は上記したように、駆動装置の駆動に基
づく駆動ベルトの回動にて押出部材をコラムの底
部上に進出させて最下位の商品を開口へ押出すと
ともに、開口を閉止する位置に該押出部材を停止
するようにして、商品送出待機時における商品の
コラムからの取出し、または飛出しを阻止するよ
うにしたものであるから、自動販売機本体の揺れ
による商品の飛出し、または不正による取出しを
確実に防止できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は商品送出装置の側断面図、第２図乃至第４図は
異なる動作状態の側断面図である。 １……コラム、２Ａ……底部、３……開口、６
……駆動ベルト、７……減速モータ（駆動装置）、
８……押出部材、１０……検知スイツチ（検知装
置）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コラム内に多数の商品を積重ねて収納し、下端
   の開口から最下位の商品を押出部材によつて押出
   し送出する自動販売機において、前記コラムの底
   部に沿つて張設した無端状の駆動ベルトと、商品
   送出指令に基づき駆動ベルトを一方向に回動する
   駆動装置と、駆動ベルト上に設けられ該駆動ベル
   トの回動にて前記コラムの底部上に進出して最下
   位の商品を前記開口へ押出し送出する前記押出部
   材と、押出部材が駆動装置によつて前記開口を閉
   止する位置に移動到達すると動作して駆動装置を
   停止させる検知装置とを備えたことを特徴とする
   自動販売機の商品送出装置。