JPS6317687B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は包装装置に関し、特に物品を一定数積
重ねるための改良された装置に関する。

技術的背景 特に、板ガムなどの軟質の物品を一定数積重ね
てそれを包装する装置においては、物品を移動す
る際、その移動方向を急激に変化したり、激しい
動きを与えたりすると、当該包装装置内で詰まり
を起こし、操作不能になつてしまう虞れがある。
従つて、そのような激しい動きや方向転換をなく
すことが望まれる。

物品を積重ねる装置としては、一対のスパイラ
ル部材を相互に一定間隔はなして垂直に設定し、
その下方部分に物品を供給し、それを両スパイラ
ル部材に係合し、それらスパイラル部材を回転す
ることにより当該物品を下方から上方に移送し、
それを順次行つて、当該スパイラル部材の上端に
物品を積重ねるものが知られている。例えば、そ
のような例としては、米国特許第1210440号、第
3712487号、第4108319号、英国特許第971882号な
どに示されたものが有る。

しかし、そのような装置においては、物品が上
記スパイラルの下端にその横方向から供給されて
同下端に係合され、当該スパイラル部材の回転に
伴い上方に移送されるようになつているが、その
際、急激な方向転換が生じる。また、同物品が当
該スパイラル部材の上端に達して、先にその上端
の上に積重ねられている物品に至るとき、同物品
が急に停められるので大きな衝撃を伴う。従つ
て、このような従来の装置においては、特に、上
記したような板ガムなどの比較的軟質の物品の包
装装置に於いて用いるには不適当である。

発明の目的 本発明は、以上の点を鑑み、激しい方向転換や
衝撃のない物品積重ね装置を提供することを目的
としている。

発明の構成 すなわち、本発明に係る物品を重ねるための装
置は、横方向で所定間隔あけて平行に設定された
軸線のまわりをほぼ一回もしくはそれ以上の整数
回巻いて、始端及び終端の上記軸線に対する角度
位置がほぼ同じにされた螺旋部を有し、上記軸線
を中心にそれぞれ回転される一対のスパイラル部
材で、両スパイラル部材間に供給される物品を上
記螺旋部の始端付近で係合し、該物品を回転に伴
い終端まで移送し、該終端上に物品を重ねるよう
作用する一対のスパイラル部材と、スパイラル部
材によつてその始端から終端まで移送される物品
を、その移送方向に案内する部材と、スパイラル
部材の終端上に重ねられる物品を維持する部材
と、両スパイラル部材を一致させて回転するため
の駆動装置で、物品が上記螺旋部の始端に供給さ
れ、また、螺旋部の終端に達する際に、スパイラ
ル部材の回転速度を遅くするように駆動する駆動
装置とを備える。

発明の作用及び効果 すなわち、本発明においては、スパイラル部材
の始端及び終端を回転軸線に対して同じ角度位置
としたので、スパイラル部材に物品が供給される
時点での回転速度を遅くすれば、必然的に先に供
給された物品が螺旋部の終端に達するときの回転
も遅くなるようにすることができる。そのように
するには、スパイラル部材に対する物品の供給
を、螺旋部の巻数の対応する回転数だけスパイラ
ル部材が回転するごとに供給してやればよい。そ
のようにすれば、新たな物品がスパイラル部材に
供給される時点が、先に供給された物品が螺旋部
の上端に達する時点と一致するからである。以下
に述べる実施例においては、螺旋部を一巻として
いる。この場合は、スパイラル部材が一回転され
るごとに、螺旋部の物品を最初に受け入れる始端
が物品を受け入れる位置に近付く時点で減速すれ
ば、必然的に、物品が螺旋部の終端に近付く時点
で減速されることになるのであるが、物品の供給
は必ずしも、スパイラル部材の一回転毎に行う必
要はない。いずれにしても、螺旋部及び駆動装置
を上述のごとく構成することにより、極めて容易
な制御により、物品がスパイラル部材に供給され
る時点、及び同物品がスパイラル部材の上端に達
する時点において、その移動速度を減速すること
ができ、従つて、上述した従来の物品積重ね装置
に於けるごとき、物品への大きな衝撃を回避する
ことが出来る。

以下、本発明を添付図面に示した実施例に基づ
き詳細に説明する。

第１図には、本発明に係る包装装置１０が示さ
れている。この装置１０は包装された板状ガム等
の如き小さな物品を包装するため特に適してお
り、個々の物品を受け入れて積重ね、積重ねた物
品を隣接する積重ね物品間にセパレータを入れな
がら列に並べ、連続する列をカートン組立ステー
シヨンに送り、そこでカートンの一部を積重ね物
品の少なくとも１つの列のまわりに形成する。装
置１０は積重ね装置１２と、該装置の操作タイミ
ングに合せて個々の物品を連続して送る物品供給
コンベア装置１４と、積重ね装置１２の上に位置
決めされ、該装置によつて積重ねられた物品を移
送する積重ねコンベア装置１６とを備えている。
図示の包装装置は更に、コンベア装置１６に平行
に支持され且つセパレータすなわちカートン仕切
材を受け入れるためのセパレータコンベア装置１
８と、連続する積重ね物品のそれぞれを積重ねコ
ンベア装置１６からセパレータコンベア装置１８
に動かすための第１移送機構２０と、セパレータ
が入つた連続する積重ね物品の列をセパレータコ
ンベア装置１８からカートン組立ステーシヨン２
４に動かす第２の移送機構２２とを有し、該ステ
ーシヨンに於いて、カートンの底部が積重ね物品
の列のまわりに設定される。

第３図乃至第５図、特に第４図に示されるよう
に、積重ね装置１２は垂直軸のまわりに回転でき
るようにして支持された一対の横方向で間隔をお
いたオーガ状の積重ねスパイラル部材２６，２６
を有している。スパイラル部材はほぼ同じである
が逆旋回となつており、ほぼ垂直の軸２８と該軸
の中心を囲む一体の螺旋部３０とを有している。
各螺旋部はほぼ半円環状の水平に設定された上向
き面３２で終る。スパイラル部材２６，２６はフ
レーム上に軸受けされ、積重ねコンベア装置１６
の操作に合せて一緒に反対方向に回転される。ス
パイラル部材は、一組のヘリカルギア３４，３４
及び複数のだ円ギア３６，３８，４０，４２を含
むギア列によつて、一回転を周期として変速しな
がら回転される。その理由は後述する。

先に記載したように、物品はコンベア装置１４
によつて積重ね装置１２に供給される。コンベア
装置１４は、第３図に示すように協働して水平な
上方に面する物品支持面４４を形成する一対の平
行な間隔をあけた物品支持部材４３，４３によつ
て形成される案内路を有している。支持部材４
３，４３の外側に取り付けられた側部部材４６，
４６が物品支持面４４の上方に伸び、包装される
物品の横方向寸法にほぼ等しい横幅を有する案内
路の側部を形成する。コンベア装置１４は更に、
支持部材４３，４３間の間隔内を動くスプロケツ
トに掛けられた連続チエーン上に取り付けられた
複数のバー４８を有する。このバーは第３図に示
すように、物品支持面４４の上方に位置決めされ
て物品を当該物品支持面に沿つて動かし、スパイ
ラル部材２６，２６の下方部分に運ぶ。

ここで重要なことは、運ばれた物品が最初係合
する螺旋部３０の部分からその上端までの該螺旋
部が軸２８の回りをまいている回数、すなわち巻
数がほぼ一巻であるということである。すなわ
ち、物品は螺旋部に係合されると当該スパイラル
物材が一回転されることにより同螺旋部の上端ま
で運ばれて上向き面３２上に載置される。換言す
れば、上記一巻の下端（すなわち、物品を最初に
受け入れる部分）が物品を供給される位置に近づ
く時点と、物品が螺旋部の上端に近づく時点を一
致するということである。

積重ねコンベア１６は、積重ね装置１２の上方
に取り付けられ、一対のアイドラスプロケツト５
２，５２（第３図に１個のみ示す）に掛けられた
エンドレスチエーン５０と、第４図に最も良く示
した駆動スプロケツト装置５４とを有している。
チエーン５０とそのスプロケツトは積重ね装置１
２の上方に取り付けられており、複数のＵ型部材
５６を有する。Ｕ型部材は隣り合う部材間に積重
ね物品受入部を形成するとともに、第４図に示す
如くスパイラル部材間を通る。第３図に示すよう
に積重ね装置１２の真上に位置決めされたＵ型部
材は、スパイラル部材２６，２６の上向き面３２
上に載置される物品を受け入れ、それを支持す
る。積重ねコンベア１６はコンベアチエーン５０
の下方でフレームに取り付けられた搬送部材６０
を有する。水平部材６０の（第３図及び第５図で
見て）左端は、積重ね装置１２のスパイラル部材
に隣接しており、該スパイラル部材によつて上方
に移送される物品を案内する。第４図に示すよう
に、搬送部材６０には長手方向に伸び上向に開口
する溝６２が設けられており、第４図に最も良く
示すようにチエーンの下方走行部の部材５６の自
由端を受け入れるようになされている。搬送部材
６０の上面は物品支持面４４の上方でスパイラル
部材の上向き面３２よりわずか下の位置に、ほぼ
水平に配置された部品支持面６４を形成してい
る。搬送部材６０の積重ね装置１２から離れた方
の端部近くには、以下に詳述する理由により、横
断方向に配置されて上向に開口するノツチ６６が
設けられている。長手方向に伸びるフエンス部材
６７が搬送部材６０の後方面に取り付けられほぼ
チエーン５０の下部走行部分の高さまで伸びてい
る。フエンス部材６７は第５図に示すように、一
方の側部部材４６に整合され、そのわずか後方に
離れている。

搬送部材６０の上方に取り付けられた一対のチ
エーン案内部材６８，６８は、チエーン５０のピ
ンの両端を受け入れて当該チエーンの下部走行部
を搬送部材６０と平行に保つための内向に開口す
る溝を有しており、Ｕ型部材の自由端部は溝６２
内を適切に案内される。積重ね装置１２とコンベ
ア装置１４，１６は相互に調時されて作動し、第
５図に示すように共通駆動モータ６９によつて好
適に駆動される。

コンベア装置１６は、第４図及び第９図に示す
ようにラチエツト機構７０によつて間欠的に駆動
される。ラチエツト機構７０は駆動ラチエツト７
２と停止ラチエツト７４とを有している。停止ラ
チエツト７４はスプロケツト装置５４を駆動する
ようフレームに軸受された共通駆動軸７６上に取
り付けられている。ラチエツト７２，７４は第９
図に示すように、ラチエツト歯が相互に反対方向
を向いて所定位置関係で軸７６に固定されてい
る。ラチエツト７２を駆動する爪７８はシヤフト
７６上で枢動するブロツク８０上に枢着されてい
る。ばね８２はブロツク８０と爪７８との間に作
用し、爪をラチエツト７２と駆動係合するように
付勢する。停止ラチエツト７４と協働する停止爪
８４はフレーム上に枢着されて、爪８４とフレー
ムとの間に作用するばね８６によつて停止ラチエ
ツトに向けて付勢される。ブロツク８０上に取り
付けられたピン８８は停止爪８４を停止ラチエツ
トから外すように取り付けられる。ラチエツト機
構７０は更に一端がブロツク８０に取り付けら
れ、他端で揺動レバー９２に取り付けられた調節
可能なリンク９０を有しており、上記揺動レバー
９２は揺動軸９４に固定されている。一対のカム
レバー９６，９８も揺動軸９４に固定され、駆動
モータによつて駆動されるカム９９と係合するロ
ーラ従動子を支持している。

前述したように、積重ねコンベア１６は、積重
ね装置１２に調時された速い速度で間欠的に作動
される。物品の送給ミスや詰りなどの所定の条件
が生ずることにより、当該装置が損傷を受けるの
を阻止するため、この装置はそのような状態が生
ずることにより作動を自動的に停止する機構を備
えている。特に、駆動スプロケツト機構５４は軸
７６にキー止めされたハブ１００によつて駆動さ
れる。第６図に示すように、ハブは直径方向で拡
大した外側フランジを有している。スプロケツト
装置５４は一対の回転駆動スプロケツト１０２，
１０２′と両スプロケツト間のスペーサ１０４と
を有している。スプロケツト及びスペーサはハブ
１００を受け入れる孔を有し、軸７６に対する制
限された回動ができるように外側フランジの内側
のハブ上に支持されている。三個の等間隔で間隔
をおかれた円筒状部材１０５（一個のみ示す）が
ハブのフランジ内の孔を通り内方に伸びる外端部
を有し、頭部付き締付具１０６（第６図）により
スプロケツト１０２，１０２′及びスペーサ１０
４，１０４に固定されている。締付具１０６はス
プロケツト及びスペーサを通り外方へ伸び円筒状
部材と螺合している。締付具１０６の頭部は第６
図に示すように内側スプロケツト１０２′の内側
面のさら穴に入れられる。少なくとも１個、好ま
しくは３個のばね１０８（第７図には１個のみ示
す）がハブフランジの孔内に収納され、円筒状部
材１０５とフランジ内にねじ込まれたねじ１０３
との間で作用して、スプロケツト１０２，１０
２′及びスペーサ１０４を第７図で見てハブ１０
０に対して反時計方向に偏倚する。ばね１０８は
円筒状部材１０５及び締付具１０６と協働して、
ハブ及びスプロケツト装置間に弾性的駆動接続を
形成する。ボール１０９（第６図に１個のみ示
す）は、スプロケツト及びスペーサ内に等角度間
隔だけ離して形成された孔１１０及びハブフラン
ジ内に形成された円錐孔１１１内に受け入れられ
る。ボール１０９は停止ばね１１３によつてハブ
フランジに向けて付勢されており、停止ばね１１
３は、スプロケツト１０２′の内側に隣接し軸７
６上に取り付けられた環状のセンサプレートと当
接している。プレート保持ばね１１４がセンサプ
レート１１２及び本包装装置のフレーム間で作用
し、通常は付勢力をセンサプレートにかけてい
る。この付勢力は停止ばね１１３による付勢力よ
りも大きく、従つてセンサプレートを第６図に示
すようにスプロケツト１０２′と隣接する関係に
付勢する。センサプレート１１２は、フレームの
所定位置に取り付けられ駆動モータ６９に接続さ
れている常閉スイツチ１１６のアクチユエータと
整列されている。

セパレータコンベア装置１８は例えば第１図に
示すような積重ね物品受入部を形成する複数の区
分部材１１８を支持するエンドレスチエーンを有
している。隣り合う区分部材によつて形成される
物品受入部の上方にセパレータＳを位置決めし該
セパレータＳを物品受入部内に押し入れてそれを
Ｕ状にする装置（図示せず）が設けられている。
図示の実施例に於いては、セパレータコンベア装
置１８及びスペーサ位置決め装置は積重ねコンベ
ア装置と調時されてモータ６９によつて駆動され
る。図示の装置は、コンベア装置１８が第１図に
於いて矢印で示した方向に間欠的に進められるに
従い、セパレータＳは三番目毎の物品受入部内に
位置決めする。

第１移送装置２０は、第３図に最も良く示すよ
うに押出プレート１２０を有し、コンベア装置１
６が停止したときにＵ型部材５６間の物品受入部
に横方向で整例する押出装置を備える。押出プレ
ート１２０は、押出装置によつて搬送部材６０の
横断方向に動かされるとき、搬送部材６０のスロ
ツト６６内を動くようになされた懸垂タブを有し
ている。

第２移送装置２２は、押出装置２０に類似して
おり、複数の積重ね物品をコンベア装置１８から
カートン組立ステーシヨン２４に向けて同時に動
かすためのプレート１２０の如き複数の押出プレ
ートを有している。第２移送装置２２は、第１図
に示す如く、連続する積重ね物品をカートン組立
ステーシヨンに向けて進めるため、該装置とカー
トン組立ステーシヨン２４との間に位置決めされ
た別のコンベア装置（図示せず）を備えることが
できる。カートン組立ステーシヨンに於ける組立
装置は汎用のものでよいのでここでは詳述しな
い。

次に、上述の包装装置１０の操作につき述べ
る。例えば包装された板状ガム等の物品が、コン
ベア装置１４の物品支持面４４上に沿つて連続的
に積重ね装置１２の下方位置に供給される。物品
の積重ね作業の初めに於いては、積重ねコンベア
装置１６は停止し、Ｕ型部材５６間の１つの物品
受入部はスパイラル部材２６，２６のすぐ上の物
品受入位置に位置決めされる。上述したように、
スパイラル部材２６，２６は相互に反対方向に回
転され、その回転速度は各回転の間に変化する。
物品の両端部はスパイラル部材２６，２６によつ
て係合され、上記下方位置から上向き面３２，３
２まで持ち上げられる。物品は積重ね装置１２に
入ると、初めは高速で持ち上げられるが、上向き
面３２に近づくに従つて減速される。物品がスパ
イラル部材の上方位置に来ると面３２，３２上に
とどまる。次の物品も上昇し上方に近づくと減速
する。引き続く各物品は持ち上げられると、その
前の物品の下側と係合してそれを持ち上げる。ス
パイラル部材２６，２６の回転速度をこのように
１回転を周期として、持ち上げる物品が螺旋部３
０の上端にある上向き３２に近づく際に減速する
ということは、次のことをも意味する。すなわ
ち、上述の如く、螺旋部３０で最初に物品を受け
入れる部分から同螺旋部の上端までは一巻きであ
り、従つてこの一巻部分の下端（すなわち、物品
を受け入れる部分）とその上端とは軸２８に対し
て同じ角度位置にある。従つて、一回転毎に上記
の如き減速を行うということは、物品を受け入れ
る際にも減速されるということであり、従つて、
物品はスパイラル部材に受け入れられる際にも、
上端に達し当該物品の積重ねが行なわれる際にも
低速で静かに動かされるということである。

所定の物品、例えば８個の物品がＵ型部材５６
間の物品受入部に積重ねられると、コンベア装置
１６に関連したカム装置が該コンベア装置を動か
し、積重ねられた物品が積重ね装置から離され、
次の物品受入部が積重ね装置上に動かされる。

コンベア装置１６の動きの初めに於いては、第
９図に示すように、駆動爪７８が駆動ラツチ７２
の歯の上で休止しており、停止爪８４が停止ラチ
エツト７４の歯と係合している。カム９９の、第
３図で見て、時計方向の回転は、揺動軸９４及び
レバー９２を反時計方向に揺動して、リンク９０
を左方（第３図）へ動かし、該リンクに接続され
ているブロツク８０をシヤフト７６のまわりで時
計方向（第９図）に枢動させる。ブロツク８０の
この枢動は、該ブロツクによつて支持されたピン
８８が停止爪を持ち上げて停止ラチエツト７４か
ら外し、駆動爪７８を第９図で見て左方へ動か
し、該爪を駆動ラチエツト７２の次の歯と駆動係
合させる位置に引き戻す。カム９９により起され
るレバー９２の復帰運動により、プレート８０は
反時計方向（第９図）に動いて駆動爪が駆動ラチ
エツトを進め、それにより、軸７６及びハブ１０
０の反時計方向での角度運動を生ずる。第３図に
於けるレバー９２は、上記動きの中間位置にあ
る。ばね１０８、駆動用の円筒状部材１０５及び
締付具１０６はハブ１００とスプロケツト装置５
４との間の弾性駆動連結を形成し、ハブ１００の
回転に伴いスプロケツト装置５４を回転駆動し、
それにより、コンベア装置１６を間欠駆動する。
コンベア装置は、積重ね装置１２の持ち上げ（積
重ね）作業の終りで物品がスパイラル部材の上向
き面３２上にあるときに動かされる。従つて、物
品受入部内に積重ねられた物品はスパイラル部材
の面から詰りなどの危険なしに、搬送部材６０に
よつて画定されるわずかに低い物品支持面６４上
に運び出される。

セパレータコンベア装置１８は、コンベア装置
１６と調時されて間欠的に動かされる。コンベア
装置１８が休止している間、セパレータＳが物品
受入部１１８の上に位置決めされその中に挿入さ
れてＵ状にされ、物品受入部の内部形状を補完す
る。好ましくは第１図に示すように、セパレータ
Ｓはコンベア装置１８の第３番目毎の物品受入部
内に位置決めされる。

コンベア装置１６及び１８が停止している間、
移送装置２０は作動して積重ねられた物品をコン
ベア装置１６からコンベア装置１８の物品受入部
に動かす。第２移送装置２２は積重ねられた物品
の列及びその中のセパレータをコンベア装置１８
からカートン組立ステーシヨンの方へ動かす。図
示のように、装置２２によつて動かされる積重ね
物品の列は３個の積重ね物品からなり、各積重ね
物品はセパレータＳによつて形成された仕切によ
つて相互に分離されている。カートン組立ステー
シヨン２４に於いては、カートンの底部が積重ね
物品の列のまわりに形成される。カートンの頂部
は後の工程で加えられて包装を完成する。

図示の包装装置１０は１分間当り400個まで物
品を受け入れ積重ねを出来るようになつている。
もし形成される積重ね物品が８個の物品を含む場
合には、毎分50個までの積重ね物品が形成され
る。カートン組立ステーシヨンに於ける各カート
ンが３個の積重ね物品を含む場合には、毎分16.6
個のカートンを形成できることになる。

積重ね装置１２とコンベア装置１６との間で物
品の詰りが生ずると、チエーン５０がスプロケツ
ト装置５４の動きを停止する。しかし、ハブ１０
０とスプロケツト装置５４との間のばね１０８に
よる弾性的駆動連結のため、ハブ１００はスプロ
ケツト装置５４に対しわずかに動くことができ、
ばね１０８は少し圧縮される。ハブのスプロケツ
ト装置に対するこの動きは、ボール１０９をハブ
内の円錐形穴１１１からセンサプレート１１２の
方へ動かす。このボールの動きにより、ばね１１
０はセンサプレート１１２へ増大された力を加
え、それにより保持ばね１１４によるセンサプレ
ート１１２への力の平衡を失わせ、センサプレー
トが第６図に示す破線位置に動く。センサプレー
トは１１６のアクチユエータに作用し、スイツチ
を動かして回路を開き装置１０の作動を停止す
る。

装置１０の作動を停止する条件が解除される
と、スプロケツト装置５４はばね１０８，１０８
のばね力の下でハブ１００に対して回動し、それ
によりボール１０９が円錐孔１１１内に受け入れ
られ、センサプレート１１２がその正常位置に戻
るようになる。そこで、装置１０は再始動できる
ようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例に係る包装装置の
斜視図；第２図は、第１図に示された装置に於け
る積重ね装置及び積重ねコンベア装置の拡大斜視
図；第３図は、積重ね装置及び積重ねコンベア装
置の更に拡大した側面図；第４図は、第３図の装
置の右端面図；第５図は、第３図の５−５線断面
図；第６図は、第３図の６−６線断面図；第７図
は、第６図の７−７線断面図；第８図は、第６図
の８−８線断面図；第９図は、第４図の９−９線
断面図；である。 スパイラル部材……２６；スパイラル部材によ
り移送される部品を案内する部材……６０（実施
例における水平搬送部材、特にそのスパイラル部
材に隣接する端部）；スパイラル部材の終端上に
重ねられる物品を支持する部材……５６（実施例
におけるＵ型部材）；駆動装置……６９（実施例
における駆動モータ）。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 横方向で所定間隔あけて平行に設定された軸
   線のまわりをほぼ一回もしくはそれ以上の整数回
   巻いて、始端及び終端の上記軸線に対する角度位
   置がほぼ同じにされた螺旋部を有し、上記軸線を
   中心にそれぞれ回転される一対のスパイラル部材
   で、両スパイラル部材間に供給される物品を上記
   螺旋部の始端付近で係合し、該物品を回転に伴い
   終端まで移送し、該終端上に物品を重ねるよう作
   用する一対のスパイラル部材２６と； スパイラル部材によつてその始端から、終端ま
   で移送される物品を、その移送方向に案内する部
   材６０と； スパイラル部材の終端上に重ねられる物品を支
   持する部材５６と； 両スパイラル部材を一致させて回転するための
   駆動装置で、物品が上記螺旋部の始端に供給さ
   れ、また、螺旋部の終端に達する際に、スパイラ
   ル部材の回転速度を遅くするように駆動する駆動
   装置６９と；を備える物品を重ねるための装置。 ２ 上記螺旋部の終端に、該終端に連続し、上記
   軸線に対してほぼ直角をなす平坦な面３２を有す
   る部分が接続されている特許請求の範囲第１項に
   記載の装置。 ３ 上記平坦な面３２がほぼ半円形の面とされて
   いる特許請求の範囲第２項に記載の装置。 ４ 上記駆動装置が物品が上記螺旋部の始端に供
   給され、また、螺旋部の終端に達する際に、スパ
   イラル部材の回転速度を遅くするように駆動する
   ためのだ円ギア３６，３８，４０，４２を含む歯
   車列を備えている特許請求の範囲第１項ないし第
   ３項のいづれかに記載の装置。 ５ スパイラル部材が、上記螺旋部にかこまれ、
   上記終端を越えて延びたほぼ円柱状部分２８を有
   している特許請求の範囲第４項に記載の装置。