JPS63198862A - 減肉検査可能な渦電流探傷装置 - Google Patents

減肉検査可能な渦電流探傷装置

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JPS63198862A
JPS63198862A JP62029839A JP2983987A JPS63198862A JP S63198862 A JPS63198862 A JP S63198862A JP 62029839 A JP62029839 A JP 62029839A JP 2983987 A JP2983987 A JP 2983987A JP S63198862 A JPS63198862 A JP S63198862A
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Toshiyuki Sawa
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、渦電流探傷法にもとづく配管等の肉厚を測定
する装置に係り、被検体の形状を映像化し、孔食等の局
所的減肉も、高解像度で表示し得るように改良した渦電
流探傷装置に関するものである。
〔従来技術〕
これまでの渦電流探傷では、渦電流プローブの電気的イ
ンピーダンス変化をオシロスコープ上に表示し、欠陥等
の存在による出力変化を肉眼で観測していた。被検体正
常部でのプローブのインピーダンスを基準とし、被検体
各部でのインピーダンスと基準のインピーダンスとの差
をベクトル量で出力する方法である。インピーダンスの
変化は欠陥の存在、被検体肉厚の変化で生じるが、プロ
ーブによる被検体の磁化領域内での電気的特性変化の積
分に相当した変化量のため、プローブのインピーダンス
は空間的に緩やかに変化にする。このため、欠陥または
被検体肉厚変化の存在は、そのインピーダンス変化で確
認できるが、欠陥または被検体肉厚変化の細かい空間的
変化を知ることは不可能であり、また、渦電流探傷によ
り被検体形状を映像化する試みもなされていない。
一方、被検体形状を映像化し、とくに、肉厚を測定する
方法で広く使用されているものに超音波による垂直探傷
法がある。垂直探傷法では、被検体表面から超音波を入
射させ被検体内面からの反射波を受信する。反射波の伝
播時間に被検体中の音速の1/2を乗じ、被検体肉厚を
求める方法であり、被検体内面近傍で焦点を結ぶ収束超
音波ビームを用いれば、被検体各部の細かい肉厚変化を
把握できる。しかし、超音波発信パルスあるいは、被検
体表面からの反射波パルスの時間幅を短くできないため
、これらのパルスが減衰しないうちに被検体内面からの
反射波が受信されるような、肉厚4mm以内の被検体で
は肉厚測定が出来なくなる。
また、超音波による垂直探傷法は、超音波探触子と被検
体表面との間には、超音波を伝播させるためのカッブラ
ント(水、グリセリンなど)が必要で、その供給、保持
2回収の機構を装備する必要がある。しかし、ガス管等
においては、カッブラントの存在そのものが許されない
場合が多く、このようなところに適用はできない。
以上の如く、減肉検査では、超音波による垂直探傷が広
く採用されているが、肉厚4m以内の検査対象が多いに
も拘らず、こうした薄肉材への適用が難かしく、また、
ガス配管などではカッブラントの使用ができないため、
適用対象が著しく制限される。
これに対し、渦電流探傷法は、カッブラントも不要で、
検出感度が高く、欠陥検出を簡便に出来る方法として広
く使用されているが、超音波探傷法と異なり、空間分解
能が著しく低く、またその信号による被検体形状映像表
示の試みも為されていない。
従って、被検体の孔食等による減肉の検査法として渦電
流探傷法が適用可能とは、未だがって考えられていなか
った。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来技術では、薄肉材の減肉検査への適用ができ、
ないとともに、カッブラントの使用が不可欠なため、ガ
ス配管など異物混入が禁止される環境での検査は不可能
であることなどの問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記問題についてはカッブラ
ントが不必要な渦電流探傷法を改良して適用範囲を拡大
するとともに、過電流探傷法の欠点として挙げられる空
間分解能の低さを、新しい信号処理によって改善し、ま
た被検体形状を高解像度で映像化することによって、減
肉検査を可能とする装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的すなわち、渦電流探傷法の空間分解能の低さを
改善する手段としては、本深傷法によるインピーダンス
変化をベクトル量で測定できることに着目し、本ベクト
ル量の空間スペクトルと、測定系の空間応答関係の空間
相関をとることにより、該空間スペクトルの空間分解能
を向上させる。
また、渦電流探傷による被検体の形状をはじめて映像化
するにあたっては、空間分解能を向上させた空間スペク
トルの絶対値の平方和が被検体の肉厚に比例することに
着目し、該絶対値の平方和で、被検体各部の肉厚に対応
させて記録することで、被検体形を映像表示することに
より、渦電流探傷による減肉(例えば孔食の存在)の測
定が達成される。
上述の原理を実用面に適用して被検体の断面形状を映像
として捉える為の具体的構成として、本発明の装置は、
(a)被検体表面に沿って渦電流プローブを走査する手
段と、(b)上記走査の一定距離間隔で、プローブの電
気的インピーダンス変化量をベクトル量として検出する
信号処理装置と、(c)上記走査についてのプローブ位
置に対応させて、前記ベクトル量の変化を記録する手段
と、(d)上記ベクトル量の変化量を前記プローブの走
査位置に関してフーリエ変換して、ベクトル変化量の空
間周波数スペクトルを算出する手段と、(e)上記の空
間周波数スペクトルを、既知の空間応答周波数スペクト
ルで除して得たスペクトルを、逆フーリエ変換して実空
間出力スペクトルを算出する手段と、(f)上記実空間
出力スペクトルの絶対値の平方和を出力するデータ処理
装置と、(g)上記の平方和を、前記の走査位置に対応
させて図形として表示する表示手段とを設けたものであ
る。
〔作用〕
上記のように構成した本発明の渦電流探傷装置の作用を
説明するに先立って、予め、渦電流探傷の原理について
略述する。第2図に、その原理を模式的に表わした説明
図を示す。
図中、被検体3の表面に沿ってプローブ1をX軸方向に
走査しながらプローブ出力を観測する管台を想定する。
この時、プローブ1の走査位置では、被検体中、斜線で
示す領域2の範囲が磁化領域で、この領域中の被検体電
気的特性による渦電流出力を基準とする。プローブ1′
の走査位置では、切り欠き部4の存在により磁化領域2
′の被検体電気的特性は、プローブ1の走査位置の場合
とは変化し、従って、走査位置毎のインピーダンス変化
を表わすプローブ出力は、実数部信号5と、虚数部信号
6とにわけて得られる。これで解るように、磁化領域2
.2′が空間的にひろがっているためプローブ出力5,
6は、空間的な積分信号出力で走査位置Xに対し滑らか
な変化を示す。このため、局所的に切り欠き4が存在し
ても、信号5.6は空間的に拡がっており、空間分解能
は磁化領域2,2′の広がりに対応してかなり低いこと
になる。
さて、この様な低い空間分解能を有するスペクトルをど
の様にすれば分解能を向上させたスペクトルにできるか
について、その原理を説明する。
過電流信号の実数部、及び虚数部で構成されるベクトル
出力信号を、走査位置Xに関する関数として○(X)と
する。一方、被検体中の磁化領域の空間的広がりによる
測定系の空間分解能を走査位置Xに関する関数としてR
(x)で表わす。もし、理想的に高い空間分解能が得ら
れた場合を仮定して、その渦電流の真の出力信号をI 
(x)とすると、それぞれの関数0 (x) 、 R(
x) 。
I  (x)の関係は次式で与えられる。
0(x)=f I(τ)・R(x−τ)dt  ・・l
l)第1式の関係の場合、両辺をフーリエ変換すると次
の様になる。
−00−〇               −00・・
・(2) ここでωは空間周波数、jはFlを表わす虚数信号であ
る。
第2式における積分を以下それぞれ書き改める。
すなわち、O(ω)、R(ω)、T(ω)はそれぞれ関
数0 (x) 、R(x) 、 I (X)のフーリエ
変換関数である。
第3.4.5式を使って第2式を書き直すと次の様にな
る。
O(ω)=1(ω)・R(ω)       ・・・(
6)従って、関数R(x)が既知、すなわちR(ω)も
既知であれば、次式により、出力信号○(x)から真の
出力信号I (x)のフーリエ変換関数工 (ω)が得
られる。
■(ω)=O(ω)/R(ω)        ・・・
(7)真の出力信号1(x)を求めるには次式による。
・・・(8) すなわち、関数O(ω)をR(ω)で除した関数を逆フ
ーリエ変換すれば関数1  (x)が求まる。
以上の処理手順の内容を第3図に示す。第2図(A)に
幅の異なる切り欠き4,5を有する被検体3を、プロー
ブ1でX方向に走査した場合を示す。この時の出力信号
0 (x)の実数部及び虚数部は、それぞれ曲線11.
12の様になる。これをフーリエ変換して関数0(ω)
を得る。一方、図中(B)で示す如く、幅がほとんど無
視できる切り欠き6を有する被検体3′をプローブ1で
検査した時の出力信号R(x)の実数部及び虚数部をそ
れぞれ曲線13、および14で表わす。この出力R(x
)が測定系の空間分解能を表わす関数に相当する。R(
x)をフーリエ変換して関数R(ω)を得ておく。
次に、O(ω)をR(ω)で除した関数を逆フーリエ変
換してI (x)を得る。この結果、関数I (x)は
、図中(B)に示す被検体3の切り欠き4,5のギャッ
プ幅にほぼ等しい。空間スペクトル15.16になる(
同図(c)参照)。この様に、従来空間分解能が低かっ
た過電流による出力信号でも、磁化領域の空間的な広が
りに依存した測定系の応答関数R(x)が既知であれば
、フーリエ変換及びその逆変換で構成されるデータ処理
によって空間分解能を大幅に向上させた出力スペクトル
が得られる。
次に、得られたスペクトルI (t)から、被検体3の
肉厚を求める方法について説明する。
高さく深さ)がそれぞれd、d’の切り欠き4゜5を有
する被検体3,3′を検査する例をそれぞれ第4図(A
)、(13)に示す。それぞれの場合に得られる空間ス
ペクトルI  (t)の絶対値を示すと、そのピーク値
はそれぞれVmX+V’llXになる。この比は切り欠
きの高さく深さ)d、d’ の平方に比例する。その理
由は、プローブ1で検出されるインピーダンスは、被検
体3,3′中の渦電流に対する抵抗に依存するが、図中
(A)、(B)に点線で示す領域7,7′では渦電流に
対する抵抗は材質の電気的特性によるが、この領域以外
は切り欠き3,3′の存在により過電流が遮断されるの
で、結果的には、プローブ出力が切り欠きの高さく深さ
)の2乗(磁化される強さは、距離の2乗に反比例する
ため)に近似的に比例する。従って、数式で切り欠きの
高さを空間スペクトルI  (t)の絶対値のピーク値
と対応させると次の様になる。
以上の如く、求まった空間スペクトルI  (t)から
基準の高さく深さ)の切り欠きに対するピーク値との比
較を第9式に従って実施すれば、未知の切り欠きの高さ
く深さ)を求められ、その高さく深さ)を基準の肉厚か
ら差し引くことで、各位置の肉厚が求まる。
以上に述べた渦電流による肉厚測定の原理にもとづき、
肉厚を測する本発明装置の具体的実施例について、次に
述べる。
〔実施例〕
第1図は、本発明を適用して、減肉検査可能なように改
良した渦電流探傷装置の1実施例を示し、全体的な構成
を描いたブロック図である。
プローブ1は走査装置22で走査される。走査装置22
から信号処理装置21に対し、一定距離走行する毎にト
リガ信号53を出力し、かつその時の走査位置信号54
も出力する。信号処理装置21では、プローブ1に対し
、磁化電流51に印加するとともに、プローブ1で検知
した渦電流信号52を入力する。本信号52によるイン
ピーダンスの変化分を実数部および虚数部それぞれの振
幅を電圧信号として抽出し、その値と走査位置信号54
とを測定データ55としてデータ処理装置23に出力す
る。該データ処理装置23では、入力した測定データ5
5を、走査位置に関する出力スペクトルO(x)として
記録し、第2式から第9式に至る式に基づく処理を実施
し、走査位置54が表わす位置及び、その位置での肉厚
に比例した数値を画像データ56として表示装置24に
出力する。
表示装置24は、入力した画像データ56から。
その被検体の肉厚を示す画像を表示する。
以下、各装置の内容を詳細に説明する。
信号処理装置21の内部構成を第5図に示す。
周波数モジュール71は、磁化電流51を出力する。ミ
キサーモジュール72は、磁化電流51とプローブ1か
らの渦電流信号52とを電気的にミキシングし、実数領
域の電圧信号61.虚数領域の電圧信号62を抽出、出
力する。ADC73は、入力された電圧信号61.62
をそれぞれアナログ・ディジタル変換し、それぞれ実数
データ63゜虚数データ64として出力する。
ラッチメモリ74cは、走査装置22から出力される走
査位置54を入力し、トリガ信号53人力時点のその値
54を一時記憶して、記憶値を出力する。同様にラッチ
メモリ74a、74bはトリガ信号53人力時点の入力
値、すなわちそれぞれ実数データ63.虚数データ64
を一時記憶し、その記憶値をそれぞれ出力する。これら
ラッチメモリ74a、74b、74cの出力値で構成さ
れる数値データを測定データとしてデータ処理装置23
に出力する。一方、遅延回路75はトリが信号53を、
ラッチメモリ74a、74b、74cが全てデータを一
時記憶するに充分な時間だけ遅延させ、送信信号57と
してデータ処理装置23に出力する。
次に、データ処理装置23の内容を第6図を用いて説明
する。
まず、実空間出力メモリ75a、虚空間カメモリ75b
には、走査位置信号54でアドレスを指定され、送信信
号57の入力毎に、それぞれ実数データ63.虚数デー
タ64が記録される。実数。
虚数で構成されるこれらの記録データが、第3式の0(
x)に相当する。記録が終了するとFFTモジュール7
6により、第3式の演Wが実施され。
O(ω)の実数、虚数データがそれぞれ、実周波数量カ
メモリ77a、虚周波数出カメモリ77bに格納される
。次に、実および虚周波数応答メモリ78a、bに格納
されているR(ω)(第4式で得られる)と、メモリ7
7a、bに格納されたO(ω)とを用いて、ベクトル除
算モジュール79で第7式の演算を実行し、その結果工
 (ω)を、実数は実周波数真値メモリ80aに、虚数
は虚周波数真値メモリ80bにそれぞれ格納する。
次に、メモリ80a、80bの値を使って、逆フーリエ
変換モジュール81にて、第8式の演算を実行し、その
演算結果1  (x)の実、虚数部をそれぞれ、実およ
び虚空間真値メモリ82a、82bに記録する。
演算モジュール83では、メモリ82a、82bの内容
Ireal (x) 、 Iimag (x)を用い下
記の演算を実施する。
・・・(10) P (x)=CxXX              −
・・(u)ここで、dtは被検体正常部の肉厚、dOは
応答関数R(x)を測定した時の切り欠きの深さ、工0
はその時の出力値I  (x)の絶対値の最大値、C1
およびCXは定数である。第10.11式での演算結果
D (x) 、 P (x)はそれぞれ肉厚メモリ84
.座標メモリ85に格納された後、その内容を画像デー
タ56として、表示装置24に出力される。以上がデー
タ処理装置22の動作内容である。ここでは、応答メモ
リ78a、78bに既にR(ω)が格納されている場合
について述べたが、R(ω)が外部からメモリ78a、
78bに入力されることも可であり、またR (x)が
格納もしくは入力された場合には、本装置23の内部に
おいて、R(x)をFFTモジュール76によつてR(
ω)に変換し応答メモリ78a、78bに格納する機構
を増設した構成でもよい。
次に表示装置24について第7図を用いて説明する。第
7図は、蓄積管87を表示部として使用した構成である
。画像データ56を構成するデータD (x)57およ
びデータP (x)58をそれぞれDAC86a、86
bでディジタル値をアナログ値に変換し、それぞれ2信
号65.P信号66として出力する。蓄積管87では、
P信号65の値で示すP軸位置上のZ軸原点を表示の後
、2信号65の値で示されるZ軸位置を表示する。
この動作を順次繰り返すことにより、画面上に表面像9
0.底面像91を表示する。ここで、Z柏原点位置が予
め解っているか、既に表示できる場合にはとくに表面像
90を画像データ56を入力の都度表示をくり返す必要
はない。なお、表示部にクレームメモリ及びCRTを使
用する場合には、六カイ1ffD (x)57.P (
x)58を2次元アドレス情報として、この情報で指定
されたフレームメモリ番地に所定数値を記憶させ、記憶
された場所をCRTで映像として表示する構成でも、本
発明装置の表示装置24として使用可能である。
以上が、第1図に示す実施例を構成する各装置の動作に
関する説明であり、走査は、X軸上の1−次元走査を想
定した構成であるが、X、Y軸上の2次元走査に対して
も構成は同じである。但しこの場合は第6図に示すメモ
リ75a、75b。
T’la、’17b、78a、78b、80a、80b
82a、82b、84a、84bは全て2次元メモリと
なり、またFFTモジュール76、逆FFTモジュール
はそれぞれ2次元FFT、2次元逆FFTの機能を有す
る構成となる。2次元FFTの処理は、次式で示す。
・・・(12) また、2次元逆FFTの処理は、次式で示す様になる。
I(x、y)=ff  O(ωX、ωF)/また、この
場合、第6図中、演算モジュール83の演算内容は、第
10.11式に代えて次の様にする。
/’Eo X sun ’7’ + (cx X x 
X5inθ+CyX y XcosO)cosc7’)
・・・(14) ”(X) = (cxXxXcosθ−C,XyXsi
nθ)sin ’l’・・・(15) ここでCyは定数、’l’、θはそれぞれ仰角、旋回角
を表わし、第8図で示す鳥轍座標系(P、D)で、底面
像を鳥徹表示するための映像データを作成する。
以上により、被検体の減肉状況も、X、Y2次元走査で
、鳥敞表示により立体的な像として観測できる。
次に被検体表面に凹凸があり、その凹凸によって、プロ
ーブと被検体表面間の距離が変動するため正確な肉厚が
測定できない場合が起り得る。この場合、プローブ、被
検体間の距離変動によるプローブ出力の変動をどの様に
補正するかが問題となる。
この場合、補正用のプローブを用いる。即ち、第9図(
1)に示す様に高周波のプローブ9を用いれば、その磁
化領域2は、被検体3の表面近傍に限定される。従って
プローブ9の出力は、プローブ9と被検体3の表面との
距離変化に依存して変化することになる。しかし図の様
に、被検体表面の凹凸部が狭い部分にある場合、単一の
プローブでは、表面凹凸が評価しにくい。そこで、プロ
ーブ9の両隣りに同一性能のプローブ9’ 、9’を等
距離ΔXに配置する。この時のプローブ9゜9′、9′
の出力をそれぞれ、○s (x) 、O’ 5(X−Δ
x)、O’s(x+ΔX)とすれば、それらの出力を使
って、表面の四部もしくは凸部を判断できる。即ち、次
式により評価値Da (x)を得る。
・・・(16) ベクトルD c (x )の位相が例えばO〜π/2う
その他の範囲なら凸部と判定できる。
また、次式の演算で得られるベクトルC5(x)は部分
的な表面凹凸を考慮したプローブ、表面間距離を表わす
出力信号になる。
Cs (x ) = Os (x ) + (Δx) 
2・Dc(x) / 2−=(17)上述の原理に従っ
て、被検体3の凸凹状況を、正確に測定するための実施
例を第10図に示す。
第10図の構成では、第1図の構成に比してプローブ1
がプローブ9.9’ 、9’の3系統になったこと、そ
れに伴い、第1図中の信号処理装置21を、3チヤンネ
ル用の信号処理装置25に替えである。その他の装置は
、機能、構成とも第1図の実施例と同一である。さて、
信号処理装置25の具体的内容を第11図を用いて説明
する。
図中、周波数モジュール71′は高周波の磁化電流51
をプローブ9.9’ 、9′に供給する。
プローブ9.9’ 、9’からの渦電流信号52は加算
器100aでは、プローブ9からの信号の2倍に、プロ
ーブ9’ 、9’からの信号の差を算出して出力する。
この出力は、ミキサーモジュール72bで、磁化電流5
1と電気的にミキシングされ、第16式に示すベクトル
信号DC(x)となる。
一方、プローブ9からの信号は独立にミキサーモジュー
ル72aにて信号51とミキシングされベクトル信号0
s(x)として出力される。位相判定器lotは、ベク
トル信号D c (x )の位置を検出し、0〜π/2
or π〜3/2πラジアンまたはその他の角度かによ
って表面が凹部か凸部かを区別する信号69を出力する
。加算器100bではベクトル信号Os (x )と同
Da(x)とを入力し、第17式に示すベクトル信号0
s(x)を実数部信号61.虚数部信号62として出力
する。
ADC73は、信号61.62をそれぞれディジタル値
に変換してディジタル入出力部26に出力する。入出力
部26は、第5図に破線で示した入出力部26の構成2
機能と同一である。本信号処理装置25を用いた第10
図の実施例では、被検体表面の形状が表示装置24に表
示される。
次に、プローブと被検体表面との距離変化を補正しなが
ら被検体肉厚を測定するための実施例を第12図に示す
第12図は、信号処理装置28の構成を示している。周
波数モジュール71.ミキサーモジュール72は、第5
図の各モジュールと同じで、肉厚測定用プローブ1の入
出力信号処理を用い、モジュール72から、ベクトル信
号0 (x)を得る。
一方、プローブ9.9’ 、9′は、表面凹凸の補正用
プローブで、これらに対しては高周波数モジュール71
′、ミキサモジュール72aを用いる。
加算器100cは、プローブ9.9’ 、9’の渦電流
信号51′をそれぞれOs (x )、○5(x−Δx
)。
Os (x+ΔX)とした時の第16.17式で表され
る演算処理を行い、その加算結果をミキサーモジュール
72aで電気的にミキシングし、ベクトル信号C5(x
)を得る。加算器100bでは、ベクトル信号0 (x
)から、ベクトル定数αとベクトル信号C5(x)の積
を差し引いたベクトル信号0(x)−αC5(x)を出
力し、その実数部及び虚数部をそれぞれADC73にて
ディジタル値に変換し、ディジタル入出力部26に出力
する。この入出力部26は、第5図、第11図の破線部
26と同一である。第12図の装置を、第1図の信号処
理装置21もしくは第10図の装置25と入れかえた構
成では、表示装置24には、被検体の表面凹凸を補正し
た正確な肉厚分布が映像表示される。
この他の実施例として、第1図の示す構成と第10図に
示す構成とを同時に使用し、第1図の装置で得た肉厚と
第10図の装置で得られるプローブと被検体表面との距
雅の重みをつけた加算結果と用い表示装置24で正確な
肉厚として表示することも可態である。
以上、本発明における実施例の構成と作用とについて述
べた。
以下、本発明装置による実験例を示す。
第13図に、肉厚8Iのステンレス板に幅3I高さく深
さ)6mm、41mの切り欠きをつけ被検体を用いた場
合の出力電圧信号を示す。一方、本装置での応答関数R
(t)のフーリエ変換関数R(ω)を、実数部、虚数部
に分けて第14図に示す。本装置により表示した被検体
肉厚分布の画像を、出力信号0 (x)と比較して第1
5図に示す。単なる出力信号0 (x)からは、詳細な
肉厚分布を知るのは不可能であるが、本発明によれば、
図中(A)に示す如く、実際の形状(B)に近い被検体
の底面像が得られ、切り欠き部の肉厚も、真の値2mm
、4nmに対しそれぞれ1.8nwn、4.1mmの測
定結果が得られるとともに、肉厚4mm以内の部分も肉
厚を測定できることがわかる。
〔発明の効果〕
以上に説明した実施例において明らかにした如く、本発
明によれば、渦電流信号を用いて、被検体底面を実形状
に近い像として映像化できる。また、磁化領域の空間的
法がりによって劣化した空間分解能を大幅に向上させた
肉厚測定が可能である。このため、局所的に肉厚が減少
した部分、例えば孔食による減肉状況も確実に映像化で
きる。
超音波法による減肉検査では困難であった肉厚4m以内
の減肉検査を渦電流法で可能としたことから、ガス管等
、カッブラント使用が許されない被検体への適用が可能
となる。さらに表面の凹凸の影響を補正した正確な減肉
検査が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明にかかる減肉測定装置の1実施例の構
成を示したブロック図である。 第2図は、渦電流法による信号検出の原理を示した説明
図である。 第3図は、フーリエ変換、逆変換による空間分解能改善
法の原理を示した説明図である。 第4図は、切刃欠き4,5の高さd、d’によって渦電
流出力が変化する現像を示した説明図である。 第5図は、第1図に示した実施例における信号処理装置
21の構成を示した詳細図である。第6図は、同じくデ
ータ処理装置23の構成を示した説明である。第7図は
同じく表示袋@24の構成を示した図である。 第8図は、2次元走査による映像の鳥味図表示のための
鳥轍方向を示した説明図である。 第9図は、高周波数の磁化電流印加時の磁化領域孝が被
検体表面近傍に限定されることを示した説明図である。 第10図は、被検体表面の凹凸を測定するための前記と
異なる一実施例を示したブロック図である。 第11図は、第10図に示す装置のうち、信号処理装置
25の構成を示した詳細図である。 第12図は、肉厚測定用プローブ12表面凹凸補正用プ
ローブ9.9’ 、9″′を用い、表面凹凸補正をして
正確な減肉検査を行うための信号処理装置28の構成の
1例を示したブロック図である。 第13図は、本発明装置を用いて減肉測定した1例にお
いて被検体形状とその時の出力信号を示した説明図であ
る。 第14図は、第13図の実験時の応答関数をフーリエ変
換した関数を示した図表である。 第15図は、検出した出力信号から、本発明装置を作っ
て、被検体の肉厚分布を断面像として映像化した1例に
おける検出結果と実形状とを比較して示した説明図であ
る。 1・・・プローブ、21・・・信号処理装置、22・・
・走査装置、23・・・データ処理装置、24・・・表
示装置。 25・・・信号処理装置、26・・・ディジタル入力部
、28・・・信号処理装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、渦電流探傷装置において、(a)被検体表面に沿つ
    て渦電流プローブを走査する手段と、(b)上記走査の
    一定距離間隔で、プローブの電気的インピーダンス変化
    量をベクトル量として検出する信号処理装置と、(c)
    上記走査についてのプローブ位置に対応させて、前記ベ
    クトル量の変化を記録する手段と、(d)上記ベクトル
    量の変化量を前記プローブの走査位置に関してフーリエ
    変換して、ベクトル変化量の空間周波数スペクトルを算
    出する手段と、(e)上記の空間周波数スペクトルを、
    既知の空間応答周波数スペクトルで除して得たスペクト
    ルを、逆フーリエ変換して実空間出力スペクトルを算出
    する手段と、(f)上記実空間出力スペクトルの絶対値
    の平方和を出力するデータ処理装置と、(g)上記の平
    方和を、前記の走査位置に対応させて図形として表示す
    る表示手段とを設けたことを特徴とする、減肉検査可能
    な渦電流探傷装置。 2、前記の渦電流プローブは、(h)少なくとも3個の
    副渦電流プローブを備え、(i)該副渦電流プローブの
    電気的インピーダンス変化量から2次差分ベクトル量を
    算出する差分信号処理手段と、(j)上記2次差分ベク
    トル量に基づいて、その実空間差分スペクトルの絶対値
    の平方和を出力するサブデータ処理手段とを備えたもの
    とし、(k)上記サブデータ処理手段によつて算出され
    た実空間差分スペクトルの絶対値平方和に基づいて被検
    体断面形状の像を表示する手段を備えたものであること
    を特徴とする、特許請求の範囲第1項に記載の減肉検査
    可能な渦電流探傷装置。
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