JPS6319884Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 広告装置に関し、アイキヤツチ効果（使用者の
視覚にアピールする度合）の高い自動販売機の広
告装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、使用者の視覚にアピールし、商品購買心
を喚起するために、自動販売機の広告部に、多数
のランプやLEDによるルーレツト点滅式デイス
プレイ装置を設けたものがある（例えば、実開昭
56−88383号公報参照）。このルーレツト点滅式デ
イスプレイ装置は、多数のランプやLEDを円周
状に配列し、これらランプやLEDを順次に点滅
させることを繰り返し行わせるようにしたもので
ある。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、このルーレツト点滅式デイスプ
レイ装置は、ランプやLEDの点滅の制御等を必
要とすることから複雑で、かつ、装置のコストが
高いという欠点がある。しかも、夜間は自動販売
機の周囲がランプやLEDの発光に比較して暗い
ため、ランプやLEDの発光は目立ち、アイキヤ
ツチ効果は高い。しかし、昼間は自動販売機の周
囲が明るくランプやLEDの発光の光度と自動販
売機の周囲の光度との差が夜間ほど大きくないた
め、ランプやLEDの発光が目立たず、アイキヤ
ツチ効果は低い。このように、従来のルーレツト
点滅式デイスプレイ装置では、昼間は夜間ほどの
アイキヤツチ効果が得られないという欠点もあ
る。

本考案の目的は、上記欠点を除去し、斬新なア
イキヤツチ効果を発揮し、しかも、廉価な自動販
売機の広告装置を提供することであり、また、昼
夜を問わず高いアイキヤツチ効果を得ることがで
きる自動販売機の広告装置を提供することにあ
る。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案によれば、自動販売機の広告部における
透視可能な前板の奥に、該前板に並行に設けられ
た回転板と、該回転板に垂直な軸を中心を該回転
板を回転する回転駆動部と、該回転板を照射する
照明装置とを有し、該回転板は該回転板の外周部
に販売商品サンプルを懸吊することを特徴とする
自動販売機の広告装置が得られる。

〔実施例〕

次に、本考案の実施例について図面を参照して
説明する。

第１図を参照すると、本考案の広告装置は、自
動販売機１の広告部２における透視可能な前板３
の奥に設けられている。前板３の周辺部には透視
不可能とする板や紙３ａが設けられている。ま
た、自動販売機１の販売操作部４にける商品選択
釦５の各々には図示していないが、，…，等
の区別符号が付されている。

第２図及び第３図を参照すると、本考案の一実
施例に係る広告装置６は、透視可能な前板３の奥
に、前板３に平行に設けられた回転板７と、回転
板７を照射する照明装置である螢光灯８とを備え
ている。回転板７は、駆動源であるギヤードモー
タ９により、回転板７に垂直な軸１０を中心とし
て回転駆動される。また、回転板７は６色に配色
された透光性材料からなり、この回転板７には６
種の摸様が描かれており、回転時には視覚的に極
めて楽しいものとなる。そして、螢光灯８は回転
板７を裏側から照射するように設けられている。
商品選択釦（第１図の５）に対応した販売商品の
表示を行うために、回転板７の周辺部に６個の販
売商品のサンプル１１が懸吊されている。これら
６個の販売商品のサンプル１１の各々には、商品
選択釦５の各々に付された区別符号に対応した区
別符号（第２図の，…，）が付されている。
このように区別符号を付すことによつて、自動販
売機の販売操作部（第１図の４）に、商品選択釦
５対応に販売商品のサンプルを表示する領域を設
ける必要がなくなる。

なお、第３図において、１２は広告部背板，１
３は螢光灯８を広告部背板１２に保持するための
保持具、１４は軸１０の軸受を有し、広告部背板
１２に取り付けられたギヤードモータ９を覆う支
持具である。

また、第４図に示すとおり、透視可能な前板３
の周辺部に透視不可能な板や紙３ａを貼つて、前
板３の寸法形状を実質的に回転板７と同一にする
ことにより、既述したように、回転板７の上方位
置に来た販売商品サンプル１１のみが、回転板７
のより中心部（軸１０）に近づく。このため、透
視可能な前板３より、需要者は、回転板７に懸吊
されて、ブラブラした販売商品サンプル１１を視
認することができる。

一方、回転板７の他に位置にある販売商品サン
プル１１は、回転板３の外周付近又は、外周から
も離れたところに位置してしまうことから、回転
板７と同一寸法形状に形成された前板３の視認可
能な領域から外れてしまい、需要者は、視認する
ことはできない。

よつて、需要者にとつては、常に回転板７の上
方位置に来た販売商品サンプル１１のみが、視認
されるから昼夜に係らず、視覚的なおもしろさを
アピールすることができる。

尚、昼間は、太陽光線等からの外部からの乱光
を以つて、視認することができ、夜間は回転板７
を照射する照明装置８からの光を受けて視認する
ことができる。

〔考案の効果〕

以上の説明のとおり、本考案によれば、照明装
置で照射された回転板に販売用サンプルを懸吊し
て、回転板を軸を中心に回転させることにより、
回転板の上方位置に来た販売商品サンプルのみ
が、回転板のより中心部に位置し、これに反し、
他の回転位置にある販売商品サンプルは回転板の
外周付近又は外周からも離れて位置してしまうこ
とから、回転板の上方に来た販売商品サンプルの
みに、照射による視覚的効果を与えることができ
る。これにより、販売商品サンプルを回転板と共
に回転移動させることにより販売商品サンプル毎
に順次差別的に照明効果を与え、同時に、懸吊支
持により、販売商品サンプルをブラブラさせるこ
とができるから、斬新なアイキヤツチ効果を発揮
することができる。

しかも、販売商品サンプルは、回転板に懸吊さ
れることから、既述したように、販売商品サンプ
ルをブラブラさせることができるだけなく、いか
なる回転位置においも、販売商品サンプルの天地
はひつくり返ることがないから、常に正しく販売
商品サンプルを需要者に認識させることができ
る。

また、販売商品を懸吊し表示した回転板を回転
運動させると共に、該回転板を照明装置により照
射するようにしたので；昼間でも、上記回転板の
回転によつて人に視覚的なおもしろさや楽しさを
与えることができる。また、夜間には、回転板の
回転による視覚的なおもしろさや楽しさによる人
へのアピールに加えて、回転板への照明装置の照
射によるイルミニーシヨンとしての効果も大き
い。このように本考案の広告装置では、昼夜を問
わず高いキヤツチ効果を得ることができる。

さらに、本考案によれば、構造を簡単な機械的
構造とすることができるから、従来のLEDによ
るルーレツト点滅式デイスプレイ装置に対して生
産コストは約1/3になり、経済上の効果も極めて
大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の広告装置を備えた自動販売機
を示した概略斜視図、第２図及び第３図はそれぞ
れ本考案の一実施例に係る広告装置を示した正面
図及び断面図、第４図は、前板を回転板と実質的
に同一寸法形状にした場合の本考案の他の実施例
に係る広告装置を示した一部切欠正面図である。 １……自動販売機、２……広告部、３……前
板、４……販売操作部、５……商品選択釦、６…
…広告装置、７……回転板、８……螢光灯、９…
…ギヤードモータ、１０……軸、１１……販売商
品のサンプル、１２……広告部背板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 自動販売機の広告部における透視可能な前板
   の奥に、該前板に並行に設けられた回転板と、
   該回転板に垂直な軸を中心に該回転板を回転す
   る回転駆動部と、該回転板を照射する照明装置
   とを有し、該回転板は該回転板の外周部に販売
   商品サンプルを懸吊することを特徴とする自動
   販売機の広告装置。 ２ 実用新案登録請求の範囲第１項記載の自動販
   売機の広告装置において、前記前板は、前記回
   転板と実質的同一の寸法形状であることを特徴
   とする自動販売機の広告装置。