JPS63197713A

JPS63197713A - 埋立て地盤の発破締固め工法

Info

Publication number: JPS63197713A
Application number: JP2991387A
Authority: JP
Inventors: Akiji Miura; 三浦　昭爾
Original assignee: Ohbayashi Gumi Ltd; Obayashi Corp
Current assignee: Ohbayashi Gumi Ltd; Obayashi Corp
Priority date: 1987-02-13
Filing date: 1987-02-13
Publication date: 1988-08-16

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は、発破を用いた埋立て地盤の締固め工法に関
する。

（従来の技術）地盤造成を行う場合に、大径の礫を含む土砂で埋立てを
行うことがある。

特に海域や、湖沼を土砂によって埋立てる場合には多債
の岩塊の如き大径の礫が混在されている。

そして、これらの大径の礫を含む土砂は底開き鋼船等で
埋立地まで運搬され、水海中に投入される。

その際、投入される土砂は大径の礫はど下層に堆積埋立
てされ埋立て過程で締固め作業ができず、礫の間に隙間
が生じたまま緩い状態で埋立てられる。埋立て完成後に
陸上施設などの建物を築造するにあたって地盤沈下が生
じないように対策をたてなければならない。

ところで、この種の埋立地の地盤を改良する地盤改良工
法は種々の工法があるが、頻繁に使用されている工法は
、動的圧密工法、あるいは振動による締固め工法などが
一般的である。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながら、これらの工法のいずれもが改良作業に時
間がかかり、工期が長期化するとともに、設（１ａ鼎材
も大型化する。

したがって、これら工法は経済的には採算性が低い。

特に、前述のごとく埋め立て地に投入する土砂が大径の
礫を多く含む場合では、礫と１東の間に隙問ができ易く
、一般的な動的圧密工法あるいは振動による締固め工法
では、隙間を充分に充填した状態での地盤強化ができな
いし、長期に亘る地盤沈下の原因ともなりやすかった。

このため、特に大径の礫を含み、埋立て地盤の層が深い
場合では経済性や、工期の点で適合する工法がないのが
現状であった。

この発明は以上説明した従来工法の経済的不採算性や、
工期の長期化の欠点を解決し、短期かつ工費の低減化を
図ることを目的とする。

（問題点を解決するための手段）前記目的を達成するため、この発明は、埋立て地盤に圧
力を付加して、該地盤を締固める工法であって、前記埋
立て地盤内に複数段の爆薬を充填したパイプを埋設し、
前記各爆薬を、爆圧が水平乃至下部側に向くべく制御し
た状態で順次下から爆発さけて、前記埋立て土砂に対す
る締固め圧力を加えたことを特徴とする。

（作用）爆圧は、爆破地点の下部から水平面にかけて主に伝達さ
れ、埋立て地盤の土砂の最も隙間の多い部分、或いは弱
い部分に集中してその部分に衝撃的な加圧力を加え、隙
間を充填し、緻密な状態に締固める。

この締固めに要する作業はポーリング等の準備作業後−
ないし数回の発破作業で締固め作業の概ねをすましてし
まうので、工期を短縮できる。

（実施例）以下、この発明の一実施例を図面を用いて詳細に説明す
る。

第１図は本発明工法を示す説明図、第２図は発破作業準
備状態を示す全体説明図、第３図は本発明工法に用いら
れる発破（爆薬）を示す一部断面斜視図、第４図は発破
作業を示す全体説明図である。

なお、この実施例では第１図に示すように埋立て地盤Ｅ
の状態が、−投入毎に大径の礫が下層に堆積し、小径礫
がその上層に堆積するため、投入状態に応じてランダム
で不均一な層状をなしている。したがって、大径礫が堆
層している部分では櫟間に大きな隙間が生じ、不安定な
地盤となっている。

以上の状態の埋立て地盤Ｅにおいて、この発明工法は、
第１図（ａ）のごとく、改良しようとする埋立て地盤Ｅ
内にケーシングパイプ１を打ち込み、次いで（ｂ）のご
とくケーシングパイプ１内に爆薬を複数段充填した塩ビ
パイプ２を挿通し、その後（Ｃ）のごとくケーシングパ
イプ１を引き上げ、塩ビパイプ２を地盤Ｅ中に残置する
。これによって、締固めのための準備作業を終了した後
、発破作業を行う。

また、前記パイプ２は第２図に示すように、改良しよう
とする範囲全般に亘って多数本打ち込む。

塩ビパイプ２内の構造は、第３図に示すように爆薬包２
０を複数段塩ビパイプ２内に装填するとともに、各爆薬
包２０間に土砂２２を充填し、各爆薬包２０間の誘発お
よび一回の爆発による全体の破損を防止した構造である
。

爆薬包２０は一般にダイナマイトと称される炸薬であり
、その爆発エネルギーが専ら下部側から水平方向の範囲
に指向すべく塩ビパイプ２中に装填されている。そして
、個々の爆薬包２０の爆発エネルギーは礫を破砕する程
麿ではないが、十分な圧縮エネルギーを生ずる値に設定
されている。

各爆薬包２０の端部には導電線からなる導火線２０ａが
引き出されており、各導火線２０ａは、塩ビパイプ２の
上端から外部に引き出され、発破用のスイッチ２４に導
通している。

発破用スイッチ２４は前記各爆薬包２０が下部から順に
補優かであるが、所定の時間遅れをもって爆発するよう
制御するものである。

したがって、以上の準備作業終了後、発破スイッチ２４
を押せば、各爆薬包２０は第４図に示すように、下部＜
Ｉ）〜（ＩＩＩ）から順に補優かな時間遅れをともなっ
て一斉に爆発し、その爆圧のエネルギーによって、衝撃
的に８礫の隙間に小砂礫を充填する。

また、−回の爆発による爆圧が及ぼす範囲は、第４図の
鎖線で示すように前述の工夫によって、下部乃至水平方
向である点や、一つの層につぎその下部側が隙間が大き
い点および隣り合う爆薬包２０間での爆圧エネルギーが
拮抗する点もあって、すべてを圧縮エネルギーとして有
効に活用できる。

そして、爆発地点に開いた空洞は次の段の爆薬包２０が
爆発する事によって完全に充填され、以下、次々と上段
に向けて爆発が連続するので、機械的な締固め工法と同
様の締固め効果を瞬時にして得られることになり、大４
図の想像線で示す如く締固め公地表面に圧密沈下を生じ
させるのである。

第５図は発破作業後の埋立て地盤Ｅの断面形状を示すも
ので、大径ＰＪＥＩ間の隙間には中小の礫Ｅ２が爆圧に
より完全に充填されている。したがって、発破前の不均
質で空隙の多い地盤は、完全に圧密状態に締固められる
ことになる。

（効果）以上実施例によって詳細に説明したように、この発明の
締固め工法では、ポーリング等の準備作業後−ないし数
回の発破作業で締固め作業の概ねをすましてしまうので
、工期を短縮できる。

発破作業による爆圧は、爆破地点の下部から水平面にか
けて主に伝達され、埋立て地盤の土砂の最も隙間の多い
部分、或いは弱い部分に集中してその部分にＶｊＪ撃的
な加圧力を加え、隙間を充填し、緻密な状態に締固める
ため、従来の動圧蕃工法あるいは撮動締固め工法と同様
の締固め効果を瞬時に１９られ、しかもポーリング等の
準備作業も簡単　　”で大型の器材や設備を要すること
がなく、経済的に十分な採算をあげることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明工法を示す説明図、第２図は発破作業準
備状態を示ず全体説明図、第３図は本発明工法に用いら
れる発破（爆薬）を示す一部断面斜視図、第４図は発破
作業を示す全体説明図、第５図は発破作業後の埋立て地
盤Ｅの断面形状を示す説明図である。１・・・ケーシングパイプ　　２・・・塩ビパイプ２０
・・・爆薬包　　　　　　２０ａ・・・導火線２４・・
・発破用スイッチ　　Ｅ・・・埋立て地盤第１図第２図第３図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）埋立て地盤に圧力を付加して、該地盤を締固める
工法であって、前記埋立て地盤内に複数段の爆薬を充填
したパイプを埋設し、前記各爆薬を、爆圧が水平乃至下
部側に向くべく制御した状態で順次下から爆発させて、
前記埋立て土砂に対する締固め圧力を加えることを特徴
とする埋立て地盤の発破締固め工法。