JPS63197614A - カレンダ−成形方法およびその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野１ 本発明は、塩化ビニル樹脂などのシート・フィルム類の
カレンダー成形方法およびそれに使用されるカレンダー
装置に関する。

［従来の技術１ カレンダーを用いて、プラスチックフィルムやシートな
どを成形したり、当該シート・フィルム類の表面に基布
などを貼着するカレンダー加工は、一般に、塩化ビニル
樹脂などの合成樹脂に顔料や可塑剤などを配合する配合
工程と、それを混線する混線工程と、多数個の加熱ロー
ルを配列した圧延機械であるカレンダー（カレダーロー
ル）で出線混練物を圧延するカレンダー圧延工程と。

当該圧延されたシート・フィルム類の片面または両面に
皮しぼ、梨地その他の浅い浮出しあるいはくぼみ模様を
つけるエンボス工程（型押し、しぼ付工程と称される５
および巻取工程などの諸工程よりなる。

上記カレンダーロールについては、それを構成するロー
ルの組合せ形により各種のものがある。

それらのロールの側面配置がＬ字形の逆になっている逆
り形カレンダーはその一種であるが、特に４本ロールの
逆り形カレンダーはそのロール間隙や圧延荷重の調節が
容易で、しかも原料の供給および仕上りシートやフィル
ムの引取りにも好都合な配置がとれるので、広範囲に普
及している。

従来のこのような逆り形カレンダーを用いた塩化ビニル
樹脂シートのエンボス加工の一般的成形方法を第４図に
従い説明するに、１字形のカレンダーロール１のボトム
ロール２から送出したシート・フィルム類３を、ロール
群４により案内しつつ、上部がエンボスロール５で、下
部がゴムロール６よりなる直立２本型のこれらロール５
．６の間隙中を通して、エンボスシートを得るという方
法がとられている。

すなわち、当該方法では、カレンダーロール１の後側に
エンボスロール５などを配置し、しかも、シート３のエ
ンボス加工については、カレンダーロール１のボトムロ
ール２との当接面にエンボスロール５によりエンボスを
施すことが行われていた。

なお、当該カレンダー法について述べた文献の例として
は、１９８０年８月２０日技報堂出版（株）発行プラス
チックフィルム研究会著「プラスチックフィルム−加工
と応用−」Ｐ５５〜５７および昭和５４年５月３０日　
日刊工業新聞社発行「プラスチック成形加工入門ＪＰ７
２〜７４などがあげられる。

【発明が解決しようとする問題点１ しかしながら、上記のような従来法およびその装置にあ
っては、ボトムロールに当接する面にエンボスするので
、特に、厚物のシート等の場合にはシート表面にエアー
マークなどが入り易くなり、製品表面を悪くするという
難点があった。

また、エンボスロールの配置の問題などから、に、当該
シートに基布を貼合せする場合、その基布が特に薄手の
基布や伸縮性の大なる基布であるときには当該基布が伸
び上ったりしてその作業には問題が多い。

本発明はかかる従来技術の有する欠点を解消することの
できるカレンダー成形方法およびそれに使用されるカレ
ンダー装置を提供することを目的とする。

本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は、
本明細書の記述および添付図面からあきらかになるであ
ろう。

【問題点を解決するための手段１ 本願において開示される発明のうち代表的なものの概要
を簡単に説明すれば、下記のとおりである。

すなわち、本発明では、逆り形カレンダーロールについ
てそれらロールの側面配置がｒ字形形状のものとし、そ
のボトムロールとの当接面の裏面側にシート・フィルム
類のエンボス加工を施すようにするとともに、当該エン
ボスロールを「字形逆り型カレンダーの手前側下部に配
設するようにした。

［作用］ このように、逆り形カレンダーについて１字形のものを
配設、構成するようにしたので、そのボトムロールから
送出されるシート・フィルム類は当該ボトムロールの当
接面とは反対面である裏面側＋ｉエンボスされるように
なり、また、エンボスロールがボトムロールの手前側直
下に配設されているので、シート・フィルム類は、カレ
ンダーロールから出たそのままの温度でエンボスされる
ので、エンボスが当該エンボスロールによす確実になさ
れ、また、高温下でのエンボスが可能なため、その後の
工程や製品市販後においてエンボスの保有性が格段に良
くなり、さらに、かかるカレンダー装置およびその成形
方法によれば、基布の貼合せ強度も良好となるほか、前
記のような薄手基布や伸縮性の大なる基布のごとき特殊
基布の貼合せにおいてもその伸張が抑制されるなどその
作業性が良好となり、かつ、エンボスロールをカレンダ
ーロールに近い位置にまとめられるのでカレンダー装置
をコンパクトなものにすることができる。

［実施例］ 次に１本発明の実施例を図面に基づき説明する。

第１図は本発明の実施例を示す原理図である。

第１図に示すように１字状の逆り型カレンダー（カレン
ダーロール）７を配置する。該カレンダーロール７は、
４本の加熱ロールにより構成され、垂直方向に、上部に
トップロール８、中間にミドルロール９および下部にボ
トムロール１０が並設され、さらに、当該トップロール
８の図示右側に該トップロール８と平行にさらにロール
１１が配設されている。

ロール８とロール１１の間隙に、前工程により配合、混
練されたコンパウドが供され、これらロール８．１１間
には第１図に示すように第１バンク１２が形成される。

これらロール８．１１間で圧延された第１バンク１２は
１図示のように、次いで、トップロール８とミドルロー
ル９との間隙および該ミドルロール９とその下部のボト
ムロールｌＯとの間隙中を通ってシー）１３が形成され
ていく。

当該６字状の逆り型カレンダーロール７のボトムロール
ｌＯの手前側（図示左側）には、ガイドロール１４を配
設する。

第１図に示゛すように、ボトムロールｌＯの当接面のｉ
面が、当該ガイドロール１４の表面と当接するように、
シート１３を案内する。

ボトムロール１０の手前側（図示左側）であって、かつ
、ボトムロールｌＯの下部に、その図示力これらエンボ
スロール１５およびプレッシャーロールｌＢの上部に配
設された前記ガイドロール１４によりガイドされたシー
ト１３を、これらエンボスロール１５とプレッシャーロ
ール１６間の間隙中を通過させ、当該シート１３にエン
ボス加工を施す。

当該エンボスロール１５は、その表面に浅い浮出しある
いはくぼみ模様などが彫刻され、その内部には冷却水を
流して冷却できるようにし、ボトムロールｌＯから送出
されてきた、加熱軟化したシート１３の表面に型押し、
しぼ付などよりなるエンボス加工を施す。

その際、図示のように、ボトムロール１０との当接面の
反対側である裏面に、エンボスロール１５が当るように
して、当該裏面側にエンボスするようにする。

また、第１図に図示のように、当該エンボスロール１５
とプレッシャーロール１Ｂの間隙中に、送りロール１７
より送られてきた基布１８を供出して、基布１８ヲ当該
エンボスシートに貼着する。

得られたエンボスシート！９をロール群２０により１図
に図示のように、ロール８，９，１０．１１の側面配置
が「字形の逆りをカレンダーロール７と、えて成る・ 工 第２図は当該カレンダー装置２１の艇面概略図で、その
説明を省略する。

のごとく、ボトムロールｌＯとの当接面にエンボスする
場合に生じていた。エアーマークなどが生ぜず、特に、
厚物のシートでもエアーマークのない表面平滑なエンボ
ス製品を得ることができた。

また、シート１３がカレンダーロール７から出た比較的
高い温度のままでエンボスされるので、エンボスが確実
に行われ、その後の処置および製品市販後もエンボスの
保有性が良好であった。

さらに、基布１８の貼合せに際してもカレンダーに近い
ところで操作できるため、特殊な基布も従来に比して比
較的容易に貼合せすることができた。

以上本発明者によってなされた発明を実施例にもとづき
具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可
能であることはいうまでもない。

例えば、前記実施例ではカレンダーロールのボトムロー
ルから送出されたシートを−のガイドロールによりエン
ボスロールにガイドする例を示したが、二以上のガイド
ロールを用ｌ／八ど、ボトムロールとの当接面の裏面に
エンボスできるような形であれば他の形態であってもよ
い。

以上の説明では主として本発明者になってなされた発明
をその背景となった利用分野である塩化ビニル樹脂のカ
レンガー成形に適用した場合につし いて説明すたが、それに限定されるものではなく、広く
プラスチックシート・フィルム全般に適用することがで
き、また、ゴムシートなどにも適用でき、シート・フィ
ルムにとどまらずその他のものにも適用することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す原理図、第２図は本発明
の実施例を示すカレイグー装置の要部概観図、第３図は
本発明の詳細な説明図、第４図は従来の断面図である。 １−・・カレンダーロール ２１１１１・ボトムロール ３・・・シート・フィルム類 ４・・・ロール群 ５１・エンボスロール ６・・・ゴムロール ７ＩＩΦ・「字状逆カレンダーロール ８・・・トップロール ９・・・ミドルロール ｌＯ・壷ｅボトムロール １１・・・ロール １２・・拳第１バンク １３−−・シート １４・・・ガイドロール １５０番・エンボスロール １６・番・プレッシャーロール １７拳・−送りロール １８−拳・基　布 １８＠−・エンボスシート ２Ｇ＠Φ・ロール群 第１図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、カレンダーロールによる圧延工程後に、当該圧延さ
   れたシート・フィルム類のエンボス加工工程を行う工程
   を含むカレンダー成形方法において、前記カレンダーロ
   ールのボトムロールとの当接面の裏面側にエンボス加工
   を施すことを特徴とするカレンダー成形方法。 ２、カレンダー成形方法が、フィルム類のカレンダーロ
   ールのボトムロールとの当接面側に基布を貼着する工程
   を含む、特許請求の範囲第１項記載のカレンダー成形方
   法。 ３、カレンダー成形方法が、ロールの側面配置が■字形
   状の４本ロールよりなる逆Ｌ型カレダーロールのボトム
   ロールから送出されたシート・フィルム類の該ボトムロ
   ールとの当接面とは反対面である裏面を当該逆Ｌ型カレ
   ンダーの手前側に配置したガイドロール表面と当接させ
   つつ次いで当該逆Ｌ型カレンダーロールの手前側下部に
   配置したエンボスロールとプレッシャーロールとの間隙
   中に当該シート・フィルム類を通し、当該シート・フィ
   ルム類の前記裏面側にエンボス加工を施すとともに当該
   シート・フィルム類の前記当接面に基布を貼着すること
   を特徴とする、特許請求の範囲第１項または第２項記載
   のカレンダー成形方法。 ４、ロールの側面配置が■字形状の４本ロールよりなる
   逆Ｌ型カレンダーロールと、 当該カレンダーロールのボトムロールから送出されてき
   たシート・フィルム類を次記するガイドロールにガイド
   する、当該カレンダーロール手前側に配設したガイドロ
   ールと、 当該カレンダーロールの手前側であって、かつ、当該カ
   レンダーロールのボトムロール下部に配設したエンボス
   ロールと、 該エンボスロールとほぼ水平に配設されたプレッシャロ
   ールとを備えて成ることを特徴とするカレンダー装置。