JPS6319668A - 電子写真複写方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は原稿画像に対して反転画像を得る電子写真複写
方法に関するもので、より詳細には通常の正画像複写シ
ステムの複写機を用いて、反転画像を得る複写方法に関
する。

（従来技術及びその問題点） 電子写真複写方法においては、ポジ原稿からポジの静電
静電潜像を形成してポジ複写物を得る通常の正画像複写
システムの他に、マイクロフィルム等のネガ原稿或いは
レーザビームや発光ダイオード・アレイ等の光像によっ
てネガの静電潜像を形成してから反転させてポジ複写物
を得る反転画像複写システムがある。

通常の複写機は、正画像複写システムだけを備えており
、背景部の白いポジ原稿から同じく背景部の白いポジ原
稿を得ることを前提としている。

このため、背景部の黒いネガ画像から背景部の白いポジ
画像を得ることはできない。しかしながら、スライドや
一部の外国のパンフレットあるいはカタログ等にはネガ
像のものがあるため読み難（、これらの像をポジ画像と
して複写することが望まれている。

近年、正画像・反転画像複写システムの両方を兼ね備え
た複写機が提案されているが、それらに採用されている
機構は、次の２種類に大別される。

一つは、正負両極性に帯電（パイチャージ）可能な感光
体及び帯電装置と、−足掻性の摩擦帯電特性を有するト
ナーとを使用し、正画像複写の場合には感光層の帯電電
荷をトナーの帯電電荷と逆極性にし、また反転画像複写
の場合にはそれらの極性を同掻性にし現像部にバイアス
電圧を印加して、現像を行う方法である。しかしながら
、両極性に帯電可能な感光体は限られており、その感度
や耐久性に制限を受けるばかりでな（、正帯電時と負帯
電時において感光体の感度やその他の電子写真学的特性
に多大な差異があり、正画像と反転画像との濃度や画質
を一定に調節することは非常に困難である。

他の方法は、−足掻性に帯電可能な感光体を使用し、帯
電、画像露光により静電潜像を形成し、正画像形成の場
合には、静電潜像と逆極性に帯電されたトナーを用いて
現像し、反転画像形成の場合には、静電潜像と同極性の
トナーを用いて現像部にバイアスを印加して反転現像を
行う方法である。この方法では、正画像用と反転画像用
との２種類のトナーを使用し、さらに現像部にバイアス
電圧の印加を切り換える等の電気的な制御が必要となる
。このように、正画像複写システムと反転画像複写シス
テムとを兼ね備えた複写機は非常に？１雑な機構と制御
とが必要となる。

そこで、通常の複写機で反転画像を得る簡単な方法とし
て、着色紙上に白トナーを用いて画像複写を行う方法が
考えられる。しかし、一般に黒色紙は、発色性の向上や
帯電防止を目的としてカーボンが含有されている。この
ため祇全体が導電性となり、静電転写方式の複写機の転
写紙には適さない。

（発明の目的） 本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので
あり、その目的は特別な装置や制御機構を必要とせずに
原稿画像の反転画像を得る電子写真複写方法を提供する
ことにある。本発明の他の目的は、普通の白色紙を用い
て簡単かつ確実に反転画像を得る方法を提供することに
ある。

（発明の構成） 本発明によれば、複写機を用いて、転写紙上に着色トナ
ーにて所望領域を形成し、該領域上に該着色トナーとは
異なる色のトナーにて画像複写することを特徴とした。

（実施例） 本発明の実施例を黒トナーと白トナーを用いて説明する
。

本発明に用いられる複写機は一般に用いられるものであ
り、着色トナーとしては、例えば黒トナーと白トナーと
が好適に使用され、特別な装置や電気的な制御も必要な
くトナーを交換するだけで反転複写物が得られる。最近
の複写機は現像装置が交換可能になっているものが多く
、様々な色のトナーを現像装置に入れてカラフルな複写
物が得られるようになっている。そこで、トナーの交換
には、現像装置を２個用意して一方には黒トナー、他方
には白トナーを入れておくだけでよい。通常の複写の際
には、黒トナーの入った現像装置を使用する。

反転画像を得るときの複写方法について説明する。まず
、通常の黒トナーによる複写条件下において、原稿載置
台に全面黒色に着色された専用原稿を載置するか、もし
くは原稿載置台上に何も載置せず原稿押さえを開いて複
写を行う。これにより全面に黒トナーを定着した転写紙
が得られる。

、　複写に使用される白色転写紙は静電転写方式〇複写
機に充分使用できる程度の絶縁性を有しているため、カ
ーボン含有の黒トナーを転写しても複写紙表裏間の絶縁
性が維持される。次いで現像装置を白トナーが内蔵され
たものに変換し、原稿載置台には複写すべき原稿を載置
する。この状態で、黒トナーが定着された転写紙を再度
給紙して複写作業を行う。転写紙上には原稿画像に対応
した白トナー像が転写し定着され、その結果反転画像が
得られる。

複写紙の一部にのみ反転画像を形成したいときは、部分
的に黒色に着色された原稿を用いるか、あるいは変倍機
能付きの複写機であれば所望領域に縮小乃至拡大して転
写紙上に黒色の領域を形成すればよい。

また最近では複写機本体内に２つの現像装置を有する２
色現像複写機が開発されている。この２つの現像装置に
は、例えば黒と赤のトナーがそれぞれ入れられており、
原稿画像あるいは複写用途に応じて、黒、赤のいずれか
の複写物を得るようになっている。この２色現像複写機
に黒Ｉ・ナーと白トナーを入れておくことによって、上
述した反転画像複写が容易に得られることとなる。〆本
発明におけるトナーの組合せは黒と白に限られたもので
な（、例えば背景部が白色であり、文字部が赤、青、緑
等の）；い色を使用することができ、また背景部に黄色
、水色等の淡い色を使用することも可能である。つまり
、背景部を淡色のトナー、画像部（文字部等）を濃色の
トナーで複写を行うことが望ましい。

トナー 本発明においては、文字部のトナーが、背景部のトナー
を隠蔽する必要がある。本発明において好適に用いられ
る白トナーが、黒色に着色された転写紙の色を十分に隠
蔽するためには、白トナーの隠蔽性が５以上であること
が望ましい。

旧蔵独傅用債立抜 先に白色の転写紙に黒トナーを用い黒原稿を複写し、反
射濃度１．５の複写物を得る。反射濃度計としては東京
重色社製ＴＣ−６０を用いた。

次に、黒トナーが定着された複写紙を転写紙として用い
、白トナーで複写したときの反射濃度をＸとし次式によ
り隠蔽性を評価する。

隠蔽性＝１．５／Ｘ 本発明の方法に用いられる白トナーは上記の隠蔽性が５
以上であればよ（、結着樹脂、白色着色剤、および帯電
制御剤、離型剤等のその信置合剤が用いられ、その組成
はトナーの色調に悪影響を与えない限り特に限定される
ものではない。白色着色剤と結着樹脂との量比は、−１
１Ｑ的に１１００乃至３５　：　１００の重量比にある
ことが好ましく、これより少ないと白トナーによる背景
部の隠蔽性が不足し、これより多いとトナーの摩擦帯電
特性が劣化し、さらにスペントトナーも発生し易くなり
現像剤としての寿命が短くなる。

このトナーに用いられる結着樹脂としては、従来電子写
真用トナー結着樹脂として知られている各種の樹脂材料
が用いられる。例えば、ポリスチレン、ポリスチレン・
ブタジェン共重合体、スチレン・アクリル共重合体等の
スチレン系共重合体、ポリエチレン、ポリエチレン酢酸
ビニル共重合体。

ポリエチレンビニルアルコール共重合体のようなエチレ
ン系共重合体、フエーノル系樹脂、エポキシ系樹脂、ア
リルフタレート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹
脂、マレイン酸系樹脂等である。

このトナーに用いられる白色着色剤としては、亜鉛華、
酸化チタン、酸化スズ、アンチモン白、硫化亜鉛、酸化
亜鉛、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボ
ン、タルク、アルミナ、パライト等が用いられる。

このトナーに用いられる帯電制御剤としては、白色トナ
ーの色調に悪影響を与えないものとして、それ自体公知
の無色もしくは白色のものが用いられる。正帯電制御用
の目的には、塩基性窒素原子を有する有機化合物、例え
ば塩基性染料、アミノビリン、ピリミジン化合物、多核
ポリアミン化合物、アミノシラン類またはこれで表面処
理された充填剤類等が使用され、また負帯電制御用の目
的には、カルボキシ基含有化合物、例えばアルキルサル
チル酸の金属キレート等が使用される。これらの帯電制
御剤はトナー当り１乃至１０重量％の量で用いるのがよ
い。

また、このトナーに用いられる離型剤としては、シリコ
ーンオイル、低分子量オレフィン樹脂類、各種ワックス
等が用いられる。

白トナーは上記成分を溶融混練し冷却した後、これを粉
砕分級して得られる。また、樹脂溶液中にトナー配合剤
を分散させた後、これをスプレー造粒することによって
も得られる。

（効果） 本発明による複写方法で、特別な複写機を用いることな
く容易に反転画像を形成することが出来るので、ネガ原
稿からポジ画像の複写物が得られ常に読み易い複写物と
なる。さらに普通の白色紙を用いて簡単かつ確実に反転
画像を形成することができる。

また、熱転写式のプリンタやファクシミリ等の書類が紛
失した場合に、書類作成に使用した箇所のネガ像がある
転写フィルムから複写によりポジ画像が得られ、書類の
再生が可能となり便利である。

さらに、ポジ原稿からネガ画像が得られれば、デザイン
、公告、印刷関係など様々な応用が考えられる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　複写機を用いて、転写紙上に着色トナーにて所望色の
   領域を形成し、該領域上に該着色トナーとは異なる色の
   トナーにて画像複写する電子写真複写方法。