JPS63196651A

JPS63196651A - 脱臭性不飽和ポリエステル樹脂組成物

Info

Publication number: JPS63196651A
Application number: JP62027272A
Authority: JP
Inventors: Akira Hoshino; 明星野; Masaru Miwa; 勝三輪
Original assignee: Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Current assignee: Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Priority date: 1987-02-10
Filing date: 1987-02-10
Publication date: 1988-08-15
Anticipated expiration: 2009-06-29
Also published as: JPH0649819B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、液状或いはシートモールディングコンバウン
ド　（ＳＭＣ）又はバルクモールディングコンパウンド
（ＢＭＧ）等として広く使用されている成形用不飽和ポ
リエステル樹脂組成物に関し、更に詳しくは、不快臭を
除去できる脱臭性に優れた成形物を与える塗料或いはＳ
ＭＣやＢＭＣとして有用な脱臭性不飽和ポリエステル樹
脂組成物に関する。

（従来の技術）従来、不飽和ポリエステル樹脂をベースとする塗料或い
はＳＭＣやＢＭＣ等の不飽和ポリエステル樹脂組成物は
、ポリエステル化粧板等の家Ｊ（、壁材、厨房具、便器
、バスタブ等の各種の成形物の製造に広く使用されてい
る。

これらの不飽和ポリエステル樹脂組成物は、不飽和ポリ
エステル樹脂、千ツマー１硬化剤及び種々の添加剤から
なるものである。

（発明か解決しようとしている問題点）上記の不飽和ポ
リエステル樹脂組成物の成形物が、悪臭の発生している
場所で使用される場合には、これらの成形物に活性炭や
ｉ酸第−鉄等の脱臭剤を包含させることが考えられてい
る。

しかしながら、活性炭は黒色であるため成形物を黒色に
し、又、硫酸第一鉄は空気中の酸素によって容易に褐色
に変色するという問題があるため、種々の美麗な着色が
要求される各種成形物にはイ吏用できなかった。

従って、ポリエステル成形物を着色せずに、周囲雰囲気
の不快な臭気を長時間吸収して周囲から不快な臭気を除
去でき、且つ任意の色調に容易に着色可能な脱臭性不飽
和ポリエステル成形物が要望されている。

（問題点を解決するための手段）本発明者は上記の従来技術の要望に応えるべく鋭意研究
の結果、不飽和ポリエステル樹脂組成物の添加剤の一部
として、実質的に白色又は無色の脱臭剤を使用すること
によって、本発明の目的が達成されることを知見した。

すなわち、本発明は、不飽和ポリエステル樹脂、モノマ
ー、硬化剤及び添加剤からなる不飽和ポリエステル樹脂
組成物において、添加剤の少なくとも一部が実ｉτ的に
白色又は無色の脱臭剤であることを特徴とする脱臭性不
飽和ポリニスデル樹脂組成物である。

次に本発明の詳細な説明すると、本発明において使用す
る不飽和ポリエステル樹脂組成物は、不飽和ポリエステ
ル樹脂、スチレンの如きモノマー、過酸化物の如き硬化
剤及び添加剤を主成分としてなるものであり、これらの
組成物自体はいずれも従来周知であり、いずれも市場か
ら容易に入丁して本発明で使用できるものである。

例えば、化粧板製造用等の不飽和ポリエステル樹脂塗料
は、不飽和ポリエステル樹脂、モノマー、着色剤、充填
剤等からなる液状物であり、ＳＭＣは、不飽和ポリエス
テル樹脂に増粘剤、モノマー、硬化剤、充填剤、更に必
要に応じて低収縮付与剤、離型剤等を配合した組成物を
フィルム状に広げ、ガラス繊維に含浸し、次いで同上フ
ィル！、で覆い、適度に圧縮してガラス繊維に組成物を
１−分に含浸し、増粘させてシート状にしたものであり
、又、ＢＭＣは上記の配合物にガラス繊維を混合し、増
粘させてバルク状にしたものである。

本発明の主たる特徴は、上記の不飽和ポリエステル樹脂
組成物の添加剤の少なくとも−・部として実質的に白色
又は無色の脱臭剤を使用した点にある。

上記の如き不飽和ポリエステル樹脂組成物に包含させる
脱臭剤は、活性炭の如く黒色のものではなく、白色又は
実質的に無色であり、且つ変色性の無いことが必要であ
り、更に不飽和ポリエステル樹脂組成物の品質、特に着
色性を低下させるも′　のであってはならず、一般家屋
内等で生しるアンモニア臭、アミン臭、硫化水素臭等の
不快臭を良好に吸収するものであることが好ましい。

以−Ｌの如き特性を有する脱臭剤としては、イｒ機カル
ボン酸と亜鉛化合物との混合物又は亜鉛化合物とアルミ
ニウム化合物との混合物か挙げられる。

好ましい有機カルボン酸は、脂肪族ポリカルボン酸、芳
呑族ポリカルボン酸及びポリマーカルホン酸である。

脂肪族ポリカルボン酸の好ましい例としては、例えば、
シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン
酸、ピメリン酸、フマル酸、マレイン酸、メチルマレイ
ン酸、メチルフマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、メ
サコン酸、アセチレン酸、リンゴ酸、メチルリンゴ酸、
クエン酸、インクエン酸、酒石酸等のジまたはトリカル
ホン酸又はそれらの塩であり、本発明において特に好ま
しいものはクエン酸、フマル酸又はその塩である。

）７６族ポリカルボン酸の好ましい例としては、例えば
、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、トリメリッ
ト酸、１，２．３−ベンゼントリカルボン酸、１，３．
５−ベンゼントリカルボン酸、ピロメリット酸、ベンゼ
ンヘキサカルボン酸、ナフタレンシカルホン酸、ナフタ
レントリカルボン酸、ナフタレンテトラカルボン酸、ジ
フェニルテトラカルボン酸、ジフェニルエーテルデトラ
カルボン酸、アゾへンゼンテトラカルボン酸等の芳香族
カルボン酸或いはそれらの無水物であり、本発明におい
て特に好ましい）″ｉδ族ポリカルボン酸は、ベンゼン
トリカルボン酸、特にトリメリット酸である。

又、ポリマーカルボン酸としては、クエン酸、酒石酸、
フタル酸等の多価カルボン酸と、エチレングリコール、
１，４−ブタンジオール、ジエチレングリコール等の多
価アルコールとを酸過剰で反応させて得られる末端カル
ボキシル基ポリエステル：多価カルボン酸で変性した酸
性セルロース誘導体：Ｓ価カルボン酸のビニルエーテル
エステルモノマー等のｍ種重合体又は他の一般的な千ツ
マ−とのランダム共重合体、ブロック共重合体、グラフ
ト共重合体ニアクリル酸又はメタクリル酸等の千ツマ−
の中種市合体又は他の一般的なモノマーとのランダム共
重合体、ブロック共１ｒ［合体、グラフト」い１合体：
無水マレイン酸、イタコン酸等のα、β−不飽和ヒニル
モノマー等の中種重合体又は他の一般的なモノマーとの
ランダムノい［合体、ブロック共重合体、グラフト共重
合体等が挙げられる。

上記の如き有機カルボン酸に亜鉛化合物を添加すること
によって、アミン臭やアンモニア臭とともに他の悪臭源
である硫化水素臭をも同時に吸収することができる。

このような亜鉛化合物としては、例えば、酸化ＩＩ！鉛
、硫酸亜鉛、塩化＋ｌ鉛、リン酸１■鉛、硝酸亜鉛、炭
酸亜鉛等の無機亜鉛化合物、酢酸亜鉛、シュウ酸亜鉛、
クエン酸亜鉛、フマル酸亜鉛、ギ酸亜鉛等の有機亜鉛塩
が使用できるが、特に好ましいものは亜鉛病（酸化亜鉛
）及び炭酸亜鉛である。

このような亜鉛化合物は有機カルボン酸１００重量部あ
たり１〜１，０００重量部、好ましくは３０〜３００重
量部の割合で配合する。

更に本発明の目的に好ましい白色又は実質的に無色の脱
臭剤としては、上記亜鉛化合物にアルミニウム化合物を
配合したものが挙げられる。このような脱臭剤も、不飽
和ポリエステル樹脂組成物の好ましい物性や染色性等を
低下させることなく、外極の悪臭源であるアミン臭、ア
ンモニア臭及び硫化水素臭等の不快臭を吸収することが
できる。アルミニウム化合物として好ましいものは硫酸
アルミニウムや硫酸アルミニウムカリウム等で。

あり、これらのアルモニウム化合物は亜鉛化合物１００
重量部に対して１〜１．０００重量部、好ましくは３０
〜３００重量部の割合で使用する。

以Ｆの如き脱臭剤は、得られる不飽和ポリエステル樹脂
組成物全１１１中で約０．５〜５０重量％を占める割合
で使用するのが好ましい。使用Ｉｌｌが上記の範囲未満
であると、本発明の主たる目的、すなわち、脱臭性能が
不十−分であり、父上記範囲を超える使用割合では、得
られる成形物の物性が不１分となるので好ましくない。

本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物は、以［の如き
成分を主成分とするものてあり、その他必要な添加剤、
例えば、硬化剤、スチレンの如きモノマー、他の充填剤
、増粘剤、低収縮付与剤、五色剤等を添加してこれらを
１−分に混合することによってＩＢ＋られる。

（作用・効果）以にの如き本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物を常
法に従って成形して得られる成形物は、特にその着色性
と脱臭性に優れたものであり、例えば、悪臭や異臭が発
生したり、菩積する場所で使用される家具、壁材、厨房
具、便器、バスタブ等として有用である。

次に実施例を挙げて本発明を更に置体的に説明する。尚
、文中、部又は％とあるのは屯１１ｔＪ＾肇である。

実施例１不飽和ポリエステル樹脂ＰＴＸ−１０２（大日精化丁業
■製）４０部、フマルｌ’１ｉ２５０部及び酸化亜鉛１
０部を３本ロールにて混練りし、最終的に分散粒子を１
０μｍ程度にする。

該ペースト１０部、リボラック２２０３　（昭和高分子
■製）８０部、５Ｔ−５００３ホワイトｌＯ部（大日精
化工業■製着色剤）及びパーメックＮ１部（日本油ＩＦ
ｊ■製）を混合して本発明の脱臭性不飽和ポリニスデル
樹脂組成物を得た。

この組成物を基材（合板）上に約２００μｍの厚さにな
るように塗布し、フィルム（ビニロン又はテトロンを鉄
枠に緊張して貼ったフィルム）で表面を覆ってロールで
脱泡し峡化させる。次いでフィルムを剥し、化粧板を得
た。

この得られた化粧板について下記の方法で脱臭効果を測
定したところ、下記のような有Ｑ差のある結果を得た。

３００ｍｕ容の三角フラスコに、２８％アンモニア水を
１０μｍ採取して、完全にガス化させた１文、サンプル
（サイズ２５ｘ　１００　ａｍ、１枚）を投入し、２５
℃に保存し、所定の時間経過後、北川式ガス検知器を用
いてフラスコ内のアンモニア残存濃度を測定した。

工旦り亘化木庸３００ｍｆｆ１容の三角フラスコに、８００　ｐｐｍの
硫化ナトリウム水溶液１ｍｌ１及び１規定硫酸１．０ｍ
ｌを入れ硫化水素を生成させ、上記と同サイズのサンプ
ルを投入し、２５℃に保存し、所定の時間経過後、北川
式ガス検知器をＪｆｌｕｌてフラスコ内の硫化水素残存
濃度を測定した。

ブランク　９．ＱＯＱ　　９．ＯＯＱ　　！ｌ、０００
　２５Ｘ　１０Ｑａ＋ｍ本発明品　７．８００　４．９
００　２．５００　２５Ｘ　ｌＯ’００１１１ブランク
　　１８０　　１８０　　１８０　２５ｘ　１００ｍｍ
本発明品　　１１０　　　４５　　　１１　２５Ｘ　１
００ｍｍ実施例２不飽和ポリエステル樹脂ＰＴＸ−１０２（天日錆化工業
■製）４０部、ミョウバン５０部及び酸化亜鉛１０部を
３本ロールにて混練りし、最終的に分散粒子を１０μｍ
程度にする。

該ペースト１０部、ニスター０１７２−Ａ　（三片東圧
化学■製）８０部、５Ｔ−５００３ホワイトｌＯ部（大
口Ｌ？　イヒ工業■製着色剤）及びパーメックＮ１部（
［」木油脂＠製）を混合して本発明の脱臭性不飽和ポリ
エステル樹脂組成物を得た。

この組成物を基材（合板）上に約２００μｍの厚さにな
るように塗布し、フィルム（ビニロン又はテトロンを鉄
枠に緊張して貼ったフィルム）で表面を躍ってロールで
脱泡し硬化させる。次いでフィルムを剥し、化粧板を得
た。

この得られた化粧板について上記の方法で脱臭効果を測
定したところ、下記のようなイｒＱ差のある結果を得た
。

試１０■宋ブランク　９，０００　９．０００　９，０００　２５
Ｘ　１００ｍｍ本発明品　７，７００　４，９００　２
，４００　２５ｘ　１００＋＋ｎ＋ブランク　　１８０
　　１８０　　１８０　２５Ｘ　ｌｏＯｍ＋ｍ本発明品
　　１１５　　　４５　　　１０　２５ＸＩＯＱ龍実施
例３不飽和ポリエステル樹）脂ＰＴＸ−３０１（天日錆化工
業■製）４０部、フマル酸５０部及び酸化亜鉛１０部を
３木ロールにて混練りし、最終的に分散粒子を１０μｍ
程度にする。

該ペースト１５部、ポリマール６４０９　（武田薬品工
業■製）３０部、ガラス繊維２０部、５Ｔ−５２（Ｉｔ
ホワイト５部（大日積化工業＠製着色剤）、炭酸カルシ
ウム３０部及びパーブチルＺ１部（日本油脂■製）を混
合して本発明の脱臭性不飽和ポリエステル樹脂組成物を
得た。

この組成物をコールドプレス法にてバスタブを作成した
。この得られたバスタブを上記の方法で脱臭効果を測定
したところ、下記のような有、Ｑ差のある結果を得た。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）不飽和ポリエステル樹脂、モノマー、硬化剤及び
添加剤からなる不飽和ポリエステル樹脂組成物において
、添加剤の少なくとも一部が実質的に白色又は無色の脱
臭剤であることを特徴とする脱臭性不飽和ポリエステル
樹脂組成物。
（２）脱臭剤が有機カルボン酸と亜鉛化合物とからなる
特許請求の範囲第（１）項に記載の脱臭性不飽和ポリエ
ステル樹脂組成物。
（３）脱臭剤が亜鉛化合物とアルミニウム化合物とから
なる特許請求の範囲第（１）項に記載の脱臭性不飽和ポ
リエステル樹脂組成物。
（４）有機カルボン酸が脂肪族ポリカルボン酸からなる
特許請求の範囲第（２）項に記載の脱臭性不飽和ポリエ
ステル樹脂組成物。
（５）有機カルボン酸が芳香族ポリカルボン酸からなる
特許請求の範囲第（２）項に記載の脱臭性不飽和ポリエ
ステル樹脂組成物。
（６）有機カルボン酸がポリマーカルボン酸からなる特
許請求の範囲第（２）項に記載の脱臭性不飽和ポリエス
テル樹脂組成物。