JPS6319504B2 - - Google Patents

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JPS6319504B2
JPS6319504B2 JP18544383A JP18544383A JPS6319504B2 JP S6319504 B2 JPS6319504 B2 JP S6319504B2 JP 18544383 A JP18544383 A JP 18544383A JP 18544383 A JP18544383 A JP 18544383A JP S6319504 B2 JPS6319504 B2 JP S6319504B2
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JP
Japan
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propanone
methylamino
dipivaloyloxyphenyl
reaction
dihydroxyphenyl
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JP18544383A
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JPS6075451A (ja
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Hideo Terayama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Senju Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Senju Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6075451A publication Critical patent/JPS6075451A/ja
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は1−(3,4−ジピバロイルオキシフ
エニル)−2−メチルアミノ−1−プロパノール
合成中間体の製造法に関する。
1−(3,4−ジピバロイルオキシフエニル)−
2−メチルアミノ−1−プロパノン〔〕は眼内
圧低下剤として有用な1−(3,4−ジピバロイ
ルオキシフエニル)−2−メチルアミノ−1−プ
ロパノール〔〕の合成中間体として用いられる
化合物である。そしてその製造法として、1−
(3,4−ジヒドロキシフエニル)−2−ブロモ−
1−プロパノン〔〕にメチルアミンを作用させ
て1−(3,4−ジヒドロキシフエニル)−2−メ
チルアミノ−1−プロパノン〔〕とし、次いで
ピバロイルクロリドを作用させるか、前記化合物
〔〕にピバロイルクロリドを作用させて1−
(3,4−ジピバロイルオキシフエニル)−2−ブ
ロモ−1−プロパノン〔〕とし、次いでメチル
アミンを作用させる方法が提案されている(特許
出願公表昭58−50044号)。
しかしながら、これらの方法によれば目的物の
収率が悪く、満足できる結果を与えない。その原
因は明らかではないが、おそらく副反応の生起や
立体障碍などによると思われる。
本発明者らは化合物〔〕を工業的規模で収率
良く生産しうる方法を探究した結果、本発明の方
法を確立するに至つた。
本発明は、1−(3,4−ジピバロイルオキシ
フエニル)−2−カルボベンジルオキシメチルア
ミノ−1−プロパノン〔XI〕にハロゲン化水素を
作用させることを特徴とする1−(3,4−ジピ
バロイルオキシフエニル)−2−メチルアミノ−
1−プロパノン〔〕の製造法、1−(3,4−
ジヒドロキシフエニル)−2−カルボベンゾキシ
メチルアミノ−1−プロパノン〔〕をピバリン
酸でアシル化して1−(3,4−ジピバロイルオ
キシフエニル)−2−カルボベンゾキシメチルア
ミノ−1−プロパノン〔XI〕とし、次いでこれに
ハロゲン化水素を作用させることを特徴とする1
−(3,4−ジピバロイルオキシフエニル)−2−
メチルアミノ−1−プロパノン〔〕の製造法、
1−(3,4−ジベンジルオキシフエニル)−2−
メチルアミノ−1−プロパノン〔〕を脱ベンジ
ル化し、得られる1−(3,4−ジヒドロキシフ
エニル)−2−メチルアミノ−1−プロパノン
〔〕にカルボベンゾキシハライドを作用させて
1−(3,4−ジヒドロキシフエニル)−2−カル
ボベンゾキシメチルアミノ−1−プロパノン
〔〕を生成させ、これをピバリン酸でアシル化
して1−(3,4−ジピバロイルオキシフエニル)
−2−カルボベンゾキシメチルアミノ−1−プロ
パノン〔〕とし、次いでこれにハロゲン化水素
を作用させることを特徴とする1−(3,4−ジ
ピバロイルオキシフエニル)−2−メチルアミノ
−1−プロパノン〔〕の製造法、および1−
(3,4−ジベンジルオキシフエニル)−2−ハロ
−1−プロパノン〔〕にメチルアミンを作用さ
せて1−(3,4−ジベンジルオキシフエニル)−
2−メチルアミノ−1−プロパノン〔〕を生成
させ、これを脱ベンジル化したのち、カルボベン
ゾキシハライドを作用させて1−(3,4−ジヒ
ドロキシフエニル)−2−カルボベンゾキシメチ
ルアミノ−1−プロパノン〔〕を生成させ、次
いでピバリン酸でアシル化したのち、脱カルボベ
ンゾキシ化することを特徴とする1−(3,4−
ジピバロイルオキシフエニル)−2−メチルアミ
ノ−1−プロパノン〔〕の製造法である。
本発明の反応は、ピバリン酸を酸ハライドの形
で作用させた場合、次式で示されうる。
〔式中、XはハロゲンZはPhCH2OCO基、
Piv.はピバロイル基を表わす〕 1−(3,4−ジベンジルオキシフエニル)−2
−ハロ−1−プロパノン〔〕としては、たとえ
ば2−クロロもしくは2−ブロモ化合物が用いら
れ、これとメチルアミンとの反応はベンゼンのよ
うな溶媒中で行われる。過剰のメチルアミンを吸
収させた溶液に化合物〔〕の溶液を加えて反応
させれば、反応を円滑に進行させると共に副反応
を抑制することができる。生成する1−(3,4
−ジベンジルオキシフエニル)−2−メチルアミ
ノ−1−プロパノン〔〕は新規物質で、反応混
合物を過し、液を減圧・濃縮して得られる残
留物を精製することなく次工程の反応を用いうる
が、所望により、たとえばピクリン酸塩として精
製することもできる。
次いで、化合物〔〕を脱ベンジル化する。こ
の反応は、たとえば、氷酢酸のような溶媒中で、
濃塩酸のようなハロゲン化水素酸の濃水溶液を化
合物〔〕に作用させて行うことができる。反応
の結果、化合物〔〕のフエニル基の3位と4位
にあるベンジルオキシ基は開裂されて1−(3,
4−ジヒドロキシフエニル)−2−メチルアミノ
−1−プロパン〔〕が生成する。
化合物〔〕のメチルアミノ基を次の工程にお
けるアシル化反応から保護するため、〔〕にカ
ルボベンゾキシハライドを作用させて1−(3,
4−ジヒドロキシフエニル)−2−カルボベンゾ
キシメチルアミノ−1−プロパノン〔〕を生成
させる。この反応は、たとえば、化合物〔〕の
アルカリ塩水溶液に、水酸化アルカリのような脱
酸剤の添加の下に、カルボベンゾキシハライド、
たとえばクロライドを作用させることによつて行
われる。
かくして得られた化合物〔〕を、次いて、ピ
バリン酸でアシル化してフエニル基の3位と4位
の水酸基をピバロイルオキシ基に変換し、1−
(3,4−ジピバロイルオキシフエニル)−2−カ
ルボベンゾキシメチルアミノ−1−プロパノン
〔XI〕を生成させる。ピバリン酸は酸ハライドや
酸無水物の形でアシル化反応に用いるのが好まし
いが、所望によりピバリン酸を脱水条件下に用い
てもよい。酸ハライドの形で用いる場合は、脱酸
剤、たとえばピリジン、ジメチルアミノピリジン
などの存在下に反応を行うのがよく、これらは溶
媒と兼用してもよい。
かくして生成する化合物〔XI〕にハロゲン化水
素を作用させれば目的物1−(3,4−ジピバロ
イルオキシフエニル)−2−メチルアミノ−1−
プロパノン〔〕が生成する。反応はクロロホル
ムのような溶媒中で、好ましくはハロゲン化水素
−酢酸のような溶液の形で、ハロゲン化水素を化
合物〔XI〕に作用させることによつて行われる。
本発明の方法によれば、各工程の平均収率は80
%を超え、化合物〔〕から出発して目的物
〔〕に至る全体収率も約50%に近くなり、中間
体を精製することなく次工程に用いることもで
き、工業的生産に適した方法ということができ
る。
参考例 1 3,4−ジベンジルオキシプロピオフエノン
29.03gを氷酢酸290mlに溶解し、ピリジン・ハイ
ドロブロマイド・パーブロマイド27.16gを加え
る。その混合物を50℃(浴温)にて30分間撹拌す
る。反応の進行に従つて反応液の色は脱色する。
反応終了後、水を加え、ベンゼンにて抽出し、抽
出液を飽和硫酸銅水溶液および5%水酸化ナトリ
ウム水溶液で洗浄後、無水炭酸カリウムにて乾燥
し、溶媒を留去し、無色結晶を得た。本結晶をベ
ンゼン−ヘキサンより再結晶し、1−(3,4−
ジベンジルオキシフエニル)−2−ベロモ−1−
プロパノンの無色プリズム晶26.95g(収率75.6
%)を得た。mp90−93℃〔lit.mp93−94.5℃,
Chem.Abstr.,68,59199d(1968)〕。
実施例 1 (1) ベンゼン400mlにメチルアミンのガス32gを吸
収させて溶液に、氷冷撹拌下、1−(3,4−ジ
ベンジルオキシフエニル)−2−ブロモ−1−プ
ロパノン20.45gをベンゼン90mlに溶解した溶液
を50分間にわたつて滴下し、その混合物を同温度
にて0.5時間放置した後、室温にて1日反応させ
た。反応終了後、析出物を去し、液を減圧濃
縮し、残留物として淡黄色油状の1−(3,4−
ジベンジルオキシフエニル)−2−メチルアミノ
−1−プロパノン20.8g(定量的)を得た。本品
は精製することなく次の工程の反応に用いた。な
お、文品の一部(0.024g)をとり、エタノール
0.2mlに溶解し、ピクリン酸0.015gを加えてピク
リン酸塩とし、エタノールより再結晶して黄色微
細針状晶(mp177−180℃)として本品のピクリ
ン酸塩を得た。
NMR(CDCl3)δ: 1.23(3H,d,J=7.0Hz,CHC 3) 2.12(1H,s,NH,exchangeable) 2.31(3H,s,NCH3) 4.07(1H,q,J=7.0Hz,COC(N)
CH3) 5.20(4H,s,PhC 2O×2) 6.92(1H,d,J=9.0Hz,C5−H) 7.20−7.80(12H,m,arom.H×12) (2) アルゴンふん囲気下に前例で得た粗製の1−
(3,4−ジベンジルオキシフエニル)−2−メチ
ルアミノ−1−プロパノン20.8gを氷酢酸400ml
に溶解し、濃塩酸200mlを加え、1時間加熱還流
した。反応終了後、減圧下に氷酢酸および濃塩酸
を留去し、残渣にベンゼンを加えて繰返し減圧留
去した後、充分にエーテルにて洗浄して、褐色油
状の1−(3,4−ジヒドロキシフエニル)−2−
メチルアミノ−1−プロパノン塩酸塩12.6g(定
量的)を得た。これを精製することなく次の反応
に用いた。
NMR(CD3OD)δ: 1.59(3H,d,J=7.0Hz,CHC 3) 2.67(1H,q,J=7.0Hz,COC(N)
CH3) 2.75(3H,s,NCH3) 6.92(1H,d,J=9.0Hz,C5−H) 7.35〜7.70(2H,m,C2−and C6−H) (3) 前例で得た粗製の1−(3,4−ジヒドロキシ
フエニル)−2−メチルアミノ−1−プロパノン
塩酸塩12.6gを2N NaOH82mlに溶解し、氷冷撹
拌下カルボベンゾキシクロライド46.4gおよび
4N NaOH68mlを加えた。その混合物を室温にて
24時間、次いで50℃(浴温)にて1.5時間撹拌後、
4N NaOH(50ml)を加え、同温度で1時間撹拌
した。反応終了後、水を加え、エーテルにて抽出
し、抽出液を5%のNaOH水溶液にて洗浄し、
初めて抽出母液およびNaOH洗浄液を合併して
濃塩酸にて酸性とした後、酢酸エチルにて抽出
し、その抽出液を乾燥硫酸マグネシウムにて乾燥
後、減圧下に溶媒を留去し、褐色油状の1−(3,
4−ジヒドロキシフエニル)−2−カルボベンゾ
キシメチルアミノ−1−プロパノン16.5gを得
た。文品は精製することなく次の反応に用いた。
NMR(CDCl3)δ: 1.34(3H,d,J=7.0Hz,CHC 3) 2.78(3H,s,NCH3) 5.13(2H,s,OC 2Ph) 5.40−5.75(1H,m,COC(N)CH3) 6.79(1H,d,J=9.0Hz,C5−H) 7.10−7.60(7H,m,arom.H×7) (4) 前例で得た粗製の1−(3,4−ジヒドロキシ
フエニル)−2−カルボベンゾキシメチルアミノ
−1−プロパノン16.5gをピリジン70mlに溶解
し、4−ジメチルアミノピリジン5gを加えた
後、室温にて撹拌下ピバロイルクロライド18.1g
を徐々に滴下した。この時僅かに発熱した。滴下
終了後、室温にて2時間撹拌した。反応終了後、
水を加え、酢酸エチルにて抽出し、抽出液を飽和
硫酸銅水溶液および5%NaOH水溶液にて洗浄
後、無水炭酸カリウムにて乾燥し、減圧下に溶媒
を留去し、濃褐色油状物22.44gを得た。このも
のを、SiO2カラムクロマトグラフイー〔#7734
(メルク)、溶出溶媒ベンゼン:酢酸エチル=30:
1(V/V)〕ならびにLobar カラム〔サイズB
(メルク)、抽出溶媒ベンゼン:酢酸エチル=30:
1(V/V)にて精製後、さらに溶出溶媒Et2O:
ヘキサン=1:3(V/V)にて精製〕を併用し
て精製し、無色結晶の1−(3,4−ジピバロイ
ルオキシフエニル)−2−カルボベンゾキシメチ
ルアミノ−1−プロパノン10.99g(実施例1よ
りの通算収率45.9%)を得た。本品の一部をとり
ヘキサンにて再結晶を行い、無色プリズム晶、
mp71.5−73.5℃を得た。
元素分析:C28H35NO7 計算値 C,67.58;H,7.09;N,2.82 実験値 C,67.88;H,7.08;N,2.80 IRνCHCl3 maxcm-1:1765,1693(CO) NMR(CDCl3)δ: 1.36(18H,s,C(CH33×2) 1.38(3H,d,J=7.0Hz,CHC 3)※ 2.73(3H,s,NCH3) 5.16(2H,s,OC 2Ph) 5.70(1H,dif.q,J=7.0Hz,COC(N)
CH3) 7.18(1H,br.d,J=9.0Hz,C5−H) 7.31(5H,s,CH2 Ph) 7.80(1H,br.s,C2−H) 7.86(1H,br.d,J=9.0Hz,C6−H) ※ δ1.36のシグナルと重なる。
(5) 前例で得た1−(3,4−ジピバロイルオキシ
フエニル)−2−カルボベンゾキシメチルアミノ
−1−プロパノン0.349gをクロロホルム4mlに
溶解し、30%HBr−AcOH溶液1mlを加え、室
温にて2時間放置し、反応終了後減圧下に過剰の
試薬を留去して淡褐色油状物を得た。このものに
ベンゼンを加えて繰り返し減圧下に留去した後、
残渣にエーテルを加えて結晶化させ、充分にエー
テルにて洗浄し、無色結晶の1−(3,4−ジピ
バロイルオキシフエニル)−2−メチルアミノ−
プロパノン臭化水素酸塩0.29g(収率93%)を得
た。mp115−120℃、このものの一部をアセトン
−エーテルより再結晶し、無色プリズム晶、
mp140−148℃を得た。
元素分析:C20H29NO5・HBr 計算値 C,54.05;H,6.81;N,3.15 実験値 C,53.74;H,6.70;N,3.14 IRνKBr maxcm-1:1767,1695(CO) NMR(CD3OD)δ: 1.36(18H,s,C(CH33×2) 1.59(3H,d,J=7.0H3,CHC 3) 2.78(3H,s,NCH3) 5.17(1H,q,J=7.0Hz,COC(N)
CH3) 7.40(1H,d,J=9.0Hz,C5−H) 7.90(1H,dif.d,J=2.0Hz,C2−H) 7.98(1H,dd,J=9.0,2.0Hz,C6−H) 実施例 2 例4で得られた1−(3,4−ジピバロイルオ
キシフエニル)−2−カルボベンゾキシメチルア
ミノ−1−プロパノン1.01gに、氷酢酸80mlに対
して塩化水素ガスを9.8gの割合で吸収させた溶
液20mlを加え、1.5時間加熱還流した。反応終了
後、減圧下に過剰の試薬を留去し、淡褐色油状物
を得た。このものにベンゼンを加え、繰り返し減
圧留去した後、残渣にエーテルを加えて結晶化さ
せ、充分にエーテルで洗浄して無色結晶の1−
(3,4−ジピバロイルオキシフエニル)−2−メ
チルアミノ−1−プロパノン塩酸塩0.79g(収率
98.2%)を得た。mp148−158℃。このものの一
部をアセトン−エーテルより再結晶し、無色プリ
ズム晶、mp157−162℃を得た。
元素分析:C20H29NO5・HCl 計算値 C,60.06;H,7.56;N,3.50 実験値 C,59.57;H,7.43;N,3.53 IRνKBr maxcm-1:1770,1695(CO) NMR(CD3OD)δ: 1.37(18H,s,C(CH33×2) 1.59(3H,d,J=7.0Hz,CHC 3) 2.78(3H,s,NCH3) 5.13(1H,q,J=7.0Hz,COC(N)
CH3) 7.40(1H,d,J=9.0Hz,C5−H) 7.89(1H,dif.d,J=2.0Hz,C2−H) 7.98(1H,dd,J=9.0,2.0Hz,C6−H) 参考例 2 実施例5で得られた1−(3,4−ジピバロイ
ルオキシフエニル)−2−メチルアミノ−プロパ
ノン臭化水素酸塩0.296gをメタノール10mlに溶
解し、PtO2・1〜3H2O(0.065g)を加え、室温
にて水素添加し、理論量の水素を吸収したのち、
触媒を去し、減圧下に溶媒を留去した。残渣に
エーテルを加え結晶させたのち、アセトン−エー
テルより再結晶を行い、無色プリズム晶として1
−(3,4−ジピバロイルオキシフエニル)−2−
メチルアミノ−1−プロパノール臭化水素酸塩
0.211g(収率71.0%)を得た。mp222−227℃。
元素分析:C20H31NO5・11Br 計算値 C,53.81;H,7.23;N,3.14 実験値 C,54.09;H,7.20;N,3.13 IRνKBr maxcm-1:3280(OH),1765(CO) NMR(CD3OD)δ: 1.08(3H,d,J=7.0Hz,CHC 3) 1.33(18H,s,C(CH33×2) 2.77(3H,s,NCH3) 3.49(1H,d,q,J=7.0,2.5Hz,CHC
(N)CH3) 5.14(1H,d,J=2.5Hz,ArC(O)
CH) 7.17(1H,d,J=9.0Hz,C5−H) 7.22(1H,d,J=2.0Hz,C2−H) 7.32(1H,dd,J=9.0,2.0Hz,C6−H) 参考例 2 参考例1における1−(3,4−ジピバロイル
オキシフエニル)−2−メチルアミノ−プロパノ
ン臭化水素酸塩に代えて同塩酸塩0.455gを用い、
またメタノール15ml,PtO2・1〜3H2O(0.150g)
を用いるほかは参考例1と同様にして1−(3,
4−ジピバロイルオキシフエニル)−2−メチル
アミノ−プロパノール塩酸塩の無色プリズム晶
0.310g(収率67.7%)を得た。mp188−194℃。
元素分析:C20H31NO5・HCl 計算値 C,59.76;H,8.03;N,3.49 実験値 C,59.38;H,8.00;N,3.49 IRνKBr maxcm-1:3250(OH),1768(CO) NMR(CD3OD)δ: 1.14(3H,d,J=6.5Hz,CHC 3) 1.36(18H,s,C(CH33×2) 2.78(3H,s,NCH3) 3.40−3.70(1H,m,CHCH(N)CH3) 5.17(1H,d,J=3.0Hz,ArCH(O)
CH) 7.16(1H,d,J=8.5Hz,C5−H) 7.28(1H,bif.s,C2−H) 7.36(1H,dd,J=8.5,2.5Hz,C6−H)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 1−(3,4−ジピバロイルオキシフエニル)
    −2−カルボベンジルオキシメチルアミノ−1−
    プロパノンにハロゲン化水素を作用させることを
    特徴とする1−(3,4−ジピバロイルオキシフ
    エニル)−2−メチルアミノ−1−プロパノンの
    製造法。 2 1−(3,4−ジヒドロキシフエニル)−2−
    カルボベンジルオキシメチルアミノ−1−プロパ
    ノンをピバリン酸でアシル化して1−(3,4−
    ジピバロイルオキシフエニル)−2−カルボベン
    ジルオキシメチルアミノ−1−プロパノンとし、
    次いでこれにハロゲン化水素を作用させることを
    特徴とする1−(3,4−ジピバロイルオキシフ
    エニル)−2−メチルアミノ−1−プロパノンの
    製造法。 3 1−(3,4−ジベンジルオキシフエニル)−
    2−メチルアミノ−1−プロパノンを脱ベンジル
    化し、得られる1−(3,4−ジヒドロキシフエ
    ニル)−2−メチルアミノ−1−プロパノンにカ
    ルボベンゾキシハライドを作用させて1−(3,
    4−ジヒドロキシフエニル)−2−カルボベンゾ
    キシメチルアミノ−1−プロパノンを生成させ、
    これをピバリン酸でアシル化して1−(3,4−
    ジピバロイルオキシフエニル)−2−カルボベン
    ゾキシメチルアミノ−1−プロパノンとし、次い
    でこれにハロゲン化水素を作用させることを特徴
    とする1−(3,4−ジピバロイルオキシフエニ
    ル)−2−メチルアミノ−1−プロパノンの製造
    法。 4 1−(3,4−ジベンジルオキシフエニル)−
    2−ハロ−1−プロパノンにメチルアミンを作用
    させて1−(3,4−ジベンジルオキシフエニル)
    −2−メチルアミノ−1−プロパノンを生成さ
    せ、これを脱ベンジル化したのち、カルボベンゾ
    キシハライドを作用させて1−(3,4−ジヒド
    ロキシフエニル)−2−カルボベンゾキシメチル
    アミノ−1−プロパノンを生成させ、次いでピバ
    リン酸でアシル化したのち、脱カルボベンゾキシ
    化することを特徴とする1−(3,4−ジピバロ
    イルオキシフエニル)−2−メチルアミノ−1−
    プロパノンの製造法。
JP18544383A 1983-10-03 1983-10-03 1−(3,4−ジピバロイルオキシフエニル)−2−メチルアミノ−1−プロパノ−ル合成中間体の製造法 Granted JPS6075451A (ja)

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