JPS63194544A - 電動機におけるステ−タ組立体の製造方法と治具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電動機におけるステータ組立体の製造方法及び
使用治具に関する。

〔従来の技術〕

一般に電動機をサーボモータに使用する場合や、特に工
作機械に使用するサーボモータにおいては、ロータを滑
らかに回転させるためにステータコア内周面とロータと
の同心度や、ロータの出力軸と工作機械のモータ取付部
との垂直度又は同心度は特に高い精度が要求される。従
って積層板から成るステータコアに巻線を施し、更に前
後にブラケットを組立てた後に、マンドレルと呼ばれる
治具等を用いてステータコアの内周面を基準として前後
のブラケットを切削仕上加工する策がとられ、こうする
ことによって積層板ステータコアとブラケットとの組付
は誤差等に影響されること無く、前述の同心度や垂直度
が得られていた。

ところが前後のブラケットを切削加工したとき、その切
粉がステータの巻線部に侵入することがある。特にブラ
ケットが金属で構成されている場合には巻線を含浸処理
したフェスや巻線の被覆エナメルをも傷つけて、巻線を
短絡させる危惧があった。そこで治具のマンドレルと前
後のブラケットやステータとの間隙にスポンジやゴムを
挿入し、その間隙を塞ぐことにより切粉の侵入を防止し
ていた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

然しなから、スポンジやゴムは可撓性のため間隙閉塞作
業は必ずしも容易ではなく、所々に間隙が残るというよ
うな不確実さを有しており、これを防止するには何回か
閉塞作業をやり直したり、調節作業を要したりしていた
。また、マンドレル治具の長手方向に対するステータと
ブラケット組立体の位置決め手段は特になく、ブラケッ
トの切削に際してはマンドレル治具の長手方向に対する
上記組立体の位置決め作業等を要していた。

依って本発明は斯る問題点の解決を図るべく、ブラケッ
トの切削加工中にその切粉がステータ巻線部に侵入する
ことを容易かつ確実に防止すると共に、治具に対するス
テータとブラケット組立体の位置決めを容易に行なうこ
とを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は上記発明目的に鑑みて、巻線を施した積層ステ
ータコアの前後にカバーブラケットを組付けたステータ
組立体に含浸処理を施し、該処理後のステータ組立体を
マンドレル治具を用いて固定し、その後前記カバーブラ
ケットを切削加工するに際して、長手方向一端面に尖端
状の環状突起を具備したマンドレル治具を押圧挿入して
一方のカバーブラケット裏面に前記環状突起を当接させ
、他方のカバーブラケットに蓋部材を取付けた後に切削
加工を施すことを特徴とする電動機におけるステータ組
立体製造方法を提供する。

また本発明は上記発明目的に鑑みて、電動機のステータ
組立体製造用マンドレル治具であって、長手方向一端面
に尖端状の環状突起を具備したことを特徴とする電動機
におけるステータ組立体製造用マンドレル治具をも提供
する。

〔作　用〕

、　上記尖端状環状突起を具備したマンドレル治具を使
用すると、ステータ組立体のカバーブラケット面にも膜
状に付着固化した含浸処理によるフェス膜を突き刺すこ
とができ、その結果マンドレル治具とブラケットの基準
裏面とを直接接触させることができるので該治具に対し
てステータ組立体を容易、かつ正確に位置決めできる。

またこの環状突起がステータ組立体の一端側の内外を隔
離することになり巻線部への切粉侵入防止の作用をも兼
ねる。ステータ組立体の他端側は上記蓋部材によって切
粉の侵入を防止する。

〔実施例〕

以下本発明を添付図面に示す実施例に基づいて更に詳細
に説明する。第１図は本発明に係る治具を使用したステ
ータ組立体の固定状態を図示している。積層板から成る
ステータコア１１にはステータ巻線１６が施されており
、該巻線１６を覆う様に前カバーブラケット１２と後カ
バーブラケット１４とがボルト等（図示せず）によって
組立てられている。これら前後のカバーブラケット１２
゜１４は図示していない電動機ロータを回転可能に支持
する軸受用ブラケットとしても作用する。前カバーブラ
ケット１２では面１２ａが軸受支持部であり、後カバー
ブラケット１４では面１４ａが軸受又は軸受ホルダ部材
用の支持部である。また電動機を工作機械に取付は使用
する場合には、例えば前カバーブラケット１２の前面１
２ｂが工作機械側の取付部に当接する面となる。こうし
た軸受用の基準面１２ａ、１４ａや工作機械取付部との
接触面１２ｂと、ステータコア１１や前後カバーブラケ
ット１２゜１４の組立体であるステータ組立体１０の中
心軸線（後述の軸線２４と一敗）との平行度や垂直度は
電動機そのものの性能並びに工作機械の加工精度に影響
を及ぼす重要な因子である。

そこで積層板から成るステータコア１１に巻線１６を施
し、前後のカバーブラケット１２　、１４を組付け、ワ
ニス等により含浸処理を施したステータ組立体１０を適
切な治具により支持した後に、前記面１２ａ　、　１２
ｂ　、　１４ａを所定の仕上精度に切削加工する必要が
ある。この治具としてマンドレル治具１８を使用する。

該治具１８はコレット２０と呼ばれる部材をステータコ
ア１１の内周面に押圧させてステータ組立体１０を保持
でき、治具の軸２２を旋盤等の主軸定位置に固定するこ
とによってその中心軸線２４を中心として回転させるこ
とにより切削加工施すことができるものである。

該治具１８の前面１８ａに尖端状となった環状の突起２
４を設け、該尖端状突起２４によって、前カバーブラケ
ット１２の基準裏面１２ｃに付着固化した含浸処理時の
フェス膜を突き刺すことができ、該突起２４と基準裏面
１２ｃとを容易にしかも確実に当接させ名ことができる
。従ってステータ組立体１０はマンドレル治具１８の中
心軸線２４に沿った位置決めが容易かつ正確に行なわれ
得ると共に前カバーブラケット１２の内外部を隔離する
ことができるので、切削中の切粉が巻線部１６に侵入す
ることを防止できる。更に後方のカバーブラケット１４
に対しては適宜な蓋板２６をねじ部材３０によって取付
け、念のため軸２２の面に沿った適宜な幅寸法のゴム材
等のリング２８を蓋板２６の孔周囲に接着剤等によって
固定しておくことが望ましい。こうして後方の面１４ａ
の切削中の切粉の侵入をも防止できる。

なおマンドレル治具１８は精度よく作られたものであっ
て、ステータコア１１の内周面にコレラ）２０を押圧当
接させると、該ステータコア１１の内周面の中心軸線と
マンドレル治具１８の中心軸線２４とは一致する。従っ
て該治具１８を基準としてカバーブラケット１２　、１
４の各面の仕上切削加工が行なえるのである。更に前記
突起はリング状に限らず、例えば四角形であっても良い
。

〔発明の効果〕

本発明による上記マンドレル治具を使用すると、ステー
タ組立体のマンドレル治具に対する位置決めが容易かつ
正確に行なわれて切削加工前の位置決め作業が不要にな
ると共に、ステータ組立体の仕上切削加工中の切粉の巻
線部への侵入を防止することも可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る治具を使用してステータ組立体を
固定保持した断面図。 １０・・・ステータ組立体、　　１１・・・ステータコ
ア、１２・・・前カバーブラケット、 １４・・・後カバーブラケット、　１６・・・巻線部、
１８・・・マンドレル治具、　２４・・・尖端環状突起
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、巻線を施した積層ステータコアの前後にカバーブラ
   ケットを組付けたステータ組立体に含浸処理を施し、該
   処理後のステータ組立体をマンドレル治具を用いて固定
   し、その後前記カバーブラケットを切削加工するに際し
   て、長手方向一端面に尖端状の環状突起を具備したマン
   ドレル治具を押圧挿入して一方のカバーブラケット裏面
   に前記環状突起を当接させ、他方のカバーブラケットに
   蓋部材を取付けた後に切削加工を施すことを特徴とする
   電動機におけるステータ組立体製造方法。 ２、電動機のステータ組立体製造用マンドレル治具であ
   って、長手方向一端面に尖端状の環状突起を具備したこ
   とを特徴とする電動機におけるステータ組立体製造用マ
   ンドレル治具。