JPS63191402A - 建築物用高周波アンテナ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は建築物用高周波アンテナ装置、特に放送局から
送信された放送波あるいは他局から送信された通信波を
効果的に検出して建築物内の各種受信器に検出信号を供
給する建築物用高周波アンテナ装置に関するものである
。

［従来の技術］ 各種の放送波、例えばラジオ、テレビあるいは電話等の
放送通信波を建築物に設けられた受信器にて受信するだ
めのアンテナ装置か周知であり、また私設の他局との通
信を行う例えば市民バンド電波の送受信にもこの種のア
ンテナ装置か用いられ、各種周波数帯域の電波によって
搬送される音μｉ及び影像信号を受信することができる
。

従来における一般的なアンテナ装置どして、ダイポール
アンテナや八木アンテナ等が知られており、ダイポール
アンテナは長さの等しい導線２本を一直線に並べその中
央部に給電線を接続して全長を１／２波長としたもので
あり、また八木アンテナは前記ダイポールアンテナの前
後に導波器と反射器を付けて指向性を持たせたアンテナ
である。

アンテナとしては、このような屋外用アンテナの他に室
内用のアンテナもあるが、受信感度が悪く、アンテナを
取付けた場合にも家具等の配置から極めて邪魔となって
実用的ではないため、現在ではほとんど用いられていな
い。従って、アンテナは家屋の屋根上あるいはビルディ
ングの屋上等に取付けられ、電波の良好な受信を行うよ
うにしている。

しかしながら、従来のように屋根上あるいは屋上に取付
けられるアンテナは、家屋やビルディングの外観を無視
して無造作に取付けられており、これでは建築物の美観
を極めて損い、ひいては町並の風景を乱すという問題が
あった。

また、屋根」二、屋上等に取付けられたアンテナは、常
に風雨にさらされているので、サビ等による劣化が早く
、更には、台風あるいは強風によって倒れるという危険
性をも有していることから、建物から無造作に突出して
設けることのないアンテナの要請があった。

−リ　　　− そこで、本出願人は、特願昭６０−１５８８２５、特願
昭６０−１５９７８７、特願昭６１−１６８８５３にて
示されるように、建築物の構造体、例えば鉄骨梁部分や
庇部分に高周波ピックアップを設けた装置を提案してお
り、構造体表面に誘起される表面電流を検出して放送波
の受信をしている。

［発明が解決しようとする問題点］ ところで、前記装置において、建築物内部に高周波ピッ
クアップを取付けると、建築物鉄骨の場合には電波の損
失が比較的大きくなり、また建築物の外部構成部材によ
り多少の電波の反射・吸収が起こるという問題がある。

従って、受信効率の面で改良の余地があり、できるだけ
電波か誘起されやすい場所や部分から表面電流を良好に
検出する必要がある。

発明の目的 本発明は上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、
その目的は、放送波によって建築物の構造体に誘起され
る高周波表面電流を効率良く検出することのできる建築
物用高周波アンテナ装置を提供することにある。

Ｅ問題点を解決するための手段及び作用］上記目的を達
成するために、本発明に係る建築物用高周波アンテナ装
置は、建築物の外周に配設された導電性材料のアクセン
トラインに高周波ピックアップを設け、そのループアン
テナをアクセントライン構造体に近接配置したことを特
徴とする。

近年では、建築物の外観を美しく見せるために、装飾的
に建築物の妻等にアクセントラインを設けることが行わ
れており、本発明はこのアクセントラインに着目したも
のである。すなわち、アクセントラインを導電性材料で
形成すれば、飛来する電波はこの導電性のアクセントラ
イン構造体の表面電流として現れる。従って、このアク
セントライン構造体に生じる高周波表面電流を高周波ピ
ックアップのループアンテナにて検出すれば、放送波等
の良好な受信が可能となる。

本発明では、ＦＭ周波数帯域以上、つまり５０Ｍ１ｌｚ
以上の周波数の高周波表面電流を確実に検出するため、
電磁結合型の高周波ピックアップとしてピックアップの
ループアンテナを構造体の端縁部から１２　ｘ　１０−
３ｃ／ｆ　［ｍコ　（Ｃ−光速、ｆ−放送波の搬送周波
数）以内に沿わせて配置するようにすればよく、これに
より高周波電流にて生じる磁束を電磁的に検出すること
ができる。

［実施例］゛ 以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例を説明する
。

第１図には建築物の高周波アンテナ装置が示されており
、本発明は高周波ピックアップをアクセントラインに設
けたことを特徴とし、第２図にはこのアクセントライン
の設置状態が示されている。

第２図に示されるように、アクセントライン１０は家屋
であれば、庇近傍等の側壁に設けられており、実施例で
は妻パラペット１２に配設されたアクセントライン１０
に高周波ピックアップを設けている。

すなわち、第１図に示されるように、アクセントライン
１０は本体１０ａと受番プ祠１０ｂから成っており、こ
の受は月１０ｂは妻パラペット１２にビス１４ａ、１４
ｂにて取イ・１けられている。そして、この受けＩｔ’
　１０　ｂに本体１０ａかはめ込まれることにより、ア
クセントライン１０が組立てられ、これは建築物のｆｌ
格である鉄１１１５に取イ・１けられる。

また、高周波ピックアップ１６は受は材１０ｂの近傍で
妻パラベット１２に開けられた孔１２ａに、そのケース
１８を嵌入した状態でビス１４ｂ。

１４ｃにて妻パラペット１２に取付けられており、高周
波ピックアップ１６のループアンテナ２０はそのループ
直線部を受は祠１０ｂの端縁部に近接配置する。なお、
前記高周波ピックアップ１６は妻バラペット１２を鉄旧
１５に取付ける前に、妻パラペット１２に工場などで取
イ・ｊけることが好ましい。

＝　　７　− そして、実施例における高周波ピックアップ１６は電磁
結合型から成り、高周波表面電流によって生ずる磁束を
ループアンテナ２０にて検出している。

すなわち、第３図に示されるように、このループアンテ
ナ２０を有するケース１８には、このループアンテナ２
０の直線部が露出する開口１８ａか設けられており、こ
の間口１８ａにてループアンテナ２０がアクセントライ
ン１０の構造体である受けＩｆ’　１０　ｂの端縁部に
近接配置される。この場合、受は材１０ｂと電気的に絶
縁された状態でかつ密着して配置されるようにループア
ンテナ２０に絶縁被覆を施し、これを受１プ材１０ｂに
押し付ける構造とすれば、表面電流から生じる磁束をよ
り良好にアンテナに鎖交させることができる。

また、ループアンテナ２０にはマツチング回路２２が接
続されており、このマツチング回路２２にはケーブルコ
ネクタ２４を介して受信器２６が接続されている。従っ
て、受は月１０ｂの端縁部に流れる高周波表面電流から
発生する磁束はループアンテナ２０によって確実に捕捉
され、インピーダンスマツチング回路２２を介して受信
器２６に供給される。

また、ケース１８は外部からの磁束をシールドし、受は
材１０ｂに誘起された表面電流のみを高周波ピックアッ
プ１６にて効率良く検出されるように構成されている。

このようにして、高周波ピックアップ１６は受は材１０
ｂの端縁部に配設されるが、高周波表面電流を効率良く
ピックアップするためには、ループアンテナ２０をどの
くらいの距離だけ受は祠１０ｂに近接する必要があるか
が問題である。

ずなイっち、第４図には８０Ｍｌ１ｚのＦＭ放送波の分
布特性が示されており、アクセン］・ライン１０の構造
体端縁部からの離隔距離に従って表面電流値は低下し、
実際に良好な感度を得ることのできる６ｄＢ以下の電流
低下範囲を考えると、構造体端縁部から４．５ｃｍ以内
に配置すれは、実用」二十分なアンテナ特性を得られる
ことか理解される。

このループアンテナ２０の離隔距離は各種の周一　　８
　− 波数体においても同様な結果が得られ、コンピュータに
よるシュミレーション及び各種実験結果によれば、実用
可能な離隔距離が周波数に逆比例し、構造体端縁部から
、１２　Ｘ　１０’ｃ／ｒ［ｍｌ　（ｃ−光速、ｒ−放
送波の搬送周波数）以内であることが明らかとなり、高
周波ピックアップ１６のアンテナを構造体端縁部から上
記離隔距離内に設定することにより各搬送周波数に応じ
た良好な受信作用を得ることができる。

例えば、搬送周波数１００ＭＨｚにおいては、離隔距離
が周波数に依存するため、前記式によれは、３．６ｃｍ
以内に高周波ピックアップを設けれは良いこととなり、
搬送周波数ｆが増加するに従って、高周波ピックアップ
のループアンテナ設置位置を端縁部に極めて近接して設
けることとなる。このようにして、８０ＭＨｚ以１−の
ＦＭ帯、ＶＨＦ帯あるいはＵＨＦ帯の放送波をアクセン
トライン１０に流れる高周波表面電流から確実に検出す
ることかできる。

なお、高周波ピックアップ１６の取（＝Ｉけ位置は前記
骨は材１０ｂに限らず本体１０ａのいづれかの部分とす
ることができ、これにより高周波表面電流を効率よく取
出すことのできる。

以上の実施例においては、高周波ピックアップ１６とし
て電磁結合型ピックアップが用いられているが、アクセ
ントライン１０の構造体に誘起される高周波表面電流を
効率良く検出して放送波等の電波を受信する高周波ピッ
クアップとしては、電磁結合型ばかりでなく、静電結合
型も同様に使用可能である。

この静電結合型高周波ピックアップは、前述の各図にお
けるアクセントライン１０の構造体端縁部に空気層ある
いは絶縁板を介してアンテナとしての検出電極を配置し
ており、構造体の表面と検出電極との間に形成される静
電容量を介して高周波表面電流が検出電極側に取出され
ることによって所望の帯域における高周波信号を取出す
ことができる。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明によれば、高周波帯域の放
送波により建築物のアクセントライン構造体に誘起され
た高周波表面電流を高周波ピックアップにより効率良く
検出するようにしたので、建築物の外部構造体による電
波の反射・吸収をなくして、ＦＭ帯、ＵＨＦ帯、ＶＨＦ
帯等の放送波を良好に受信することができる。

また、本発明のアンテナ装置は、生産工場にて妻パラペ
ットに取付け・配線することができ、建築物を建築する
際の手間を省くことができる。

更に、従来のように屋根上あるいは屋上等にダイポール
アンテナ等のアンテナを立てることなく、小型のアンテ
ナ装置により性能の良い受信状態を得ることができ、屋
外に突出して設けられているアンテナを取り去ることが
でき、住宅家屋あるいはビルディング等の建築物の美観
を損うことがな０゜ そして、サビ等による劣化が防止され、台風あるいは強
風によって倒れるという危険性もなくなるという利点を
も有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る建築物用高周波アンテナ装置の概
略構成図であり、建築物の妻パラペ・ントに高周波ピッ
クアップを取付けた状態を示す図、第２図はアクセント
ラインの配設場所を示す斜視図、 第３図は建築物用高周波アンテナ装置における高周波表
面電流の検出作用を説明する図、第４図は構造体端縁部
近傍の高周波表面電流分布を示す特性図である。 １０　・・・　アクセントライン １０ａ　　・・・　本体 １０ｂ　　・・・　受は材 １２　・・・　妻パラペット １６　・・・　高周波ピックアップ ２０　・・・　ループアンテナ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）放送波によって誘起された高周波表面電流を高周
   波ピックアップのループアンテナにて検出する建築物用
   高周波アンテナ装置において、建築物の外周に配設され
   た導電性材料のアクセントラインに前記高周波ピックア
   ップを設け、そのループアンテナをアクセントライン構
   造体に近接配置したことを特徴とする建築物用高周波ア
   ンテナ装置。
2. （２）特許請求の範囲（１）記載のアンテナ装置におい
   て、高周波ピックアップのループアンテナはアクセント
   ライン構造体の端縁部から１２×１０＾−＾３ｃ／ｆ［
   ｍ］（ｃ−光速、ｆ−放送波の搬送周波数）以内の距離
   に設けられていることを特徴とする建築物用高周波アン
   テナ装置。