JPH08321719A - 受信用面状アンテナ装置 - Google Patents

受信用面状アンテナ装置

Info

Publication number
JPH08321719A
JPH08321719A JP26418195A JP26418195A JPH08321719A JP H08321719 A JPH08321719 A JP H08321719A JP 26418195 A JP26418195 A JP 26418195A JP 26418195 A JP26418195 A JP 26418195A JP H08321719 A JPH08321719 A JP H08321719A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna element
pair
antenna
side portion
antenna device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26418195A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Arai
宏之 新井
Hiroshi Takera
宏 武良
Hideo Sakata
英夫 佐方
Takahiro Mizoguchi
高宏 溝口
Yasushi Niimi
裕史 新美
Kensuke Ishida
謙介 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP26418195A priority Critical patent/JPH08321719A/ja
Publication of JPH08321719A publication Critical patent/JPH08321719A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Waveguide Aerials (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋根瓦など単位建築構成材に一体化すること
が可能な受信用面状アンテナ装置を提供する。 【解決手段】 アンテナ素子1を備えた受信用面状アン
テナ装置において、前記アンテナ素子1の辺部に集中定
数素子15が介在されている。また、アンテナ素子1の
辺部に、長い直線状の辺部に置換可能な屈曲部22が介
在されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の屋根等に
取り付けられる受信用面状アンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在TV受信用アンテナとして八木式T
V受信用アンテナが広く普及しているが、八木式TV受
信用アンテナは、住宅の外観デザイン、さらには街並み
の景観を乱す原因にもなっている。そこで、面状アンテ
ナ装置を屋根瓦などの建築構成材と一体もしくはそれに
内蔵させて住宅屋根に設置し、これにより外観からはア
ンテナ部分が見えない構造にして、住宅の外観デザイ
ン、さらには街並みの景観を乱すことがないようにして
いる。この種の従来の面状アンテナ装置は、例えば図2
4に示すように矩形状の低周波用アンテナ素子31aと
矩形状の高周波用アンテナ素子31bとが内外二重にな
るように配置され、アンテナ素子31aの対向する辺部
の一端から一対の突出片32が突出され、この一対の突
出片32の突出端部にケーブル33等を接続し、このケ
ーブル33等で信号を得るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、受信用アン
テナは、その受信感度を高めるため、一般には受信電波
の波長の1/2を基準としたエレメントを組み合わせて
作成される。従って、TVのVHF放送用八木アンテナ
は、1m前後のエレメントから構成されている。屋根瓦
等と一体に設置する受信用面状アンテナ装置においても
同様に良好な受信感度を得るためには、特に低周波用で
はアンテナ素子の辺部の長さが1m前後必要になる。
【0004】しかし、単位建築構成材である屋根瓦は一
般にVHF放送受信に適したアンテナ素子のサイズより
小さいため、受信用面状アンテナ装置を屋根瓦と一体に
作成することが不可能であった。本発明は、上記問題点
に鑑み、屋根瓦など単位建築構成材に一体化することが
可能な受信用面状アンテナ装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を解決す
るための本発明の第一の技術的手段は、アンテナ素子1
を備えた受信用面状アンテナ装置において、前記アンテ
ナ素子1の辺部に集中定数素子15が介在されている点
にある。本発明の第二の技術的手段は、低周波用アンテ
ナ素子1aと矩形状の高周波用アンテナ素子1bとが内
外二重になるように配置された受信用面状アンテナ装置
において、低周波用アンテナ素子1aの対向する辺部の
中途部と、高周波用アンテナ素子1bの対向する辺部の
中途部とに、集中定数素子15が夫々介在されている点
にある。
【0006】本発明の第三の技術的手段は、前記集中定
数素子15が、アンテナ素子の辺部の中途部を屈曲させ
て成る点にある。本発明の第四の技術的手段は、前記集
中定数素子15が、アンテナ素子の辺部の中途部を分割
すると共に、線状導体を卷回してなるコイル16の両端
部を前記辺部の分割端部に接続して構成されている点に
ある。
【0007】本発明の第五の技術的手段は、アンテナ素
子1を備えた受信用面状アンテナ装置において、前記ア
ンテナ素子1の辺部に、長い直線状の辺部に置換可能な
屈曲部22が介在されている点にある。本発明の第六の
技術的手段は、アンテナ素子1を備えた受信用面状アン
テナ装置において、アンテナ素子1の大きさが単位建築
構成材の寸法内に収まるように、アンテナ素子1の辺部
に、長い直線状の辺部に置換可能な屈曲部22が介在さ
れ、前記単位建築構成材にアンテナ素子1が一体に設け
られている点にある。
【0008】従って、アンテナ素子1の各エレメントの
分布定数を集中定数素子15で置換し、分布定数によっ
て構成されるアンテナ素子と近似の効果を得ることがで
き、このためアンテナ素子1の辺部に集中定数素子15
を介在することによってアンテナ装置全体の大きさを屋
根瓦2などの単位建築構成材の大きさまで短縮すること
が可能になる。
【0009】また、アンテナ素子1の辺部に介在した屈
曲部22を、長い直線状の辺部に置換して、アンテナ素
子1の大きさを屋根瓦2などの単位建築構成材の寸法内
に収まるように、短縮することが可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に従って説明する。図1において、1aは矩形状の低周
波用アンテナ素子、1bは矩形状の高周波用アンテナ素
子であり、これらアンテナ素子1a,1bは、屋根瓦2
の表面に導電性塗料の塗布又は導電性テープ等の導体の
貼り付けによって施されて、内外二重になるように配置
されている。低周波用アンテナ素子1aは、対向する一
対の辺部3aと他の対向する一対の辺部4aとを有し、
高周波用アンテナ素子1bは、対向する一対の辺部3b
と他の対向する一対の辺部4bとを有する。また、低周
波用アンテナ素子1a及び高周波用アンテナ素子1b
は、一対の辺部3aの一端から内方突出された一対の給
電辺部5を有している。
【0011】このアンテナ素子1a,1bは、図3に示
すように屋根瓦2と共に建築物8の屋根9に設置され
る。6は一対の給電辺部5の対向端部に設けた一対の給
電点で、この給電点6にケーブル7等が接続され、この
ケーブル7を介してアンテナ素子1a,1bが受信機に
接続されるようになっている。この場合、一対の給電点
6が辺部3a,3bの一端にある一対の給電辺部5に設
けられているため、図2に示すようにメインローブ10
が、アンテナ素子1a,1bの垂直方向から給電点6の
他端側に大きく傾くため、一対の給電点6が屋根9の棟
側に位置するようにアンテナ素子1a,1bを設置する
ことによって、屋根9の傾斜が緩勾配であっても、図3
に示すようにアンテナ素子1a,1bのメインローブ1
0の方向を略水平にして、電波到来方向11とアンテナ
素子1a,1bのメインローブ10の方向を一致させる
ことができ、これにより電波を効率よく受けて受信レベ
ルをアップさせることが可能になる。一対の給電点6に
ケーブル7等が接続され、このケーブル7及び一対の給
電点6を介して低周波用アンテナ素子1a及び高周波用
アンテナ素子1bが受信機に接続されるようになってい
る。
【0012】15はインダクタンスLを構成する集中定
数素子で、低周波用アンテナ素子1aの対向する一対の
辺部3aの中途部及び高周波用アンテナ素子1bの対向
する一対の辺部3bの中途部に夫々介在されている。こ
の各集中定数素子15は、対向する辺部3a又は対向す
る辺部3bの中途部を導電性塗料の塗布又は導電性テー
プ等の導体で形成すると共に、複数回屈曲させて成る。
【0013】上記実施の形態の構成によれば、低周波用
アンテナ素子1aの対向する一対の辺部3a及び高周波
用アンテナ素子1bの対向する一対の辺部3bの一部を
集中定数素子15で置換し、これによって低周波用アン
テナ素子1aの対向する一対の辺部3a及び高周波用ア
ンテナ素子1bの対向する一対の辺部3bを短く形成し
て、面状アンテナ装置全体の大きさを屋根瓦2など単位
建築構成材の大きさまで短縮し、面状アンテナ装置を屋
根瓦2などの単位建築構成材と一体化することが可能と
なる。
【0014】即ち、低周波用アンテナ素子1a及び高周
波用アンテナ素子1bは、受信電波に対応したインダク
タンスLとキャパシタンスCがエレメント全体に亘って
分布した回路と見做すことができる。従って、このイン
ダクタンスL又はキャパシタンスCをコイル又はコンデ
ンサの集中定数素子15で置換し、適当な位置に配置す
ることによって分布定数によって構成されるアンテナ素
子と近似の効果を得ることができ、集中定数素子15は
アンテナ素子1a、1bの各エレメントの分布定数より
小型に構成することができるから、アンテナ素子1a、
1bの辺部に集中定数素子15を介在することによって
アンテナ装置全体の大きさを屋根瓦2などの単位建築構
成材の大きさまで短縮することができるのである。
【0015】図4は他の実施の形態を示し、集中定数素
子15が、低周波用アンテナ素子1aの一対の辺部4a
の一方に一対介在され、他方に一つ介在されている。各
集中定数素子15は辺部4aの中途部を導電性塗料の塗
布又は導電性テープ等の導体を細く形成すると共に、複
数回屈曲させて成る。この場合、低周波用アンテナ素子
1aの対向する一対の辺部3aを短く形成して、面状ア
ンテナ装置を横幅の小さい屋根瓦2などの単位建築構成
材と一体化することが可能となる。その他の点は前記実
施例と同様の構成である。
【0016】図5は他の実施の形態を示し、インダクタ
ンスLを構成する集中定数素子15が、低周波用アンテ
ナ素子1aの対向する一対の辺部3aの中途部に及び高
周波用アンテナ素子1bの対向する一対の辺部3bの中
途部に夫々介在され、各集中定数素子15は、辺部3a
又は辺部3bの中途部を分割すると共に、図6に示す如
く銅線等の細い線状導体を渦巻状に卷回してなるコイル
16の両端部を夫々辺部3aの分割端部に接続して構成
されている。なお、コイル16の一端部とコイル16の
卷回部とはシート状に絶縁材17によって絶縁されてい
る。
【0017】図7は他の実施の形態を示し、前記図4の
実施例の場合と同様に集中定数素子15が、低周波用ア
ンテナ素子1aの一対の辺部4aの一方に一対介在さ
れ、他方に一つ介在されている。また、前記図5の実施
例の場合と同様に各集中定数素子15は、辺部4aの中
途部を分割すると共に、細い線状導体を渦巻状に卷回し
てなるコイル16の両端部を夫々辺部4aの分割端部に
接続して構成されている。
【0018】図8は他の実施の形態を示し、一対の給電
点6が、辺部3a,辺部3bの中央から一端側にずれた
位置にある一対の給電辺部5の対向端部に設置されてい
る。この場合、一対の給電点6がアンテナ素子1a,1
bの対向する辺部3a,辺部3bの中央から一端側にず
れた位置にある一対の給電片部5の対向端部に設置され
ているため、一対の給電点6の上部ループを流れる電流
と下部ループを流れる電流に位相差が生じ、両者をベク
トル合成したメインローブ10が傾斜し、その結果、図
9に示すようにメインローブ10が、アンテナ素子1の
垂直方向から給電点6が辺部3中央よりずれた方向とは
反対方向に傾くため、一対の給電点6が辺部3中央より
ずれた側の辺部4が屋根9の棟側に位置するようにアン
テナ素子1を設置することによって、アンテナ素子1の
メインローブ10の方向を略水平にして、電波到来方向
11とアンテナ素子1のメインローブ10の方向を一致
させることができ、これにより電波を効率よく受けて受
信レベルをアップさせることが可能になる。その他の点
は前記図1の実施例の場合と同様な構成であり、集中定
数素子15が、低周波用アンテナ素子1aの対向する一
対の辺部3aの中途部及び高周波用アンテナ素子1bの
対向する一対の辺部3bの中途部に夫々介在されてい
る。
【0019】図10は他の実施の形態を示し、前記図5
の実施例の場合と同様に集中定数素子15が、低周波用
アンテナ素子1aの対向する一対の辺部3aの中途部及
び高周波用アンテナ素子1bの対向する一対の辺部3b
の中途部に夫々介在され、各集中定数素子15は、辺部
3a又は辺部3bの中途部を分割すると共に、細い線状
導体を渦巻状に卷回してなるコイル16の両端部を夫々
辺部3aの分割端部に接続して構成されている。また、
前記図8の実施例の場合と同様に一対の給電点6は、辺
部3a,辺部3bの中央から一端側にずれた位置にある
一対の給電辺部5の対向端部に設置されている。
【0020】図11は他の実施の形態を示し、同図にお
いて、1は矩形状のアンテナ素子であり、屋根瓦2の表
面に導電性塗料の塗布又は導電性テープ等の導体の貼り
付けによって施されている。このアンテナ素子1は一対
の辺部3と一対の辺部4とを有する。6はアンテナ素子
1の有する一対の給電点で、アンテナ素子1の対向する
辺部3の一端にある一対の給電辺部5の対向端部に設置
されている。この給電点6にケーブル7等が接続され、
このケーブル7を介してアンテナ素子1が受信機に接続
されるようになっている。集中定数素子15が、アンテ
ナ素子1の一対の辺部3の中途部に介在され、各集中定
数素子15は辺部3の中途部を導電性塗料の塗布又は導
電性テープ等の導体で形成すると共に、複数回屈曲させ
て成る。
【0021】この場合、一対の給電点6が辺部3の一端
にある一対の給電辺部5の対向端部にあるため、一対の
給電辺部5及び給電点6を流れる電流に位相差が生じ、
図2に示すようにメインローブ10が、アンテナ素子1
の垂直方向から給電点6が辺部3の他端側に大きく傾く
ため、一対の給電点6が屋根9の棟側に位置するように
アンテナ素子1を設置することによって、屋根9の傾斜
が緩勾配であってもアンテナ素子1のメインローブ10
の方向を略水平にして、電波到来方向11とアンテナ素
子1のメインローブ10の方向を一致させることがで
き、これにより電波を効率よく受けて受信レベルをアッ
プさせることが可能になる。また、アンテナ素子1の対
向する一対の辺部3の一部を集中定数素子15で置換
し、これによってアンテナ素子1の対向する一対の辺部
3を短く形成して、面状アンテナ装置全体の大きさを屋
根瓦2など単位建築構成材の大きさまで短縮し、面状ア
ンテナ装置を屋根瓦2などの単位建築構成材と一体化す
ることが可能となる。
【0022】図12は他の実施の形態を示し、集中定数
素子15が、アンテナ素子1の対向する一対の辺部3の
中途部に夫々介在され、各集中定数素子15は、辺部3
の中途部を分割すると共に、細い線状導体を渦巻状に卷
回してなるコイル16の両端部を夫々辺部3の分割端部
に接続して構成されている。その他の点は前記図11の
実施例と同様の構成である。
【0023】図13は他の実施の形態を示し、一対の給
電点6が、アンテナ素子1の対向する辺部3の中央から
一端側にずれた位置にある一対の給電辺部5の対向端部
にある。この場合、一対の給電点6がアンテナ素子1の
対向する辺部3の中央から一端側にずれた位置から内方
突出されているため、一対の給電点6の上部ループを流
れる電流と下部ループを流れる電流に位相差が生じ、両
者をベクトル合成したメインローブ10が傾斜し、その
結果、図9に示すようにメインローブ10が、アンテナ
素子1の垂直方向から給電点6が辺部3中央よりずれた
方向とは反対方向に傾くため、一対の給電点6が辺部3
中央よりずれた側の辺部4が屋根9の棟側に位置するよ
うにアンテナ素子1を設置することによって、アンテナ
素子1のメインローブ10の方向を略水平にして、電波
到来方向11とアンテナ素子1のメインローブ10の方
向を一致させることができ、これにより電波を効率よく
受けて受信レベルをアップさせることが可能になる。そ
の他の点は前記図11の実施例と同様の構成であり、集
中定数素子15が、アンテナ素子1の一対の辺部3の中
途部に介在されている。
【0024】図14は他の実施の形態を示し、前記図1
3の実施例の場合と同様に一対の給電点6が、アンテナ
素子1の対向する辺部3の中央から一端側にずれた位置
にある辺部4の中途部に設けられている。また、前記図
12の実施例の場合と同様に集中定数素子15が、低周
波用アンテナ素子1の対向する一対の辺部3の中途部に
夫々介在され、各集中定数素子15は、辺部3の中途部
を分割すると共に、細い線状導体を渦巻状に卷回してな
るコイル16の両端部を夫々辺部3aの分割端部に接続
して構成されている。
【0025】図15は他の実施の形態を示し、1aは矩
形状の低周波用アンテナ素子、1bは矩形状の高周波用
アンテナ素子であり、これらアンテナ素子1a,1b
は、屋根瓦2の表面に導電性塗料の塗布又は導電性テー
プ等の導体の貼り付けによって施されて、内外二重にな
るように配置されている。低周波用アンテナ素子1a
は、対向する一対の辺部3aと該一対の辺部3aの下端
を連結する他の辺部4aとを有し、高周波用アンテナ素
子1bは、対向する一対の辺部3bと該一対の辺部3b
の下端を連結する他の辺部4bとを有する。また、低周
波用アンテナ素子1a及び高周波用アンテナ素子1b
は、一対の辺部3bの一端から内方突出された一対の給
電辺部5a又は一対の給電辺部5bを夫々有している。
【0026】このアンテナ素子1a,1bは、図3に示
すように屋根瓦2と共に建築物8の屋根9上に設置され
る。6は一対の給電辺部5a及び一対の給電辺部5bの
対向端部に設けた一対の給電点で、この給電点6にケー
ブル7等が接続され、このケーブル7を介してアンテナ
素子1a,1bが受信機に接続されるようになってい
る。この場合、一対の給電点6が辺部3a,3bの一端
にある一対の給電辺部5に設けられているため、図2に
示すようにメインローブ10が、アンテナ素子1a,1
bの垂直方向から給電点6の他端側に大きく傾くため、
一対の給電点6が屋根9の棟側に位置するようにアンテ
ナ素子1a,1bを設置することによって、屋根9の傾
斜が緩勾配であっても、図3に示すようにアンテナ素子
1a,1bのメインローブ10の方向を略水平にして、
電波到来方向11とアンテナ素子1a,1bのメインロ
ーブ10の方向を一致させることができ、これにより電
波を効率よく受けて受信レベルをアップさせることが可
能になる。一対の給電点6にケーブル7等が接続され、
このケーブル7及び一対の給電点6を介して低周波用ア
ンテナ素子1a及び高周波用アンテナ素子1bが受信機
に接続されるようになっている。
【0027】22は屈曲部で、低周波用アンテナ素子1
aの対向する一対の辺部3aの中途部及び高周波用アン
テナ素子1bの対向する一対の辺部3bの中途部に夫々
介在されている。この各屈曲部22は、後述する実験結
果からもわかるように、屈曲部22を直線状に延ばした
直線状の辺部に近似した特性を有しており、アンテナ素
子の長い直線状の辺部に置換可能である。従って、一対
の辺部3への屈曲部22の介在によって、アンテナ素子
1の大きさが屋根瓦2の寸法内に収まるようになってお
り、アンテナ素子1a,1bの対向する一対の辺部3
a,3bを短く形成して、アンテナ素子1a,1b全体
の大きさを屋根瓦2など単位建築構成材の大きさまで短
縮し、面状アンテナ装置を屋根瓦2などの単位建築構成
材と一体化することが可能となる。
【0028】図16〜図18は他の実施の形態を示し、
同図において、1は矩形状のアンテナ素子であり、プラ
スチックフィルムにより構成した二枚のアンテナシート
21間に配置されている。即ち、アンテナ素子1は、一
方のアンテナシート21の表面に導電性塗料の塗布又は
導電性テープ等の導体の貼り付けによって施され、該一
方のアンテナシート21に、アンテナ素子1をサンドイ
ッチ状に挟むように他方のアンテナシート21を重合し
て、アンテナシート21同士を互いに接着剤により接着
してなり、これらアンテナ素子1及びアンテナシート2
1は、一方のアンテナシート21を介して接着剤又は両
面接着テープ等により屋根瓦2の下側表面に貼り付けら
れて、屋根瓦2に一体に組み込まれている。
【0029】前記アンテナ素子1は一対の辺部3と他の
辺部4と一対の辺部3の一端から内方突出された一対の
給電辺部5とを有する。一対の給電辺部5の対向端部に
一対の給電点6が設置されている。この給電点6にケー
ブル7等が接続され、このケーブル7を介してアンテナ
素子1が受信機に接続されるようになっている。
【0030】アンテナ素子1の一対の辺部3に屈曲部2
2が介在されている。この屈曲部22は、屈曲部22を
直線状に延ばした直線状の辺部に近似した特性を有して
おり、アンテナ素子の長い直線状の辺部に置換可能であ
る。従って、後述する実験結果からもわかるように、図
16及び図17に示すアンテナ素子1の場合、図19に
示すような屋根瓦2の寸法よりも相当大きいアンテナ素
子1と同等のアンテナの特性を有し、一対の辺部3への
屈曲部22の介在によって、アンテナ素子1の大きさが
屋根瓦2の寸法内に収まるようになっており、アンテナ
素子1の対向する一対の辺部3を短く形成して、アンテ
ナ素子1全体の大きさを屋根瓦2など単位建築構成材の
大きさまで短縮し、面状アンテナ装置を屋根瓦2などの
単位建築構成材と一体化することが可能となる。
【0031】図20は本発明の面状アンテナ装置と従来
の面状アンテナ装置とのアンテナの特性を比較した場合
の実験結果を示すグラフである。即ち、図20は、図2
4に示す従来の面状アンテナ装置の各辺部の長さを図2
1に示すように設定した場合(タイプA)、図1に示す
実施の形態の面状アンテナ装置の各辺部の長さを図22
に示すように設定した場合(タイプB)、図15に示す
実施の形態の面状アンテナ装置の各辺部の長さを図23
に示すように設定した場合(タイプC)の特性を比較し
たものである。そして、タイプAの場合、図23に示す
辺部lの長さを、1500mm,1000mm,700
mm,450mmにした場合について特性を調べてい
る。
【0032】図20の実験結果によれば、辺部に集中定
数素子15又は屈曲部22を介在したアンテナ素子1
a,1bは(図22に示すタイプB、図23に示すタイ
プC)、相当に長い直線状の辺部を有するアンテナ素子
1a,1b(図21に示すタイプAのl=1500m
m,l=1000mm,l=700mmの場合)に近似
した特性を有しており、アンテナ素子1a,1bの辺部
に集中定数素子15又は屈曲部22を介在することによ
って、アンテナ素子1a,1bの対向する一対の辺部3
a,3bを短く形成して、アンテナ素子1a,1b全体
の大きさを屋根瓦2など単位建築構成材の大きさまで短
縮し、面状アンテナ装置を屋根瓦2などの単位建築構成
材と一体化することが可能となることがわかる。
【0033】なお、前記実施例では、1又は2個のアン
テナ素子1を内外に配置しているが、これに代え、適用
周波数の異なる3個以上のアンテナ素子1を内外に3重
以上になるように配置してもよい。また、前記実施例で
は、アンテナ素子1の一方の辺部3の中途部にある辺部
4に給電点6を設けているが、これに代え、アンテナ素
子1の他方の辺部4の中途部に新たに辺部3を設け、こ
れに給電点を設置してもよい。
【0034】また、前記実施例では、屋根瓦2にアンテ
ナ素子1を組み込んでいるが、これに代え、外壁材その
他の建築構成材にアンテナ素子1を組み込むようにして
もよい。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、アンテナ素子の辺部に
集中定数素子15を介在しているので、アンテナ素子の
各エレメントの分布定数を集中定数素子15で置換し、
分布定数によって構成されるアンテナ素子と近似の効果
を得ることができ、従ってアンテナ装置全体の大きさを
屋根瓦2などの単位建築構成材の大きさまで短縮するこ
とが可能になり、アンテナ素子を屋根瓦など単位建築構
成材に容易に一体化することができる。
【0036】また、アンテナ素子1の辺部に、長い直線
状の辺部に置換可能な屈曲部22が介在されているの
で、アンテナ素子1の大きさを屋根瓦2などの単位建築
構成材の寸法内に収まるように、短縮することが可能に
なり、アンテナ素子を屋根瓦など単位建築構成材に容易
に一体化することができる。そして、アンテナ素子を組
み込んだ屋根瓦などの単位建築構成材を、通常の屋根瓦
などの施工と同等な手順で施工を行うことができ、特に
メンテナンスなどの場合に複雑な解体を行わなくてもよ
くなる。また、防水面においても、通常の場合と同様な
性能が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す正面図である。
【図2】同アンテナ素子のメインローブを示す図であ
る。
【図3】同アンテナ素子を屋根に設置した状態を示す正
面図である。
【図4】他の実施の形態を示す正面図である。
【図5】他の実施の形態を示す正面図である。
【図6】同集中定数素子を示す正面図である。
【図7】他の実施の形態を示す正面図である。
【図8】他の実施の形態を示す正面図である。
【図9】同アンテナ素子のメインローブを示す図であ
る。
【図10】他の実施の形態を示す正面図である。
【図11】他の実施の形態を示す正面図である。
【図12】他の実施の形態を示す正面図である。
【図13】他の実施の形態を示す正面図である。
【図14】他の実施の形態を示す正面図である。
【図15】他の実施の形態を示す正面図である。
【図16】他の実施の形態を示す正面図である。
【図17】同アンテナシート及びアンテナ素子の正面図
である。
【図18】同断面図である。
【図19】図15、図16に示すアンテナ素子と同等の
特性を有するアンテナ素子を示す正面図である。
【図20】本発明の面状アンテナ装置と従来の面状アン
テナ装置とのアンテナの特性を比較した場合の実験結果
を示すグラフである。
【図21】実験した従来の面状アンテナ装置のアンテナ
素子の各辺部の長さを示す正面図である。
【図22】実験した本発明従来の面状アンテナ装置のア
ンテナ素子の各辺部の長さを示す正面図である。
【図23】実験した本発明従来の面状アンテナ装置のア
ンテナ素子の各辺部の長さを示す正面図である。
【図24】従来例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 アンテナ素子 1a 低周波用アンテナ素子 1b 高周波用アンテナ素子 3 辺部 3a 辺部 3b 辺部 15 集中定数素子 16 コイル 22 屈曲部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 溝口 高宏 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内 (72)発明者 新美 裕史 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内 (72)発明者 石田 謙介 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナ素子(1)を備えた受信用面状
    アンテナ装置において、 前記アンテナ素子(1)の辺部に集中定数素子(15)
    が介在されていることを特徴とする受信用面状アンテナ
    装置。
  2. 【請求項2】 低周波用アンテナ素子(1a)と高周波
    用アンテナ素子(1b)とが内外二重になるように配置
    された受信用面状アンテナ装置において、 低周波用アンテナ素子(1a)の対向する辺部の中途部
    と、高周波用アンテナ素子(1b)の対向する辺部の中
    途部とに、集中定数素子(15)が夫々介在されている
    ことを特徴とする受信用面状アンテナ装置。
  3. 【請求項3】 前記集中定数素子(15)が、アンテナ
    素子の辺部の中途部を屈曲させて成ることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の受信用面状アンテナ装置。
  4. 【請求項4】 前記集中定数素子(15)が、アンテナ
    素子の辺部の中途部を分割すると共に、線状導体を卷回
    してなるコイル(16)の両端部を前記辺部の分割端部
    に接続して構成されていることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の受信用面状アンテナ装置。
  5. 【請求項5】 アンテナ素子(1)を備えた受信用面状
    アンテナ装置において、 前記アンテナ素子(1)の辺部に、長い直線状の辺部に
    置換可能な屈曲部(22)が介在されていることを特徴
    とする受信用面状アンテナ装置。
  6. 【請求項6】 アンテナ素子(1)を備えた受信用面状
    アンテナ装置において、 アンテナ素子(1)の大きさが単位建築構成材の寸法内
    に収まるように、アンテナ素子(1)の辺部に、長い直
    線状の辺部に置換可能な屈曲部(22)が介在され、前
    記単位建築構成材にアンテナ素子(1)が一体に設けら
    れていることを特徴とする受信用面状アンテナ装置。
JP26418195A 1995-03-22 1995-10-12 受信用面状アンテナ装置 Pending JPH08321719A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26418195A JPH08321719A (ja) 1995-03-22 1995-10-12 受信用面状アンテナ装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-63004 1995-03-22
JP6300495 1995-03-22
JP26418195A JPH08321719A (ja) 1995-03-22 1995-10-12 受信用面状アンテナ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08321719A true JPH08321719A (ja) 1996-12-03

Family

ID=26404085

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26418195A Pending JPH08321719A (ja) 1995-03-22 1995-10-12 受信用面状アンテナ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08321719A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7158820B2 (en) 2004-01-13 2007-01-02 Kabushiki Kaisha Toshiba Mobile communication terminal
JP2009089317A (ja) * 2007-10-03 2009-04-23 Dx Antenna Co Ltd 室内アンテナ装置
DE10247543B4 (de) * 2001-10-12 2010-11-25 Murata Mfg. Co., Ltd., Nagaokakyo-shi Schleifenantenne
JP2011004044A (ja) * 2009-06-17 2011-01-06 Nippon Soken Inc アンテナ装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10247543B4 (de) * 2001-10-12 2010-11-25 Murata Mfg. Co., Ltd., Nagaokakyo-shi Schleifenantenne
US7158820B2 (en) 2004-01-13 2007-01-02 Kabushiki Kaisha Toshiba Mobile communication terminal
JP2009089317A (ja) * 2007-10-03 2009-04-23 Dx Antenna Co Ltd 室内アンテナ装置
JP2011004044A (ja) * 2009-06-17 2011-01-06 Nippon Soken Inc アンテナ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100721742B1 (ko) 듀얼 스트립 안테나
US6426722B1 (en) Polarization converting radio frequency reflecting surface
US6140968A (en) Surface mount type circularly polarized wave antenna and communication apparatus using the same
US6218997B1 (en) Antenna for a plurality of radio services
US9509038B2 (en) Vehicle window glass and antenna
JPH09260925A (ja) アンテナ装置
JPH0374845B2 (ja)
JPH1028010A (ja) フラット・プレート・テレビ・アンテナ
US6512493B2 (en) Chip antenna
US20040021605A1 (en) Multiband antenna for mobile devices
KR100688074B1 (ko) 전방향성 원형편파 폴디드 마이크로스트립 안테나
JP2000278037A (ja) チップアンテナ
JPH08321719A (ja) 受信用面状アンテナ装置
JP5003627B2 (ja) 車両用ガラスアンテナ及び車両用窓ガラス
JPH0563435A (ja) アンテナ装置
JPH11214915A (ja) Tv用アンテナ素子およびアンテナ装置
US7126555B2 (en) Dipole antenna
CN108417970A (zh) 多频内置天线及无线终端
JPH01168101A (ja) 雨樋アンテナ
JPH07283651A (ja) 無指向性アンテナ、無指向性vhfアンテナ、無指向性uhfアンテナおよび無指向性vhf/uhfアンテナ
JPH08195611A (ja) 受信用面状アンテナ装置
JPH1032418A (ja) 平板状アンテナ
JP2003078343A (ja) 受信アンテナ
JPH084725Y2 (ja) アンテナ装置
JPH1041726A (ja) 平板状アンテナ