JP2009089317A - 室内アンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】占有空間が小さく、バランスが良く、デザイン的に新しい室内アンテナ装置を提供する。
【解決手段】この室内アンテナ装置は、UHFアンテナ1とVHFアンテナ3を備え、このVHFアンテナ3は、複数のアンテナ片5に分割されたループアンテナと、複数のアンテナ片5の各間に対応して設けられ、対応する2つのアンテナ片5間に接続されたコイル6とを含む。したがって、ロッドアンテナを使用していた従来に比べ、占有空間が小さくて済み、バランスが良くなり、デザイン的に新しい印象を与えることができる。
【選択図】図1
【解決手段】この室内アンテナ装置は、UHFアンテナ1とVHFアンテナ3を備え、このVHFアンテナ3は、複数のアンテナ片5に分割されたループアンテナと、複数のアンテナ片5の各間に対応して設けられ、対応する2つのアンテナ片5間に接続されたコイル6とを含む。したがって、ロッドアンテナを使用していた従来に比べ、占有空間が小さくて済み、バランスが良くなり、デザイン的に新しい印象を与えることができる。
【選択図】図1
Description
この発明は室内アンテナ装置に関し、特に、UHF放送とVHF放送の受信が可能な室内アンテナ装置に関する。
従来より、UHF放送とVHF放送の受信が可能な室内アンテナ装置がある。従来の室内アンテナ装置では、VHF放送を受信するアンテナとして伸縮および回動可能なロッドアンテナが使用されていた(たとえば、特許文献1参照)。
特開2006−94443号公報
しかし、従来の室内アンテナでは、ロッドアンテナを斜め上に伸長して使用する場合は、大きな占有空間が必要となり、その基端部に常に荷重が掛かり、重心位置が高くなり、バランスが悪くなるという問題があった(図17参照)。また、デザイン的に古いイメージがあった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、占有空間が小さく、バランスが良く、デザイン的に新しい室内アンテナ装置を提供することである。
この発明に係る室内アンテナ装置は、UHF放送を受信するためのUHFアンテナと、VHF放送を受信するためのVHFアンテナとを備えたものである。このVHFアンテナは、複数のアンテナ片に分割されたループアンテナと、複数のアンテナ片の各間に対応して設けられ、対応する2つのアンテナ片間に接続されたコイルとを含む。
好ましくは、各アンテナ片の長さは、UHF放送の電波の4分の1波長よりも短く設定されている。
また好ましくは、コイルのインダクタンスは、VHF放送の周波数の電流を流し、UHF放送の周波数の電流を遮断するように設定されている。
また好ましくは、アンテナ片の数は少なくとも8個である。
また好ましくは、VHFアンテナは、ループアンテナおよびコイルを覆うリング状のカバーを含む。
また好ましくは、VHFアンテナは、ループアンテナおよびコイルを覆うリング状のカバーを含む。
また好ましくは、VHFアンテナの内径はUHFアンテナの外径よりも大きく形成されており、UHFアンテナを水平に支持する支持台と、支持台とVHFアンテナの下端部との間に設けられ、VHFアンテナをUHFアンテナの一方側に垂直に保持する第1の状態と、VHFアンテナを倒してUHFアンテナの下方に収容する第2の状態とを有する保持機構とを備える。
また好ましくは、UHFアンテナの指向性は制御可能になっている。
この発明に係る室内アンテナ装置では、VHFアンテナは、複数のアンテナ片に分割されたループアンテナと、複数のアンテナ片の各間に対応して設けられ、対応する2つのアンテナ片間に接続されたコイルとを含む。したがって、コイルを用いて小型にしたループアンテナを使用するので、ロッドアンテナを使用していた従来に比べ、占有空間が小さくて済み、バランスが良くなり、デザイン的に新しい印象を与えることができる。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1による室内アンテナ装置の構成を示す側面図であり、図2は室内アンテナ装置を正面(図1の右側方向)から見た一部省略した図である。図1および図2において、この室内アンテナ装置は、UHF放送を受信するUHFアンテナ1と、UHFアンテナ1を水平に支持する支持台2と、VHF放送を受信するVHFアンテナ3と、支持台2の下端部の側面とVHFアンテナ3の下端部との間に設けられ、VHFアンテナ3を垂直に保持する第1の状態とVHFアンテナ3を水平に保持する第2の状態とを有する保持機構4とを備える。
図1は、この発明の実施の形態1による室内アンテナ装置の構成を示す側面図であり、図2は室内アンテナ装置を正面(図1の右側方向)から見た一部省略した図である。図1および図2において、この室内アンテナ装置は、UHF放送を受信するUHFアンテナ1と、UHFアンテナ1を水平に支持する支持台2と、VHF放送を受信するVHFアンテナ3と、支持台2の下端部の側面とVHFアンテナ3の下端部との間に設けられ、VHFアンテナ3を垂直に保持する第1の状態とVHFアンテナ3を水平に保持する第2の状態とを有する保持機構4とを備える。
VHFアンテナ3を使用する場合は、VHFアンテナ3の受信感度が良好になるように、使用者はUHFアンテナ1の奥側(図1の左側)にVHFアンテナ3を垂直に立てる。
また、VHFアンテナ3を使用せずにUHFアンテナ1のみを使用する場合は、VHFアンテナ3によってUHFアンテナ1の受信感度が低下するのを抑制するため、図3に示すように、VHFアンテナ3を水平に倒してUHFアンテナ1の下方に収容する。また、室内アンテナ装置を収納したり梱包する場合も、室内アンテナ装置の体積が小さくなるように、VHFアンテナ3を水平に倒してUHFアンテナ1の下方に収容する。
また、VHFアンテナ3を使用せずにUHFアンテナ1のみを使用する場合は、VHFアンテナ3によってUHFアンテナ1の受信感度が低下するのを抑制するため、図3に示すように、VHFアンテナ3を水平に倒してUHFアンテナ1の下方に収容する。また、室内アンテナ装置を収納したり梱包する場合も、室内アンテナ装置の体積が小さくなるように、VHFアンテナ3を水平に倒してUHFアンテナ1の下方に収容する。
図1に戻って、UHFアンテナ1の外径は214mmに設定されている。VHFアンテナ3の外径は240mmに設定され、その内径はUHFアンテナ1の外径よりも大きく設定されている。また、VHFアンテナ3は、UHFアンテナ1の中心から後方(図1の左側方向)に90mm離れた位置に立てられている。これにより、装置寸法の大型化を防止するとともに、VHFアンテナ3がUHFアンテナ1に与える悪影響を抑制している。また、VHFアンテナ3を立てたり寝かしたりするときに、UHFアンテナ1がVHFアンテナ3の邪魔になるのを防止している。
図4は、VHFアンテナ3の構成を示す図である。図4において、VHFアンテナ3は、8つのアンテナ片5と、7つのコイル6と、2つのコイル7を含む。アンテナ片5は、外径が9.5mmで長さが85mmのアルミニューム製のパイプで形成されている。8つのアンテナ片5で1つの円が形成されるように、各アンテナ片5にはアールが付けられてりる。8つのアンテナ片5は、ループアンテナを構成している。
ここで、アンテナ片5の長さを85mmとしたのは、アンテナ片5の長さをUHF放送の電波の4分の1波長よりも短くすることにより、アンテナ片5がUHF放送の電波を受信するのを防止し、アンテナ片5がUHFアンテナ1の受信感度に悪影響を与えるのを防止するためである。すなわち、この室内アンテナ装置が使用される米国では、UHF放送の電波の周波数の上限値は806MHzであり、その電波の4分の1波長が93mmである。そこで、余裕を見て、850MHzの電波の4分の1波長である88mmよりも短い85mmにアンテナ片5の長さを設定した。
また、VHF放送をループアンテナで受信するためには、ループアンテナのアンテナ長(周方向の長さ)をVHF放送の電波の1波長に相当する約1000mmにする必要があるが、それでは装置寸法が大型化してしまう。そこで、本願発明では、UHFアンテナ1の外径(214mm)と略等しい内径を有し、全長が680mm(=85mm×8)のループアンテナを8個のアンテナ片5に分割し、各アンテナ片5間にループアンテナのアンテナ長を電気的に伸ばすためのコイル6を接続した。コイル6は、たとえば、直径0.6mmの金属線をコイル径が6mmになるように6回巻き回したものである。
これにより、小型のループアンテナのアンテナ長を電気的に約1000mmにすることができ、VHF放送を受信することができた。また、コイル6のインダクタンスは、VHF放送の周波数の電流を流し、UHF放送の周波数の電流を遮断するように設定されている。これにより、VHFアンテナ3によってUHF放送の電波が受信されるのを防止することができ、VHFアンテナ3がUHFアンテナ1の受信感度に悪影響を与えるのを防止することができる。
なお、VHFアンテナ3の2つの給電点の各々には、インピーダンス整合を行なうためのコイル7が接続されている。コイル7は、たとえば、直径0.6mmの金属線をコイル径が6mmになるように4回巻き回したものである。
また、図5は、2つのアンテナ片5間にコイル6を接続する方法を示す断面図である。図5において、各アンテナ片5は、上述の通り、アルミニューム製のパイプで形成されている。各パイプの端部に外壁から内壁まで貫通する孔を開け、2つのパイプの孔にコイル6の2本の脚部をそれぞれ挿入し、各脚部と孔を半田8で固定する。これにより、コイル6により、2つのアンテナ片5を確実に接続することができる。なお、各アンテナ片5間をプラスチック製のコネクタで接続および固定してもよいし、VHFアンテナ3全体をリング状のプラスチック製カバーで覆ってもよい。
図6は、UHFアンテナ1の要部を示す平面図である。図6において、このアンテナ装置は、同一平面上において中心点の周りに等角度間隔で順次配置された4つのアンテナ素子11〜14を備える。アンテナ素子11〜14は、それぞれ給電点P1〜P4を有する。アンテナ素子11と13、およびアンテナ素子12と14は、それぞれダイポールアンテナを構成している。
アンテナ素子11〜14の各々は、ファン形(扇形)のダイポール素子15と、導線部16,17とを含む。給電点P1〜P4は、それぞれアンテナ素子11〜14のダイポール素子15の基端部(中心点側の部分)に設けられている。導線部16,17は、ダイポール素子15の両側の2辺に沿って設けられる。導線部16,17の一方端は、ダイポール素子15の先端部(中心点と反対側の部分)に接続されている。各導線部16の他方端は、隣接するアンテナ素子の導線部17の他方端に接続されるとともに、対向する導線部16,17に接続されている。導線部16,17を設けたことにより、アンテナ装置の特性の向上と小型化が図られている(たとえば特開2006−157209号公報参照)。
アンテナ素子11〜14は、プリント基板上に形成され、プラスチック製のカバーで覆われている。アンテナ素子11〜14は水平に配置され、たとえばアンテナ素子12の方向が主なUHFテレビ放送局の方向に向けられる。中心点から見てアンテナ素子12の方向を0度とする。UHFアンテナ1の指向性は、複数のUHFテレビ放送局のうちの視聴者によって選択されたUHFテレビ放送局の方向に制御される。
UHFアンテナ1の8字指向性を0度方向(前方)および180度方向(後方)に向ける場合は、アンテナ素子11,13によって受信した電波を給電点P1,P3を介してテレビ受信機に与える。0度方向から送信された電波は、アンテナ素子11,13で受信され、給電点P1,P3を介してテレビ受信機に与えられる。また、180度方向から送信された電波は、アンテナ素子11,13で受信され、給電点P1,P3を介してテレビ受信機に与えられる。したがって、UHFアンテナ1の指向性は、0度方向および180度方向で受信感度が最大になる8字指向性となる。
また、UHFアンテナ1の8字指向性を90度方向(右横方向)および270度方向(左横方向)に向ける場合は、アンテナ素子12,14によって受信した電波を給電点P2,P4を介してテレビ受信機に与える。90度方向から送信された電波は、アンテナ素子12,14で受信され、給電点P2,P4を介してテレビ受信機に与えられる。また、270度方向から送信された電波は、アンテナ素子12,14で受信され、給電点P2,P4を介してテレビ受信機に与えられる。したがって、UHFアンテナ1の指向性は、90度方向および270度方向で受信感度が最大になる8字指向性となる。
また、UHFアンテナ1の8字指向性を45度方向(右斜め前方向)および225度方向(左斜め後方向)に向ける場合は、アンテナ素子11,13によって受信した電波とアンテナ素子12,14によって受信した電波とを合成してテレビ受信機に与える。したがって、UHFアンテナ1の指向性は、45度方向および225度方向で受信感度が最大になる8字指向性となる。
また、UHFアンテナ1の8字指向性を135度方向(右斜め後方向)および315度方向(左斜め前方向)に向ける場合は、アンテナ素子11,13によって受信した電波の位相を反転させた電波とアンテナ素子12,14によって受信した電波とを合成してテレビ受信機に与える。したがって、UHFアンテナ1の指向性は、135度方向および315度方向で受信感度が最大となる8字指向性となる。
図7は、この室内アンテナ装置に内蔵されているアンテナ制御回路20の構成を示す回路ブロック図である。図7において、アンテナ制御回路20は、信号入力端子T1〜T3、信号入出力端子T4、アンプ21〜23、スイッチ24〜30、終端抵抗素子31,32、位相反転器33、合成器34、高域フィルタ(HPF)35、帯域フィルタ(BPF)36、電源部37、検波部38、および制御部39を含む。
信号入力端子T1には、図6のアンテナ素子12,14で受信した高周波信号(電波)U1が入力される。信号入力端子T2には、図6のアンテナ素子11,13で受信した高周波信号U2が入力される。信号入力端子T3には、図4のVHFアンテナ3で受信した高周波信号V1が入力される。信号入出力端子T4は、CEA909規格対応のSTB(Set Top Box)に接続される。
アンプ21,22は、それぞれ高周波信号U1,U2を増幅する。スイッチ24は、アンプ21によって増幅された高周波信号U1を通過させるか、アンプ21の出力ノードを終端抵抗素子31を介して接地させる。スイッチ25,26は、スイッチ24を通過した高周波信号U1をそのまま通過させるか、位相反転器33によって位相反転させて通過させる。スイッチ27は、アンプ22によって増幅された高周波信号U2を通過させるか、アンプ22の出力ノードを終端抵抗素子32を介して接地させる。
合成器34は、高周波信号U1,U2を合成する。高域フィルタ35は、合成器34の出力信号U12から不要な周波数成分を除去する。帯域フィルタ36は、VHFアンテナ3で受信された高周波信号V1から余分な周波数成分を除去する。スイッチ28は、高域フィルタ35を通過した高周波信号U12と帯域フィルタ36を通過した高周波信号V1のうちのいずれか一方の高周波信号を選択する。スイッチ29,30は、スイッチ28を通過した高周波信号U12をそのまま通過させるか、スイッチ28を通過した高周波信号V1をアンプ23によって増幅させて通過させる。スイッチ30を通過した高周波信号U12またはV1は、信号入出力端子T4を介してSTBに供給される。
STBは、CEA909規格に準拠したアンテナ制御信号をASK変調し、その信号を直流電源電圧(12V)に重畳して信号入出力端子T4に与える。電源部37は、信号入出力端子T4を介して与えられた直流電源電圧をアンテナ制御回路20全体に供給する。検波部38は、信号入出力端子T4を介して与えられたアンテナ制御信号をA/D変換して制御部39に与える。制御部39は、検波部38から与えられたアンテナ制御信号に従って、アンプ21〜23の各々のオン/オフ制御と、スイッチ24〜30の各々の切換制御を行なう。
アンテナ制御信号によってUHFアンテナ1の指向性を0度方向および180度方向に制御することが指示された場合は、アンプ21がオフされ、アンプ21の出力ノードがスイッチ24および終端抵抗素子31を介して接地される。一方、アンプ22はオンされ、高周波信号U2は、アンプ22で増幅され、スイッチ27、合成器34、高域フィルタ35、スイッチ28〜30、および信号入出力端子T4を介してSTBに供給される。
アンテナ制御信号によってUHFアンテナ1の指向性を90度方向および270度方向に制御することが指示された場合は、アンプ22がオフされ、アンプ22の出力ノードがスイッチ27および終端抵抗素子32を介して接地される。一方、アンプ21はオンされ、高周波信号U1は、アンプ21で増幅され、スイッチ24,25、位相反転器33、スイッチ26、合成器34、高域フィルタ35、スイッチ28〜30、および信号入出力端子T4を介してSTBに供給される。
アンテナ制御信号によってUHFアンテナ1の指向性を45度方向および225度方向に制御することが指示された場合は、アンプ21,22がオンされる。高周波信号U1は、アンプ21で増幅され、スイッチ24〜26を介して合成器34に供給される。高周波信号U2は、アンプ22で増幅され、スイッチ27を介して合成器34に供給される。高周波信号U1,U2は合成器34で合成される。合成器34の出力信号U12は、高域フィルタ35、スイッチ28〜30、および信号入出力端子T4を介してSTBに供給される。
アンテナ制御信号によってUHFアンテナ1の指向性を135度方向および315度方向に制御することが指示された場合は、アンプ21,22がオンされる。高周波信号U1は、アンプ21で増幅され、スイッチ24,25を通過し、位相反転器33で位相反転され、スイッチ26を通過して合成器34に供給される。高周波信号U2は、アンプ22で増幅され、スイッチ27を介して合成器34に供給される。高周波信号U1,U2は合成器34で合成される。合成器34の出力信号U12は、高域フィルタ35、スイッチ28〜30、および信号入出力端子T4を介してSTBに供給される。
アンテナ制御信号によってVHFアンテナ3を選択することが指示された場合は、アンプ21,22はオフされる。VHFアンテナ3で受信された高周波信号V1は、帯域フィルタ36で余分な周波数成分を除去され、スイッチ28,29を通過し、アンプ23で増幅され、スイッチ30および信号入出力端子T4を介してSTBに供給される。
図8は、図4に示したVHFアンテナ3の利得の周波数特性を示す図である。図8に示すように、米国におけるVHF放送の周波数帯域である170〜222MHzの全域において、高い利得が得られた。また、図9に示すように、0度方向および180度方向で受信感度が最大になる8字指向性が得られた。なお、指向性の測定においては、図4の紙面に垂直な方向をVHFアンテナ3の0度方向および180方向とし、185MHzの高周波信号を使用した。
また、図10および図11は、UHFアンテナ1の利得の周波数特性を示す図である。図10は、VHFアンテナ3を除去してUHFアンテナ1のみで測定したものであり、図11は、図1で示したようにVHFアンテナ3をセットした状態でUHFアンテナ1の利得を測定したものである。図10および図11に示すように、VHFアンテナ3の有無による利得の変化は小さかった。いずれの場合においても、米国におけるUHF放送の周波数帯域である470〜806MHzの全域において、高い利得が得られた。
また、図12および図13は、UHFアンテナ1の指向性を示す図である。図12は、VHFアンテナ3を除去してUHFアンテナ1のみで測定したものであり、図13は、図1で示したようにVHFアンテナ3をセットした状態でUHFアンテナ1の指向性を測定したものである。図12および図13に示すように、UHFアンテナ1は8字指向性を示し、VHFアンテナ3の有無による指向性の変化は小さかった。なお、指向性の測定においては、0度方向および180方向の8字指向性を測定し、500MHzの高周波信号を使用した。
[比較例1]
実施の形態1では、図4で示したように、全長が680mm(=85mm×8)のループアンテナを8個のアンテナ片5に等分割し、各アンテナ片5間にループアンテナのアンテナ長を電気的に伸ばすためのコイル6を接続して、VHFアンテナ3を形成した。これに対して、この比較例1では、全長が750mm(=125mm×6)のループアンテナを6つのアンテナ片に等分割し、各アンテナ片間にコイル6を接続して、VHFアンテナを形成した。
実施の形態1では、図4で示したように、全長が680mm(=85mm×8)のループアンテナを8個のアンテナ片5に等分割し、各アンテナ片5間にループアンテナのアンテナ長を電気的に伸ばすためのコイル6を接続して、VHFアンテナ3を形成した。これに対して、この比較例1では、全長が750mm(=125mm×6)のループアンテナを6つのアンテナ片に等分割し、各アンテナ片間にコイル6を接続して、VHFアンテナを形成した。
図14は、比較例1のVHFアンテナの利得の周波数特性を示す図であって、図8と対比される図である。図8および図14から分かるように、比較例1のVHFアンテナの方が実施の形態1のVHFアンテナ3よりも利得が低かった。
また、図15は、比較例1のVHFアンテナをセットした状態で測定したUHFアンテナ1の利得の周波数特性を示す図であって、図11と対比される図である。図11および図15から分かるように、比較例1のVHFアンテナをセットしたときの方がUHFアンテナ1の利得の低下が大きかった。
また、図16は、比較例1のVHFアンテナ3をセットした状態で測定したUHFアンテナ1の8字指向性を示す図であって、図13と対比される図である。図13および図16から分かるように、比較例1のVHFアンテナをセットしたときの方がUHFアンテナ1の8字指向性の劣化が大きかった。以上より、この室内アンテナ装置では、ループアンテナを8つ以上に分割してアンテナ片の長さを85mm以下にすることが好ましいと考えられる。
[比較例2]
図17(a)は、実施の形態1の比較例2となる室内アンテナ装置の構成を示す平面図であり、図17(b)はその正面図である。図17(a)(b)において、この室内アンテナ装置は、UHF放送を受信するためのUHFアンテナ41と、UHFアンテナ41を平行に支持する支持台42と、支持台42の下端部の側面に固定された脚部43,44と、それぞれ脚部43,44の先端部に設けられ、VHF放送を受信するためのロッドアンテナ45,46とを備える。ロッドアンテナ45,46の基端部は、それぞれ脚部43,44の先端部に回動自在に保持されている。ロッドアンテナ45,46の各々は、太さの異なる複数のアンテナ片で構成され、伸縮可能に形成されている。
図17(a)は、実施の形態1の比較例2となる室内アンテナ装置の構成を示す平面図であり、図17(b)はその正面図である。図17(a)(b)において、この室内アンテナ装置は、UHF放送を受信するためのUHFアンテナ41と、UHFアンテナ41を平行に支持する支持台42と、支持台42の下端部の側面に固定された脚部43,44と、それぞれ脚部43,44の先端部に設けられ、VHF放送を受信するためのロッドアンテナ45,46とを備える。ロッドアンテナ45,46の基端部は、それぞれ脚部43,44の先端部に回動自在に保持されている。ロッドアンテナ45,46の各々は、太さの異なる複数のアンテナ片で構成され、伸縮可能に形成されている。
この比較例2では、ロッドアンテナ45,46の各々を完全に伸ばして水平面から30度の傾きで設置すると、ロッドアンテナ45,46の先端間が1400mmとなり、室内に設置するにはかなり大型になる。また、ロッドアンテナ45,46の基端部に常に荷重が掛かり、ロッドアンテナ45,46の重心が高くなり、バランスが悪い。また、デザイン的にも古い印象を与える。
これに対して、実施の形態1では、VHFアンテナ3の幅および高さが240mmであり、比較例2よりもかなり小さくなる。また、使用時はVHFアンテナ3を垂直に立てて使用するので、バランスが良い。また、デザイン的にも新しい印象を与える。
図18は、ロッドアンテナの利得の周波数特性を示す図であって、図8と対比される図である。また,図19は、ロッドアンテナの指向性を示す図であって、図9と対比される図である。ロッドアンテナの長さは、1050mmにセットした。図18および図8から分かるように、ロッドアンテナの方が本願のVHFアンテナ3よりも利得が低い。
[実施の形態2]
図20は、この発明の実施の形態2による室内アンテナ装置の構成を示す断面図であり、図21は、その組立分解図である。図20および図21において、この室内アンテナ装置では、円形のトレイ50の底の中央部に形成された凹部50a内に、図7に示したアンテナ制御回路20が搭載された基板51が収容されている。トレイ50の底の外周部には、図6に示したアンテナ素子11〜14が形成されたプリント基板52が載置され、トレイ50の開口部は円形の蓋部材53で閉蓋されている。
図20は、この発明の実施の形態2による室内アンテナ装置の構成を示す断面図であり、図21は、その組立分解図である。図20および図21において、この室内アンテナ装置では、円形のトレイ50の底の中央部に形成された凹部50a内に、図7に示したアンテナ制御回路20が搭載された基板51が収容されている。トレイ50の底の外周部には、図6に示したアンテナ素子11〜14が形成されたプリント基板52が載置され、トレイ50の開口部は円形の蓋部材53で閉蓋されている。
トレイ50は、丸椅子状の支持台54によって水平に支持されている。支持台54の下端部の側面には脚部55が設けられており、脚部55の先端部にはVHFアンテナ56を水平または垂直に保持する保持部60が設けられている。VHFアンテナ56は、図4で示したVHFアンテナ3および2つのコイル7と、それらを収容したリング状のプラスチックカバー57とを含む。プラスチックカバー57の内径は、トレイ50の外径よりも若干大きく設定されている。プラスチックカバー57の対向する2つの端面の各々には、円形のカム58が設けられている。VHFアンテナ56で受信した高周波信号は、2つのカム58の中央部から引き出された2本の電線59を介して基板51に与えられる。
VHFアンテナ56の2つのカム58は、図21に示すように、保持部60の両側に開けられた2つの窓部60aから保持部60内に挿入される。また、底板61が複数のビス62によって室内アンテナ装置の下端に取り付けられる。底板61の端部の上面には、2つのカム58を支持するための支持部材63が設けられている。各カム58は、図20に示すように、保持部60の天井部に設けられた凸部60bと支持部材63とにより、上下から挟持される。また、底板61のうちの支持部材63が設けられている端部は、ビス62で固定されておらず、弾性を有する。このため、支持部材63およびカム58は、凸部60bに付勢され、安定に保持される。
図22は、カム58の構成を示す図である。図22において、カム58は、円板の外周部のうちの90度分を小径に加工し、さらに小径部58aの両端部に凸部60bの先端を挿入するための浅い溝58b,58cをそれぞれ形成したものである。VHFアンテナ56を水平に倒している場合は凸部60bの先端が溝58bに挿入され、VHFアンテナ56を垂直に立てた場合は凸部60bの先端が溝58cに挿入される。VHFアンテナ56を水平状態から垂直状態に変えるときは、図23に示すように、凸部60bの先端が小径部58bに当接している。このとき、底板61の端部が下方に撓むので、VHFアンテナ56をスムーズに動かすことができる。
なお、図24に示すように、カム58の外周部のうちの270度分を小径に加工し、その小径部58aの両端部に凸部60bの先端を挿入するための浅い溝58b,58cをそれぞれ形成してもよい。この場合は、VHFアンテナ56を水平状態から垂直状態に変えるときは、VHFアンテナ56を底板61の下方を通して270度回転させる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,41 UHFアンテナ、2,42,54 支持台、3,56 VHFアンテナ、4 保持機構、5 アンテナ片、6,7 コイル、8 半田、11〜14 アンテナ素子、15 ダイポール素子、16,17 導線部、P1〜P4 給電点、T1〜T3 信号入力端子、T4 信号入出力端子、21〜23 アンプ、24〜30 スイッチ、31,32 終端抵抗素子、33 位相反転器、34 合成器、35 高域フィルタ、36 帯域フィルタ、37 電源部、38 検波部、39 制御部、43,44,55 脚部、45,46 ロッドアンテナ、50 トレイ、50a 凹部、51 基板、52 プリント基板、53 蓋部材、57 プラスチックカバー、58 カム、58a 小径部、58b,58c 溝、59 電線、60 保持部、60a 窓部、60b 凸部、61 底板、62 ビス、63 支持部材。
Claims (7)
- UHF放送を受信するためのUHFアンテナと、
VHF放送を受信するためのVHFアンテナとを備え、
前記VHFアンテナは、
複数のアンテナ片に分割されたループアンテナと、
前記複数のアンテナ片の各間に対応して設けられ、対応する2つのアンテナ片間に接続されたコイルとを含む、室内アンテナ装置。 - 各アンテナ片の長さは、前記UHF放送の電波の4分の1波長よりも短く設定されている、請求項1に記載の室内アンテナ装置。
- 前記コイルのインダクタンスは、前記VHF放送の周波数の電流を流し、前記UHF放送の周波数の電流を遮断するように設定されている、請求項1または請求項2に記載の室内アンテナ装置。
- 前記アンテナ片の数は少なくとも8個である、請求項1から請求項3までのいずれかに記載の室内アンテナ装置。
- 前記VHFアンテナは、前記ループアンテナおよび前記コイルを覆うリング状のカバーを含む、請求項1から請求項4までのいずれかに記載の室内アンテナ装置。
- 前記VHFアンテナの内径は前記UHFアンテナの外径よりも大きく形成されており、
前記UHFアンテナを水平に支持する支持台と、
前記支持台と前記VHFアンテナの下端部との間に設けられ、前記VHFアンテナを前記UHFアンテナの一方側に垂直に保持する第1の状態と、前記VHFアンテナを倒して前記UHFアンテナの下方に収容する第2の状態とを有する保持機構とを備える、請求項1から請求項5までのいずれかに記載の室内アンテナ装置。 - 前記UHFアンテナの指向性は制御可能になっている、請求項1から請求項6までのいずれかに記載の室内アンテナ装置。
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JP2007180757A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Yokowo Co Ltd | 複数周波数帯用アンテナ |
-
2007
- 2007-10-03 JP JP2007259843A patent/JP2009089317A/ja active Pending
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