JPS631908Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本願の考案になる快眠枕（以下単に本願考案と
いう。）は、元来わが国の人が就寝の際に使用す
る枕を対象として、如何様にして快眠が得られる
か、就寝時に人間の頭を安らかに支え快く眠らせ
ることを目的としてなされたもので、従来の枕に
比して、十分に快眠が得られると共に硬からず柔
かからず長期の使用に対しても変形することのな
い様にしたものである。

本願考案についてその構成と作用とを実施例に
ついて述べる。本願考案の主体である枕胴芯
は、第１図および第２図に示す様に、断面形状が
正方形の四隅を円弧状に缺いた角筒状の、ゴム又
は合成樹脂造のスポンジ体で、このスポンジ体を
製作するとき、その体中に細長いスプリングスプ
リングコイルをコイル状とした弾性体を埋め込
んだものであつて、スポンジの弾性にスプリング
の弾性を付加して、枕胴芯を硬くもなく柔かに
過ぎる様なこともなく人の頭を支える様にしたも
のである。

次に前述の枕胴芯の周囲を囲むそば殻入りの
断熱体について述べる。そば殻入りの断熱体
は、第３図および第４図に示す様に、まづ平面形
状が長方形の二枚の布を重ね合わせ、布の周辺線
の辺Ａ，Ｂ，Ｃを縫合わせ、ついで辺Ａを等分し
た点から辺Ｂ，Ｃに平行な縫目線１７〜２０を縫
合わせる。その場合、二枚の布は辺Ｄにて開口し
た細長い袋が横につながつたいくつかの袋を形成
し、そのそれぞれの袋中に、辺Ｂ（又は辺Ｃ）を
等分した点から辺Ａに平行な縫目線１〜１５の内
の辺Ａに最も近い縫目線１までを満す様にそば殻
を入れ、その後に縫目線１を縫合わせ、以下同様
の手順でそば殻を封入しつつ各縫目線２，３……
１５および周辺線の辺Ｄを縫合せて、そば殻入り
断熱体を作り上げる。この平板状のそば殻入り
断熱体の辺Ａおよび辺Ｄを縫合わせ角筒状とし
たものを、枕胴芯に被せ、さらにこれに布を
被覆しその開合部を縫合わせ枕を完成する。そば
殻入り断熱体は、これを枕胴芯に被せた場
合、その表面は凹凸があつて頭を載せたとき、部
分接触しかしないので頭の放熱を助け、そば殻本
来の冷却性により人間に快い感じを与えると共
に、断熱体として枕全体の温度の上昇を防止し、
常に快い感じを保持する。

以上に述べた様に、本願考案は、枕胴芯の有す
る弾性とそば殻入り断熱体の断熱性とにより、就
寝時に使用する人間に極めて快く十分に睡眠が得
られるというすぐれた効果を発揮するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は第２図中に示す断面ａ〜ａにおける本
願考案の枕胴芯の断面図、第２図は枕胴芯の側面
図、第３図はそば殻入り断熱体の平面図、第４図
はそば殻入り断熱体の断面図、第５図は本願考案
の快眠枕の斜視図で、一部にその断面の態様を示
してある。 ……枕胴芯、……弾性体、……そば殻入
り断熱体、Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ……断熱体の周辺線
名、１〜１５……縦方向縫目線、１７〜２０……
横方向縫目線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 図に示し考案の詳細な説明の項で述べる様に、
   断面形状が正方形の四隅を円弧状に缺いた角筒状
   の、ゴム又は合成樹脂造のスポンジ状の枕胴芯中
   に、細長いスプリングコイルをコイル状とした弾
   性体を埋め込んだ枕胴芯を、平面形状が長方形の
   二枚の布を重ね合わせ、それを周辺線および周辺
   線に平行な縦横方向の縫目線間に出来る長方形部
   分にそば殻を分割封入する様に、周辺線および周
   辺線に平行な縦横方向の縫目線を縫合してなるそ
   ば殻入りの断熱体にて被覆したものを、布にて被
   覆してなる快眠枕。