JPS63190764A - セラミツクス成形体の焼成方法及び焼成支持具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、セラミックス成形体の焼成方法及び焼成支持
具に関する。

［従来技術］ セラミックス製の成形体であるパイプ、棒、柱等成形体
においては、その焼成時に直線性が損なわれないように
支持し、焼成後回能なかぎり曲りの少ない製品を得るこ
とが必要であり、従来は成形体を平板上に水平に寝かせ
るかまたは筒状の支持具内に垂直に立てて焼成している
。

［発明が解決しようとする問題点］ 然し乍ら、これらの方法のうち前者においては、反りが
無くてしかも焼成時反りを生じない大きさの平板が無い
ため成形体には焼成時曲りを生じ、焼成後の製品（以下
単に製品という）の直線性には自ら限界がある。また、
後者の方法においても成形体を垂直に立てることが困難
であり、焼成前に少しでも傾いていると焼成時に曲りが
生じ、特に自重が影響してその曲りが増大することとな
って、この方法においても焼成後の製品の直線性には限
界がある。

従って、本発明の主たる目的は、製品の直線性を著しく
向上させ得る成形体の焼成方法及び焼成支持具を提供す
ることにある。

［問題点を解決するための手段］ 本願の第１の発明はセラミックス製の成形体の焼成方法
であり、当該焼成方法は、前記成形体の一端またはその
近傍に同成形体の軸方向に直交して外方へ延びる突出部
を設け、同成形体を前記突出部にて焼成炉内に設置され
る焼成支持具に掛止めして吊下状に支持して焼成するこ
とを特徴とするものである。

また、本願の第２の発明は前記成形体の焼成時の支持具
であり、当該支持具は少なくとも上端が開口し焼成炉内
にて立設される筒体と同筒体の上端開口縁部に組付けら
れる支持盤を備え、同支持盤は複数に分割されて分割板
が前記筒体の上端開口縁部に横方向への移動を規制され
て着脱可能に組付けられ、かつこれら各分割板の互に対
向する接合端部には前記成形体の外周形状に対応する形
状の切欠部を備えていることを特徴とするものである。

本発明におけるセラミックス製の成形体としてはその種
類を問わないが、焼成収縮の殆ど生じない焼結窒化珪素
、窒化珪素と炭化珪素、その他の複合体等非酸化物セラ
ミックスの焼成前の成形体が特に有効である。また、成
形体に形成する突出部としては同成形体を吊下状に掛止
する機能を備えていればその形状を問わないが、外向フ
ランジ等が極めて有効である。かかる突出部は成形体と
一体に形成してもよく、また同成形体に友素地で接合し
てもよい。

［発明の作用・効果］ 而して、本発明の焼成方法によれば、成形体を突出部に
て焼成支持具に掛止めすると同成形体は宙吊り状態にな
る。このため、成形体の突出部が正確に形成されている
場合同成形体が垂直状態で宙吊りになることは勿論であ
るが、前記突出部が正確に形成されていなくて掛止め時
わずかに傾いて宙吊りになる場合においても、同成形体
は自重により焼成中に漸次垂直状態に是正される。従っ
て、焼成後の製品の直線性が従来に比して著しく向上す
る。

また、本発明の焼成支持具によれば、支持盤を構成する
各分割板の１枚を筒体の上端部に組付けて、同分割板の
切欠部に所定の成形体を側方または上方から嵌合して次
の分割板を同様に組付ければ、上記成形体はこれら両分
側板にて吊下状に支持される。かかる作業を繰り返し行
って全ての分割板を組付ければ所定本数の成形体が全て
吊下状に組付けられ、垂直状態で宙吊りとなる。従って
、当該支持具においては、支持盤に設けた各支持穴に成
形体を挿通して支持する必要がなく、かかる作業時に発
生する成形体の損傷を大幅に低減できるとともに、作業
効率を大幅に向上させることができる。

［実施例］ 以下本発明の詳細な説明するに、第１図〜第３図には本
発明の焼成方法における支持方法の３例が示されている
。第１図に示す第１の支持方法は焼成支持具を構成する
支持盤を複数の板に分割し、各分割板１ａ、１ｂにてセ
ラミックス製の成形体Ａ１の外向フランジＡ２を掛止め
するもので、これにより成形体Ａ１は吊下状に支持され
る。第２図に示す第２の支持方法は成形体Ａ１を支持板
２の貫通穴２ａに挿通し、同支持板２上に外向フランジ
Ａ２を掛止めして吊下状に支持するものである。第３図
に示す第３の支持方法は支持具を構成する２本の支持棒
３ａ、３ｂに成形体ＡＩの外向フランジＡ２を掛止めし
、同成形体Ａ１を吊下状に支持するものである。本発明
の焼成方法においてはこれらのいずれの支持方法を採用
してもよいが、第４図〜第６図には最も好ましい焼成支
持具が示されている。

当該支持具はカーボン製のもので、上端が開口する筒体
１０と支持盤２０を備えている。筒体１０は有底の第１
円筒１１、第２円筒１２及び第３円筒１３を積層して構
成されている。第３円筒１３の上端開口縁部には、多数
の係合凹所１３ａ、１３ａ、、、が形成されている。支
持盤２０は第３円筒１３の上端開口縁部に組付けられる
もので、略平行に複数分割されている。本実施例におい
ては８つに分割されている。各分割板２１〜２８の両端
にはそれぞれ係り凸部２１ａ〜２８ａが突設されており
、各分割板２１〜２８はそれらの係合凸部２１ａ〜２８
ａを第３円筒１３の所定の係合凹所１３ａ、１３ａ・・
・に係合させることにより、同円筒１３の上端開口縁部
に横方向への移動を規制されて組付けられる。また、各
分割板２１〜２８の互に対向する接合端部には、互に対
向する切欠部２１ｂ〜２８ｂが多数形成されている。

本実施例においては半円形に形成されているが、切欠部
の形状は支持すべき成形体の大きさ、形状等により適宜
変更される。かかる焼成支持具においては、円筒また円
柱状の成形体Ａ１が例えば第６図に示すように順次支持
されている。すなわち、筒体１０の第３円筒１３の上端
開口縁部に先づ第１分割板２１を組付けて同分割板２１
の各切欠部２１ｂに成形体Ａ１を受台にて側部を受承し
てまたはそのまま嵌合し、次いで第２分割板２２を第３
円筒１３の上端開口縁部に組付ける。これにより、各成
形体Ａ１はその外向フランジＡ２にて再分割板２１．２
２上に吊下状に支持され、垂直状態で宙吊りとなる。こ
の作業を繰り返し行って残りの分割板２３から２８まで
を全て組付ければ、多数の成形体Ａ１が吊下状に支持さ
れて第４図に示すように垂直状態で宙吊りとなる。この
ように支持された多数の成形体Ａ１はそのままの状態で
、または第３円筒１３の上端開口縁部に載置した蓋体１
４により覆蓋され所定の雰囲気の下、例えば１２００〜
２５００°Ｃの温度で焼成される。従って、当該支持具
においては、支持盤に支持穴を多数設けて各支持穴に成
形体を挿通して支持する場合に比し、支持作業時に発生
する成形体の損傷を大幅に低減させることができるとと
もに、作業効率を大幅に向上させることができる。

次に、当該支持具を用いて、珪素粉末の泥漿鋳込みまた
は押出し成形により形成された成形体くペイプ）を吊下
状に支持し、窒素雰囲気中１２５０”Ｃで約２０時間焼
成しさらに１４００°Ｃで焼成する焼結窒化珪素の製造
実験を行った場合の、製品の直線性の結果を示す。なお
、各試料はいずれも上端部に外向フランジを有する長さ
１．５ｍのもので、互に径を異にするものである。

また、直線性の値はダイヤルゲージにより測定した長さ
１．５ｍ当りの最大向り量ｍｍの値である。

この直線性の値については、当該支持具を用いて同じパ
イプを支持盤にて支持して筒体の底部上に起立させて焼
成した場合の値を比較例の値とし、実施例の値と対応さ
せた。

（以下余白）

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本発明の焼成方法における３つの支持
方法をそれぞれ示す概略説明図、第４図〜第６図は本発
明の焼成支持具の一例を示すもので、第４図は同支持具
の縦断側面図、第５図は同支持具の平面図、第６図は同
支持具の一部省略斜視図である。 符号の説明 １０・・・筒体、１３ａ・・・係合凹所、２０・・・支
持盤、２１〜２８・・・分割板、２１ａ〜２８ａ・・・
係合凸部、２１ｂ〜２８ｂ・・・切大部。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）セラミックス製の成形体であるパイプ、棒、柱等
   成形体の一端またはその近傍に同成形体の軸方向に直交
   して外方へ延びる突出部を設け、同成形体を前記突出部
   にて焼成炉内に設置される焼成支持具に掛止めして吊下
   状に支持して焼成することを特徴とするセラミックス成
   形体の焼成方法。
2. （２）セラミックス製の成形体を焼成炉内で吊下状に支
   持する焼成支持具であり、当該支持具は少なくとも上端
   が開口し焼成炉内にて立設される筒体と同筒体の上端開
   口縁部に組付けられる支持盤を備え、同支持盤は複数に
   分割されて各分割板が前記筒体の上端開口縁部に横方向
   への移動を規制されて着脱可能に組付けられ、かつこれ
   ら各分割板の互に対向する接合端部には前記成形体の外
   周形状に対応する形状の切欠部を備えていることを特徴
   とするセラミックス成形体の焼成支持具。