JPS63190076A - 飲食・宴会用リネン物の洗浄方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ホテル、旅館及び飲食店などで飲食・宴会用
に使用されるテーブルクロス、ナプキンなど（飲食・宴
会用リネン物）の洗浄方法に関する。

〔従来の技術及びその問題点〕

従来、一般の油脂汚れ衣料に対してはアルカリ洗浄が有
効であるとされており、テーブルクロスなどの洗浄にあ
たっても、アルカリ溶液で予備洗浄後、漂白剤及び洗剤
を併用して本洗浄するか、あるいは漂白剤、アルカリビ
ルダー及び洗剤を併用して６０〜８０℃の高温で洗浄す
る方法が行われてきた。

しかしながら、これらの洗浄方法によってもテーブルク
ロスなどの油脂汚れの除去は不十分であり、また残存し
た汚れは乾燥及び仕上工程を経ることで更に除去が困難
になるという問題があった。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明者らは上記の如き問題の原因を究明すベく鋭意研
究の結果、テーブルクロス、ナプキーンなどの中華系、
洋食系の動植物系油脂による汚れは油脂そのものに含ま
れる色素、あるいは調味料、ソースなどに由来する色素
と共存した複合汚れを形成しており、単純な油脂汚れと
異なっていることが判明した。

そこで、本発明者らは、更にかかる複合汚れの完全な洗
浄を目的として研究を重ねた結果、以下に示す２段階の
洗浄方法が有効であることを見い出し、本発明を完成す
るに到った。

即ち、本発明は、飲食・宴会用リネン物をｐＨ１，５〜
４の酸溶液で予備洗浄後、漂白剤、アルカリビルダー及
び洗剤を含む水溶液で本洗浄することを特徴とする飲食
・宴会用リネン物の洗浄方法に係わる第１の発明、及び
飲食・宴会用リネン物を有機過酸化物を含むｐ、８１　
、５〜４の酸溶液で予備洗浄後、アルカリビルダー及び
洗剤を含む水溶液で本洗浄することを特徴とする飲食・
宴会用リネン物の洗浄方法に係わる第２の発明を提供す
るものである。

本発明の方法に於ける予備洗浄に使用される酸としては
、パラトルエンスルホン酸、クエン酸、イソクエン酸、
酢酸、グルコン酸、乳酸、グリコール酸、シュウ酸、酒
石酸、リンゴ酸、コハク酸、フタル酸、レブリン酸、ス
ルファミン酸等の有機酸、リン酸、ビロリン酸、塩酸、
硫酸、硝酸等の無機酸のいずれも用いることができるが
、特にパラトルエンスルホン酸が好ましく用いられる。

本発明において、酸溶液のｐＨは１．５〜４の範囲に調
整される。このｐＨ範囲内であれば、酸の使用濃度は任
意の濃度で用いうるが、本洗浄での洗浄効果、衣料の損
傷及び洗浄機の腐蝕の面から制限を受け、−船に０．０
１〜０．３重量％の範囲が適切である。

本発明の第１の方法における本洗浄で使用される漂白剤
は、過ホウ酸塩、過炭酸塩、芒硝／食塩／Ｈ，Ｏ□付加
体、尿素／Ｈ２０□／石こう付加体、モノ過硫酸カリウ
ムなどの無機過酸化物、ドデカンジ過酸（ＤＰＤＡ）　
、モノ過フタル酸（モノ過フタル酸マグネシウム塩・６
水塩として市販されている）などの有機過酸化物及び次
亜塩素酸塩、塩素化イソシアヌル酸などの塩素系漂白剤
のいずれも使用できるが、就中、有機過酸化物が好まし
く用いられる。

又、本発明の第２の方法においては、漂白剤として有機
過酸化物が、予備洗浄の際に用いられる。

本発明において、漂白剤の使用濃度は、酸素系漂白剤の
場合有効酸素として０．００１〜０．１重量％が好まし
く、更に好ましくは０．００５〜０．０５重量％である
。また塩素系漂白剤の場合有効塩素として０．００１〜
０．１重量％が好ましく、更に好ましくは０．００５〜
０．０５重量％である。

本発明で使用されるアルカリビルダーとしてはメタ珪酸
ソーダが代表的であるが、その他の珪酸ソーダ、炭酸ソ
ーダ、燐酸ソーダも使用し得る。また、洗剤としては石
鹸あるいは合成界面活性剤の単独あるいはビルグーを含
む市販洗剤を使用し得る。一般にアルカリビルダーとし
てメタ珪酸ソーダ０．１〜０．５重量％、洗剤０．１〜
０．５重量％を用いるのが好ましい。

本発明の第１発明においては、前述の酸溶液で予備洗浄
後、前述の漂白剤、アルカリビルダー及び洗剤を含む水
溶液で本洗浄される。この方法においては漂白剤の種類
は限定されないが、有機過酸化物を用いた場合に最も優
れた効果が得られる。

本発明の第２発明においては、前述の酸及び有機過酸化
物を含む溶液で予備洗浄後、前述のアルカリビルダー及
び洗剤を含む水溶液で本洗浄される。この方法において
は第１発明より更に優れた洗浄効果を得ることができる
。無機過酸化物では第１の発明と同等の効果しか得られ
ず、また塩素系漂白剤では塩素ガスが発生する危険性が
ある。

本発明の第１発明、第２発明いずれにおいても予備洗浄
温度は常温から８０℃までの範囲の温度が用い得る。処
理温度が高い程汚れの除去に優れるが、一般的には、６
０〜８０℃で１０〜２０分の処理が行われる。

本発明において本洗浄は常法と同様に実施し得る。一般
的にはｐＨ８〜１２．６０〜８０℃で１０〜２０分洗浄
を行うのが適切である。

尚、本発明においては、酸溶液による第１段階の予備洗
浄の後、遠心脱液を行い、第２段階の本洗浄を行っても
良いし、あるいは酸溶液による第１段階の予備洗浄の後
、遠心脱液を行わずに第２段階の本洗浄を行っても良い
。

〔発明の効果〕

本発明の洗浄方法により、飲食・宴会用リネン物の汚れ
を有効に除去することができる。

〔実施例〕

以下、実施例によって本発明の方法及び効果を具体的に
説明する。

実施例１ 木綿ブロードにラー油（大豆油、唐辛子）０．４−及び
中温ソース（プルドック）　０．４　ａｔを付着させて
シミ汚れを作製し、風乾後、汚染布とした。

この汚染布を表１に示すＡ−Ｉの洗浄条件の予備洗浄酸
性浴で６０℃、１０分間予備洗浄を行い、次いで脱液を
行わずに表１に示す本洗浄浴にて６０℃、１０分間の洗
浄を行い、洗浄率を評価した。

評価結果を表１に示す。

又、比較のために本洗浄のみの場合（洗浄条件Ｊ及びＫ
）についても評価した。

尚、ラー油汚染布の洗浄率は、洗浄前後の布の反射率を
測定（測定波長４６０　ｎｍ）　シて次式により洗浄率
を算出した。

実施例２ ホテルから入手した中華系及び洋食系のシミ汚れが付着
したテーブルクロスを用い、業務用洗濯機ＭＯＸ−２０
（東京洗染機械製作所製）にて表２に示すＡ法（本発明
法）及びＢ法（従来法）の洗浄を行った。

尚、テーブルクロスの重量と水の量との割合は、テーブ
ルクロスの重量８ｋｇ／水量４０１（浴比１１５）であ
る。

洗浄、乾燥後テーブルクロスの汚れ落ちを肉眼で観察し
たが、明らかにＡ法により洗浄されたテーブルクロスの
方はシミがなく、Ｂ法によるものより、全体に汚れの落
ちが優れていることが認められた。

表　　　　２ 出期ｖ５イ１古　谷　　馨

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、飲食・宴会用リネン物をｐＨ１．５〜４の酸溶液で
   予備洗浄後、漂白剤、アルカリビルダー及び洗剤を含む
   水溶液で本洗浄することを特徴とする飲食・宴会用リネ
   ン物の洗浄方法。 ２、酸溶液がパラトルエンスルホン酸水溶液である特許
   請求の範囲第１項記載の洗浄方法。 ３、漂白剤が有機過酸化物である特許請求の範囲第１項
   又は第２項記載の洗浄方法。 ４、飲食・宴会用リネン物を有機過酸化物を含むｐＨ１
   ．５〜４の酸溶液で予備洗浄後、アルカリビルダー及び
   洗剤を含む水溶液で本洗浄することを特徴とする飲食・
   宴会用リネン物の洗浄方法。 ５、酸溶液がパラトルエンスルホン酸水溶液である特許
   請求の範囲第４項記載の洗浄方法。