JPS6318562Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はターンテーブル式ブリスター包装機に
関するもので、その目的とするところは１機種で
多品種のブリスター包装を能率的に、かつシール
時の面圧をターンテーブルに作用させないように
して包装を長期に亘り正確に行えるようにしたタ
ーンテーブル式ブリスター包装機を提供せんとす
るにある。 従来のブリスター包装機として主なものは、１
個所でケース供給、包装品供給、台紙供給、熱圧
着シール、製品取出しの各作業を総て人手により
行うバツジタイプのものと、型をキヤリヤーチエ
ーンに多数個設置して上記各作業を各ステーシヨ
ンにおいて能率的に行うようにしたキヤリヤータ
イプとがあるが、これらのものはいずれも第１図
ａ〜ｇの如く多数同形のケース収容部１を設けた
シール受台２にケース３をそれぞれ嵌合し、該ケ
ース３内に包装品４を収容した後、その上面に台
紙５を供給し、これを熱圧着シール板６にて一体
にシールし、さらにシール受台２から取出した
後、トリミング用抜型７にてトリミングして各個
のブリスター包装品８としていたものである。 従つて上記従来装置においてキヤリヤータイプ
のように１機種で１品種のものを多量に生産する
場合には、好適なるものであるが、多品種のもの
を多量に生産する場合には、各品種に合う多数個
のケース収容部を備えた型、即ちシール受台を多
数必要とするばかりでなく、之に合わせてトリミ
ング用抜型も多数用意しなければならないため、
設備費がかさみ、経済的負担が大となるばかりで
なく、前記シーラーと各シール受台の調整が困難
で作業者の熟練と長い調整時間を必要とし、効率
の良い生産には不向きなるものであつた。 また例えば特開昭49−9388号公報のように、タ
ーンテーブル式のブリスター包装機もあるが、こ
のものは包装シートの圧着機構が、回転テーブル
上に固定状態に取り付けられた雌型上に加熱加圧
板を押圧してシートを加熱加圧するようになつて
いるため、シール時の雌型に対する加熱加圧板の
圧着力（面圧）が、直接回転テーブルに作用して
前記回転テーブルの加工精度が狂わされ、包装が
不正確なものとなる惧れがあつたとともにこれを
防止するための余分な補強設備を要する等の欠点
があつた。 本考案は間歇回転テーブルに所定数の方形状の
型嵌合孔を設け、該嵌合孔の口縁に係止可能の鍔
部を内側部に突成した型を前記型嵌合孔に懸吊状
態に嵌合取付けることができるようにして品種に
応じ型交換を容易に行い、１機種で多品種のもの
を効率よく生産ができるようにするとともにシー
ル時の圧着力を間歇テーブルに作用させることな
くシールを正確かつ確実に行えるようにして従来
の欠点を除去したものである。 以下添附図面第２〜８図に示した本考案の一実
施例について詳細に説明する。 １１は水平状に架設された間歇回転テーブル
で、適宜駆動装置（図示せず）により所定の間歇
回転を行うものである。１２…は前記間歇回転テ
ーブル１１の所定位置、即ち回転軸心を中心とし
て放射線上の各所定位置に設けられた方形状の型
嵌合孔で、各種大きさの型を嵌合し得るよう、最
大の型寸法に形成されている。１３，１４，１
４，１５は前記方形状型嵌合孔１２の前後、左右
の各縁部に沿い、隣接して設けられた位置規制部
材で、前縁部の位置規制部材１３は締着ネジ１６
により固定的に、また左右両側縁部の位置規制部
材１４，１４は長孔部１７を適宜位置で締着ネジ
１８により締着固定できるよう位置調節自在に、
また後縁部の位置規制部材１５は、間歇回転テー
ブル１１に設けられた長孔１９内にスライド自在
に嵌合され、ネジ部２０を所定位置で締着固定で
きるよう位置調節自在にそれぞれ設けられてい
る。なお上記各位置規制部材１３，１４，１４，
１５は必ずしも必要とするものでなく、上記各位
置規制部材１３，１４，１４，１５を用いなくと
も本考案の所期の目的は充分に達成し得るもので
ある。２１は型で、前記方形状型嵌合孔１２にケ
ース収容部２１ａを嵌合自在に形成されていると
ともにその周側部には鍔部２１ｂが水平方向に突
成されており、前記型２１のケース収容部２１ａ
を方形状型嵌合孔１２内に嵌合した際に、前記鍔
部２１ｂが嵌合孔１２の口縁に係止し、前記型２
１を前記嵌合孔１２内に懸吊状態で保持し得るよ
うになつている。 ２２は前記間歇回転テーブル１１の所定の停止
位置、即ち、熱圧着シール部において、前記間歇
回転テーブル１１を上下から挟むようにして対設
された熱圧着シール装置で、下部には前記型２１
のケース収容部２１ａの下面を所定位置まで押上
げる下加圧台２２ａが、上部には前記下加圧台２
２ａの作動に同期し、あらかじめ前記下加圧台２
２ａより早く所定位置まで降下して前記下加圧台
２２ａによつて押上げられる型２１の上面を受止
めるシーラー２２ｂが各設けられている。２３は
前記下加圧台２２ａの作動用エアシリンダー、２
４は前記シーラー２２ｂの作動用アームで、適宜
駆動機構（図示せず）により、前記下加圧台２２
ａの作動と同期して作動されるよう機台２５に取
付けられている。２６，２７，２８は前記間歇回
転テーブル１１の各停止位置に配設された従来周
知のケース供給機構、包装品供給機構、台紙供給
機構、２９は欠品検査機構、３０は欠品補給機
構、３１は製品取出機構、３２は不良品取出機
構、３３はゴムの如き緩衝材である。 次に作用について説明する。 包装を行うに際し、先ず包装品の寸法に応じて
型２１を選び、間歇回転テーブル１１に設けた方
形状型嵌合孔１２内に型２１をそれぞれ懸吊状態
に嵌合し、間歇回転テーブル１１を回転せしめ
る。然る時は前記間歇回転テーブル１１はその各
停止位置においてあらかじめ機台２５に設けられ
たケース供給機構２６、包装品供給機構２７、台
紙供給機構２８等によつてケース収容部２１ａ内
に順次ケース２１ｃ、包装品２７ａ、台紙２８ａ
を供給されて熱圧着シール装置部２２に至り、前
記熱圧着シール装置部２２により熱圧着シールさ
れてブリスター包装品とされるものである。 以上説明したように本考案によれば、間歇回転
テーブルの所定位置に、型を懸吊状態で嵌合する
型嵌合孔を設けるとともに、前記間歇回転テーブ
ルの各停止位置において、前記型嵌合孔に嵌合し
た型に対向する如く機台にケース供給機構、包装
品供給機構、台紙供給機構、熱圧着シール機構を
各配設してなるターンテーブル式ブリスター包装
機において、前記型の周側部に前記型嵌合孔の口
縁に係止可能の鍔部を突成し、前記型を前記型嵌
合孔に懸吊状態で嵌合可能となし、さらに熱圧着
シール機構部において、前記型の下面を所定位置
まで押上げる下加圧台および前記下加圧台に対向
し、前記型の上面に当接するシーラーを前記間歇
回転テーブルを挟んで上下に対設したものである
から、包装品の品種に応じて感嘆に型変えを行う
ことができ、１機種で多品種のものを生産する場
合にきわめて効率的なるものであるとともに熱圧
着シールに際しては、懸吊状態とした型のみを上
下から挟持することにより、シール時の面圧を直
接間歇回転テーブルに作用させないようにして前
記間歇回転テーブルの加工精度を維持し得、かつ
補強のための余分な設備を省き得、包装を長期に
亘り正確に行わしめることができる等の効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のブリスター包装順序を示した説
明用斜視図、第２図は本考案の各機構の配置説明
図、第３図は型を取付けた状態の一例を示す平面
図、第４図は同一部切欠断面図、第５図は熱圧着
シール装置部の一部拡大側面図、第６図は型と熱
圧着シール装置の関係を示す説明用斜視図、第７
図は寸法の異なる型の各取付状態を示す説明用平
面図、第８図は型の斜視図である。 １１……間歇回転テーブル、１２……方形状型
嵌合孔、１３，１４，１５……位置規制部材、１
６，１８……締着ネジ、１７……長孔部、１９…
…長孔、２０……ネジ部、２１……型、２１ａ…
…ケース収容部、２１ｂ……鍔部、２２……熱圧
着シール装置、２２ａ……下加圧台、２２ｂ……
シーラー、２３……作動用エアシリンダー、２４
……作動用アーム、２５……機台、２６……ケー
ス供給機構、２７……包装品供給機構、２８……
台紙供給機構、２９……欠品検査機構、３０……
欠品補給機構、３１……製品取出機構、３２……
不良品取出機構、３３……緩衝材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 間歇回転テーブルの所定位置に、型を懸吊状態
   で嵌合する型嵌合孔を設けるとともに、前記間歇
   回転テーブルの各停止位置において、前記型嵌合
   孔に嵌合した型に対向する如く機台にケース供給
   機構、包装品供給機構、台紙供給機構、熱圧着シ
   ール機構を各配設してなるターンテーブル式ブリ
   スター包装機において、前記型の周側部に前記型
   嵌合孔の口縁に係止可能の鍔部を突成し、前記型
   を前記型嵌合孔に懸吊状態で嵌合可能となし、さ
   らに熱圧着シール機構部において、前記型の下面
   を所定位置まで押上げる下加圧台および前記下加
   圧台に対向し、前記型の上面に当接するシーラー
   を前記間歇回転テーブルを挟んで上下に対設して
   なるターンテーブル式ブリスター包装機。