JPS6318188B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、少なくとも紙なし検知装置及びト
ナー検知装置と、コピー枚数をセツトするコピー
枚数セツト手段とを有するマイクロコンピユータ
制御の複写機に関する。

近年、第１図に示すような、演算・判定機能を
有する中央処理装置（CPU）１、処理プログラ
ム記憶用のリードオンリメモリ（ROM）２、デ
ータ記憶用のランダムアクセスメモリ（RAM）
３、及び入出力インタフエース（Ｉ／Ｏ）等を備
えた数チツプ又はワンチツプのLSIからなるマイ
クロコンピユータ５が開発され、これを用いて複
写機６の複写プロセスのシーケンス制御及び動作
中の周囲条件の監視、異常チエツク、安全チエツ
ク等を行なうようにしたマイクロコンピユータ制
御の複写機が実現されるようになつた。

このような複写機におけるマイクロコンピユー
タ５は、入出力インターフエース４を介して複写
機６内の各種検知装置からの信号をフエツチし、
ROM２に格納された処理プログラムに従つて
CPU１で演算・判定を行ない、各種ソレノイド
やモータ類、露光ランプ、チヤージヤ等の制御回
路及び表示回路等に指令を与えて、複写工程のシ
ーケンス制御及び周囲条件の監視、異常チエツ
ク、安全チエツク等を行なつている。

そして、転写紙（以下単に「紙」と云う）及び
トナーの有無をそれぞれ検知する紙なし検知装置
及びトナー検知装置、紙ジヤムを検知する紙ジヤ
ム検知装置等が複写機６内に設けられており、こ
れらの検知信号をマイクロコンピユータ５が判定
して、必要により機械を停止させ、その表示を行
なうようになつている。

ところで、このような複写機の製造工場におけ
る完成後の各種動作チエツクやランニングテス
ト、あるいは納入先でのメンテナンス後の動作チ
エツク等を行なうために、紙及びトナー（これら
の消耗材を一般に「サプライ」という）を用いず
にフリーランニング動作（サプライを用いずにコ
ピー時と同様に動作をさせること）を行ないたい
場合がある。

そのような場合に、従来はタイマーを用いて複
写機のフリーランニング動作時間をセツトしてい
たため、余分な装置が必要であり、コストアツプ
となるばかりか信頼性も劣つていた。

しかも、紙なし検知、ジヤム検知、トナー検知
をしないようにするため、コピー枚数のカウント
ができずに連続コピー動作となり、実際に使用さ
れる状態とは異なる状態でランニングテストが行
なわれる結果となつていた。

この発明は上記のような点に鑑みてなされたも
のであり、余分な装置を用いることなく、複写機
自体で通常のコピー動作の他に必要に応じてフリ
ーランニング動作を実際に使用される状態と同様
にして行なえるようにすることを目的とする。

この発明は上記の目的を達成するため、紙なし
検知装置及びトナー検知装置と、コピー枚数をセ
ツトするコピー枚数セツト手段とを有するマイク
ロコンピユータ制御の複写機において、 通常のコピー動作をさせる時と紙及びトナーを
用いずにフリーランニング動作をさせるランニン
グモード時とで共通のプログラムを使用して複写
プロセスのシーケンス制御及び動作中の周囲条件
のチエツク等を行なう制御手段を備え、 該制御手段に、上記各検知装置の検知信号をチ
エツクする前にランニングモードか否かを判断し
て、ランニングモードであれば上記各検知信号の
チエツクを行なわずに次の処理に進んで複写動作
を行なわせる手段と、 上記コピー枚数セツト手段によつてセツトされ
たコピー枚数だけのコピー動作が終了した後にラ
ンニングモードか否かの判断をして、ランニング
モードであれば再び上記セツトされたコピー枚数
だけコピー動作を行なわせる手段とを設けたもの
である。

以下、この発明の一実施例に基づいて具体的に
説明する。

この発明によるマイクロコンピユータ制御の複
写機も、そのハード構成は第１図に示したものと
同様であるが、複写機６には、少なくともコピー
をとるための紙の有無を検知する紙なし検知装置
と、現像剤であるトナーの有無を検知するトナー
検知装置と、必要なコピー枚数をセツトするコピ
ー枚数セツト手段であるプリセツトカウンタとを
有している。

一方、その制御手段であるマイクロコンピユー
タ５は、複写機６に通常のコピー動作をさせる時
と紙及びトナーを用いずにフリーランニング動作
をさせるランニングモード時とで共通のプログラ
ム（ROM２に格納されている）を使用して複写
プロセスのシーケンス制御及び動作中の周囲条件
のチエツク等を行なう制御手段としての機能をそ
なえ、 その制御手段としての機能において、上記各検
知装置の検知信号をチエツクする前にランニング
モードか否かを判断して、ランニングモードであ
れば上記各検知信号のチエツクを行なわずに次の
処理に進んで複写動作を行なわせる手段としての
機能と、上記コピー枚数セツト手段によつてセツ
トされたコピー枚数だけのコピー動作が終了した
後にランニングモードか否かの判断をして、ラン
ニングモードであれば再び上記セツトされたコピ
ー枚数だけコピー動作を行なわせる手段としての
機能とを有している。

なお、この複写機には特に図示はしていない
が、ランニングモード設定用のスイツチが設けら
れているのは当然である。

第３図は、このような機能を実現するためのマ
イクロコンピユータ５の動作プログラムの一例を
示すフロー図である。

この図に従つてその動作を説明すると、電源が
オンとなつてスタートすると、ステツプ１でコピ
ースタート可能かどうかの初期状態チエツクを行
ない、次にステツプ２でランニングモードかどう
かを判断し、ランニングモードの場合はステツプ
３，４のチエツクを行なわずに、プリセツトカウ
ンタにより入力されたコピー枚数をセツトする。

ランニングモードでない場合には、ステツプ３
で紙なし検知装置からの信号を、ステツプ４でト
ナー検知装置からの信号をそれぞれチエツクし、
紙またはトナーが無い場合はここまでのルーチン
を回り、次のステツプに進まない。

紙及びトナーがある場合はランニングモードの
場合と同様に、ステツプ５でコピー枚数をセツト
し、ステツプ６でコピースタートスイツチが入力
されたかどうかを判断し、入力された場合はステ
ツプ７で複写機６にコピープロセス工程の一連の
動作を行なわせる。

そして、ステツプ８で再びランニングモードか
どうかを判断し、ランニングモードの場合はステ
ツプ９のチエツクを行なわずにステツプ１０でコ
ピーカウンタをインクリメントする。

ランニングモードでない場合は、ステツプ９で
排紙スイツチがオンかどうかを判断し、オフの場
合はジヤム処理を行ない、オンの場合はコピーカ
ウンタをインクリメント（＋１）する。

ステツプ１１でセツトされたコピー枚数とカウ
ンタによつてカウントされたコピー枚数を比較
し、一致していなければステツプ７に戻つて再び
コピープロセス工程から繰り返し、セツト枚数と
コピー枚数が一致するまでこのルーチンを回る。

両枚数が一致すると、ステツプ１２で再びラン
ニングモードかどうかを判断し、ランニングモー
ドでない場合はステツプ１の初期状態チエツクに
戻る。

ランニングモードの場合には、設定時間だけ機
械を停止してコピー動作を中断し、設定時間経過
後再びステツプ７のコピープロセス工程からコピ
ー動作を開始して、プリセツトカウンタにセツト
されたコピー枚数だけのコピー動作を繰り返え
す。

したがつて、この実施例によれば、ランニング
モードにおいて例えば第２図に示すように、10枚
分のコピー動作を行なつた後３分間停止し、再び
10枚分のコピー動作を行なうようなサイクルを繰
返させることができ、複写機が実際に使用される
状態に最も適したフリーランニング動作を行なわ
せることができる。

なお、１サイクルにおけるコピー動作回数は、
通常のコピー動作時と同様にプリセツトカウンタ
によつてセツトでき、停止時間は、マイクロコン
ピユータ５に内蔵されているプログラムタイマに
より、あるいはAC電源を波形整形してクロツク
パルスとし、これをマイクロコンピユータ５でカ
ウントするタイマによつて設定することができ
る。

また、この停止時間をなくして、ランニングモ
ードにおいてセツトされたコピー枚数のコピー動
作が終了したら、すぐに再びセツトされたコピー
枚数のコピー動作を開始するようにしてもよい。

さらに、第３図のステツプ８，９を省略して、
コピープロセス工程が終了したら、ランニングモ
ードか否かにかかわらず、コピーカウンタをイン
クリメントするようにしてもよい。

以上説明したように、この発明によるマイクロ
コンピユータ制御の複写機は、紙及びトナーを用
いずにフリーランニング動作させるランニングモ
ード時にも、通常のコピー動作をさせる時と共通
のプログラムを使用する制御手段によつて、複写
プロセスのシーケンス制御及び動作中の周囲条件
のチエツク等を行なうので、複写機が実際に使用
される状態と同様な条件でコピーセツト枚数だけ
のコピー動作を繰り返すことができる。

したがつて、工場における完成時の動作チエツ
クや耐久性のテスト、あるいは納入先でのメンテ
ナンス時の動作チエツク等を容易に行なうことが
でき、しかも信頼性の高いデータが得られる。

また、複写機にフリーランニング動作を行なわ
せるために新たな制御装置を付加したり、専用の
プログラムを用意したりする必要がないので、コ
ストアツプにならない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を実施するマイクロコンピユ
ータ制御の複写機の説明図、第２図はこの発明の
実施例によるフリーランニング動作例を示す説明
図、第３図はこの発明を実施した複写機の制御手
段であるマイクロコンピユータの動作プログラム
の一例を示すフロー図である。 １……中央処理装置（CPU）、２……リードオ
ンリメモリ（ROM）、３……ランダムアクセス
メモリ（RAM）、４……入出力インタフエース
（Ｉ／Ｏ）、５……マイクロコンピユータ、６……
複写機。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 紙なし検知装置及びトナー検知装置と、コピ
   ー枚数をセツトするコピー枚数セツト手段と、ラ
   ンニングモード設定用のスイツチとを有するマイ
   クロコンピユータ制御の複写機において、 通常のコピー動作をさせる時と上記スイツチに
   よつて紙及びトナーを用いずにフリーランニング
   動作をさせるランニングモードに設定された時と
   で共通のプログラムを使用して複写プロセスのシ
   ーケンス制御及び動作中の周囲条件のチエツク等
   を行なう制御手段を備え、 該制御手段に、上記各検知装置の検知信号をチ
   エツクする前にランニングモードか否かを判断し
   て、ランニングモードであれば上記各検知信号の
   チエツクを行なわずに次の処理に進んで複写動作
   を行なわせる手段と、 上記コピー枚数セツト手段によつてセツトされ
   たコピー枚数だけのコピー動作が終了した後にラ
   ンニングモードか否かの判断をして、ランニング
   モードであれば再び上記セツトされたコピー枚数
   だけコピー動作を行なわせる手段とを設けたこと
   を特徴とするマイクロコンピユータ制御の複写
   機。