JPS63179035A - 磁歪作動体用ニツケル−パラジウム系合金及びその製造方法 - Google Patents

磁歪作動体用ニツケル−パラジウム系合金及びその製造方法

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JPS63179035A
JPS63179035A JP832687A JP832687A JPS63179035A JP S63179035 A JPS63179035 A JP S63179035A JP 832687 A JP832687 A JP 832687A JP 832687 A JP832687 A JP 832687A JP S63179035 A JPS63179035 A JP S63179035A
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JP
Japan
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alloy
nickel
palladium
magnetostriction
weight
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Application number
JP832687A
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English (en)
Inventor
Shizuho Kadowaki
門脇 静穂
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Research Institute of Electric and Magnetic Alloys
Research Institute for Electromagnetic Materials
Original Assignee
Research Institute of Electric and Magnetic Alloys
Research Institute for Electromagnetic Materials
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は荷重計、圧力、張力等を測定する力計等に用い
られる磁気ひずみ式センサー用素子、超音波発生用の磁
歪振動体用素子、若しくは磁歪バイメタル等の静磁歪を
利用する構成体用素子として有用であり、更に大きな静
磁歪を有するニッケ、IL/ −パラジウム系合金及び
その製造方法に関するものである。
(従来の技術) 近年、金属磁歪材料を用いた力計測の分野では、種々の
工程、装置の自動化、小型化及び省力化等の急速な進展
に伴って、センサーの信頼性の向上、高精度化及び小型
化が要望されるようになった。
これらの多様な必要性に対応できる磁歪材料としては、
まず第1に大きな静磁歪を有し且つ大きな信号出力が得
られること、第2に冷間加工性が良好で所要の形状に成
形し得ること、第3に低磁場におけるひずみ量の発現が
大きいことが必要とされる。
従来、力計測に利用される磁歪材料としては、Ni 、
 Fe−Ni合金、Fe−5i合金若しくはFe−^1
合金等の金属又は合金が所望の目的に応じて使用されて
いた。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来の力計測に利用される磁
歪材料の飽和磁歪値はNiのΔl/l :。
−40X 1O−b(f =長さ)程度若しくはそれ以
下であり、更に該磁歪材料が合金の場合には冷間加工性
に乏しいものが存在するという問題点があった。
(問題点を解決するための手段) 本発明者は上記問題点を解決すべく鋭意研究の結果、ニ
ッケル−パラジウム系合金の特定組成において、従来の
磁歪材料の静磁歪値をはるかに超越する大きな静磁歪特
性が簡易な熱処理または加工によって発現し得ることを
見出し本発明を達成するに至った。
即ち、本発明は、重量比でニッケル18〜85%および
パラジウム82〜15%から成り、少量の不純物を含み
、静磁歪の飽和値の絶対値が40 X 10−6以上で
あるニッケル−パラジウム系合金及び、a)重量比で1
8〜85%のニッケルおよび15〜82%のパラジウム
を空気中、不活性ガス中又は真空中で温度1300〜1
500″c”t’溶解し、撹拌して均一な溶融合金を製
造し、該溶融合金溶湯を鋳型に注入して鋳塊を製造し、 b)該鋳塊を熱間加工若しくは冷間加工により所望形状
に成形し、 C)該成形体を空気中、不活性ガス中又は真空中におい
て900℃以上融点以下の温度で1分間以上100時間
以内で加熱保持し、 d)次いで徐冷若しくは急冷することにより40×10
−6以上の静磁歪の飽和値の絶対値を有する磁歪作動体
用ニッケル−パラジウム系合金を得ることを特徴とする
本発明の合金は、冷間加工等が容易であり、磁歪作動体
としての用途に充分適合する新規な材料である。かかる
合金は、その組成が重量比でニッケル18〜85%及び
パラジウム15〜82%から成り、これを温度900″
C以上融点以下の高温で、1分間以上100時間以内で
加熱し、次いで任意の速度で冷却することにより所望の
大きな静磁歪特性が発現されるものである。
本発明において、ニッケル含量を18〜85重量%と限
定した理由はニッケルが18重量%以下および85重量
%以上では得られる静磁歪の飽和値の絶対値が40X1
0−b以上よりも小さくなり、好ましくないからである
。また、パラジウム含量を15〜82重量%と限定した
理由も同じものである。
不純物としては原料のニッケル及びパラジウムに通常0
.2〜0.3重量%以下で含有される微量の鉄、銅及び
コバルトがある。かかる不純物は本発明で意図する合金
の特性に何ら影響を及ぼすものでない。
次に本発明の合金の製造方法について説明する。
まず上記組成範囲のニッケル及びパラジウムを空気中、
不活性ガス中または真空中において一般に用いられる溶
解炉により温度1300〜1500℃,5分〜10分間
で溶解した後、充分に撹拌して組成的に均一な溶融合金
溶湯を製造する。次いで該溶融合金溶湯を鋳型に注入し
て鋳塊を製造し、更に該鋳塊中の歪を取り除くべく常温
(冷間加工)若しくは常温以上1400℃以下(熱間加
工)の温度において鍛造、圧延又はスウエージを行なっ
て所望の用途に適合する所望形状の素材成形体を形成す
る。
その後、該成形体を900℃以上融点以下の温度で1分
間以上100時間以内、好ましくは1〜24時間程時間
熱保持する。加熱温度が900℃未満の場合は合金の所
望特性が得られず、また融点以上では得られた成形体の
形状をくずし好ましくない。融点はニッケル及びパラジ
ウムの上記組成割合によって異なり、その範囲は約12
00〜1400’Cである。
その後、成形体を徐冷若しくは象、冷して製品を得る。
(実験例) 次に本発明を実験例により更に詳細に説明する。
種々の重量比のニッケルおよびパラジウムから成る合金
及びニッケルを、タンマン炉(電気抵抗炉)を用いて、
内径約101のアルミナルツボ中アルゴンガスを流しな
がら溶解し、溶湯を充分に撹拌した後、該溶湯を内径約
3IIllIの石英管中に吸い上げて冷却した。該石英
管から長さ約10cmの試料(以下丸棒試料と称す)を
切り取った。次いで該試料を1150℃で15時間加熱
した後、水中に投入して冷却し、測定試料とした。かか
る試料の長手方向の縦磁歪の測定は、2本の回転子を有
する光学梃子方式による装置を用いて実施した。一方、
溶融合金溶湯を鉄型に注入して得た鋳塊を、熱間鍛造、
冷間圧延により約0.2mmの薄板とした。かかる薄板
から内径271、外径35mmの環状試料を打ち抜き、
丸棒試料の場合と同じ熱処理を該環状試料に施して、動
磁歪特性測定試料とした。動磁歪特性の測定は、通常の
マックスウェルブリッジ方式による装置を用いて実施し
た。
第1図は上記測定結果のうち、ニッケルとパラジウムの
重量比が83%:17%、62%:38%、45%:5
5%、40%=60%および27%ニア3%の各組成の
合金並びに比較のためのニッケルについての縦磁歪値と
印加磁場HIIXとの関係を示す。これらの結果から縦
磁歪については本発明の合金は全ての組成においてニッ
ケルよりも大きく、特にニッケルが40重量%、パラジ
ウムが60重量%の合金の縦磁歪値は9000eの磁場
においてニッケルの約3倍の一131X10−’という
大きな値を示すことがわかる。
第2図は、本発明の組成範囲における各種合金に、50
0e 、1000e及び9000 eの印加磁場を作用
させた際の縦磁歪値を示す。これより、500e及び1
000 eの印加磁場においては、パラジウムが55重
量%の際、また9000 eではパラジヴムが60重量
%の際に縦磁歪値が最大となっていることがわかる。
第3図は本発明の合金の縦磁歪と印加磁場との比の最大
値(λ/H,,)、、。とパラジウム濃度との関係を示
す。これより、(λ/H,,)、、、はパラジウム含を
量が45〜65重量%の合金において−2〜3.4X1
0−hOe−’であり、ニッケルと比較して同程度若し
くはそれ以上の値となっている。
特にパラジウム含を量が49重量%の合金における(λ
/H,,)、、、は−3,4Xl0−’Oe−’で、ニ
ッケルの約1.5倍である。更に磁歪振動子においては
性能指数である電気機械結合係数にの値が重要となり、
該係数をニッケル45重量%、パラジウム55重量%の
合金について測定した結果が第4図に示しである。該図
に観られるように本発明の合金のに値は測定した全ての
直流偏倚磁場においてNi0k値よりも大きな値を示す
。また、本発明の合金のに値は偏倚磁場が140e付近
で極大値を示し、その際のに値は0.51であり、Ni
0k値の約1.6倍である。
(発明の効果) 本発明の合金は極めて大きな飽和磁歪値を示すばかりで
なく、面心立方晶の単一固溶体から構成されているので
、冷間若しくは熱間加工が橿めて容易で、任意の形状の
成形体を得ることが可能であり、このことにより磁歪振
動体が磁歪バイメタル等の薄板を製造する際にも優れた
利点を示し、磁歪振動体用素子として有効に利用できる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はニッケル−パラジウム合金のKl歪と印加磁場
との関係を表した特性曲線図、第2図はニッケル−パラ
ジウム合金の印加磁場が50.100および9000 
eの場合における暗磁歪と合金濃度との関係を表した特
性曲線図、第3図はニッケル−パラジウム合金の (λ/H,,)、、、と合金濃度との関係を表した特性
曲線図、 第4図はニッケルが45重量%、パラジウム55重量%
の合金の電気機械結合係数と直流偏倚磁場との関係を表
した特性曲線図を示す。 第1図 tpno、g場、)tex  (Oe)第2図 IでラジウA4ト有量(電量2) 第3図 1でラヅウA 41有量(V量%) 第4図 a流僅倚磁場、 H(Oe) 手  続  補  正  書 昭和62年 2月25日 特許庁長官  黒  1)  明  雄  殿1、事件
の表示 昭和62年特許願第8326号 2、発明の名称 磁歪作動体用ニッケル−パラジウム系合金及びその製造
方法3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 財団法人電気磁気材料研究所 4、代理人 明細書の「発明の詳細な説明」の欄 1、明細書第8頁第20行中の「−2〜3.4 Xl0
−’0e−Jを[−2〜−3,4X10−’Oe−’ 
Jに訂正する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、重量比でニッケル18〜85%およびパラジウム8
    2〜15%から成り、少量の不純物を含み、静磁歪の飽
    和値の絶対値が40×10^−^6以上であることを特
    徴とするニッケル−パラジウム系合金。 2、a)重量比で18〜85%のニッケルおよび15〜
    82%のパラジウムを空気中、不活性ガス中又は真空中
    で温度1300〜1500℃で溶解し、撹拌して均一と
    した後、該溶融合金溶湯を 鋳型に注入して鋳塊を製造し、 b)該鋳塊を熱間加工若しくは冷間加工により所望形状
    に成形し、 c)該成形体を空気中、不活性ガス中又は真空中におい
    て900℃以上融点以下の温度で1分間以上100時間
    以内で加熱保持し、 d)次いで徐冷若しくは急冷することにより40×10
    ^−^6以上の静磁歪の飽和値の絶対値を有するニッケ
    ル−パラジウム系合金を得る ことを特徴とする磁歪作動体用ニッケル− パラジウム系合金の製造方法。
JP832687A 1987-01-19 1987-01-19 磁歪作動体用ニツケル−パラジウム系合金及びその製造方法 Pending JPS63179035A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004053175A3 (en) * 2002-09-27 2004-10-14 Univ Utah Res Found Control of engineering processes using magnetostrictive alloy compositions

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JPS493369A (ja) * 1972-05-02 1974-01-12

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